NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【3.2 : THE RULES HAVE CHANGED】TRIBUTE TO KEITH EMERSON


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ROBERT BERRY OF 3.2 !!

“I Could Not Get Keith To Overcome The Fan Criticism. He Was Done With It For The Next 28 Years.”

A LABOR OF LOVE

Robert Berry は数奇なる運命と共に音楽カルチャーを漂流した有能なるバガボンドなのかもしれません。シンガーソングライターにして、マルチ奏者、そしてプロデューサー。
サンジョゼに居を構える Soundtek Studios のオーナーとして Robert は、数多のアーティストとイマジネーションを共有し、同時にミュージシャンとしてもベイエリアのレジェンドとしてプログ&AORの脈流に深くその存在を刻み続けています。
Geffen の A&R John Kalodner、JOURNEY のマネージャー Herbie Herbert との出会いが Robert の翼を80年代の空へさらに羽ばたかせるきっかけとなりました。Steve Howe & Steve Hackett のコンビで成功を収めた GTR への参加、Sammy Hagger, Joe Lynn Turner との仕事など、2人の口利きは Robert の世界を広げてマルチな才能の飛翔を可能にしたのです。
キャリアのハイライトは1988年だったのかも知れませんね。Geffen とのコネクションは、彼を Keith Emerson, Carl Palmer 2人のプログレジェンドと引き合わせ、新プロジェクト 3 の結成へと導きました。ELP リユニオンの頓挫、商業的成功への渇望。舞台の裏側には確かに様々な “大人の事情” が絡んでいたのかも知れません。しかし、リリースされたバンド唯一の作品 “To The Power of Three” には現在まで語り継がれるプログポップの萌芽が確かに息づいていたのです。
Keith の繊細かつ複雑な鍵盤捌き、Carl の芸術肌に、Robert のモダンでアクセシブルなソングライティングが噛み合った作品は、振り返ってみれば瑞々しくも確固とした音楽的なアドベンチャーだったと言えるでしょう。しかし、”Talkin’ Bout” のヒット、好調なツアーにもかかわらず、バンドは僅か2年でその活動に終止符を打ってしまうのです。
その背景には、Emerson, Lake and Palmer を崇拝するルナティックからの激しい批判がありました。インタビューで Robert が 「問題は、ELP のファンはただ長尺の楽曲と Greg Lake のボーカルが聴きたかっただけだという点だったね。」と語るように、メインストリームへと接近した 3 のサウンドは、残念ながらプログロックの狂信者にとって耐えられないものだったのかも知れません。そしてその負の重圧には Keith も耐えることが出来なかったのです。華麗なプログエピック “Desde la Vida” もすっかり焼け石に水でした。
以降も途絶えることなく連絡を取り続けた2人。故に、「僕は Keith をファンの批判から守り、克服させることが出来なかったんだ。彼はそこから28年間もその批判を我慢し続けることとなったんだからね。」という Robert の言葉には想像を絶する重みがあります。
2016年に Keith が自ら命を絶った後、Robert は2人で再度着手していた 3 のセカンドアルバムを諦めようとも考えたと明かしてくれました。当然でしょう。しかし、「Keith の遺産を届けたい。」その想い、一念が 3.2 の名の下に際立ったプログポップの快作 “The Rules Have Changed” を完成へと導いたのです。
Keith がコンポジションに20%関与したアルバムで、マルチプレイヤー Robert はまさに Carl, そして亡き Keith が彼の身体に憑依したかのような演奏を披露しています。ここには確かに、30年の月日を経た 3 の新たな物語が生き生きと映し出されているのです。
リスナーは、Robert の持ち味である類稀なるポップセンスが、プログレッシブな波動、クラッシック、ケルト、ジャズ、フォークと見事なまでに融合し、多様なアートロックとしての威厳までをも仄めかす絶佳のトリビュートに歓喜するはずです。
オールドスクールのプログロックとは一線を画すキャッチーでコンパクト、知的でいながらコマーシャルなアルバム。それはまさに 3 のレガシーにして失われた聖杯。
もちろん、Keith が抱えることとなった闇の部分をダークに描写するタイトルトラックなど、全てが耳馴染みの良いレコードではないかも知れません。しかし、だからこそ、この作品には真実の愛、語りかける力があります。
日本盤ボーナストラックにして美しきアルバムクローサー “Sailors Horn Pipe” にはきっと Keith が降臨しています。しかし、残念ながら彼がこの世界に降り立つのはこれが最後の機会となってしまいました。SNS等が普及しよりダイレクトに様々な “声” が届くようになった今、音楽を “受け取る” 側の私たちも、再度アーティストとの接し方、心の持ちようを考えるべきなのかも知れませんね。
今回弊誌では、Robert Berry にインタビューを行うことが出来ました。作品で最も希望に満ちた “Powerful Man” は父親賛歌。「偉大な、最も才能に秀でた友人を失ってしまった訳だからね。もちろん、世界的な損失でもあったよね…」12歳の孫の Ethan は驚くほどに Keith の才を受け継いでいるそうです。弊誌が必ず行わなければならなかった取材。どうぞ!!

3.2 “THE RULES HAVE CHANGED” : 9.9/10

INTERVIEW WITH ROBERT BERRY

Q1: Hi, Robert! I’m a big fan of 3. So, I’m really excited about this great opportunity, thank you so much! First of all, I’d love to talk about the original 3 project. I think 3 started with you and Carl. After that, Keith joined with the project. Is that right?

【ROBERT】: Hi Sin. I am pleased to speak with you. Yes, Carl and I were trying to start a new band. Asia had run into some trouble and Carl wanted a more rocking band for his next project. After trying out a few people I joined GTR with Steve Howe instead. After a while that didn’t work for me so I was heading home. That’s when I got the call that Keith wanted to meet. From that point you know what happened.

Q1: オリジナルの “3” プロジェクトは、あなたと Carl から始まったんですよね?

【ROBERT】: そうだね。Carl と僕は当時新しいバンドを始めようとしていたんだ。ASIA でいくつかトラブルがあって、Carl は次のプロジェクトはよりロックしたバンドにしたかったんだよ。
一方、何人か試したのち、僕は Steve Hackett の代役として Steve Howe の GTR へと加わっていたね。しばらくして、あのプロジェクトは僕にとってしっくりこなかったから、家に帰っていたんだよ。そんな時に Keith から会いたいと電話をもらってね。そうやって始まったんだ。

Q2: I really love “To the Power of Three”. You three parted ways with old style prog of long songs and lengthy instrumentals. It was more commercial, compact, and catchy, but also intelligent record, I think. What made you choose such a direction?

【ROBERT】: Carl had such big success with Asia and Keith wanted something like that. We really had a powerful band and during that first year we learned a lot about each other and our music together. It takes a little time for a new band to figure out who they are and which direction they should take. After the tour we knew but fan criticism of Keith from hard core ELP fans had been really harsh.

Q2: “3” 唯一の作品となった “To the Power of Three” は長尺の楽曲やインストゥルメンタルパート、すなわちオールドスクールのプログロックとは一線を画すキャッチーでコンパクト、知的でいながらコマーシャルなアルバムでしたね?

【ROBERT】: Carl は ASIA で大きな成功を収めたから、Keith も同じような成功が欲しかったんだよ。本当に強力なバンドだったね。
最初の1年は互い自身、そしてその音楽について一緒に学び合っていたんだ。新しいバンドには、メンバーがどんな人物で、どういった方向性を取るのか模索する少しの時間が必要だからね。
ツアーが終わってからだよ。ハードコアな ELP ファンによって Keith が叩かれているのを僕たちが知ったのは。本当に酷かったね。

Q3: Looking back now, “To the Power of Three” might be compared with ELP, or Asia. What were your perspective about such comparisons, at that time?

【ROBERT】: The problem was that fans of ELP only wanted the long songs and the Greg Lake vocals. I understood their feelings but knew we could win them over in time. Asia was my favorite band at the time so being compared to them made me happy. If you have listened to my Dividing Line album you know my solo style has been more comparable to the Asia style.

Q3: 仰るように、あの作品は当時 ASIA や ELP と大いに比較されたようですね?

【ROBERT】: 問題は、ELP のファンはただ長尺の楽曲と Greg Lake のボーカルが聴きたかっただけだという点だったね。僕も彼らの気持ちはよく分かるんだけど、とは言え彼らと分かり合えることはないことも知っていたんだ。
ASIA は当時僕のフェイバリットバンドだったね。だから彼らと比較される分にはとても嬉しかったよ。
僕の “Divine Line” アルバムを聴いてもらえれば、僕のソロスタイルがより ASIA と比較されるべきことが伝わると思うな。

Q4: So, move a clock forward. It seems materials written for a second 3 album developed your great solo album “Pilgrimage to a Point.”, right? After 3 was over, have you and Keith kept in touch with each other for a long time?

【ROBERT】: Yes, the songs I wrote and recorded to try and keep 3 together are on Pilgrimage. But I could not get Keith to overcome the fan criticism. He was done with it for the next 28 years. We spoke a lot by phone. He did some studio session work for me, and he played a solo on my song Wait. It wasn’t until a record company put out 3 live in Boston from 1988 that Keith called me excited at how great a band we were. He couldn’t believe it. He had really not thought about it. In fact, he wanted to leave it behind. But there it was, proof of our great music on that disk and he was loving it all over again.

Q4: “3” のセカンドアルバムとして制作されていたのが、後にあなたのソロアルバム “Pilgrimage to a Point” になったんですよね?そうしてバンド解散以降も Keith とは連絡を取り続けていたのでしょうか?

【ROBERT】: そうだね。僕が書いてレコーディングし、”3″ を続けようとしていたマテリアルが “Pilgrimage to a Point” には収められているよ。だけど、僕は Keith をファンの批判から守り、克服させることが出来なかったんだ。彼はそこから28年間もその批判を我慢し続けることとなったんだからね。
僕たちは電話でたくさん話していたよ。彼は僕のためにいくつかスタジオのセッションワークをしてくれたし、僕の楽曲 “Wait” ではソロもプレイしてくれたね。レコード会社がやっと “3 Live in Boston 1988” をリリースした時には、すぐに興奮して電話をくれ、初めて僕たちがいかに偉大なバンドだったか話したよ。
彼はそれまで “3” が偉大なバンドだったことを信じることが出来なかったんだ。本当に考えてもみなかっただろうね。事実、彼は忘れてしまいたかったんだと思う。だけど証拠が出てきたんだよ。あのディスクには僕たちが残した偉大な音楽が封じられていたね。そうして彼は再び “3” を愛するようになったのさ。

Q5: When I heard the news of Keith’s death, I was really shocked, devastated. It seems you have difficulty dealing with Keith’s loss, right?

【ROBERT】: It was very difficult. In one move I lost a great friend, my most talented friend, my hope of finishing our new 3.2 album, and honestly a 28 year old dream. It was a loss for the world…

Q5: Keith の死を受け止めるのは非常に難しかったと思いますが…

【ROBERT】: とても難しかったよ。あと一歩で、僕の28年をかけた夢である “3” の新作が完成するというところで、偉大な、最も才能に秀でた友人を失ってしまった訳だからね。もちろん、世界的な損失でもあったよね…

Q6: From the huge loss, what made you create new record as “3.2”? What’s your thought behind the title of “The Rules Have Changed”?

【ROBERT】: I wasn’t going to finish what Keith and I had started. I just couldn’t think of an honest reason to continue without him. It took me 6 month of healing before I had the idea to have his son Aaron play on it. I sent Aaron a very hard song. That was not the right thing to do. He was excited to play on the album but when he heard that song he said it was way to difficult. That rekindled the spark of me wanting to finish what Keith and I had started. I wasn’t sure at that point I’d release it though. I just wanted to finish it exactly how we had planned. I lost another musical friend, Trent Gardner, from the band Magellan the same year, the same way. It was puzzling to me how someone gets to that dark place. The song was initially called Down in the Hole and became the title track The Rules Have Changed.

Q6: Keith の死を乗り越え、”3.2″ として新作 “The Rules Have Changed” を完成まで導いた原動力は何でしたか?

【ROBERT】: 最初は、Keith と僕が始めたことを完成させようとは思っていなかったんだ。僕は彼なしで続ける誠実な理由を見つけることが出来なかったからね。
Keith の息子 Aaron にプレイしてもらうというアイデアに達するまで、6ヶ月の時間を要したね。Aaron にはとても難しい曲を送ってしまったんだ。今思えば間違っていたかもしれないね。彼は最初、アルバムでプレイすることに興奮していたんだけど、その楽曲を聴くと難しすぎると言ったんだ。その出来事で、僕は Keith と始めたことを完成させようと再び心に火がついたんだよ。
その時点では、作品をリリースできるかどうかも不確かだったんだけどね。僕はただ、2人で計画したことをしっかりと完成させたかったんだ。
実はもう1人、僕は音楽における友人を亡くしていてね。MAGELLAN の Trent Gardner だよ。同じ年に、同じ方法でね…( Keith, Trent 共に自ら命を絶った )。だから僕にとって、人間がそういった暗い場所、感情に到達してしまう経緯はある種の悩みとなったんだよ。それでタイトルトラックを書いたんだ。当初は “Down in the Hole” と呼んでいてね。後に “The Rules Have Changed” に変更したのさ。

Q7: There are no Carl Palmer, no Keith Emerson on this record. But definitely, I can hear their sound from the album. Off course, you are a perfect multi instrumental player, but this time, their spirits entered into your body and soul, right?

【ROBERT】: Sin you are so right about this. I spent a complete year working on this album. What drove me and guided me was asking myself “what would Keith do here?” I struggled over every piece. Sometimes reworking them two or three times. It was a labor of love and I worked until I felt it was right. But to be honest when I was finished ― I didn’t really know if I had it right or not. I was so deep into it that I could not tell. I had to check it with a few people that would give me a good cross section of opinions.

Q7: 作品では Carl Palmer も Keith Emerson も演奏はしていませんが、まるで彼らのスピリットがマルチ奏者であるあなたに憑依してプレイしているようにも思えました。

【ROBERT】: 君は実に正しいよ。僕は丸一年、このアルバムを制作していたんだ。その間に、僕を動かし導いたのは “Keith ならどうしただろう?” という自問自答だったね。
僕はどんな細部にも全てに渡ってもがき、努力を注いだんだ。時には、2度も3度もやり直すことだってあったんだよ。つまりそれは、愛を伴った苦労であり、僕はそれが正しいと思えるまで仕事を続けたんだ。
だけどね、正直に言ってアルバムが完成した時、僕はこの作品が正しいのかそうでないのか全く分からなかったんだ。あまりに深くのめり込みすぎて、判断することが出来なかったのさ。それで分かりやすく意見を伝えてくれる何人かに、チェックしてもらったんだ。

Q8: It seems Keith contributed to the new album before he passed away. Which song is most emotional for you and best tribute to him?

【ROBERT】: Honestly – every song is emotional for me. So many emotions were running deep as I wrote the lyrics and then performed the parts. Very deeply immersed during every minute. You have to remember that I had about 20% of it already done with Keith’s playing on it. I had to work within that frame work. It took everything I had ever learned to complete it the way I did. From the songwriting, the instrument performing, to the engineering. Everything was at the best possible standard according to the skills I had.

Q8: Keith は亡くなる前に残した素材でアルバムに貢献する形となりました。最もエモーショナルで、彼へのトリビュートに相応しいのはどの楽曲だと思いますか?

【ROBERT】: 正直に言って、僕には全ての楽曲がエモーショナルだよ。歌詞を書いて、レコーディングしている間、多くの感情が僕の中を深く駆け巡っていったんだ。どの瞬間にも深く、深く浸っているんだからね。
Keith がプレイして、作品の20%はすでに仕上がっていたことを忘れてはならないよ。僕はその枠組みの中で仕事を続ける必要があったんだ。こうやって完成を見るまでには、今まで学んできたことを全て注ぎ込んだんだよ。ソングライティングから、楽器の演奏、サウンドエンジニアリングまでね。僕の持つスキルを全てに最大限生かしたんだよ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED ROBERT’S LIFE

THE BEATLES “REVOLVER”

JEFF BECK “BLOW BY BLOW”

STEVIE WONDER “SONGS IN THE KEY OF LIFE”

YES “YES”

ROBERT BERRY “BACK TO BACK”

MESSAGE FOR JAPAN

My focus has been on 3.2. This is the last chance I will ever have to do something with Keith. Although our time was cut short I want to honor our commitment to a very musical, meaningful album. I am looking towards a tour next year and after that I’m not sure where that will lead me.
I am hoping to see Japan next year and perform my history in music for you. Keith always said that the people of Japan were his biggest fans and I would like to honor those fans with our last effort together. I hope to meet you in person.

僕はずっとこの “3.2” に集中してきたんだ。Keith とコラボレートする最後のチャンスだからね。僕たち2人の時間は思っていたより短くなってしまったけれど、とても音楽的で意味のある作品に共にコミット出来たことを誇りに思っているんだ。来年のツアーを楽しみにしているし、その後僕がどこへ導かれるのかは神のみぞ知るという感じかな。
来年は日本も訪れたいし、僕の歴史を総括した音楽を君たちに届けたいと望むよ。Keith はいつも日本人が彼の最大のファンだと言っていたよ。僕たち2人の最後の作品をそういったファンに捧げたいと思うよ。ぜひ直接君たちに会ってみたいな。

ROBERT BERRY

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SPECIAL INTERVIEW 【RENAISSANCE : A SYMPHONIC JOURNEY】JAPAN TOUR 2018 !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ANNIE HASLAM OF RENAISSANCE !!

PHOTO BY BRIAN TIRPAK

“I Have Been Blessed That My Voice Has Stayed Strong… I Really Love To Sing The Songs Of Renaissance.”

A SYMPHONIC JOURNEY

60年代後半、ブリティッシュロック第2の波はメインストリームに清新な音風を吹き込みました。質量を纏ったロックンロールは、ジャズ、フォーク、クラシカル、そしてポップミュージックと融合し華麗なオーケストラを奏で始めたのです。そして、至高のコンダクターが集うそのムーブメントは、”プログレッシブロック” “進化するロック” と称されるようになりました。
残念なことに、ムーブメントの中で RENAISSANCE は、YES, KING CRIMSON, そして GENESIS ほどの盛名を馳せた訳ではありません。”Northern Lights” のヒットが生まれた70年代後半まで、バンドがチャートを賑わせたりスタジアムをフルハウスにすることはありませんでしたし、何より彼らは前述のコンダクターたちほどテクニカルでも、フラッシーでも、実験的でもなかったからです。
しかし、RENAISSANCE にはクラシック音楽、フォーク音楽をオーケストラルに、シンフォニックにロックへと昇華する唯一無二の独自性が確かに存在していました。
「私たちの音楽は魂の深い部分に触れるものなの。」 Annie Haslam のオペラティックに舞い上がる5オクターブの声翼、Jon Camp のメロディックに推進力を秘めたベースライン、そして Michael Dunford のデリケートで味わい深いギターアレンジメント。彼らのプログルネサンスはただ一貫して魂に触れる音楽の追求だったのです。
世界初のシンフォニックロック女性シンガー Annie が RENAISSANCE に加入したのは “移行” の時期でした。YARDBIRDS のレジェンド Keith Relf が着手した「ロックにクラシックやフォークをブレンドして進化を遂げる」構想はそのままに、メンバー全てが交代しリリースした”Prologue” からバンドは躍動を開始します。Annie のそびえ立つ美声、John Tout のジャジーでラテンな鍵盤捌き、Jon Camp の華麗なベースライン。エレガントなタイトルトラックはまさしくルネサンスイズムの芽生えでした。
バンドのクリエイティブフォースである Michael Dunford が正式に復帰し、オーケストラを導入した “Ashes Are Burning” は ELP や YES のファンの目を惹くに充分なクオリティーを誇るブレイクスルーアルバムとなりました。Dunford の緻密で淡く、マジェスティックなアレンジメント、アコースティックの響きは完璧なまでにバンドにフィットし、オープナー “Can You Understand?” で魅せるロックとクラシカル、そしてフォークの目眩くコントラスト、ダイナミズムは作品をプログレッシブの名作として長らく語り継がれるマイルストーンへと押し上げたのです。
作品を重ねるごとに RENAISSANCE はそのプログレッシブのイヤーキャンディー、シンフォニックでエセリアルな天にも昇る聴き心地を高めていきました。中でも、75年にリリースした “Scheherazade and Other Stories” は最もシネマティックで、深層までレイヤーされた極上のデザインを誇るマスターピースです。
25分のエピック “Song of Scheherazade” はライブアルバム “Live at Carnegie Hall” でさらにそのスリル、ダイナミズムを増して、圧倒的なまでにリスナーを恍惚へと誘います。一方で、後に BLACKMORE’S NIGHT もカバーした “Ocean Gypsy”、前作の “I Think of You” で提示した幽玄に煌めく叙情のスロウダンスも実に白眉なのですが。
しかし、米国で成功のピークに達したバンドは “Northern Lights” のヒットを境にダークピリオドへと陥ってしまいます。「正直に言って大きな過ちだったと思うわ。当時私たちは自らの大事な大事な財産を置き忘れてしまったのね…」インタビューで Annie も認めているように、ヒットを求めるプレッシャー、ニューウェーブやディスコミュージックの台頭により、80年代に入りバンドはその魂を置き忘れ迷走し、遂には分裂に至ってしましました。
ソロ活動を経て Annie, Michael の両者が合流。2000年に “Tuscany”をリリースし、バンドの40周年を契機にリユニオンが本格化するとシーンはレジェンドの復帰を諸手を挙げて歓迎しました。しかし、新作 “Grandine il Vento” が予定され RENAISSANCE にとって何者にも代えがたい1年となるはずだった2013年を前に、Michael Dunford が逝去してしまったのです。
“Grandine il Vento”, 後にリイシューを経て “Symphony of Light” と銘打たれた作品は、Annie が “導きの光” と慕っていた Michael への素晴らしいトリビュート、墓碑となりました。
今では5人のアメリカ人と、米国在住の英国人というラインナップになった RENAISSANCE ですが、Annie の情熱、そして天賦の歌声は衰えることを知りません。そうして、オーケストラとの共演を封じたライブDVD “A SYMPHONIC JOURNEY” は新たな旅立ちの象徴としてリリースされます。8年ぶりに決定した来日公演はまさにその伝説と飛翔を目にするこの上ないチャンスとなるはずです。
今回弊誌では、歴史の証人 Annie にインタビューを行うことが出来ました。「そして何より、私は心から RENAISSANCE の楽曲を歌うことを愛しているの。」アートワークに使用するほど絵画や写真にも秀でた芸術の人。どうぞ!!

INTERVIEW WITH ANNIE HASLAM

Q1: Hi, Annie! Thanks a lot for giving us such a great opportunity. “Renaissance A Symphonic Journey” in Japan is just announced! It’s first time in eight years. How do you feel now?

【ANNIE】: VERY excited, it has been too long since we were there last in 2010. The shows will be wonderful.
Also I will be at Disk Union’s Shinjuku store in Tokyo at 3pm local time on September 16th…to promote the shows and our new DVD ‘A Symphonic Journey’ with the Renaissance Chamber Orchestra. Hope to see you there!

Q1: 8年ぶりの来日が決定しましたね!まずは今のお気持ちを聞かせていただけますか?

【ANNIE】: とても、とても興奮しているわ!2010年、最後に日本を訪れた時から随分と時間が経ってしまったわね。きっと素敵なショウになるはずよ。
あと、9/16の午後3時から新宿の Disk Union でショウと新作DVD “A Symphonic Journey” Renaissance With Chamber Orchestra” のプロモーションを行うわ。ぜひいらっしゃってくださいね!

Q2: It seems you’ll play “Island” from the album “Renaissance”. Off course, the singer was not you but Jane Relf, sister of Keith Relf at that time. What made you add it to your setlist?

【ANNIE】: It was my audition song that got me the job with Renaissance. I have always wanted to add it into the show, and so when we decided to work with an orchestra again, it was perfect timing in the Universe !

Q2: 日本公演でも、ファーストアルバム “Renaissance” から “Island” をプレイするそうですね?もちろん当時のシンガーはあなたではなく、Keith Relf の妹 Jane だったわけですが。

【ANNIE】: 実は、”Island” は私が RENAISSANCE のオーディションを受けた時に歌った楽曲だったのよ。だからいつもこの曲をショウのセットリストに加えたいと思っていたの。
奇しくも私たちはちょうどオーケストラとの再演を決めたところだったから、全てが噛み合った完璧なタイミングだったのよ。

Q3: Off course, Keith Relf is pioneer of Rock, legend of The Yardbirds. It seems he liked your voice and wanted you to join Renaissance, right? What was Keith to you?

【ANNIE】: Actually, Keith did not invite me, I had never met him until my audition. I remember him being a lovely man though!

Q3: Keith は当時、ロックのパイオニア YARDBIRDS のレジェンドだったと思うのですが、彼があなたの声を気に入って RENAISSANCE に引き入れたんですよね?

【ANNIE】: Keith が私を誘ったわけではないのだけどね。実を言うとオーディションの時まで彼には会ったこともなかったの。だけどとてもラブリーな人だったと記憶しているわ。

Q4: So, 2018 is 45 years anniversary of “Ashes are Burning”. Among your huge discography, what do you think about the reason of this record is especially loved by fans?

【ANNIE】: Yes. It is so very different and unique, and also the first album where we added an orchestra.

Q4: 今年は名作 “Ashes Are Burning” の45周年にあたりますね。RENAISSANCE の膨大なディスコグラフィーの中でも特に愛されている作品です。

【ANNIE】: そうね。この作品はとても異なった魅力を持っていてユニークよね。それに私たちが初めてオーケストラを加えた作品だったからとても愛されているんじゃないかしら。

Q5: Even after 45 years, your voice is not waning at all. Have you done something to keep your voice beautiful?

【ANNIE】: I have been blessed that my voice has stayed strong… I don’t smoke cigarettes, don’t do drugs, eat healthy (I am a vegetarian) and am basically a very positive person and LOVE to sing the songs of Renaissance.

Q5: それにしても、あなたの声は45年という月日を経ても、衰えるどころかその艶を増していますね。

【ANNIE】: 本当に、私は自分の声が今日まで強く保たれていることを感謝しているのよ…私はタバコも吸わないし、ドラッグもやらないわ。ベジタリアンだから健康な食事を心掛けているし、基本的にとてもポジティブな人間であることも良いのかもしれないわね。
そして何より、私は心から RENAISSANCE の楽曲を歌うことを愛しているの。

Q6: Michael Dunford is off course, John Tout, John Wetton, …Renaissance has lost important persons related to the band. Even so, what’s your driving force to the band and music?

【ANNIE】: It’s always down to the unique music and I suppose my five octave voice keeps it in a realm of uniqueness.
This music touches deep into the soul, and we all need that.

Q6: Michael Dunford, John Tout, John Wetton…RENAISSANCE はバンドに関係する重要な人物を失いました。それでもあなたを音楽やバンド活動へと駆り立てるものはなんでしょう?

【ANNIE】: やっぱりこのバンドのユニークな音楽性に尽きると思うわ。そしてその音楽性の妙味は、私の5オクターブの声によって実現しているのでしょうから止めるわけにはいかないわよね。
私たちの音楽は魂の深い部分に触れるものなの。そうして、バンド全員が、もしかするとシーン全体もそういった音楽を必要としているのかも知れないわね。

Q7: After Renaissance contracted with Warner Bros, it seems the band went to more commercial, pop, digital direction and maybe it caused band’s first dissolution. How do you look back that period now?

【ANNIE】: Personally I was not ahppy with the change of direction. Having a hit with Northern Lights was the start of it really… a fabulous song but after that there was pressure to come up with more commercial songs.. BIG mistake, we left behind our heritage… Luckily we got it back in 2012 with the release of ‘Grandine il Vento.’.

Q7: 魂に触れる音楽と仰いましたが、バンドは Warner Bros と契約した後、よりコマーシャルでポップ、デジタルな方向性へと舵を切りましたよね?もしかすると、そういった方向性の変化が、当時の解散をもたらしたのではと想像するのですが。

【ANNIE】: 個人的には、あの方向性の変化には満足していなかったわね。”Northern Lights” のヒットから全てが始まったのよ…本当にね。確かにとても素敵な楽曲だったけど、そこからよりコマーシャルな新曲を求めるプレッシャーがかかり始めたのよ。
正直に言って大きな過ちだったと思うわ。当時私たちは自らの大事な大事な財産を置き忘れてしまったのね…幸運なことに、それでも2012年に “Grandine il Vento” をリリースすることでその財産を取り戻すことが出来たと思っているわ。

Q8: So, many fans are waiting for Renaissance’s new materials. Is there any plan to making new record near future?

【ANNIE】: Right now we are concentrating on promoting our ‘Live’ with Chamber orchestra DVD ‘A Symphonic Journey’. We have a wonderful strong catalogue of some incredible music and so many people across the world have never even heard our music.

Q8: その “財産” を取り戻したバンドの新作を期待しているファンも多いと思います。

【ANNIE】: 今現在は、私たちの最新作 “Renaissance with Chamber orchestra DVD ‘A Symphonic Journey” のプロモーションに集中しているのよ。それに、私たちには素晴らしく強力な、驚異的な音楽のカタログがあるから、世界中のまだ RENAISSANCE を知らない人たちに届けていきたいと思っているの。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED ANNIE’S LIFE

JONI MITCHELL “SONGS TO A SEAGULL”

JOAN BAEZ “JOAN BAEZ/5”

PETER TCHAIKOVSKI “SERENADE FOR STRINGS (Movement 1)”

RENAISSANCE “PROLOGUE”

ANNIE HASLAM “ANNIE IN WONDERLAND”

MESSAGE FOR JAPAN

I am so happy to be going Japan again, a beautiful country with beautiful people who appreciate beautiful music.
I will sing my heart out along with the incredibly gifted musicians that now are ‘Renaissance’, we look forward to seeing you soon.
Please come to the show we are going to be performing some great Renaissance Classics!!!!

また日本に行くことが出来て私はとても幸せよ。美しい国、美しい音楽を賞賛してくれる美しい人々。
私は RENAISSANCE の驚異的な才能を持ったミュージシャンと共に心の底から歌を歌うわ。
ぜひ、私たちが RENAISSANCE のクラッシックをプレイするショウに足を運んでくださいね!!!!

ANNIE HASLAM

RENAISSANCE Facebook Page
RENAISSANCE Official Site
“A SYMPHONIC JOURNEY” INDIEGOGO
ANNIE HASLAM Facebook Page

ルネッサンス / シンフォニック・ジャーニー
2018年9月17日 (月・祝日) 山野ホール 開場16:15 / 開演17:00
全席指定:¥10,800
2018年9月18日(火)山野ホール 開場18:15 / 開演19:00
全席指定:¥10,800
来日公演の詳細はこちら!LIVE NATION

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DISTORTED HARMONY : A WAY OUT】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH YOAV EFRON OF DISTORTED HARMONY !!

“We Started As Classic Prog Metal, Evolved And Matured Into a Much More Modern Prog Act And I See No Need Or Desire To Add Oriental Elements Into Our Music.”

DISC REVIEW “A WAY OUT”

イスラエルに響く”歪のハーモニー” は世界へと波動する。プログメタルの過去と未来に干渉するクロノトリガー DISTORTED HARMONY は、その最新作 “A Way Out” で無謬のミッシングリンクを提示します。
まさにクラッシックプログメタルの “ユートピア”、”Utopia” でデビューを果たして以来、新世紀の象徴 Jens Bogren をサウンドエンジニアに据えたバンドはより多様でリッチなモダンプログの領域を探求し、温故知新のエキサイティングな融和をシーンにもたらしています。
確かに彼らの方法論は “歪” なのかも知れませんね。なぜなら、同じ “プログメタル” という看板を掲げていながら、クラッシックなレジェンドとモダンな新世代の音楽性、概念には時に多くの共通項を見出せない場合さえ存在しているからです。
しかし、クラッシックなプログメタルを出発点とする DISTORTED HARMONY は自らの豊潤なるルーツと向き合いながら、刺激的な現在、未来の空気をその音楽に反映しています。
「正直僕にはもう耐えられなかったんだ。プログメタルの “一般的な構成” のみと対峙するのは退屈になってしまったんだ。」実際、前作 “Chain Reaction” リリース時のインタビューでバンドのマスターマインド Yoav Efron はそう語っています。そうして彼らが辿り着いた “トリガー” は、Djent, エレクトロニカ、アトモスフェリックといったフレッシュなモダンプログレッシブの領域だったのです。
Amit と Yoel、2人の新たなギタープレイヤーを加え6人編成となった DISTORTED HARMONY が放つ “A Way Out” は、そうしてバンド史上最も鋭くヘヴィー、ダークでパーソナルな感情を宿すマイルストーンに仕上がりました。
EDMの煌びやかなシンセサウンドに導かれるオープナー “Downfall” はアルバムへのシンプルな招待状。小気味よい Djenty なリフエージ、ポリリズムの海に浮かび流れる甘く伸びやかなボーカルメロディーはまさしくバンドが到達した至高のクロノクロス。
よりエピカルな “Awaken” は、一際顕著に交差する時流のコントラストを浮かび上がらせます。ピアノとクリーンギターを使用したジャジーでシアトリカルな世界観は Devin Townsend の遺伝子を脈々と受け継ぎ、同時に繊細なデジタルビートとアトモスフェリックなシンセサウンドがリスナーのイメージを現代へと連れ戻すのです。
後半のアップデートされた Djenty なリフワークと DREAM THEATER ライクなシーケンスフレーズのせめぎ合いも、エスカレートするテクニックの時間旅行を象徴していますね。
そしてこの濃密なタイムトラベルにおいて、特筆すべきは深遠なるディープボイスから甘美で伸びやかなハイノートまで司る Michael Rose のエモーショナルな歌唱と表現力でしょう。
DREAM THEATER の “Awake” を KARNIVOOL や PORCUPINE TREE のセオリー、アトモスフィアでモダンにアップデートしたかのようなメランコリックな秀曲 “Puppets on Strings”, “For Easter” を経て辿り着く “A Way Out Of Here” は、Michael の才能を最大限まで活用しプログレッシブポップの領域を探求した感情の放出、叫びに違いありませんね。固定観念、支配から目覚め芽吹く自我。それはもしかするとバンドの進化した音楽性にもリンクしているのでしょうか。
そうしてアルバムは、高揚感に満ちた “We Are Free”, 荘厳なる “Someday” でその幕を閉じました。希望、喜び、解放、自由。そこに一筋の不安と寂寞を残しながら。
今回弊誌では、キーボードマエストロ Yoav Efron にインタビューを行うことが出来ました。「僕はあんなに小さな小さなシーンにもかかわらず、非常に豊かで多様なイスラエルのシーンにはいつも驚かされているんだよ。」どうぞ!!

DISTORTED HARMONY “A WAY OUT” : 9.8/10

INTERVIEW WITH YOAV EFRON

Q1: It seems Distorted Harmony stated as Israeli super-band from Systema Teleion, Anakdota and HaTachtonim, right? So, where did your band name Distorted Harmony come from?

【YOAV】: That is incorrect my friend. Distorted Harmony started in my old bedroom writing music in logic on my computer, at my mother’s house. Searching for musicians I came upon Yogev and together we brought the rest of the gang. Being young and “stupid”, I thought DH would be a cool name for my “studio”. I liked the notion of a twisted, bent and unreal Harmony, the dichotomy of it. We actually tried coming up with other names and settled on Distorted Harmony.

Q1: DISTORTED HARMONY はそもそもイスラエルロックシーンのスーパーバンドとして始まったようですね?

【YOAV】: その見方は正しいとは言えないね。DISTORTED HARMONY は母の家にある僕の古いベッドルームで、コンピューターを使用した作曲から始まったんだ。ミュージシャンを探す段になって Yogev の起用を思いつき、それから2人で残りのメンバーを集めていったんだよ。
まだ若くて “愚か” だったから、DISTORTED HARMONY (歪んだハーモニー) こそ僕の “スタジオ” にはピッタリの名前だと思ったんだ。当時の僕は屈曲したリアルでないハーモニーの概念が気に入っていたからね。一般的なロックに対する対立的な概念としてね。それから他の名前も考えてみたんだけど、結局 DISTORTED HARMONY に落ちついたのさ。

Q2: Regarding Israel, metal fans may remind oriental bands like Orphaned Land, Melechesh. But, I feel your music is not into such a ethnic, Middle Eastern influences, right?

【YOAV】: Absolutely not! Hehe. I myself was never into ethnic/ME music and never thought we should incorporate its influences into our music. We started as classic prog metal, evolved and matured into a much more modern prog act and I see no need or desire to add such elements into our music. But if you’d like some prog-fusion-oriental infused music – check out Yogev and Yoel’s project – HAGO.

Q2: イスラエルといえば、メタルファンは ORPHANED LAND や MELECHESH といったオリエンタルなバンドを思い浮かべるでしょう。しかし DISTORTED HARMONY の音楽には中近東のエスニックな風味は存在しませんよね?

【YOAV】: 完全にないよね!(笑) 僕個人としてはエスニックな音楽にのめり込んだことはないし、バンドとしてもその影響を音楽の中に取り入れようとしたことは全くないね。
僕たちはクラッシックなプログメタルバンドとして始まり、よりモダンプログアクトの領域へと進化し成熟を続けて来たんだ。だから、エスニックな要素を取り入れる必要性、欲望が湧かなかったというのが本音だね。
だけどもしプログ-フュージョン-オリエンタルが融合した音楽が聴きたいなら、Yogev と Yoel のプロジェクト HAGO をオススメしておくよ。

Q3: Could you tell us about your musical background? Who was your musical hero at that time?

【YOAV】: Actually we’re a very diverse group when it comes to influences. Our backgrounds range from heavy rock and metal, all the way to jazz, pop, electronic music, cinematic music and many more.

Q3: ではバンドの受けた影響や、音楽的なヒーローを教えていただけますか?

【YOAV】: 実際、インフルエンスに関して僕たちは非常に多様なグループなんだよ。僕たちのバックグラウンドはヘヴィーロックからメタル、そしてジャズ、ポップ、エレクトロニカ、シネマティックなど実に多岐に渡っているんだ。

Q4: So, how is running a metal band in Israel? How has Israeli scene changed compared with the time when you started Distorted Harmony?

【YOAV】: It always amazes me how rich and diverse our tiny tiny metal scene is. Lots have changed yet still remains the same. I believe we (the bands) have changed way more than the listeners and concert goers. It seems there are more bands than ever before, and it’s a damn good thing!

Q4: イスラエルのメタルシーン、彼の地でメタルバンドを運営することについてお話していただけますか?

【YOAV】: 僕はあんなに小さな小さなシーンにもかかわらず、非常に豊かで多様なイスラエルのシーンにはいつも驚かされているんだよ。僕たちが始めた頃と比べると変わったことも多いけど、変わらないものもあるね。
僕はイスラエルのシーンはリスナーやコンサートのオーディエンスよりも、バンドのやり方がより変化を見せて来たと信じているんだ。それに演奏を行うバンド自体も以前より増えてきたしね。とても素晴らしいことだと思うな!

Q5: OK, let’s talk about your newest record “A Way Out”. It seems this record focused on personal, various emotions. I feel “We Are Free” and “A Way Out of Here” are kind of symbols of this record. Do you agree that?

【YOAV】: ‘A Way Out’ is indeed much more personal and upfront and ‘A Way Out Of Here’ definitely captures these notions – and emotions, no doubt about it, it’s probably the most emotional track in the album but it’s also the most different – sound, playing and overall vibe. While I can’t say the same for ‘We Are Free’.

Q5: では最新作 “A Way Out” について話しましょう。非常にパーソナルで、多様な感情を封じた作品だと感じます。中でも “We Are Free” と “A Way Out Of Here” はそういったアルバムのコンセプトを象徴する楽曲にも思えます。

【YOAV】: そうなんだ。実際、”A Way Out” は非常によりパーソナルで、率直な作品だよ。そして間違いなく “A Way Out Of Here” はそういった概念、そしてエモーションを捉えた楽曲だね。疑いようもなくね。
おそらく、作品で最もエモーショナルな楽曲だと思うよ。同時にサウンド、演奏、全体的なヴァイブが最も異なる楽曲かも知れないね。”We Are Free” にかんしてはそうでもないと思うけど。

Q6: I feel “A Way Out” is more “Techy”, “Djenty”, dark & aggressive record than your previous releases. I think it’s kind of “Awake” for Dream Theater, maybe. Do you think Amit and Yoel, new guitar team allows the band to explore such a new realm?

【YOAV】: It’s a certain Yes. Having two amazing guitar players certainly played a role when writing and composing ‘A Way Out’. Knowing I got these beasts playing the music I just composed certainly made it easier and allowed me to explore much more complex and heavier riffs and tones.

Q6: 音楽的には以前の作品よりも “Techy” で “Djenty” そしてアグレッシブなレコードに仕上がったと感じます。Amit と Yoel の新たなギターチームが新たな領域の探索を可能にした部分はありますか?

【YOAV】: うん、確かにそうだと思う。2人の素晴らしいギタリストが加入したことは、”A Way Out” のライティングやコンポジションに重要な役割を果たしたんだ。
実際、彼ら2人が加わってくれると知ってから、本当に作曲が楽になったし、より複雑かつヘヴィーなリフ、ギタートーンを探求することが可能になったんだからね。

Q7: But off course, there is your trademark, silky melody, ethereal atmosphere, and beautiful intelligence in this record. That’s why, you are often compared with “Post-Progressive” bands like TesseracT, Steven Wilson and Karnivool. What’s your perspective about the comparison and recent prog scene?

【YOAV】: I recently started listening to TesseracT, Wilson is one of the best out there and Karnivool is my favorite band, so I couldn’t be happier being compared to those amazing three bands/projects. It was never my intention, I’m not composing with a specific goal to sound-like etc. But we’re all influenced by so many artists all the time, it’s nice to find those influences in these comparisons.

Q7: 一方で、もちろんバンドのトレードマークである繊細なメロディー、エセリアルなアトモスフィアもアルバムを満たしていす。しばしばバンドが受ける TesseracT, KARNIVOOL, Steven Wilson などとの比較は、そういった部分が大きいのでしょうね?

【YOAV】: 僕が TesseracT を聴き始めたのは本当に最近なんだ。Steven Wilson はもちろんシーンでベストの1人だし、KARNIVOOL は僕のフェイバリットバンドだよ。だからそういった三者と比較されるのはとても光栄だと言えるね。
ただし、それは意図したものではないんだよ。僕はある特定のゴールやサウンドを目指して作曲することはないからね。だけどもちろん僕たちは全ての時代の多くのアーティストから影響を受けているから、そういった比較の中から彼らのような素晴らしいバンドの影響を見つけてくれるのは嬉しいよ。

Q8: Also, electronic elements and strings arrangement is essential for this record. It seems “diversity”, “eclectic” are kind of keywords for “A Way Out”, right?

【YOAV】: Absolutely! Again, this is a consciously made decision, I would never try and “sound eclectic” or deliberately compose a section for “diversity’s sake”, but it’s heart warming to hear these kinds of keywords when discussing and hearing what people think about ‘A Way Out’.

Q8: エレクトロニカやストリングスのアレンジメントも作品には欠かせない要素となっていますね。”A Way Out” のキーワードはまさに “エクレクティック” ではないでしょうか?

【YOAV】: その通りだよ! ただし、さっきも言ったけど意識的にそうした訳じゃないんだ。僕はこれまでも “エクレクティックなサウンド” を意図的に引き出したり、”多様性のため” のセクションをわざわざ製作したことはないんだよ。
とは言え、エクレクティックとか多様性という言葉をインタビューで聞けたのはとても嬉しいし、みんなからの “A Way Out” についての意見も聞いてみたいね。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED YOAV’S LIFE

SYSTEM OF A DOWN “TOXICITY”

DEEP PURPLE “MADE IN JAPAN”

LINKIN PARK “HYBRID THEORY”

MESHUGGAH “NOTHING”

RED HOT CHILI PEPPERS “BLOOD SUGAR SEX MAGIC”

MESSAGE FOR JAPAN

We love you Japan!
We have always been fascinated by Japanese culture,
And we plan to visit you very soon! Rock on \m/ \m/

僕たちは日本が大好きさ!いつだって日本の文化に魅了されてきたんだからね。近々日本に行く計画を立てているんだよ!

YOAV EFRON

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