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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【TENGGER CAVALRY : NORTHERN MEMORY, VOL.1】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NATURE G. OF TENGGER CAVALRY !!

“The Whole World Know About The Mongol Invasion To Asia. But They Don’t Know That Long Before Mongolia, Countless Nomads Has Been Doing That, Meaning Invading And Immigrating To Northern China for Centuries. We Would Like To Bring Some Light To This Forgotten History To People.”

DISC REVIEW “NORTHERN MEMORY, VOL.1”

2017年の12月。遊牧民のメタルを世界に誇示する TENGGER CAVALRY の “ハン” Nature G. は、ニューヨークにそびえ立つ摩天楼の屋上に佇んでいました。
「実は元所属していたレーベルから法的な脅しのメールを受け取っていたんだ。まるで独裁者のような態度で、僕たちの10枚のアルバムの権利全てを彼らのものにしようとしてね。クソッタレさ。」
酒に酔い、惨めな気持ちでスマートフォンを眺めていた Nature G. は、自然に溢れ慣れ親しんだ内モンゴルから、現代的で雑然としたニューヨークへと居を移した憂鬱、そしてレーベルの過度な要求によるストレスが重なり自殺を試みようとしたのです。
現れた警官たちは、真摯に彼を心配していました。少しだけ救われたような気持ちで自殺を思い直した Nature G. は、そうして SNS に事の顛末をポストしたのです。
その投稿は大きな反響を呼びました。何より、Nature G. 宛に送られた300通を超えるメッセージは、その全てが同様に自殺を考えたり試みた経験のある友人やファンからだったのですから。
当時のインタビューで Nature G. は大きなショックを受けたことを明かしています。「みんな表面上は口にしないんだよ。完璧な人間であるかのように振舞ってね。だけど実際は、誰もが苦しんでいる。」
変化の必要性を痛感した Nature G. は決断を下します。現所属の老舗レーベル Napalm Records の助力とアドバイスを得て、問題を引きずっていたバンドを一旦解散すると、彼はオースティンへと旅立ちます。オースティンの優しいムードは Nature G. を惹き付け、風薫る草原は故郷モンゴルを思い起こさせました。そうして彼は里帰りの旅を決意するのです。
故郷で出会った力強い馬と人との営みは、Nature G. が TENGGER CAVALRY を結成した原点を見つめ直し、創造性の復活に大きな役割を果たしました。
「結局、馬を中心とした文化にインスパイアされているんだ。それがルーツなんだよ。動物と自然を愛する人達のための音楽さ。それが僕が音楽を書いている理由なんだからね。」
故に復活を遂げた TENGGER CAVALRY にとって、モンゴルへの報恩は当然、最優先事項となりました。実際、Nature G. はヴァイキングメタルの英雄たちが、祖国の遺産を誇りを持ってメタルと融合させていることにインスピレーションを受け、そのメンタリティーに賛辞を惜しみません。
「全世界が、モンゴル帝国のアジアへの侵攻を知っているよね。だけど、それ以前のモンゴルについてはよく知られていない訳だよ。無数の遊牧民族が何世紀にも渡って跋扈し、侵略し、中国北部に移住していったんだ。だから僕たちは、この忘れられた歴史に光を当て、みんなに知ってもらいたかったんだよ。」 そうして届けられた最新作 “Northern Memory, Vol.1” は、誇り高き遊牧民のレガシーを現代へと伝える高潔な絵巻物。
モンゴル帝国かつての栄華を誇示するように、繰り広げられるエピックはバンドのトレードマークであるモンゴル、中国の伝統音楽のみならず、中央アジアのフォークミュージックまでをも抱きしめています。
“砂漠のサウンド” と Nature G. が語るように、これまでのフォーキーなメロデスサウンドにマシナリーで無慈悲なイメージを加えた新生 TENGGER CAVALRY のサウンドスケープは、まさしく、広大なアジアが湛える荒涼と哀愁の一面まで素晴らしくカバーしているのです。
それは RAMMSTEIN の復活にも呼応する、伝統音楽とメタル、アジアと欧米、優雅と獰猛、自然と科学技術、古と現代、そして人の心、魂を巡る旅。時おり耳を捉える、ホーミーの響きも胸を抉ります。
今回弊誌では、Nature G. にインタビューを行うことが出来ました。「僕たちはいつも、ヘヴィーメタルと僕たちの文化を融合させたいと思っていたんだ。北京と内モンゴルは深く成熟した文化と遊牧民の歴史をシェアしているからね。」 どうぞ!!

TENGGER CAVALRY “NORTHERN MEMORY, VOL.1” : 9.7/10

INTERVIEW WITH NATURE G.

Q1: This is the first interview with you. So, at first, could you tell us about the band and yourself? First of all, what made you open the door to metal from Inner Mongolia and Beijing?

【NATURE G.】: We always wanted to make heavy metal with our own culture. Beijing and Inner Mongolia share a deep mutual culture: nomadic history. Formed in 2010, we started the Mongolian metal scene with Nine Treasures band back then and started growing then I relocated to nyc in 2013.

Q1: 本誌初登場です!まずは北京、そして内モンゴル自治区という一見メタルと繋がりの薄そうな場所から、メタルワールドへの扉を開けたきっかけについてお話ししていただけますか?

【NATURE G.】: 僕たちはいつも、ヘヴィーメタルと僕たちの文化を融合させたいと思っていたんだ。北京と内モンゴルは深く成熟した文化と遊牧民の歴史をシェアしているからね。
結成したのは2010年だった。NINE TREASURES とまさにモンゴリアンメタルシーンを立ち上げたんだ。それから成長を続けて、2013年にニューヨークへと移り住んだんだよ。

Q2: How did Tengger Cavalry come to be? What’s the meaning behind your band name Tengger Cavalry?

【NATURE G.】: It means the army of sky god. As the name suggested, we want to reflect our cultural reference, the shamanism, as well as the warrior spirit and the aggression of metal.

Q2: バンド結成の経緯や、TENGGER CAVALRY というバンド名について教えていただけますか?

【NATURE G.】: TENGGER CAVALRY とは、”The Army of Sky God” 天空神の軍隊という意味なんだ。
そのバンド名が提示するように、僕たちはモンゴルの文化やシャーマニズムを反映したかった訳さ。同時に、メタルのアグレッションとウォーリアースピリットもね。

Q3: You are often called as “Mongolian Metal”. Actually, I feel Mongolian folk and metal really fit so well. How did you come up the idea of mixing metal and traditional Mongolian folk music?

【NATURE G.】: You know long ago before the band was formed I was there playing around the Mongolian fiddle on top of a metal riff and suddenly I realized it is an amazing combo. Why not make it a thing? That’s how it came to life.

Q3: それにしても、モンゴルの伝統音楽とメタルは実にマッチしていますね!

【NATURE G.】: そうだね。このバンドを始める遥か以前から、僕はモンゴリアンフィドル (馬頭琴) をメタルのリフに合わせて弾いていたんだよ。
そして突如、その2つのコンボがあまりに素晴らしいことを悟った訳さ。じゃあやらない手はないよね?そこから、メタルとモンゴル伝統音楽の融合が実現したんだよ。

Q4: So, I read moving to NYC made sank you into a dark depression. You went to the top of a building on New York’s Roosevelt Island with the intent of jumping off. What a horrible experience. What happened then? Are you OK now?

【NATURE G.】: Yeah thx for asking. We got a legal threatening email from our ex label with very dictator attitude trying to claim all our 10 albums to themselves. What a dick. I thought “I’m in America to chase my music dreams…and they’re just going to take that away”. Luckily with our lawyers help we figured it out.

Q4: 内モンゴルからニューヨークへと居を移したことで、ダークな憂鬱へと沈んでいったそうですね?飛び降りまで考えて、ルーズベルト島のビルの屋上にも登ったとお聞きしました。
恐ろしい体験ですが、現在は良い方向に向かっていますか?

【NATURE G.】: うん、気にかけてくれてありがとう。実は元所属していたレーベルから法的な脅しのメールを受け取っていたんだ。
まるで独裁者のような態度で、僕たちの10枚のアルバムの権利全てを彼らのものにしようとしてね。クソッタレさ。夢を追うためにアメリカに来たのに、奴らはそれを奪い去ろうとしていると思ったね。幸運なことに、僕たちの弁護士が解決に一役買ってくれたのさ。

Q5: OK, let’s talk about your newest record “Northern Memory, Vol.1”. It seems this is a concept album based on the history of the waves of nomadic tribes (Hunnu, Cian-Bi, Khi-tan), right? Could you please talk about the stories?

【NATURE G.】: The whole world know about the mongol invasion to Asia. But they don’t know that long before Mongolia, countless nomads has been doing that, meaning invading and immigrating to Northern China for centuries. We would like to bring some light to this forgotten history to ppl.

Q5: では最新作 “Northern Memory, Vol.1” について話しましょう。匈奴、鮮卑、契丹といった遊牧民族の歴史を描いたコンセプトアルバムのようですね?

【NATURE G.】: 全世界が、モンゴル帝国のアジアへの侵攻を知っているよね。だけど、それ以前のモンゴルについてはよく知られていない訳だよ。
無数の遊牧民族が何世紀にも渡って跋扈し、侵略し、中国北部に移住していったんだ。だから僕たちは、この忘れられた歴史に光を当て、みんなに知ってもらいたかったんだよ。

Q6: We know some Mongolian folk instruments close to Japanese traditional instruments. Actually, what kind of traditional instruments did you use in “Northern Memory, Vol.1”?

【NATURE G.】: With this album, in comparison to the traditional approach of Mongolian and Chinese folk tunes, we used many traditional central Asian folk elements, giving it a ‘desert-like’ sound. Morin Khuur: Mongolian Horse fiddle. Dombra: two string guitar like instrument from Kazakhstan, Jaw harp, and Native American flute.

Q6: モンゴルの伝統楽器には、日本古来の楽器と共通点も見て取れます。”Northern Memory, Vol.1″ で使用した楽器について教えていただけますか?

【NATURE G.】: このアルバムでは、僕たちの伝統であるモンゴルと中国のフォーク音楽と比肩して、中央アジアの伝統音楽も取り入れたんだよ。”砂漠のような” サウンドを求めてね。
“Morin Khuur” はモンゴルの馬頭琴だよ。そして “Dombro”。カザフスタンの2弦ギターのような楽器さ。あとは “Jaw Harp” (口琴)、ネイティブアメリカンフルートだね。

Q7: When I watch your Music videos, I feel your love, respect about the nature and animal of Mongol. Do you think that is your big inspiration of your music?

【NATURE G.】: Absolutely. It’s all about Shaman, nature. Horse and warrior spirit. When you’re working with animals, you’ve got to be really patient, and you’ve got to be really brave. It’s horse-culture inspired music. That was the root. It’s for people around the world who love animals and who love nature…that’s the reason why I was writing music.

Q7: TENGGER CAVALRY の MV からは、モンゴルの大自然や動物に対する愛情、リスペクトが溢れていますね?
実際、作品のインスピレーションとして大きな部分を占めているのでしょうか?

【NATURE G.】: 間違いなくね。僕たちの楽曲は、全てがシャーマン、自然、馬、そしてウォーリアースピリットについてなんだからね。動物と暮らしていると、辛抱強くならなければいけないんだ。それに真に勇敢にもなるね。
結局、馬を中心とした文化にインスパイアされているんだ。それがルーツなんだよ。動物と自然を愛する人達のための音楽さ。それが僕が音楽を書いている理由なんだからね。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED NATURE G.’S LIFE

SLIPKNOT “IOWA”

ARCH ENEMY “WAGES OF SIN”

METALLICA “METALLICA”

TURISAS “BATTLE METAL”

RAMMSTEIN “HERZELEID”

MESSAGE FOR JAPAN

Looking forward to play for you guys in Japan soon!

日本でプレイするのを楽しみにしているよ。すぐに会おう!

NATURE G.

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NAPALM RECORDS

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【POSSESSED : REVELATIONS OF OBLIVION】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH EMILIO MARQUEZ OF POSSESSED !!

“Seven Churches” Was The Creation Of Death Metal In My Opinion. There Was Never a Band Who Used The Words “DEATH METAL” In Any Song Title Or Claiming That Category When “Seven Churches” Was Released. “Seven Churches” Was Very Raw And Wierd In Structure And Lyrics. Just So Dark For Its Time. Very Unique!”

DISC REVIEW “REVELATIONS OF OBLIVION”

先日、かの Rick Rubin が SLAYER をしてブラックメタルの創案者と呼んだように、ジャンルの朝未きはいつも朧げで、故にそのミステリアスなアルカイックパズルの最適解は常に議論の的となってきました。
1983年に降誕した POSSESSED は “ゴッドファーザー・オブ・デスメタル” の称号を贈られる邪悪の根源。85年にリリースしたデビュー作 “Seven Churches” が、DEATH の “Scream Bloody Gore” をはじめ CANNIBAL CORPSE, DEICIDE, OBITUARY, MORBID ANGEL といったフロリダの魑魅魍魎に少なからず影響を与えたことは想像に難くありません。
実際、今は亡き Chuck Schuldiner は、DEATH の前身バンド MANTAS が当初 VENOM/MOTORHEAD 的な方向性を志向していながら、POSSESSED の登場で全てが変わったことを認めています。
「POSSESSED は当時登場したどんなバンドとも異なっていた。その音楽は純粋なノイズではなく、様々な要素、アイデアを作曲に取り入れていたんだ。彼らの進化は、他のバンドの挑戦や拡大の下敷きとなったんだよ。」
しかし、例え楽曲やデモのタイトルに “デスメタル” の文言を掲げようとも、”Seven Churches” の音楽性は決してデスメタルの完璧な “模範解答” であった訳ではありません。むしろ、スラッシュメタルとデスメタルのダークな架け橋との評価が一般的だと言えるかも知れませんね。ただし、POSSESSED の理念は完璧なまでにデスメタルでした。
「スラッシュはクリーンボーカルで歌われる生々しくファストな音楽だ。決して難しいソングライティングのスタイルではないよ。ブラックメタルも好きだけど、限られた少しのバンドだけだ。なぜならブラックメタルバンドの大半は、サタニックでさえなく、トレンドに追従しているだけだからね。デスメタルはもっともっとチャレンジングな音楽だよ。そしてコンセプチュアルでもある。バラエティー豊かだしね。」
新生 POSSESSED の栄誉あるドラマー職に任命された Emilio Marquez は、ジャンルの交差点に対して鋭い観察眼を発揮します。
確かに、クロスオーバーの禁忌を発動せずとも、デスメタルはスラッシュやブラックメタルと比較してより猟奇でカオスで挑戦的なジャンルであるように思えます。そして、その美学を主導したバンドこそ POSSESSED だったのです。
新生。そう、POSSESSED は不死鳥の如く蘇ったバンドです。後に BLIND ILLUSION, そして PRIMUS を結成する Joe Satriani が一番弟子 Larry LaLonde の絶妙に捻くれ絶妙に知的なギターワークを軸に据え、今では心理学の学位を取得しカウンセラーとなった Mike Sus の奔放で奇々怪界なドラムダンス、Jeff Becerra の狂猛なる咆哮を三位一体の阿鼻叫喚とした10代の POSSESSED は、さながら奇想画のごとくジャンルの脱俗と自我意識を備えた異端でした。
2枚のアルバムと1枚のEPを遺して解散したバンドの復活は2007年。トリビュートアルバムから実現した再起のオリジナルメンバーは Jeff Becerra のみでしたが、それでも車椅子の Jeff が牽引するパフォーマンスはファンの熱狂を呼びました。
そして、それから12年の後に届けられた最新作 “Revelations of Oblivion” には、Emilio の言葉を借りれば “POSSESSED のレガシーをしっかりと受け継いだ” ネクストレベルの無慈悲な倒錯が封じられていたのです。
“Seven Churches” と同様に荘厳な SE で幕を開ける伏魔殿には、確かにあの POSSESSED の背徳が投影されています。GRUESOME や ex-DRAGONLORD でならすシュレッダーをリクルートした効果は絶大で、当時のリフの迷宮はドラマ性とエキサイトメントを充填し迫ります。
もちろんチープだったプロダクションも大きく改善され、Emilio の正確無比なドラムアタックは Sus の異様を懐かしむ暇さえ与えませんし、何より Jeff の鬼気はその迫真を増しています。
特に、スラッシュの疾風とデスメタルの迅雷を共存させた “Demon” の刻々と移りゆくペースチェンジの妙、”Abandoned” や “Shadowcult” の絶妙に捻くれながらもギターハーモニーまで披露するリフドラマは、アップデートされた POSSESSED 2.0 の脅威を見せつけるに充分の攻撃でしょう。
今回弊誌では、Emilio Marquez にインタビューを行うことが出来ました。「僕の考えでは、”Seven Churches” こそがデスメタルを創造したと思うね。実に生々しく、構成や歌詞も風変わりだったよね。あの時代にしてはただ本当にダークだった。とてもユニークだよ!」 偶然にも、近年の KREATOR と非常に近い場所へと着地した可能性もありますね。どうぞ!!

POSSESSED “REVELATIONS OF OBLIVION” : 10/10

INTERVIEW WITH EMILIO MARQUEZ

Q1: First of all, Possessed will release new record “Revelations of Oblivion” for the first time in 33 years. 33 years! Actually, what made Possessed come back and release new record this timing?

【EMILIO】: Hello Sin Thank you for the interest in Possessed & interview.
Jeff always wanted to continue writing and with this current lineup he could do with ease. We are all on the same page and the fans also had alot to do with Jeff wanting to do a new album. I’ve also wanted to release a new album BUT it had to be done in the POSSESSED LEGACY.

Q1: “Revelations of Oblivion” は POSSESSED にとって実に33年ぶりの新作となりました。このタイミングでリリースに至った経緯からお話ししていただけますか?

【EMILIO】: POSSESSED に興味を持ってくれてありがとう。Jeff はいつも作曲を続けていたかったんだ。そして、現在のラインナップが整ったことで作曲に向き合いやすくなったんだよ。
というのも、僕たちは全員が考えを共有しているからね。それに、ファンの存在も Jeff の新作を作りたいという思いを後押ししたんだよ。
僕ももちろん新しいアルバムをリリースしたかった。だけど、その新作は POSSESSED のレガシーをしっかりと受け継いだものでなければならないと思っていたね。

Q2: Of course, Jeff Becerra is only remaining original member of Possessed. How did you meet him and become playing together?

【EMILIO】: SEVEN GATES OF HORROR is the Tribute album for Possessed and at the time I was playing in a LA CA based band. The owner of the label asked us if we were interested in in doing 1 Possessed song with Jeff on vocals. That lead to a show in which the fans went crazy for Jeff and the Possessed songs that we played. The rest is history

Q2: もちろん、Jeff Becerra は唯一のオリジナルメンバーでバンドの魂です。彼と知り合い、バンドに加入することとなったきっかけを教えていただけますか?

【EMILIO】: 2004年に僕が参加してリリースした “The Seven Gates Of Horror – A Tribute To Possessed” は POSSESSED のトリビュートアルバムだったね。
あの時僕は、カリフォルニアのバンド (SADISTIC INTENT) でプレイしていたんだけど、レーベルのオーナーがそのアルバムのために POSSESSED の楽曲を Jeff と一曲だけ収録してみないかとオファーをくれてね。その縁でショウを行ったら、ファンは Jeff と POSSESSED の楽曲に狂喜してね。それが全ての始まりだったんだ。

Q3: So, Possessed is definitely “Godfather” of death metal and heavily influential band. How is playing such a legendary band? What’s your thought about the difference between thrash, black and death?

【EMILIO】: I still cant believe I’m in the the band. Jeff could of had any drummer but he chose me. So honored!
Thrash is a raw fast pasted style with cleaner vocals. Not to difficult in the song writing style. Black Metal is more melodic and with chipmunk vocals and funny characters on stage. I do like black metal but only a few bands. Most Black Metal bands are not even satanic just moving along with the trend.
Death Metal is much more challenging music and conceptual wise. There is so much more volume in Death Metal, In my opinion. All 3 styles are amazing but Death Metal just hits me harder that’s why we play Death Metal.

Q3: POSSESSED はデスメタルのゴッドファーザーと呼ばれ、多くの後続に多大な影響を与えていますね。まさにスラッシュメタル、デスメタル、ブラックメタルの分岐点に存在していた訳ですが。

【EMILIO】: 僕は今でも POSSESSED でプレイしていることが信じられないくらいなんだ。Jeff ならどんなドラマーでも選ぶことが出来たはずだけど、そんな中で僕を選んでくれたんだからね。本当に光栄だよ!
スラッシュはクリーンボーカルで歌われる生々しくファストな音楽だ。決して難しいソングライティングのスタイルではないよ。ブラックメタルはよりメロディックで、シマリスみたいなボーカルで、ステージではファニーなキャラクターで魅了する。ブラックメタルも好きだけど、限られた少しのバンドだけだ。なぜならブラックメタルバンドの大半は、サタニックでさえなく、トレンドに追従しているだけだからね。
デスメタルはもっともっとチャレンジングな音楽だよ。そしてコンセプチュアルでもある。バラエティー豊かだしね。3つのジャンル共に素晴らしいと思うよ。だけど、デスメタルがただ僕を最も駆り立てるんだ。だからこそこのスタイルでプレイしているんだよ。

Q4: Actually, “Seven Churches” is milestone of death metal. It was really unique extreme music, I think. What’s the record to you?

【EMILIO】: Seven Churches was the creation of Death Metal in my opinion. There was never a band who used the words “DEATH METAL” in any song title or claiming that category when Seven churches was released.
Seven Churches was very raw and wierd in structure and lyrics. Just so dark for its time. Very unique!

Q4: “Seven Churches” はデスメタルのマイルストーンにして、実にユニークな性質を持っていましたね。あなたにとってはどんなレコードでしたか?

【EMILIO】: 僕の考えでは、”Seven Churches” こそがデスメタルを創造したと思うね。あのアルバムがリリースされるまで、”デスメタル” という言葉を楽曲のタイトルや音楽のカテゴリーとして主張したバンドはいなかったはずだよ。
音楽的にも、”Seven Churches” は実に生々しく、構成や歌詞も風変わりだったよね。あの時代にしてはただ本当にダークだった。とてもユニークだよ!

Q5: It seems it’s been a long time in the writing process of “Revelations of Oblivion”. What’s the reason of that? How was the writing/recording process?

【EMILIO】: Since late 2016 Jeff and I explored new songs but nothing was engraved in stone. Since Dan’s arrival in 2010 more & more riffs came onto the table. Jeff & band was able to dissect each riff puzzling it together. Jeff and Dan wrote most of the album but of course I wrote my drums parts and 2 songs with Bobby. We all did our tracks fast and were ahead of schedule 1 day each member which gave Jeff plenty of time to do his vocals.
Peter Tagtgren, engineer, was very professional and made it easy and comfortable. Total pro.

Q5: “Revelations of Oblivion” の制作には長い期間を要したようですね?

【EMILIO】: 2016年の終わり頃から Jeff と僕は新たな楽曲に取り掛かったんだけど、結局何も生み出すことが出来なかったね。Dan がバンドに加入してから、リフはどんどん出来上がっていたんだ。それで Jeff と僕たちバンドはそういったリフを分解して、パズルのように繋ぎ合わせていったのさ。
Jeff と Dan がアルバムの大半を書いているよ。だけど僕も自分のドラムパートと、Bobby と作った2曲で貢献しているんだ。バンドのメンバーは全員レコーディングを素早く行ったんだ。どのメンバーも1日くらい早めに終わらせたから、Jeff がボーカルを収録する時間を増やすことが出来たんだよ。
エンジニアの Peter Tagtgren も実にプロフェッショナルで、快適にレコーディングを行えたね。完璧なプロさ!

Q6: Zbigniew Bielak’s artwork is incredibly beautiful. Does it reflect a concept or lyrical themes of “Revelations of Oblivion”?

【EMILIO】: Yes. Zbigniew originally sent us some artwork and the band felt it didnt fit for what we were looking for. Them he sent another artwork in the realm of Jeff’s Lyrics. So yes you can see Symbals and metaphoric messages stemming from Jeff’s lyrics.

Q6: Zbigniew Bielak の美しくどこか退廃的なアートワークには引き込まれます。作品のコンセプトとも繋がっているのでしょうか?

【EMILIO】: うん。最初に Zbigniew Bielak がアートワークの候補をいくつか送ってくれたんだ。だけど僕たちはそのどれもが求めているアートではないと感じたんだよ。
それで、Zbigniew は Jeff の歌詞を考慮して別のアートワークを送ってくれたんだ。だから、まさしく Jeff のメッセージを根幹とするシンボルとメッセージが描かれているのさ。

Q7: “Revelations of Oblivion” definitely has the trademark Possessed sound, but I feel it is up to date, more strong, more evil, more diabolical. Fantastic! In the technical and diverse recent metal scene, what was the goal of “Revelations of Oblivion”?

【EMILIO】: Well the band wanted to take what Possessed has done in the past and take it to the next level. Every member has amazing talent, I’m ok, so it reflects on our playing and production. When Possessed 1st came out they were kids so I believe they were still fine tuning the Possessed machine. As for the being more evil well todays times inspire Jeff’s lyrics and the bands aggressive style. It’s crazy what’s going on in today’s world.

Q7: お話にも出ましたが、”Revelations of Oblivion” は POSSESSED のトレードマークを引き継ぎながら、ストロングなサウンド、アグレッションの増加など現代的にアップデートされた部分もありますよね?
テクニカルで多様な現代のメタルシーンの中で、この作品が目指したゴールについてお話ししていただけますか?

【EMILIO】: そうだね。僕たちは POSSESSED が過去に成したことを取り入れながら、それをネクストレベルまで導いたんだ。メンバー全員が素晴らしい才能に恵まれている。その事実が、演奏やプロダクションに反映された訳さ。
POSSESSED のファーストアルバムがリリースされた時、彼らはまだ子供だったからね。未熟な部分もあったはずさ。
よりイーヴルになったサウンドについては、今日の社会性が Jeff の歌詞へと反映されて、バンドのアグレッシブなスタイルへ繋がった部分もあるだろうね。本当に今の世界はクレイジーだからね。

Q8: After once Possessed broke up, metal world has been subdivided and become extreme more and more. As one of an originator, what’s your perspective about the scene now?

【EMILIO】: Music and fashion always seems to go to old school. All trends go back to the original after its trend has ended. Hope that make sence.

Q8: POSSESSED がシーンを離れている間に、メタルワールドは随分と細分化され、エクストリームの度合いも増しています。

【EMILIO】: 音楽もファッションも、結局はオールドスクールなものへと回帰するんだ。トレンドが終われば、オリジナルが復興するんだよ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED EMILIO’S LIFE

RUSH “2112”

SLAYER “REIGN IN BLOOD”

VAN HALEN “VAN HALEN”

BLACK SABBATH “BLACK SABBATH”

POSSESSED “SEVEN CHURCHES”

MESSAGE FOR JAPAN

Hail to the mighty Japan. I’ve been there 12 times Because I’m married to a Japanese Goddess. Love the culture, people, food, scenery and the respect that is embedded in your souls. We hope to have the honor to play your country once again. Thank you Mikitoshi, TRUE THRASH FEST / ROCK STAKK RECORDS for taking Possessed to Osaka in 2014.

やあ、日本のみんな!実は僕は12回日本に行っているんだ。というのも、日本の女神と結婚しているからね。日本文化、人びと、食事、景色、そして君たちの魂に刻まれたリスペクト精神を愛しているんだ。また日本でプレイする栄誉を得られたらいいね。
最後に、POSSESSED を大阪に招聘してくれた、TRUE THRASH FEST / ROCK STAKK RECORDS の Mikitoshi さんに感謝を。

EMILIO MARQUEZ

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【AVANDRA : DESCENDER】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH CHRISTIAN AYALA OF AVANDRA !!

“The Kevin Moore-era Dream Theater Has Had The Biggest Impact On Me, Since It’s When They Really Elevated My Soul To a Whole Different Level Of Emotion And Taught Me What Music Can Do To Really Transform You As a Person. “

DISC REVIEW “DESCENDER”

喪失、戦争、そして天災。時に芸術は悲劇の灰から降誕します。2017年に襲来した髑髏のハリケーン、マリアはプエルトリコに壊滅的な被害をもたらしました。しかしその神の所業は、皮肉にも AVANDRA のボーカリスト/ギタリスト Christian Ayala に至芸 “Descender” の偶成をも促すこととなったのです。
ハリケーンの爪痕、長期停電の困難はしかし Christian に音楽と詩歌へ没頭する常闇と情念をあてがうことにもなりました。そうして、銀灰色の憂鬱とアンビエンスに彩られた “Descender” の凛々しき純潔は、その荘厳を極めることとなったのです。
「DREAM THEATER と CYNIC の理想的な婚姻」 “Descender” を評する際、プログメタルの二傑について触れない訳にはいかないでしょう。
「Kevin Moore 時代の DREAM THEATER は僕に最も大きなインパクトを与えたんだ。僕の魂を完全に異なる感情域まで高め、人として真に変革するため音楽に出来ることを教えてくれたんだよ。だから Kevin とは何とかして音楽人生の中で共演したかったんだ。まさに彼にしか作り得ない満載の感情とアンビエンスを持ち込んでくれたね。」
Christian が語るように、Kevin Moore こそが初期の DREAM THEATER に類稀なる陰影と叙情、そして唯一無二のアトモスフィアとアンビエンスをもたらしていたことは明らかです。Kevin の脱退以降 “Lifting Shadows Off a Dream” のような冷厳でしかしどこか温もりのある暗紫色の景色を垣間見ることは叶いませんし、”Space-Dye Vest” の幽玄については語るまでもないでしょう。
AVANDRA の音楽には Kevin の天性が確かに存在しています。そしてそれ故に半ば隠棲状態の Kevin も “Derelict Minds” へのゲスト参加を決めたのでしょう。
興味深いことに、多くのリスナーが “Cynic-y” だと感じた “Derelict Minds” の印象的なリフワークは、実際は DREAM THEATER のデビュー作 “When Dream and Day Unite” がインスピレーションの源でした。CYNIC のトレードマークとなっている連続した2音、3音を繋げていくシンメトリーな音数学は、実は DREAM THEATER のデビュー作にも多数使用されています。
音質や Charlie Dominici の繊細すぎるボーカルパフォーマンスには評価が分かれるところでしょうが、”When Dream and Day Unite” に漂う蒼の叙情は比類なきロマンでもありました。そしてもちろん、CYNIC の SF を由来とするエアリーなアトモスフィア、アンビエンス。
二大巨頭の共通点と天稟をレガシーして受け継いだ AVANDRA の方程式は、プログメタルの軌跡においてむしろ遅すぎたと言えるほどに必然だったのかも知れませんね。
「DREAM THEATER, OPETH, PORCUPINE TREE を僕の “ホーリートリニティー” (聖三者) と呼ぶことにしたんだよ。」
加えて、AVANDRA の運命的な旅路は、モダンプログレッシブの領域に不可欠なコントラスト、ダイナミズムをしっかりと伴っています。DREAM THEATER の “Breaking All Illusions” を思わせるイントロが耳を惹く2部構成のエピック “Beyond the Threshold” を聴けば、温和で情感豊かな鍵盤の響きに Kevin Moore を夢想し、その起伏を帯びたシネマティックな世界線に圧倒されるでしょう。
“The Narrowing of Meaning” に漂うメランコリーとアグレッションの鍔迫り合い、ポストロックの洗礼を浴びた “Even You”、さらに “Adder’s Bite” に流れるダーククリーンとプログヘヴィーの対峙はまさに OPETH の錬金術で、現代を闊歩する女神の矜持を見せつけていますね。CULT OF LUNA の Magnus がマスタリングを担当した事実にも頷けます。
きっと、10年、20年の後、DALI’S DILEMMA の “Manifesto for Futurism” のような評価を得るアルバムなのかも知れませんね。
今回弊誌では、Christian Ayala にインタビューを行うことが出来ました。「もし僕が死んでしまっても何かを残しておきたいという気持ちからだったね。作品を作っておけば、世界に僕の “創造性” を残しておくことが出来る。バカげているかもしれないけどね。(笑) だけどそれがレコーディングやヴァーチャルスタジオテクノロジーを学ぶモチベーションになったんだ。」 どうぞ!!

AVANDRA “DESCENDER” : 10/10

INTERVIEW WITH CHRISTIAN AYALA

Q1: This is the first interview with you. So, at first, could you tell us about yourself and band? What kind of music were you listening to, when you were growing up?

【CHRISTIAN】: Hey guys! My name is Christian Ayala, from San Juan, Puerto Rico. Ever since I can remember (as the cliché goes haha) I’ve been into all kinds of music. When I was 5 I was a huge Michael Jackson fan. Then at 8 it was all about The Beatles. From there, the pop world collided with the rock world so I was listening to all kinds of different melodies from different artists belonging to different genres. At 12 I discovered Metallica and fell in love with metal in general. At 14 my whole world was turned upside down when I discovered Dream Theater. From then on, it became really difficult to listen to anything else, and the only bands that have been a consistent part of what I call my Holy Trinity have been Dream Theater, Opeth and Porcupine Tree. Of course, all that older influence of pop music and more commercially oriented rock (like The Wallflowers) still runs through my veins, and makes its way into Avandra’s music, though not in any obvious way.
Sometime in 2011 I decided I wanted to make an album, just to have something in case I died shortly after that decision, and so I could leave some of my “creativity” to the world. Stupid, I know, haha, but it gave me the motivation to start learning how to record and use all the different Virtual Studio Technologies (VSTs). From 2011 to like 2014 or 2015 I wasn’t really recording anything, but only writing the music and learning how to record (by recording random things, not actual songs). In May of 2017, our first album, Tymora, was released.

Q1: 本誌初登場です!まずは、あなたの音楽的なバックグラウンドからお話ししていただけますか?

【CHRISTIAN】: やあ、みんな!僕は Christian Ayala。プエルトリコのサンジョアン出身さ。物心ついた頃から、全ての音楽ジャンルにハマってきたよ。
5歳の頃は、Michael Jackson の大ファンだったんだ。8歳の頃は全てが THE BEATLES だったね。そうして、ポップの世界とロックの世界が衝突して、僕は異なるジャンルの異なるアーティストが生み出す異なるメロディーを全て聴いて吸収していったんだ。
12歳で METALLICA を発見しメタルと恋に落ちたね。そうして、14歳の時に DREAM THEATER を知ってまさに世界がひっくり返ったんだよ。それ以来、他の音楽を聴くのが本当に難しくなったね。DREAM THEATER, OPETH, PORCUPINE TREE を僕の “ホーリートリニティー” (聖三者) と呼ぶことにしたんだよ。
もちろん、過去のポップミュージックからの影響や、THE WALLFLOWERS のようなコマーシャルなロックからの影響は僕の中に流れていて、明確には伝わらないかもしれないけど AVANDRA のやり方で音楽の中に昇華しているけどね。
2011年に僕はアルバムを作りたいと思い立ったんだ。それはもし僕が死んでしまっても何かを残しておきたいという気持ちからだったね。作品を作っておけば、世界に僕の “創造性” を残しておくことが出来る。バカげているかもしれないけどね。(笑) だけどそれがレコーディングやヴァーチャルスタジオテクノロジーを学ぶモチベーションになったんだ。
2011年から、2014, 2015年にかけては全くレコーディングを行わなかった。ただ楽曲を書いてレコーディングを学んでいたんだ。そうして、2017年の5月にファーストアルバム “Tymora” をリリースしたのさ。

Q2: It was big surprise that such a great prog metal band appeared from Puerto Rico. Actually, how is the scene, and running prog metal band there?

【CHRISTIAN】: Haha a surprise to many for sure! Thanks! The scene down here is mostly thrash metal, a few great, lots of them pretty good, and a few bad. There are bands doing the prog thing, but they are minimal. For example, there is one called Moths that mixes stoner/doom metal with prog elements ala King Crimson, and they sound great. There is also another band called Parallel Dimensions which is great. Besides that, there is no actual prog scene per se, but rather very, very few prog bands playing within a wider metal scene.

Q2: それにしても、プエルトリコからこれほど素晴らしいプログメタルバンドが現れるとは驚きです!

【CHRISTIAN】: 多くの人にとって驚きだったようだね!(笑) ありがとう!
プエルトリコのメタルシールはほとんどがスラッシュメタルなんだ。偉大なバンドががいくつかいて、凄く良いバンドが大半を占め、良くないバンドもそこそこ。プログ的なことをやっているバンドもいるけど極少数だね。
例えば、MOTH ってバンドはドゥーム/ストーナーと、KING CRIMSON 的プログをミックスしていて素晴らしいよ。PARALLEL DIMENSION も良いバンドだね。
とは言え、プログシーンといったものは存在しないに等しいよ。とても数少ないプログバンドがワイドなメタルシーンの中で活動している感じさ。

Q3: How did the band come to be? What’s the meaning behind your band name Avandra?

【CHRISTIAN】: I decided to get a band together after the first album, Tymora, released on May 5th of 2017, garnered a lot of attention. So much so, that I would receive a ton of messages asking when people could see us live. I took it as an experiment to form a live band, and it has been going great ever since!
The name came in around 2013 or 2014, after having played around with different ones, many of them I dodged a bullet by not sticking with, for example project Geneva. At the time I decided to use Avandra, I was setting a Dungeons and Dragons campaign, and I was using the 4th edition and they introduced this new goddess called Avandra. She represented travel, luck and adventure, and since these are all things I felt bands go through, I thought it the perfect name. Plus, it’s easy to pronounce in most languages!

Q3: AVANDRA 結成の経緯を教えていただけますか?

【CHRISTIAN】: 2017年の5月に “Tymora” をリリースした後、僕はバンドとしてやっていこうと決めたんだ。大きな注目を集めたからね。いつライブが見られるの?ってメッセージを山ほど受け取ったことが理由の大半だよ。それでライブバンドを組んでみたんだけど、非常に素晴らしいものとなったんだ!
AVANDRA ってバンド名は、2013, 2014年頃に思いついたんだ。一時的な何の拘りもない別の名前たちでやった後にね。例えば PROJECT GENEVA とか。AVANDRA に決めたのは、僕は “Dungeons & Dragons” (テーブルトークRPG) の第四版を使用していたんだけど、AVANDRA という女神が登場したからなんだ。彼女は旅や運命、冒険を司っていて、僕は全てバンドが経験することだと感じたんだ。だから完璧な名前だと思ったよ。それにどんな言語でも発音しやすいでしょ?

Q4: So, it seems “Descender” was written in the dark after Hurricane Maria, right? Did it reflect on the concept or lyrical themes of the album?

【CHRISTIAN】: For sure! During the power outage I lived with my mom for a month. She has one of those small power generators which she would turn on for a few hours a day, so I would charge my iPad and use BiasFX to write the riffs that would ultimately become tracks on Descender. I also read A LOT for my master’s thesis, and since what I was reading was a lot of philosophy of language, especially Nietzschean philosophy of language, a lot of the lyrics are about language and it’s poietic power (poiesis from Greek meaning formative or creative). Those 2 or 3 months that I was without power really helped my concentration and allowed me to stay really focused on those 2 goals: reading and writing (both music and the thesis).

Q4: 最新作 “Descender'” はハリケーン・マリア襲来の後の困難な停電の状況下で書かれたそうですね?
そういった背景は、アルバムにも反映されているのでしょうか?

【CHRISTIAN】: 間違いないね!停電している間、僕は母と1ヶ月間暮らしていたんだ。母は1日に数時間だけつけられる小さな発電機を持っていてね。それを使って僕は iPad を充電し、BiasFX を使ってリフを書いていたのさ。それが最終的には “Descender” の楽曲になったんだからね。
それにあの時期僕は修士論文のために読書を重ねていてね。僕が読んでいた多くは言語哲学、特にニーチェの言語哲学だったから、歌詞の大半は言語と詩の力についてだったんだ。ポエティックの語源ポイエーシスとはギリシャ語で生産とか創造を意味するんだからね。
故に、あの停電の2,3ヶ月は集中して学ぶ助けにもなったんだ。当時の目標2つ、音楽と論文両方にね。

Q5: Musically, “Descender” is often compared as mixing Dream Theater and Cynic. You know, I think your music is sometimes modern but sometimes 90’s magna carta era’s prog metal. What’s your perspective about the comparison? Is there any band you were influenced by in your writing process?

【CHRISTIAN】: Dream Theater is in my Holy Trinity so that just runs through my veins. Cynic is definitely another big influence. Funny enough, the song Derelict Minds, which kind of Cynic-y sounding, was not really inspired by Cynic. I wrote that beginning riff (which people compare to Cynic) in 2005, before Cynic’s Traced in Air, and before I knew who they even were. The influence for that song actually came from 3 main source: Afterlife and A Fortune in Lies from Dream Theater’s When Dream and Day Unite, and a small part in the song Innocence Faded from their Awake album. Magna Carta was a label that I actually listened to a few bands from. Obviously, Liquid Tensions Experiment (which I still listen to a lot these days and which might get a part 3!) and the James LaBrie project (I was curious about everything Dream Theater) and Dali’s Dilemma, which I re-listened to the other day and damn, shame they never made a second album. As mentioned before, though, all the stuff I listened to growing up (all that great 90s decade) has been a major factor when it comes to song writing. It manifests itself in the most subliminal and subconscious ways possible.

Q5: 音楽的に “Descender” は DREAM THEATER と CYNIC の理想的な婚姻などとも評されていますよね?
同時に、90年代の Magna Carta レーベルを想起させる瞬間も存在します。

【CHRISTIAN】: さっきも言ったけど DREAM THEATER は僕の聖域だから当然その影響も現れるよね。そして CYNIC も間違いなくもう1つの大きな影響元だよ。だけど面白いことに、とても Cynic-y なサウンドの “Derelict Minds” は実は CYNIC にインスパイアされた訳じゃないんだよ。あの CYNIC と比較されるオープニングのリフは2005年に書いたんだけど、僕はその頃 CYNIC が誰なのかさえ知らなかったし、”Traced in Air” がリリースされる前でもあったからね。
あの楽曲の主な影響元は実は3つあってね。DREAM THEATER の “When Dream and Day Unite” に収録されていた “Afterlife” と “A Fortune in Lies”、そして “Awake” に収録されていた “Innocence Faded” も少し。
Magna Carta レーベルのバンドはいくつか聴いていたね。LIQUID TENSION EXPERIMENT は最近でも良く聴いていて、3枚目のアルバムを期待したいね!James Labrie のプロジェクトもそうだよね。結局 DREAM THEATER 関連なら何でも興味があるんだ。
それに DALI’S DILEMMA。先日聴き返してみたんだけど素晴らしいね!彼らが1枚しかアルバムを作らなかったのが本当に残念だよ。
さっきも言ったけど、ソングライティングに関しては、僕が聴いて育った偉大なる90年代の影響が主なファクターなんだ。出来るだけ無意識的で潜在的な方法でね。

Q6: Regarding Dream Theater, I really love Kevin Moore era. And sometimes, your songs remind me that era’s great songs like “Lifting Shadows off a Dream”. Actually, how did you contact with Kevin? What did he bring to the record?

【CHRISTIAN】: Great to hear! Whenever I write keyboards, it’s always with a “what would Kevin do?” mentality. So that makes sense! The Kevin Moore-era Dream Theater has had the biggest impact on me, since it’s when they really elevated my soul to a whole different level of emotion and taught me what music can do to really transform you as a person.
I wanted to work with Kevin in way or another my whole musical life. So, I contacted him via his page. I told him what his music meant to me, and he replied! We made a deal that he would do the solo for the song Derelict Minds, and what he brought was one full of feel and ambience that only he can bring. He totally elevated that song to another level with just his solo.

Q6: DREAM THEATER を聖域とする AVANDRA ですが、特に Kevin Moore 時代のアトモスフィアを想起させる楽曲が多いように思います。実際、Kevin はアルバムにもゲスト参加していますね?

【CHRISTIAN】: その言葉を聞けて嬉しいね!キーボードパートを書く時僕はいつも、”Kevin ならどうするだろう?” って考えるんだ。だからまさに君の言う通りなんだよ!
Kevin Moore 時代の DREAM THEATER は僕に最も大きなインパクトを与えたんだ。僕の魂を完全に異なる感情域まで高め、人として真に変革するため音楽に出来ることを教えてくれたんだよ。だから Kevin とは何とかして音楽人生の中で共演したかったんだ。
コンタクトはSNSのページからだったね。Kevin に彼の音楽が僕にとってどれ程の意味を持つのか伝えたら、返事をくれたんだよ!それから話し合って、”Derelict Minds” のソロをプレイしてくれることになったんだ。
まさに彼にしか作り得ない満載の感情とアンビエンスを持ち込んでくれたね。ソロプレイだけで楽曲を別次元に高めてくれたのさ。

Q7: Avandra’s vocal beauty is really atmospheric and unique. Maybe, lot’s of fans reminds Cynic because of that vocoder like vocal style. Of course, there is no growl in your music, but did you get any hint from Cynic’s vocal style?

【CHRISTIAN】: I would say somewhat. I love Cynic, but a lot of the airy vocal styles have to do with the fact that I really love the ambient quality those types of vocals emit. I’m a big sci-fi fan and those kinds of vocals always reminded me of that genre. Another band you can listen to that has a similar singing style is Astronoid. Another reason for the airy vocals is because that allows me to sing over guitar passages that might be very technical. So, it allows me to play complex parts while continuing whatever story the song is about. But yeah, Cynic is definitely in there as well as an inspiration!

Q7: 美麗なボーカルラインもアトモスフェリックでユニークです。ボコーダーをも想起させるスタイルが CYNIC を想起させるのかもしれませんね?

【CHRISTIAN】: いくらかはそういう部分もあるのかもしれないね。僕は CYNIC を愛しているよ。だけど、アルバムの “エアリー” なボーカルスタイルの多くは、アンビエンスを発するボーカルが気に入っているという事実と関係しているんだ。僕は大のSFファンなんだけど、アンビエントなボーカルはSFの世界を想起させるよね。ASTRONOID も同様の歌唱スタイルを持っているね。
それに、エアリーなボーカルラインは非常にテクニカルなギターパッセージの上で歌いやすいことも利点の1つだね。ストーリーを紡ぎながら複雑なパートの演奏が可能なんだ。まあ、それでも CYNIC は間違いなくインスピレーションとして作品に存在するよ!

Q8: Also, you got some helps from Haken, Cult of Luna, and Astronoid, when you making “Descender”. Actually, they are really big name in modern prog/post metal world. What made you get in touch with them?

【CHRISTIAN】: Richard Henshall from Haken I had on Facebook, and since I really dig his playing style, I thought I’d ask him. He is a really cool dude, so he said yes, and did an amazing solo for The Narrowing of Meaning.
Magnus from Cult of Luna came as a recommendation from the label (Blood Music). They had worked with him before, and he had mastered quite a few amazing albums, so when it came to master the album, he was the first choice. He did a great job!
Dan from Astronoid was another label contact. I actually went up to New Hampshire to mix the album with him, where the last day of mixing, we decided to drop in the electronic percussion for Q.E. Was an awesome experience!

Q8: HAKEN, CULT OF LUNA, ASTRONOID といったモダンプログ/ポストメタルの重要アクトも、作品に花を添えています。

【CHRISTIAN】: HAKEN の Richard Hanshall は Facebook でコンタクトを取ったんだ。彼のプレイスタイルがとても気に入っていたからね。とてもクールな人物で、”The Narrowing of Meaning” で最高のソロを披露してくれたね。
CULT OF LUNA の Magnus はレーベルの Blood Music から勧められたんだ。Blood Music は彼と以前仕事をしていて、素晴らしいアルバムをいくつかマスタリングしていたね。だから僕たちのアルバムも、マスタリングのファーストチョイスは彼だったのさ。偉大な仕事だったよ!
ASTRONOID の Dan は別のレーベルがコンタクトを取ったんだ。彼とミキシングのためにニューハンプシャーに行ったんだけど、最終日に “Q.E.” にエレクトロニックパーカッションを収録することになってね。驚異的な経験だったね!

FIVE ALBUMS THAT CHANGED CHRISTIAN’S LIFE

DREAM THEATER “IMAGES AND WORDS”

DREAM THEATER “METROPOLIS PART 2: SCENES FROM A MEMORY” 

OPETH “BLACKWATER PARK”

OPETH “GHOST REVEIRES”

PORCUPINE TREE “IN ABSENTIA”

MESSAGE FROM JAPAN

Hey guys! Thank you so much for reading this interview from a band half a world away! I’ve been a huge fan of Japanese culture (sushi is the best food in the world!), so we all really wish to visit you guys sometime soon!

やあ、みんな!地球の反対側から現れたバンドのインタビューを読んでくれてありがとう!日本文化の大ファンだよ。寿司は世界中で最高の食べ物さ!だから近いうちにぜひ行ってみたいよ!

CHRISTIAN AYALA

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BLOOD MUSIC “DESCENDER”

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【JORDAN RUDESS : WIRED FOR MADNESS】【DREAM THEATER : DISTANCE OVER TIME】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JORDAN RUDESS OF DREAM THEATER !!

“I Believe The Keyboard World Can Move To Higher Level Much Like The World Of The Electric Guitar In The Last 50 Years. The Keyboard And The Keyboardist Have Incredible Potential For Music Making. “

DISC REVIEW “WIRED FOR MADNESS”

「僕は “Jordan Rudess” が経験してきたこと全てをこの作品に注ぎたかったんだ。完全に自由になって、ロックのフォーマットで僕の音楽精神全てを表現することが重要だったんだよ。」
現代キーボードヒーローの代名詞。そして巨人 DREAM THEATER にとって心臓にして中枢となった鍵盤の魔術師は、それでもなお音の自己証明をソロアルバムに求めます。
アーティストにとってソロ作品の利点は、所属する集団から隔離された天性のスペース、実験のラボラトリー、”完全なる自由”。
「”The Astonishing” は素晴らしい音楽的なチャレンジで、僕は本当に楽しめたんだ。一方で、新しい DREAM THEATER のアルバムは、ファンの愛する要素を全て取り入れた作品だと感じているよ。まさにプログとメタルのクールなミックスさ!!」
Jordan は “Distance Over Time” の即効性、穿った言い方をすれば素晴らしき “ファンへの贈物” を完全にポジティブに捉えています。しかし一方で “人生を変えたアルバム” を見れば伝わるように、彼のエクレクティックな影響の海原において原点、精髄があくまでもプログレッシブロック、”The Astonishing” に集約された挑戦の美学にあることは明らかでしょう。
コンテンポリーなクラシカルミュージック、ソロピアノ作品、奇想天外なカバーアルバムとその多様なバックボーンをソロアルバムとして昇華してきたマエストロ。そうして到達した個性の極み “Wired For Madness” は、”自分を完全に表現” した “本当にプログレッシブな作品” となったのです。
35分の組曲で、2つの楽章がさらに10のパートに分かれる一大エピック “Wired For Madness” は、Jordan にとっての “Tarkus” であり “Karn Evil 9” ではないでしょうか。それは、人生をより良くするため自己の一部をコンピューター化する男の物語。
もちろん、彼の Keith Emerson に対する心酔はよく知られるところですが、音楽のみならず楽曲の題材、テーマまでSF狂 EMERSON LAKE & PALMER へのリスペクトに溢れたエピック “Wired For Madness” のプログレッシブスピリットは圧倒的です。
加速するテクノロジーへの依存、現実世界との分断。コンピューターボイスとデジタルワールドをプロローグに、オッドタイムと鍵盤のパラダイムで近未来の特異点を描く Jordan は現代の吟遊詩人なのかも知れませんね。
興味深いことに、Jordan 自らが歌い紡ぐテクノロジーの詩は時に親交のあった David Bowie をも想起させます。ジギー・スターダストの方法論で警鐘を鳴らす鬼才の声と慧眼は、ロックの庭内でジャズやオーケストラ、エスノ、エレクトロをクロスオーバーさせながら “楽曲によりスペーシーでメロウな感覚を持たせる” ことに成功しています。
故に、例えば THE BEATLES と LIQUID TENSION EXPERIMENT, GENTLE GIANT と APHEX TWIN が入り乱れるこのレトロフューチャーな実験を奏功へと導いたのも、演者を自由に選択可能なソロ作品のアドバンテージであったと言えるのかも知れません。そして事実、彼のSFオペラには、自らのマルチプレイを含め適材適所なキャスティングがなされています。
DREAM THEATER の同僚 John Petrucci, James LaBrie、さらに Marco Minnemann, Guthrie Govan, Vinnie Moore, Joe Bonamassa, Rod Morgenstein, Elijah Wood, Jonas Reingold, Alek Darson, Marjana Semkina。ベテランから新鋭まで、ロックワールドの要人をこれほど巧みに配した作品は決して多くはないでしょう。
組曲を離れても、DIRTY LOOPS にインスパイアされた “Perpetual Shine”、意外性のヘヴィーブルーズ “Just Can’t Win”、さらに絶佳の叙情を湛えた珠玉のバラード “Just For Today” と聴きどころは満載。そうして壮大なプログ劇場は、5/8 と 6/8 を往来するコズミックなプログチューン “When I Dream” でその幕を閉じるのです。
今回弊誌では、Jordan Rudess にインタビューを行うことが出来ました。「僕はキーボードの世界は、エレキギターがこの50年で作り上げた世界に匹敵する高いレベルへ移行することが可能だと信じているんだよ。キーボード、そしてキーボーディストは、音楽制作において驚異的なポテンシャルを秘めているんだ。」 どうぞ!!

JORDAN RUDESS “WIRED FOR MADNESS” : 9.9/10

DISC REVIEW “DISTANCE OVER TIME”

DREAM THEATER がいなければ今日のプログメタルは存在しなかったでしょう。
メタルの転換期にして、モダンメタルにとって架け替えのない重要なピリオドとなった80年代後半から90年代前半の “ポストファーストメタルタイム”。ある者は複雑なリズムアプローチを、ある者はプログレッシブロックを、ある者はデスメタルを、ある者はエクストリームな残虐性を、ある者はフォルクローレを “ベーシック” なメタルに加えることで、彼らはモダンメタルの礎となる多様性を築き上げていきました。
様々なバンドがより幅広いスペクトルの音楽を聴くことで、メタルに “意外性” を加えていった変革の時代に、DREAM THEATER は別世界のテクニック、精密繊細なコンポジション、洗練されたデザイン、静謐と激重のダイナミズムでプログメタルの雛形を作り上げたのです。
特筆すべきは、QUEENSRYCHE を除いて、商業的なアピールに乏しかったそれまでのプログメタルワールドに、コマーシャルな新風を吹き込んだ点でしょう。複雑で思慮深くありながら、幅広いオーディエンスにアピールするフック、メロディー、テンションの黄金比は確実にプログメタルのあり方を変えました。
30年を経て、現在も DREAM THEATER はプログメタルの顔であり続けています。ただし、30年前のように崇高なる革命家であるかどうかについては議論が分かれるのかも知れませんね。
もちろん、DREAM THEATER に駄作は存在しません。Mike Portnoy の離脱、Mike Mangini の加入は、テクニック的には寧ろ向上にも思えますし、マスターマインド John Petrucci が聴く価値のない楽曲を制作するはずもないでしょう。ただし一方で、Mangini の加入以降、バンドの行先が “ロボティック” でアートよりもサイエンスに向いているという指摘が存在したのも確かです。
だからこそ、誤解を恐れずに言えば、前作 “The Astonishing” は傑作になり損ねたレコードでした。メロディーやエモーション、インストゥルメンタルなアプローチに関しては、群を抜いていたとさえ言えるでしょう。壮大なロックオペラというコンセプトも実にチャレンジングでしたが、故に引き算の美学を行使できず、結果として冗長な2時間超のアルバムに着地してしまったようにも思えます。
言いかえれば、プロデューサー John Petrucci 一頭体制の限界だったのかも知れませんね。少なくとも、Mike Portnoy は取捨選択のエキスパートでした。
対照的に、バンド全員でライティング&レコーディングを行った一体化と有機性の最新作 “Distance Over Time” は、Jordan の言葉を借りれば、「ファンの愛する要素を全て取り入れた作品だと感じているよ。まさにプログとメタルのクールなミックス」のレコード。
“Images & Words” のようにコンパクトでキャッチー、そして “Train of Thought” のようにダークでヘヴィーなアルバムは、RUSH と METALLICA の婚姻という原点をコンテンポラリーに再構築した快作です。
エセリアルな天使が鍵盤と弦上を華麗に踊る “Untethered Angel”、TOOL ライクなグルーヴの海に LaBrie の技巧が映える “Paralyzed”、”Black Album” meets カントリーな “Fall into the Light”、”Barstool Warrior” に開花する Petrucci の溢れるエモーション、”S2N” で炸裂する John Myung のアタッキーな妙技、そして “At Wit’s End” の LIQUID TENSION EXPERIMENT を彷彿とさせるトリッキーなシーケンシャルロマン。聴きどころに不足することは間違いなくないでしょう。
そうして、アルバムは DREAM THEATER らしいリリックの巧妙でその幕を閉じます。”Pale Blue Dot”。カール・セーガンへのオマージュで彼らは、殺戮や憎悪まで生命の営み全てが詰め込まれた碧き “点” への再考とリスペクトを促すのです。
“Distance Over Time” には、プログメタル革命の新たな旗が描かれているわけではないかも知れません。ただし、バンドの秘めたる野心の牙はきっとその鋭さを増しています。革命家の DREAM THEATER を求めるのか、政治家の DREAM THEATER を求めるのか。リスナーの需要や願望によってその評価が分かれる作品なのかも知れませんが、クオリティーは最高峰です。

DREAM THEATER “DISTANCE OVER TIME” : 9.8/10

INTERVIEW WITH JORDAN RUDESS

Q1: First of all, you got your signature model of 8 strings guitar ahead of John Petrucci, haha. Actually, what made you play guitar along with your main instrument Keyboard? Are there any instruments except for Keyboard and guitar?

【JORDAN】: I’ve played guitar for years except never really focused on it like I have with keyboards! When I was a kid my brother was taking guitar lessons and I used to sit on the steps at my family home and listen. I think that I learned how to play then more than him! Recently I met the wonderful Luthier Przemek Druzkowski and he was inspired to start a line of “Wizard” model guitars. They are incredibly beautiful custom made instruments. I used the first model on WFM!
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Q1: John Petrucci より先に、シグネチャーモデルの8弦ギターを手に入れましたね? (笑)

【JORDAN】: 僕は何年もギターを弾いてきたけど、キーボードほどギターにフォーカスすることはなかったよ!子供の頃、僕の兄はギターレッスンを受けていてね。よく実家の階段に座って兄が教わるのを聴いていたんだ。正直、その時兄よりもギターの弾き方を学んでいたと思うよ!
最近、Luthier Przemek Druzkowski (Druzkowski Guitars のオーナー) という素晴らしい人物に会ってね。彼も僕に触発されたようで、”Wizard” モデルのギターを制作し始めたんだ。信じられないくらい美しい、カスタムメイドのギターだよ。そして僕が最初に使用することとなったんだ!

Q2: For example, Derek Sherinian loves Eddie Van Halen, and his Keyboard playing is influenced by Eddie’s guitar playing. Are you influenced by players of other instruments as well?

【JORDAN】: I’m also a fan of guitarists like Hendrix and Stave Vai and Jeff Beck. That said- I also have a very wide musical scope and am influenced by a lot of classical music as well as electronic and various ethnic musics. Recently I have been very inspired by all my friends who are doing Carnatic Indian music. Especially with the way they are using it on my instrument GeoShred for iOS.

Q2: 例えば DREAM THEATER におけるあなたの前任者 Derek Sherinian は Eddie Van Halen のギターに影響を受けてキーボードをプレイしていると公言しています。
あなたも他の楽器からインスピレーションを得ることはありますか?

【JORDAN】: 僕も Jimi Hendrix, Steve Vai, Jeff Beck といったギタリストのファンだよ。それはつまり、僕はとても幅広い音楽の視野を持っていて、エレクトロニカ、エスニック、それにクラッシックといった様々な音楽からの影響にも繋がるんだ。
最近では、カルナータカ音楽 (インドの伝統音楽) をやっている友人全員からとてもインスパイアされているんだ。特に、彼らが僕の開発したアプリ GeoShred を使用するやり方にね。

Q3: In the past, there were lot’s of “Keyboard Hero”, like Keith Emerson, Rick Wakeman, Jon and of course you. But it seems there is few new Keyboard hero in Rock and Metal world recently. I think that’s why you are running “Keyfest”, do you agree that?

【JORDAN】: I run KeyFest because I feel it is really important for Keybordists to gather together and support each other. There is sometimes a disconnect between the gear and the person that happens with electronic instruments and I believe the keyboard world can move to higher level much like the world of the electric guitar in the last 50 years.. THe keyboard and the keyboardist have incredible potential for music making.

Q3: ロックの世界において近年、”キーボードヒーロー” と呼ばれる存在は減ってきているように感じます。あなたが “Keyfest” を開催するのは、キーボードの復権を願ってのことなのでしょうか?

【JORDAN】: 僕が “Keyfest” を開催するのは、キーボーディストたちが集まって、お互いをサポートし合う機会を作ることがとても重要だと感じているからだよ。こういう電子楽器だから時には機材と人の接続が断たれることはあるからね。
そして、僕はキーボードの世界は、エレキギターがこの50年で作り上げた世界に匹敵する高いレベルへ移行することが可能だと信じているんだよ。キーボード、そしてキーボーディストは、音楽制作において驚異的なポテンシャルを秘めているんだ。

Q4: I’m really love your new solo record “Wired for Madness”. It reminds some great prog epics, and your voice sometime reminds me your friend, David Bowie (especially “Lost Control”). Actually, what was the inspiration and goal of this incredible record?

【JORDAN】: I wanted to created something that was really a full Jordan Rudess experience. It was important for me to all myself the freedom to express everything in my musical mind in a rock format. I wanted it to be really progressive but at the same time have songs that were more spacey and mellow. This was a wonderful project for me and really gave me that opportunity to be full myself!

Q4: 新たなソロアルバム “Wired for Madness” はまさにプログエピックですね! あなたの声は時に親交のあった David Bowie を想起させます。
この作品の、インスピレーションの源について語っていただけますか?

【JORDAN】: 僕は “Jordan Rudess” が経験してきたこと全てをこの作品に注ぎたかったんだ。完全に自由になって、ロックのフォーマットで僕の音楽精神全てを表現することが重要だったんだよ。
本当にプログレッシブな作品にしたかったんだけど、同時に楽曲にはよりスペーシーでメロウな感覚を持たせたかったのさ。
僕にとって素晴らしいプロジェクトとなったし、自分を完全に表現出来る機会だったね。

Q5: There are lot’s of great guest appearances in this record. From Dream Theatre, John and James played but Mike didn’t play. You choose Marco Minnemann who came to Dream Theatre audition for drum role this time, what’s the reason of that?

【JORDAN】: Marco and I have done a lot of work together since the days of that audition. We are very connected musically. We have done 2 albums together with Tony Levin (the LMR albums) which are really cool instrumental albums!
When I thought about the music I wanted to write for this album and the parts that are completely over the top crazy rhythmic prog I thought that Marco would be the guy to do it!!! All that said- I’m so lucky to play with some of the best musicians in the world. Mike Mangini is an absolutely fantastic musician and I feel lucky every day to have the opportunity to be in a band with him and share the stage!!

Q5: 素晴らしいゲストプレイヤーが集結した作品でもあります。ただ、DREAM THEATER からは John Petrucci, James Labrie が参加している一方で、ドラムスは Mike Mangini ではなくバンドのオーディションに落選した Marco Minnemann が主に務めていますね?

【JORDAN】: Marco とはあのオーディション以来、沢山の作品を共に制作してきたんだ。つまり僕たちは音楽的にとても繋がっているんだよ。Tony Levin も含めて Levin Minnemann Rudess のアルバムを2枚制作したね。あの2枚は実にクールなインストゥルメンタルアルバムだったんだ!
だからこのアルバムのために書く音楽、そして完全に限界を超えたリズミックなプログパートを思えば、Marco こそが適任だと思えたんだよ! 世界でも最高のミュージシャンたちと共演することが出来て僕は本当に幸運さ。
もちろん、Mike Mangini も完全無欠に素晴らしいミュージシャンだよ。正直、僕は彼とステージをシェア出来るバンドにいる幸運を、毎日噛み締めているんだよ。

Q6: Regarding Dream Theater, I love “The Astonishing” so much. Maybe, lot’s of fans love your new record “Distance Over Time”, yeah that’s amazing prog metal record. But I feel you have big love with “The Astonishing”, considering your prog roots not metal. How about that?

【JORDAN】: I have very wide musical tastes. Perhaps my favorite music is progressive rock over anything else!! The Astonishing was a wonderful musical endeavor that I enjoyed so much. That said- I feel that the new Dream Theater album hits all the key elements that DT fans love, A really cool mix of PROG and METAL!!

Q6: DREAM THEATER と言えば、”The Astonishing” は素晴らしいエピックでしたが、多くのファンは “プログメタル” な最新作 “Distance Over Time” をより愛しているようです。
メタルよりもプログなあなたのルーツを考慮すれば、あなたは “The Astonishing” をより気に入っているようにも思えますが…

【JORDAN】: まあ僕は実に幅広い音楽の素養を持っているからね。とはいえ、おそらくプログレッシブロックが何より僕のフェイバリットであるのは確かだろうね!!
“The Astonishing” は素晴らしい音楽的なチャレンジで、僕は本当に楽しめたんだ。一方で、新しい DREAM THEATER のアルバムは、ファンの愛する要素を全て取り入れた作品だと感じているよ。まさにプログとメタルのクールなミックスさ!!

Q7: Also, it’s 30th anniversary of “Metropolis Pt. 2: Scenes from a Memory”. That was your first record with Dream Theater. Looking back now, what’s the record to you? When you were making, were you conscious of kind of “Dream Theater” manner?

【JORDAN】: I learned a lot about the world of Dream Theater when we did Scenes. It was a huge awakening in my life. It introduced me to fans and friends all around the world and it was a fantastic musical project. It still is one of my favorite DT records and we have been performing it all over to sold out crowds everywhere…. It still has so much meaning in my life and its been a great celebration doing all the recent shows!

Q7: 今年は名作 “Metropolis Pt. 2: Scenes from a Memory” の30周年にもあたります。あなたにとって、DREAM THEATER 最初の作品でしたね?

【JORDAN】: “Metropolis Pt. 2: Scenes from a Memory” を制作している間、僕は DREAM THEATER の世界について多くを学んだんだ。人生において重要な気づきを得たと言えるだろうね。
あの作品が僕を世界中の友人やファンに紹介してくれたんだ。実にファンタスティックな音楽プロジェクトだったよ。DREAM THEATER の作品で、今でもあのレコードはフェイバリットの一つだし、プレイすることでどこの観衆もソールドアウトにして来たんだよ。
つまり、今でもあのアルバムは僕の人生に重要な意味を持っているし、完全再現を行うのは素晴らしいセレブレーションとなっているよ。

Q8: In Japan, lot’s of prog fans are really waiting for another Liquid Tension Experiment record. Is there any possibility of making new album someday soon?

【JORDAN】: Sure there is a possibility but it is a matter of scheduling. Everybody is so busy with everything they are doing so its a bit challenging to find time.. That said- there is interest from all involved and I expect that one of these days we will go into the studio to make it happen!

Q8: 日本では多くのプログファンが LIQUID TENSION EXPERIMENT の再始動を待ち侘びています。

【JORDAN】: もちろん、可能性はあるよ。結局はスケジュールの問題なんだ。メンバーみんながそれぞれのバンドで忙しくしているから、都合の合う時間を見つけるのも一苦労なんだよ。
だけど確かに言えるのは、関わっているメンバー全員が興味を持っているし、僕はバンドが近いうちにスタジオに入って再始動を実現させることを期待しているよ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED JORDAN’S LIFE

JIMI HENDRIX “ELECTRIC LADYLAND”

GENESIS “TRICK OF THE TAIL”

APHEX TWIN “COME TO DADDY”

EMERSON LAKE & PALMER “TARKUS”

YES “CLOSE TO THE EDGE”

MESSAGE FOR JAPAN

I’m so looking forward to coming to Japan. One of my favorite places to be on the whole planet.. Thank you to my fans there for always welcoming me so nicely with Dream Theater as well as my solo concerts. it was a real thrill to play there recently on my solo piano tour. What a wonderful reception!! See you soon…

日本に行くのをとても楽しみにしているよ。世界中でも大好きな場所の一つだからね。DREAM THEATER やソロコンサートでいつもとても歓迎してくれてありがとう。
最近のソロピアノツアーは実に感激したよ。なんて素晴らしい歓迎だったんだろう!すぐに会おう…

JORDAN RUDESS

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【VLTIMAS : SOMETHING WICKED MARCHES IN】CRYPTOPSY JAPAN TOUR SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH FLO MOUNIER OF VLTIMAS / CRYPTOPSY !!

2018 © Tina Korhonen/ www.tina-k.com

“Things Are a Bit Different Then When I Began. But It All Comes Down To The Same Thing, How To Go Fast And Make It As Easy And Natural As Possible.”

DISC REVIEW “SOMETHING WICKED MARCHES IN”

VLTIMAS の履歴書は、雄弁に “究極” をバンド名に冠したメタルコレクティブの偉大さを物語ります。
15年にも渡り、MAYHEM のポスト “De Mysteriis Dom Sathanas” 時代に使役し、AURA NOIR でもその名を轟かす Rune “Blasphemer” Eriksen。デスメタルのゴッドファーザー MORBID ANGEL のまさに顔で、現在は I AM MORBID を束ねる David Vincent。そして革命的なテクデスレジェンド CRYPTOPSY 唯一のオリジナルメンバー、ドラムマスター Flo Mounier。
そうして個性極まる三邪神の悪魔合体が実現したデビューフル “Something Wicked Marches In” は、エクストリームミュージックのさらなる可能性を提示する未知なる魔道書となりました。
大西洋を挟むノルウェーとアメリカ大陸の地理的困難は、むしろバンドの魅力を際立たせるアクセントです。オープナー “Something Wicked Marches In” に訪れる厄災、威風堂々のデスメタルは混沌と共に教会を包む紅蓮のリフワークへ変容し、瞬時にリスナーをスカンジナビアの凍てつく不吉へと誘います。
燃え盛る業火には、Flo の無慈悲なドラムアタック、David の “病的な” 咆哮が焚べられ、いつしか名状しがたき魑魅魍魎を生み出してしまうのです。
「俺の考えでは、VLTIMAS はよりロックに根差していると思うんだ。グルーヴィーでもっとフィーリングを重視したアイデアでね。」
特筆すべきは、VLTIMAS の設計図にロックの躍動感、グルーヴ、空間の魔法が織り込まれている点です。時にその鎌首をもたげる PANTERA を思わせるデスロールは、カオスと冷徹の荒野に絶妙のオアシスを配置します。そして刹那の静謐、アトモスフィアの蜃気楼は David の禍々しき囁き。
「Rune のヴァイブには慣れ親しんでいるんだ。だから彼の望むものは分かっているんだよ。つまり、とてもキャッチーで、いくらかはテクニカルなプレイだよ。David は楽曲により構成を求めるんだ。」
残忍でしかしキャッチー、起伏とダイナミズム溢れる “Blackend” のデスメタルは、三神の個性を攪拌しながら “Praevalidus”, “Total Destroy!” とその独自の牙を研ぎ澄ましていきます。
そうして辿り着く “Monolilith” の “究極” に禍々しく、”究極” に艶美なブルータルドラマは確かにアルバムのハイライトです。”彼女は唯一の、私が使える唯一無二の、悪魔の女王” と David が宗教的に歌い紡ぐ儀式のクリーンボーカルは、”病的な天使” の “Covenant/Domination” 時代をも想起させ、凛然荘厳の楽曲において “究極” の野心と対比の美学でリスナーを魅了するのです。
BPM の限界に挑む “Diabolus Est Sanguis” にも言えますが、不思議と耳を惹く呪術のメロディー、アトモスフィア、テンポチェンジやリズムの実験など、レコードに織り込まれた意外性とフックの数々こそが、古強者が古強者である確かな証ではないでしょうか。
自身のバンド CRYPTOPSY で来日が決定し、絶佳の EP “The Book of Suffering: TomeⅡ” をリリース。さらにもう一つのスーパーグループ TRIBE OF PAZUZU にも参加。今こそキャリアのピークを迎えるドラムマスター Flo Mounier に弊誌は二度目のインタビューを行うことが出来ました。
「まずはグルーヴとフィーリングさ!! それから、自分を変えるような練習をするんだ。つまり、自分にとって快適でないような課題だよ (笑) そういった苦手な分野にも慣れて、快適になるようにね。」 どうぞ!!

VLTIMAS “SOMETHING WICKED MARCHES IN” : 10/10

INTERVIEW WITH FLO MOUNIER

Q1: Hi, Flo! First of all, your Japan Tour 2019 is just announced! How do you feel now? What are you most looking forward to about returning to our country Japan?

【FLO】: Well feeling good, we have a lot of touring to do until then.
Looking forward to the great food haha, the wonderful hospitality and the amazing Japanese fans!

Q1: CRYPTOPSY の来日が決定しましたね!

【FLO】: 良い気分だよ。来日までにまだ沢山のツアーが残ってはいるんだけどね。
美味しい料理を楽しみにしているよ。(笑) それにステキな歓迎と最高の日本のファンもね!

Q2: As you said in our interview before, Cryptopsy released next “The Book of Suffering” series last year. You said “Tome 2 I believe with deal with exceptionally gruesome torture methods and devices.”, right?

【FLO】: Actually Matt changed the lyrical content in Tome 2, it relates to real stories of people that have survived atrocities!
We will be starting Tome 3 a little later this year.

Q2: CRYPTOPSY の最新 EP “The Book of Suffering: Tome Ⅱ” がリリースされました。前回のインタビューでは、拷問方法や器具について扱うと仰っていましたが…?

【FLO】: 実は、ボーカルの Matt が “Tome Ⅱ” の歌詞の内容を変えたんだ。新作の歌詞のテーマは、残虐行為から生き残った人たちのリアルなストーリーを扱っているんだよ。
そして、今年の後半辺りから “Tome Ⅲ” に取り掛かろうと思っているんだ。

Q3: The chaos of “Tome 2” is often compared with your masterpiece “None So Vile”. What’s your perspective about the comparison?

【FLO】: This is the first time I hear this comparison!
It’s difficult for me to compare the two. I believe that tome ll Is a catchy EP with new elements that the band has never done before. So I guess that for me it’s just an evolution.

Q3: 非常にカオティックな “TomeⅡ” の作風はしばしば名作 “None So Vile” と比較されていますね?

【FLO】: その比較を聞いたのは初めてだよ!俺にとってその2枚を比べるのは困難だね。というのも、”Tome Ⅱ” は俺にとってキャッチーな EP だからね。バンドが以前には取り入れていなかった要素を加えたね。
だから、俺にとってはただ進化したレコードに思えるんだ。

Q4: So, Vltimas is really big news to us! Cryptopsy, Morbid Angel and Mayhem get together. How did the band come to be?

【FLO】: Rune and I have worked together in the past. We find that writing and composing together works great so we wanted to start our own thing.
Then Rune contacted David, and it all kinda came together slowly but surely after that.There will be more to come!!

Q4: VLTIMAS の結成はビッグニュースでしたね!CRYPTOPSY, MORBID ANGEL, そして MAYHEM の邂逅となりました。

【FLO】: Blasphemer (Rune Eriksen) とは過去に仕事をしたことがあったんだ (NADER SADEK) 。そこで2人の作曲作業が素晴らしく機能することが分かったんだよ。だから新たなバンドを始めたくなったんだ。
それで Rune が David に連絡を取ったんだよ。その後、3人によるバンド結成はゆっくりだけど確かに進んで行ったね。そしてこれからももっと活動を拡大して行くよ!

2018 © Tina Korhonen/ www.tina-k.com
Q5: Cryptopsy is generally called “Technical Death Metal”. I feel Vltimas has different aspects compared with Vltimas, right? I mean it has an dark atmosphere and Scandinavian romanticism. When you play drums, what’s the difference to you?

【FLO】: Yes the two are different for sure. Cryptopsy is more chaotic, lots of tempo changes, not a lot of repetition etc…
Vltimas is, in my opinion, more rock based with longer grooves and more feeling based ideas.
For me playing either one is fun, we haven’t done Vltimas live yet though so that still has to be seen.

Q5: スカンジナビアのダークなロマンチシズムを纏う VLTIMAS の音楽は、一般的に “テクニカルデスメタル” に分類される CRYPTOPSY とは異なっていますよね?

【FLO】: そうだね。もちろん、2つのバンドは異なる存在だよ。CRYPTOPSY はよりカオティックでテンポチェンジも沢山ある。一方で、リフの反復はそう多くはないからね。
俺の考えでは、VLTIMAS はよりロックに根差していると思うんだ。グルーヴィーでもっとフィーリングを重視したアイデアでね。
どちらもプレイするのは楽しいよ。まだ VLTIMAS でライブはやっていないから、実際にプレイするまで分からないけどね。

Q6: Musically, or creative wise, what kind of inspirations did you get from Blasphemer and David Vincent?

【FLO】: Different ones of course. I’m used to Rune’s vibe so I knew what to expect. The very catchy and some what technical playing.
David brought more structure to the songs. Ideas that would be great for vocal lines and just the over all sound. Kinda tough to explain haha!

Q6: 音楽や創造性の面で、Blasphemer と David Vincent からはどういったインスピレーションを得ましたか?

【FLO】: これももちろん、異なるインスピレーションだったね。俺は Rune のヴァイブには慣れ親しんでいるんだ。だから彼の望むものは分かっているんだよ。つまり、とてもキャッチーで、いくらかはテクニカルなプレイだよ。
David は楽曲により構成を求めるんだ。アイデアの大元から素晴らしいボーカルラインを生み出し、全てのサウンドへと構築して行く。説明するのはなかなか難しいんだけどね!(笑)。

Q7: Also, Tribe of Pazuzu is kind of a Super band and has just released incredible EP! What’s the band’s goal or destination with the members like ex-Pestilence, Incarnation?

【FLO】: Yes another great debut!! I’m sure they will be touring or doing more music. For me this was a recording project. But who knows what could happen in the future!

Q7: TRIBE OF PAZUZU という、ex-PESTILENCE, INCARNATION などのメンバーが集結した、こちらもスーパーグループで EP をリリースしましたよね?

【FLO】: うん、あれもまた別の素晴らしいデビュー作となったね。彼らはツアーを行い、また新たな音楽を作って行くだろうね。俺にとってはレコーディングプロジェクトだったんだけど。ただ将来どうなるかは分からないよ!

Q8: Maybe, drum technique has evolved compared the era you had started playing. What’s your perspective about the evolution of technique? who are the drumers that have been catching your eye recently?

【FLO】: Yes things are a bit different then when I began. But it all comes down to the same thing, how to go fast and make it as easy and natural as possible lol
I’m using a mix of heel toe and singles to have the possibility of many different tempos. It opened up my playing more.
There are a ton of great drummers out there today!!! Without necessarily naming names, I think the best ones are the drummers who have great feel and taste to their playing.

Q8: 近年、ドラムスのテクニックは飛躍的に向上していますよね?

【FLO】: うん。俺がドラムを始めた頃とは少し状況が異なるよね。だけど結局は、全て同じ目的へと収束するんだ。つまりいかに簡単に自然に速く叩くかへとね (笑)。
俺の場合は、ヒール&トゥとシングルストロークを可能なかぎり様々なテンポでミックスしているんだよ。そうすることで、俺のプレイの幅が広がるんだ。
確かに、最近は素晴らしいドラマーが沢山いるよね!!名前を挙げる必要もないくらいだよ。自身のフィーリングとテイストをプレイに込めることが出来るドラマーこそベストなんだよ。

Q9: So, when you play or practice drums, what’s most important thing for you?

【FLO】: Groove and feel first!!
Then I’ll practice things that challenge me, things that don’t feel good lol In order to get accustomed to them and make them feel better. Really depends on the day also.

Q9: 最後に、ドラムを演奏したり練習する時、大事にしていることを教えていただけますか?

【FLO】: まずはグルーヴとフィーリングさ!! それから、自分を変えるような練習をするんだ。つまり、自分にとって快適でないような課題だよ (笑) そういった苦手な分野にも慣れて、快適になるようにね。まあホント日によって違うんだけどね。

MESSAGE FOR JAPAN

2018 © Tina Korhonen/ www.tina-k.com

Thanks for your support as always and see you very soon!!

いつもサポートをありがとう!すぐに会おうぜ!!

FLO MOUNIER

CRYPTOPSY JAPAN TOUR 2019

公演の詳細はこちら。Evoken de Valhall Production
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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【VENOM PRISON : SAMSARA】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH LARISSA STUPAR OF VENOM PRISON !!

“We’re Always Quick Enough To Point Fingers At Metal But Sexism And Misogyny Is a Global Issue That We Face In Every Aspect Of Our Lives, Not Just Within The Music Industry. It’s a General Problem Within Our Society. And When I Speak About Fighting Sexism, I Want To Fight It On Every Level, Not Only In My Micro Cosmos Called Metal.”

DISC REVIEW “SAMSARA”

残忍で暴力的、グロテスクなデスメタルの陰惨は、特定のリスナーにとっては快楽で気韻生動の源でありながら、一般的には嫌悪の対象であると言えるでしょう。
故に、それがファンタジーの絵巻物、アートの一環であるとの主張虚しく糾弾を受けることもしばしばで、レイプや殺人の夢想家 CANNIBAL CORPSE がオーストラリアで発禁処分を受けていたことは記憶に新しいところです。
もちろん、そういった過度な猟奇はホラー映画や絵画、小説にも散見される表現ですが、例えば CANNIBAL CORPSE のアートワークを見ればそこにミソジニー、女性蔑視や性差別の痕跡まで確かに存在するようにも思えます。
「セクシズムと言えば私たちはすぐにメタルを批難するけれど、性差別や女性嫌いは音楽業界だけでなく、私たちの生活のあらゆる面で直面する世界的な問題なの。だからセクシズムとの闘いについて話すとき、私はメタルという自分のミクロな宇宙の中だけでなく、あらゆるレベルで戦いたいと思うのよ。」
ファンタジーにかこつけたミソジニーを負の遺産と捉え始めたシーンの潮流において、VENOM PRISON のフロントウーマン Larissa Stupar は潮目を違える天変地異なのかも知れません。反逆はデビューフル “Animus” で始まりました。
イスラエルの芸術家 Eliran Kantor の手によるネオクラシカルスタイルのアートワークには、ストイックな女性のグループが男性の性器を強制的に切除している様子が描かれています。ただし状況に反して上品に仕上げられたアートに、傷や性器自体は見られません。そしてそのカバーはレイプ犯に対する詩的な復讐を実現する “Perpetrator Emasculation” “加害者の解放” と結び付いていたのです。
ジャンヌ・ダルクのようにエクストリームミュージック、ひいては世界の性差別に立ち向かう Larissa。「”Samsara” は私の目には現実的に、”Animus” のステップアップで進化形に映るのよ。 」 彼女の言葉通り最新作 “Samsara” はさらなる義憤のレコードです。
同じく Kantor の手によるアートワークには、拘束された蜘蛛女が卵を産む姿が描かれています。そしてその描写は、子孫に食される母の悲傷を唄うオープナー “Matriphagy” への直接的な言及。さらに “Uterine Industrialisation” “子宮工業化” に対する憤激へと繋がっていきます。
Larissa は昨年アメリカをツアーした際、インドにおける商業的な代理出産のニュースを耳にします。
インドの貧困の中で暮らす脆弱な女性から搾取し、自分の子供を持つことが困難な米国の若い家族からも搾取するという悪魔の二重構造は、長い間彼女の頭を離れませんでした。古代インドの言葉サンスクリットで “Samsara” とは即ち輪廻。彼らは負の輪廻を構築する現代社会に鋭い牙を向けるのです。
ただし、VENOM PRISON の牙は上顎にデスメタルを、下顎にハードコアの “毒” を宿した音楽の鋭き牙。
「私たちがバンドを始めた2015年はデスメタルは勢いを無くして、メロディックメタルコアのリバイバルが全盛だったのよ。だから私たちはハードコアシーンにも少しはみ出している訳なんだけど。」 と Larissa が語る通り、CODE ORANGE や VEIN がハードコアとメタルの禍々しき婚姻をハードコア側のプロポーズで成立させたのに対し、VENOM PRISON はデスメタルの血統で見事にクロスオーバーの美学を体現します。
Ash Gray と Ben Thomas が織り成す美麗でしかしブルータルなシュレッドのタペストリーは確かにメタルのロマンを伝承し、ブラストとD-beat をスイッチするリズム隊の圧倒的カオスで革新の波を起こす VENOM PRISON。その中枢には、デスメタルのグロウルとハードコアの咆哮を行き来する Larissa の “情け容赦ない” Take-No-Prisoners なパフォーマンスが原動力として存在するのは明らかでしょう。
今回弊誌では、Larissa Stupar にインタビューを行うことが出来ました。「私は “フィーメールフロンテット” って言葉が好きじゃないの。だってこの言葉はただフロントを務める人物のジェンダーのみによって、サブジャンルのようなものを形成してしまうから。その女性ボーカルを擁するバンドたちが生み出す音楽関係なしにね。その行為はとても限定的で、逆効果だと思うの。」どうぞ!!

VENOM PRISON “SAMSARA” : 9.9/10

INTERVIEW WITH LARISSA STUPAR

Q1: This is a first interview with you. So, at first, could you tell us about yourself? What kind of music were you listening to, when you were growing up? Who was your musical hero at that time?

【LARISSA】: We are a death metal band from the UK, we started in 2015, we broke away from previous bands and started Venom Prison, something new for all of us – and a challenge. We all grew up in a hardcore punk and metal background, I can’t really think who would of been my heroes growing up, I never really cared to idolise people I don’t know.

Q1: 本誌初登場です!まずはあなたの音楽的なバックグラウンドからお話ししていただけますか?

【LARISSA】: 私たちは UK のデスメタルバンド。2015年に以前所属していたバンドたちが解散したから VENOM PRISON を始めたのよ。全員にとって新たなチャレンジとしてね。
私たちは全員がハードコアパンクとメタルを聴いて育ったの。なぜかは分からないんだけど、誰かを偶像視したことがないから特別なヒーローはいないんだけどね。

Q2: It seems you were born in Russia and grew up in Germany, right? How have the backgrounds influenced to your musical and life style?

【LARISSA】: I didn’t live in Russia for that long in my childhood, so when I moved to Germany I started going to hardcore punk shows because my parents couldn’t afford to send me off to 50 euro shows to see someone like Korn. So quickly I got into the DIY scene and learnt a lot about music and ethics, I would say because of this it’s shaped who I am today and my style as an artist and musician.

Q2: あなたはロシアで生まれ、ドイツで育ち、現在は英国に住まわれているそうですね?

【LARISSA】: 子供時代もロシアにはあまり長くは住んでいなかったの。ドイツに移ってからハードコーアのライブに通い始めたのよ。だって私の両親には、50ユーロも払って KORN のような大物のライブに行かせるような余裕はなかったから。
だけどそのおかげで、私はすぐに DIY シーンへとハマって、音楽や規範について多くを学んだの。あの頃の経験があったから、今の私と、アーティスト、ミュージシャンとしてのスタイルを形成することが出来たと言えるわね。

Q3: Female fronted metal/hardcore band is increasing recently. But of course, there are still a few in the scene. What made you start to sing in the death metal/metallic hardcore band?

【LARISSA】: I only sang in heavy bands, like hardcore, crust-punk,etc. So it’s always been something I have done growing up and that’s why every band I do, I want to challenge myself and progress myself into a better musician. I enjoy the environment and the atmosphere this music creates and I don’t think I would want to do it any other way.
I don’t like the term “female fronted” though because it creates some sort of sub-genre that is solely based on the gender of the front person disregarding the kind of music is being produced by bands that have female vocalists. I find it quite limiting and counterproductive.

Q3: 近年、VENOM PRISON のように、フロントウーマンを擁するメタル/ハードコアバンドも増えて来ていますよね? もちろん、それでも全体からすればまだまだ少数ですが。
あなたがデスメタル/メタリックハードコアのバンドで歌い始めたきっかけを教えていただけますか?

【LARISSA】: 私はハードコアやクラストパンクみたいにヘヴィーなバンドでしか歌ったことがないの。それこそがいつも私の教科書で、だからこそ全てのバンドでそうして来たのよ。
私は挑戦が好きで、より良いミュージシャンになるため前進したいの。だからこういった音楽が育む環境や雰囲気を楽しんでいるし、他の方法でやって行きたいとは思わないわ。
私は “フィーメールフロンテット” って言葉が好きじゃないの。だってこの言葉はただフロントを務める人物のジェンダーのみによって、サブジャンルのようなものを形成してしまうから。その女性ボーカルを擁するバンドたちが生み出す音楽関係なしにね。その行為はとても限定的で、逆効果だと思うの。

Q4: When I had interview with Serena of Svalbard, she said “Personally, I have suffered so much sexism in the metal scene that I think the time is right to kick against it and make an outwardly feminist metal album. This album is my reply to anyone who makes negative comments to a girl onstage.”. Actually, “Perpetrator Emasculation” was about a woman exacting poetic revenge on a rapist. What’s your perspective about her opinion and sexism in the extreme music scene or daily life?

【LARISSA】: I mean everyone at some point in their lives have suffered from something that they will never truly recover from and yeah it does make me very angry but I’m lucky enough to have a platform such as Venom Prison so be able to express myself.
My perspective on metal and sexism? I mean I have experienced sexism in music generally, not only in metal and personally I have suffered more gender discrimination when I was active in hardcore. We’re always quick enough to point fingers at metal but sexism and misogyny is a global issue that we face in every aspect of our lives, not just within the music industry. It’s a general problem within our society. And when I speak about fighting sexism, I want to fight it on every level, not only in my micro cosmos called metal.

Q4: 以前、SVALBARD の Serena にインタビューを行った際、彼女は 「個人的に、私はメタルシーンで多くのセクシャルハラスメントに苦しんできたの。だから、それに立ち向かい表面上はフェミニストのメタルアルバムを作るべき時が来たと思ったのよ。このアルバムは、ステージに女の子が立つことにネガティブなコメントを寄せる人たちに対する私からの返答よ。」 と語っていました。
VENOM PRISON にも “Perpetrator Emasculation” のようなセクシズムに反抗する楽曲が存在します。

【LARISSA】: 私は、みんな人生のどこかで回復不可能な傷を負って苦しんでいると思っているの。そしてその事実は私をとても怒らせるのよ。私は幸運にも、VENOM PRISON のような自分を表現出来るプラットフォームがあるのだけれど。
メタルとセクシズムについての私の考え?そうね、私もメタルに限らず音楽シーンでセクシズムを経験して来たわ。個人的には、ハードコアシーンで活動を続ける中で、特に女性差別に苦しんで来たわね。
セクシズムと言えば私たちはすぐにメタルを批難するけれど、性差別や女性嫌いは音楽業界だけでなく、私たちの生活のあらゆる面で直面する世界的な問題なの。それは私たちの社会の中で一般的な問題なのよ。
だからセクシズムとの闘いについて話すとき、私はメタルという自分のミクロな宇宙の中だけでなく、あらゆるレベルで戦いたいと思うのよ。

Q5: Generally, Metal and Hardcore has violent images about woman. It seems you want to change the situation somehow, right? When you were writing lyrics of “Samsara”, did you think “Turning the Tables” of Metal/Hardcore’s misogynist image?

【LARISSA】: It originally got brought up with Animus as that’s when I first approached the idea, I mean Samsara in reality is a step up and progression from Animus in my eyes. I think it’s interesting for musicians to have their own take and influence in their lyrics so that is exactly what I set out to do.

Q5: メタルやハードコアには、時に女性に対する暴力的なイメージも付き纏っていますよね?
最新作 “Samsara” であなたはそのイメージも、いくらかは振り払おうとしているように思えます。

【LARISSA】: ミソジニーに反抗する、そのアイデアに最初にアプローチしたのは、もともと前作 “Animus” の製作時だったの。つまり、”Samsara” は私の目には現実的に、”Animus” のステップアップで進化形に映るのよ。
私はミュージシャンが独自の影響を歌詞へと取り入れるのが面白いと思っているから、まさに私もそうしたのよ。

Q6: Actually, I’ve had interview with lots of UK based metal/hardcore bands. Most of their music includes political assertion and Brexit. “Asura’s Realm” seems to be that kind of song. You know, “Samsara’ is definitely angry record, right?

【LARISSA】: Samsara is a very angry record but we need to understand the good from bad and the bad will always take the light away from something good and Samsara highlights that. People are angry and like previously mentioned it’s the only way for people to blow some steam off these days.

Q6: 多くの英国出身メタル/ハードコアバンドにインタビューしましたが、ほとんどのバンドが政治的主張、ブレグジットについてをその歌詞に散りばめていました。
“Asura’s Realm” はまさにそういった楽曲で、”Samsara” は怒れるレコードですよね?

【LARISSA】: “Samsara” はとても怒れるレコードよ。だけど、我々は良し悪しを見分ける必要があるわ。そして悪は常に何か良いものから光を奪うものよ。”Samsara” はまさにそれを強調しているの。
人々は怒っていて、前述のように、そうした話題が人々が最近ではガス抜きをする唯一の方法なの。

Q7: Like Code Orange, Vein, Harms Way, in the last few years, ambitious metallic hardcore or Nu metal revival is kind of trend of extreme music scene. Do you think you are involved in that movement?

【LARISSA】: I’m not really sure what movement we are involved in but Venom Prison has always stuck to what we want to do, we didn’t start this band to suit any trends and in 2015 to be completely honest it wasn’t death metal bands on the rise, it was that whole melodic metalcore revival so we did stick out a little bit in the hardcore scene but we’ve always done what we want to do and we seem to be heading in the right direction, I would like to see Venom Prison creating our own movement and influence in the metal scene and introducing them to younger bands as that seems a lot harder to crack these days.

Q7: CODE ORANGE や VEIN, HARMS WAY のように野心的でメタリックなハードコアは近年のトレンドと言えそうですね?
VENOM PRISON はそのムーブメントに関連していると思いますか?

【LARISSA】: VENOM PRISON がどんなムーブメントに関連しているのか確かなことは分からないんだけど、私たちはいつもやりたいようにやってきたのよ。トレンドに迎合しようと始めたバンドではないの。
それに、私たちがバンドを始めた2015年はデスメタルは勢いを無くして、メロディックメタルコアのリバイバルが全盛だったのよ。だから私たちはハードコアシーンにも少しはみ出している訳なんだけど。だけど私たちはいつもやりたいことをやってきたし、正しい方向を目指してきたと思うの。
だから私としては、VENOM PRISON が独自のムーブメントを形成し、メタルシーンに影響を及ぼすことを期待するわ。

Q8: Also, Like Rolo Tomassi, Svalbard, Ithaca, Conjurer, and you, UK has been producing lot’s of amazing & diverse new bands recently. Do you feel the era of new wave of British extreme music are coming?

【LARISSA】: Britian seems to be producing a lot of great music at the moment and the funniest part is… this is probably the angriest people have been in Britain in a long while due to certain political issues right now. Kind of funny how that reflects on heavy music right!

Q8: それにしても、ROLO TOMASSI, SVALBARD, ITHACA, CONJURER など、近年英国のエクストリームバンドの伸長は著しいですね?

【LARISSA】: そうね、英国は現在、多くの偉大な音楽の産地となっているわね。
この現象の最も面白い点は、おそらくはその事象が最も怒れる人たちが長らく英国に住んでいるという現実によって引き起こされていることね。まさにそれは政治的な問題のためよ。だから、しっかり怒れるヘヴィーミュージックに反映されているなんて面白いわね!

FIVE ALBUMS THAT CHANGED LARISSA’S LIFE

To be honest with you, there is no album that has changed my life but here is some of the albums that got me into heavy music

LINKIN PARK “HYBRID THEORY”

HATEBREED “PERSEVERANCE”

TERROR “ONE WITH THE UNDERDOGS”

CHOKEHOLD “CONTENT WITH DYING”

SEPLTURA “CHAOS A.D.”

MESSAGE FOR JAPAN

Listen to Samsara, if you haven’t then go and do it! We will be over in the near future.

ぜひ “Samsara” を聴いて欲しいわ。もしまだ持っていないなら手に入れるの!私たちは近い将来きっと日本に行くわ。

LARISSA STUPAR

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【INFERI : THE END OF AN ERA: REBIRTH】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MIKE LOW OF INFERI !!

“Don’t Get Me Wrong, A Lot Of Bands Are Putting Out The Same Album Over And Over, And Rehashing Shit That Has Been Done For Years. This Is Really Doing Nothing For The Growth Of The Death Metal Scene. Incorporating Your Own Unique Flavor Is Key In Growing And Sustaining a Healthy Music Genre.”

DISC REVIEW “THE END OF AN ERA: REBIRTH”

ナッシュビルを居とするテクニカルデスメタルの抒情詩人 INFERI は、シンフォニックな情景描写と緻密な音章技巧を融合し、モダンなエクストリームミュージックの可能性とあり方を明示する特異点です。
ネクロマンサーを出自に命名されたバンド名が示すように、当初はゴーセンバーグスタイルとテクニカルな牙を邪悪にミックスしていた INFERI ですが、徐々に壮大なオーケストレーションと流麗なシュレッドをその看板として掲げていきます。その審美のキャンバスに、昂然たる神話の荘厳やダークファンタジーのストーリーを描くことでバンドは、モダンメタルの石碑へと自らの名を深々と刻むこととなったのです。
「ジャンルの限界は毎日のように拡張されている。ミュージシャンが自らのユニークなスタイルで音楽を作り続ける限り、そしてリスナーが飽きてしまわない限りね。」
ギタリスト Mike Low はテクニカルデスメタルに潜む無限の可能性を信じて疑いません。そして、その言葉通り昨年リリースされた “Revenant” は、シーンの絶賛と共にジャンルのリミットを解除する貴重な “鍵” となったのです。
ARSIS の James Malone と THE BLACK DAHLIA MURDER の Trevor Strnad。INFERI のメンバーが長年愛聴し、バンドのサウンドを形成する骨子となった2人の偉人をゲストに迎えたレコードは、故にファンの望むテクデスヘヴンを体現しつつ、一方で自らのユニークスキルであるストリングスやオルガンの崇高神秘とギターロマンを究極まで突き詰めたマイルストーンとなりました。
それは「独自のユニークなフレイバーを加味することが、シーンの成長とヘルシーなジャンルを保つための鍵だと言えるだろうね。」の言葉を己の手で証明する、クロスオーバーの正義だったのです。中でも、RHAPSODYも慄く死のプログレッシブ歌劇 “Thy Menancing Gaze”や、猫の目のアヴァンギャルド “Smolder in the Ash” における開明性、斬新さは圧倒的でした。
バンドのアイデンティティーが具現化したのが、2009年にリリースされたセカンドアルバム “The End of an Era” であることは明らかでしょう。ダンテの “神曲” をモチーフにメロディーと複雑性のダンスを踊る先駆的なレコードは、現在の INFERI にとってまさに基盤となりました。
「僕たちは今回の試みでいくつか新たな要素や機材を持ち込むことが出来たし、オリジナルのレコーディングには現れていなかった新たな息吹を楽曲へ吹き込むことが出来たからね。」
前任ボーカル Sam Schneider の離脱に伴い、新進気鋭 EQUIPOISE の Stevie Boiser をリクルートし新体制で “The End of an Era” のリレコーディングを行なったのは、リリースから10年を経て成熟洗練したバンドの現在でその偉業を語り紡ぐため。
トレモロリフ、デュアルギター、オーケストレーション、アトモスフィアの階層が巧みに交差する偉大なデスメタルの神殿は、”前時代”を終結させるほどのクオリティーを誇りながら、ノウハウの欠如、プロダクションの未熟さ、知名度の低さにより受けるべき賛辞を受けていなかったと言えるでしょう。
そうして全ての弱点が克服された “The End of an Era: Rebirth” を一つの端境に、INFERI は文字通り新たな生を得るはずです。「僕たちはすでに次のアルバムに着手しているんだ。君が言ったような、ファンが望むであろう要素を保ちながら、さらに僕たちのサウンドを拡大するのが本当に楽しみなんだ。」リスナーも新たな叙事詩に封じられる音の葉を待ち侘びます。
最後に、ENFOLD DARKNESS, EQUIPOISE, WARFORGED, FLUB, AUGURY といった Tech-metal の特異点を呼集しシーンを牽引するレーベル The Artisan Era が、INFERI のギターチームによって運営されていることは記して置くべきでしょう。
今回弊誌では、Mike Low にインタビューを行うことが出来ました。「多くのバンドは同じような作品を何度も何度も繰り返し作って、クソみたいな焼き直しを何年も生み出し続けているんだよ。こういった行為は、デスメタルシーンの成長に本当に何も寄与しないんだ。」どうぞ!!

INFERI “THE END OF AN ERA: REBIRTH” : 9.8/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DEVIL MASTER : SATAN SPITS ON CHILDREN OF LIGHT】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH HADES APPARITION OF DEVIL MASTER !!

“I Think The Desire To Find The Most Chaotic And Moribund Sound Is What Drew Us To Japan’s Underground Music Scene. It Has Had a Huge Impact On Us Musically And Aesthetically.”

DISC REVIEW “SATAN SPITS ON CHILDREN OF LIGHT”

「僕たちのライティングプロセスにおいて、禁止されていることは何もないし、創造的なプロセスを阻害するいかなる意図も働かないよ。」
エクストリームミュージックの世界において、ジャンルの “純血” を守るためのみに存在する特有の “ルール” はもはや過去のものへとなりつつあります。ヴァンパイアの血を引く “漆黒のプリンス” を盟主に仰ぎ、フィラデルフィアから示現したオカルト集団 DEVIL MASTER は、天衣無縫な怪異の妖気でメタル、ハードコア、ゴス、ポストパンクといったジャンルのボーダーラインをドロドロに溶かしていきます。
「 G.I.S.M., ZOUO, MOBS, GHOUL, GASTUNK…間違いなく彼らの影響は、僕たちが成そうとしていることの基礎となっているね。最も混沌とした、瀕死のサウンドを見つけたいという願望が、日本のアンダーグラウンドミュージックシーンに僕たちを引き寄せたんだと思うよ。」
ブラックメタルの歪みと混沌、スラッシュの突進力、衝動的なハードコアのD-beat、ゴシックロックの濃密なメランコリー、揺らぐポストパンクのリバーブ、そしてクラッシックメタルの高揚感。モダンメタルの多様性を究極に体現する DEVIL MASTER の音の饗宴。その骨子となったのは驚くことに、ここ日本で80年代に吹き荒れたハードコアパンクの凶悪な嵐、いわゆるジャパコアでした。
確かに、ZOUO のサタニックなイメージをはじめとして、パンクらしからぬ高度な演奏テクニック、ノイジーでメタリックなサウンドメイクなど、良い意味でガラパゴス化した当時のジャパコアシーンの異端なカオスは、DEVIL MASTER の原点としてあまりに符号します。
そして皮肉なことに、DEVIL MASTER が極東の前世紀アンダーグラウンドを起点として、多彩な阿鼻叫喚を創造したのは、今現在 「大半のモダンメタルが陥っている一種の停滞から自身をしっかり識別、認識させたいという願望」 にありました。
「サタニズムに纏わる事柄は、間違いなく僕たちの音楽に内包されているね。だけど、僕たちのアプローチは確実に典型的な意味では用いられていないんだ。」
ギターの片翼 Hades Apparition も固執する “典型” を嫌うマスターの哲学。さらにマスターマインド Darkest Prince は、「サタンは世界を前進させる力だと思う。神にも似て…いや神なんてものはいない。それは”フォース”の名称であるだけさ。邪悪だって存在しない。ただ、”道義心” が社会を形作っているだけなんだよ。」 と語ります。
つまり、彼らのサタンは “生を肯定” する存在。サタニズムを邪悪や悲惨のネガティブな一元論で語るバンドが多い中、”Devil Is Your Master” に示された通り DEVIL MASTER は、”マスター” という “フォース” の栄光を讃えることで、サタニズム由来のメランコリズムと高揚誘う勝利のサウンドを見事に両立しているのです。
EP のコンピレーションを経て Relapse からリリースとなったデビューフル “Satan Spits on Children of Light”。ピアノに始まりピアノに終わるレコードは、”Skeleton Hand” でハイテンションのホラーパンクを、”Desperate Shadow” で MERCYFUL FATE の劇場感を、”Dance of Fullmoon Specter” では古の日本の伝承を探求し、70年代のオカルト映画に通じる退廃的な邪悪をシアトリカルに体現するスペクタクルとなりました。それは聴覚とそして視覚からリスナーを地獄の底へと誘う旅。
CODE ORANGE, POWER TRIP を手がけた Arthur Rizk のプロデュースはまさしくクロスオーバー最先端の証でしょうし、もちろん、GHOST の手法を想起するリスナーも多いでしょう。
今回弊誌では、Hades Apparition にインタビューを行うことが出来ました。「一つの旗の下に音楽を創作するという典型的な “近視” の状態ではなく、僕たちの全ての影響を出したいと願うよ。そうすることで、僕たちの音楽に住む混沌とした性質をさらに加速させることが出来ると思うんだ。」 どうぞ!!

DEVIL MASTER “SATAN SPITS ON CHILDREN OF LIGHT” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【QUEENSRŸCHE : THE VERDICT】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MICHAEL “WHIP” WILTON OF QUEENSRŸCHE !!

“If We Were To Write Another Conceptual Album It Would Always Be Judged And Compared To The Original “Operation:Mindcrime” Album. Sequels Rarely Outshine The Original !!”

DISC REVIEW “THE VERDICT”

「QUEENSRŸCHE には37年の歴史があるんだ。だからね、どの時代にも大きなインパクトを与えられた、人生を変えてくれたっていう情熱溢れるファンがいる訳だよ。」
Chris DeGarmo も Geoff Tate もいない QUEENSRŸCHE に何を期待し求めるのか。
デジタルな叫びにプログレッシブの本能を込めた “Rage for Order”、メタル史に残るコンセプトアルバムの金字塔 “Operation: Mindcrime”、ラジオのエアプレイを支配した洗練の帝国 “Empire”、哲学と内省の楽園 “Promised Land”、そして時代の影を生き生きと描写した開拓地 “Hear In the Now Frontier” まで、2人の主役が牽引したレコードは全てが知性と冒険心でメタルの可能性を培養する妙想のシャーレだったのですから、その疑問はある種当然です。
DeGarmo が去り、齟齬を孕んだ Tate とバンドのアンバランスな営みが終焉を迎えた後、しかし QUEENSRŸCHE は Todd La Torre の輝かしき才能と原点回帰で長きアイデンティティークライシスを解消へと導きました。
「僕たちはどんなトレンドも追いかけたりはしないし、自分たちにとって正しいと感じる音楽だけを追求しようとしているんだ。」
おそらく、”女王の王国” を設立した Michiel Wilton の中には中途半端なトレンドの追求が不遇の時代招いたという想いがあるのでしょう。とは言え、過去にはトレンドを巧みに司って音の稜線を拡大していた時期もある訳で、この発言には近年の Tate の半端なセンスに対する鬱憤と後悔が透けて見えるようにも思えますね。
ただし、Geoff Tate がその歌唱力において唯一無二であったのは確かです。故に、バンドが完璧に QUEENSRŸCHE の声を代弁し余りある Todd を見出すことが出来たのはただただ行幸でした。
最新作のタイトル “The Verdict” とはすなわち “評決”。或いは、Todd 加入後の2作は “審議” 期間だったのかも知れませんね。つまり、この作品で現在の QUEENSRŸCHE に対する是非の判断が下されるのです。そしてきっと間違いなく、正義はここにありました。
もちろん、QUEENSRŸCHE という名前の裏に、張り巡らされた迷宮のような知性や背景を期待するならば現在の彼らには物足りない部分もあるでしょう。ただし、”The Verdict” にはそれを補って余りある瑞々しくも圧倒的エナジーと、研ぎ澄まされた充実の旋律美が存在するのです。
オープナー “Blood of the Levant” の重量感は、HATEBREED や BORN OF OSIRIS との仕事で名を上げた売れっ子プロデューサー ZEUSS との相乗効果でグルーヴの新風を吹き込みます。一方で、シンコペーションやハーモニーの美学はまさしく QUEENSRŸCHE の流儀で、結果として Michiel 言う所の 「バンド史上最もメタルかつプログレッシブな作品」を具現化しているようにも思えます。
あのビッグバンとも言える成功を経験した Michael と Eddie にとって、原点、QUEENSRŸCHE サウンドとは “Operation: Mindcrime” と “Empire” を指すはずです。実際、コンパクトに設計された作品には、当時の躍動感やロマンチシズムが明らかに戻って来ています。
ただ面白いことに、例えばエニグマティックな “Light-Years” を聴けば “Rage For Order” を、サイケデリックでシュールな “Inside Out” を聴けば “Promised Land” を、ボーカルエフェクトもグランジーな “Propaganda Fashion” を聴けば “Hear In the Now Frontier” を想起する “ライチアーミー” は多いはずで、つまり “The Verdict” には QUEENSRŸCHE が刻んだ長い旅路の集大成といった側面も確かに存在するのです。
アルバムは、「永遠に続くものは無い。ただ回転ドアのように入れ替わっていくんだ。」 とメンバーチェンジの悲喜交々を隠喩する “Dark Reverie” を境に Michael 語るところの “進化” の結晶を畳み掛けていきます。
それは、Todd の絶唱ハイトーンとシンセサウンドを活用したダークでドラマティックな世界。息つく暇もなく押し寄せる、劇的で静動、陰影濃くするダイナミズムの波は完璧なチームワークの賜物。名曲の目白押し。
そうして、評決の行方を見るまでもなくリスナーは、エレガントでアトモスフェリックな感情のポートレート “Portrait” に大きな喝采を送るのです。
オリジナルメンバーの一人であるドラマー Scott Rockenfield の不参加によりボーカルの Todd がドラムスも兼任していることは記して置くべきでしょう。ただし心配は無用。トレードマークのダブルチャイナ、ライドとハイハットの華麗な使い分けはまさしく Scott のそれですから。
今回弊誌では印象的なフックを刻み続ける Michael “Whip” Wilton にインタビューを行うことが出来ました。「もし今の QUEENSRŸCHE が気に入らないなら立ち去れば良いだけさ。」 どうぞ!!

QUEENSRŸCHE “THE VERDICT” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + MORGAN AGREN INTERVIEW 【DEVIN TOWNSEND : EMPATH】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MORGAN ÅGREN FROM DEVIN TOWNSEND !!

“It’s Funny Cause I Got An Email From Devin When He Asked Me ”Can You Play Quietly?” ”I Want Spooky Country Drums With Low Volume”

DISC REVIEW “EMPATH”

「”Empath” とはまさに Devin そのものだから、彼の心に従い、彼が本心から望むようにプレイしたんだ。彼はこのアルバムで遂に完全なる自由を手に入れたね。」
カナダのサウンドウィザード Devin Townsend が最も信頼を置くアーティストの一人、Morgan Ågren は確信を持ってそう答えました。
DEVIN TOWNSEND PROJECT の最終作となった “Transcendence” は、以前より大幅にメンバーのインプットを盛り込み、バーサタイルに探究を重ねたグループの長き旅路を集約する名品でした。
ただし、”集大成” とはすなわち “繰り返し” へと、”メンバーの固定化” とはすなわち “マンネリズム” へと繋がる危険をも孕みます。Devin Townsend の溢れる∞の創造性は、予測可能な全てを一度リセットし、演奏者も音像も自在に選択する絶対的に自由な翼を欲したのです。
「現在の Devin Townsend が持つ音楽的な興味全てが、一つの場所へ収まったとしたらどうなるだろうか?」
フォーク、シンフォニック、ポップ、プログ、ファンク、ブラックメタル、ジャズ、ニューウェーブ、アメリカーナ、ワールドミュージック、そして EDM。Devin の中に巣食うマルチディメンショナルな音楽世界を一切の制限なく投影したレコードこそ “Empath” です。そして “エンパス” “感情を読み取る者” のタイトルが意味する通り、Devin がアルバムに封じた万華鏡のエモーションを紐解くべきはリスナーでしょう。
オーディエンスがエンパスなら、もちろん、アルバムに集結したアーティストも Devin の百花繚乱な感情を読み取るエンパスです。
Mike Keneally をミュージックディレクターに、Morgan Ågren, Samus Paulicelli (DECREPIT BIRTH), Anup Sastry (ex-MONUMENTS) と三者三様の技巧派ドラマーを揃え、さらに Steve Vai, Anneke van Giersbergen (VUUR), Ché Aimee Dorval, Chad Kroeger (NICKELBACK) など錚々たる顔ぶれが翼となり、Devin が今回提唱する “ヘヴィーな音楽でも多様になり得る” の精神を実現していきます。
“Castaway” に広がる海の景色、ジャジーなギター、そして荘厳な女声コーラスは歴史的プログエピックへの完璧なエントランス。そうして幕を開ける “Genesis” はアルバムの全貌を伝える “Empath” の小宇宙でしょう。
神々しいほどにエセリアルで、毒々しいほどにアグレッシブ。シンフォニーとエレクトロ、オペラとスクリーム、ディスコビートとブラストビート、アンビエントとエクストリーム。一見相反するようにも思える何色もの絵の具は、幾重にも重なり奇跡のダイナミズムを描きながらプログメタルのキャンバスを彩り、時には逸脱していきます。その瑞々しきカオスは “創世記” の名に相応しい “Hevy Devy” 新時代の到来を確かに告げています。
レコードが進むに連れて、リスナーは「最初はどこに向かうのか、この作品が何なのかさえ分からなかった。」と語る Devin が見出した “意図” を感じるはずです。
“Spirits Will Collide” を聴けば “Z²-Sky Blue” よりもポップなアルバムを、”Sprite” を聴けば “Infinity” よりもスピリチュアルなアルバムを、”Hear Me” を聴けば SYL の “Alien” よりもヘヴィーなアルバムを、そして “Why?” を聴けば “Ghost” よりも優美なアルバムを巨匠が目指していたことを。DEVIN TOWNSEND PROJECT という枠組みから解放された鬼才は、そうして様々な領域で “限界突破” を実現して “プログレッシブ” の定義すら軽々と破壊していくのです。
「確かに Zappa コネクションがこの作品には生きているね。Keneally, Steve, Devin。ただし、Devin はそこまで Zappa の音楽に入れ込んだことはないんだけどね。」
11分の “Borderlands”、そして23分の “Singularity” で Devin は “現代の Frank Zappa” の地位を揺るぎのないものにしたのかも知れませんね。穏やかに、残酷に、しなやかに、カラフルに、哲学的に、何より冒険的に。ほとんど忘れ去られて苦境の最中にある “芸術” を救い、リスナーに “エンパシー” を喚起する Devin のやり方は、無限の想像力と比類無き多様性でした。
今回弊誌では、Frank Zappa、そして盲目の天才ピアニスト Mats Öberg とのデュオ Mats/Morgan でもお馴染み Morgan Ågren にインタビューを行うことが出来ました。「Fredrik は遂に新作へと着手しているよ。実は、僕は彼のその作品のためにすでに沢山のマテリアルをレコーディングしているんだ。」MESHUGGAH の心臓も遂に動き出したようです。どうぞ!!

DEVIN TOWNSEND “EMPATH” : ∞/10

THE STORY BEHIND “EMPATH”

ヘヴィーミュージックの世界では、アーティストが非常に狭い、限定された箱の中へと押し込められる傾向にあるね。音楽業界だって、カテゴライズや販売戦略のためにアーティストに特定のジャンルへ留まることを要求する。つまり、メタルの背景を持っているミュージシャンがジャンルの外に出て注目を集めるのは不可能に近いんだ。
じゃあ、広いパレットの中で”色”としてジャンルを使用しているアーティストはどうするの?ジャンルを遥かに超えた知識と経験を持つアーティストは?
それにメタルが恥ずべき音楽じゃなく、尊敬に値すると考えているアーティストは?
見世物ではなく、多様性によってあらゆる音楽的感情を表現したいなら、追求するべきでしょう。
“Empath” の真の意味はリスナーに様々な音楽的感情、体験を感じさせることにあるね。そうして、彼らに人生を美しく、挑戦的にする全てに恐れず参加して欲しいと伝えたいんだよ。
どのセクションもリスナーに”歓迎”されるよう心がけ、感情のジェットコースターとしてサウンドスケープをより効果的に繋げていったね。そうして、願わくば他のミュージシャンがこの方法にインスパイアされればと思うようになったんだ。
アルバムは、喜びと人々の助けになりたいという思いに根ざしている。楽曲に多様性を持たせたのは、”Empath” “共感”が弱さと捉えられてきた歴史の中で、人生を様々な観点から見る必要性を表現したかったから。僕にとっても長い間狭い場所に閉じ込められていた創造性を解き放ち、恐怖から脱却するためのやり方だったね。多様性が増す時代において、他人の気持ちになって物事を見ることは他者を理解する上で欠かせないプロセスさ。
そうして “Empath” という不可能を可能にしたんだよ。

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