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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【URIAH HEEP : LIVING THE DREAM】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MICK BOX OF URIAH HEEP !!

“We Are a Family Away From Our Family So To Speak. I Have Always Said a Working Band Is a Happy Band And That Is Why We Smile a Lot. “

DISC REVIEW “LIVING THE DREAM”

凛々しきハードロックとプログの幻想が交差する、プロト-メタルの “桃源郷” URIAH HEEP。
波瀾万丈、紆余曲折を潜り抜け、半世紀の年輪を刻んだ今も未来への雄渾なる熱情を宿し続ける不死鳥は、ただ純粋にロックへの殉教に焦がれます。
悪魔の叫び David Byron、ハモンドの魔術師 Ken Hensley、そして Mr. ブルーノート Mick Box。三者三様の個性で織り上げるエピカルでシアトリカルなバンド初期のレガシーは、ヒストリーオブロックの一ページ、秘伝の黄金律として今も色褪せることはありません。
実際、Mick の野性味溢れるハードドライブと、Ken の翳りを帯びたプログレッシブなミステリーは David の艶やかな表現芸術を携えてこの上ないカタルシスを創出し、至高の “夢幻劇” は静の “July Morning” から動の “Easy Livin'” まで “対自核” のダイナミズムを深くその舞台に刻んだのです。
そしてもちろん、彼らの分厚くゴージャスなボーカルハーモニーは、しばしば比較を受ける DEEP PURPLE には存在しないものでしたね。
ただし、バンドのマスターマインド Mick Box は、その両翼を徐々に欠いた後も偉大なスピリットを穢すことは決してありませんでした。
アメリカの空を仰ぎ始めた John Lawton との冒険においても “Sympathy” では “哀れみの涙” をしめやかに流し、Peter Goalby を迎えたNWOBHM とのシンクロ二ティーでもそのキャッチーな魅力は些かも陰ることなく、そして何より Bernie Shaw との現行ラインナップが “Sea of Light” で見せたロマンチシズムは、バンド本来の魅力を存分に主張する新たなる決意の欠片だったのですから。
そして Mick は 長年バンドに貢献を続けた Lee Kerslake を健康問題で、Trevor Bolder に至っては逝去という悲しい理由で欠きながらも遂に更なるマイルストーンを築き上げました。
「まさに僕たちはロックに宿る夢を実現しているよね。そしてそれ故にアルバムタイトルになったんだ。」と語るように最新作 “Living the Dream” は、自らが辿った栄光と自由の軌跡。
オープナー “Grazed by Heaven” を聴けばリスナーは、来年結成50周年を迎えるバンドがこれほどまでにフレッシュでエネルギッシュな音楽を奏でることに驚愕を憶えるはずです。
Phil Lanzon が過去のレガシーを礼賛するハモンドの魔法を奏でれば、浮かび上がるはバンドの心臓、Mick の荒々しくも硬質なリフアタック。そうしてダイナモ Russell Gilbrook の卓越したパワーとテクニックは、Bernie を中心とする壮麗なる5ウェイハーモニーをも誘ってロックとプログの濃密なる交差点を作り上げていくのです。
一方で、クリアー&パーフェクトなプロダクションの妙は、今を生きるバンドの挑戦的でコンテンポラリーな姿をも浮き彫りにしていますね。
言ってみれば “Living the Dream” こそがブリティッシュハードの桃源郷なのかも知れません。タイトルトラックの QUEENにも匹敵する重層のコーラス、ZEP のフォークが花開く “Waters Flowin'”、 GENESIS への敬意を表明した “It’s All Been Said”、想像力を掻き立てる8分のプログエピック “Rocks in the Road” にメランコリックで壮大な “Dreams of Yesteryear”。枚挙に暇がありません。
そうして、キャッチーでフックに満ちた英国のバスストップにおいて、”Falling Under Your Spell” は特別な一曲となりました。
70年代から数えても、バンドにとって屈指のキラーチューン。もちろん、”Easy Livin'” を想起させるビッグなコーラス、ターボを積みこんだシャッフルビートに荒れ狂うオルガンサウンドはある意味ヴィンテージな “幻想への回帰” にも思えます。
しかし、「バンドのキャラクターを保つことはもちろん、同時に新鮮味を持ち込むことも重要だったんだ。」と語るように、サウンドのトータルバランスは群を抜いてモダンでダイナミック、不思議な程にフレッシュで現在を写す煌きのポートレートに思えるのです。テンポチェンジ、転調に静と動のコントラスト。アルバムを通してそうしたフックと緩急は常に新たな驚きと喜びをリスナーへと届けます。
きっとそれは巧みの熟練、そして “情熱” の成せる技なのかもしれませんね。常に音楽シーンの変化に目を光らせているという Mick の言葉は真実です。そして “悪魔と魔法使い” が出会う25回目の “魔の饗宴” は、新たなファンという更なる “罪なきいけにえ” を一層増やすに違いありません。
今回弊誌では、レジェンド Mick Box にインタビューを行うことが出来ました。「いつも言っているんだけど、よく働くバンドはハッピーなバンドだと思うんだ。僕たちもそうだし、だからこそたくさん笑えるんだよ。」どうぞ!!

URIAH HEEP “LIVING THE DREAM” : 10/10

INTERVIEW WITH MICK BOX

Q1: First of all, how was the live in Japan 2016? Actually, you played with focusing on “Look at Yourself” album at that time. Almost 50 years have passed since it’s release, but it has been very special record for you and fans, right?

【MICK】: It was great experience. We actually played ‘Demons & Wizards” in its entirety before and it was a lot of fun. And off course, ‘Look At Yourself’ is a very special album and it did have great impact in Japan when it was released.

Q1: まずは、アルバム “Look at Yourself” にフォーカスした2016年の来日公演について、感想を聞かせていただけますか?
作品のリリースからおよそ50年が経ちましたが、ファンやバンドにとって今でも特別なレコードのようですね?

【MICK】: 素晴らしい体験だったよ。実際、あのコンサートの前の来日では “Demons & Wizards” の完全再現を行って、とても楽しめたんだ。
もちろん、”Look at Yourself” はとても特別なアルバムで、特に日本ではリリース当時大きなインパクトを残したよね。

Q2: Also, Lucifer’s Friend was a special guest of the show. And John Lawton appeared to the anchor. Lot’s of fans were really excited about that! Anyway, have you or band keep contact with ex-members like John, Ken Hensley, Lee Kerslake?

【MICK】: I talk with Lee a lot on the phone and we occasionally go out to dinner. John and Ken, it is usually emails when there is something to discuss about our historical business.

Q2: LUCIFER’S FRIEND との共演、そして John Lawton を招き入れてのアンコールも大好評でしたね?
John や Ken Hensley, Lee Kerslake など過去のメンバーとはしばしばコンタクトを取っているのでしょうか?

【MICK】: Lee とは電話で良く話しているよ。時には夕食も共にする程の仲なんだ。John と Ken に関しては、大抵 E-mail で連絡を取っているね。バンドの歴史、権利関係のビジネスについて話し合う時にね。

Q3: Regarding ex-member, we lost John Wetton last year. Only two albums with Uriah Heep, but I think he is also important part of band’s history. Do you agree that?

【MICK】: Yes, most definitely! John had a powerful presence within the band and he contributed well.

Q3: 歴史、元メンバーと言えば、昨年 John Wetton が亡くなりましたね…バンドとは2枚のアルバムを残したのみですが、彼も重要な歴史の一部でしたね?

【MICK】: うん、間違いなくね!バンドの中でパワフルな存在感を放っていたし、とても良く貢献してくれたからね。

Q4: Now, let’s talk your newest record “Living the Dream”. Actually, succeeded in music industry, gained lot’s of fans, and keep continue the great band almost 50 years, I feel that is exactly “Living the Dream”, isn’t it?

【MICK】: Absolutely, it really is living the dream, hence the album title. We have a lot of new fans as well as those that have been with us from the beginning on this wonderful journey. We do have the greatest fans in the world.

Q4: では最新作 “Living the Dream” について話しましょう。実際、音楽で成功し、多くのファンに愛され、50年もバンドを続けるあなたの生き様こそ “Living the Dream” “夢を実現” しているのではないでしょうか?

【MICK】: 本当にそうだよね。まさに僕たちはロックに宿る夢を実現しているよね。そしてそれ故にアルバムタイトルになったんだ。実際、最初から僕たちを応援してくれているダイハードなファンに加えて、新たなファンも沢山開拓しているんだからね。素晴らしい旅だよ。世界で最も偉大なファンベースさ。

Q5: Actually, this is my favorite heep’s record as well as “Sea of Light” since 1986. I can’t believe you can still rock hard and make such an amazing, flesh record in 2018. What’s your driving force, or inspirations?

【MICK】: I guess the word would be Passion! We still have the same passion for our music as we have always had and this gives us the energy to keep on doing what we love.

Q5: それにしても “Living the Dream” は、1986年以降の作品では “Sea of Light” と並んで私の大のお気に入りとなりましたよ。
バンドは今でもハードにロックしていて、作品にフレッシュなエナジーを注いでいます。その原動力や、インスピレーションの源はどこにあるのでしょう?

【MICK】: 一言で言えば情熱だね!僕たちは今でも、これまで持ち続けてきたのと同じ情熱を音楽に注いでいるんだよ。そうすることで、僕たちが愛する音楽を続けるためのエナジーを得ることが出来るんだよ。

Q6: It seems Canadian engineer, Jay Ruston played important role in the record, right? I think Uriah Heep has always spirits of Rock and intelligent of Prog. When you making music, do you intend the balance between the two?

【MICK】: When Phil Lanzon our keyboard player and I got together to start writing songs for the album we decided that if we were writing something that needed to grow we would let it develop, rather than go to the normal formula of verse, bridge, middle, chorus. This happened on ‘Rocks in the Road,’ and ‘It’s All Been Said’ and it worked perfectly, bringing those songs into the prog genre. With Jay at the helm as the producer it was important for him to keep the character of the band but bring a freshness to it, which he did very well. He was a pleasure to work with and he has a good pair of ears for separation on instruments and yet keeping it sounding very powerful.

Q6: “Living the Dream” にも、URIAH HEEP のトレードマークであるロックスピリットとプログレッシブな知性はしっかり息づいていますね?

【MICK】: キーボードプレイヤーの Phil Lanzon と僕で集まって、新作のための曲作りを始めた時に決めたことがあってね。マテリアルを膨らましていくならば、それをどんどん進化させていこうとね。ヴァース、ブリッジ、ミドル、コーラスといったノーマルな形式に落ち着けるよりもね。
この方法論は “Rocks in the Road”, “It’s All Been Said” で使用され完璧に機能したね。ある意味楽曲をプログの領域へ導くことが出来たと思うな。
プロデューサーとして舵を取った Jay についてだけど、彼にとってバンドのキャラクターを保つことはもちろん、同時に新鮮味を持ち込むことも重要だったんだ。それに関して彼は本当に良くやってくれたね。一緒に働いていて楽しめたし、楽器ごとの音の分離にも良い耳を持っていて、とてもパワフルなサウンドを構築してくれたね。

Q7: Lee was health issue, and Trevor passed away… But basically, band’s lineup haven’t changed since 1986. You know, considering lot’s of member changes in 70’s~80’s, that’s really drastic change. What’s the reason of the stability of line-up?

【MICK】: We are in a situation that we all enjoy. We are the best of friends that like writing and playing music together. We play concerts in 61 countries around the world and so we are a family away from our family so to speak. I have always said a working band is a happy band and that is why we smile a lot.

Q7: Lee は健康面の問題から、Trevor は亡くなってしまいましたが、基本的にバンドのラインナップは 1986年から変わっていませんよね。
70年代から80年代初頭にかけての多数のメンバーチェンジを考えれば、このラインナップの安定は驚きかも知れませんね?

【MICK】: 僕たちは今、メンバー全員が楽しめる状況にいるんだよ。お互いに親友と言える間柄だし、それは作曲や音楽を共にプレイしている時も同様だよ。僕たちは世界中61ヶ国でコンサートを行ってきたし、だからこそ言ってみれば家族から離れていても、バンドのメンバーが家族のようなものなんだよ。
いつも言っているんだけど、よく働くバンドはハッピーなバンドだと思うんだ。僕たちもそうだし、だからこそたくさん笑えるんだよ。

Q8: So, Internet, SNS, digital recording, streaming service… the surroundings of Rock music have been changed drastically. What’s your perspective about the “change”?

【MICK】: To be honest we just have to embrace it and find our niche and make it work for us. There is good and bad about it all, but there is no use moaning about it because that is the way of the world. The way we buy and listen to music has changed drastically and very little is tactile now, as it is all on one button on your computer. Out of choice, I personally still listen to my music on Vinyl on my record player, but I also have to use what is out there too to keep a handle on everything and understand how our audience is listening to their music, so I keep in touch. Our new album ‘Living The Dream’ is on Vinyl which I am delighted with.

Q8: インターネットや SNS、ストリーミングサービスの普及により、音楽産業やロックシーンはドラスティックな変化を遂げました。
長年シーンを見守り続けるあなたの目には、その変化はどの様に映っていますか?

【MICK】: 正直に言って、僕たちはそういった変化に対して前向きに適応して行かなければならないと思う。僕たちにとって適した部分を見つけて、上手く機能させていけばいいんだよ。
当然だけど、全てのことには良い面も悪い面もある。だけど不平を口にしても仕方がないからね。だってそれが世界の進んでいる道だから。
確かに僕たちが音楽を買ったり聴いたりする方法はドラスティックな変化を遂げて来たね。現在では、ほとんど CD のようなフィジカルそのものに触れることはなくなったし、ただコンピューターのボタンを一押しすれば音楽を聴くことが出来るようになっているからね。
個人的な好みで言えば、僕は未だにレコードプレイヤーでヴァイナルを聴いているよ。だけど同時に、僕はそういった変化の中から生まれたものを使用して全てを把握しておくべきなんだ。オーディエンスがどの様に僕たちの音楽を聴いているのか理解するためにね。だから僕は常に変化を追い続けているんだよ。
ただ、新作 “Living the Dream” がヴァイナルでもリリースされたのは嬉しいよね。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED MICK’S LIFE

THE JEFF BECK GROUP “TRUTH” or “BECK-OLA”

VANILLA FUDGE “VANILLA FUDGE” or ROCK & ROLL”

NEIL YOUNG “AFTER THE GOLDRUSH” or “HARVEST”

  

THE WHO “LIVE AT LEEDS”

GRAHAM NASH “SONGS FOR BEGINNERS”

I am a Gemini so what I choose today I will change tomorrow but for today here is my list.

MESSAGE FOR JAPAN

We love playing concerts in Japan and we cannot wait to come to Tokyo and Osaka on March 2019 in support of our new album ‘Living the Dream.’ It is always a great pleasure to play for our Japanese fans and we will bring 100% of our passion and energy to play the best live concerts ever. We hope to see you all there for a magical evening of music. Thank you so much for your support over the years as it means the world to us. ‘Appy days! Mick Box URIAH HEEP

僕たちは日本でコンサートを行うのが大好きなんだ。来年の3月に、東京と大阪で最新作 “Living the Dream” をサポートするツアーを行うのが待ちきれないよ。
日本のファンのためにプレイするのはいつだって大きな喜びだし、僕たちは情熱とエナジーを100%持ち込んで、今までで最高のコンサートにするよ。そんなマジカルな音楽の夜に、みんなに会いたいね。本当に長年に渡るサポートをありがとう。僕たちにとって掛け替えのないものだよ。”Appy Life!” 幸せな日々を! (Happy の H が落ちているのは、バンド名 URIAH HEEP の出自であるディケンズの小説 “David Copperfield” の描写に由来し、しばしば使用している)

MICK BOX

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【NIGHT VERSES : FROM THE GALLERY OF SLEEP】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH REILLY HERRERA OF NIGHT VERSES !!

“Diversity Is Definitely Key For Us, And We Don’t Ever Want To Overdo Or Repeat Anything More Than Necessary. “

DISC REVIEW “FROM THE GALLERY OF SLEEP”

プログメタルのサルバドール・ダリが草創せし夢幻画廊。ファンタジーとリアリティー、テクニックとアトモスフィア、モダンとオーガニックのダイナミズムを、”夢” という自由な空想世界で交差させる無言の詩聖はインストゥルメンタルミュージックのドラスティックな再構築を試みています。
例えば Tilian Pearson を失った TIDES OF MAN が、故に音に語らせる創意工夫を磨き上げポストロックの妙手となったように、詩人の喪失は時に音楽それ自体の革新を誘います。そして急遽リードボーカル Douglas Robinson がバンドを離れることとなった NIGHT VERSES も同様に、彼の遺した “スペース” を埋めるチャレンジの中で一際精華な創造の翼を得ることとなったのです。
RED HOT CHILI PEPPERS, TOOL, RAGE AGAINST THE MACHINE、そして近年では INTRONAUT とある種独創性を追求したアートの都 L.A. で、NIGHT VERSES の資質が育まれたのは必然なのかも知れませんね。
実際、ポストロックのソニカルな音景とハイパーテクニカルな Djent の相反をオーガニックに融解し、ダウンテンポのエレクトロニカを織り込む前人未到のドリームスケープは、超現実的なダリのシュルレアリスムにも通じる倒錯と魅惑のアートです。
フルブラストで幕を開ける夢への廻廊 “Copper Wasp” こそ “From the Gallery of Sleep” への強烈なインビテーション。多彩なリムショットやハイハットの魔術で複雑怪奇なポリリズムを支配する Aric のドラム劇場は、Nick の雄弁なギターワークと Reilly のアグレッシブなベースサウンドの独壇場。
ANIMALS AS LEADERS を想起させるファストでメカニカルな衝動から、RUSSIAN CIRCLES の重厚荘厳なグルーヴ、そして TYCHO の瑞々しいアンビエントまで自在に操る弦楽隊のテクニック、創造性はあまりに気高く孤高。
さらにサンプリングやエレクトロサウンドを加えて完成に導いたエクレクティックモンスターは、”夢” という自由な空間に花開いた崇高のアート、対比とダイナミズムのエキサイティングな奇跡に違いありませんね。
フレーズ、モチーフの巧みなリピートで、奇抜なテーマを鮮やかに印象付ける独特の手法は “Trading Shadows”, “Vice Wave” でより際立ちます。実際、「異なる音楽的な要素、アートをミックスして僕たちが伝えたい感情を具現化することこそ最も重要なことなんだ。歌詞というガイドがなくなったからね。」とインタビューで語るように、言葉を失った詩人は試行錯誤を経て、その感情を以前よりもビビッドに雄弁にリスナーのスピリットへと届けているのです。
バンドはそこからさらに多様性の扉を開き探求していきます。
パーカッシブでトライバルな “Vantablonde”、ポストロックの壮麗なサウンドスケープを掘り下げた “Lira”、hip-hop のグルーブに照らされた鮮烈のシュレッド “No Moon”、静謐な美しきアコースティックのレリーフ “Harmonic Sleep Engine”。
そうしてその全ての多様性、創造性はギターペダルの可能性を極限まで追求したプログレッシブで trip-hop なエピック “Phoenix IV: Levitation” へと集束していくのです。
アルバムは、幽玄なる白昼夢 “Infinite Beach” で TYCHO や BONOBO の理想とも深くシンクロしながら、メランコリックにノスタルジックにその幕を閉じました。
今回弊誌では、ベースプレイヤー Reilly Herrera にインタビューを行うことが出来ました。ちなみにドラマー Aric は絶賛売り出し中 THE FEVER 333 のメンバーでもあります。
Instru-Metal の最新形こそ彼ら。「”多様性” は間違いなく僕たちにとって鍵だと言えるね。これまでも同じことをやり過ぎたり、必要以上に繰り返したりすることを望んだりはしなかったからね。」どうぞ!!

NIGHT VERSES “FROM THE GALLERY OF SLEEP” : 10/10

INTERVIEW WITH REILLY HERRERA

Q1: This is the first interview with you. So, at first, could you tell us about yourself and band itself? What kind of music were you listening to, when you were growing up?

【REILLY】: My name is Reilly Herrera and I play bass in Night Verses. We’ve been playing together for over 15 years, but under the name Night Verses since 2012. From The Gallery Of Sleep is our first full length instrumental record and came out earlier this Summer on Equal Vision Records.
Nick, Aric and I all grew up listening to different music to be honest – as kids it varied for each us from Tool to New-Wave to old school Punk. We all had more similar tastes when we were teenagers, and that’s when we started writing music together. It’s still that same way today and I think that helps keep it fresh for each of us – the spot where all our tastes converge into one sound.

Q1: 本誌初登場です!まずはあなたの音楽的なバックグラウンドから聞かせていただけますか?

【REILLY】: 僕は Reilly Herrera。NIGHT VERSES でベースを担当しているよ。僕たちはもう15年も一緒にプレイしているんだ。だけど NIGHT VERSES という名前になったのは 2012年からだね。
“From The Gallery Of Sleep” は僕たちにとって初めてのインストゥルメンタルレコードさ。初夏に Equal Vision Records からリリースされたよ。
正直に言って、Nick, Aric そして僕は子供の頃、全員が異なるタイプの音楽を聴いて育ったね。それこそ TOOL からニューウェーブ、オールドスクールなパンクまで色々だったよ。ただ、10代になるとそれぞれの嗜好が似通ってきて、それで音楽を一緒に作り始めたんだ。
三者三様の音楽のテイストは今日でも変わっていないし、だからお互いに新鮮でいられるんだと思うな。全員のテイストが一つの場所、サウンドへと集束していくんだよ。

Q2: What inspired you to start playing bass guitar? Who was your musical hero at that time?

【REILLY】: I initially started playing guitar but I’ve always been enamored with music in general. I switched to Bass about 10 – 11 years ago out of necessity. We couldn’t find anyone else we wanted to play with us and Nick and I were both playing guitar. The way we started writing then was the beginning of what became Night Verses, and it was a real natural switch. As a bassist – Justin Chancellor, Jeff Caxide, Victor Wooten, and Matt Freeman were the first heavy influences that came to mind.

Q2: ベースを始めたきっかけ、当時のヒーローについて教えてください。

【REILLY】: 僕は最初ギターを始めたんだ。ただ、僕はいつだってテクニックよりも音楽それ自体に魅了されて来たんだよ。ベースにスイッチしたのは10年か11年くらい前かな。必要に迫られてね。
その頃、僕たちはなかなか一緒にプレイしたい人物を見つけられずにいたんだ。Nick と僕が2人ともギターをプレイしていて、だから僕がベースを弾くことにしたんだよ。そうやって作曲を始めたのが NIGHT VERSES の幕開けとなったね。とても自然なスイッチだったよ。
ベーシストとしては、Justin Chancellor, Jeff Caxide, Victor Wooten, Matt Freeman が最初に大きな影響をもたらした人たちだよ。

Q3: The unity of you three seems to be very strong, isn’t it?

【REILLY】: Yes. Essentially we were the only ones left who kept writing music together relentlessly through-out the years. So, influence-wise, I comes from a punk and emo (first wave) background, Nick has this endless obsession with anything heavy and Aric spend most of his time listening to anything from trip-hop to 80s post-punk. I think progressive rock and metal were the only two genres we all shared an interest in throughout the years.

Q3: バンドに残った3人の絆はとても強固なようですね?

【REILLY】: そうだね。重要なのは僕たち3人だけがバンドに残り、何年も徹底的に音楽を作り続けているということだよ。
普段僕はパンクやエモのファーストウェーブ、Nick はヘヴィーなものなら何でも、Aric は大抵トリップホップや80年代のポストパンクを聴いているね。だからプログロックとメタルが唯一僕たちが何年も興味を共有しているジャンルなんだ。

Q4: So, it was big surprise that Douglas left the band, and you decided to become an instrumental band. We think it’s drastic move, but was that change natural for you?

【REILLY】: It was a drastic move from an outside perspective but for all of us it actually was very natural and neutral. Douglas leaving was completely mutual and we had already composed most of our music prior to him writing vocals in the past. It was difficult filling all the space where Douglas would normally be singing, but that was the whole point of deciding to continue on as an instrumental band.

Q4: 仰るように、ボーカリストであった Douglas がバンドを離れましたね。そこからインストゥルメンタルミュージックへの移行はドラスティックにも思えますが、バンドにとっては自然だったのでしょうか?

【REILLY】: 確かにバンドの外から見ればドラスティックな移行だろうけど、僕たち全員にとっては実に自然でニュートラルな変化だったんだよ。
完全にお互いが納得して Douglas はバンドを離れたんだけど、その時点で僕たちはすでに彼がボーカルを入れる事を想定してアルバムの楽曲をほとんど書き終えていたんだ。
通常なら Douglas が歌っているはずのスペースを全て埋めるのは難しかったね。だけどその試みこそが、インストゥルメンタルバンドとして続けることを決めたきっかけになったのさ。

Q5: What made you choose “From the Gallery of Sleep” as a title of your new begging record?

【REILLY】: It’s a kind of written way to represent the albums’ theme – encompassing dream states and the idea of exploring different states of consciousness etc… The title is a example of how we wanted to channel those feelings as any artistic representation of that possible – song titles, album title, samples, and artwork, for example.

Q5: “From the Gallery of Sleep” というタイトルが意味するところを教えていただけますか?

【REILLY】: From the Gallery of Sleep” というタイトルはアルバムのテーマを反映しているんだ。言ってみれは、夢の状態をもたらし、異なる意識を探求するアイデアなんかだね。
このタイトルは、僕たちがそういった感情に、出来るだけアーティスティックな表現方法で繋がろうとした結果の一つを表しているのさ。楽曲のタイトル、楽曲毎に語られるサンプリングボイス、アートワークなどと同様にね。

Q6: Musically, “From the Gallery of Sleep” is perfect art for me. It’s really beautiful, dynamic, intelligent, and eclectic. Definitely, Cult of Luna, Russian Circles, Animals As Leaders, Tool, Brian Eno, and many other elements are mixed very unique your own way. Do you think such a diversity is “Key” of this record?

【REILLY】: Thank you so much for such a compliment. The fact that you listened that closely and were able to pull out those references is very flattering and means a lot. Diversity is definitely key for us, and we don’t ever want to overdo or repeat anything more than necessary. We love writing music and constantly getting new influences and finding ways to implement them. Thanks again, and I think the diversity you mentioned is a testament to us constantly looking for different elements to bring into our art in general.

Q6: 音楽的にアルバムは、CULT OF LUNA, RUSSIAN CIRCLES から ANIMALS AS LEADERS, TOOL, TYCHO  に Brian Eno まで内包し融解させたユニークで完璧なアートだと感じます。
“多様性” という単語は一つのキーワードでしょうか?

【REILLY】: ありがとう!君がそうやって熱心に聴いてくれて、影響の一つ一つを発見してくれたのは実に嬉しいし、大きな意味があるよ。
“多様性” は間違いなく僕たちにとって鍵だと言えるね。これまでも同じことをやり過ぎたり、必要以上に繰り返したりすることを望んだりはしなかったからね。
僕たちは音楽を書くこと、そして新たな影響をコンスタントに取り入れながら楽曲に活かしていくのが好きなんだ。
だから君が多様性に触れてくれたのは本当に嬉しいし、僕たちがアートの中にいつも異なる要素を持ち込んでいることの証拠でもあると思う。

Q7: Regarding eclectic, the contrasts between Prog and Post-rock, Tech and Atmosphere, Fast and Slow, Modern and Organic are really stand out in this record. In other words, Djent and Post-rock are really worn-out methods, but once they are mixed, it becomes very new to me. Did you intend that when you were writing the album?

【REILLY】: It’s never our intent to sound like something else, even one genre in particular. I understand how certain parts can lean towards a certain genre but mixing different elements of music, art and general feelings we want to convey is the most important thing to us. That part is definitely intended, especially since we switched to being an instrumental band as there is no exact lyrical guide for anyone to follow.
The hard part about music today is people want to understand you right away. They want to sum you up based off of your name, artwork and the first 30 seconds of the first song they hear. So it’s weird being an instrumental act because there are such specific factions. So we are kinda just floating between right now, excited to see what types of music listeners connect with this new record.

Q7: さらにその “多様性” を掘り下げますが、テクニックとアトモスフィア、ファストとスロウ、モダンとオーガニックなど対比が生み出すダイナミズムも作品では際立っていますね。言い換えれば、Djent や Post-rock といったある種使い古されたメソッドも、融合させることで新鮮に聞こえます。

【REILLY】: 僕たちは意図して何かのようなサウンドを狙うことはないし、特別なジャンルに拘りもないよ。確かにある特定のジャンルのように聴こえるパートがあるのは理解しているんだけど、異なる音楽的な要素、アートをミックスして僕たちが伝えたい感情を具現化することこそ最も重要なことなんだ。
この部分は本当に大事なんだよ。なぜなら僕たちはインストゥルメンタルバンドへ移行し、リスナーがフォローする歌詞というガイドがなくなった訳だからね。
今日の音楽シーンで難しいのは、リスナーがすぐにバンドを理解した気になることだろうね。アートワーク、バンド名、そしてアルバムの最初の楽曲の最初の30秒で要約し理解しようとする訳さ。だから多様な僕たちはある意味捻くれているよね。まあだから、今はどんなタイプのリスナーがこのアルバムと繋がってくれるのか楽しみにしている部分もあるんだけどね。

Q8: Maybe, Trip-hop, Electronic, and movie soundtracks also become inspiration of “From the Gallery of Sleep”. So, how about Japanese video game soundtracks?

【REILLY】: We’d love to! Have them contact us if you know who to talk to, haha.

Q8: Trip-hop やエレクトロニカもアルバムを彩る重要なファクターですが、例えば日本のゲームミュージックなどはインスピレーションになりましたか?

【REILLY】: というかぜひゲームのサントラを作ってみたいね!興味がある人はぜひコンタクトをとってみて!(笑)

FIVE ALBUMS THAT CHANGED REILLY’S LIFE

AT THE DRIVE-IN “RELATIONSHIP OF COMMAND”

THE LAWRENCE ARMS “OH, CALCUTTA”

ELLIOTT SMITH “ROMAN CANDLE”

TOOL “LATERALUS”

FELA KUTI “BEST OF THE BLACK PRESIDENT”

MESSAGE FOR JAPAN

Night Verses loves you, Japan!

NIGHT VERSES は日本が大好きだよ!

REILLY HERRERA

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SATYRICON : DEEP CALLETH UPON DEEP】JAPAN TOUR 2018 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH FROST OF SATYRICON !!

“Black Metal Is All About Attitude, Spirit And Feeling, Pretty Much Like Punk And Blues. It Doesn’t Have To Be Connected To One Very Particular Philosophical Direction. Claiming That Is Has To Be Satanic Is Simply Childish.”

DISC REVIEW “DEEP CALLETH UPON DEEP”

ブラックメタル第二の波として、EMPEROR, DARKTHRONE, ENSLAVED, IMMORTAL, MAYHEM 等と共闘しシーンを確固たるものとしたノルウェーの重鎮 SATYRICON。9年振りに決定した来日公演で、常に進化を続けるバンドのスピリットは鮮明になるはずです。
獰猛でファストな典型的ブラックメタルからは久しく距離を置く SATYRICON。確かに “Now, Diabolical” はゲームチェンジングなブラックメタルレコードでしたが、”Deep Calleth Upon Deep” で辿り着いた境地はまさしく前人未到です。
「僕はね、ブラックメタルにおけるスピードの重要性は過大評価され、大きく誤解されていると思うんだ。スピードは音楽にインテンスと極端さを持ち込む多くの方法の一つに過ぎないんだよ。」と Frost が語るように、SATYRICON の “今” を表現するブラックメタルは究極にダークで不吉なアトモスフィアをただ徹頭徹尾追求する、複合的なアート。
不穏なヴィンテージロック、ゴス、ドゥーム、アバンギャルドをブラックメタルの深淵に落とし込むダイナミックで豊かな表現性のパレットは、ある意味オリジネーター CELTIC FROST の方法論、スピリットにもシンクロしながらリスナーの酩酊を誘い、エクストリームメタルに内包された贖い難い中毒性を再確認させてくれますね。
それは乱歩の世界や百鬼夜行にも通じる複雑怪奇な狂気の乱舞、スロウバーン。
今回弊誌では FROST にインタビューを行うことが出来ました。「ブラックメタルは、パンクやブルースと同様にアティテュード、スピリット、そしてフィーリングが全てなんだよ。だから、必ずしもある特定の哲学と繋がっていなければならない訳ではないんだ。サタニズムに拘る姿勢は、単純に子どもじみているよ。」どうぞ!!

SATYRICON “DEEP CALLETH UPON DEEP” : 9.9/10

INTERVIEW WITH FROST

Q1: Once your Japan Tour was postponed, but you’ll come back to our country next month! It’s first time in 9 years. Actually, I saw your incredible performance at Loud Park 2007, 11 years, wow! How do you feel now? What’s do you like Japan?

【FROST】: We feel very good, and quite exited as well, about going to Japan again. To us Norwegians Japan feels quite exotic in a good sense, given the geographical distance and the huge differences in culture, spirit and mentality. At the same time we will get to have most of the amenities that we’re used to when being in Japan, which is practical when performing shows and wanting good working facilities. Last but not least, Japanese fans have always been responsive and fantastic according to our experience.

Q1: Loud Park 07の素晴らしいパフォーマンスを覚えていますよ。そして延期もありましたが、遂に久しぶりの日本ツアーが開始しますね?

【FROST】: 日本をまた訪れることが出来てとても嬉しいし、エキサイトしているよ。僕たちノルウェー人にとって、日本は良い意味でとてもエキゾチックなんだ。地理的にもとても離れているし、文化、精神、そしてメンタリティーも大きな違いがあるからね。
それに、日本にいる時は本当に快適なんだ。ショウの手際も頗る良いしね。そして何より、日本のファンは僕たちの経験によれば、いつも反応が良いしね。

Q2: Lot’s of Japanese fans worried about Satyr’s brain Tumor. It seems really tough decision to not have surgery, I feel. What’s his current prognosis?

【FROST】: Satyr is doing very well, and seems to be in a better and more spirited place than ever. He has proven to be far stronger than his condition. I do indeed hope that he will continue to stay in good health; I dare say that the signs are good for the time being.

Q2: 日本のファンは Satyr の脳腫瘍を心配しています。手術に踏み切らない決断もなかなかタフだったと思いますが…

【FROST】: Satyr の状態は非常に良いよ。以前より回復して、元気になったように思えるね。彼はこれまでの状態よりもはるかに強くなったと証明してきたね。
僕は本当に彼が健康で居続けるよう願っているんだ。当分の間は良いはずだと言いたいね。

Q3: I was really impressed about your new record “Deep Calleth Upon Deep”. Actually, Satyricon has progressed constantly. But it’s a record of reinvention, another realm. Is it a kind of new beginning for you?

【FROST】: Yes, it does actually feel like we have found a new, different and strange way for Satyricon to go. I believe that we managed to find the key to this new musical world as we were creating our previous, self-titled album, and realized how we could incorporate dynamics into our compostions and sound in order to gain a richer and more vital musical palette. Where we did merely scratch the surface with the “Satyricon”-album, we managed to go a lot further and deeper with “Deep calleth upon Deep” and thus truly enter new territory.

Q3: 最新作 “Deep Calleth Upon Deep” には非常に感銘を受けましたよ。
常に進化を続ける SATYRICON ですが、再度新たなスタートラインに立ったような “再発明” のアルバムですね?

【FROST】: そうだね。僕たちは確かに新しく、異なっていて、バンドにとってある意味ストレンジな方向に辿り着いた感じだね。
この新たな音楽世界へなんとか辿り着けたのは、前作のセルフタイトル “Satyricon” の制作が鍵だったと信じているんだ。その作品で僕たちは、ダイナミズムを楽曲に落とし込む方法や、よりリッチで不可欠な音楽のパレットを得る方法を理解した訳さ。
ただし、”Satyricon” では、その発見の上っ面くらいしか落とし込むことが出来なかったんだけど、今回の “Deep calleth upon Deep” ではさらにより深く探求することが出来たんだ。そうして真に新たなテリトリーへと侵入した訳だよ。

Q4: I feel “Deep Calleth Upon Deep” is kind of the record like, Vintage rock, goth, sludge, doom, avant-garde mixed together in your black metal hole, and refined with intensity. In short, it’s really incredible, eclectic art. Do you agree that?

【FROST】: You seem to enjoy the album a lot for its diversity and expressfulness, so I shall not say that I disagree with you. Personally I think of the album as very loaded with spirit, presence, energy, emotions and atmosphere. And it is beyond doubt our darkest and most sinister album to this date.

Q4: 端的に言って、”Deep calleth upon Deep” はヴィンテージロック、ゴス、ドゥーム、アバンギャルドといった多様な要素をブラックメタルの深淵に落とし込んだ、エクレクティックなアートだと感じました。

【FROST】: 君はこのアルバムをとても楽しんでくれたようだね!多様性、豊かな表現性の部分でね。だから君に同意できないなんて言うことは出来ないな。
僕個人としては、この作品は魂、存在、エナジー、感情、そしてアトモスフィアを大量に搭載したアルバムさ。そして疑いようもなく、バンド史上最もダークで不吉なアルバムさ。

Q5: How was the writing process? Actually, you cancelled Japan Tour of 1349 due to the recording schedule of Satyricon, right?

【FROST】: Trying not to be too tedious about it, what I can say is that we put down a lot of effort in order to facilitate a creative and stimulating working environment when making Deep calleth upon Deep. We all gave of ourselves in every way to make the album become the very best it could possibly be.

Q5: タフなライティングプロセスだったのでしょうか?実際あなたは 1349 の日本ツアーをキャンセルしてまでこのアルバムの制作に当たっていましたよね?

【FROST】: ライティングプロセスに関しては、とにかく冗長で飽きてしまわないよう努力したよ。
僕が言えるのは、”Deep calleth upon Deep” を制作する時は、創造的で刺激的な作業環境を促進するために多くの努力を払ったということだね。僕たちは、アルバムを最良のものにするために、あらゆる面で自分たちを捧げたんだよ。

Q6: So, you and Satyr have been playing together very long time now. What is the secret of your relationship?

【FROST】: Respect for each other, our common project and our lives’ work. And a genuine passion for music and black metal.

Q6: あなたと Satyr は本当に長い間共にプレイしています。その蜜月の秘訣はどの辺にあるのでしょう?

【FROST】: お互いを、そして僕たちのプロジェクト、ライブを尊重することだね。そして音楽とブラックメタルへの真なる情熱も。

Q7: Blast beats and tremolo riffs are one of the symbol of black metal. But recently, you have not used them so often. What’s the reason of that?

【FROST】: I disagree that blast beats and tremolo riffs are symbols of black metal. Where are the blast beats in Venom’s music (that band were the originators of the genre, after all), or in Celtic Frost? Not even Bathory had blast beats in a modern sense of the expression. I think that the importance of speed in black metal has become overrated and misunderstood by many. Speed is just one of many ways to bring intensity and extremity into the music, and the way I see it, uncritical use of blastbeats is highly counterproductive. Blast beats don’t really have a more natural place in our music of today than in the songs of Celtic Frost, for instance, and you wouldn’t want a lot of blast beats in Celtic Frost’s music, would you? Then again, we still apply blastbeats in Satyricon, like we do in Midnight Serpent and Black Wings and Withering Gloom, so we don’t rule out the possibility and potency of having fast elements in our songs.

Q7: ブラストビート、トレモロリフはブラックメタルのある意味象徴だと思うのですが、近年 SATYRICON はあまりその2つを多用していませんね?

【FROST】: 僕はブラストビートとトレモロリフがブラックメタルの象徴だとは思わないな。じゃあ、ブラックメタルのオリジネーターである VENOM、そして CELTIC FROST がブラストビートを使用していたの?さらに言えば、BATHORY でさえ、モダンな表現法でのブラストは使用していなかったよね。
僕はね、ブラックメタルにおけるスピードの重要性は過大評価され、大きく誤解されていると思うんだ。スピードは音楽にインテンスと極端さを持ち込む多くの方法の一つに過ぎないんだよ。そして、僕が思うに不要なブラストビートの使用は非常に非生産的なんだ。
ブラストビートは今の僕たちの音楽には、CELTIC FROST の楽曲よりもその居場所がないと言えるね。もちろん、CELTIC FROST にブラストビートは望まないでしょ?
ただ、それでも “Midnight Serpent” や “Black Wings and Withering Gloom” でやったように僕たちのやり方でブラストビートを使用することはあるよ。だからこれからファストな要素を使用する可能性を除外したりはしないんだ。

Q8: Off course, you are kind of legend who came out from Norway in 1991, alongside fellow second-wave giants Emperor, Immortal and Burzum. Recently, like Alcest, Deafheaven have parted ways with satanism and open the door to diversity. Do you think black metal needs to have roots in satanism still now?

【FROST】: Black metal is all about attitude, spirit and feeling, pretty much like punk and blues. It doesn’t have to be connected to one very particular philosophical direction, but the dark dimension has to be present somehow, in one form or the other. Claiming that is has to be satanic is simply childish.

Q8: SATYRICON はノルウェーブラックメタルのレジェンドです。
近年、ALCEST や DEAFHEAVEN といったバンドがサタニズムから離れ多様性へのドアを開けていますが、あなたから見てそういった試みはどう映っていますか?

【FROST】: ブラックメタルは、パンクやブルースと同様にアティテュード、スピリット、そしてフィーリングが全てなんだよ。だから、必ずしもある特定の哲学と繋がっていなければならない訳ではないんだよ。
だけど、ダークな領域はいくらか掘り下げるべきだろうね。サタニズムに拘る姿勢は、単純に子どもじみているよ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED FROST’S LIFE

MOTORHEAD “IRON FIST”

The song Iron Fist from the album with the same name was what truly caught my attention first and made me become interested in hard music.

BATHORY “BATHORY”

My first and defining meeting with darkness in combination with hard and intense music.

MAYHEM “DE MYSTERIIS DOM. SATHANAS”

A soulmate in the musical world, nothing less.

THORNS “THE GRYMYRK TAPES”

Actually some demo tracks rather than an album, but still. Without this fantastic collection of dark, cold and sinister musical works, neither I nor the Norwegian black metal movement could have been the same.

DARKTHRONE “UNDER A FUNERAL MOON”

The raw essence of Norwegian black metal.

MESSAGE FOR JAPAN

Come out to one of our shows in Osaka or Tokyo and create and experience live magic with us.

東京か大阪のショウに来て欲しいね。そして僕たちとライブのマジックを創造し体験しようぜ!

FROST

日本ツアーの詳細はこちら。SMASH

9/11 (火) 大阪 / Umeda TRAD
OPEN 18:00 START 19:00
9/12 (水) 東京 / 代官山UNIT
OPEN 18:00 START 19:00

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CONJURER : MIRE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH BRADY DEEPROSE OF CONJURER !!

“Dan And I Bonded Over Our Mutual Frustration With How Shit The Local Scene Had Become And How Bored We Were With Metalcore. Conjurer Ended Up Being The Product Of This.”

DISC REVIEW “MIRE”

2015年、英国ミッドランズに突如として現れた魅力的なエクストリームミュージックの醸造所 CONJURER は、刺激に飢えたメタル中毒者を酔わせ、瞬く間に熱狂の渦を巻き起こしています。
スラッジ、ドゥーム、ハードコア、プログ、そしてブラック&デスメタル。香り高き金属片の数々をエクレクティックに調合し精製する芳醇なるアマルガムは、Holy Roar 主導で進められる Neo-New Wave of British Heavy Metal の象徴として踏み出す大胆で鮮烈な一歩です。
「僕にとっては GOJIRA と THE BLACK DAHLIA MURDER こそがスターティングポイントだった訳だからね。そして決定的な瞬間は YOB をライブで見た時だった。」
インタビューで Brady が語ってくれた通り、CONJURER が創成したのは圧倒的に面妖で不穏なスラッジ成分、神秘と思索のプログ成分に、相隔相反するファストで激烈なメタルコアの獰猛を配合した超俗の美酒 “Mire”。その崇高なる多様性の香気は、レーベルの理念とも完璧にシンクロしながら厳かに新時代の幕開けを告げています。
アルバムオープナー “Choke” は、この混沌と斬新を見渡す眺望。濾過以前の純粋な憤激。あまりにハングリーなテンポチェンジの妙。
GOJIRA と NEUROSIS の遺伝子を纏った野太くもエッジーな唸りは、不協和音の沼沢、閉所恐怖症のハーモニーを彷徨いながら瞬時にファストで狂乱のブラックメタルへとその色を変えていきます。さらにその底流は Frederik Thordendal のプライドとも合流し、ただ陰鬱で悲惨な音景を表現するためのみに結束を強くするのです。
実際、泥と霧に覆われた不気味で不透明な原始沼をイメージさせる “Mire” というタイトルは、明らかに限られたリスニングエクスペリエンスでは全貌を掴めない、繰り返しの再生を要求するアルバムの深みと間口、そして芸術性を象徴していますね。
「多くのバンドは一つか二つのメジャーな影響を心に留めながら作曲していると思うんだけど、僕たちはどの瞬間も30ほどの影響を考慮しながらやっているんだ。」との言葉を裏付けるように、バンドは様々な風景をリスナーの脳裏へと刻み続けます。
“Hollow” で示されたドゥーミーなメランコリー、クリーントーンの旋律はポストロックの景観さえ抱きしめた、陰鬱なアルバムに残る微かな希望。しかしその幽寂なるサウンドスケープは、やがて宿命の如く地の底から襲い来るブラッケンドハードコアの波動、濁流に巻き込まれ押し流されてしまうのです。その落差、静と動、速と遅が司るダイナミズムの効果はまさしく無限大。
それにしてもバンドの落差を支えるリズム隊は破格にして至妙。特に様々なリムショットを華麗に使い分け、楽曲のインテンスを高める Jan Krause のドラムワークは新たなヒーローの名に相応しい創造性に満ちていますね。
“Thankless” で敬愛する MASTODON に感謝なき感謝を捧げ、”The Mire” で再びホラー映画のテンポチェンジをショッキングに見せつけた後、アルバムは終盤にハイライトを迎えます。
静謐の谷と激情の山脈を不穏に繰り返し行き来する “Of Flesh Weaker Than Ash” で 「GOJIRA はデス/ブラックメタルの要素を作曲に活用しながら、ヘヴィーな音楽を実にキャッチーに変化させることが出来ると教えてくれた訳さ。」の言葉通りエクストリームメタルのフック、イヤーキャンディーを張り詰めたテンションの中で実現し、SLEEP のファズサウンドをフューネラルドゥームの寂寞とプログスラッジのエピックに封じた “Hadal” でレコードは新世界への扉を開きながらは威風堂々その幕を下ろすのです。
今回弊誌では、ギター/ボーカル Brady Deeprose にインタビューを行うことが出来ました。「ギター/ボーカルの Dan Nightingale と僕は、当時同じようなフラストレーションを抱えて仲良くなったんだ。ローカルシーンがいかにクソになったか、メタルコアがいかに退屈かという鬱憤だよ。」 どうぞ!!

CONJURER “MIRE” : 9.9/10

INTERVIEW WITH BRADY DEEPROSE

Q1: This is the first interview with you. So, at first, could you tell us about yourself and your band? What kind of music did you listen to when you were growing up?

【BRADY】: We’re 4 guys based in and around Rugby which is in The Midlands, England, UK. We all have vastly different tastes, backgrounds, and personalities and it’s kind of a miracle that this band is as functional as it is. We make heavy music and try to be as uncompromising as possible in our collective vision of what this band should be.
I first got into music when my Dad used to play me his Adam And The Ants & Oasis cassettes but it wasn’t until he got Permission To Land by The Darkness that my eyes were really opened to rock music. From then on, especially going into secondary school, I got into heavier and heavier music starting with bands like Bullet For My Valentine, Trivium, and Enter Shikari and progressing through to Gojira and The Black Dahlia Murder, the acts that kind of kicked of my love of more extreme music.

Q1: 本誌初登場です!まずはあなたの音楽的なバックグラウンドから聞かせていただけますか?

【BRADY】: 僕たちはイングランドのウエストミッドランド、ラグビー周辺をベースとした4人組さ。全員が非常に異なるテイストやバックグラウンド、そして個性を持っているよ。
だから、このバンドがありのままの4人を抱えてそれでも機能しているのは奇跡のようなものだね。ヘヴィーな音楽を創造しているんだけど、とにかくバンドが何をすべきかという集団的ビジョンにおいて、出来るだけ妥協を許さないようにしているよ。
僕の最初の音楽との出会いは、父が良く聴かせてくれていた ADAM AND THE ANTS と OASIS のカセットテープだったね。だけど僕が本当にロックに開眼したのは、彼が THE DARKNESS の “Permission to Land” を聴かせてくれてからなんだ。それ以来、特に中学生の間はどんどんヘヴィーなバンドにのめり込み、バンドを始めるようになったのさ。
BULLET FOR MY VALENTAIN, TRIVIUM, ENTER SHIKARI, さらにそこから GOJIRA, THE BLACK DAHLIA MURDER といったバンドにね。そういったバンドたちが僕のエクストリームミュージックへの愛を深めてくれたのさ。

Q2: It all started with Facebook. Brady asked if anyone would like to form a death metal band in the vein of Gojira and The Black Dahlia Murder. Off course, later your music became more diverse, but why did you choose these two at first?

【BRADY】: Like I said, these two band were the starting point for me when it came to more extreme music – I’d always been fascinated by death metal but found blastbeats and that kind of intense, claustrophobic songwriting too difficult to get into. Gojira showed me that you can use those elements with a focus on songwriting and make heavy music really catchy. Dan (Nightingale, Guitar/Vocals) and I bonded over our mutual frustration with how shit the local scene had become and how bored we were with metalcore, which is what we’d mainly been doing beforehand – Conjurer ended up being the product of this. The defining moment, certainly for me, was when we saw Yob play at The Underworld – that performance was so powerful and life-affirming, we just had to make this band a reality. Also, Bast opened that show, who are a great UK doom band if you don’t know them.

Q2: 仰るように、GOJIRA と THE BLACK DAHLIA MURDER はバンドの始まりに大きな影響を与えたようですね?

【BRADY】: そうなんだ。さっきも言ったけどその2つのバンドこそ、エクストリームな音楽に関しては、僕にとってはスターティングポイントだった訳だからね。
というのも、それまで僕は確かにデスメタルに魅了されていたんだけど、ブラストビートやああいった強烈で閉ざされたソングライティングはなかなか理解出来ずにいたんだよ。
GOJIRA はそんな僕に、そういった要素を作曲に活用しながら、ヘヴィーな音楽を実にキャッチーに変化させることが出来ると教えてくれた訳さ。
ギター/ボーカルの Dan Nightingale と僕は、当時同じようなフラストレーションを抱えて仲良くなったんだ。ローカルシーンがいかにクソになったか、メタルコアがいかに退屈かという鬱憤だよ。その2つこそ、それまで僕たちが関わっていたものなんだけどね。そして CONJURER こそがそのフラストレーションの産物なんだよ。
僕にとって、後の CONJURER を決定づけた瞬間は YOB が The Underworld でプレイするのを見た時だろうな。とてもパワフルで、人生を肯定するようなパフォーマンスだったね。それでこのバンドを実現しなくてはと思ったのさ。
それに BAST がそのライブのオープニングを務めたんだ。偉大な UK のドゥームバンドなんだよ。(2014年、他に PALLBEARER も出演。)

Q3: OK, let’s talk about amazing debut full-length, “Mire”. At the top of the list is 5-K in the Kerrang!, lot’s of fans and critics praised your record so much. Even some says you are a savior of Metal, haha. Did you expected such a great reactions?

【BRADY】: Honestly not at all. I think a lot of bands start out with some sort of game-plan or aspirations for the project – we honestly just wanted to make cool music and as long as we’re doing that, we’re happy. Obviously, it’s been really cool to get the reception we’ve had to the record and the live shows, but it’s not why we do this. I’ve always said we’d be giving the same performance to 5 people in the back room of a local pub if that was all on offer to us, we fucking love these songs.

Q3: では素晴らしきデビューフル “Mire” について話しましょう。Kerrang! での “5K” を皮切りに、多くのファン、評論家から絶賛される作品となりましたね?

【BRADY】: 正直、こんな反響は予想もしていなかったよ。多くのバンドがゲームプランやある種の願望を持って活動を始めると思うんだけど、僕たちは正直ただクールな音楽を作りたかっただけで、そうある限り満足なんだよ。
明らかに、僕たちのレコードやライブがそういった歓迎を受けて来たのはクールだよ。でもだからって、そのためにこのバンドをやっている訳じゃないからね。
いつも言っているんだけど、僕たちは例えローカルパブの後方に陣取る5人のためにだって、同じパフォーマンスを披露するよ。ただ僕たちはこの楽曲たちをとても愛しているんだよ。

Q4: It seems there is kind of “Dark” “Gloomy” synchronicity between artwork, album title, and lyrics. Could you tell us about the theme of “Mire”?

【BRADY】: This is quite a weird one as there was no intentional or specific theme. We started writing and just didn’t stop, pretty much from day 1. When we decided to do the EP, we had several tracks that ended up on Mire finished and ready to record – it’s just that the 4 on the EP were the only ones that really worked together. So when it came to doing a full record, we only had a few songs left to finish off. This was great as we could get everything moving quickly, but did mean that nothing was particularly cohesive, which makes it really cool when people tell us how much the record sounds ‘like an album’ – it’s literally just a collection of songs. What I will say, however, is that we spent a fucking long time on the track listing, trying to make the songs flow together in a logical way as well as ensuring they fit on an LP.
The artwork is a concept based on the lyrics to ‘The Mire’, which is Dan’s interpretation of the Lyke-Wake Dirge – an old English folk song that depicts the soul’s journey from Earth to Purgatory. Rodrigo Almanegra did the artwork and we’re extremely pleased with it, he also did a sketch for each track which sit opposite their respective lyrics in the booklet. Speaking of lyrics, there’s no set concept for the record and really nothing that would be off-limits for us to talk about going forward. The record deals with folklore, nature, the idea of existence under a creator, fame & The Media, and loads more – I guess the thing tying everything together is, as you said, that it’s rooted in misery.

Q4: アートワーク、タイトル、リリックに音楽。”Mire” はダークでグルーミーなムードがある種シンクロしているようなレコードですね?

【BRADY】: 不思議なことに、この作品には特定の意図やテーマといったものは設けられていないんだ。僕たちは作曲を始めたその日からその勢いはとどまる事がなかったね。
EP “I” をリリースすると決めた時、すでに “Mire” を完成させるための楽曲がいくつかあったんだ。というのも EP に収録したのは4曲のみだったからね。だからフルアルバムを作るとなった時に、完成させなければならないのは本当に何曲かのみだったのさ。
もちろん、迅速に全てを進めることが出来たのは良かったんだけど、逆に言えばこの作品は特別な ‘纏まり” を意図して作られた訳ではないんだよ。だからみんなが、このアルバムがいかにアルバムらしい作品か話してくれるのは本当にクールなんだ。文字通り、楽曲をただ集めただけなんだけどね。
ただし、僕たちは本当に長い時間をかけて楽曲を聴き、論理的かつ LP に確かにフィットするよう楽曲の流れを考慮したんだよ。
アートワークは “Mire” の歌詞をベースのコンセプトとして描かれたんだ。そのコンセプトとは、Dan が地球から煉獄への魂の旅を描いた古いイギリスの民謡 “Lyke-Wake Dirge” を解釈したものなんだけどね。Rodrigo Almanegra がアートワークを手がけたんだけど、本当に満足しているよ。彼は各楽曲をイメージしたスケッチも残してくれてね。それはブックレットの歌詞の反対側に載せているよ。
歌詞について言えば、このレコードにコンセプトはないんだ。そして、今後も僕たちがテーマを限定されることはないよ。アルバムは、フォークロア、自然、クリエイターとして生きること、名声とメディア、そしてさらに多くのものを扱っているんだ。そして、君の言った通り、確かに全てが “悲惨” に根ざしているという意味では纏まっているんだよ。

Q5: Generally, Metalcore, Death metal is fast, aggressive and Doom, Sludge is slow, depressive. That’s why no one haven’t mixed these two elements. But you did it very organic way. What inspired you to mix such a contrasting aspects?

【BRADY】: The inspiration comes, quite simply, from the fact that we all have such varying tastes in music. I think a lot of bands come together with one or two major influences in mind – we’re attacking writing with 30 in mind at any given moment, and they’re always involving or being added to. This means we’re always open to new ideas and have no trouble trying lots of different stuff to try and find something exciting or new.

Q5: ファストでアグレッシブなメタルコアと、スロウでディプレッシブなドゥームはある意味正反対で、故にこれまで誰もミックスして来なかった訳ですが、CONJURER は実に自然にその融合を果たしていますね?

【BRADY】: 実にシンプルな話だよ。その試みのインスピレーションは、僕たち全員がバラエティー豊かに音楽を聴いているからこそ降りて来たんだよ。
恐らく、多くのバンドは一つか二つのメジャーな影響を心に留めながら作曲していると思うんだけど、僕たちはどの瞬間も30ほどの影響を考慮しながらやっているんだ。そしてそれらはいつも関係し、付加されながら完成に近づいて行くんだよ。
つまり、僕たちはいつも新たなアイデアにオープンだし、多くの異なる要素を試したり、エキサイティングで新たな何かを発見することを全く恐れないんだよ。

Q6: Also, from sludge, doom, to prog, black, death, hardcore, metalcore, your music has wider variety, more diverse world. Actually, I think such eclectic sound, diversity is cutting edge of metal scene, and definitely you are in the front line of it. Do you agree that?

【BRADY】: That’s very kind of you to say. While we’re certainly not the first band to cut down on traditional musical barriers we do it with a lot of care and attention to detail. Every single bar is argued over and practised and streamlined and perfected over many many months. We don’t like to waste time and would rather re-write a song that isn’t totally perfect that just live with it – this is essential when you don’t fit squarely into one genre as you can end up sounding like you’ve just tacked loads of different ‘bits’ together.
The real thing to mention here is that we don’t actually see any of what we do in terms of ‘genre’ – everything is just different techniques or ways of achieving a certain feel/mood. It’s only after a song is complete that we can sit back and say, ‘Okay, this is the Thrash bit and this is the Black metal bit…’ etc.

Q6: 仰る通り、スラッジ、ドゥームからプログ、デス、ブラック、ハードコーアにメタルコアと幅広いエクレクティックなサウンドはまさにメタルシーンの最前線に位置していますよね?

【BRADY】: そう言ってもらえるのは本当に嬉しいよね。ただし、トラディショナルな音楽のバリアを取り放ったのは僕たちが初めてではないんだよ。ただし、僕たちは非常に注意深く、細部までケアしながらその試みに挑戦しているんだけどね。
どのパートも何ヶ月に渡って議論、精査され尽くされているんだよ。もちろん時間を無駄にするのは嫌いだけど、完璧ではない楽曲をそのままにしておくよりは、書き直すことを選ぶね。あるジャンルが完璧にハマらない時、別の異なる要素を試してみるのは必然だからね。
ただし、ここで必ず言及すべきことは、制作中、僕たちが実際には “ジャンル” の面で何をしているのかわかっていないということだね。すべては異なるテクニック、もしくはその時々のある気分やムードを達成する方法でしかないんだよ。
「OK、ここはスラッシュメタルで、これはブラックメタル…」などと理解するのは、曲が完成した後なんだよ。

Q7: Is there anything you’re particularly proud of on the record? In your writing process, does everyone contribute to composition?

【BRADY】: The majority of the writing is Dan and Jan (Krause, Drums), but I put in a few bits on the record, specifically the majority of ‘Of Flesh Weaker Than Ash’ which I’m incredibly proud of. We do all add in ideas and structural bits as the rehearsing process goes on but yeah, Dan and Jan are the creative driving forces behind Mire. I think the fact that we’ve actually made a record we can all agree on is a fucking miracle so I’m sure all the guys would agree that we’re proud of that.

Q7: ライティングプロセスには全員が貢献したのでしょうか?

【BRADY】: 作曲の大半は Dan と ドラマーの Jan Krause が行ったんだけど、僕もこのレコードにはいくつかインプットを行ったよ。特に “Of Flesh Weaker Than Ash” は大半が僕の作曲だから、とても誇りに思っているんだ。
それにもちろん、バンド全員がリハーサルのプロセスからアイデアや構成の部分で貢献しているよ。ただ、Dan と Jan が “Mire” のクリエイティブなエンジンであったことは間違いないね。
僕は全員が納得のいくレコードを生み出せた事実は、ある意味奇跡だと思うんだ。だから全員が当然この作品を誇りに思っていると信じているんだ。

Q8: So, Holy Roar Records definitely catches a great deal of attention from metal scene. And you are one of the headliner of the label. What’s your perspective about the label’s view and rooster?

【BRADY】: It’s such an amazing place to be as a new band – Holy Roar only want to push and nurture creativity which is exactly what we’re about. Their attitude is completely aligned with ours too: no bullshit, absolute quality, fuck the norm. The roster is of an unbelievably and consistently high quality, I’m certain that this era will be looked back on as a really important time for UK heavy music in years to come.
With regards to hilights on the roster, I’ve been listening to both the upcoming OHHMS & Pijn records while writing this interview – these are two utterly phenomenal bands in the uk post-music scene that we’ve been lucky enough to tour with and their new albums both push their sounds into exciting new territories. I wholeheartedly recommend you check them out.
If Holy Roar is a label that excites you, you can subscribe via their bandcamp and get a new release each month mailed direct to you before they’re available to the public. You also get cool behind-the-scenes shit and a discount on merch. Through this service, I’ve discovered Apologies I Have None and Haast’s Eagled, both bands which I’m now a huge fan of and possibly wouldn’t have listened to otherwise.

Q8: 所属する Holy Roar Records もあなた達と同様、メタルシーンから大きな注目を集めていますよね?

【BRADY】: 新しいバンドにとってこんなに素晴らしいレーベルはないよ。Holy Roar はただクリエイティビティーをプッシュし、育みたいだけなんだ。まさに今の僕たちみたいなバンドのね。彼らのアティテュードは、僕たちのそれと完全に一致しているんだ。クオリティーが全て、規範なんてクソ喰らえってね。
実際、ロースターは最高だし、常に高いクオリティーを誇っているね。僕は何年かして振り返った時に、今この時代が UK のヘヴィーミュージックにとって本当に重要な時期だったとなるに違いないと思うね。
ロースターのハイライトについてだけど、ちょうど僕は OHHMS と PIJN の新作を聴いていたところなんだ。本当に彼らは UK のポストミュージックシーンにおいて絶対的に偉大なバンドだよ。彼らとツアー出来て実にラッキーだったね。彼らの新作は両方とも、さらにそのサウンドをエキサイティングで新たな領域へとプッシュしているね。心からチェックすることを勧めるよ。
もし Holy Roar のアーティストが気に入ったなら、リリースより早く毎月音源が送られてくるようなサブスクリプションも Bandcamp に用意されているからね。マーチも安くなるし。僕もそのサービスで、今では大ファンの APOLOGIES I HAVE NONE と HAAST’S EAGLED を見つけたからね。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED BRADY’S LIFE

KENDRICK LAMAR “TO PIMP A BUTTERFLY”

THE DARKNESS “PERMISSION TO LAND”

GOJIRA “THE WAY OF ALL FLESH”

THE BLACK DAHLIA MURDER “RITUAL”

THE DECEMBERISTS “THE HAZRDS OF LOVE”

MESSAGE FOR JAPAN

Hello! Thank you for taking the time to read this – we would fucking love to get out and tour in Japan in the next couple of years. I hope you enjoy our record, the next one will be much better.

やあ!時間を割いて僕たちのインタビューを読んでくれてありがとう!これから何年かのうちに、日本ツアーを実現させたいと本当に願っているよ!レコードを楽しんで。次のアルバムはもっと良くなるよ。

BRADY DEEPROSE

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【MICHAEL ROMEO (SYMPHONY X) : WAR OF THE WORLDS / PT.1】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MICHAEL ROMEO OF SYMPHONY X !!

“I’ll Take a Great Song Over Anything Else. The Technique And All That Stuff Is Fine, But Using It In a Tasteful And Musical Way Is What Is Important. “

DISC REVIEW “WAR OF THE WORLDS / PT.1”

Michael Romeo は自己超克を命題に刻む、ストイックなギターウィザードです。一定のスタイルを確立した後、そのクオリティーを安住の地とするプレイヤーが多い中、SYMPHONY X のマスターマインドはイノベーションを続けます。
90年代初頭、Yngwie Malmsteen と John Petrucci のハイブリッドとしてシーンに登壇した Michael は、プログメタル第ニの波にシンクロした SYMPHONY X 共々着実にその地位を築いて行きました。
PANTERA の獰猛かつ理知的なリフエージを自らのファンタジーへと取り込んだ “The Divine Wings of Tragedy” は序章にしてエレガントなマイルストーン。”ユリシーズ” をテーマにシンフォニックな24分の大曲をリリカルに演じる “The Odyssey”、そして TOOL や DISTURBED のコンテンポラリーで数学的なリフロマンスが冴え渡る “Paradise Lost”。
「僕にとっては、異なることに挑戦したり、新しく興味深い何かを創造したりといったことの方が大きな意味があるんだよ。」と語る通り、Michael は SYMPHONY X を通してその豊潤なビジョンと、アップデートを重ねた先鋭なる時代性を表現して来たのです。
94年に、今は亡きゼロ・コーポレーションからリリースしたクラシカルな “The Dark Chapter” をノーカウントとしてソロデビュー作の肩書きを得た “War of the Worlds/Pt.1” は、まさにそのビビッドな開拓的スピリットを体現した作品だと言えるでしょう。
インタビューで、「僕はこのアルバムでメタルに映画音楽の要素をミックスしたかったんだ。」 と語ったように、実際 “War of the Worlds/Pt.1” こそが、チャレンジングかつ前人未到のオーケストラルなシネマティックメタルであることは明らかです。
もちろん、RHAPSODY のようにクラッシックや民族音楽を、オーケストラルにメタルファンタジーへと落とし込む手法はこれまでもありました。しかし、Bernard Hermann や John Williams, Hans Zimmer といった、コンテンポラリーなシネマミュージックの息吹を濃厚に抱きしめる Michael の手法と慧眼は、近年の多様でカラフルなモダンメタルレボリューションの中でも際立っていますね。
アルバムを通して奏でられる印象的なテーマ、モチーフを内包した、ダークで荘厳な “Introduction” はスターウォーズメタルのファンファーレ。アルバムのテーマは “Conflict” “紛争”。”彼ら” と “私たち”、立場、人種、種族、生い立ち、様々な違いにより争いを余儀なくされる無慈悲なドラマはそうしてオーケストラルにその幕を上げます。
刹那、プログメタルのカタルシスを満載した “Fear of the Unknown” が鳴り響くと、リスナーは慣れ親しんだ “X のシンフォニー” に酔いしれるでしょう。ただし、Russell Allen に比べてよりデリケートでメロディックな Rick Castellano のボーカルアプローチは喝采と共に新鮮に映るはずです。
よりシリアスで陰鬱な領域を探求する “Black” はスターウォーズメタルの象徴かもしれませんね。壮大なオーケストレーションとギターの共闘で迫り来る闇を表現したイントロから、ファストにイマジネーティブに畳み掛けるメタルの牙はあまりにスリリング。
さらに、EDM/dubstep を大胆にそのメタルオーケストラへと導入した “Fucking Robots” は創造性と享楽の両面からアルバムのハイライトと言えるかも知れません。プログメタル、オーケストラ、EDM が三位一体となり、ビッグでキャッチーなコーラスを伴いながら畳み掛けるそのインパクトはまさに圧巻のトライデント。
シンフォニックなインタルードでシームレスに繋がり映画の体をしたアルバムは、オリエンタルトライバルな “Djinn”、胸を打つ壮大なパワーバラード “Believe”、TOOL のメソッドをメロディックメタルに封入した”Oblivion” と、いくつかのモチーフを音楽的に拡大し、オーケストラとメタルのシンクロ度をさらに高めながらエピックな世界を創り上げて行くのです。
そうしてアルバムは、”Constellations” で二者を完璧なまでに融合し、その幕を閉じました。
ARK, Yngwie との仕事で知られる達人 John Macaluso, 実は同じ学校に通っていたというBLSの John JD DeServio のオールスターキャストもファンにはたまりませんね。今回弊誌では、マエストロ Michael Romeo にインタビューを行うことが出来ました。「テクニックとか、ギターに纏わる様々な事柄も良いけど、それを絶妙に、音楽的な方法で使用することこそ重要なんだ。」どうぞ!!

MICHAEL ROMEO “WAR OF THE WORLDS / PT.1” : 10/10

INTERVIEW WITH MICHAEL ROMEO

Q1: First of all, off course, you are a mastermind of Symphony X. So, it seems you can make anything you want in the band, I think. What made you create your own solo record in this timing?

【MICHAEL】: The band was taking a break last year, as some of the guys were doing other things, so this gave me the time to work on a solo album. It is something I’d been thinking about doing over the years, but never really had the time… as I had always spent alot of time writing, recording and touring with Symphony X. So, with the band taking a little break, as well as having alot of ideas for the music, I did this album.

Q1: あなたは SYMPHONY X の中心人物で、バンドの方向性をある程度自由に決定出来る立場にあると思います。まずは、そういった立場にありながら、このタイミングでソロアルバムをリリースすることに決めた理由から伺えますか?

【MICHAEL】: 昨年、SYMPHONY X は休息を取っていたんだよ。メンバーの内、何人かが別のプロジェクトをやっていたからね。だからソロアルバムを制作する時間が取れることになったんだ。
実際、ソロアルバムは何年も前から作りたいと思っていたんだ。ただ、時間がなかなか取れなかったんだよ…というのも、僕はいつも SYMPHONY X での作曲、レコーディング、そしてツアーに多くの時間を割いて来たからね。
だから、今回バンドが休息を取るタイミングで、音楽的なアイデアも沢山浮かんでいたからソロ作品を作ろうと決めたのさ。

Q2: I remember “The Dark Chapter” which was released in Zero Corporation, 1994. But your new record “War of the Worlds / Pt.1” is announced first official solo record, right?

【MICHAEL】: Yeah, The Dark Chapter was more of a demo to me. It was something I had done, way back when, in my old apartment with not much gear… just me having fun playing. Shortly after Symphony X released our first CD, our label at the time, Zero Corp., asked me about putting that demo out, I said ‘sure’… but to me it was always just a demo. I consider this as my first real solo album, – with real players, proper production, and all that stuff.

Q2: あなたが1994年にゼロ・コーポレーションからリリースした “The Dark Chapter” というソロ作品を覚えていますよ。しかし、公式には今回の “War of the Worlds / Pt.1” が初のソロアルバムとアナウンスされていますよね?

【MICHAEL】: うん、”The Dark Chapter” は僕にとってよりデモに近い作品だったんだ。確かに僕の作品だけど、振り返ってみるとあのアルバムは、昔のアパートで機材もほとんど無い状況で制作したんだ…ただプレイを楽しみながらね。
SYMPHONY X がファーストアルバムをリリースした直後、当時のレーベルだったゼロ・コーポレーションがそのデモをリリースしないかと持ち掛けて来た訳さ。僕は “もちろん” と答えたよ。だけど、僕にとってあのアルバムはあくまでもデモなんだ。
だから僕はこの “War of the Worlds / Pt.1” を真の最初のソロアルバムだと考えているんだよ。リアルなプレイヤー、適切なプロダクションを備えたね。

Q3: Perhaps, lot’s of fans anticipated your solo record would be instrumental album. But we can get almost vocal oriented, year’s best record! Along with that, it’s a perfect mix between metal and cinema, right?

【MICHAEL】: I really wanted to do a record like this, with songs and vocals… and with a very cinematic feel. That was the idea from day one. When I first started wrting for this album, I wanted it to be very orchestral, very cinematic. There would be the usual big heavy riffs, guitar stuff, and progressive elements, but alot more interplay with the guitar and orchestra. And I wanted that orchestral flavor to have a ‘sci-fi’ or an ‘epic space’ vibe. You know… a bit of the ‘Star Wars’ thing. I wanted to give some of the music a ‘film score like’ quality. So, I wasn’t too worried about not doing an instrumental album because I knew with this stuff, the guitar was still going to be very upfront… even within the songs and within the orchestral sections, there is alot of guitar happening.

Q3: 多くのファンはインストゥルメンタルのアルバムを予想していたでしょうが、実際はボーカルを起用し、メタルと映画が素晴らしく融合した最高のレコードが届けられましたね?

【MICHAEL】: 僕は本当にこういったレコードを作りたかったんだよ。非常にシネマティックな感覚を持ったボーカル入りの楽曲たちをね。このアイデアは制作の最初期から変わっていないんだ。
このアルバムの作曲を始めた時、僕は作品をとてもオーケストラルでシネマティックにしたかったんだ。もちろん、ビッグでヘヴィーなギターリフ、プログレッシブなエレメントを使用しながら、だけど同時に沢山ギターとオーケストラが絡み合うインタープレイがあるようなね。
そして僕は、そういったオーケストラルなフレイバーに、SF とか宇宙譚のバイブを持たせたかったのさ。まあ言ってみれば、”Star Wars” のような感じかな。そしていくつかの楽曲には、映画音楽のようなクオリティーを与えたかったんだ。
だからインストゥルメンタルじゃないからといって特に心配はしなかったね。なぜなら僕はこのマテリアルを完全に理解していて、ギターはそれでも非常に前面に出ているからね。リード以外の楽曲やオーケストラセクションの中でさえね。本当に沢山のギターが詰まっているからね。

Q4: It seems you paid homage to film score giants Bernard Hermann and John Williams. And your film score influence fits the theme “conflict” inspired by the novel by H.G. Wells perfectly. Do you agree that?

【MICHAEL】: I think it all works together in a cool way. Like I said, I wanted the music to have a bit of that film-score element mixed with metal, so I looked to the guys who have inspired me over the years and tried to incorporate some of that into this album. John Williams and his music for Star Wars is one of my favorites, so putting this album together and knowing I was working with the War of the Worlds as the title, it all seemed to fit together perfectly.

Q4: 映画音楽の巨匠 Bernard Hermann と John Williams への素晴らしいオマージュだとも言えそうですね。さらに、作品のテーマである “紛争” は、H.G. Wells の小説 “宇宙戦争” からインスピレーションを得たそうですが?

【MICHAEL】: 本当に、この作品はそういったインスピレーションの数々が全てクールに噛み合った結果だと思うよ。さっきも言ったけど、僕はこのアルバムでメタルに映画音楽の要素をミックスしたかったんだ。
だから、僕を何年にも渡り感化し続けてくれた偉人たちをある意味当てにしたし、彼らから影響を受けた要素を作品に取り込もうとした訳さ。
John Williams と彼が “Star Wars” に提供した楽曲は僕のフェイバリットの一つなんだよ。だからこのアルバムに取り入れたし、”War of the Worlds” (宇宙戦争) というタイトルにも当然完璧にハマった訳さ。

Q5: In this colorful, eclectic record, EDM/dubstep elements are really surprising! It’s really great that you don’t fear the challenge, but are you big fan of EDM?

【MICHAEL】: Not a big fan, although some of what I’ve heard it pretty cool. Years ago, I overheard my kids listening to some electronic music, the dubstep stuff. I thought it would be cool to try something like that with the solo album, but maybe add some guitars, a little orchestra and a vocal. Just trying to put things together and try to create something different.

Q5: そういったメタルと映画音楽をミックスする試みの中で、EDM/dubstep の要素には驚かされました。チャレンジを恐れない姿勢が素晴らしいですね!実際、あなた自身 EDM のファンなのでしょうか?

【MICHAEL】: 大好きという訳ではないよ。だけど今まで聴いて来たものの中で、とてもクールな音楽もあったね。
何年か前のことだけど、僕の子供たちがエレクトロニカやダブステップを聴いているのをふと耳にしたんだよ。それで、こういった要素もソロアルバムでトライしてみたらクールだろうなと思ったんだ。
ただし、ギターやちょっとしたオーケストラ、ボーカルも加えた方が良いだろうなと。それでそういった要素を纏めて、普段と異なる感覚を生み出そうとしたんだよ。

Q6: Rick Castellano is definitely rising star. He has wide range of voice, emotion. And it seems more melodic compared with Russell Allen. How did you find him?

【MICHAEL】: I met Rick about 7 years ago. I was jamming with some old friends, just hanging out, a few beers, having fun one weekend. It was here a friend introduced me to Rick. We spent the day jamming on some tunes – Sabbath, Priest, Rush… all that kinda stuff. I thought Rick was really great and we stayed in touch. I remember thinking… ‘if I ever did a solo project or something, I’d give Rick a call’… so I did, and we all had a great time recording this record.

Q6: 作品でボーカルを務めた Rick Castellano はライジングスターと呼べそうですね?レンジも幅広く、Russell Allen に比べてよりメロディックなアプローチを取っているようにも思えます。

【MICHAEL】: 初めて Rick に会ったのは7年くらい前になるね。その時僕は旧友たちとジャムっていたんだ。ただみんなでたむろって、ビールを飲みながら楽しい週末を過ごしていたんだよ。それでその中の友人の1人が Rick を紹介してくれたのさ。その後僕たちは、一日中色んな曲を一緒にジャムったんだ。BLACK SABBATH, JUDAS PRIEST に RUSH…そんな感じの楽曲をね。
それで僕は Rick は本当に素晴らしいシンガーだと感じて、連絡を取り合うことにしたんだよ。こう考えたのを覚えているよ。「もし僕がソロプロジェクトのようなものをすることがあれば、Rick に電話しよう。」とね。だからそうしたのさ。そしてメンバー全員が今回のレコーディングを心から楽しんだんだ。

Q7: Definitely, your guitar playing has been evolved still now! So, guitar music has gone through djent movement. Among them, new talents like Animals As Leaders, Plini was born. On the other hand, some people says guitar music is old fashioned or dead. What’s your perspective about the future of guitar music?

【MICHAEL】: Ah yes… the ‘guitar is dead’ thing. Ha! There is some truth to it in that, mindless technical guitar noodling has lost it’s appeal. But I think guitar music can still be great and interesting if the music has something to say. I’ll take a great song over anything else. The technique and all that stuff is fine, but using it in a tasteful and musical way is what is important. Trying different things and creating something new and intersting is more important to me. Just be creative with the tools you have.

Q7: あなたのギタープレイは現在でも進化を続けていますね。ギターミュージックはここ数年、Djent ムーブメントを経て ANIMALS AS LEADERS のような新たなタレントを生み出しました。一方で、ギターミュージックは古臭い、死んだと言及する音楽ファンもいますよね?

【MICHAEL】: あぁ、そうだね…うん、所謂 “ギターは死んだ” ってやつだよね。笑わせるよね!いや、確かに真実もいくらかは含まれているよ。スピリットの感じられない即席のテクニカルギターはその魅力を失って来ているよ。
だけどね、それでも僕はギターミュージックは、そこに伝えたいメッセージが込められているならば、今でも偉大で興味深い存在になれると思っているんだ。
僕は何よりも、素晴らしい楽曲を作りたいと思っているよ。テクニックとか、ギターに纏わる様々な事柄も良いけど、それを絶妙に、音楽的な方法で使用することこそ重要なんだ。だから僕にとっては、異なることに挑戦したり、新しく興味深い何かを創造したりといったことの方が大きな意味があるんだよ。
つまり道具は道具さ。君が持っているツールを活用して、ただクリエイティブになろうぜ!

Q8: Anyway, Is “Pt.2” and Symphony X’s new record cooking up? What’s your plan?

【MICHAEL】: When I first started writing music for this, I just kept writing every day for about 5 months. When I went back and looked at everything I had, there was enough music written for two albums. At that point I knew it was going to be broken down into two seperate parts, but we went ahead and recorded the drums, bass, and most of the guitars and vocals for everthing. So, although alot of it is recorded, there is still some work to be done. About Symphony X, we’ve been talking alot lately and will have some plans soon.

Q8: “War of the Worlds” の “Pt.2″、そして SYMPHONY X の新作もファンは待っていますよ。

【MICHAEL】: この作品に取り掛かったころ、僕は5ヶ月に渡って毎日ただ作曲を続けていたんだよ。その5ヵ月が終わり、仕上がったマテリアル全てを考慮すると、アルバム2枚分の音楽はゆうにあることに気づいたんだ。
その時点で、この作品は2つの別々のパートに分かれることはわかっていたんだけど、僕たちは先んじて全体のドラムス、ベース、そしてギターとボーカルの大半をレコーディングしてしまったんだ。まあ、大半のレコーディングが済んでいるとは言え、まだ “Pt.2” の完成までには色々とやらなければならない仕事があるんだけどね。
SYMPHONY X については、僕たちは最近、新たな動きについて沢山話しているんだよ。だからこれからの計画もすぐに明らかになると思うよ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED MICHAEL’S LIFE

KISS “ALIVE Ⅱ”

(For Making Me Want To Play Guitar In The First Place)

OZZY OSBOURNE “BLIZZARD OF OZZ”

YNGWIE MALMSTEEN “RISING FORCE”

RUSH “HEMISPHERES”

STAR WARS (ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK)

MESSAGE FOR JAPAN

Yes, we had a great time at Loud Park and hope to see everyone again soon! And, off course, a big thanks to all the fans and friends in Japan, Symphony X definitely got it’s start there and I will always be grateful for that… so thank you!

Loud Park では素晴らしい時間を過ごせたし、みんなにまたすぐ会えたらと願うよ! そしてもちろん、日本のファン、友人全員に大きな感謝を伝えたいね!
SYMPHONY X は間違いなく日本から始まったんだ。そして僕はその事実をこれからも感謝し続けるだろうね…とにかく、ありがとう!

MICHAEL ROMEO

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ENSLAVED : E】JAPAN TOUR 2018 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH IVAR BJØRNSON OF ENSLAVED !!

“We Knew The Style Of Music Would Be Related To The Black And Death Metal Movement, But We Also Knew That Our Lyrical Content And Concept Would Have To Be Different From These Genres.”

DISC REVIEW “E”

聳え立つ九つの頭首。中央の頭は不死、他の八つは一撃を受けると増殖して生え変わる。ENSLAVED は神話のヒドラを想起させる骨太のリビドーで、メタルシーンを闊歩する規格外の怪異です。
90年代初頭、ノルウェーの地下ブラックメタルシーンから這い出た幻妖は、シンセサウンドを吸血した異端のシンフォブラックでシーンに顕現し、徐々に知的で濃密なプログレッシブサウンドへと傾倒していきました。
インタビューにもあるように、骨子となるブラックメタル初期の原衝動を護持しつつ、バンドが遭遇し見渡す百色眼鏡の影響を次々と抱きしめ新たな “首” へと挿げ替えていく様は、まさに不滅なるヒドラの所業として唯一無二の存在感を放っていますね。
“Axioma Ethica Odini”, “RIITIIR”, “In Times”。そうして近年、ブラックメタルのエトス、モノクロームのパレットに百花繚乱のカラフルな配色と明暗を導き、精彩で前衛的な雄編を提示し続ける ENSLAVED が辿り着いたアバンギャルドの極み、ヤマタノオロチの多様性こそが最高傑作とも謳われる最新作 “E” なのです。
ENSLAVED の頭文字とも重なるアルファベット “E” は、同時にゲルマンの古い文字体系ルーン文字で “ehwaz” 家畜としての馬、転じて “共生” を象徴しています。
アートワークの “M” こそがそのルーン文字 “E” であり、”M” が馬の姿に似ていることから浸透していった考え方だと言いますが、このタイトル自体がサタニズムを元にした既存のブラックメタルとは全く異なり、自然やスピリチュアル、そして北欧神話やバイキングの遺産を題材とする ENSLAVED の本質を端的に示しているのでしょう。
事実、インタビューで Ivar は 「僕たちの音楽的なスタイルがブラック/デスメタルのムーブメントに関係していることは分かっていたんだ。他の音楽からの影響も散りばめられてはいたけどね。同時にその頃僕たちは、歌詞の内容やコンセプトがブラック/デスメタルとは異なるだろうことも理解していたんだよ。」 と語ってくれています。
まさにその自然との共生をイメージさせる鳥の囀り、そして “馬” の嘶きに幕を開けるオープナー “Storm Son” は、バンドが到達したエピカルかつアバンギャルドな森羅万象を提示します。
PINK FLOYD を彷彿とさせるサイケデリックで緩やかな時間は、新加入 Håkon Vinje の神々しくも美しき多層のクリーンボーカルへと進展し、一方で Grutle Kjellson がグロウルの黒雲を呼び込むと一天にわかにかき曇り、メロトロンやオリエンタルなフレーズを織り込んだ狂気の嵐が巻き起こるのです。
実際、前任者 Herbrand に比べて Mikael Akerfeldt に近い Håkon のオーガニックな声質は、エクストリームミュージックの野望と、複雑怪奇でアバンギャルドなプログロックの至福を全て抱きしめた人類の進化を映したこの11分の絵巻物で、以前にも増したダイナミズムを創出することを嫋やかに宣言していますね。
“Sacred Horse” で降臨する煌びやかな Keith Emerson の鍵盤捌き、アシッドにブルースのパターンを組み込んだ “Axis of the World”, そしてコンテンポラリーなドゥームの嘆きにサックスの躍動を込めた “Hiindsiight” など、Grutle が 「あらゆる既存の枠組みや境界線、ルールを取り払った。」 と証言する作品の中でも、”Feathers of Eolh” は至高の驚きでした。
ヒプノティックでミニマル、Steve Reich とジャズのエッセンスを抽出し、ドリーミーなクリーンボイスとフルートを旋律にブラックメタルの枠組みの中で “ヘラジカの羽” を描き出す想像以上の冒険は、いつの日にもチャレンジを恐れずブレイクスルーを続けるバンドの偉大なスピリットが滲み出しているように感じました。
今回弊誌では創立メンバーでコンポーザー/ギタリスト Ivar Bjørnson に2度目のインタビューを行うことが出来ました。前回は Loud Park 16での初来日直前。そして今回は、直後に日本ツアーが決定しています!!バンドと繋がりの深い SIGH や Vampillia との共演は見逃せません。さらに初期3作からプレイするスペシャルなワンマンセットも予定。
「新しいバンドの大半は過去のバンドを真似たり、張り合ったりしてその呪いにかかっていたように思うんだ。だけど結局、そのやり方では全てが逆戻りして、進化もなく後退してしまうだけなんだよ。」 どうぞ!!

ENSLAVED “E” : 10/10

INTERVIEW WITH IVAR BJØRNSON

Q1: First of all, how was Loud Park 16? Actually, I was in the front row at that time, it was really excited, great performance! What did you like our country?

【IVAR】: It was amazing! What a festival; great audience, great production – we had such a great experience playing in Japan for the first time. We had also a fantastic experience visiting the country itself. We all loved being in Japan; the culture, the scenery, and for specially the food! Just fantastic, great to be back already!!

Q1: まずは Loud Park 16の感想から聞かせていただけますか?

【IVAR】: 最高だったよ!素晴らしい観客、素晴らしいプロダクション。凄いフェスティバルだね!日本で初めて演奏出来て重要な経験になったね。
それに、日本を訪ねること自体も素敵な体験だったよ。バンド全員が日本を大好きになったね。文化や景観、それに何と言っても食事だね!ただただ最高だったな。そしてまた戻れるんだよ!

Q2: Your Japan tour 2018 is just announced! This time, you will play Tokyo, Osaka, and Nagoya. So, maybe You can visit more nice places, beautiful natures than last time. Anyway, do you know support acts Vampillia, VMO,Sigh, SSORC,Cataplexy and Cohol? What’s your perspective about them?

【IVAR】: Yes, this is truly an amazing thing – we are very grateful and glad to be invited back, and the experience also other parts of Japan! Really looking forward to see more of the nature side of Japan! Yes, of course we know of the Japanese Metal scene; one of the most vibrant and historical in the world scene of Metal. These bands we have of course heard of, I would say Sigh and Vampilla are the most well known in our circles. Sighs are “old” personal friends of us – Mirai came to visit us where we lived in Norway all the way back in the early 90s! We jammed some Venom songs etc with him in our rehearsal space even! Great guy, same for the entire band – they also came and hung out with where we live in Norway now not so long ago! And were fantastic hosts for us after Loud Park 16, guiding us around Tokyo and giving us a fantastic experience. Really a brother/ sister band of Enslaved!

Q2: 今回は日本ツアーということで、東京、大阪、名古屋でプレイしますね。前回よりも様々な場所を訪れることが出来ますね?(笑) そのツアーに帯同する Vampillia, VMO, SIGH, SSORC, Cataplexy, Cohol といったバンドについてはご存知でしたか?

【IVAR】: そうだね、本当に素晴らしいことだよ。僕たちをまた招聘してくれて嬉しいし、とても感謝しているんだ。日本のまた違った部分を経験出来るんだからね!今回は、日本のより自然豊かな場所を訪れたいね。
帯同するバンドについてだけど、もちろん僕たちは日本のメタルシーンを知っているよ。実際、世界で最も鮮やかで歴史のあるメタルシーンの一つだよね。君が挙げたバンドももちろん聴いているしね。
SIGH と Vampillia が僕たちの中で最も知られているバンドだろうね。SIGH は僕たちの個人的な友人で、”昔馴染み” なんだよ。90年代初頭、未来 (川嶋氏) がはるばる僕たちの住んでいたノルウェーまで訪ねて来てくれたんだ!それで僕らのリハーサルスペースで VENOM の楽曲なんかをジャムったりもしたんだよ!偉大な男だし、それはバンド全体にも言えるね。
と言うのも、SIGH 自体も割と最近ノルウェーに会いに来てくれているんだ!それに Loud Park 16 の後にはホスト役を買って出て、東京を案内してくれてね。素晴らしい体験をプレゼントしてくれたのさ。本当に ENSLAVED の兄弟/姉妹 バンドだと言えるね。

Q3: Since the last interview, you parted ways two long-time members. Herbrand Larsen and Cato Bekkevold. It was really difficult, tough decision for each other, right?

【IVAR】: yes and no – of course it was very special to part ways with such long time members that has meant so much for the band’s development. But also, they both left for personal need to prioritize different in their lives, and of course we cannot protest that. With a band like this; touring relentlessly and everything, it will take up most of your time – so when you feel you can no longer dedicate yourself at the necessary level, it is basically over. And that happened for both Herbrand and Cato – we respected that and focused 100% on moving on and letting the right new people appear instead of letting any negative focus get in the way. And this really worked out perfectly for us! Look at the new members we have; Håkon Vinje and Iver Sandøy – two of the very best musicians we have crossed paths with ever, and they are now IN Enslaved. So yes, of course sad to see old colleges leave the “fold”, but what we have gained is fantastic, absolute progression for Enslaved!

Q3: 前回のインタビューの後に、長年メンバーだった Herbrand Larsen と Cato Bekkevold がバンドを離れました。彼らにとってもバンドにとっても、タフな決断だったのではないですか?

【IVAR】: その答えはイエスでもありノーでもあるね。もちろん、あれだけ長く連れ添ったメンバーとの別れは特別なことだよ。バンドの進化にも大きな影響を与えるよね。だけど同時に、2人は人生の中で異なる優先事項が出来たからバンドを離れた訳で、僕たちにそれを妨げることは当然出来なかったんだよ。
僕たちのような過密にツアーを行うバンドだと、自分の時間のほとんどを捧げることになるんだ。だから、もうこれ以上は自分を捧げることが出来ないと感じれば、基本的に続けることは不可能なんだ。そしてその状況が Herbrand と Cato 2人に起こってしまった訳さ。
僕たちは彼らの決断を尊重しているし、100%前に進むことに集中しているんだ。ネガティブな要素を取り払い、新しいメンバーを加入させてね。そして新メンバーが完璧に機能しているんだよ!
その2人、Håkon Vinje と Iver Sandøy を紹介しようか。実際、彼らは僕たちが関わって来た中でもベストのミュージシャンだよ。そんな2人が ENSLAVED に加わってくれたんだ!
もちろん、昔からの仲間が僕たちの “組織” を離れるのは悲しいよ。だけどその結果、手に入れたのは ENSLAVED にとって素晴らしく、完璧な進化だったね!

Q4: I believe Herbrand’s clean voice was one of the symbol of Enslaved. But, as far as I listen to “E”, his successor Håkon Vinje did really very good job. Actually, I was impressed Seven Impale’s music and contacted them before. How did you find him?

【IVAR】: Yes, right!? Actually I found his band first! I was at a local music industry event where up and coming artists where rounding off the days with showcases. First night it was Seven Impale – which blew me away right there and then! I was there with the guys from Karisma Records, who offered them a deal right there and then – I told them both they should talk to Iver Sandøy (who was already the Enslaved co-producer) to produce their debut album. Which they did! So we had been following the band since then. When Herbrand did his last show in December 2016, Seven Impale was the opening band for the night. Me and Grutle was watching them and noticed Håkon’s amazing style with the keys and asked him there and then if we could talk to him, which he said “yes” to luckily. Then of course Iver being their producer was important, he talked to Håkon and coached him right into it! You should bring Seven Impale to Japan too! Great live band!

Q4: Herbrand の声はある種 ENSLAVED のシンボルだと感じていました。しかし、最新作 “E” を聴く限り、仰るように後任の Håkon Vinje は素晴らしい才能の持ち主のようですね。
実は弊誌でも、彼の別バンド SEVEN IMPALE にコンタクトを取ったことがあるのですが、あなたは彼をどうやって見つけたのですか?

【IVAR】: 本当に!?実際、僕も彼のバンドをまず見つけたんだ!その時僕はローカルな音楽業界のイベントに出席していたんだ。新進気鋭のアーティストが日替わりでショーケースギグを行うようなね。そして最初の夜に SEVEN IMPALE がプレイしたんだ。本当にかつてないほどぶっ飛んだよ!
そこには Karisma Records の人たちと居たんだけど、彼らはその場で契約のオファーをしていたよ。だから僕はバンドとレーベルに、僕たちの共同プロデューサーであった Iver Sandøy と話すべきだと言ったんだ。彼らのデビュー作をプロデュースしてもらうためにね。そうして実現したんだよ!だからそれ以来、僕たちは SEVEN IMPALE を追い続けていたのさ。
2016年の12月、Herbrand が僕たちと最後のショウを行った日、その夜のオープニングアクトは SEVEN IMPALE だったんだ。僕と Grutle は彼らを見ていたんだけど、そこで Håkon のキーボードをプレイしながら歌う素晴らしいスタイルに気づいたんだ。すぐ彼にちょっと話せるかな?って尋ねたよ。幸運なことに答えはイエスだったね。
もちろん、彼らのプロデューサーである Iver の存在も大きかったね。彼が Håkon と話してバンドに合うようコーチしてくれたからね!
とにかく、SEVEN IMPALE も日本に呼ぶべきさ!偉大なライブバンドだからね!

PHOTO BY ANTHONY  DEBOIS
Q5: That’s not usual for using only one alphabet as album title. Actually, “E” means “horse”, right?

【IVAR】: Yeah it was time for something a bit more concise and efficient after all our long and pretentious titles, right?! Yes, “E” is the latin equivalent to the rune “Ehwaz”, which means literally “horse”; totally correct. But as all the runes, it has many layers of meanings in addition to the literal translation. The symbolism of the horse-rune has to do with the relation between early men and horse/ domesticated animals; relationships, inter-dependence, “silent” communication.

Q5: それにしても、最新作のタイトル “E” には驚きました。アルファベット1文字ですからね。この “E” とは馬を意味するようですが?

【IVAR】: そうだね。そろそろ長くて面倒なものよりも、簡潔で効率的なタイトルにするべき時でしょ?
そして確かに、”E” は文字通り “馬”を意味するルーン文字 “Ehwaz”に相当するラテン語なんだ。 君の言う通りね。ただし、すべてのルーン文字がそうであるのように、そこには文字通りの翻訳に加えて、多くの意味の “層” が存在するんだよ。
ホースのルーンが象徴する事象は、初期の人類が馬を家畜とした事実に関係するよ。リレーションシップ、相互依存、共存、そして無言のコミュニケーションといったようなね。

Q6: North mythology, Norway itself and vikings are off course, Enslaved are always inspired by nature and spirituality. Recently, Black metal acts like Alcest, Wolves in the Throne Room explore spiritual, nature inspired realms. Definitely, you are the pioneer of that. What inspired you to bring Black metal to spiritual?

【IVAR】: Yes we are, thanks for the acknowledgement! For us it was not a huge intellectual process when we started. We knew the style of music would be related to the Black and Death Metal movement, sprinkled by other influences but we also knew that our lyrical content and concept would have to be different from these genres. We wanted something more holistic and balanced and focused on nature and more “quiet” and “mellow” aspects of existence. Me and Grutle both quickly concluded that Northern Mythology, rune esoterism and history was to be the core of the band. So it became!

Q6: 北欧神話、ノルウェー、そしてバイキング、ENSLAVED は自然やスピリチュアリズムからも大きなインスピレーションを得ていますよね?近年、ALCEST や WOLVES IN THE THRONE ROOM といったブラックメタルバンドはサタニズムから離れそういった領域を探求していますが、ある意味あなたたちがパイオニアとも言えそうですね?

【IVAR】: まさしくその通り、僕たちがパイオニアだよ。その部分を理解していてくれて嬉しいよ、ありがとう!ただ、僕たちにとってその探求のプロセスは頭を使って始めた訳ではなかったんだよ。
僕たちの音楽的なスタイルがブラック/デスメタルのムーブメントに関係していることは分かっていたんだ。他の音楽からの影響も散りばめられてはいたけどね。とにかく、同時にその頃僕たちは、歌詞の内容やコンセプトがブラック/デスメタルとは異なるだろうことも理解していたんだよ。
僕たちはより包括的で、バランスの取れた、同時に自然にフォーカスしたよりメロウで静寂を要した音楽を制作したかったんだ。僕と Grutle がすぐに辿り着いたのが北欧神話、ルーンの秘法、そして歴史だったね。そうしてそういったテーマはバンドのコアへとなっていったんだ!

Q7: Musically, “E” is more melodic and atmospheric compared your previous works. Even, there are more “Bluesy” elements, and melotron here and there. Even it can be said “Retro”. What was the major inspiration of music of “E”?

【IVAR】: Yes, the little bluesy touch on “Axis of the Worlds” surprised even me, who wrote it haha. It is hard to pinpoint any particular inspiration now; everything is so intertwined and mixed after all these years. But there is always the core of the classics: early Black Metal like Bathory, “De Mysteriis Dom Sathanas”, Darkthrone, classic metal, prog and classic rock. Then I do try to pay some attention to new music that is happening, and I am sure that also seeps in from time to time.

Q7: 音楽的には、前作に比べてよりメロディックでアトモスフェリックな要素が増えましたよね? さらに、メロトロンや “ブルージー” な要素を多様し、オーガニックでレトロとさえ言える場面も見受けられますね。

【IVAR】: うん、確かに “Axis of the World” には少しブルージーなタッチがあるよね。実際、楽曲を書いた僕自身でさえ驚きだったんだから (笑)。まあそういったインスピレーションについてピンポイントで話すのは難しいんだけど、ここ数年の影響全てが絡み合いミックスされているんだろうな。
ただし、もちろん ENSLAVED のクラッシック、コアな部分もいつだって存在するよ。BATHORY, MAYHEM の “De Mysteriis Dom Sathanas”, DARKTHRONE といった初期のブラックメタル、クラッシックメタル、プログ、クラッシックロック。
それに僕は現在進行形の新しい音楽にも気を配るようにしているからね。そういった影響も折に触れて浸透していると思うよ。

Q8: So, next generation of Norwegian metal scene is really flourish, rich and colorful. As I mentioned before, Seven Impale is off course, Vola, Shining, Leprous, Owane, Kvelertak…lot’s of new commers attracts the world’s listeners. Have you check them lately? What’s your thought about the scene?

【IVAR】: Yes, as I mentioned, yes I like to keep track of new music! Not always so easy, but I try. There is a lot of exciting things happening. I think the curse of the “past glory” has been lifted; for a while it seemed most new bands where cursed with trying to emulate the past, which made everything fall back in on itself with no progression. Now they have the right attitude of not caring about past and expectations and just making something new. Ok, so some of the “prog revivalists” are a bit TOO authentic, making them sound like replicas with various degrees of success but bands like Seven Impale, Emmerhoff & The Melancholy Babies (Iver Sandøy’s other band) and Det Skandaløse Orkester seem to be able to make something new at the same time. Then there’s bands just defining their own genres like Krakow and Årabrot (which I happen to manage, both of them – advertisement alert). I think the scene is better than ever!

Q8: 現在進行形の新しい音楽と仰いましたが、SEVEN IMPALE はもちろん、LEPROUS, VOLA, SHINING などノルウェーはまさにそういった新たな才能の宝庫ですよね?

【IVAR】: さっきも言ったけど、まさに僕は新たな音楽を追いかけるのが好きなんだよ!そんなに簡単ではないけど、トライは続けているさ。実際、ノルウェーでは沢山のエキサイティングな事が起きているよ。”過去の栄光” という呪いからは解き放たれたね。
しばらくの間、新しいバンドの大半は過去のバンドを真似たり、張り合ったりしてその呪いにかかっていたように思うんだ。だけど結局、そのやり方では全てが逆戻りして、進化もなく後退してしまうだけなんだよ。そうして現在の新たなバンドたちは、過去やリスナーからの期待を気にかけないという適切なアティテュードに辿り着き、ただ新たな音楽を創造しているね。
確かに、”プログ・リバイバリスト” のうち何組かは過度にオーセンティックで、成功を得たバンドのレプリカのようなサウンドを志向しているよね。だけど、SEVEN IMPALE, Iver Sandøy の別バンド EMMERHOFF & THE MELANCHOLY BABIES, DET SKANDALOSE ORKESTER なんかは一方で新たな音楽を創造している訳さ。
それに、KRAKOW や ARABROT といった独自のジャンルを定義するようなバンドもいるしね。まあこの2つはたまたま僕がマネージメントしているからステマみたいになっちゃったけど。だからこれまでよりもシーンは良くなっていると思うな!

IVAR’S RECENT FIVE FAVORIT ALBUMS

KRAKOW “MINUS”

ARABROT “WHO DO YOU LOVE” (OUT 9/7!)

DET SKANDALOSE ORKESTER “TENK OM NOEN SER DEG”

EMMERHOFF & THE MELANCHOLY BABIES “CIRCLE SIX”

HOT SNAKES “JERICHO SIRENS”

MESSAGE FOR JAPAN

We are ready for you, Japan – cannot wait to see you again. Thanks for your support and for your previous welcome, I hope we earned a repeated success!!!

来日の準備は整ったよ!みんなに会うのが待ちきれないね!前回の歓迎、そしてサポートをありがとう。今回もまた上手くいけば良いね!!

IVAR BJØRNSON

いいにおいのする ENSLAVED JAPAN TOUR

東京編
日程:2018年9月3日(月)
会場:渋谷duo
時間:open18:00 / start18:30
料金:前売6,000円 / 当日6,500円(共に要+1drink)
出演:Enslaved / Vampillia / Sigh / SSORC / VMO(O.A.)
[チケット]
ぴあ(P:117-586)東京・名古屋共通
ローソン(L:71524)
e+

大阪編
日程:2018年9月4日(火)
会場:東心斎橋CONPASS
時間:open18:00 / start18:30
料金:前売6,000円 / 当日6,500円(共に要+1drink)
出演:Enslaved / Vampillia / Cataplexy / VMO(O.A.)
[チケット]
ぴあ(P:119-283)
ローソン(L:57238)
e+

名古屋編
日程:2018年9月5日(水)
会場:CLUB UPSET
時間:open18:00 / start18:30
料金:前売6,000円 / 当日6,500円(共に要+1drink)
出演:Enslaved / Vampillia / COHOL / VMO(O.A.)
[チケット]
ぴあ(P:117-586)東京・名古屋共通
ローソン(L:41829)
e+

追加ワンマン『Enslaved One Man Live Show スペシャル ‘Back To The North’ セット』
日程:20189月6日
会場:渋谷TSUTAYA O-nest
時間:open18:00 start19:00
料金:前売6,000円 / 当日6,500円(共に要+1drink)

詳細はこちらから。iinioi.com
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ENSLAVED Official Site
NUCLEAR BLAST RECORDS Official Site
日本盤のご購入はこちら。WARD RECORDS
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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ROLO TOMASSI : TIME WILL DIE AND LOVE WILL BURY IT】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JAMES SPENCE OF ROLO TOMASSI !!

“There Has Always Been a Fit Balance The Dark And The Light In Both Our Music And Lyrical Themes. I Still Think There Is Darkness Within “Time Will Die and Love Will Bury It” But The Light Is Definitely Winning.”

DISC REVIEW “TIME WILL DIE AND LOVE WILL BURY IT”

シェフィールドのジキルとハイド。光彩と陰影を司る、世界で最も拡張的で多様なエクストリームイノベーター ROLO TOMASSI が遂に到達するダイナミズムの極地。
最新作 “Time Will Die and Love Will Bury It” はさながらピンボールのように、崇高と混沌の狭間を行き来しながらプログレッシブマスコアのフロントローを奪取します。
デビュー作 “Hysterics” から10年。バンドは常に再創造、再発明によるコアサウンドの “羽化” を続けながら、気高き深化を遂げて来ました。シンセ-レイドゥンのデジタルなマスコアサウンドから旅立つ分岐点、ターニングポイントとなったのは前作 “Grievances” だったのかもしれませんね。
アグレッションやマスマティカルな理念はそのままに、より有機的でアトモスフェリックな方法論、パッセージを導入したアルバムは、仄暗い暗澹たる深海に息継ぎや空間の美学を投影したユニークかつ思慮深き名品に仕上がったのです。
事実、バンドのトレードマークであったビビッドに拡がるシンセの響きでさえ、大部分が物憂げなピアノとストリングスの音景へそのポジションを譲渡していたのですから、実にドラスティックな革新だったと言えるでしょう。
“Time Will Die and Love Will Bury It” はその新風を追い風に、常にバンドに息衝く変化への渇望をより鮮明に表層化した作品です。
そして同時に、「確かに “Grievances” は罪と後悔にフォーカスしたとてもダークでモノクロームなレコードだったよね。そして僕はあのレコードで書いた全てのものを克服したかったんだよ。」と James が語る通り、不満と後悔に決別を告げるリスタートの表明でもあるのです。
“Grievances” の宵闇を洗い流す、セレスティアルでアンビエントなイントロダクション “Towards Dawn” でレコードの風向きを仄めかした後、バンドは “Aftermath” で耀きポストロックのドリームスケープを暁に捧げて作品の針路を決定づけます。
時に悪魔にも豹変する Eva Spence のスイートサイド、エセリアルに漂う歌声は実際、奔放かつ痛烈なマスコアにシューゲイズやエモ、インディーロックを渾融する彼らの新たなレジスタンスを想像以上に後押ししていますね。神々しきシンセサウンドが重厚に押し寄せる光のイルミネーション “A Flood of Light” はポストブラックとバンドの実験性が波打つ新機軸のシンボルと言えるかも知れませんね。
一方で、光は闇により際立ちます。ブラッケンドなビートにハードコアの激情、さらにドゥーミーな不穏を宿す “Ritual”、エレガントな幻想と無慈悲な悪夢が抱擁する “The Hollow Hour” などエクストリームミュージックの暗い場所から抽出したテクスチャーはより鮮明に、ダイナミックにレコードの光輝を映し出すこととなったのです。
アルバム各所に散りばめられたメランコリックなピアノとコーラスも、コントラストの魔法を際立たせ、ダイナミズムの終着点 “Balancing the Dark” では複雑な時間操作とジャズの魅力で、文字通り危うく絶妙なバランスポイントを提示するのです。
アルバムは “Risen” で Eva の嫋やかな歌声により、優しき静謐を抱きしめながら緩やかに埋葬されます。エンジェリックなソプラノボイスは “時のレクイエム” の中で、再度 UK で最もエクレクティックなバンドの遥かなる円熟を見せつけながら虚空へと消え去って行きました。
今回弊誌では、コンポーザーでキーボードプレイヤー、時に妹 Eva とパワフルなデュエットを聴かせる James Spence にインタビューを行うことが出来ました。「MOL や CONJURER といったバンドはモダンメタルの最前線にいるよ。」確かに今年はエクレクティックを掲げる Holy Roar Records の年と言えるかも知れませんね。二度目の登場です。とうぞ!!

ROLO TOMASSI “TIME WILL DIE AND LOVE WILL BURY IT” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【FRONTIERER : UNLOVED】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH PEDRAM VALIANI OF FRONTIERER !!

“I Find Reviewers, Fans And Critics Are Often Guilty Of Wanting To Consume a Record On a Commute. That Attitude Of Convenience Doesn’t Resonate With Me And I Listen To My Records The Way I’d Like To Listen To a Record As a Fan.”

DISC REVIEW “UNLOVED”

2015年、”世界で最も醜悪なマス-プロブレム” の異名と共にデビューフル  “Orange Mathematics” で来臨したスコットランドとセントルイスの混成軍 FRONTIERER は、即座にシーンのセンセーションとなりました。
「愚かなほどにヘヴィーな音楽を創造する。」ただそれだけの目的と欲望のために生を受けた騒音の開拓者が切り開くフロンティアは、まごう事なきネクストレベルの Tech-metal です。
難解な数式を深々と組み込んだ変拍子の渦、ブレイクビーツとジャングルテクノの鋭き破片、ブラッケンドの無慈悲なアグレッション。Pedram 言うところの “コントロールされたランダム”、予測不能の方程式は THE DILLINGER ESCAPE PLAN 亡き後のマスコアワールドを支配する威厳と光輝に満ちています。
SECTIONED のギタリスト Pedram Valiani と A DARK ORBIT のスクリーマー Chad Kapper がサイドプロジェクトとして開始した FRONTIERER は、そうして活性化する活動を背景にフルバンドとなった今、最新作 “Unloved” で不穏で剣呑な進軍を再開するのです。
橙から赤へと危険指数を増したアートワークそのままに、オープナー “Tumoric” からバンドは一気呵成にカオスの洪水を叩きつけます。Chad の切迫したスクリームを狼煙に、狂気を宿したエレクトリックギターのワーミーなサイレンは、不規則な規則性を持つアグレッションの海で一触即発、物騒なダンスを踊ります。
実際、途切れる事なく襲いかかるアルバムの序盤は脅威でしかありません。パンチドランカーの如くその痛みに酔いしれたリスナーは、電子ノイズを塗した”Flourescent Nights”, “Designer Chemtrails” と聴き進めるうちに、Pedram のペダル、EarthQuaker Devices のハーモナイザーこそ怪物で、暴力と知性、エナジーとデジタルの狭間で快楽の拷問を享受しているようにも感じるかも知れませんね。
一方で、Pedram が 「僕は最後にピークを迎えるレコードを書くのではなく、実験の大半が中央に配されたレコードを書きたいと思っているんだ。」と語るように、 “Heartless 101” を分岐とした中盤の鮮烈な実験性は FRONTIERER のパレットに挿された色彩の拡がりを証明します。
実際、ノイズマスター CAR BOMB の Michael Daffener, Greg Kubacki とのコラボレートから誕生した “Heartless 101” はあまりに異彩を放つマスコアの新天地です。近年の CONVERGEをも想起させるメロウで憂鬱、ドゥーミーなムードから一変、Chad の咆哮 “Die Slowly” で世界はノイズの混沌、黙示録へとその色を変えます。
その名状しがたき不確かなデジタルハードコアの萌芽は、”Unloved & Oxidized” で光のアトモスフィアさえ放出しながらグロテスクに前時代の腐敗を促し、”Electric Gag” に投影されたバンド史上最もスロウなグルーヴとグリッチーなエレクトロニカの霞は、遂に使い古されたマスコアのクリシェへ望み通りの緩やかな死を与えるのです。事実、普遍的なブレイクダウンさえ、彼らの手にかかれば瑞々しき未踏のスロウバーンへとその姿を変えています。
マスコア、ノイズ、スラッジにグリッチなエレクトロニカを調合し、飲み干せばスリルが口一杯に広がる予測不能の危険なカクテル。「大きな変化への一歩が作品をほとんど消化不能にすることだと思うんだ。」と語るように、少なくとも “コンビニエンス” に作品を消費するリスナーがこのグラスで酩酊することはないでしょう。
今回弊誌では、ギタリストで首謀者 Pedram Valiani にインタビューを行うことが出来ました。
「僕は、レビュワー、ファン、評論家が時に通勤、通学でレコードを消費する罪を犯していることに気づいたんだ。そういった “コンビニエンス” なアティテュードは少なくとも僕には響かないよ。」どうぞ!!

FRONTIERER “UNLOVED” : 9.9/10

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