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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PROTEST THE HERO : PACIFIC MYTH】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH TIM MACMILLAR OF PROTEST THE HERO !!

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Legendary Canadian Prog-Core Outfit, Protest The Hero Has Just Released Innovative New EP “Pacific Myth” !!

DISC REVIEW “PACIFIC MYTH”

高いテクニックと、モダン=多様性に富んだその音楽性で、Modern Metal を象徴する存在となっているカナディアンレジェンド PROTEST THE HERO が新たなメンバー、販売戦略を携え挑んだ新作 “Pacific Myth” をリリースしました!!革新的な音楽性で驚きをもたらしたヒーローは、マーケティングにおいてもシーンをリードしようとしています。
今日のメタルシーンでは当たり前のように行われているクラウドファンディングキャンペーン。有名、無名に関わらず現在多くのバンドを支える、このレーベルを介さずファンと直接繋がる販売戦略は、PROTEST THE HERO が前作 “Volition” で勇気を持って踏み出した一歩が発端だったと言えるでしょう。バンドはクリエイティブな可能性とモチベーションを手に入れ、ファンは音源以外にも特別なアイテムやマーチを手に入れられる、全てが Win-Win な “Volition” での試みは確かな成功を収めました。しかし、彼らはその場所にも満足せず、さらに合理的な一手を打って来たのです。
“Pacific Myth” で彼らが打ち出した新たな戦略は、サブスクリプションプラットフォームという手法でした。定額を支払ってくれたファンのみに、毎月フレッシュな新曲を配布するという野心的なその試みは、再び成功を収めたと言えます。7500人以上のファンが “Pacific Myth” のキャンペーンに参加し、バンドのエクスクルーシブなコンテンツに12$、25$の私財を投入したのですから。6ヵ月に渡る長いキャンペーンが終了した後、バンドは “Pacific Myth” にリマスター、リミックスを施し EP として新たにリリースすることを決断します。
オリジナルラインナップが崩壊し、ベーシスト Cam McLellan、ドラマー Mike Ieradi を新たに迎えて制作されたこの EP は、”Fortress” 以前、”Fortress” 以降と時にそのキャリアを分けて語られるバンドの命題に抗うかのような強い意志を発する作品です。
確かに “Fortress” は完璧で、同時にモダンの意味を定義するようなマイルストーンでもあります。さらに昨年行われた、オリジナルラインナップでのデビューフル “Kezia” 10周年記念ツアーの盛況を見れば、この作品の若々しいエナジーも同様に愛されていることが分かりますね。
故に、BETWEEN THE BURIED AND ME にとっての “Colors” と同様に、”Fortress” 以降の作品は、ハードコア色が薄れ、よりトラディショナルでメロディー重視の方向に舵を切った “Sucrrilous”, さらにはピンチヒッターで LAMB OF GOD の剛腕 Chris Adler の推進力を生かした強力な “Volition” を持ってしてもその高き頂きを超えるまでには至らないという評価に落ち着いてしまっているように思えます。
実際、PROTEST THE HERO の現状を憂うファンの多くは、おそらく若さが原動力の一つとなった “Kezia” “Fortress” の瑞々しく、型破りで、予測不能な一面を愛しているのでしょう。しかしバンドは必ず成熟して行きます。Rody はダーティーに奔放に歌うよりもしっかりと丁寧にキャッチーなメロディーを追う場面がほとんどですし、楽曲も様々な要素をエクレクティックに吸収しつつも 、予測不能なカオスよりも、インテリジェンスを感じる構成美で驚きを演出する方向へとシフトしています。
インタビューで Tim が”2つを融合させる方法を見つけた”と語るように、”Pacific Myth” では10年という月日が生んだジレンマを、バンドの過去と未来を自然に繋ぐことで跳ね除けるチャレンジが行われているのです。
“Harbinger” のエピカルなピアノイントロを聴けば、誰もが “Kezia” のマジックを想起するはずです。そしてこの楽曲に存在する、クラシカルでテクニカルでカオティックなサウンドは、まさに2006年の衝撃をリスナーに蘇らせる役割を果たします。
穿った見方をすればファンへ擦り寄ったとも思える原点回帰ですが、元来 PROTEST THE HERO が売りにしていたこの種のキャッチーさ、テクニカルなフックを敢えて再提示したのは、自らの遺産すら武器へと変換する余裕の表れと見るべきではないでしょうか。実際、アグレッシブな曲風に刹那挿入されるピアノとボーカルだけの美しき共演は、現在の彼らだからこそ生み出せる極上の瞬間です。
同様に、”Cold Water” で聴けるサルサのようなリズミックなアプローチ、”Cataract” のスピードとエナジーの中でみせる黒くソウルフルなアイデアもバンドの新たな領域を開拓していますね。
作品で最も意義深いトラックはアルバムクローサー “Caravan” だと言えるでしょう。構成美に拘るが故長尺化している昨今の楽曲においても、バンド史上最長の8分39秒は新鮮な驚きだと言えます。”安全な場所”から離れ、未来へ向けて船出を果たしたキャラバンは、トレードマークとも言える複雑なアルペジオや狂気のシュレッドに頼らずグルーヴ重視でフックを生み出すと共に、意外性に満ちた後半では、キーボード、クリーンギターを巧みに使用し見事なアトモスフィアさえ具現化。彼らの成熟を伝えていますね。
メロディーの美しさも白眉で、DREAM THEATER さえ想起させる壮大なフィナーレには圧巻の一言。実際、”Caravan” での Rody は、近年あまり感じられなかった生き生きとした表情豊かな歌唱を披露し、バンド全体が成熟と共に自然と自信を取り戻したようにも思えますね。
全てを総括し、未来へと舵を切った伝説。今回弊誌では、ギタリストでコンポーザー Tim MacMillar にインタビューを行うことが出来ました。昨年、Realising Media の招聘により行われた、8年振りの素晴らしい来日公演は記憶に新しいところですね。どうぞ!!

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PROTEST THE HERO “PACIFIC MYTH” : 9.4/10

【INTERVIEW WITH TIM MACMILLAR】

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Q1: First of all, how was the Japan Tour 2016? Definitely, lot’s of Japanese fans have been waiting for you for a long time. And we were really excited about your fantastic performance!

【TIM】: It was very nice to be back in Japan after so many years. I was surprised that people still remembered us and that some of the people that had seen us 8 years earlier came out to see us again.
The fans are always so polite and respectful it makes us feel like we are very appreciated. It was nice to meet Hayato and the band Cyclamen and I liked being able to perform with a Japanese band and feel like we were part of this local scene that’s been built by great local talent.

Q1: まずは昨年行われた日本ツアーの感想を聞かせていただけますか?長年待ち侘びていたファンは、久方ぶりのパフォーマンスにエキサイトしていましたね!

【TIM】: 何年もブランクがあったけど、日本に帰ることが出来て本当に良かったよ。まだ僕たちのことを覚えてくれている人がいたことにも驚いたけど、さらにびっくりしたのは8年前のショーを見たファンが、何人かまた見に来てくれていたことだね。
日本のファンはいつも礼儀正しく敬意を払ってくれるんだ。だから僕たちはとても歓迎されているように感じるね。
Hayato と彼のバンド CYCLAMEN に会えたのも良かったし、日本のバンドとプレイ出来たのも嬉しかったね。そうすることで、偉大な才能たちが築き上げてきた日本のシーンの一部になれたような気がしたんだ。

Q2: So, let’s talk about your newest release, “Pacific Myth”. Now, these songs have been remixed and remastered to be released as your new album “Pacific Myth”. But at first, the songs were recorded and released for the members of band’s “Pacific Myth” subscription platform. What made you start that plan? And do you think it succeeded?

【TIM】: We thought there would be something cool about getting a song each month for 6 months. Instead of delivering a finished album to be listened to all at once, breaking it up over 6 months might give the listener a different perspective on the album.
Also, since we had released Volition end of 2013, we thought this was a way to get music to people faster instead of waiting to write an album, record it and release it. It was a way we could directly connect with people and we have been eager to try out new release formats to see what’s available and what are the pros and cons of doing things like this.

Q2: では最新作 “Pacific Myth” について話しましょう。作品は元々、バンドのサブスクリプションプラットフォームのメンバーにのみ公開されていました。現在はリミックス、リマスターを施されアルバムとしてリリースされています。
こういった販売戦略を選んだ理由を教えてください。また、この試みは成功したと思いますか?

【TIM】: リスナーが6ヵ月に渡って、毎月新曲を手に入れることが出来るなんてクールだと思ったんだよ。完成したアルバムをいっぺんに聴く訳ではないから、6ヵ月間、毎月異なる視点を作品に持つことが出来るからね。
また、2013年の終わりに “Volition” をリリースしてから、この方法の方が、従来のアルバムを書き、レコーディングを行い、リリースするやり方よりも、みんなに早く音楽を届けることが出来ると思っていたんだ。
僕たちはいつも新たなリリースのフォーマットを開拓したいと思っているんだよ。この試みでは直接リスナーと繋がることが出来たね。こういった挑戦では、利用出来ること、長所、短所を見極めていかないといけないんだ。

Q3: Speaking of crowdfunding campaign, your previous release, “Volition” was kind of pioneer of that. Now a days, crowdfunding becomes major sales strategy of metal scene. What do you think about current music industry?

【TIM】: Crowdfunding is a tool that can be used for bands to help keep their careers moving along. I think a lot of people are afraid of putting themselves out there and going directly to their fans. This method let’s you make a direct connection and also be actively involved with the funding for your record.When a record label gives you a record advance to make your album, sometimes a band doesn’t feel as motivated or that they haven’t worked to that advance. If you see money coming directly from your fans and they want another album, this lights a fire and you don’t want to disappoint them, and also have to put work into making the album and following through this the promises you made in your campaign. I feel like this is a stronger motivator and hopefully as a result the band will create a more meaningful album.

Q3: ユニークなリリースという意味では、前作 “Volition” はメタルシーンにおいてクラウドファンディングの先駆け的なアルバムと言えます。以来クラウドファンディングは、メタルシーンの主要な販売戦略の一つとなっていますね?

【TIM】: クラウドファンディングはバンドがキャリアを進めて行くために使用出来る道具だと言えるね。多くのアーティストがそれを利用し、ファンと直接繋がることを恐れているように思うな。このメソッドなら、中間にレーベルが入らないから、レコードの資金調達に積極的に関与できる訳だからね。
レーベルはレコードの制作資金を前もって支払ってくれる訳だけど、時にバンドにはモチベーションにならない場合もあるよ。だけど、ファンから直接お金が支払われ、アルバムが望まれていると分かれば、彼らを失望させたくないという一心から制作意欲に火がつくはずさ。約束は必ず果たさなければならないからね。つまり、クラウドファンディングは強力なモチベーターでもある訳さ。結果としてより意味のあるアルバムが制作されるはずだよ。

Q4: Could you tell us about the concept of “Pacific Myth”? Where did the idea come from?

【TIM】: It was an idea Rody had so we let him run with it. I don’t want to speak for him so he’s best to answer that question.

Q4: “Pacific Myth” のコンセプト、アイデアについて教えていただけますか?

【TIM】: それは Rody のアイデアなんだ。僕たちは彼のアイデアに同意しただけなんだよ。だからこの質問には彼の方が適任だよ。

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Q5: Musically, what was the goal of “Pacific Myth”? How have you changed, evolved since “Volition”?

【TIM】: This was a way to test the chemistry and writing process incorporating Mike. It was the first time we were writing with him so it was nice to have another contributor to the creative process. It was also the first time having Cam record bass as well so musically we had 2 new people playing on the record. I feel like it was expanding on some of the stuff we starting doing on Volition but we did end up writing longer songs. Some people were reminded of some of the older stuff as well so maybe we found a way to fuse the two styles together?

Q5: 音楽的に、”Pacific Myth” で目指したゴールはどこですか?”Volition” からどのような進化を遂げたのでしょう?

【TIM】: “Pacific Myth” は Mike とのライティングプロセス、そしてケミストリーをテストする機会でもあったんだ。彼と作曲を行うのは初めてだったからね。クリエイティブなプロセスに新たなな貢献者が現れるのは良いことだよ。
同時に、Cam が僕たちとベースをレコーディングするのも初めてだったから、音楽的には、2人の新たなメンバーがレコードでプレイしたことになるね。
僕は “Pacific Myth” では “Volition” で始めたような素材をさらに拡大したよたうに思えるけど、結果として長い楽曲になったね。また、昔の楽曲を想起させるという人もいるから、もしかしたら僕たちはその2つを融合させる方法を見つけたのかもしれないね。

Q6: Your mixture of Prog / Punk-ish energy / Metal-esque Operatic vocal / Metalcore / Mathcore / Post-Hardcore is one and only, no one can copy it. What inspired you to start that style?

【TIM】: Haha I think what’s important to PTH is taking any style of music we like and incorporating it into our music. We aren’t trying to write a certain style of music, just try to make something that sounds good to us.

Q6: PROTEST THE HERO の Prog /Metalcore / Mathcore / Post-Hardcore にパンキッシュなエナジー、メタルらしいオペラティックなボーカルを加えた音楽性はまさに唯一無二ですよね。そもそもこういったスタイルに向かったのはなぜだったのでしょう?

【TIM】: はは(笑)僕は PROTEST THE HERO にとって重要なのは、どんなスタイルの音楽でも気に入ったものであれば、貪欲に取り入れる姿勢だと思うよ。
僕たちはある一定のスタイルで音楽を書こうとしている訳じゃないからね。ただ自分たちが気に入るものを作ろうとしているだけなんだよ。

Q7: In “Volition”, Moe Carlson parted ways with PTH, and Chris Adler of Lamb of God filled in his shoes. What’s the story behind that? Also, Arif Mirabdolbaghi left the band. What’s your thought about the breaking of original line-up?

【TIM】: Before we started really working on Volition, Moe told us he wanted to go to college and start working on some of his other passions. Since we started the band so young, none of us had a chance to do post secondary education. We were supportive and knew he’s a very smart guy and would do great things. We had met Chris Adler before and knew he had helped Moe in the past. We reached out and he was into the idea and the rest is history.
Arif is also a busy guy and he has been involved in a lot of different creative projects. With him, it was really hard to commit to our touring schedule when he was juggling other things so he couldn’t do both. I feel like you reach an age where you wonder if you could be doing other things with your time. This is the only band the 5 of us had been involved in and it’s always a challenge making a living. So you have to respect someone looking out for themselves and doing things that will give them a little more stability. Both Moe and Arif leaving was amicable and we were supportive of their decisions.

Q7: “Volition” では Moe Carlson が脱退し、LAMB OF GOD の Chris Adler が彼の穴を埋めました。後に Arif Mirabdolbaghi も脱退し、長年維持してきたオリジナルラインナップが壊れましたね?

【TIM】: 本格的に”Volition” の制作に取り掛かる前に、Moe は大学へ行って、他に情熱を傾ける仕事を始めたいと伝えて来たんだよ。僕たちはとても若い頃にバンドを始めたから、誰も高等教育の機会を得られなかったんだ。
だから僕たちは彼の申し出にも協力的だったよ。何より彼はとても賢いから、これから偉業を成し遂げるはずさ。
僕たちは以前 Chris Adler に会ったことがあり、以前 Moe を助けたことも知っていたんだ。それで声をかけて彼が構想に入った訳さ。後はみんなが知る通りだよ。
Arif も忙しい男なんだ。常に沢山のクリエイティブなプロジェクトに関わっていてね。彼が他のことをやっているから、ツアースケジュールの調整がとても難しくてね。両立させることが出来なかったんだよ。
もうそろそろ、人生で他のことにチャレンジ出来るかどうか微妙な年齢に差し掛かって来ていると思うんだ。僕たち5人はずっとこのバンドに関わってきた訳だけど、実際バンド活動は常に生計を立てるための挑戦なんだよ。だから自分自身を見つめ、より安定を求める人をリスペクトするべきなんだ。Moe と Arif の脱退は友好的なものだったし、彼らの決断を尊重しているよ。

Q8: But, last year, PTH did 10th anniversary tour of Kezia with original line-up. Could you talk about impressions of the tour? And looking back now, what kind of record it is for you?

【TIM】: It was nice that we could do a final tour together with the original 5 since we never had had an official last show. It seemed like people were excited to get a chance to see some of these old songs that we haven’t played in a very long time and probably won’t play again. It was nice to hear how that record had been influential on people and a lot of people had a story of what Kezia meant to them. Some people travelled a long way to see the show, we even met a nice young lady from Japan! She came to Toronto from Tokyo to see the show.
For me, it is a snapshot of where I was 10 years ago. It was interesting relearning some of the songs and knowing that I’m a different writer and player than I was then but also seeing where a lot of my style had come from.

Q8: ただ、昨年行われた “Kezia” の10周年アニバーサリーツアーはオリジナルラインナップがリユニオンを果たしたツアーでもありました。感想を教えていただけますか?また、今振り返ってみて、”Kezia” はどういった作品でしたか?

【TIM】: オリジナルラインナップの5人で”最後の”ツアーを行えて良かったよ。というのも、オフィシャルにファイナルライブを行っていなかったからね。長年プレイしていなかった、そしておそらくもうプレイしないであろう昔の楽曲を味わうチャンスを得られてみんなもエキサイトしていたようだしね。
あのレコードが人々にいかに影響を与えてきたのか聞けたのは嬉しかったよ。多くの人たちが、”Kezia” が自分にとってどういった意味を持つのか話してくれたんだ。長い道のりを旅して見に来てくれた人もいたね。日本から来た若くステキなレディーにも会ったよ!彼女は東京からわざわざトロントまでショーを見に来てくれたんだ。
僕にとって “Kezia” は10年前にいた場所のスナップショットだね。当時の楽曲を覚えなおすのは面白かったよ。僕は当時とは異なるライターでプレイヤーだと知ることが出来たからね。ただ同時に僕のスタイルの源流を垣間見ることが出来たね。

【FIVE ALBUMS】

FIVE ALBUMS THAT CHANGED TIM’S LIFE!!

THRICE “THE ILLUSION OF SAFETY”

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PROPAGANDHI “TODAY’S EMPIRES, TOMORROW’S ASHES”

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EXTREME “THREE SIDES TO EVERY STORY”

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PAUL GILBERT “GET OUT OF MY YARD”

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THE DAVE BRUBECK QUARTET “TIME OUT”

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【MESSAGE FOR JAPAN】

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Thank you Japan for all the great times and great shows. Looking forward to the next trip there!

日本のみなさん、素晴らしい時間、素晴らしいショーをありがとう。次の来日を楽しみにしているよ!

TIM MACMILLAR

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ONI : IRONSHORE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ONI !!

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Prog Metal Newcomers From Hell! Canadian Sextet ONI Has Just Released Sensational Debut Album “Ironshore”!!

DISC REVIEW “IRONSHORE”

カナダから現れた6人組のプログモンスター ONI がセンセーショナルなデビューアルバム “Ironshore” をリリースしました!!究極の狂気と洗練された美しさが同居する作品は、彼らの名を世界に知らしめることとなるでしょう。
アルバムオープナー “Barn Burner” は複雑怪奇、魑魅魍魎が跋扈する鬼の世界への ONI からの招待状です。何よりもまず ONI を特別で奇抜な物の怪にしているのは、やはり Xylosynth の存在でしょう。この画期的で新しい、”木琴シンセ”といった風体の楽器は間違いなく楽曲、そしてメタルシーンに刺激的なヴァイブをもたらしています。
Johnny D の奏でるその未来的なインストゥルメントは、時にサイエンスフィクションの香りを漂わせるシンセサイザーの役割を果たし、一方で圧倒的でギターライクなシュレッドをも炸裂させているのです。”Barn Burner” が示すように、元々リズムマスターが集まったダブルギターのバンドに、Xylosynth のメロディックなシュレッドと近未来的なシンセサウンドが同時にバンドに加わることで、ONI のプログ感覚は飛躍的に高まっているといえるでしょう。
その効果は続くドラマティックな “Eternal Recurrence” にも現れています。中間部に配置された、全ての楽器が参加するクラシカルなユニゾンプレイは、スリリングで壮絶で美しく、驚異的。アルバムで何度も聴かれるように、彼らの卓越したトレードマークとなっていますね。
バンドのプログレッシブな一面は、 11分を超える “The Science” に集約されています。冒頭から、非常に複雑でマスマティカルなリフを提示する楽曲は、百鬼夜行さながらにその形を変えていきます。BETWEEN THE BURIED AND ME を彷彿とさせるヘヴィネスとアトモスフィア、クリーンボーカルとグロウル、プログレッシブとエモーションの対比、そこから導かれる構成力、場面転換の妙は実に見事で、感動的な大円団までリスナーを楽曲へと惹きこんで離しません。
反面、”The Only Cure” ではメタルバンドとしての矜持、ONI の残忍な一面を強く見せつけています。LAMB OF GOD や GOJIRA を手がける名プロデューサー Josh Wilbur が紹介したという誰あろう LoG のボーカル Randy Blythe 本人が参加した楽曲は、まさに救いのない地獄の風景を映し出していますね。タイトで重量感のあるリズム隊は、同時にテクニカルで時にリード楽器の役割をも果たし、アルバムを通して本当に良い仕事をしています。
インタビューでメンバーが強調するように、バラエティー豊かなレコードを目指したという “Ironshore” で、”Chasing Ecstacy” は重要なアクセントだと言えます。クリーンボーカルにフォーカスした楽曲は、作品中でも群を抜いてメロディックで、ロマンチックとさえ表現出来るような哀愁を体現しています。ここでも強調されるテクニカルでクラシカルなメロディーは、POMEGRANATE TIGER を聴けば Martin Andres のセンスだと分かるはずです。そして残念ながら何年も沈黙を貫いている、Prog-MetalCore の重要バンド THE HUMAN ABSTRACT と重なる部分も多いように感じました。
モダンメタルの根幹を成す3連リフ、リズムに特化したアプローチのオリジネーター LAMB OF GOD。そして奇しくもそのドラマーの力を借りたカナダのプログレッシブな先人 PROTEST THE HERO。ONI はすでにこの二大アクトからその実力を認められています。そして確かにその2組や先に挙げた偉人たちの遺伝子を受け継ぎつつ、様々な影響、そこには “Spawn and Feed” で聴ける和風のメロディーも存在する、を取り入れデビュー作にしてオリジナリティーを確立した彼らの将来は約束されたもののようにも思えますね。
今回弊誌では、ONI のメンバー6人全員にインタビューを行うことが出来ました。驚異的な新人の登場です。どうぞ!!

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ONI “IRONSHORE” : 9.7/10

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WORLD PREMIERE: “FOLLOWING THE VOICE” 【ANCIIENTS : VOICE OF THE VOID】


WORLD PREMIERE: NEW SONG !! “FOLLOWING THE VOICE” OF ANCIIENTS !!

Vancouver Metal Quartet ANCIIENTS Will Return With Constant Tension And High Dynamics New Record “Voice Of The Void” On 10/14 !!

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カナダはバンクーバーから現れた Modern Prog Metal 4人組 ANCIIENTS が待望の2ndアルバム “Voice of the Void” を10/14にリリースします!!
2013年にリリースされたデビューアルバム “Heart of Oak” は MASTODON や OPETH を想起させるエピカルなプログレッシブさを纏いつつ、よりエクストリームでスラッジーな音楽性が高く評価されました。実際、昨今のシーンにはプログレッシブに特化したバンド、エクストリームに振り切れたバンドが多い中、彼らのアグレッションとプログ性のバランスは白眉で、叙情性から攻撃性までカバーした “Falling in Line” はまさにモダンメタルの多様性を表現した名曲でした。
3年ぶりにリリースする新作 “Voice of the Void” はデビュー作に温かみ、ソリッドさ、ダークネス、を加えてまさに”オークのコークス”の中でウイスキーが熟成するがごとく、コンポジションに時間をかけたアルバムに仕上がっているそうです。グロウルとクリーンボーカルのデュエルが生み出すダイナミクス、クランチーなリフをカウンターパートとしたインストセクションの充実度も過去最高。実際、今回公開するシングル曲 “Following the Voice” を聴けば、その展開美、技術、メロディーに更なる進化があったことは明らかでしょう。ぜひアルバムリリースまで、過去作やシングルを聴いて待っていてくださいね!

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【MESSAGE FROM KENNY】

The new ANCIIENTS record is titled ‘Voice of the Void’ and somewhat of a step in a new direction lyrically and musically. I think, it still has the sound we developed on ‘Heart of Oak’, but the riffs are a lot heavier at times and the lyrics are far more cynical and dark. With all of the chaos happening on this planet as of late it seems as though things will get worse before they get better, and that kind of embodies the theme of this album as a whole. Jessie Gander did a great job capturing the music and his production far surpassed our expectations. The first new song out, ‘Following the Voice’ is about struggles with inner demons that many people face. Knowing what the right thing to do is, but not listening to your conscience and choosing the path that is best for yourself, but harms others in process. It is about following the evil voice in your head as opposed to the voice of reason.

新しい ANCIIENTS のレコード、タイトルは”Voice Of The Void”。音楽的にも歌詞の面でもいくらか新しい方向に進んだ作品さ。基本的には “Heart Of Oak” のサウンドを進化させたんだけど、リフはよりヘヴィーに、歌詞はシニカルでダークになっていると思うよ。
この星で最近起きている混沌は、より良くなる前の前兆だと思うんだ。このアルバムではそういったテーマを体現してみたよ。 Jessie Gandar はアルバムの音楽を見事に捉えて、期待よりはるかに素晴らしいプロダクションを行ってくれたね。
“Following The Voice” は多くの人が直面する、内なる悪魔との戦いについて。正しいことを行うべきだと知っているのに、自分にとってベストのチョイスを優先してしまうことは、その過程で他人を傷つけてしまうことにつながるよ。理性に反して悪魔の声に従ってしまうことについてだよ。

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Track-list
1. Following The Voice
2. Buried in Sand
3. Worshipper
4. Pentacle
5. Descending
6. Ibex Eye
7. My Home, My Gallows
8. Serpents
9. Incantations

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WORLD PREMIERE : “WONDERING TIMES” 【GORGUTS】


WORLD PREMIERE: “WONDERING TIMES” OF GORGUTS

The new GORGUTS EP entitled “Pleiades’ Dust” set to be released on 5/13!!And it consists out of a single narrative song with a special concept based around the medieval ‘House of Wisdome’ in the city of Baghdad !!

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カナダが生んでしまった異形のデスメタル集団 GORGUTS。2013年に12年ぶりの復活作にして傑作 “COLORED SANDS” 以来の新作 EP “PLEIADES’ DUST” を5/13に SEASON OF MIST よりリリースします。なんと33分1曲のみを収録するという作品はまたしても野心に満ち溢れてチャレンジングですね。今回のテーマは中世バグダッドに存在した”知恵の館” こと “HOUSE OF WISDOM”。ヨーロッパがまだ夜明け前だったこの時代に、様々な科学的発見がこの中東の図書館を通じて成されていたのです。メンバーは奇才 Luc Lemay を中心としてJohn Longstreath (ORIGIN, SKINLESS), Colin Marston (KRALLICE, BEHOLD THE ARCTOPUS) Kevin Hufnagel (DYSRHYTHMIA)というオールスター軍団。彼らが生み出す一癖も二癖もある暗黒の実験メタルに酔いしれましょう。今回弊誌では、楽曲から “Wandering Times” というチャプターを世界初公開致します!!

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【LUC LEMAY TALKS ABOUT “PLEIADES’ DUST”】

“As our EP ‘Pleiades’ Dust’ consists out of a single long narrative composition, it was not written with the intention of being edited in segments. As the storyline proceeds in chapters though, I was able to isolated this part called ‘Wandering Times’ which will give the listener a good idea of the composition aesthetics which are present throughout the whole piece. The lyrics tell the story of the ‘House of Wisdom’, which is referring to a library that was based in Baghdad sometime between the 8th and the 13th century. There much of the intellectual activity of the Middle Age took place while Europe was stuck in the Dark ages after the fall of Rome. Many scientific discoveries were made at the time such as algebra, optics, astronomy and many more… Without the translation movement that brought this library to life, we would have never had the Renaissance that we know. It is a story about curiosity, beautiful minds and sadly, about how man destroys great discoveries and achievements.”

新作 “PLEIADES’ DUST” は一曲の長い楽曲なんだ。分割するように書かれてはいないんだよ。だけどストーリーにチャプターは存在し、この章を “Wandering Times”と呼んでいるんだ。歌詞は “知恵の館” について。バグダッドに8~13世紀に存在した図書館のことだよ。ローマ帝国後、闇の時代を迎えていたヨーロッパに代わり沢山の知的な活動が行われていたんだよ。代数学、光学、天文学と様々な科学的発見があったんだ。この図書館がなければルネッサンスも起こらなかっただろうね。好奇心、美しい心、そして悲しいことに偉大な発見や成果を壊す過程についての話だよ。

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【VOIVOD : POST-SOCIETY】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DANIEL “CHEWY” MONGRAIN OF VOIVOD !!

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Canadian Sci-fi Metal legend, VOIVOD set to release their newest EP “Post-Society” in 2/26 !!
The soul of Piggy lives on within the music of the band…But also, the new members have brought flesh feeling into the sound of Voivod!!

プログレッシブでアグレッシブなカナダの Sci-fi メタルバンド VOIVOD が新EP “Post-Society”を2/26にリリースします!
VOIVOD は2005年に、長年バンドの顔であり、シーンにおいても唯一無二の存在だったギタリストの Piggy を結腸癌で亡くしました。バンドにはパンキッシュだったり、スラッシーだったり、プログレッシブだったりと様々な音楽性の時期が存在しますが、常に Piggy の不協和音や不協和音スレスレの自らが構築したコードワーク、高音で複数弦を使用した独特のリフワークがトレードマークとなっていましたね。彼を失ってからバンドはPiggy が残した音源を使用した “Katroz”, “Infini” という2枚のアルバムをリリースしましたが、これは Piggy 抜きで続けることは不可能という意思表示であり、実際この2作でバンドはその歴史に幕を引く予定だったのです。
しかしながら、2008年からライブで起用していた MARTYR のギタリスト Daniel Mongrain がバンドにフィットし、VOIVOD は Piggy 抜きで初めての作品を制作することを決意。2013年に “Target Earth” をリリースしました。”Katroz” はまだしも “Infini” は、当たり前ですが、アイデアの枯渇が目立っていた上に、VOIVOD にしてはストレートな音楽性であったため終焉やむ無しと感じていたファンは多かったと思います。しかし奇跡の人材 Daniel, いや Chewy が VOIVOD に新たな生命を吹き込みました。仕上がった “Target Earth” はまさにそこに Piggy が存在するかのような見事に “Voivodian” でプログレッシブアグレッシブな作品だったのです。
それから3年。”Post-Society” の充実ぶりはバンドの好調を伝えてくれます。オリジナルベーシストの Blacky がバンドを離れましたが、新メンバー Rocky も実力者で問題は無いようですね。アルバムオープナー “Post-Society” はテンポチェンジを多用したダークでSF感満載のまさに “Voivodian” な1曲。ドライブするベースの上で、不快一歩手前の切り裂くようなコードワークが踊る様にはカタルシスを禁じ得ません。勿論 Piggy の魂は健在!
同時に、新メンバーたちがもたらしたサウンドも重要な役割を果たしています。この楽曲以外にも、EPを通して美しいとさえ言ってしまいたくなるような、知的でアトモスフェリックな静のパートが実に効果的に使用しされていますね。
また、ギターソロではホールズワーステイストの滑らかなレガートプレイなども炸裂。決してソリストではなかった Piggy と比較してより整合性の高い Chewy らしさも発揮されつつあると感じました。そして、それらがおそらくは VOIVOD の未来への重要なヒントとなっているはずです。
加えて、出色な出来の HAWKWIND のカバー “Silver Machine” が素晴らしい Lemmy へのトリビュートとしてEPを特別なものにしていますよ。
今回弊誌では、ギタリストの Daniel “Chewy” Mongrain に話を聞くことが出来ました。日本語を学んでいるそうで、可能な限り日本語で答えてくれました!どうぞ!!

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VOIVOD “POST-SOCIETY”: 9,5/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【MANDROID ECHOSTAR : CORAL THRONE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MATT HK OF MANDROID ECHOSTAR !!

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Canadian Prog Metal six piece, MANDROID ECHOSTAR has just released their debut full-length album “Coral Throne” !!

キャッチーなメロディーとテクニック、そしてプログレッシブな展開を兼ね備えたカナダの新鋭 MANDROID ECHOSTAR が新作 “Coral Throne” をリリースしました!!
2013年にリリースされた EP”Citadel” でそのポテンシャルは充分に証明していた彼らですが、初のフルアルバムとなる今作でブレイクすることは間違いないでしょう。MANDROID ECHOSTAR の魅力はモダンなプログメタルとクラッシックなロック/メタルを見事に融合している点だと思います。AVENGED SEVENFOLD の出世作 “City of Evil” はモダンメタルと SONATA ARCTICA のようなパワーメタルを融合した素晴らしい作品でしたが、MANDROID ECHOSTAR の”Coral Throne” は Djent や カオティックな要素まで取り入れさらにアップデートされた内容となっているのです。
アルバムオープナーである “Hypnos” は彼らの長所を凝縮したような楽曲。パワーメタル然としたギターハーモニーのイントロからグルーヴィーな低音リフに移行する瞬間が実にクールです。トリプルギターを最大限に活かして、ギターハーモニーと低音リフの共存を可能にしたエポックメイキングな佳曲ですね。
“Violet Skies” を聴けば Michael Cicca の強力な歌唱と共に彼らのクラッシックメタル/ロックへの傾倒ぶりが分かるでしょう。壮大なスケールで紡がれるエピックな楽曲は初期 ANGRA のようなテイストすらあります。よりプログレッシブで複雑な “Zelos” にも感じましたが高音でファルセットをミックスする Cicca の歌唱はエモというよりも Andre Matos を想起させますね。
同時に、彼らのカナダの血にも触れない訳には行きません。”The Lotus” に象徴されるように、つい最近まで共にツアーを行っていた PROTEST THE HERO のリフワークに影響を受けているのは確実でしょう。”Matoax” に至っては RUSH のようなポップさすら感じますね。カナダから出現するプログバンドはやはり何か持っています。シャープでフレッシュなモダンサウンドとオールドスクールをミックスさせた彼らの楽曲は幅広い層にアピールしそうですね。
今回弊誌ではアートワーク、歌詞、そしてドラムスを担当する Matt HK に話を聞くことが出来ました。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

MANDROID ECHOSTAR “CORAL THRONE” : 8,8 / 10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【POMEGRANATE TIGER : BOUNDLESS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MARTIN ANDRES OF POMEGRANATE TIGER !!

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“Instru-Metal” New Hero, POMEGRANATE TIGER has just released Djenty&Mathy Masterpiece “Boundless”!!

カナダの新鋭、NEXT AAL とも評される “Instru-Metal” の至宝 POMEGRANATE TIGER が素晴らしい新作 “Boundless” をリリースしました!!
前作 “Entities” では4人組のバンド形態だった POMEGRANATE TIGER ですが、今回は創設メンバーでギターとドラムスをプレイする Martin Andres 1人が正式メンバーという形になっています。事の経緯はインタビューを読んでいただくとして、新作 “Boundless” は Djent シーンに衝撃を与え、DIY のアーティストとしては破格のセールスを上げたデビュー作 “Entities” とは一線を画す作品となっていますね。
特筆すべきはリズミックでヘヴィーなグルーヴ重視のアプローチ。前作はクラシカルなプレイが光る、ストレートでコズミックな Djent / Modern Prog アルバムでした。しかし、今回はオープニングトラック “Manifesto” やタイトルトラック “Boundless” に象徴されるように、 GOJIRA や TOOL を想起させるような Mathy でミニマルなパートが格段に増えています。”Entities” の “Too Much” な部分をキレイに削ぎ落とし、新たな可能性を切り開いたといった感じでしょうか?
同時に “Stomp The Haunted Crown”, “With Knives As Teeth” のような楽曲では、同郷の PROTEST THE HERO を彷彿とさせるようなテクニカルで Math-Metal の要素を含んだチャレンジングなリフの数々でエキサイトさせてくれますね。
勿論、Martin のアイデンティティーとも言える、クラッシック音楽の影響は今作でも健在。映画のサントラ、ジャズからの影響も伺えるオーケストレーションが見事な “Papaer Hammer”, ゲストプレイヤーのストリングスが光る “Ovation” ではクラッシック音楽を学んだ者でなければ作り得ない、美しさや構成の妙を味わう事が出来ます。
モダンプログ界隈の重要人物、PERIPHERY の Adam “Nolly” Getgood, THE HUMAN ABSTRACT の AJ Minette も才能を認め、制作に参加した “Boundless” はまさに “Instru-Metal” の限界を突破した作品と言えるでしょう。
今回、弊誌では Martin Andres にインタビューを行うことが出来ました。言葉の端々から、音楽に対する造詣の深さが表れていますね。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

POMEGRANATE TIGER “BOUNDLESS” : 9,5/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【INTERVALS : THE SHAPE OF COLOUR”】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH Aaron Marshall of INTERVALS !!

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INTERVALS returns to instrumental world with fantstic new album “The Shape of Colour” !!

Modern Prog の旗手、トロントの新鋭 INTERVALS が新作 “The Shape of Colour” をリリースしました!!
INTERVALS はギタリスト Aaron Marshall の DIYプロジェクトとしてスタートし、”The Space Between Us”, “In Time” という2枚のハイクオリティーなインストゥルメンタルEPを Djent / Modern Prog シーンに投下します。変顔とドラムの名手 Anup Sastry を擁し、 PERIPHERY, MONUMENTS, DESTINY POTATO といった豪華な人脈を有していたこともあり、バンドは瞬く間に注目を集め一躍シーンの中心に躍り出たのです。
満を持してフルアルバムの制作を開始した INTERVALS はボーカルの導入を決意。THE HAARP MACHINE で名を馳せた Mike Semesky をバンドに加入させます。完成した”A Voice Within” は INTERVALS の長所を微塵も壊すことなく、キャッチーなボーカルを導入したモンスターアルバムで、弊誌の2014ベストアルバム読者投票でも見事3位を獲得しました。
ところが今年に入って “A Voice Within” のメンバー全員が Aaron を残し脱退してしまいました。メンバー脱退の理由、経緯はインタビューを読んでいただくとして、再びインストゥルメンタルの世界に戻ってきた Aaron Marshall。”The Shape of Colour” は彼の野心と才能が溢れ出るかのような傑作に仕上がりました。
同じインストアルバムとはいえ、一聴して以前リリースした2枚のEPよりも音楽の幅が広がっていることに気づくでしょう。Djent の要素は薄れ、Mathy&Catchy なリフがアルバムを支配しています。比較するなら CHON, POLYPHIA, PLINI といったバンドに近づいたと言えるかも知れませんね。実際にその PLINI がゲスト参加している “Libra” ではギターが歌っているかのようなキャッチーなプレイを聴くことが出来ますし、”Sweet Tooth” などは”ゲスの極み乙女”を想起させるほど。
同時に、セッション参加している PROTEST THE HERO の Cam McLellan, Travis Orbin のリズム隊も見事な演奏でアルバムを彩ります。グルーヴィーでマスマティカルな “Sure Shot” のタイトな演奏にはこのメンバーでライブが見たいと思わせる魅力が存在します。そして、サックスを起用した “Fable” は勿論ですが、アルバムを通して Aaron のジャジーでスムーズなリードプレイはまさに次世代のギターヒーロー。カラフルで聴き所満載な本作は、間違いなく2015重要作品のうちの1つだと思います。
今回弊誌では Aaron にインタビューを行うことが出来ました。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

INTERVALS “THE SHAPE OF COLOUR” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CRYPTOPSY : THE BOOK OF SUFFERING-TOME 1】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH FLO MOUNIER OF CRYPTOPSY !!

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Legendary Technical Brutal Death Metal from Canada, Cryptopsy has just released Ultra Brutal & Super Technical EP “The Book of Suffering Tome Ⅰ” !!

カナダが生んだ、テクニカルデスメタルのレジェンド/オリジネーター CRYPTOPSY が新作EP “The Book of Suffering-Tome 1” をリリースしました!!
結成は1988年、1994年の1stアルバム “Blasphemy Made Flesh” リリースから数えてももう立派な20年選手です。唯一のオリジナルメンバーで、世界最高のテクニックを誇るとも称される Flo Mounier の人間離れしたドラミングを中心として、超絶技巧とブルータリティーをどちらも損なうことなく楽曲に注ぎ込む驚異的なバンドなのです。
メンバーチェンジが多く、今作でも、セルフタイトルの前作 “Cryptopsy” でバンドに復帰し素晴らしい仕事を見せた初期メンバーでリフマイスター Jon Levassur が1作のみで再度脱退しています。2作前の “The Unspoken King” はクリーンボーカルの導入やメタルコア風リフの多用で批判を浴びた作品で、Jon の復帰がバンドを本来有るべき姿に引き戻し “Cryptopsy” を名作にせしめたと感じているファンは、彼が再度脱退したことで不安を感じていたことでしょう。しかし完全にそれは杞憂でした。”The Book of Suffering-Tome 1″ は前作 “Cryptopsy” の路線を引き継ぎさらに凶悪性を強めたような会心のEPに仕上がっています。
今作は “The Book of Suffering” シリーズの1冊目(Tome)という位置づけで、インタビューで判明しましたがトリロジーで完結する予定とのことです。複雑怪奇でブルータリティー溢れる楽曲は彼らの金字塔 “None So Vile” を彷彿とさせます。同時にこの20年で培ったキャッチーさや音楽の素養を惜しみなく詰め込み、非常に濃密な4曲17分間を提供して来ましたね。特に Flo のドラミングには鬼気迫るものがあり、未だに進化を続けているような印象を持ちました。あれだけのテクニック、手数足数を炸裂させながらヘヴィネスを欠片も失っていない点が真の超人たる所以でしょう。
今回弊誌ではその Flo にインタビューを行うことが出来ました!どうぞ!!

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MMM RATING⭐️

CRYPTOPSY “THE BOOK OF SUFFERING-TOME 1” : 9,5/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【THE AFTERIMAGE : LUMIERE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KYLE ANDERSON AND THE AFTERIMAGE !!

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CANADIAN NEW COMMER, THE AFTERIMAGE HAS JUST RELEASED FULL OF MELODIC PASSAGE & DYNAMICS NEW EP “LUMIERE” !!

カナダのモダンメタルニューカマー、THE AFTERIMAGE が素晴らしい新作EP “LUMIERE” をリリースしました。”SEEKING” “UNSEEN” “ONYX” の3曲は以前シングルとしてリリースされていたものをリレコーティングし収録という少し変則的なEPですが内容は非常に充実しています。
新作で THE AFTERIMAGE が提示した方向性はテクニカルでヘヴィー、DJENTY な感覚と DANCE GAVIN DANCE, THE FALL OF TROY を想起させる ポストハードコア的な感覚を見事にミックスしたまさに “UNSEEN” なものでした。POLYPHIA, ERRA, INVENT. ANIMATE とツアーを行ったばかりですが、四者四様ながらも全バンドがメタルの先端に立っており確実にそれぞれがシーンの未来を切り開いて行くでしょう。
特に新曲 “DISTANCE” を聴いていただければ彼らの進化が伝わると思います。ハイレンジでキャッチーな”エモい”ボーカル、ピロピロと派手でメロディックなリードは DANCE GAVIN DANCE 直系ですが、楽曲の中盤でブレイクダウンからボーカルが切り込む場面やアトモスフェリックなパートを加えて DJENTY な感覚を見事に融合していますね。”SEEKING” で見せるテクニカルでカオティックな攻撃性と美しいメロディーの対比からは PROTEST THE HERO の影響も垣間見ることが出来ます。”UNSEEN” のイントロで使用しているクリーンギターは CHON のような雰囲気もありますね。アルバム最後を飾る “REACH” のギターを重ねたマスいアプローチも興味深く感じました。
捨て曲なし、フルアルバムが待ちきれませんね。今回のインタビューではボーカルの KYLE ANDERSON が バンドの意見を纏めて答えてくれました。どうぞ!!

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MMM RATING⭐️

THE AFTERIMAGE “LUMIERE” : 8,6/10

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