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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KXM : SCATTERBRAIN】GEORGE LYNCH SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH GEORGE LYNCH OF KXM !!

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On “Scatterbrain”, Tight And Energetic Performance Of KXM’s Three Giants Will Tell You What The Musicianship, Creativity Is !!

DISC REVIEW “SCATTERBRAIN”

Ray Luzier (KORN)、 dUg Pinnick (KING’S X)、そして George Lynch (LYNCH MOB) というシーンの英傑3名が集結したスーパーバンド KXM が新作 “Scatterbrain” をリリースしました!!三雄の魂が通い合い、個性が溶け合った秀絶な作品は、ロックの持つオーガニックな衝動と、知性を擽るエキサイトメントを織り込みリスナーの直感へと波動するはずです。
“Scatterbrain” は僅か12日間という短い期間で制作されたレコードです。インタビューで George は「もしもさらに時間をかけていたら、いったいどんなものが完成していたのかと考えると、恐ろしいくらいだよ!」 と語ってくれましたが、同時に70年代を思わせる短期集中形のクリエイティブ環境が作品にマジックを産んだとも言えるような気がしますね。
スライドバーを使用したブルースの響きから一転、アルバムはインテンスとカオスが支配するタイトルトラック “Scatterbrain” でその幕を開けます。Ray Luzier の操る不敵な変拍子は George Lynch のシャープで粋なリフワークと共鳴し、その潮流はプログレッシブとさえ言えるムードを創造していますね。ペースダウンし、凪の静穏を献ずる中間部では、Mr. Scary がブルースの熱情を宿した魂魄のシュレッドで楽曲に生命を吹き込み、バンドの破天荒な技巧を伝えています。
“Breakout” や “Big Sky Country” を聴けば、dUg Pinnick の一筋縄ではいかないソウルフルでポップな独特の流儀、歌唱が驚くほど作品にフィットしていることが分かるでしょう。ダークに鬱屈したメロディーが得意のハーモニーを重ねてポップに花開く瞬間。直感的に楽曲を解釈し、ボーカルラインを自然とインプロヴァイズに導く瞬間。そして激情に任せ、咆哮に情念を乗せる瞬間。dUg の持つ類稀なセンスはスポンテニアスにトリオの鼓動と呼応し、無上のカタルシスをリスナーの元へともたらすのです。
同時に、”Breakout” で Ray が魅せる、パーカッションを使用したエスニックなサウンドはデビュー作から進化した KXM の潤色です。ロック、メタル、プログ、ファンク、ブルース、オルタナティブが淀みなく循環する多様な “Scatterbrain” の中で、ワールドミュージックからの影響は確実にアルバムを更に一段上のレベルへと押し上げています。
情熱と哀愁を湛えた dUg の歌唱が光る “Calypso”、カリブの風、グルーヴに乗る George のシュレッドが新鮮な “Not A Single Word” は殊更に、バンドがラテンやレゲエのリズム、モチーフを探求し血肉としていることの証明だと言えますね。
KING’S X でもエクレクテイックなサウンドをトレードマークとする dUg。David Lee Roth, STEEL PANTHER, STONE TEMPLE PILOTS で華々しく経歴を重ね、MI で教鞭もとっていた知性派 Ray。そしてインタビューでも語ってくれた通り、新たな領域へと自己を導き続ける George。ダイナミックなハードロックのルーツの上で、エキゾチックなダンスを華麗に披露する KXM 固有のサウンドは、3人の個性と手練、そしてフロンティアスピリットが結実しシンクロした成果だと言えるでしょう。
エキサイティングでエネルギーに満ちたアルバムは意外にも、ヘンドリックスの遺伝子を受け継いだブルージーなララバイ “Angel” で静かに幕を閉じます。無類で奇抜なタイム感、鋭くアウトやインを繰り返す異端のスリル、瞬間の奇跡。”Scatterbrain” における George のギターワークは近年でも群を抜いていますが、Jeff Healey をも想起させるエモーションを纏った “Angel” のリードは彼が未だに第一人者であることを、改めてシーンに宣言しています。
今回弊誌では George Lynch にインタビューを行うことが出来ました。DOKKEN のリユニオンについても重大な内容を語ってくれています。どうぞ!!

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KXM “SCATTERBRAIN” 10/10

INTERVIEW WITH GEORGE LYNCH

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Q1: Hi, George! Thanks a lot for giving us such a great opportunity! Actually, you are my first guitar hero, so I’m really excited! Anyway, first of all, how was Loud Park 16? I reconfirmed how loved Dokken are in Japan. How about you?

【GEORGE】: Yeah, It was a pretty amazing feeling coming back to Japan with dokken after all those years!

Q1: まず、昨年 DOKKEN として出演した LOUD PARK 16 はいかがでしたか?いかに DOKKEN が日本で愛されているか、再確認するようなショウになったと感じましたが?

【GEORGE】: 本当に。長い年月を経て、DOKKEN として日本に戻ることができて、実に素晴らしい気持ちだったよ!

Q2: I read it in one interview, Dokken’s reunion may not be the end with that, right? If we can hear new album, there is nothing more happy, haha.

【GEORGE】: We are talking about doing some more shows on 2018 and we are going to be releasing a live album and DVD at some point. The cd will have a new dokken song we wrote specifically for this album and 2 semi acoustic versions of older dokken songs.

Q2: DOKKEN のリユニオンは、これで終わりではないようですね?新作が聴ければ最高なんですが(笑)

【GEORGE】: 僕たちは今、2018年に、さらにいくつかのショウを行うことを話し合っているんだ。そしてある時点で、ライブアルバムと DVD をリリースするよ。
CD には僕たちがそのアルバムのため特別に書いた DOKKEN の新曲と、過去の楽曲をセミアコースティックでリメイクした2曲が収録されるよ。

Q3: So, let’s talk about KXM. Definitely, KXM is super band. You know, there are the member of Korn, Kings X and Dokken / Lynch Mob. How did the band come to be?

【GEORGE】: It was result of the 3 of us meeting up at a party and talking about the idea of doing something together ..many months later after a lot of planning and touch and go we managed to get together in a studio for 10 days

Q3: では KXM について話しましょう。KORN, KINGS X, LYNCH MOB の3人が集結したスーパーバンドは、どのようにして結成されたのでしょう?

【GEORGE】: 僕たち3人はパーティーで会って、何か一緒にやろうと意気投合したんだよ。
たくさん計画を練り、不安定な状態も経て、何ヶ月も経った後、やっと一緒にスタジオへと入ったんだ。10日間ほどね。

Q4: I really love your newest record “Scatterbrain”. We can feel the colors of you three, that is to say, the mood of Kings X, Korn, Lynch Mob are mixed in the album. Do you agree that?

【GEORGE】: Of course..that’s inevitable. But i think KXM is more that the sum of its parts. there is a primary signature KXM sound and style the flows through the album ..the influences are secondary.

Q4: 新作 “Scatterbrain” はまさに3人のカラーがミックスされた作品となりましたね?

【GEORGE】: 勿論だよ。それは不可欠なことさ。ただ、KXM は個々の影響一つ一つを集約しただけではないんだ。
確実に KXM 固有のサウンド、スタイルがまずアルバムには流れているんだよ。各自の影響は次の段階さ。

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Q5: How was the writing process? Actually, “Calypso”, and it’s successor “Not a Single Word” is typically, ethnic, latin, reggae aspects make “Scatterbrain” incredible. It seems impossible is nothing for KXM, haha. Isn’t it?

【GEORGE】: Writing and recording “scatterbrain” It was a liberating and cathartic experience. It’s scary to think about what we could accomplish if we actually had more than 12 days!

Q5: ライティングプロセスはいかがでしたか?

【GEORGE】: “Scatterbrain” のライティングとレコーディングは自由で、かつカタルシスを伴うものだったね。
僕たちはこの作品をたった12日間で完成させたんだけど、もしもさらに時間をかけていたら、いったいどんなものが完成していたのかと考えると、恐ろしいくらいだよ!

Q6: This is not a surprise for me, but your shredding still sharp like a razor. I also think it still continues to progress. I don’t know exactly how many years you’ve played the guitar, but you seem to be still enjoy it, aren’t you? On “Scatterbrain”, which song was the most challenging for you?

【GEORGE】: Thank you. I’ve been playing guitar for 53 years! Kind of blows my mind when I think about it. Every song was challenging …but also incredibly rewarding because the music was so fun to play.

Q6: あなたのシュレッドはこの作品でもカミソリのように鋭いですね。あなたがギターを何年プレイしているのか正確には知りませんが、未だに進化を続けているように感じます。

【GEORGE】: ありがとう。僕は53年もギターを弾いているんだ!それを考えると自分でも驚いてしまうよ。
“Scatterbrain” は全ての楽曲がチャレンジングだったね。だけどとても弾いていて楽しかったから、本当に価値があったように思えるね。

Q7: Regarding the guitar technique, new generations of guitar are emerging these days. For example, Tosin Abasi of Animals As Leaders is symbol of modern guitarist and Djent thing. Do you listen to such new music too? What’s your impressions?

【GEORGE】: I’ve been listening to meshuggah since ” chaosphere” and I listen to a lot of young heavier bands. It is crazy how the skill level of guitarists in general has just skyrocketed in recent years. Thordendal from meshuggah is like a contemporary holdsworth in my view.

Q7: ギターテクニックと言えば、最近は Tosin Abasi のような新たな才能が次々に現れています。Djent やモダンなインストゥルメンタルを聴くことはありますか?

【GEORGE】: 僕は “Chaosphere” からずっと MESHUGGAH を聴いているんだ。他にも、たくさんの若くてヘヴィーなバンドを聴いているよ。近年、ギタリストのスキルレベルはクレイジーなほどに急上昇しているね。
僕の考えでは、MESHUGGAH の Fredrik Thordendal はコンテンポラリーな Allan Holdsworth だと言えるね。

Q8: Sweet / Lynch is kind of classic rock, Lynch Mob have blues tastes. And KXM is alternative, mixture thing. Definitely, these three are different. Where is a core of your musical interest now?

【GEORGE】: My legacy lives in the mid 60’s through the mid 70’s and hard rock is my comfort zone. But I love pushing myself into alien territory; everything from funk, RB to prog, ska and even fake jazz ..which you’ll here on the ultraphonix record thatl be coming out later this year.

Q8: あなたは現在、Sweet / Lynch ではクラッシック、LYNCH MOB ではブルーステイスト、KXM ではオルタナティブなロックを披露しています。全てが異なる中で、今あなたの興味の中心はどこにあるのでしょう?

【GEORGE】: 60年代中期から70年代中期までの時代が、僕の中にはレガシーとして生きているんだ。ハードロックこそ僕のコンフォートゾーンだと言えるね。
だけど僕は自分を未知の領域へとプッシュするのが好きだからね。Funk, Prog, R&B, Ska, ジャズだってそうさ。そういったもの全ては、今年の後半にリリースされる ULTRAPHONIX のレコードで聴けるよ。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED GEORGE’S LIFE !!

THE BEATLES “REVOLVER”

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JIMI HENDRIX EXPERIENCE “ELECTRIC LADYLAND”

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LED ZEPPELIN “LED ZEPPELIN I”

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BLACK SABBATH “PARANOID”

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JEFF BECK GROUP “TRUTH”

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MESSAGE FOR JAPAN

KXM

I hope we never fall out of love with each other !!

お互いの愛が永遠に醒めないことを願っているよ!!

GEORGE LYNCH

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LYNCH MOB Facebook Page
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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【NOVA COLLECTIVE : THE FURTHER SIDE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DAN BRIGGS OF NOVA COLLECTIVE !!

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The Brilliant Musical Marriage Between The 70’s Fusion And Modern Prog. Definitely, Super Group Of Prog, Nova Collective Has Just Released One Of The Best Instrumental Record Of The Year, Incredible Debut, “The Further Side” !!

DISC REVIEW “THE FURTHER SIDE”

“新たな集合体” の名を冠するインストゥルメンタルスーパーバンド NOVA COLLECTIVE が、超越的でモニュメンタルなデビュー作 “The Further Side” をリリースしました!! 既成観念の “向こう側” へと辿りついた彼らの音風景は、リスナーを永遠の旅路、ミュージカルジャーニーへと誘うことでしょう。
Dan Briggs (BETWEEN THE BURIED AND ME), Richard Henshall (HAKEN), Matt Lynch (TRIOSCAPES, ex-CYNIC), Pete Jones (ex- HAKEN) というまさにモダンプログレッシブを象徴する賢哲が参集した NOVA COLLECTIVE。彼らが宿した清新なる息吹は、音楽が最も革新的で創造的だった70年代の空気を濃密に吸い込み、芸術のあり方を純粋に示しています。
1970年に Miles Davis がリリースした “Bitches Brew” は、音楽史上最も輝かしいロックとジャズの婚姻だったと言えます。”The Further Side” は、”フュージョン” という音楽概念を定義した、多様でイマジネイティブなその”マイルストーン”の精神を、凛として現代へと継承した畢生の作となりました。
アルバムは、ロシアのロマンティックかつダイナミックなバレエを想起させる “Dancing Machine” でその幕を開けます。メカニカルな BTBAM とは趣を異にする、野性的でファットな Dan Briggs のベースラインはオーガニックなボトムで自由を謳歌し、ジャズとロック、そしてメタルを華麗に行き来する Matt Lynch のドラムスと豪壮なインタープレイでアルバムを牽引して行きます。
Richard Hanshall のメロディアスでデリケートなギターワークは作品に浸透し、何より Pete Jones のガラス細工のように美麗で卓越したエレピ、オルガンサウンドは、リスナーに Chick Corea の形影を追わせ、過去と現代をリンクさせる鍵として枢要を占めていますね。
“Dancing Machine” に漂う神秘的でエスニックなムードは、インタビューでも語ってくれた通り、ワールドミュージックからの影響を反映しています。そして確実に John McLaughlin のコンポジションとも強く共鳴しているはずです。
“Bitches Brew” にも参加し、後に”フュージョン”を代表する集団となる THE MAHAVISHNU ORCHESTRA を創立した天賦のギタリストは、ロックとジャズのみならず、フラメンコ、オーケストラ、そしてインド音楽にまでその興味の幅を広げ、クロスオーバーさせた多様性の伝道師だと言えるでしょう。「フュージョン、ワールドミュージック、ジャズ、プログ、クラッシック。アイデアの全てはそこから来ている」 と Dan が語ってくれた通り、”The Further Side” にはあの奇跡のオーケストラと同様の血脈が流れてもいるのです。
実際、”Air” は日本の伝統楽器、琴をイメージして書かれた楽曲だと Dan は語ってくれました。そして、日本の陽春を鮮やかに切り取ったかのような、オリエンタルで麗しきそのサウンドグラフには、NOVA COLLECTIVE がサーカスではなく音楽のために集まった集団である証が克明に刻まれていますね。
確かにメンバーは全員が超絶技巧の持ち主ですが、アルバムにエゴを感じさせる陳腐な曲芸は一切存在しません。存在するのは、楽曲の一部と化したエレガントで流麗なリードパートとアンサンブルのみ。各自が秘める、描かれた設計図をグレードアップさせるようなインテリジェンス、即興の妙こそがまさに一流の証明だと感じました。
勿論、クラッシックなフュージョンサウンドが基幹を成している “The Further Side” ですが、”State of Flux” を聴けばバンドが “新たな集合体” を名乗った意味が伝わるでしょう。MESHUGGAH と同等の緊張感、ヘヴィネス、リズムの錯綜が、エレピを核とするレトロなフュージョンサウンドを伴って再現される Tigran Hamasyan も驚愕のニューフロンティアがここにはあります。70年代には存在し得なかった、正確無比なシュレッド、硬質でDjenty なリズム、そして Jamie King による極上のプロダクションは “フュージョン” の極地、最先端を提示し、彼らの存在意義を強くアピールしていますね。
アルバムは WEATHER REPORT や RETURN TO FOREVER への憧憬と、モダニズムを巧みに融合させたタイトルトラック “The Further Side” で神々しくもドラマティックにその幕を閉じます。
今回弊誌では Dan Briggs にインタビューを行うことが出来ました。彼のホームグラウンド BTBAM の “Colors” 10周年ツアーについても言及しています。どうぞ!!

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NOVA COLLECTIVE “THE FURTHER SIDE” : 10/10

INTERVIEW WITH DAN BRIGGS

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Q1: This is our first interview with you. So, first of all, could you tell us about your band? Nova Collective is definitely a super band. The members of Between the Buried and Me, Haken, and Trioscapes got together. How did the band come to be?

【DAN】: Nova Collective was really started by Rich and I sharing emails just talking about Haken and BTBAM and probably wasn’t too long before we just started sharing new muscial ideas. I love making a connection and knowing that something musical is about to happen, all my groups have had that same sort of beginning, more conversations about music leading to an opportunity to create together. I’m so thankful for having so many different creative people in my life.

Q1: BETWEEN THE BURIED AND ME, HAKEN, TRIOSCAPES のメンバーが集結した NOVA COLLECTIVE は間違いなくスーパーバンドと言えますね。まずはバンド結成の経緯を話していただけますか?

【DAN】: NOVA COLLECTIVE は Rich と僕が、HAKEN と BTBAM についてただ話すだけの E-mail から始まったんだ。だけど2人で新たな音楽のアイデアを出し合うようになるまで、確かそう長くはかからなかったね。
僕はコネクションを作って、音楽的な何かが起こるかどうか知るのが好きなんだよ。僕が関わっているグループは同じような始まり方をしているね。音楽について話せば話すほど、共作する機会は増えていくよ。僕は人生でこんなにも多くのクリエイティブな人たちと関わることが出来て本当に感謝しているんだ。

Q2: What’s the meaning behind your band name “Nova Collective”? I think it means a group of new wave of Prog. Do you agree with that?

【DAN】: Well thank you! For us it’s definitely the idea of the celestial creation of something new, we named it well after we had the album written so we were able to reflect and say we really didn’t know how to classify it…I mean; fusion, world music, jazz, prog, classical. The ideas are all there, but it’s never full on any one of them. I think that idea is really exciting to all of us considering the music we’ve already been a part of, and the idea of where we can go from there…just very exciting and inspiring.

Q2: バンド名 “Nova Collective” “新たな集合体” の由来は何ですか?プログロックに新たな波をもたらすグループといった意味にも取れますが。

【DAN】: ありがとう!僕たちにとって、”Nova Collective” とは、新しい絶世の何かを創造するというアイデアであることに間違いはないよ。
そう名付けたのは、アルバムを書き終えた後、何と分類すれば良いのか本当に分からなかったから、”新しい集合体” と呼ぶのが相応しいと思ったからなんだ。つまり、フュージョン、ワールドミュージック、ジャズ、プログ、クラッシック。アイデアの全てはそこから来ているんだけど、どれか一つで満たされることは決してないんだからね。だから音楽性を考えれば、”Nova Collective” という名前は、全員にとって本当にエキサイティングだった訳さ。
僕たちはすでにその “集合体” の一部な訳だけど、そのアイデアは僕たちがこれから進む道をも示しているように思えるね。本当にエキサイティングだし、インスパイアされるよ 。

Q3: How did you decide the direction of the band? What made Nova Collective stick to instrumental music?

【DAN】: It’s a good question about the initial intention of the band musically, because we had written “Dancing Machines” and “Cascades” looking at both of those songs kind of scratching our heads not knowing fully what we had just done haha. For me, I was excited at the idea of exploring world sounds but in a sort of bizarro setting, like places you wouldn’t normally think to find them, plastered against thumping rhythms in the low piano and bass or against a wall of freakout space noise; and that was kind of the vibe with Dancing; but Cascades is this really lush song that is constantly pushing with that 11/16 feel and the solo bridge which kind of is like walking on the moon, it became real otherworldly. So we just kind of kept going in the direction for what felt right for each song. I wanted to really focus in on the pentatonic sound in “Air”, trying to replicate the sound of a koto and keep that vibe throughout. I’ve kind of been surprised that the world music influence hasn’t come out more because it was a big driving and exciting influence for me personally in the writing.

Q3: バンドの方向性を “インストゥルメンタル” に決定づけたのは何でしたか?音楽性はどのように固まっていったのでしょう?

【DAN】: バンド初期の音楽的な意図に関する良い質問だね。すでに “Dancing Machines” と “Cascades” は書いていたんだ。未完成でただ仕上がっているパートを見ながら頭を掻きむしっていたんだよ(笑)
僕にとってワールドミュージックを掘り下げるというアイデアはエキサイティングだったね。だけど一風変わったというか、普段なら見つけることが出来ないような場所といった感じでもあったんだ。低音のピアノやベースがゴツンゴツンと打ち付けるリズム、もしくは訳の分からないスペイシーなノイズ。そういったヴァイブが “Dancing Machines” にはあったんだ。
“Cascades” は実に忙しない楽曲だね。常に11/16的なノリで進んで行くんだ。ソロのブリッジ部分はまるで月を歩いているかのようだね。別世界に来たような感じかな。それから僕たちは楽曲に正しいと思える方向性でただ進んで来たんだよ。
“Air” のペンタトニックなサウンドには本当にフォーカスしたかったんだ。琴のサウンドやヴァイブを再現しようとしたんだよ。ワールドミュージックの影響がもっと出なかったのが不思議なくらいだね。僕にとってそれは、個人的にコンポジションの大きな推進力でエキサイティングなインスピレーションだから。

Q4: Anyway, your incredible debut album “The Further Side” is just out now! First of all, Please tell us the meaning included in the title, and artwork.

【DAN】: We thought The Further Side just was a good way to describe what we were feeling with the music, stepping through this portal and being blasted to a world that was new and interesting. The artist Nevan Doyle had the idea of making some otherworldly settings and it was an image we really thought stood out and stood on its own in describing what was about to happen when you drop the needle on the album. The back cover art of the body being kind of torn was a direct reference to the song “Ripped Apart and Reassembled”, which was named after the idea of teleporting and your molecules being jumbled and reassembled; but I had the image in my head from the show Fringe of like the ghastly side effects of it going wrong and being rearranged all deformed and fucked up- kind of the journey the song goes on through the bridge haha.

Q4: そういった経緯を経てリリースされたデビュー作 “The Further Side” ですが、実にアーティスティックで素晴らしいですね!まずはアルバムのコンセプトやアートワークについて教えてください。

【DAN】: “The Further Side” とは、まさに僕たちが音楽に対して感じていた感情を表現するのに良い言葉だと思ったんだ。NOVA COLLECTIVE の新しく興味深い世界に圧倒されるための入口としてね。
アートワークは Nevan Doyle というアーティストが異世界のアイデアを生み出してくれたんだ。このイメージは、レコードに針を落とした時、まさに何が起きようとしているのか際立って表現しているね。
身体が引き裂かれたようなバックカバーは、“Ripped Apart and Reassembled” という楽曲に直接的な関連があるんだ。テレポートをテーマに名付けられたんだけど、分子がごちゃ混ぜになって再構成されるというアイデアさ。頭の中にあったイメージは、TV番組 “フリンジ” のように不気味なエフェクトから誤って再構成され、全てが醜く歪められた様で、それを楽曲が描いているんだよ(笑)。

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Q5: My first impression about “The Further Side” was upgrade 70’s Fusion, or 70’s Prog in 2017. You know, definitely there is the amazing vibe of “Bitches Brew”, “Return to Forever” and “The Inner Mounting Flame”. Do you agree that? If so, what inspired you to be into the direction?

【DAN】: Oh we are surely hugely influenced by fusion of all eras, but mainly the 70s and 80s sounds. Those groups were making future sounds at that point in time and that’s the same kind of idea we’re trying to explore now and really it’s a forever journey of trying to expand ourselves as musicians and composers and see how out there we can get within the context of a song and album. It’ll be real exciting to see what we can produce next.

Q5: アルバムからは70年代のフュージョンやプログロックの影響を強く感じました。言うならば現代的にアップデートされた “Bitches Brew”, “The Inner Mounting Flame” のようなイメージです。

【DAN】: そうだね、僕たちは全ての時代のフュージョンから影響を受けているんだけど、メインは70’s と80’s サウンドだね。
君が挙げたようなグループは、当時未来のサウンドを創造していたし、それは僕たちが現在探求しているアイデアと同種のものなんだ。
ミュージシャン、コンポーザーとして自己を広げて行くことは、本当に永遠の旅だと言えるね。楽曲やアルバムという文脈の中から、いかにそれを得ることができるのか見てみようじゃないか。次に僕たちが生み出すものを見ることは実にエキサイティングなはずさ。

Q6: Also, sometimes the record reminds me David Lynch’s soundtracks. Definitely, “The Further Side” is extremely Technical, but there is no flashy circus like lead plays. Ego as a musician seems to be free from Nova Collective, isn’t it?

【DAN】: Yeah you know, we really approached it trying to keep within the song and whatever it called for at that particular moment while maintaining the idea of the overall composition. Our backgrounds are all in technical music, it’s just our upbringing and we have those things to explode into when the song calls for a unison lead or solo section, but even I feel like those parts are still kept within the song. I loved keeping the solo sections feel loose and improvised within the context of the song, at least from the perspective of my bass solos.

Q6: “The Further Side” には映画のサウンドトラックを思わせるムードも存在しますね。David Lynch の作品を思い出しましたよ。非常にテクニカルですが、サーカスのようなソロパートは存在しませんね?

【DAN】: まさにその通りだよ。僕たちはソロパートが楽曲に収まるよう、ある特定の瞬間に要求されるものを収録するというアプローチを取ったんだ。楽曲全体のアイデアを保ちながらね。
僕たち全員のバックグラウンドは確かにテクニカルな音楽だよ。だけどそれは背景にしかすぎないんだ。勿論、楽曲がユニゾンリードやソロセクションを必要とするならばテクニックを炸裂させる時もあるね。楽曲に沿った形でね。
コンテキストの中でルーズだったり、インプロヴァイズしたソロを取るのは大好きだよ。少なくとも僕のベースプレイに関してはね。

Q7: How was the writing process? Off course, There are two Britons and two Americans in the band. Which do you think Nova Collective is the “Band” or “Project”? Do you have a plan to have shows near future?

【DAN】: Oh it’s a full on band for sure! We’re trying to get that idea across to people in these interviews because I think people get excited at the sounds and the idea of people from bands they already enjoy getting together to make a record, but for us it’s as serious as anything else we’re apart of musically and so the desire to make it real and make it happen in a live setting is our number one priority. Right now we are getting the album into people’s ears and trying to spread the word to agents and the suits that were are out there and trying to support some friends and like-minded bands on the road.

Q7: NOVA COLLECTIVE は異なるバンドに所属するイギリス人2人とアメリカ人2人で構成されています。これはバンドですか?それともプロジェクトですか?

【DAN】: 間違いなく完全にバンドだよ!僕たちはこういったインタビューでそれをみんなに伝えようとしているんだ。なぜならリスナーは、集まり楽しんでレコードを制作するバンドのアイデアやサウンドにエキサイトすると思うからね。
僕たちにとって何よりも深刻なのは、音楽を離れて制作しなければならないという点だね。だからこそ、ライブを行うことが僕たちに今一番必要とされているんだよ。
現在、僕たちはアルバムをリスナーの耳に届けたところで、エージェントや会社の人たちに広めようとしているんだ。友人や同士のライブをサポート出来たらと思っているよ。

Q8: 2017 is anniversary year for both BTBAM and Haken. You know, masterpiece “Colors” becomes 10th anniversary and Haken is also 10th anniversary of the band. Japanese Prog fans really waiting for you to come. Is there any possibility of these anniversary Japan tour?

【DAN】: If we got a really good offer I’m sure it would happen! It’s super expensive for an American band, or I assume most bands not on that side of the world, to get over there, so I know we’d like to for our next album as well…if a Colors tour tied into it, you know…it’d just have to be a good offer is all! The same goes with the rest of the world. It’s not a huge priority of ours to play Colors all over, but if the offers come in and are good enough we’ll play it anywhere of course.

Q8: 2017年はあなたのメインバンド BETWEEN THE BURIED AND ME がリリースした名作 “Colors” が10周年を迎えます。バンドはアニバーサリーツアーを行うようですが、来日の可能性はありますか?

【DAN】: 本当に良いオファーをもらえたら、勿論日本に行くよ!アメリカのバンドにとって日本ツアーを行うのはとても費用がかかるんだ。おそらくアメリカだけじゃなく、アジア以外の大抵のバンドにとってね。
次のアルバムでは行きたいと思っているけど…”Colors” の完全再現をそれと結びつけたりしてね…とにかく全ては良いオファーにかかっているんだよ!
世界の他の地域に関しても同じことが言えるね。僕たちにとって “Colors” 完全再現はそんなにプライオリティーが高くないんだけど、充分に良いオファーが届けば、勿論どこでだってプレイするよ。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED DAN’S LIFE !!

PINK FLOYD “THE DARK SIDE OF THE MOON”

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NIRVANA “NEVERMIND”

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DREAM THEATER “METROPOLIS PART 2: SCENES FROM A MEMORY”

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KING CRIMSON “DISCIPLINE”

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OINGO BOINGO “ONLY A LAD”

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MESSAGE FOR JAPAN

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Konnichiwa! I’ve loved coming to Japan with BTBAM, the crowds always embrace us and are so passionate for the music we’ve created. I’m real hopeful I’ll be able to get over there with Nova Collective in the future! I hope everyone digs the record and hopefully see you soon. Thanks!

こんにちは!BTBAM で日本に行くのが大好きだよ。観衆はいつだって暖かく迎えてくれるし、僕たちが作ってきた音楽にもとても情熱的だね。NOVA COLLECTIVE でもいつか行くことが出来たらと本当に思っているんだ!みんながレコードを気に入ってくれたらいいな。近いうちに会おうね。

DAN BRIGGS

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【Li-sa-X : Serendipity】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH Li-sa-X !!

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12-Year-Old Young Shred Muse From Japan, Li-sa-X Has Just Released Her Amazing Debut Album “Serendipity” !!

DISC REVIEW “SERENDIPITY”

日本に舞い降りた、若干12歳の天才美少女ギタリスト Li-sa-X が記念すべきデビュー作 “Serendipity” をリリースしました!!穢れなき天使が紡ぐ圧倒的なフレーズの数々は、世界に賛嘆の嵐を巻き起こしています。
幼少時から父親のプレイを子守唄として育った Li-sa-X は、インタビューにもあるように、5歳で本格的にギターを手にします。8歳であの Paul Gilbert に認められ、オンラインギターレッスンに特待生として招待されたというのですから、天賦の才が備わっていることに疑いの余地はないでしょう。
実際、投稿したパフォーマンス動画は世界中のギター/ロック・ファンを驚愕させ瞬く間に400万回以上の再生を記録。これまでに「へヴィメタルの未来を担う天才少女10人」(米MTV)や「将来が楽しみな名キッズ・ギタープレイヤー10選」(米VH1)、「今年(2014年)最も話題の動画1位」(米ギター・ワールド誌)などに選出されるという快挙を演じてきたのです。しかし彼女は慢心することなく日々進化を続けて来ました
。”素敵な偶然”、”予期せぬ幸運” といった意を宿す “Serendipity” というタイトルには、これまでの出会い、応援、優しさ、幸運に対する Li-sa-X からの大きな感謝が込められているのです。
アルバムは、Li-sa-X 初のオリジナルトラックにして作品のタイトル名を冠した “Serendipity” で幕を開けます。ダイナミックなリフワークにファストなリック絡める師匠 Paul Gilbert 譲りのテクニカルなテーマは、マイスター Guthrie Govan を想起させる奔放にアウトするフレージングをも伴いながらマジカルな瞬間と至上のエキサイトメントを運びます。正確なピッキングから生み出されるクリエイティブなアイデアの洪水は、12歳らしい遊び心や瑞々しい感性と一級品のテクニックを包含し、世界に新たなギターヒロインの堂々たる誕生を告げているのです。
“温故知新”。Li-sa-X が演奏家、ミュージシャンとして優れている点はその一言に集約されます。ゲストに迎えた Paul Gilbert, POLYPHIA。さらに “人生を変えた5枚のアルバム” を見れば分かるように、Mr. BIG から PERIPHERY、Guthrie Govan から Jason Richardson まで、世代を超えた色彩豊かな影響はしっかりと彼女の宇宙に血肉として根づいています。実際、トラディショナルな Instru-metal に思える “Serendipity” の中にも、中間部にはモダンで美麗なアトモスフィアをさらりと織り込み、楽曲に立体感を創出しているのですから、その感性の柔軟さには驚くばかりですね。
童謡にプログレッシブで大胆なアレンジを施したアルバムクローサー “アルプス一万尺” は、彼女の未来を約束する楽曲にも思えます。ピアノやヘヴィーリフを巧みに配置し目まぐるしくも耳を惹きつけ離さない、万華鏡のようにカラフルな一曲には、スマートかつキャッチーな清新なるギターの可能性、POLYPHIA ともシンクロするモダンな感覚が息づいています。
クリケットやハーモニクスを巧みに使用し、ニュアンスやアーティキュレーションにまで強く拘った演奏からは、”聴かせる” こと、”楽曲” にプライオリティーを置いた Li-sa-X のギターに対する凛とした考え方が伝わりますね。オリジナルを増やすという彼女の決意も実に楽しみです。
Li-sa-X ワールドへの素晴らしき招待状となった “Serendipity”。今回弊誌では彼女にインタビューを行うことが出来ました。最近ではCMでもお馴染みとなりましたね!どうぞ!!

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Li-sa-X “Serendipity” : 9.5/10

INTERVIEW WITH Li-sa-X

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Q1: まずは、ギターを始めたきっかけについて教えていただけますか?

【Li-sa-X】: 小さい頃からパパが楽しそうにギターを弾いてるのを見ていて、自然と自分もやってみたいと思いました。
最初はパパと一緒に遊ぶおもちゃのような感じでした。
そして5歳からちゃんと練習を始めました。

Q1: First of all, what inspired you to start playing guitar?

【Li-sa-X】: Since I was little, I was watching Dad playing the guitar happily and I wanted to do it myself naturally.
At first it was like a toy playing with my dad.
And I started practicing properly since I was 5 years old.

Q2: Li-sa-X さんの年齢で、ここまでテクニカルかつ印象的なフレーズをシュレッドするギタリストはほぼいないと断言しても良いように思えます。故に世界中から注目を浴びているわけですが、普段はどんなトレーニングをされていますか?

【Li-sa-X】: 普段の練習は、まずルーティンとして以前にカバーした曲を弾きます。
次にいま課題にしていいる難しくて速いフレーズを練習します。
最後にポール・ギルバート先生からのオンラインレッスンのお題を練習します。
ポール先生のレッスンでは速弾きは全くやりません。昔の名曲を題材にした、コードワークやリズム、ニュアンスについてのレッスンです。
1日の練習時間は1時間半~2時間くらいです。

Q2: What kind of training do you usually do? Also, how long are you practicing on a day?

【Li-sa-X】: As usual practice, I will play the song I covered earlier as a routine.
Next I will practice the difficult and fast phrases that I am currently working on.
Finally I will practice the subject of online lessons from Professor Paul Gilbert.
In Professor Paul’s lesson, I do not play fast. It is a lesson about code work, rhythm, nuance, which used the old classics as a theme.
The practice time of a day is about one and a half hours to two hours.

Q3: 目指している、リスペクトしているギタリストを教えてください。やはりファストなプレイ、”速さ”にこだわりがあるのでしょうか?

【Li-sa-X】: 目指しているのはポール・ギルバートさんです。とてつもなく巧くて、どんなに速くても全ての音がクリアです。あと、とってもキャッチーな曲やフレーズを作れるからです。
他に好きなのはポリフィアのティムさんとスコットさんです。聴いてスグに分かる独特のニュアンスを持っているからです。
尊敬するのはガスリー・ゴーヴァンさんです。アドリブの音使いが凄いと思うからです。
速くて音の跳ぶプレイは私自身が聴いていてドキドキするので、そういう風に弾けたらいいなーと思っています。

Q3: Please tell me which guitarist you are aiming, respecting. And why? After all, is there attention to “fast” play?

【Li-sa-X】: It is Paul Gilbert who is aiming at. It is extraordinarily successful, all sounds are clear no matter how fast. Also, he can make very catchy songs and phrases.
Another thing I like is polyphia Tim and Scott. They have a unique nuance that you can understand by listening.
I respectMr. Guthrie Gorven. I think that his improvisation is amazing.
I am excited about fast and skipping sound as I listen to it, so I wish I could play it like that.

Q4: では、素晴らしいデビューEP “Serendipity” について話しましょう。”Serendipity” とは、素敵な偶然、予期せぬ幸運といった意味を持つ言葉ですが、なぜこのタイトルを選んだのでしょう?

【Li-sa-X】: 8歳の時にYouTubeにアップした『Scarified』のカバー動画がキッカケで、ポールさん本人からメッセージを貰い、オンラインレッスンに特待生として招待していただいて、同じステージにも立たせていただいて、またそれが色んなメディアに取り上げていただいて。
そして今回デビューEPを出させてもらえたのも、全て予想していなかった幸運です。
私はそんな幸運をもたらしてくれた、応援してくれる方への感謝の気持ちを込めてこのタイトルにしました。

Q4: Let’s talk about a great debut EP “Serendipity”. “Serendipity” is a word that has meaning such as nice coincidence, unexpected good fortune, why did you decide on this title?

【Li-sa-X】: Cover movie of “Scarified” uploaded to YouTube when I was 8 years old was a beginning, I got a message from Paul himself, invited me as a special student in an online lesson, and let me stand on the same stage, Take it up in various media.
And I was fortunate that I had not anticipated all that made this debut EP out.
I made this title with gratitude to those who support me who brought such luck.

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Q5: 収録曲はどのように選びましたか?その Paul Gilbert 本人を迎えた “Scarified”、POLYPHIA が参加した”CHA-LA HEAD-CHA-LA” などゲストミュージシャンも豪華ですね?

【Li-sa-X】: 『Serendipity』…デビューEPには必ずオリジナル曲を入れたいと思いました。これは私が頑張って初めて作曲した曲です。
『Scarified』…これは私にとって運命的な曲なので、今回はぜひポール先生とツインリードでやれたら、とお願いしたら引き受けて貰えました。
『CHA-LA HEAD-CHA-LA』…ポリフィアにもぜひ参加してほしくて、来日した時に彼らが「ドラゴンボールが好き」と言っていたのを思い出してこれにしました。
『Dance of Eternity』…自分にとって思い切り難しい曲に挑戦してみたくて、これを選びました。
『アルプス一万尺』…他のカバー曲が割とストレートカバーなので、誰もが知ってるメロディーで、アレンジに凝ったのをやろうと思いました。

Q5: How did you choose the recorded song? Guest musicians is gorgeous, such as “Scarified” who greeted Paul Gilbert himself, “CHA – LA HEAD – CHA – LA” where POLYPHIA participated, isn’t it?

【Li-sa-X】: “Serendipity” … I definitely wanted to put original songs in my debut EP. This is the song I composed for the first time I tried hard.
“Scarified” … This is a fateful song for me, so if I definitely can do with Twin Reed with Professor Paul this time, I was able to underwrite it.
“CHA-LA HEAD-CHA-LA” … I wanted Polyphia to participate by all means, and when they came to Japan I remembered that they said “I like Dragon Ball.”
“Dance of Eternity” … I wanted to try something hard for me, chose this.
“Yankee Doodle”  … Because other cover songs are quite straight as a cover, I thought that it was a melody that everyone knew, I decided to make it fancy.

Q6: カバーも勿論クールですが、”アルプス一万尺”のプログレッシブなアレンジや、オリジナル曲 “Serendipity” の堂々たる仕上がりにも感銘を受けました。この作品で特にこだわったポイント、プレイ、テクニックなどを教えてください。また、これからさらにオリジナルナンバーを増やすことは考えていますか?

【Li-sa-X】: 『Serendipity』は初めてのオリジナルで、名刺がわりになるように、いま自分の出来るテクニックとアイデアを詰め込むだけ詰め込みました。
聴いた人が楽しくなる曲にしたかったので、プレイバックを聴いた時に自分で「ぷぷっ」って吹き出してしまった間違いをヒントに作ったフレーズが結構あります。
『アルプス一万尺』は展開が楽しい曲にしたくて、元のメロディのテンポを倍にしたり半分にしたりオクターブを変えたりしながら面白そうな音を入れていきました。「トムとジェリー」みたいな昔のアニメのサウンドトラックと大好きなプログレッシブロックを混ぜたイメージです。
オリジナル曲はこれからどんどん作っていきたいと思っています。

Q6: Although the cover is of course cool, I was also impressed by the progressive arrangements of the “Yankee Doodle” and the amazing original song “Serendipity”. Please tell us points, play, techniques etc. that you particularly stuck with this work. Also, are you thinking about increasing the original number from now on?

【Li-sa-X】: “Serendipity” is the original for the first time, just like stuffing business cards, I just pack my technique and ideas now.
I wanted to make the songs that made the listeners fun, so there are quite a few phrases that made a hint at the mistake that laughed by myself when I heard playback.
“Yankee Doodle” wanted to make it a fun song that expanded, doubled the tempo of the original melody, halved it, or changed the octave and put some interesting sounds. It is an image that mixed the soundtrack of an anime called “Tom and Jerry” and my favorite progressive rock.
I’d like to make original songs more and more from now.

Q7: ちなみに、学校ではどんなキャラクターなんでしょう?お友達は Li-sa-X さんがギタリストであることにどんな反応をしていますか?

【Li-sa-X】: 学校では…普通です(笑)。友達とは聴いてる音楽に共通点があんまりないので音楽の話はほとんどしませんね。
テレビに映った時は「すごいね」とか「見たよ」と言ってくれます。

Q7: By the way, what are you like at school? How does your friend react to Li-sa-X being a guitarist?

【Li-sa-X】: At school … It is normal, haha. I do not talk about music with friends because I do not have much in common with the music I’m listening to.
When they see me on TV, they says “wow amazing” or “I saw you”.

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED Li-sa-X’S LIFE

MR.BIG “LEAN INTO IT”

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GUTHRIE GOVAN “EROTIC CAKES”

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POLYPHIA “MUSE”

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PERIPHERY “PERYPHERY Ⅲ: SELECT DIFFICULTY”

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JASON RICHARDSON “I”

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MESSAGE FOR JAPAN

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一生懸命作ったデビューEP『Serendipity』、ぜひ聴いてみてください!!

Li-sa-X

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DISPERSE : FOREWORD】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JAKUB ZYTECKI OF DispersE !!

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With “Foreword”, Poland Based Progressive Quartet, DispersE Invite You To Set Sails On A Imaginative Musical Journey !!

DISC REVIEW “FOREWORD”

“Heart of Europe”、ポーランドに降臨した、モダンプログシャイニングスター DispersE がジャンルの枷を解き放つ新たなマイルストーン “Foreword” をリリースしました!!”Progressive” というワードの真意について再考を促すような意義深き作品は、鮮やかなポップセンスとミニマルなサウンドを研ぎ澄まし、規格外のアウトラインを提示しています。
2016年に行われた DispersE 初の日本ツアー。DESTRAGE とのカップリングで大成功を収めた彼らのショウでは、新作に対する自信が顕在化していましたね。未だ作品がリリースされていないにもかかわらず、セットリストの大部分は “Foreword” からの楽曲で占められていたのですから。そこで日本のファンは、ギターと同時にサンプラーを駆使して躍動するマイスター Jakub Zytecki の姿に “Foreword” な変化の兆しを見定めることとなりました。
アルバムはイノセントな歌声をサンプリングし、審美的でアンビエンスな空気を多分に抱きしめた秀曲 “Stay” で幕を開けます。Rafal Biernacki の歌唱は傑出していて、FROST* の John Mitchell や TesseracT の Dan Tompkins にも比肩し得るほど、色鮮やかで表情豊かな歌声、旋律、ハーモニーを披露していますね。
「メタルは少々平坦に思えてきた。」 インタビューで Jakub が語る通り、このレコードには獰猛なグロウルも、Chug-Chug とした定常的なギターリフも存在しません。貫かれるのは “Progressive-Pop” とも描写可能なノスタルジックで情味のある、しかし同時に創造的なモダニズムが溢れる崇高な世界観。
多幸感に満ちヒプノティックで、光のサウンドスケープを見事に切り取った “Stay” の核心は、紛れもなくそのアトモスフェリックなサンプリングと Rafal が紡ぐポップなメロディーです。しかし Jakub のプログレッシブなセンスが惹起する、絶妙なバランス、コントラストが楽曲を新天地へと誘っていることを忘れる訳にはいきませんね。
7拍子、ポリリズムが生み出す神秘的な夢幻世界、忽然と急襲するスリリングかつテクニカルなシュレッディング。アルバムオープナーにして作品を象徴する “Stay” の新感覚はまさに革命と呼べるほどにリスナーへ驚嘆をもたらします。
新感覚と言えば、TAME IMPALA にも通じるレトロなムードを持つ”Bubbles” では、Strandberg の極限までダウンチューンしたディストーションサウンドが至高のダイナミズムを提供し、新たな個性を主張していますね。
“Tether” は、「TYCHO にはいつも心酔している」 と語る Jakub の多極化する好奇心が浮き彫りとなった楽曲かも知れませんね。エゴとは無縁の緻密でミニマルな設計図に、穏やかなエレクトロニカサウンドを乗せたドリーミーな極上のポップチューンを聴けば、確かに TYCHO の持つ瑞々しいセンスが宿っていることに気づくでしょう。新加入、達人 Mike Malyan のゴーストノート一音一音が透けて見えるほどに繊細な楽曲は、Rafal の別格でエモーショナルな歌唱を導き、音楽の本質を伝えています。
とは言えインタビューにもあるように、Jakub は決してギターへの探究、野心も捨てることはありません。アルバムで最も Djenty な “Surrender” の躍動美溢れるスリルは華麗ですし、”Sleeping Ivy” で見せるメカニカルなクリーントーンの洪水も一級品。さらに9分を超える壮大な “Does it Matter How Far” の前半部分では、サンプリングと巧みにリンクさせて純粋にチャレンジングなインストゥルメンタルミュージックを奏で、Jakub Zytecki が未だに世界トップのモダンギタリストであることを強烈なまでに証明していますね。
“Foreword” は DispersE、さらにはプログレッシブワールドにとって新たなチャプターの幕開けとなるでしょう。実際、プログレッシブロックとは様式ではなく概念であるべきです。インディーロックとクラブミュージックを巧妙にクロスオーバーさせた Bonobo は、バンドにとって或いは象徴かも知れません。自らのアイデンティティを保持したまま、TYCHO や TAME IMPALA のフレッシュな感性、インパクトを血肉とした DispersE のインテリジェントな手法は全面的に肯定されるべきだと感じました。
今回弊誌では Jakub Zytecki にインタビューを行うことが出来ました。3回目の登場となりますね。どうぞ!!

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DispersE “FOREWORD” : 10/10

INTERVIEW WITH JAKUB ZYTECKI

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Q1: Hi, Jakub! First of all, how was your Japan Tour 2016? It was your second Japan Tour, but the first time was with Plini. It must be different touring your own band, isn’t it?

【JAKUB】: Hello! The Japan tour was incredible, I was so happy when I found that I’d be able to visit your beautiful country again.
It was a bit different this time yeah, mainly because I came to Osaka with my girlfriend like a week before the first show, so we had a lot of time to see places and get lost in the subways here and there.
It was great to experience such a warm welcome of DispersE in Japan, that was really something special.

Q1: まず、昨年の日本ツアーはいかがでしたか?あなたにとっては2度目の来日となりましたが、初来日は Plini のバンドとしてでしたから、ご自身のバンド DispersE での来日はやはり格別だったのではありませんか?

【JAKUB】: こんにちは!日本ツアーは素晴らしかったね。また君たちの美しい国を訪れることが出来ると分かった時は、本当に嬉しかったんだ。
うん、確かに今回は少し違っていたね。その主な理由は、最初のショウの一週間前にガールフレンドと大阪に前乗りしていたからなんだけど。だから色んな場所を見て回ったり、地下鉄で迷子になったりする時間が持てた訳さ。
日本で DispersE がこんなに暖かい歓迎を受けるなんて最高だったよ。本当に特別な経験だったね。

Q2: I have been wanting to ask you, but what’s the meaning of your band name “DispersE”? You know, TesseracT also make last t capital T. Is it thall? haha.

【JAKUB】: Nearly ten years ago, when me and Rafał were looking for a new members to play progressive music, we’ve found Marcin Kicyk (ex bass player) who also came out with the name and it basically stayed until this day.
At the beginning, we kinda thought it might reflect our music, as we wanted to ‘disperse’ others people attention with surpiring motif changes and weird musical expressions i guess haha.
The name sounds cool as we’ll so why not to keep it?

Q2: ずっとお聞きしたかったんですが、DispersE というバンド名の由来は何ですか?

【JAKUB】: もうほとんど10年前になるかな。僕と Rafał はプログレッシブミュージックをプレイする新しいメンバーを探していたんだ。それで前のベーシスト Marcin Kicyk を見つけたんだけど、彼が思いついたんだよ。そして基本的にはそれを今日まで名乗っている訳さ。
最初は、僕たちの音楽を反映していると思ったんだよ、確か。リスナーの注意を、驚くべきモチーフの変化と奇妙な音楽表現で、文字通り “分散させ” たかったからね。
クールな名前だから、名乗り続けるのが当たり前でしょ?

Q3: Anyway, there was a member change in DispersE. Bartosz Wilk and mighty Mike Malyan were in. Could you tell us about the story behind the alternation? What did they bring in the band?

【JAKUB】: Me and Mikey started working on some tunes for his solo project back in March of 2015. We were seeing each other a few times since then and suddenly, our drummer Maciek Dzik decided to leave the band. Mike was absolutely happy to fill his shoes, while we were even more than happy to have him for sure. Right after Maciek’s departure, bass player Wojtek Famielec also decided to leave, so Rafał, Mike and me were part of Disperse back then. We decided not to look for any other bassist, because we were not even touring – there was an album that we had to make.
Bartek Wilk is an old friend of mine, we know each other since I moved to Cracow 5 years ago. He basically was there with us through the whole album making process, he knew what the band was going through that time, he felt the emotions that we tried to express. It just made so much sense to have him. Although he’s a great guitar player, he never played bass before, he never actually played a gig. His first one was in a sold out show in London, that we played in July, so that was a good start haha! He nailed it.

Q3: 前作からのインターバルで、バンドにはメンバーチェンジがありましたね?ベースに Bartosz Wilk、そしてあの超絶ドラマー Mike Malyan が加入しました。

【JAKUB】: 僕と Mike は2015年の3月に、彼のソロプロジェクトのため何曲か作り始めたんだ。それまでにもお互い何度か会ったことはあったんだけどね。そんな折、突然僕たちのドラマー Maciek Dzik がバンドを離れることを決めたんだよ。Mike は喜んで彼の穴を埋めてくれたし、それ以上に間違いなく僕たちは彼を迎えることが出来て嬉しかったんだ。
Maciek が辞めた後、ベースプレイヤーだった Wojtek Famielec もバンドを離れる決断を下したね。だから当時は、僕と Rafał, Mike だけが DispersE のメンバーだったんだ。その頃はツアーも行っていなかったから、新たなベーシストを探さないでアルバムを作ることに決めたんだよ。
Bartek Wilk は僕の古い友人なんだ。僕が5年前にクラクフへ移った時に知り合ったんだよ。彼は基本的に、アルバム全ての制作過程を通して僕たちと居たね。だから彼は、その時バンドが経験したことを知っているし、僕たちが表現したかったエモーションも感じていたよ。故に彼をメンバーに迎えられたことはとても意味があるんだ。
Bartek は偉大なギタープレイヤーなんだけど、実はベースはプレイしたことがなかったんだ。それ以前にライブも経験したことがなかったんだからね。彼の初ライブは昨年7月、ロンドンでのソールドアウトショウだったよ。良いスタートになったね!(笑) 彼はやってのけたよ。

Q4: So, your newest album “Foreword” is just out now! DispersE had a lot of new songs from “Foreword” on the Japan Tour. That is to say, it seems that you are very confident of new songs, do you agree that?

【JAKUB】: I think so, yeah! They just sound better, they’ve got a better flow and we love to play them.
Since the album release date was delayed for some reason, we didn’t want to wait and play the same old songs again.

Q4: そうした経過を経て最新作 “Foreword” がリリースされました。日本ツアーでは、当時アルバムがまだリリースされていなかったにもかかわらず、この新作から多くの楽曲がプレイされましたね。”Foreword” に対する自信の現れだと感じましたが?

【JAKUB】: うん、まさにそうだね!新曲はサウンドも良いし、流れも良くなっているから、プレイするのが大好きなんだよ。
いくつかの理由からアルバムのリリースが遅れたんだけど、だからと言って待てなかったし、また昔の曲ばかりプレイしたくはなかったからね。

Q5: When you named it “Foreword”, what was in your mind? Could you tell us about the concept or lyrical themes of “Foreword”?

【JAKUB】: ‘Foreword’ is just basically about the new chapter that this band is stepping into.
I personally was aiming for creating that uplifting and also nostalgic vibe, which was definitely easier to reach through sound desing and melodies rather than guitar shred haha. Don’t get me wrong, I still love ambitious guitar playing, i love to practice, but this album was about something else. It was about creating a certain mood. Lyricly it speaks from a different place than the last record. It’s not about sharing the certain truth as it was before, it’s more about embracing the lack of truth, getting lost in the way of reaching for it and finding it beautiful and romantic at some point .

Q5: アルバムを “Foreword” と名付けた時、心に在ったこと、併せて作品や歌詞のテーマを教えていただけますか?

【JAKUB】: “Foreword” とはただ、基本的には、このバンドが踏み入る新たなチャプターのことなんだ。
個人的には、高揚するような、それでいてノスタルジックなヴァイブをクリエイトしたかったんだ。ギターシュレッドよりもそういったサウンドデザインやメロディーを手に入れる方がよっぽど簡単だったからね。(笑)
誤解しないで欲しいんだけど、僕は今でも野心的なギタープレイを愛しているよ。練習も好きだし。ただ、このアルバムは何か他のものなんだと思う。前述のムードを創造することにフォーカスしたんだよ。
歌詞の内容は、前作とは異なる領域を語っているよ。以前のようにある真実をシェアするのではなく、真実にたどり着くまでの過程、そこで迷い葛藤することにこそ美しさやロマンを見つけているんだ。

Q6: “Foreword” is one and only, outstanding record in the scene. You know, There’s not a throaty scream, palm-muted chug or grindy riff to be heard. Clearly, “Foreword” is a amazing progressive pop album. Why did the band pick up the direction? Was “heaviness” things of the past for you?

【JAKUB】: For some time now, metal became a bit of a flat thing in terms of dynamic and expression for me. Especially from the production point of view – there’s so much more to say without having the guitar gain kranked up to 10000 all the time. The change just happened naturally.
I love haeavyness and agressiveness in music but I would love to find out a new ways to express that sonically, without using the traditional chug-chug set of tools haha!

Q6: 仰る通り、”Foreword” は唯一無二、シーンでも際立って独特なレコードです。グロウルやヘヴィーなリフワークは影を潜め、明らかに”プログレッシブポップ”と呼べる音像が作品を支配しています。

【JAKUB】: しばらく前から、メタルは僕にとって、ダイナミズムや表現力の面で少々平坦に思えていたんだ。特にプロダクションの視点からね。つまり、ギターのゲインをいつも10.000まで上げなくても、意味のあるものは作れるってことさ。変化は自然に起こっていったね。
僕だって音楽におけるヘヴィネスやアグレッションを愛しているよ。だけど新たな音の表現方法を見つけたかったんだ。伝統的なチャグチャグしたセットアップを使うことなくね。(笑)

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Q7: It was so impressive that you used synth-pad(?) with guitar in the show. But you looked so busy, haha. Anyway, the instrument plays very important role in “Foreword”. “Stay”, “Bubbles”, “Tether” symbolize new DispersE, and Synth part makes them have nice atmosphere, good pop feeling. What made you give a great deal on the Synth parts?

【JAKUB】: Thank you! It’s because the new album is mostly based on samples that I took or simply stole from anything I could haha.
We thought it would be cool to not have it all being played from laptop, but some of these can be jammed out of the sampler and that’s what I try to do.
It’s super simple setup but I’m hoping to develop it in the future a bit more, to the point where I’d be able to modulate the sounds live and jam with it. Like a DJ progressive metal act thing haha!

Q7: ライブではギターは勿論、サンプラーもプレイしていましたが、忙しそうでしたね?(笑)ああいったシンセパートやサンプルがアルバムでは重要な役割を果たしています。

【JAKUB】: ありがとう!新作はほとんどが、僕が作ったり、単に何かからパクッたサンプルを元にしているからなんだけどね。(笑)
全てがラップトップから自動的に流れるのはあまりクールじゃないと思ったんだよ。いくつかはサンプラーで演奏出来ると分かったからやってみたのさ。
凄くシンプルなセットアップなんだけど、将来的には少し改善したいな。つまりサウンドを生で変化させて演奏出来るようにね。プログメタルDJのようにね。(笑)

Q8: So, you use Musicman and Strandberg. I think Music man is definitely the influence of John Petrucci, haha. Anyway, how do you separate these two when you use in the songs?

【JAKUB】: Of course, John Petrucci has always been a big influence, probably the biggest if it comes to playing the guitar.
Strandberg and MusicMan are a bit different worlds but I think they work great together!

Q8: ギターは MusicMan と Strandberg を使い分けていましたが、この2つのメーカーを使用しているのはなぜですか?勿論、あなたが John Petrucci に心酔しているのは知っていますが。

【JAKUB】: そうだね、John Petrucci からはいつも大きな影響を受けてきたね。もしかしたらギターをプレイしている最大の理由かもしれないね。
Strandberg と MusicMan は少し異なる世界を持っていて、だからこそこの2つを使用することで素晴らしく機能するんだよ!

FAVORITE MUSIC★

JAKUB’S CURRENT FAVORITES !!

BONOBO “MIGRATION”

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TAME IMPALA “CURRENTS”

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TYCHO

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FLUME

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Currently I’m into the new Bonobo ‘Migration’ record, Flume stuff is sick, Tycho has always been the one that I really adore. Also Tame Impala new album is amazing too!

MESSAGE FOR JAPAN

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You Japanase people are literally the most lovely creations of the planet. I can’t even describe how much I love the way how shy sometimes you are, how helpful and curious you are too.
I can’t wait to see you again!
Much love,

君たち日本のファンは、地球で最も愛すべき創造物だよ。時にシャイで、協力的で、好奇心旺盛な日本の人たちを僕がいかに愛しているか、表現のしようもないくらいだね。また会えるのが待ちきれないよ!

JAKUB ZYTECKI

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【FELIX MARTIN : MECHANICAL NATIONS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH FELIX MARTIN!!

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Felix Martin’s Twin-Neck 14&16 Strings Guitar And Two Hand Tapping Technique Opens The New Realm Of Instru-metal Music With Incredible New Record “Mechanical Nations” !!

DISC REVIEW “MECHANICAL NATIONS”

南米ベネズエラが生んだギターウィザード Felix Martin が、ラテンの風とモダンな色彩を投影した最高傑作 “Mechanical Nations” をリリースしました!!14&16弦のダブルネックが紡ぐ鮮烈で独創的なその調べは、鸞翔鳳集な昨今の Instru-metal シーンにおいても一際光彩を放っています。
Felix の楽器は独特です。Warr Guitar や Chapman Stick など確かに10弦を超える多弦楽器は存在します。ただ、それらはベースの色合いが濃く、ベースにメロディー用の弦、レンジが付属しているといった考え方を基調としています。
対して、Felix のダブルネックギターは、インタビューにもあるように、同じレンジのギターを2つ合わせただけのある意味シンプルな構造。しかし同じレンジの7、8弦ギターを2本使用するため、既存の多弦楽器 (スケールが長い物もあるので一概には言えませんが) に比較して、よりギターの領域にフォーカスした立体的な演奏を味わうことが出来るのです。
勿論、ギターやベースに比べれば、双方のギターをタッピングで奏でるため両手の自由度は高く、遥かに多くの音を同時にプレイすることが可能。パーカッシブなピアノとも称される彼のテクニック、アプローチは、まさしくモダンギターイノベーションのフロントランナーだと言えますね。
その先鋭的なスタイルに反し、クラシカルなトリオという編成で制作された “Mechanical Nations” は、母親が手がけ、自らのギターをあしらったその芸術的で大胆なアートワークが示すように、南米大陸への深い愛情を包み込んだ芳醇な作品に仕上がりました。南米をツアーし、大陸の多種多様な都市の空気、エネルギー、文化、景観に触れた Felix は、街ごとに受けたインスピレーションを楽曲へと反映して行ったのです。
“Barquisimetal” は彼のホームタウン Barquisimeto を、そして “Canaima” はベネズエラが誇る世界最後の秘境カナイマ国立公園を心象として生まれた楽曲です。そしてアルバムでも最もメタリックかつメカニカルな、タンゴのリズムを纏った前者と、最も穏やかでノスタルジックな、フォークミュージックのイメージを具備した後者のコントラストは、そのままベネズエラの豊かな音楽文化の写し鏡となっているのです。
カリビアン、ネイティブ、 アフリカ系、ヨーロッパ系。 まさに人種のるつぼと言える社会主義国家はレゲトン、サルサ、ホローポ、ガイタ、カラカスのメレンゲなど、ロマンティックから複雑な拍子を持つ音楽までラテンミュージックを象徴する雑多なバックグラウンドを宿しています。そしてそのラテンのルーツは Felix の内面世界にも強く共鳴し、唯一無二の Instru-metal、グローバルフュージョンへと昇華しているのです。
メタル、ジャズ、プログ、ファンク、そしてラテンの雄弁なカクテルと言える “Mechanical Nations”。インタビューで語ってくれた通り、”Santos” にゲスト参加した Angel Vivaldi のリードを除いて作品にはソロパートが存在しません。それでも作品が至上のスリルを常に纏っているのは、バークリーで学んだトリオの傑出した技術と、緩急を巧みに配置したコンポジションの賜物だと言えますね。
つまり、”Eight Moon Headdress” が象徴するように、クリーントーンの詩情豊かなサウンドスケープと、エキサイティングで攻撃的なパーカッシブテクニックが目まぐるしく交互する魅力的な楽曲群は、手数の多いエキゾチックなドラミングとスラップを交えたダイナミックなベースプレイが牽引し、タイトなバンドの推進力となっているのです。
ANIMALS AS LEADERS, KING CRIMSON, PRIMUS, 或いは Stanley Jordan。Felix のマジックタッチと彼のバンドが生み出すドラマティックな芸術は、偉大な先人にも比肩し得るクオリティーと独創性を秘めています。今回弊誌では、Felix Martin にインタビューを行うことが出来ました。日本でライブを行うのか昔からの夢だそう。どうぞ!!

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FELIX MARTIN “MECHANICAL NATIONS” : 9.5/10

続きを読む NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【FELIX MARTIN : MECHANICAL NATIONS】

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PERSEFONE : AATHMA】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH CARLOS LOZANO OF PERSEFONE !!

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Andorran Prog Metal Titan, Persefone Has Just Released Infinity Technical, Highly Progressive, And Supremacy Spiritual Record “Aathma” !!

DISC REVIEW “AATHMA”

フランスとカタルーニャの狭間に位置する欧州の小国アンドラから示現した、プログメタルの俊傑 PERSEFONE が待望の新作 “Aathma” をリリースしました!!ギターチームの片翼とドラマーを刷新し、音楽性、テーマ、リリック共に陶冶され深みを増したアルバムは、すでに2017年のモダンプログシーンを代表する作品に位置づけられつつあります。
2013年にリリースした前作 “Spiritual Migration” は、技巧とロマンチシズム、幻想とアグレッションを巧妙に対置させた Tech/Prog Death Metal の佳篇であり、バンド史上最良の成功を収めたマスターワークとなりました。奔流となって押し寄せる、過密なまでに濃厚なサウンドの粒子が印象的な作品でしたね。
日本、アジアを含む長期のツアーを経て、4年という熟成期間が宿した結晶 “Aathma” は、”Spiritual Migration” に比べて、よりスピリチュアルで空間的。英俊 Jens Bogren のタクトの下、アートとしての完成度、統一感を精髄まで突き詰めた、ニューフロンティアへと到達しています。
「勇気を持って偽の自己を解放せよ。」 アルバムはスピリチュアルメタルの先駆者、CYNIC の Paul Masvidal が語りかける哲学的なスポークン・ワードで幕を開けます。インタビューにもあるように、”Aathma” とは魂の探求。全てが白か黒に分類される、性急で物質的な現代社会に対するアンチテーゼ。リスナーは Paul の言葉に導かれ、PERSEFONE の深遠なる精神世界へと誘引されて行くのです。
小曲 “One of Many…” でバンドは作品のシンフォニックでメロディアスな世界観を暗示し、ドラマティックな “Prison Skin” へと進行します。ミステリアスで優美なピアノの調べから一転、速急でテクニカルなリフワーク、ダブルギターとキーボードが織り成す濃密なサウンド、複雑で緻密なリズムアプローチ、そして Marc Martins の激烈なガテラルが PERSEFONE の帰還を高らかに告げると、同時に楽曲はバンドの二面性をも明瞭に開示するのです。
今回、キーボーディストでクリーンボーカル、Miguel “Moe” Espinosa のタスク、重要性は確実に過去作を遥かに凌いでいると言えます。ポストロックの影響すら感じさせるアトモスフェリックで幽玄な “Cosmic Walkers” はその象徴でしょう。”Prison Skin” では典型的な PERSEFONE の顔と、Moe が躍動することで生まれる、スペーシーでメロディアスなテリトリーを調和させ、緩急織り交ぜたスリリングなキラーチューンへと昇華しているのです。
再度 Paul Masvidal が登場し、特徴的なボコーダーとリードギターを聴かせる “Living Waves” はアルバムのハイライトだと言えるでしょう。Djenty とも形容出来るモダンで幾何学的なギターリフと、色彩を抑えた淡彩のシンセサウンドが創造するスピリチュアルメタルに、崇高で凛としたメロディーがレイヤーされると、そこには現代社会とは最も離れた場所にある観念的な夢幻世界が広がります。Paul と Moe のボーカルパフォーマンスは傑出していて、リスナーの深層心理に語りかけるような宗教的崇高感すら感じさせますね。
アルバムは4部編成、20分のエピカルなタイトルトラックで幕を閉じます。インタビューにもあるように、レコードの縮図、シネマティックとさえ言える作品を象徴する大曲。作品で最もエクストリーム、デスコア的な質量を纏った “Part III: One With The Light” と女性ボーカルとピアノ、オーケストレーションのみで奏でられる詩情豊かなフィナーレのコントラストはまさにこの傑作の持つ二面性を端的に物語っていると言えるでしょう。
今回弊誌ではギタリスト Carlos Lozano にインタビューを行うことが出来ました。シュラプネル直系の彼独特のシュレッドは、昨今のメタルシーンにおいては逆に強力な武器となっているような気がします。Moe に続いて弊誌2度目の登場。どうぞ!!

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PERSEFONE “AATHMA” : 10/10

【INTERVIEW WITH CARLOS LOZANO】

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Q1: Hi, Carlos! Thanks a lot for accepting our interview again! First of all, “Spiritual Migration” definitely becames your most successful album to date. How did the album change the band and yourself? Did you have any kind of pressure about making the next record?

【CARLOS】: Hi Sin! Thank you so much for having me! Every “Persefone” album has been one step forward in our career, but it’s a fact that “Spiritual Migration” was able to reach to more people than any of the old ones. We feel the band as a continuum, as part of ourselves, so the success of “Spiritual Migration” was added to every experience we have been dealing with in our personal lives all these four years. All that created the reality we were when we started writing “Aathma”. Making a new album is always something really special for us as human beings, since we are able to express ourselves through music and use everything
we have learned since the las one and create something as real and honest as we possibly can. I can say that, when the moment of writing the new material arrived, we just tried to feel the present moment and let everything go out in musical and lyrical form, the only pressure was about being able to choose the right notes and words to express ourselves the right way.

Q1: 前作 “Spiritual Migration” は間違いなく PERSEFONE にとって最も成功を収めた作品となりました。”Spiritual Migration” はバンドやあなた自身をどのように変えましたか?
また、次の作品を作るに当たってプレッシャーはありましたか?

【CARLOS】: 僕たちは全てのアルバムで一歩ずつ歩みを進めて来た訳だけど、事実として “Spiritual Migration” は過去のどの作品よりも多くの人に届いたことは確かだね。
このバンドは連続体であり、僕たち自身の一部だと感じているよ。だから “Spiritual Migration” の成功は、この4年間の生活に加えられて素晴らしい経験となったね。
新しいアルバムを作ることはいつだって特別だよ。というのも、僕たちはそこで音楽を通して自身を表現出来るし、前作以降に学んだことを全て投影し、可能な限りリアルで正直な作品を創造する機会な訳だからね。
新たなマテリアルを書く時は、”今”を感じて、全てを音楽や歌詞に注ぎ込むようにしているんだ。唯一のプレッシャーは、僕たち自身を表現する正しい音、正しい言葉を正しい方法で選べるかどうかだね。

Q2: During the time, your first Japan tour achieved a great success! Off course, Persefone is Pro-Japanese, “Shin-Ken” was the record about Japan, and Musashi Miyamoto. So, Please let me know how Japan was. What did you find here?

【CARLOS】: We have always felt connected with Japan for many reasons during our lives, and playing in Japan was one of the goals we really wanted to achieve, so when the time arrived we were so pumped up about it and we lived the whole experience with intensity. Japan was everything we expected and much more. We were fascinated about the beauty of the country, but was the Japanese people what made us feel really amazed. Everyone there was so passionate about the music that made us feel really grateful for being able to share all that emotions with
them. We played Tokyo twice in two consecutive days, and the place was full both of them with people smiling, headbanging, singing and enjoying the music. When the second show was over, I couldn’t help but throw my guitar in the backstage and run to the venue’s front door to personally thank everyone that took the time to come to see the show. It was a really lovely and beautiful moment to talk and spend some time with the audience after the show.

Q2: 新作までのインターバルでは、初来日公演も成功させましたね!勿論、PERSEFONE は “Shin-Ken” で宮本武蔵を取り上げるほどの日本通な訳ですが、この国で見つけたものを教えていただけますか?

【CARLOS】: ライブの最中は、多くの理由からいつも日本と繋がっていると感じていたよ。日本でプレイすることは本当に達成したいゴールの一つだったんだからね。だから日本に着いた時はとても気合いが入ったし、全ての経験が強烈なものだったね。
日本は全てが期待した通りかそれ以上だったよ。勿論、日本の美しさには魅力されたけど、本当に感銘を受けたのは日本の人たちからだったね。全員が音楽に対して非常に情熱的なんだ。彼らと全てのエモーションを共有出来て本当に感謝しているんだ。
東京で連続して2回のショウを行った訳だけど、会場は笑顔で、ヘドバンし、歌って音楽を楽しむ人たちで溢れていたね。最後のショウが終わると、僕はギターをバックステージに放り投げて会場のドアへと走っていたよ。時間をとってライブに来てくれた全員に、個人的に感謝を伝えるためにね。観客のみんなと話して過ごせたのは、本当に愛すべき、そして美しい瞬間だったよ。

Q3: In the mean time, Marc & Jordi left the band, and Filipe & Sergi was in. Could you tell us about the story behind this member change? Please let us introduce two new members!

【CARLOS】: Marc Mas left the band just after our last Asian tour. Marc is a very talented person and somehow, he was tired of all that involved touring and working with a band so he wanted to pursue others endeavours in life other than playing in “Persefone”. That was a difficult moment for us as a band, but we knew we wanted to keep going, so, after getting some offers from great drummers, we decided to find the right human being to work with rather than focusing everything on the musical skill. With that on mind, we found that our long time friend Sergi
Verdeguer had in him both of the requirements with were looking for and after some time working together, he is now a crucial part of this new era in “Persefone”. About Jordi leaving, he became father of a beautiful girl and asked us for some time to focus on the family life. We asked Filip Baldaia to take his place temporarily since he was a guitar student of mine and I knew he was so capable to play Jordi’s parts. After one year without him, the band continued growing up with more shows and responsabilities so Jordi decided that his time as a musician with “Persefone” was over and wanted to start a new journey as father and husband. After sharing all these years with him, I can say that he will be the best at it, Jordi is one of the best persons I’ve ever met in my life

Q3: バンドにはメンバーチェンジがありましたね?Marc と Jordi がバンドを離れ、Filipe と Sergi が加入しました。

【CARLOS】: Marc Mas はアジアツアーが終わったあとバンドを離れたんだ。とても才能のある人間だから、ツアーやバンドに関わることにいくらか飽きてしまったのさ。PERSEFONE でプレイするよりも、他のことを追い求める人生を選んだんだよ。
バンドとしては困難な時期だったね。ただバンドとして前に進み続けたいことは分かっていたから、何人か素晴らしい候補の中から、ドラマーとしての音楽のスキルよりも共に働くべき正しい人物を選ぶ決断を下したよ。そういった観点から、長年の友人である Sergi Verdeguer を選んだんだ。今では PERSEFONE の新たな時代に欠かせない人物となっているね。
Jordi に関しては、美しい女の子の父親になったから、しばらく家族に時間を注ぎたいと頼んできたんだ。僕たちは一時的な代役を Filip Baldaia にお願いしたよ。彼は僕のギターの生徒だったから、Jordi のパートをプレイ出来ることは知っていたんだ。
Jordi 無しで一年が経ち、バンドはショウを重ね成長を続け、責任も増していたね。だから彼は PERSEFONE でのミュージシャンとしての時間を終えることに決めたんだ。父親、夫として新たな旅を始めたかったんだよ。何年も彼と居たから分かるけど、彼は最高の家庭人になるよ。僕が会った中でも最高の人物の一人だからね。

Q4: Anyway, your newest album “Aathma” is just out now! It’s really masterpiece, and lot’s of medias, fans really well accepted. At first, what was your direction, goal of “Aathma”?

【CARLOS】: Domo arigatou! As I said, in the beginning, there was not an specific direction other than trying to continue with this journey that is “Persefone” for us. We just walked right into this new album with the passion of making new music and write about all the experiences we had on those 4 years. Everything was falling into place in a very smooth way as we were paying attention to every little detail. In the middle of the writing process we started feeling inspired by the music itself and let it to walk in the direction anyone will find by listening the album. I remember that we were so focused on the songwriting trying to not let any note happen without a reason, trying make every second listening worthy.
In the end we feel very satisfied with the way everything worked and fortunately it seems like more peolpe is sharing our musical vision as well

Q4: そういった経過を経て最新作 “Aathma” がリリースされた訳ですが、素晴らしいアルバムですね!メディアやファンからも非常に高い評価を得ています。ます、この作品で目指した方向性、ゴールを教えてください。

【CARLOS】: Domo Arigatou!冒頭でも話したけど、 “PERSEFONE” という旅を続ける以外に特別な方向性というものはないんだ。ただ新たな音楽に情熱を注ぎ、この4年間で得た経験を全て生かすという意気込みで新作に望んだんだ。
僕たちはどんなに小さなディテールにも拘っていたから、全てはとてもスムースに構築されて行ったね。ライティングプロセスの中盤に差しかかると、制作した音楽自体から僕たちがインスパイアされていることを感じ始め、音楽が導く方向性に委ねたんだ。
ソングライティングでは、理由のない音を配置せず、毎秒価値のある音楽を作ることにフォーカスしていたことを覚えているよ。
最終的に、僕たちは全てにとても満足し、幸運なことに、より多くの人が僕たちの音楽的ビジョンをシェアしてくれているように思うね。

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Q5: It seems that “Aathma” is magnificent concept record. Surprisingly, album closer, consisted by four parts, dramatic quadrilogy “Aathma” has about twenty minutes long. So, could you tell us about the title, concept, and artwork of “Aathma”? Why did you post “Aathma” album closer?

【CARLOS】: “Aathma” is a sanskrit word that means “Soul”. With”Spiritual Migration” there was a deep change in the lyric approach of the band as we wanted to use the music we were writing with “Persefone” to share a message with it, an message about the way we live our spiritual lives. We feel that spirituality is something that is sometimes forgotten in this time and era we are living in. We live in a very materialistic way, everything is so fast and we don’t have time
to ask ourselves the important questions, no time to meditate about what is this life about, about just “who am I?”, “what am I?”, “Is there any relation between me and everything else?”, or just, “what does ‘me’ means anyway? We wanted to write about that, about what we feel we are in this world, and give to that message the best music we possibly can. The whole album is about this one concept and I always like to summarize it with some lyrics from the song “Prison Skin”, we start the album by saying to the listener “…. you are not yor face, you are not the name you have been given, break this walls and see the light, transcend your senses, be…” The song “Aahtma” summarize all the journey, so it was really mandatory to close the album with it since the last words on it are the closure to all the lyrical concept.

Q5: アルバムは壮大なコンセプト作品のように思えます。驚くことに、アルバムクローサー “Aathma” は4部構成、20分の大曲ですね。

【CARLOS】: “Aathma” とはサンスクリット語で “Soul” 魂の意味なんだ。”Spiritual Migration” から、バンドの歌詞に対するアプローチには深い変化があったんだ。PERSEFONE で書いている音楽を、メッセージをシェアするために使いたかったからね。そのメッセージとはいかにしてスピリチュアルな人生を送るかについてだよ。
僕たちの生きている時代は、時としてそういった精神性が忘れられがちだよね。僕たちは非常に物質的な世界に生きていて、全てがとても早く動いている。少し立ち止まって自分自身に重要な問いかけをしたり、人生の意味を瞑想する暇もないほどにね。
「僕は誰?」 「僕は何者?」「僕と世界の関係は?」「そもそも自分ってどういう意味?」とかつまりはそういったことに焦点を当てたかったんだ。僕たちが今、世界に感じていることを、可能な限り最高の音楽に乗せてメッセージとして伝えたかったんだよ。
作品全体はそのコンセプトのもとに作られているんだ。”Prison Skin” の歌詞がそれを要約しているよ。僕たちはアルバムをリスナーにこう語りかけて始めるんだ。「それは本当の君の顔じゃない。与えられた名前も本物じゃない。壁を壊して生まれ変わるんだ。感覚を超えて…」
タイトルトラック “Aathma” は全ての旅を象徴しているね。だからアルバムを締めくくるのはこの曲でなくてはならなかったんだよ。歌詞の最後の言葉は全てのコンセプトを締めくくるものになっているからね。

Q6: Paul Masvidal’s vocoder was impressing guest spot on the album. But off course, Persefone has wonderful clean voice of Moe. What made you need another
vocal in the album? And how did you get in touch with the prog legend and Oysten of Leprous?

【CARLOS】: There is no secret about how deep Paul’s music has inspired us through the years. We met Paul at 2015 Euroblast festival in Germany where we also performed with “Persefone”, and during the writing process of “Aathma”, we felt that Paul’s philosopy about life and spirituality matched with the new music in a very perfect way. Then we approached him with what it would become the very first sentence of the album. A deep and meaningful sentence that we thought we would like, and he did. After that, Paul was really supportive all the time and
his collaboration inspired us a lot to put even more effort on “Aathma”. He also performed a great guitar solo on the song “Living Waves” as well as his amazing voice. About Oystein, “Persefone” and “Leprous” toured Europe together in 2013. On that tour Oystein and I just spent a lot of time just playing guitar together and, by the end of the tour, we really become friends and we kept the contact over the next years. I remember telling him on that tour that I wanted him to play a guitar solo on the new album, and years later, he was kind enough to play a beautiful one and the song “Aathma”. He has an amazing talent.

Q6: アルバムには CYNIC の Paul Masvidal、LEPROUS の Oysten がゲスト参加しています。

【CARLOS】: 何年も、いかに深く Paul の音楽が僕たちをインスパイアしてきたかについては秘密でも何でもないよ。彼とは2015年に、ドイツで行われた Euroblast Festival で会って共演したんだ。
“Aathma” のライティングプロセスの間、僕たちは Paul の人生や精神性に対する哲学が、新しい音楽に完璧にマッチすると感じていたね。そこで、彼にアルバムの幕開けをお願いしたいとアプローチしたんだよ。僕たちは深く意味のある文章を考え、彼が演じてくれたんだ。
その後も Paul は常にとても協力的でね。何より、彼とのコラボレーションによって多くのインスピレーションを受け、それが “Aathma” に注がれたんだよ。彼は “Living Waves” でも素晴らしいボーカルとギターを披露してくれているよ。
Oysten については、2013年に PERSEFONE と LEPROUS が共にヨーロッパをツアーしたんだけど、そのツアーで僕と彼はかなりの時間を共にギターを弾いて過ごしたんだ。ツアーが終わるころには、真の友人になっていてそれからずっと連絡をとっていたんだ。
あのツアーで彼に、新作でギターソロを弾いて欲しいと伝えたことを覚えているよ。何年か経ったけど、親切なことに “Aathma” で美しいソロを弾いてくれたね。驚異的なタレントだよ。

Q7: I feel “Aathma” has more spacey, atmospheric sounds than your past works. That is to say, piano melodies, ethereal synth sounds play very important role in the album. That made the album more spiritual, more symphonic, more beautiful. Why did you choose the direction this time?

【CARLOS】: I think that Moe ( Miguel ) was specially inspired on this one! As the songs were shaping up, we welcomed lots of synths and keyboards layers on them since all that big and spacey feeling matched perfectly with the lyrical concept. We always try to keep the balance between agressiveness and melodic content, but it seems like on “Aathma” we took the melodic side further this time.

Q7: “Aathma” は過去作に比べて、よりスペーシーでアトモスフェリックスなサウンドだと感じました。ピアノの調べとシンセサウンドが重要な役割を果たしていますね。スピリチュアルでシンフォニックな美しさを得たように思えます。

【CARLOS】: それについては Moe (Miguel) が特にインスパイアされたと思うよ!楽曲を形作る時に、シンセやキーボードを多くレイヤーすることに僕たちは賛成だったんだ。というのも、ビッグでスペイシーな感覚は、歌詞のコンセプトと完璧にマッチしたからね。
僕たちはいつもアグレッションとメロディーのバランスを保とうと努力しているんだけど、今回の “Aathma” ではメロディーに重点が置かれたように思えるね。

Q8: The last interview, you said you wanted to work with Jakob Hansen next time. But, “Aathma” is mixed and mastered by Jens Bogren. Why did you change the role from Jakob to Jens? What did Jens bring the album?

【CARLOS】: It was all about the music itself again. Jacob Hansen did an amazing work on “Spiritual Migration” and I’m sure we will work with him again in the future. With “Aathma”, we felt that all that spacey sound, all that layers needed another treatment on the mix, and after discussing a lot about it, we decided that Jens Bogren was the best option for this one. We spent three days in Sweden with Jens working on the final touches for the album and Jens was really helpful with all the decisions we had to deal with. He has an amazing experience and
knows perfectly what is the best for the final sound of the album. It was very inspiring to work with him.

Q8: 前回のインタビューで Moe は次作も Jakob Hansen をプロデューサーに起用したいと語っていましたが、蓋を開けて見れば Jens Bogren がタクトを握っていましたね?

【CARLOS】: 全ては音楽が理由なんだ。Jakob Hansen は前作 “Spiritual Migration” で素晴らしい仕事をしてくれたし、将来的には彼とまた仕事をするに違いないね。
“Aathma” はスペイシーなサウンドだと感じたから、その手法にはミキシングで別のテイストが必要だったのさ。何度も話あった結果、Jens Bogren が最高のオプションだという結論に至ったね。
スウェーデンで3日間、Jens とアルバムの最後の詰めを行うために働いたよ。Jens は僕たちの全ての決断に対して実に協力的でね。驚異的な経験を持っているし、完璧にアルバムの最後のタッチに何がベストが完璧に知っていたよ。彼と働いてすごくインスパイアされたね。

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【FIVE ALBUMS】

FIVE ALBUMS THAT CHANGED CARLOS’S LIFE!!

CACOPHONY “SPPED METAL SYMPHONY” “GO OFF!”

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MARTY FRIEDMAN “DRAGON’S KISS”

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MEGADETH “RUST IN PEACE”

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SYMPHONY X “DIVINE WINGS OF TRAGEDY”

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TORI AMOS “LITTLE EARTHQUAKES”

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【MESSAGE FOR JAPAN】

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We are happy to think you feel about us as ambassadors of your beautiful country! My message is, to anyone that is reading this interview, be happy, enjoy your life, enjoy music, be kind with everyone, meditate, and never stop learning and improving. We really wish to visit Japan again and play music for all of you very soon. Domo arigatou!

君たちの美しい国のアンドラ親善大使だなんて思ってくれているそうだけど、嬉しいね。
このインタビューを読んでくれた人たちへのメッセージは、幸せであれ、人生を楽しんで、音楽を楽しんで、みんなに優しくしよう。そして学ぶこと、改良することを止めないで。本当にまた日本を訪ねてみんなのためにプレイ出来たらいいな。すぐにね。どうもありがとう!

CARLOS LOZANO

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NEW DISC REVIEW + ANATOMY 【ichika : forn】


EXCLUSIVE: ANATOMY OF ichika !!

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This Is The Next Level !! The Most Talented Contemporary Guitar Artist In Japan, ichika Has Just Released Amazing, Astonishing, Awe-inspiring Debut EP “forn” !!

DISC REVIEW “forn”

Toshin Abasi 以来の衝撃!クリスタルのように清廉なサウンドと研ぎ澄まされた感性で ichika は日本のみならず海外からも高い注目を集める新たなギターマエストロです。想像力を掻き立て感情を揺さぶる瑞々しい楽曲の数々は、フレッドボードを駆け巡る独創的で絢爛たる奇跡のテクニックから生み出されます。
Instagam, Twitter など SNS における圧倒的な動画の視聴数、シェア。さらに Tosin Abasi, Jason Richardson といった海外のモダンギターヒーローから注がれる熱い視線を追い風に受けリリースした待望のデビューEP “forn” はまさにインストゥルメンタルシーンに新たな時代の幕開けを告げるエポックメイキングな作品に仕上がりました。
アルバムのフォルムは想像を遥かに超えたものでした。おそらく多くのファンが思い描いた作品は、バンド形態の Instru-metal アルバムだったのではないでしょうか?しかしリスナーの元に届いた “forn” のサウンドは、ギター一本、清澄で無垢なクリーントーンが奏でる水晶彫刻のような崇高な美景、世界観だったのです。
ただ、ichika が今回弊誌に語ってくれた「人生を変えた5枚のアルバム」を念頭に置き、存慮すればこのディレクションは深く頷けるものだと思います。”Waltz for Debby”。彼が志向しデザインしたこの透徹した美意識によるスペクトルは、孤高のジャズピアニスト Bill Evans がかの歴史的傑作で提示したアーティスティックな表現世界と真に深く通じているのです。
実は幼少期に “Waltz for Debby” に感銘を受け、ジャズピアニストを志していたという ichika。静と動のダイナミズムが白眉で、詩情豊かな美しきワルツ “resolution” は “Waltz for Debby” への追憶かも知れません。 残響までをも計算した限りなく繊細で透明な、しかし同時に自身のペルソナ、小宇宙、エモーションを余すことなく描き出す若きマエストロの手法、秀絶な初演には、確かに巨匠の息吹が濃密に感じられますね。
ヴォイシングの妙、独演という観点から見れば、Bill Evans の “Alone” や Joe Pass の “Virtuoso” にも共振する部分はあるでしょう。そして勿論、彼が挙げている Russell Malone にも。ichika のどこか温かみのあるトーン、ベースラインと旋律の巧みな双饗、ハーモニクスやタッピングのナチュラルな浸透には Russell の遺伝子がしっかりと脈打っています。
さらにツーバスでスウィングする不世出のジャズドラマー Kendick Scott。”a bell is not a bell” を聴けば、コンテンポラリージャズを代表するリズムマスターのポリリズム、変拍子、モダンなアプローチをしっかりと消化し、自らの血肉としていることが分かりますね。
とは言え、”forn” はジャズレコードではありません。そしてジャズレコードでないことこそが ichika の ichika たる由縁だと言えるのではないでしょうか。VEIL OF MAYA の “The Common Man’s Collapse”、”the cabs” の “一番はじめの出来事”をジャズの名盤と共にピックアップしていることが表象するように、彼の音楽にはジャズと同様にモダンプログやマスロックといった現代的なアプローチもしっかりと根付いています。
そして日本人らしい叙情性。”戦場のメリークリスマス” にも通じるようなリリシズムを備えた “flowers” はジャズとコンテンポラリーギターの完璧なる融合であり、同時に日本らしい四季や侘び寂びを感じさせる絶佳のサウンドスケープを有した ichika を象徴する一曲だと感じました。
ichika の旅路、音楽的探求は “forn” で遂にその幕を開けました。少なくとも、今まで日本のアーティストに欠けていた世界で戦うに充分なオリジナリティー、インテリジェンス、そしてアピアランスを備えていることは確かです。”have a nice dream”、応援しましょう!!

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ichika “forn” EP: 9.9/10

【FIVE ALBUMS THAT CHANGED ICHIKA’S LIFE】

BILL EVANS “WALTZ FOR DEBBY”

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KENDRICK SCOTT ORACLE “CONVICTION”

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RUSSELL MALONE “RUSSELL MALONE”

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VEIL OF MAYA “THE COMMON MAN’S COLLAPSE”

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【MESSAGE FOR JAPAN】

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“forn” EPを聴いていただいてありがとうございます。このEPを皮切りに、次の作品のリリースも予定していて、そこからライブを初めていこうとも思っています。皆さんにお会いできるのを心待ちにしています。

Thanks a lot for listening to “forn” EP. Starting with this EP, I plan to release the next work and I’m thinking of my first live from there. I am looking forward to seeing you all!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KURT ROSENWINKEL : CAIPI】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KURT ROSENWINKEL !!

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Ten Years In The Making, Master Of Jazz Guitar, Kurt Rosenwinkel Has Just Released Colorful, Rich, and Contemporary New Record “Caipi”!!

DISC REVIEW “CAIPI”

コンテンポラリージャズギターの唱導者、プロフェッサー Kurt Rosenwinkel が自身を反映し体現したマスターピース “Caipi” をリリースしました!!制作に10年という長い年月を費やしたアルバムには、伝統と革新、卓越したセンスと豊かなエモーションが込められています。

“僕が一番大切にしているのは、やはりジャズであり、自分の音楽だ。でも僕の内側から聴こえてくるものがロック・ソングやソウル・ナンバーであれば、僕はそれに従わなければないけない。創造の源はコントロールできないからね。”(Jazz Life 2000.2)

過去のインタビューで語る通り、Kurt は偉大なジャズマスターでありながら、その領域のみに留まらず自らのインスピレーションに従い、豊潤な音楽の旅を続けています。バークリー入学以前の学生時代にはあの Tony MaCalpine の兄 Chris に師事しプログバンドを結成していたという過去に加えて、hip-hop のカリスマ Q-tip とのコラボレートもその事実を裏付けていますね。さらに、現在はドイツのベルリン音楽大学でギターとアンサンブルのクラスを受け持っているのですから、彼のキャパシティー、間口の広さには驚くばかりです。
Gary Burton, Mark Turner, Chris Potter, Joshua Redman, Aaron Parks など多士済済のジャズジャイアンツと共演を果たして来た Kurt ですが、”Caipi” では基本的に全ての楽器を1人でこなしています。ギターは勿論、ベース、ドラムス、そしてボーカルまでを自らで司り、多重録音を行った作品は、インタビューでも語ってくれた通り Q-tip と二人三脚で作り上げた “Heartcore” の正当な続編であり、深厚かつパーソナルな作品として絶類な存在感を放っているのです。
タイトルトラック “Caipi” が象徴するように、アルバムは確かにブラジル、正確にはミナスジェライスの風景や Milton Nasciment の面影を感じさせます。インタビューにもある通り、Milton の音楽は “Caipi” の重要なインスピレーションとして作品を紐解く鍵となっていることは明らかでしょう。
しかし同時に、ブラジル特有のコード感やリズムのエッセンスは作品を語る上での一つのトピックにしかすぎません。色彩も鮮やかなアートワークが物語るように、ここには拡散する Kurt のジャズを体現したカラフルな音世界、サウンドスケープが鮮やかに広がっているのです。
実際、今回 Kurt がブラジル音楽にフォーカスしたのは、”アルゼンチン音響派” に次ぐ新たなムーブメント”ミナス新世代”の奔放で多元的、モダンでカラフルなエナジーに惹かれたからではないかと思わせるフシもありますね。Antonio Loureiro, Pedro Martins というバンデイラの起用こそ、Kurt の”ミナス新世代”に対する明確なシンパシーの表出であり、表敬に違いありません。
モダンと言えば、前作 “Star of Jupiter” には Aaron Parks をはじめ、コンテンポラリージャズスターが集結。オープナー、”Gamma Band” の先進性、ジャズ、プログ、現代音楽をいとも容易く超越したカレイドスコープ的サウンドは、拡散する新たなジャズの象徴としてシーンに衝撃を与えましたが、”Caipi” では全ての設計図を自ら描き、構築することで独創的な内面を余すことなく表現していると言えるのかもしれませんね。
確実にアルバムの根幹を成すのはジャズとブラジル音楽です。しかしロック、ポップ、プログロック、ブルース、ソウル、ハウス、テクノ、エレクトロニカなど複眼的で多彩な影響をフレキシブルに打ち出すことで、Kurt はその唯一無二の才能、そしてジャンルの可能性を閉鎖的でバックカタログを重視しがちなジャズワールドに見せつけたといえるでしょう。言い換えればこの試みは、ジャズの側から見たポストロックと言えるかもしれません。そして、ジャズの境界線を押し広げる彼の手法は、インタビューにもあるように “Jazz the New Chapter” のムーブメントとも宿命的に連動するはずです。
とは言え、”Casio Vanguard” からは Pat Metheny を、”Little B” では Alan Holdsworth をイメージするように、脈々と流れる伝統もまた Kurt の中にはしっかりと受け継がれています。”スローハンド” Eric Clapton のゲスト参加には、そんな Kurt にこそギターの未来を託すといった意味合い、想いも少なからず含まれているようにも思えました。
今回弊誌では、Kurt Rosenwinkel にインタビューを行うことが出来ました。4月には来日公演も決定しています。どうぞ!!

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KURT ROSENWINKEL “CAIPI” : 9.8/10

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WORLD PREMIERE: “ÍSAFOLD” 【SÓLSTAFIR: BERDREYMINN】


WORLD PREMIERE!! “ÍSAFOLD” FROM SÓLSTAFIR’S UPCOMING RECORD “BERDREYMINN” !!

The Innovative Four Icelanders, SÓLSTAFIR Aboard On A New Adventurous Musical Journey Into Uncharted Territories With Upcoming New Record “Berdreyminn” !!

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Sigur Rós, Björk, Ben Frost。圧倒的で極限の自然環境と神が与えし清明な美しさを併せ持つアイスランドという土壌が育んだアーティストは、神々しいまでのアトモスフィア、アンビエンスを Post-Rock, Electronica のフィールドに注ぎ込み自らのアイデンティティーを主張してきました。Black Metal をそのルーツとする SÓLSTAFIR も、自らの出自であるアイスランドの原風景、光と影のサウンドスケープを、濃密に幽玄にその作品へと落とし込み進化を続けてきたバンドの一つです。2015年には ANATHEMA とのカップリングで奇跡の来日公演も大成功させていますね。
5/26にリリースする新作 “Berdreyminn” は、”来るべき出来事を夢想する者” というアルバムタイトルが物語るように、彼らの印象的なその進化をさらに一歩先の領域へと歩みを進めた野心的かつ充実した作品に仕上がりました。ここでは、キャッチーで忘がたいメロディー、サイケデリックなフレーズ、そしてクラッシックロックの豊かな源流を、元来のメタルの素養、幻想世界と融合させ、所謂 “Post-Black Metal” の可能性をさらに押し広げる試みが行われているのです。
前作 “Ótta” で起用した、Sigur Rós や ALCEST を手掛ける Birgir Jón Birgisson を再度プロデューサーに指名したことからもバンドがメタルの地平のみに留まらないことは明らかですね。
ただ、SÓLSTAFIR が “Berdreyminn” で目指したものはスタイルではなくピュアな感情です。幅広いジャンルから集積した音楽的な影響は、再構築され、アルバムに新たなパターンとして織り込まれていきました。つまり、ジャンルの境界線が遂に壊されたのではなく、単にその存在すら彼らの目に止まらないという訳でしょう。憂鬱、憧れ、怒り、喜び、快感、痛みといった感情がアルバムを深く満たしているのです。
SÓLSTAFIR embody the ever-turning wheel of seasons with their shifting light, darkness, and colours, extreme Northern climate, the stark contrasts, the closeness of beauty and deadly forces of nature, the impressive sceneries that have the bones of ancient gods enshrined in them like hardly any other band in every aspect of their existence.
SÓLSTAFIR are not like any other band. Their latest album, ‘Berdreyminn’ underscores this statement. As its title “a dreamer of forthcoming events” aptly describes, the four Icelanders have taken their already impressive evolution one step further. The band has continued to amalgamate haunting melodies, psychedelic phases, as well as strong undercurrents of classic rock and hard rock with echoes of their metal past. Yet SÓLSTAFIR’s focus is not on style but pure emotion. ‘Berdreyminn’ is eclectic by a conscious choice to make feelings audible and transform taste as well as texture to sound. Genre borders are not broken but simply ignored. Musical influences are gathered from a wide range of sources, re-arranged, and woven into new patterns. Melancholy, longing, anger, joy, pleasure, pain, and other emotions are fulling this album.
Despite leaning clearly towards an expression that can be described as rock today, SÓLSTAFIR have their roots in metal as their debut full-length ‘Í Blóði og Anda’ (2002), which translates as “In Blood and Spirit” still witnesses. Instead of today’s Icelandic gravel throated siren chants, frontman Aðalbjörn Tryggvason spat forth vitriolic crusty vocals and all strings were forged with black metal. Already their next albums ‘Masterpiece of Bitterness’ (2005) and ‘Köld’ (2009) marked stations of a continuous evolution. SÓLSTAFIR went further along their solitary path and obviously left any categorising box with the ground-breaking follow-ups ‘Svartir Sandar’ (2011) and ‘Ótta’ (2014), which received high critical acclaim and attracted new fans in equal measure, while managing the difficult feat of keeping most of their earlier following too.
SÓLSTAFIR have set sails to new horizons with ‘Berdreyminn’. Yet the Icelanders brought their home with them and the silhouette of their vessels remains easily recognisable. Welcome aboard on a new adventurous musical journey into uncharted territories.

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“Berdreyminn” Track-list
1. Silfur-Refur (6:54)
2. Ísafold (4:59)
3. Hula (7:07)
4. Nárós (7:23)
5. Hvít Sæng (7:22)
6. Dýrafjörður (7:32)
7. Ambátt (8:08)
8. Bláfjall (8:00)

【MESSAGE FROM SÓLSTAFIR】

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僕たちが今回公開する “Ísafold” はとても自発的に誕生したと言えるね。その日は THIN LIZZY のスピリットが舞い降りてきたように感じるよ。クラッシックな Phil Rudd (AC/DC) のビートを加えることも正しいように思えたね。
確かに最も典型的な SÓLSTAFIR の楽曲とは言えないだろう。だけどこういった少し変わった感覚こそがこのアルバムを表現しているかも知れないんだよ。短い楽曲だけど、様々な異なる音風景が存在するよ。
別に”車輪の再発明”を行った訳ではないんだけど、それでも”クラッシックロック”へのトリビュート、関連性を多く見出すことが出来ると思うな。以前やったこととは全く異なるアイデアも存在するね。だからこそこの曲が気に入っているし、僕にとって “Ísafold” はすでに僕たちの全ての楽曲の中でもフェイバリットとなっているんだ。
Our first premiere song ‘Ísafold’ came very spontaneously to light. It felt like the spirit of THIN LIZZY paid us a visit that day. Adding a classic Phil Rudd beat to that seemed the only right thing to do. This is not the most typical SÓLSTAFIR track but in some odd way it could be taken to represent this album. For such a short song, it offers many different sonic landscapes. And although we are not re-inventing the wheel and you will find many references to ‘classics’ as tributes, I find it quite different from anything that we have done before. That is the way, I like it and to me ‘Ísafold’ is already an all-time favourite among all our tracks.”

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SOEN : LYKAIA】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MARTIN LOPEZ OF SOEN !!

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Swedish Modern Prog Super Group, Soen Has Just Released The Masterpiece, The Prog Standard Of 2017, “Lykaia” !!

DISC REVIEW “LYKAIA”

スウェーデンが誇るモダンプログスーパーグループ SOEN が自らのアイデンティティー確立に挑む3rdアルバム “Lykaia” をリリースしました!!プログレジェンド OPETH のドラマーとして名を馳せた Martin Lopez 率いる腕利き集団は、常に比較され続けてきた自らの出自 OPETH や TOOL の影から離れるのではなく新たな要素を導くことでバンドの進化を鮮やかにに見せつけています。
“Lykaia” とは古代ギリシャ、”狼の山”で行われていた古の祭り、秘密の儀式。 人肉を捧げ食した者は人狼に姿を変えるという、身の毛もよだつような神事に擬した残虐なカニバリズムは、悲しいことに現代社会にも通じます。インタビューで Martin が語ってくれたように、未だにお互いが啀み合い殺し合う人の世の有り様は、実はその頃と何も変わっていないのかもしれませんね。
人類の恥部とも言えるダークで陰鬱なテーマを冠したアルバムは、しかしそのコンセプトに反するが如く極上の知性と美しさを備えます。つまり SOEN は人類が生み出した最も誇り高き遺産、至高のアートで暗い影を語ることにより、人間という天使と悪魔を宿す生き物の姿を克明に描き出しているのです。
両義性と言えば、デビュー作 “Cognitive” と前作 “Tellurian” で明らかな違いが存在した SOEN。”Cognitive” が強く TOOL を意識したオルタナティブかつアトモスフェリックスなアプローチ、精神世界に重点を置いていたのに対し、”Tellurian” は OPETH を想起させるよりプログレッシブで綿密な方向性、哲学世界に接近していたのは明らかでしょう。
“Lykaia” はその2つが自然に溶け合い、さらに新たな色として70年代のオーガニックでサイケデリックなサウンド、暖かみや哀愁のエモーションが加わることでバンドのマイルストーンとして燦然と輝くレコードに仕上がりました。
“Opal” は SOEN の過去と未来がクロスするまさに宝石のような一曲です。OPETH 由来の呪術的でデモニックなギターリフと、TOOL や KARNIVOOL を想起させるマスマティカルで現代的なコンポジションが混ざり合った極上のスープは、Joel Ekelof の叙情味極まるボーカルを得て奇跡のスペシャリテとしてリスナーの元へと届きます。後半にサーブされる、サイケデリックで Martin お特異のパーカッションが映える、70年代へガラリとタイムワープした夕焼け色の美風なデザートがテーブルに加われば、リスナーは “Opal” が SOEN の確固たる進化の証であることに遂に気がつくはずです。
実際、この PINK FLOYD と KING CRIMSON のハイブリッドのような叙情味豊かで有機的なサウンドはアルバムを紐解く重要な鍵となっていますね。オリエンタルなムードをアクセントとした緩やかで壮大な “Jinn” では、そのオーガニックでエモーショナルなサウンドがポストメタルの領域まで拡大したかのようにリズムヘヴィーなドラマ性を高めていますし、”Paragon” に至ってはハモンドまで使用してアグレッシブな “Shine On You Crazy Diamond” とも言えるサイケデリックワルツを完成させているのですから驚きです。さらに “Paragon” で聴けるブルージーで素晴らしく感情を湛えたギルモアライクなリードプレイも作品には要所で登場し、レコードを彩る新機軸として見事に機能しています。
極めつけは KING CRIMSON “Fallen Angel” と同種の悲哀、耽美、プログ性を湛えたイマジネイティブな楽曲 “Lucidity” でしょう。Lake / Wetton / Akerferdt 直系の深みと粋を秘めた情感豊かな Joel の歌唱はここに来て遂に独特のオーラ、威容を誇るようになり、バンド全体に透徹した凛とした美意識も相俟って2017年ベストチューンの可能性すら保持した名曲が生み出されたのです。
同様に70年代を意識していながらも、SOEN は現在の OPETH に比べ鋭く重い呪術リフを多用し、モダンなコンポジションの中でレトロフューチャーなサウンドを構築しています。つまり “Orison” のような現代的な楽曲の中に味わい深いビンテージサウンドを潜ませることで、幅広く多様な世界を実現しているのです。故にインタビューでも語ってくれた通り、”Lucidity” がバンドの探求すべき未来であるならば彼らの更なる躍進は約束されているように感じました。
今回弊誌では再度 Martin にインタビューを行うことが出来ました。決して饒舌なレジェンドではありませんが、いつものように核心をついた話をしていただけました。どうぞ!!

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SOEN “LYKAIA” : 10/10

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