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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DAUGHTERS : YOU WON’T GET WHAT YOU WANT】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ALEXIS MARSHALL OF DAUGHTERS !!

“The Title Definitely Serves As a Disclaimer. A Reminder To Everyone, Ourselves Included, Expectations Tend To Be More Of a Hindrance Than Aide. “

DISC REVIEW “YOU WON’T GET WHAT YOU WANT”

“欲しいものは手に入らないよ”。音楽に限って言えば “叶わぬ望み”、それは決して悲観すべき状況とのみは言い切れないのかも知れませんね。
ロードアイランドの州都プロビデンスで、最も不遜にして刺激的な音圧を刻み続ける実験のエクストリームアクト DAUGHTERS は、リスナーの期待に易々と添うことを良しとせず、臆す事なくジャンルの壁を粉砕し、サディスティックにそのクリエイティブなビジョンと牙を研ぎ澄ましています。
実際、8年振りのご褒美 “You Won’t Get What You Want” のタイトルは、かつての姿を望む全てのファンに向けた警告であり、放棄の証とも言えるのです。「このタイトルはディスクレーマーさ。期待は時に助けよりも妨げになるという事実を、みんなに思い起こしてもらうためのね。僕たち自身も含めてね。」 Alexis Marshall がそう語る通り、バンドは常に変化の中から内なるモンスターを覚醒させていくのです。
事実、躁の一極へと振り切った初期のマスコアイズム、グラインドコアのアドベンチャーは、時と共に成熟を遂げバンドのアグレッションをより狂気の方角へと導いていきました。
そうして、2010年にリリースされた前作 “Daughters” は培ったノイズロックの息吹を全面に開花させ、アンチメロディーからアクセシブルの地平へと舵を切ったマイルストーンへと仕上がったのです。
しかし、高まる人気、注目の一方でバンドは疲弊していました。「多くのことが一度に起こりすぎて、充分に内省、考慮することが出来なかったんだろうな。何年もずっとツアーを続け、些細なことでも深刻な問題となってしまったね。だから時間を置いて離れる必要があったのさ。」 と語るようにバンドは活動の休止を余儀なくされます。中でもバンドの要であるボーカル Alexis とギタリスト Nicholas Sadler の対立は深刻で、傑作リリースの裏舞台では Alexis、そしてベーシスト Samuel Walker までもが一時バンドを離れる事態にまで発展していたのです。
2013年、故郷のローズアイランドで再集結を果たした DAUGHTERS。プロビデンスの黒ダイヤをこのまま眠らせて置く訳にはいかないと、Robotic Empire レーベルの Andy Low が一肌脱ぎ実現したシークレットライブで、バンドは初めてサードアルバム “Daughters” の楽曲をオーディエンスに向けてプレイすることとなりました。そこでファンの変わらぬ熱狂を浴びた2人にとって、過去のいざこざはもはや取るに足らない小事となっていたのです。
Hydra Head から Ipecac への移籍、産みの苦しみを経て、”You Won’t Get What You Want” は遂に陽の目を見ることとなりました。リスナーが手に入れたのはもちろん、初期の凶暴な源衝動でもなければ前作の受け入れ易い躍動するアグレッションでもありません。
ロウテンポからミッドテンポの真中を蠢くノイズの海に、グラインドとミニマル成分を注入したムーディーな戦慄。この切迫した焦燥感、アトモスフィアはさながら Stephen King の映画のように、リスナーの神経をジリジリと蝕んでいきます。
ミニマルに、ノイジーに、スラッジーにインテンスを導く “City Song” で予兆を与えた後、”Long Road, No Turns”, “Satan in the Wait” の流れはバンドの禍々しきメタモルフォーゼを完膚なきまでに具現化します。
オリエンタルに、トライバルに、ゴシカルに、耳を惹くフックを盛り込みながら、不協和音のエッジ、無慈悲なマスビート、ハーモニーの崩壊を究極まで突き詰め全てを漆黒に塗り潰すバンドの方法論、アートロックのセレモニーはあまりに異形。
もちろん、同郷の THE BODY は比較対象の一つでしょう。しかし、Nick Cave のダークアメリカーナや Trent Reznor の内省的な実験を想起させる “Less Sex”、シンセとエフェクト、そしてファナティックなビートによってホラー映画の悪夢が再現される “The Flammable Man”、コンテンポラリーなパンクロックにも思える “The Reason They Hate Me” など作品に育まれた多様なコントラストとダイナミズムはやはり唯一無二。そしてその潮流は、きっと此の地日本の ENDON や、Sargent House のロースターとも密に繋がって行くはずです。
全てを聴き終えた後、とめどない疲労感と共に、まるで何かの呪詛をかけられたかのようにも感じる実に強烈なレコード。今回弊誌では Alexis Marshall にインタビューを行うことが出来ました。「ただ言えるのは、僕が従来の、慣習的なメロディーには興味がないってこと。僕たちはただ自分たちにとって良いと思えるサウンドにフォーカスしているだけなんだ。」 どうぞ!!

DAUGHTERS “YOU WON’T GET WHAT YOU WANT” : 10/10

INTERVIEW WITH ALEXIS MARSHALL

Q1: This is the first interview with you. So, at first, could you tell us about yourself and band? What kind of music were you listening to, when you were growing up?

【ALEXIS】: I’m Alexis, we are Daughters. Providence based noises, post-everything band of degenerates. I grew up with various musical influences in my life. My brother exposed me to NYHC and thrash bands, while my father was a big fan of people like Arlo Guthrie, country singers like Hank Snow, Waylon Jennings and the like. My mother wasn’t much for music, but she was Cure fan and I got into them at a young age. A bit of everything.

Q1: 本誌初登場です!まずはあなたの音楽的なバックグラウンドからお話いただけますか?

【ALEXIS】: 僕は Alexis。DAUGHTERS だよ。US、プロビデンスを拠点とするノイズ、そしてポストエブリシングが退廃したバンドとでも言おうかな。
僕は人生において様々な音楽的影響を受けて来たね。兄は NYHC やスラッシュメタルに触れさせてくれたし、一方で父は Arlo Guthrie やカントリーシンガーの Hank Snow、Waylon Jennings といった人たちの大ファンだったんだ。
母は特に音楽ファンという訳ではなかったけど、CURE が好きだったね。だから幼い頃は僕も彼らにハマっていたよ。そういった影響が少しづつ全て投影されているよ。

Q2: Eight years have passed since you had released “Daughters”. When you released that album, it seems you were almost breaking-up, right?

【ALEXIS】: We were in a state of flux; maybe too much coming and going and not enough reflecting. All the years and tours and little things became too heavy and we needed time away.

Q2: 前作 “Daughters” をリリースしてから8年という長い時間が経ちました。
作品は素晴らしかったものの、当時バンドの状態は決して良いとは言えませんでしたよね?

【ALEXIS】: 当時僕たちは変動の状態にあったと言えるね。おそらく、多くのことが一度に起こりすぎて、充分に内省、考慮することが出来なかったんだろうな。
何年もずっとツアーを続け、些細なことでも深刻な問題となってしまったね。だから時間を置いて離れる必要があったのさ。

Q3: On September, 2013 Daughters reformed for one show in Rhode Island. That was the first step for your reunion. But what made you get together again at that time?

【ALEXIS】: Our friend Andy Low orchestrated that. He spoke with Nick and I separated and set up a dinner between the two of us. It was slick move on Andy’s part. It paid off. Nick and I fell right back into Daughters talk.

Q3: 2013年の9月に、ローズアイランドで行ったライブは、DAUGHTERS のリユニオンに向けた最初の一歩となりました。あの時、再び集まることとなったきっかけを教えて下さい。

【ALEXIS】: 僕たちの友人、Andy Low が会合をセッティングしてくれたんだ。彼は Nick と僕と別々に話して、僕たち2人のディナーを実現してくれたのさ。
Andy の巧妙で賢いやり方が功を奏したね。彼は報われたよ。だって Nick も僕も、再び DAUGHTERS の話をすることが正しいと感じられたんだからね。

Q4: It seems you started making new record in 2014. But “You Won’t Get What You Want” is released after almost five years, Also, you transferred from Hydra Head to Ipecac in this interval. What was the reason of that?

【ALEXIS】: We had been demoing songs for quite a while, but we didn’t get serious about it until a couple years ago. I’d say we spent 18 months really working openly on YWGWYW and talking seriously about a full length. Hydra Head stopped being an active label several years ago. We knew HH wasn’t going to be an option. Our relationship with Ipecac started when we had Dalek with on a few dates in ‘17. We were informed by Will of Dalek that Patton was asking about us, what we were like, how touring with us was going, and it all grew from there.

Q4: 2014年にはレコーディングに入ったと思われましたが、実際に最新作 “You Won’t Get What You Want” がリリースされたのはそれからほぼ5年の後でした。
同時に、レーベルも Hydra Head から Ipecac に移行しています。

【ALEXIS】: 僕たちはかなり長い間、楽曲のデモを制作していたんだよ。だけど、2年くらい前までその成果に真剣になることが出来なかったんだ。
ただ、確かに言えるのは、それから18ヶ月の間、僕たちは本当にオープンにこの “You Won’t Get What You Want” に取り組んだし、新たなフルアルバムについて真摯に話をして来たんだよ。Hydra Head は何年か前にレーベルとしての活動を止めてしまったね。だから彼らと契約することは選択肢になかったね。
Ipecac との関係は、2017年に数回、実験的なヒップホップグループ DALEK と共演したことから始まったんだ。DALEK の Will が、(Ipecac の) Mike Patton が僕たちについて彼に色々聞いていると伝えてくれたんだよ。僕たちが好きなものや、僕たちとのツアーはどうかとかね。そうやって全ては今の良い関係へと繋がっていったのさ。

Q5: OK, let’s talk about “You Won’t Get What You Want”. Low-tempo, minimalistic and moody, I think new Daughters is not the same as the old Daughters. I mean, I feel this title is for fans who wants old Daughters, haha. Anyway, what’s the meaning or message behind the title, and lyrical themes?

【ALEXIS】: The title definitely serves as a disclaimer. A reminder to everyone, ourselves included, expectations tend to be more of a hindrance than aide. I don’t have any obvious or overarching themes happening lyrical. There are some commonalities in the content, but I wasn’t tell a grand story by any stretch.

Q5: ではその最新作 “You Won’t Get What You Want” について話しましょう。
ローテンポでミニマルかつムーディー。過去の DAUGHTERS とは一線を画す作品ですね。つまり、”欲しいものは手に入らない” というタイトルはファンに投げかけた言葉にも思えますね。(笑)

【ALEXIS】: このタイトルは間違いなく、ディスクレーマー、免責事項の役割を負っているよ。期待は時に助けよりも妨げになるという事実を、みんなに思い起こしてもらうためのね。僕たち自身も含めてね。
歌詞に関しては、特に明確な、重要なテーマを持っている訳じゃないんだ。確かに内容にはいくつかの共通点があるんだけど、それを拡げて大きなテーマとして語ることはしなかったんだ。

Q6: You are often described as grindcore, noise rock and even mathcore. But your new record is more rich, cinematic and atmospheric. I mean this is the most diverse album in your works. Do you agree that?

【ALEXIS】: Yeah, I’d have to agree with that.

Q6: グラインドコア、ノイズ、さらにはマスコアにも例えられる DAUGHTERS の音楽ですが、最新作ではそこにシネマティック、アトモスフェリックな要素が加味されたようにも思えます。バンド史上最も多様な作品と言えそうですね?

【ALEXIS】: そうだね。その批評には同意しなくてはならないだろうね。

Q7: Also, it seems you continued to change your sound from the beginning. Definitely, in your self titled album, you moved from anti-melody to more accessible one. In the fierce, dark, heavy sound, what’s melody to you?

【ALEXIS】: I don’t know. I don’t care about conventional melody. We are focused on what sounds good to us, what keeps us interested and passionate about this pursuit. A focus on structure is binding; we’ve no use for that.

Q7: 変化を続けるバンドですが、前作 “Daughters” ではアンチメロディー的な姿勢から、よりアクセシブルなメロディーを取り入れたように感じます。
獰猛でダークな DAUGHTERS のサウンドにおいて、メロディーとはどの様な役割を負っていますか?

【ALEXIS】: わからないよ。ただ言えるのは、僕が従来の、慣習的なメロディーには興味がないってこと。僕たちはただ自分たちにとって良いと思えるサウンドにフォーカスしているだけなんだ。
そうすることで、僕たちは音楽に興味を持ち続け、情熱を持って追求することが出来るんだからね。まあとにかく、ストラクチャーにあまり固執しすぎることは、縛られることにも繋がるんだ。僕たちはそういったやり方はしないんだよ。

Q8: SNS, Internet, streaming service have changed music industry. Among them, especially, Rock, guitar music is on the decline. Do you think that is a defined fate? What’s your perspective about that?

【ALEXIS】: It’s all in cycles. We just wrote a guitar heavy record, so I like to think it’s not going anywhere.

Q8: インターネット、SNS、ストリーミングサービス は音楽産業を劇的に変化させました。
中でも特に、ロック、ギターミュージックの減退は特筆すべきでしょう。この状況は、定められた運命だったのでしょうか?

【ALEXIS】: 全てはサイクルの中にあって繰り返すんだよ。僕たちはただギターがヘヴィーなレコードを書くだけさ。だからギターミュージックはどこにも行かないさ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED ALEXIS’S LIFE

AGNOSTIC FRONT “LIBERTY AND JUSTICE FOR…”

SCOTT WALKER “DRIFT”

LEONARD COHEN “SONGS FROM A ROOM”

PJ HARVEY “RID OF ME”

DEATH “LEPROSY”

MESSAGE FOR JAPAN

I want you, forever.

ALEXIS MARSHALL

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【JYOCHO : 美しい終末サイクル (THE BEAUTIFUL CYCLE OF TERMINAL)】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DAIJIRO NAKAGAWA OF JYOCHO !!

“We Are Influenced By Cycle Or Rule What We Can Not Perceive In Our Daily Life. Off Course, Individuals, As Well As Society, The Country, And The Earth, The Universe Are Both Influenced By One Law And Cycle.”

DISC REVIEW “美しい終末サイクル”

「サイクルという、法則という、我々では感知できない様なものに普段生きていると左右されています。個人は勿論、社会や国もそうだし、この地球も、この宇宙も、一つの法則やサイクルによって左右されています。この時代になり、それをわたしたちで哲学し検証する必要性が更に増して来たと感じました。 “美しい終末サイクル” は、わたしの哲学となり得るものです。」
生と死、光と陰、始まりと終わり、複雑とポップ、オーガニックとメカニカル。情緒という “いのち” を紡ぎ続けるギタリスト、だいじろーと JYOCHO の導く螺旋のサイクルは、森羅万象の両極を紐解く美しのメッセージです。
“祈りでは届かない距離”、”碧い家で僕ら暮らす”、そして “互いの宇宙”。これまで2枚のミニアルバムと1枚の EP をリリースして来た現代社会の語り部 JYOCHO。
渾淆するプログレッシブ、マスロック、ポストロック、ポップの仮初めの営みを、まるで心理学と幾何学の両極から検証し哲学するような絶佳のサウンドスケープには深い説得力とエモーションの煌めきが備わっています。
そして、様々なコントラストが彩った彼らのファーストサークルは、初のフルアルバム “美しい終末サイクル” で完結と共に新たな螺旋を描き始めるのです。
音楽的にも、確かにこの作品は終着と出発のレコードです。始まりのミニアルバム “祈りでは届かない距離” 収録の “family”, “太陽と暮してきた” を、成熟と団結深めた現行メンバーで試みた再録はその象徴かも知れませんね。
「五人の温度感や揺らぎが確実に音源として落とし込まれた瞬間だと確信しています。」インタビューでだいじろーも語るように、揺らぎ、テンションといった耳よりも心に聴こえる響きとグルーヴは、”バンド” への移行と共に明らかにその鮮やかさを増しています。
もちろん、”安い命”、”碧い家” と密に繋がる “つづくいのち” もこれまでの集大成と言えるのかも知れませんね。降り注ぐ多幸感と幽かな寂寞。フルートやアコースティックギターの膨よかなチェンバーオーケストラは、テクニックもエモーションもすっかり飲み込みロックのグルーヴとダイナミズムを濃密に体現するのです。
一方で、エモと激情がスパークする “Aporia”、自らのギターホライズンを心ゆくまで再び掘り下げる “sugoi kawaii JYOCHO”、内省的でダークな実験部屋 “my room”, “my rule” といったエクレクティックな新機軸、出発の息吹は、さながらリスナーが螺旋階段を下るうち次々遭遇する魅惑の扉。開くたびに知の好奇心と感情をくすぐる未知との遭遇は、どこまでも続くようにも思えます。
しかしこの終末サイクルにも終わりは訪れます。哲学するアルバムを締めくくる、”こわかった” の抱える恐怖は現代社会が抱える闇の部分とも重なります。
張り巡らされたインターネット、SNS の糸は感情までも追体験可能な世界を構築しつつあります。感動、興奮、喜び、悲しみまで、全てのハードルが下がってしまった現代で、JYOCHO が見せる景色、紡ぐ音楽は異質でしかしきっとセラピーのように安らかに世界へと浸透していくはずです。
今回弊誌では、だいじろーさんにインタビューを行うことが出来ました。「是非たくさんの人に、JYOCHOという素晴らしい “いのち” が届き、心に浸透してくれることを祈っております。」12/7には Ichika 率いる Ichikoro とのツーマン、そして来年はワンマンツアーも控えています。3度目の登場。どうぞ!!

JYOCHO “美しい終末サイクル” : 10/10

INTERVIEW WITH DAIJIRO NAKAGAWA

Q1: JYOCHO has released 2 mini albums and 1 EP, but the “The Beautiful Cycle of Terminal” will be the first full album in the band history. Do you have a different feeling with this form of “full album”?

【DAIJIRO】: Yeah, off course I have! As I thought it was this time, following the theme and sound of JYOCHO, this time I tried to make a little more familiar things our music.
Although I think it as one cycle from 1st mini Album to 1st EP, I am aiming for a new start and express a new JYOCHO.

Q1: これまで2枚のミニアルバム、1枚の EP をリリースしてきた JYOCHO ですが、”美しい終末サイクル” はバンド史上初のフルアルバムとなりますね。”フルアルバム” という “形” に関して、これまでと異なる想いはありますか?

【DAIJIRO】: やはりそれはありますね! 今までの JYOCHO の主軸となるテーマやサウンドを踏襲しつつ、もう少し身近なものを音にしようと今回は思いました。
1st ミニアルバムから 1st EP まで一つのサイクルとして解釈しつつも、新たなスタートや新たな JYOCHO の提示を目標としています。

Q2: From the beginning, I think JYOCHO has continued to explore “life” and “meaning of life” as a theme. The “The Beautiful Cycle of Terminal” which was impressive, a kind of shocking title, seems to be the culmination of that theme you have pursued so far, right?

【DAIJIRO】: I think so! If you keep on life, you will conflict with questions and walls. I felt that I should face these questions and walls once again. JYOCHO was a tool for that and also encouraged.
We are influenced by cycle or rule what we can not perceive in our daily life. Individuals, as well as society, the country, and the earth and the universe are both influenced by one law and cycle. I felt the necessity of philosophy and verification of it has increased further more especially in our era. So, “The Beautiful Cycle of Terminal” can be my philosophy.

Q2: 新たなスタートとおっしゃいましたが一方で、発足以来 JYOCHO の中には一つのテーマとして “いのち” “生きることの意味” があり続けたと思います。
印象的で、ある種衝撃的なタイトルを冠した “美しい終末サイクル” は、これまで追求して来たそのテーマの集大成にも思えますね?

【DAIJIRO】: 言えると思います! いのちをつづけると、ぶつかる疑問や壁が生じます。それにわたしは今一度向き合うべきだと感じました。JYOCHOは、その為のツールであり、励ましでありました。
サイクルという、法則という、我々では感知できない様なものに普段生きていると左右されています。個人は勿論、社会や国もそうだし、この地球も、この宇宙も、一つの法則やサイクルによって左右されています。この時代になり、それをわたしたちで哲学し検証する必要性が更に増して来たと感じました。 “美しい終末サイクル” は、わたしの哲学となり得るものです。

Q3: Your lyrics are now an important factor to make JYOCHO unique. Is the inspiration of lyrics in this album based to on your daily life, your actual experience?

【DAIJIRO】: About “Kowakatta” “I was scared”, I wrote the lyrics based on my experience. I’m 27 years old now and have experienced everything, but I feel a limit within myself, It is a limit of mind, a spiritual limit.
For example, I will experience something really fun or fear. I think that it is within my expectations of imagination / assumption. Also, there will be something glad that I never really experienced in the future, but I can imagine it to some extent.
It would be actually pleasant, I’d deeply impressed, maybe even tears have come out. But it will just fits in my “frame” of expectation. This is truly “scary” and that is “I was scared”.

Q3: 音楽はもちろんですが、例えばアルバムの最後を飾る “こわかった” のように、哀しみや切なさを内包しながら、最後には仄かな希望を覗かせるだいじろーさんの歌詞も今では JYOCHO を個性づける重要なファクターとなっています。
このアルバムにおける詩のインスピレーションは、日々の生活や実際の経験、目に見る景色にもある程度基づいているのでしょうか?

【DAIJIRO】: “こわかった” に関しては、わたしの経験に基づいて歌詞を落とし込みました。自分は27年間生きてきて、あらゆる体験をしてきましたが、自身の中で少し限界を感じています。それは自身の心の限界であり、精神的な限界であります。
例えば今後本当に楽しいことに出会ったり、感動すること、恐怖することに出会うでしょう。 ただそれは自分の想像・想定の範疇に収まっていると思います。今後本当に経験したことのない様な嬉しいことがあるでしょう、でもわたしはそれがある程度想像できるのです。
事実として嬉しいし感激し、涙すら出ているかもしれません。ただそれも枠の中に収まっているのです。これは本当に “こわいこと” であるし、それが “こわかった” のです。

Q4: You re-recorded “family”, “a life with the sun” with the current members. It seems kind of achievements of matured, united current line up, right?

【DAIJIRO】: We started live performance, recording, I feel a lot of good response personally! When I am with my members, we are quite close together and I am always getting excited. We also practice close together under the schedule in a limited time.
I am convinced that these two songs reflects mood and fluctuation of the five people cultivated through these processes and definitely that becomes the sound. Actually the members themselves are satisfied with these two songs.

Q4: 音楽に話を移しますが、現行のメンバーで “family”, “太陽と暮らしてきた” を再レコーディングしていますね。今のメンバーで結束を深め、育み、成熟した成果を記したようにも思えます。

【DAIJIRO】: この5人でライブ活動、レコーディングを始め、個人的にかなりの手応えを感じています! メンバーといる時は、かなり仲が良くいつもワイワイしているんです。練習も限られた時間の中で、綿密な話し合いの元に行われています。
それらの過程で培った、五人の温度感や揺らぎが確実に音源として落とし込まれた瞬間だと確信しています。実際この二曲はメンバー自身も満足しています。

Q5: “Circle of Life” is symbolic, but you skillfully blends acoustic sounds such as acoustic guitar, flute, and chorus with electric instruments to create JYOCHO peculiar “emotion”. What do you think about the two boundaries and balance within yourself?

【DAIJIRO】: The balance is emphasized always! For example, sometimes I think it separately like acoustic guitar and flute, song and chorus, but the most important point is the whole feeling. We always try to balance the overall viewpoint.
As for “Circle of Life”, the whole feeling is the most important, but regarding rhythm it can be interpreted that it is made up of three boundaries such as “flute and bass”, “acoustic guitar”, and “drum”. Tricky rhythm is hidden here, so I think that if you pay attention to that point you will enjoy more.
And, “Life Was Cheap”, “Circle of Life”, “The Bluish House” are connected. I would like you to spread it focusing on lyrics etc!

Q5: “つづくいのち” は象徴的ですが、だいじろーさんは実に巧みにアコギやフルート、それにコーラスといったアコースティックな響きをエレクトリックな楽器と溶け合わせ JYOCHO 特有の “情緒” を醸し出します。
ご自身の中で、その両極の境目やバランスについてはどうお考えですか?

【DAIJIRO】: バランスは常に重要視しています! 例えば、時にはアコギとフルート、歌とコーラスと言った風に別々にも考えるのですが、一番重要視している点は全体感です。常に全体的な視点でバランスを取る様にしています。
“つづくいのち” に関しては、全体感が一番ですが、リズムに関してはフルートとベース、アコギ、ドラムといった風に三つの境目から出来ているとも解釈できますね。かなりリズムのトリックを隠しているので、その点に注目すると更に楽しんでいただけるかと思います。
そして、”安い命” と、”つづくいのち”、”碧い家” は繋がっています。ぜひ歌詞などに注目して広げて欲しいです!

Q6: “sugoi kawaii JYOCHO ” is instrumental, I feel the song is the most up-tempo and technical in your works. Is there a little intention to appeal JYOCHO’s another possibility, high technique as well do you agree that?

【DAIJIRO】: I agree. There was a time when I was shifting to such instrumental music in the beginning, and I tried to express this aspect as well this time.
Also, if I put it on an instagram or SNS, there are many opportunities to get enthusiastic requests for such songs from overseas, so it was recorded this time.

Q6: “sugoi kawaii JYOCHO” はインストゥルメンタルで、JYOCHO の楽曲でも最もアップテンポでテクニカルだと感じます。
タイトルも少し異質ですが、JYOCHO の一つ別の可能性、ハイテクニックをアピールする意図も少なからず存在しましたか?

【DAIJIRO】: それはあります。わたしは元来こういったインストゥルメンタルミュージックにシフトしていた時期もあり、その側面も今回提示してみようとおもいました。
あと、インスタや SNS に載せると、海外の方からそういった楽曲の熱烈なリクエストを頂く機会が多いので今回収録しました。

Q7: How did you decide track order?

【DAIJIRO】: I think it was easy to follow the order of the songs. “my room” consists of flowing into my room, recording Acoustic guitar and then leaving the room.
Also on that occasion I am playing “my rule” A melo’s riff. And the original title of “my rule” was “my room”. I hope to make use of it and this time it became like this form.

Q7: “my room”, “my rule” は対になるようなイメージで、だいじろーさんが部屋に帰宅して、眠れない夜を過ごしている姿を見ているような錯覚に陥ります。
アルバムの中でも特に実験的で、内省的で、不思議な感覚を持った楽曲ですね?
イントロダクション “from long ago” から中盤のこの2曲、そして “こわかった” までアルバムの流れは完璧に思えますが、作品の曲順はすんなりとパズルのようにハマりましたか?

【DAIJIRO】: 曲順に関してはすんなりいったかと思います。”my room” は、自分の部屋に入ってきて、アコギのレコーディングをし、それから部屋を出るといった流れで構成されています。
またその際に弾いているのは収録されている “my rule” のAメロのアコギリフです。
あと “my rule” の元タイトルが、”my room” でした。そういった部分も活かせたらと思い今回この様な形になりました。

Q8: On 12/7, you will have a live concert with ichikoro led by ichika.
Of course there are strong personality with each other, but it seems that there are many similar parts of the idea about the music between you two, right?

【DAIJIRO】: I got a follow-up by Ichika with Twitter a while ago and saw his videos securely, but it certainly seems that there is a part that is synchronized with the way of my thinking and philosophy.
Iit is not a technique or a style unequivocally but “something unfamiliar”, and I am very much looking forward to personally understanding that “something” on December 7!
I think his idea is wonderful and he is a guitarist that will be evaluated regardless of domestic and overseas.

Q8: 12/7には ichika さん率いる ichikoro との共演ライブが控えています。
もちろん互いに強い個性はありますが、お二人の音楽、ギターに関する考え方はどこか似ている部分も多いように感じられますね?

【DAIJIRO】: ichikaくんは、少し前にツイッターでフォローいただき、彼の動画をしっかり拝見させていただいたのですが、確かに考え方や哲学とシンクロしている部分がある様に感じます。
ただそれは一概にテクニックやスタイルでなく、得体の知れない “何か” であり、個人的に12/7にその “何か” がわかるのではととても楽しみにしています!
アイデアも素晴らしく、今後国内外問わず評価されていくであろうギタリストだと思っています。

FIVE GUITAR PLAYERS THAT DAIJIRO RESPECTS

PIERRE BENSUSAN

NICK REINHART (TERA MELOS)

今堀恒雄 (TIPOGRAPHICA)

MIKE KINSELLA (OWEN, AMERICAN FOOTBALL)

岸部眞明

MESSAGE FOR READERS

I made it in my best confidence that can be called culmination of myself! I believe that JYOCHO matches modern society.
I hope many people will receive a wonderful “life” called JYOCHO and will penetrate your mind. Thank you very much!!

自分の集大成といえる最高の自信作に仕上がりました! JYOCHOは、現代社会にマッチしていると思います。
是非たくさんの人に、JYOCHOという素晴らしい “いのち” が届き、心に浸透してくれることを祈っております。ありがとうございました!!

DAIJIRO NAKAGAWA

12/7(金) 渋谷CYCLONE
Dead Foxx presents
ichikoro and JYOCHO 2-MAN LIVE

JYOCHO Oneman Tour 2019 “美しい終末サイクル”

2019/2/9(土) 【福岡】福岡DRUM SON
2019/2/10(日) 【広島】広島SECOND CRUTCH
2019/2/16(土) 【北海道】札幌COLONY
2019/2/23(土) 【名古屋】名古屋ell.FITS ALL
2019/2/24(日) 【大阪】梅田Shangri-La
2019/3/1(金) 【宮城】仙台enn 2nd
2019/3/3(日) 【新潟】新潟ジョイア・ミーア
2019/3/9(土) 【東京】代官山UNIT
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JYOCHO Official Site
“美しい終末サイクル” 特設サイト
だいじろー Official Twitter
NO BIG DEAL RECORDS Official Site

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SPECIAL INTERVIEW 【BLACK EARTH : JOHAN LIIVA】”BURNING BRIDGES” 20th ANNIVERSARY JAPAN TOUR 2019


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JOHAN LIIVA OF BLACK EARTH !!

“At This Very Time Arch Enemy Was In a Stage Of Taking The Step Up To The Next Level And I Simply Was Not Able To Give It a 100 % Unfortunately. “

DISC REVIEW “BURNING BRIDGES”

CARCASS が発案し、AT THE GATES をはじめとするゴーセンバーグの英雄たちが確立した霊宝、メロディックデスメタル。
デスメタルの獰猛に、滑らかなリードの雪月花とリフの美学で艶やかな旋律を織り込むそのトライアルは、今や多様なモダンメタルの雛形の一つとして君臨しています。中でも初期の ARCH ENEMY には一線を画す神秘と浪漫が確かに備わっていました。
CARCASS においてその流麗なメロディーとフックの担い手であった Michael Amott。後にメタルワールドのメロディーメイカーとして大いに花開く彼が、クラッシックロックを追求するSPIRITUAL BEGGARS のサイドプロジェクトとして立ち上げたエクストリームコレクティブこそ ARCH ENEMY でした。
当初はメンバーでさえも、過度の期待は投じていなかったようですね。実際、「当時僕たちは10.000枚売れれば日本に行ってライブが出来ると言われたんだ。それを聞いて僕は、”いやいや、そんなこと起こるはずもない。” って思ったんだよ。」 CARNAGE でも Michael と同僚だった当時のボーカル Johan Liiva はそう回想しています。
しかし、ファストなシュレッドを得意とする弟 Christopher、ダイナミックなドラミングに定評のある Daniel Erlandsson を巻き込んだ主の敵サタンは、予想を裏切り瞬く間にここ日本でビッグバンドへの階段を駆け上がることとなったのです。
その要因は唯一無二のダイナミズムと、高度なミュージシャンシップにあるはずです。例えば、IN FLAMES と比較しても、初期の ARCH ENEMY にはよりトラディショナルなデスメタルの鼓動が脈打っているように感じます。一方で、デビュー作収録の “Cosmic Retribution” を聴けば、アコースティックの静謐も、界隈で最も巧みに演じていたことは明らかです。
タイトなスキルが構築する網の目のアグレッションと深々たる寂然、ファストとスロウの満ち引きが基盤にあるが故に、Michael や Chris の奏でる神々しくもエセリアルなメロディー、翡翠のツインリードがより鮮やかさを増すのでしょう。その透徹したダイナミズムの奇跡は “Fields of Desolution” が証明しています。
そして、メタルとハードコアを等しくルーツとする Johan のくぐもった唸り声、若干いなたいパフォーマンスもまたバンドの象徴となっていましたね。インタビューで 「ちょうどあの頃、ARCH ENEMY は次のレベルへとステップアップする段階にあって、残念だけど単純に僕ではその進化に100%貢献することが出来なかったんだよ。」と語るように、確かに “Wages of Sin” でバンドと Angela Gossow が成し遂げた、狙いすました洗練とセルアウトに Johan が貢献出来る隙間はなかったのかも知れません。
とは言え、彼の創出するミステリアスで荘厳なオーラが現在の ARCH ENEMY にほとんど感じられないことも事実でしょう。少なくとも、日本にはあの叙情とテンション煌めくエニグマをもう一度と望むファンは多いはずです。
そしてその願いはライブパフォーマンスにおいて叶えられました。全てのきっかけは Loud Park 15でした。イベントの10周年を記念して Johan と Chris が ARCH ENEMY のステージに飛び入り参加を果たし、そこから初期メンバーで集結しツアーを行うアイデアが浮上したのです。
2016年、デビューアルバムの名を冠した BLACK EARTH として返り咲いた初期 ARCH ENEMY のメンバーたちは、20年前の強力無比な楽曲を現代のプロダクションで復刻し文字通り日本を熱狂の渦に落とし入れました。嬉しいことに、現行 ARCH ENEMY で半音上げられるチューニングも、オリジナルの二音半下げで忠実に再現され禍々しさも増強。その人気ぶりは、シークレットアクトとして登場した Loud Park 17の、午前中にも関わらず詰めかけたファンの数が証明していますね。
あれから2年。2019年、遂に BLACK EARTH が帰ってきます。名手 Sharlee D’angelo を加え完成したラインナップで、Johan 期のフィナーレを飾った大傑作 “Burning Bridges” の20周年を祝う宴です。
“Silverwing” に “Burning Bridges”, そして “Diva Satanica”。光と闇、憎悪と希望のコントラストに満ちた緩急とフックのマイルストーンを、当時文字通り “背水の陣” であった Johan は成熟と共にどの様に描き出すのでしょう。
今回弊誌では、Johan Liiva にインタビューを行うことが出来ました。「今振り返ってみると、僕の脱退は全員にとって最高の決断だったと思うんだよね。ARCH ENEMY は活動を続けて、とてもとても大きな成功を収めてきたね。そして僕も今の人生にとても満足しているんだよ。特に今は、BLACK EARTH でもしばしばステージに上がることが出来るからね。」どうぞ!!

ARCH ENEMY “BURNING BRIDGES” : 10/10

INTERVIEW WITH JOHAN LIIVA

Q1: Black Earth’s Japan Tour 2019 is just announced. Off course, you appeared Loud Park 17. But, it’s second time for Black Earth to tour Japan. How do you feel now?

【JOHAN】: We are all very excited and looking forward to be doing this tour. The first tour we did with Black Earth in 2016 exceeded all expectations! Loud Park 2017 as “Secret Act” was so much fun as well! We woke up at 6 in the morning and then about 4 hours later we were on stage and honestly very surprised that so many people showed up at such an early time. It was a fantastic time and such an amazing response from all the fans.

Q1: 2019年、BLACK EARTH が日本に帰って来ますね!もちろん、Loud Park 17への出演はありましたが、ツアーを行うのは二度目となりますね?

【JOHAN】: 僕たち全員がとても興奮しているし、このツアーを楽しみにしているんだよ。2016年に BLACK EARTH として行った初のツアーは、全てが期待以上だったからね!
それに、”シークレットアクト” として出演した Loud Park 17 もとても楽しかったんだ!あの時僕たちは、朝の6時に起きて、そのおよそ4時間後にはステージに立っていたんだよ。だから正直言って、あんな早い時間に多くのオーディエンスが来場してくれてとても驚いたんだ。
本当にファンタスティックな瞬間だったし、全てのファンが最高のレスポンスをくれたよね。

Q2: Have you talked with Michael and other members about upcoming Japan Tour? What kind of content is that?

【JOHAN】: Michael and me are in frequent contact talking about the setlist, merchandise and things like that concerning the upcoming tour in Japan. I’m not so much in contact with the other guys, however we have this private chat group where all 5 of us get updated about the progress of the tour, sharing pics of tour flyers and stuff like that, haha.

Q2: Michael や他のメンバーとは、ツアーについて何か話をしていますか?

【JOHAN】: Michael と僕はしばしばコンタクトを取って、セットリストやマーチャンダイズ、そして来年の日本ツアーに関することについて話をしているよ。
まあ、僕は Michael 以外のメンバーとはあまり連絡を取らないんだけど、ただ僕たちは BLACK EARTH のメンバーでプライベートなチャットグループを作っていて、そこでは5人全員がツアーについての進展や、ツアーのフライヤーの写真、情報をシェアしたりしているんだ。

Q3: So, it will be 20th anniversary of “Burning Bridges”. It was the last album for you to record with Arch Enemy. Looking back now, what’s the record for you?

【JOHAN】: Yes, next year will be 20 years since the third Arch Enemy album was released. The album has a very special place in my heart. The songs are majestic in many different ways. The span goes from doom and gloom, happiness, sadness, hope, anger and so on. I love the energy on that album and I am very satisfied with my own vocal performance, probably the best I ever did. And the production is spot on too!

Q3: その日本ツアーですが、”Burning Bridges” の20周年を祝うものとなるそうですね。あなたにとっては、ARCH ENEMY として制作した最後のアルバムです。

【JOHAN】: そうだね。ARCH ENEMY の3rdアルバムがリリースされてから、来年で20年になるね。あのアルバムは僕の心の中でとても特別な場所を占めているんだよ。
楽曲は様々に異なる方法で、荘厳に仕上がっているよね。つまり、ドゥームからグルーム、幸せと哀しみ、希望と怒り、そういった幅広さを併せ持っているんだよ。
僕はあのアルバムのエナジーを愛しているし、自分のボーカルパフォーマンスにもとても満足しているんだ。おそらく、僕が今まで歌った中でも最高の出来なんじゃないかな。それにプロダクションもピッタリだよね!

Q4: After “Burning Bridges”, you parted ways with Arch Enemy. What happened to the band at that time? Do you think the decision was right for you and the band?

【JOHAN】: At first my reaction was of course I felt quite disappointed having to leave the band, but at this very time Arch Enemy was in a stage of taking the step up to the next level and I simply was not able to give it a 100 % unfortunately. However not long after this happened I already had 2 new bands going (Hearse and NonExist) that kept me going musically for more than 10 years. When looking back at it I think it was the best for all of us. The band has been and still is very, very successful and I am perfectly happy with my life just as it is. Especially now when being able to go on stage every now and then with Black Earth!

Q4: “Burning Bridges” の後、あなたはバンドを離れることとなりました。
今振り返ってみて、あなたにとって、バンドにとってあの決断は正しかったと思いますか?

【JOHAN】: バンドを離れることになって、僕の最初の反応は当然だけど大きな失望だったね。だけどちょうどあの頃、ARCH ENEMY は次のレベルへとステップアップする段階にあって、残念だけど単純に僕ではその進化に100%貢献することが出来なかったんだよ。
だけどあの出来事からすぐに、僕は HEARSE, NonExist という2つの新たなバンドを始めることが出来たんだ。そこから10年以上に渡り僕の音楽を追求するバンドがね。
だから今振り返ってみると、僕たち全員にとって最高の決断だったと思うんだよね。ARCH ENEMY は活動を続けて、とてもとても大きな成功を収めてきたね。そして僕も今の人生にとても満足しているんだよ。
特に今は、BLACK EARTH でもしばしばステージに上がることが出来るからね!

Q5: Angela was in, and now Alissa is fronted Arch Enemy. Also, even Jeff Loomis is in the band. In your eyes, what do you think about the change?

【JOHAN】: I know Jeff a little bit since we toured north America with Nevermore back in 2000 and he is the perfect choice for the job. A very nice guy and extremely skilled musician. As for Alissa replacing Angela, well first of all I was surprised that they could find a new vocalist so soon – and also who is as talented and professional as she is.

Q5: ARCH ENEMY にはあなたの後任として Angela が加入し、そして今は Alissa がフロントウーマンを努めています。さらに Jeff Loomis まで加入していますね。
こういったバンドの大きな変化は、あなたの目にどう映っていますか?

【JOHAN】: Jeff のことは少し知っているんだ。2000年に NEVERMORE と北米ツアーを行ったからね。だから彼はあの仕事にうってつけだと思うよ。とてもナイスガイだし、究極のスキルを持ったミュージシャンだからね。
Angela の後任に Alissa が加入した時、まず最初に僕が感じたのは、彼らがあんなにも早く後任を見つけることが出来た驚きだったね。そしてその人物が、Angela と同じように才能に恵まれ、プロフェッショナルであることにも驚いたんだ。

Q6: Off course, there are so many opinions about Arch Enemy. But in Japan, lot’s of people loves your voice and era. I think it was the most mysterious and majestic era. Do you know that? haha.

【JOHAN】: No, really I didn’t know that! Haha.. That is very nice and flattering to hear. I remember that when we released the “Black Earth”-album we were told that if it sells more than 10.000 copies in Japan we would go to play there. I thought “no way, it will never happen”. But, I was wrong as it was very well received and sold that amount in the first 2 weeks or something like that. Amazing!

Q6: もちろん、ARCH ENEMY については様々な意見があると思います。ただ、日本では最もミステリアスかつ荘厳だったあなたの時代、声を愛するファンも多いことは確かです。ご存知でしたか?(笑)

【JOHAN】: いや、どうだろう、知らなかったよ!(笑) だけどそういった賛辞を聞けるのはとても嬉しいよね。
“Black Earth” をリリースした時のことを覚えているよ。当時僕たちは10.000枚売れれば日本に行ってライブが出来ると言われたんだ。それを聞いて僕は、「いやいや、そんなこと起こるはずもない。」 って思ったんだよ。
だけど僕は間違っていたね。あのアルバムはとても好評で、最初の二週間でその数を売り上げたんだ。信じられないね!

Q7: So, off course we really enjoyed Black Earth’s live recording. But, do you think there is any possibility to make a new record with new songs as Black Earth?

【JOHAN】: There are no plans for any album at the moment because of various reasons. The other guys are very busy with Arch Enemy, Chris has his life in the USA and me being busy at my work. Also this is more like a project that we enjoy and have a lot of fun doing together. Still, Arch Enemy is priority number one and to do something like this would mean it to get more serious. But who knows what will happen in the future.. 

Q7: 日本のファンは BLACK EARTH のライブやライブ作品をとても楽しんでいると思います。オリジナル作品を望む声も多いと思いますが?

【JOHAN】: 現時点では、アルバムの計画は全くないよ。それには様々な理由があるんだ。
まず他のメンバーは、当然だけど ARCH ENEMY でとても忙しくしているよね。それに Chris はアメリカでの彼の生活があるし、僕も自分の仕事で忙しいんだ。
それに、BLACK EARTH は僕たちが共に楽しむためのプロジェクト的な性格が強いからね。ARCH ENEMY に第一のプライオリティーがあるし、BLACK EARTH でアルバムを作ったりすれば深刻な影響を及ぼすかもしれないからね。
まあだけど、未来に何が起こるかなんて誰にも分からないよ…

Q8: Hearse seems to be hiatus these days. Is there any plan for you to release new music someday soon?

【JOHAN】: Ever since the last album we talked about doing some more music together, but I personally felt that 5 albums was “enough” and it was time to do something else. We have even talked about recording some new Furbowl songs, but it feels a bit too far away in time, like “how to think and write music like a 2o-year old person again?” haha..

Q8: HEARSE は近年活動を行なっていないようですね。他に現在あなたが関わっている作品はありますか?

【JOHAN】: HEARSE では最新のアルバムをリリースしてから、もっと一緒に音楽を作ろうかと話はして来たんだ。ただ、個人的には5枚のアルバムで充分にやり尽くしたと感じていて、何か他のことをやるべき時が来たと思うんだよ。
実は FURBOWL (ARCH ENEMY 結成以前に Johan が HEARSE の Max Thornell と活動していたバンド) との新たな楽曲をレコーディングしようとさえ話しているんだけどね。だけどちょっと時間が経ち過ぎたようにも思えるね。「また20歳のころのように、どうやって曲を書けばいいんだい?」 ってね。(笑)

FIVE ALBUMS THAT CHANGED JOHAN’S LIFE

BLACK SABBATH “BLACK SABBATH”

BLACK SABBATH “PARANOID”

METALLICA “MASTER OF PUPPETS”

DISCHARGE “HEAR NOTHING SEE NOTHING SAY NOTHING”

FIELDS OF THE NEPHILIM “ELIZIUM”

The first 2 Black Sabbath albums (the debut and “Paranoid”) was the key that opened the door to metal music for me back when I was around 12-13 years old. “Master of Puppets” (Metallica) because it came at the right time and is still such a powerful and flawless album. “Hear Nothing, See Nothing, Say Nothing” (Discharge) totally blew me away when I heard it the first time! And my all-time fave album “Elizium” (Fields of the Nephilim) which I can put on and still enjoy any day of the week. Also I’ve always been a huge fan of The Beatles.

BLACK SABBATH 最初の2枚は、12~13歳ころの僕にメタルへのドアを開けてくれる鍵となったね。”Master of Puppets” は正しい時にリリースされたね。そして今でもあれ程パワフルで完璧なアルバムだ。DISCHARGE の “Hear Nothing, See Nothing, Say Nothing” を初めて聴いた時はぶっ飛んだよ!僕のオールタイムフェイバリットは FIELDS OF NEPHILIM の “Elizium” だよ。今でもいつだって楽しめる作品さ。あとは THE BEATLES の大ファンでもあるんだ。

MESSAGE FOR JAPAN

To the old as well as new fans – we will have an amazing time re-living a lot of classic Arch Enemy tunes together. See you all in May next year!!

昔からのファンへ、そして新しいファンへ。ARCH ENEMY の多くのクラッシックを共に蘇らせ、素晴らしい時間を過ごそうじゃないか。来年の5月に会おう!

JOHAN LIIVA

BURNING BRIDGES 20TH ANNIVERSARY JAPAN TOUR 2019

BLACK EARTH lineup:

MICHAEL AMOTT – GUITAR
CHRISTOPHER AMOTT – GUITAR
JOHAN LIIVA – VOCALS
DANIEL ERLANDSSON – DRUMS
SHARLEE D’ANGELO – BASS

愛知 5月16日(木)名古屋CLUB QUATTRO
OPEN 18:00/START 19:00 <問>名古屋クラブクアトロ:052-264-8211
宮城5月17日(金)仙台RENSA
OPEN 18:00/START 19:00 <問>キョードー東北:022-217-7788
北海道5月19日(日)小樽GOLD STONE
OPEN 17:00/START 18:00 <問>キョードー札幌:011-221-0144
東京5月22日(水)渋谷CLUB QUATTRO
東京5月23日(木)渋谷CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 / START19:00 <問>クリエイティブマン 03-3499-6669
熊本5月25日(土)熊本 V1
OPEN 17:00/START 18:00 <問>キョードー西日本:0570-09-2424
福岡5月26日(日)福岡DRUM LOGOS
OPEN 17:00/START 18:00 <問>キョードー西日本:0570-09-2424
広島5月27日(月)広島CLUB QUATTRO
OPEN 18:00/START 19:00 <問>広島クラブクアトロ:082-542-2280
大阪5月28日(火)梅田CLUB QUATTRO
OPEN 18:00/START 19:00 <問>梅田クラブクアトロ:06-6311-8111

<TICKETS>
一般\8,000-(税込/All Standing/1ドリンク代必要)
学生割引¥4,000(税込/All Standing/1ドリンク代必要/
(学割は入場時に学生証提示必要)
Meet & Greet Ticket \10,000-(税込)※

チケットのご購入はこちら。CREATIVEMAN
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TROOPER ENTERTAINMENT
CENTURY MEDIA RECORDS

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CULT LEADER : A PATIENT MAN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ANTHONY LUCERO OF CULT LEADER !!

“I Do Feel The Weeping Skull Represnts The Concept Of The Album. Musically And Lyrically We Want The Band To Be An Expression Of The Negativity In Our Lives.”

DISC REVIEW “A PATIENT MAN”

ソルトレイクに兆すエクストリームミュージックの胡乱なニューリーダー。異端の唱道者 CULT LEADER が掲げる教義は、陶酔を誘う魔性のカオスとノワールです。
グラインドコアとスラッジの蜜月を象徴したバンド GAZA の解散は、アンダーグラウンドの世界にとって二重の意味でショッキングな出来事でした。鋭利で野放図なその独創性が途切れることはもちろん、当時のボーカリストが起こしたスキャンダルもまた、リスナーの大きな落胆を誘ったことは確かでしょう。
しかし障害の根源を断ち切り、ベーシスト Anthony をボーカルに据えて再始動を果たした CULT LEADER のある種麻薬的で、妖気振りまく夜叉の佇まいは、GAZA の悲劇を振り払って余る程に鮮烈かつ混沌です。
もちろん、2014年のデビュー EP “Nothing for Us Here” 以来、CULT LEADER はメタリックでブルータルなハードコアの鼓動に、プログレッシブやドゥーム/スラッジの息吹と悲哀の情操を投影し、カオティックで多様な宇宙を創造して来ました。
実際、インタビューで Anthony も 「もし僕たちがある特定のジャンルに限定されてしまったら、もはやバンドとして機能しないとさえ思うんだ。それほど僕たちの音楽性は多岐に富んでいるんだよ。」 と語っています。
ただし、それでも黒の指導者が提示する新たなバイブル “A Patient Man” は、敬虔な信者にこれまで以上の圧倒的驚愕とカタルシスをもたらす大いなる預言書、もしくは洗礼だと言えるでしょう。
CONVERGE と Chelsea Wolfe,  Nick Cave の薄幸なる婚姻。涙するスカルをアートワークにあしらったこの作品を、端的に表せばこういった表現になるでしょうか。
言い換えれば、ランニングタイムのおよそ半分はグラインドとハードコアのカオス。一方で残りの半分はバリトンボイスで紡がれるデリケートなノワールへと捧げられているのです。
ブラストビートに導かれ、ポリリズミックなメロディーと無節操なブレイクダウンが花開くオープナー “I Am Healed” や、不協和のシャワーとスラッジのスロウバーンがしのぎを削る “Isolation in the Land of Milk and Honey” が慣れ親しんだ CULT LEADER の経典だとすれば、連続する “To: Achlys”, “World of Joy” の2曲はさながら新経典でしょうか。
Nick Cave, Chelsea Wolfe, DEAD CAN DANCE のプリミティブでノワールな世界観。NEUROSIS の放射線状にも位置する13分間の穏やかなフューネラルは、哀しみと闇、美しき孤独と終焉を反映しながら、ダークアメリカーナにフォークやゴスまで内包し作品に傑出したデュエル、コントラストをもたらしました。
「音楽的にも詩的にも、僕たちはこのバンドを人生におけるネガティブな部分の代弁者としたいんだよ。」と Anthony が語るように、黒雲の途切れないアルバムにおいて、ただ “テンション” という素材を主軸としてこれほどの落差、ダイナミズムを創出するレコードは極めて稀だと言えるでしょう。
「頼むから俺を癒してくれ。」Anthony の咆哮、絶唱はリアルな苦痛、苦悶を掻き立てるマスターの所業。一方で、「愛に満ちた光が世界中の人間に注いでも、俺の下には来ないだろう。」と孤独を綴るその声は、全てを受け入れ語りかけるような慰めと寂寞のトーンでした。
孤高の唱道者は墓標の上で踊る。もしかすると、彼らの新たな教義は、THOU や CONVERGE の最新作とも根底ではシンクロしているのかも知れません。Kurt Ballou のプロダクション、リリースは Deathwish Inc. から。
今回弊誌では、Anthony Lucero にインタビューを行うことが出来ました。「自分たちのコンフォートゾーンの外へと冒険することを、僕たちはいつも心掛けているんだよ。」どうぞ!!

CULT LEADER “A PATIENT MAN” : 10/10

INTERVIEW WITH ANTHONY LUCERO

Q1: First of all, I was really surprised at hearing the news of Gaza’s break up at that time. You know, that “incident” was so shocking…

【ANTHONY】: Well…there was great deal of conflict in that band and things happened that led us to kickicking out the vocalist. We then wanted to start fresh as a completely new band.

Q1: 前身バンド GAZA の解散に驚いたファンも多いと思います。とてもショッキングな出来事でしたね…

【ANTHONY】: そうだな…まあバンド内に大きな亀裂が生じ、争いが起こったんだよ。その結果、結局僕らはボーカリストを追い出すことにしたんだ。
それで僕たちは完全に新しいバンドとして、フレッシュなスタートを切りたかったんだよ。

Q2: But it seems right decision, looking back now. Actually, Cult Leader is incredible! But what made you choose Cult Leader for your band name? Musically, what was the initial blueprint of Cult Leader?

【ANTHONY】: Thank you, choosing a band name is incredibly difficult, Cult Leader was suggested by one of our friends and it captured the tone we were looking for and it’s very evocative artistically for me.

Q2: 実際、その決断は正解でしたね。 CULT LEADER の音楽は驚異的です!それにしても印象的なバンド名ですね?

【ANTHONY】: ありがとう。バンド名を決めるのは本当に難しかったんだ。CULT LEADER という名前は友人の1人に勧められたんだけど、まさに僕たちが探し求めているトーンを上手く捉えていると思ったんだよ。
それに、アートの見地からとても刺激的で、感情に訴える言葉だとも思ったね。

Q3: So, Anthony, you switched your part from bass guitar to vocal. That seems drastic change, but was that natural move for you?

【ANTHONY】: I had done vocals in bands when I was young and I’m really a guitarist so playing bass was fun but it was never a passion. When the opprotunity arose to move to vocals it was a chance to do something new and challenging. It was a difficult adjustment but I was happy to take it on.

Q3: CULT LEADER への移行に伴い、あなたはベースからボーカルへと担当パートをスイッチしましたね?

【ANTHONY】: 若いころ、僕はバンドでボーカルもやっていたし、実のところ本来はギタリストなんだ。だからベースを弾くのは楽しいけど、そこに情熱を感じたことはなかったんだよ。
そういった背景があったから、ボーカルを担当する機会が訪れた時、僕は新たな挑戦へのチャンスが来たと思ったんだ。
もちろん、順応するのは簡単ではなかったけど、それでも引き受けて良かったと思っているよ。

Q4: OK, let’s talk your newest record “A Patient Man”. It seems the skull in the artwork is kind of a symbol of “A Patient Man”. Do you agree that? What’s the concept or lyrical themes of this record?

【ANTHONY】: I do feel the weeping skull represnts the concept of the album. Musically and lyrically we want the band to be an expression of the negativity in our lives. However, I don’t wish to over explain the meanings or symbolism involved in the art or lyrics, I would like people to be able to engage with our band and draw whatever meaning they get from it in a personal way.

Q4: では最新作 “A Patient Man” について話しましょう。アートワークのスカルは、タイトルにもある “辛抱する人” を象徴しているようにも思えます。

【ANTHONY】: そうだね。僕もアートワークの涙するスカルはアルバムのコンセプトを表していると思うよ。音楽的にも詩的にも、僕たちはこのバンドを人生におけるネガティブな部分の代弁者としたいんだよ。
ただし、アートや歌詞について、その意味やシンボルをあまり説明し過ぎるようなことはしたくないんだ。僕はリスナーに歌詞としっかり向き合って欲しいし、そこから個人的な見解や意味を描き出して欲しいからね。

Q5: You know, it’s really eclectic, emotional record like chaotic, metallic, sludgy, hardcore, folk, post-rock and dark Americana. Do you think such a “diversity” is a key of “A Patient Man”?

【ANTHONY】: I do, but I would say that is key to our band in general. Our tastes in music very so much within the band that we couldn’t function if we were resrticted to any specific genre.

Q5: メタルからハードコア、スラッジ、フォーク、ポストロックにダークアメリカーナと作品のカオスは実に多様です。
エクレクティックというワードは一つ作品の鍵だと言えますか?

【ANTHONY】: そう思うよ。ただそれはこのアルバムに限らず、このバンド自体が目指すところだと思うんだ。
だって、もし僕たちがある特定のジャンルに限定されてしまったら、もはやバンドとして機能しないとさえ思うんだ。それほど僕たちの音楽性は多岐に富んでいるんだよ。

Q6: How was the writing process? I feel the mood of “Dark Americana” flows into this record.  How have you evolved from your debut-full “Lightless Walk”?

【ANTHONY】: The writting process for this record took longer than we expected it to because we had to focus on the things in life that exist outside the band. We always push ourselves outside our comfort zone which isn’t easy but it forces new things to happen and that’s how we like it.

Q6: ライティングプロセスはいかがでしたか? “ダークアメリカーナ” のムードが流入した作品にも思えますが、デビューフル “Lightless Walk” と比較して、どういった部分に進化が見られるのでしょうか?

【ANTHONY】: このレコードのライティングプロセスには、思っていたよりも長く時間を掛けたんだ。というのも、僕たちはバンドの外に存在する人生の出来事へとフォーカスする必要があったからなんだ。
つまり、自分たちのコンフォートゾーンの外へと冒険することを、僕たちはいつも心掛けているんだよ。それはもちろん、簡単ではないけどね。
だけどそうすることで新たな展開に出会えるし、僕たちはそのチャレンジが好きなんだよ。

Q7: You show not only converge-esque tension but also dark and gloomy atmosphere. That contrast creates incredible dynamism. It seems Kurt Ballou and God City Studios helped to catch such a dynamic mood. Do you agree that?

【ANTHONY】: I would say that Kurt is a friend and we trust his opinions and skill as an engineer which allows for a lot of freedom to experiment during the recording process.

Q7: “A Patient Man” では、CONVERGE のようなテンションを発する一方、ダークでスロウ、グルーミーなムードも濃厚で、素晴らしいコントラストを生み出しています。
Kurt Ballou と God City Studio がそのダイナミズムを捉える助けとなったようですね?

【ANTHONY】: Kurt は友人で、僕たちはエンジニアとしての彼の意見、スキルを信用しているんだよ。それによって、レコーディングプロセスの間中、僕たちには様々な実験を試みる大きな自由が与えられたんだ。

Q8: I think you are one of the brightest hope in the extreme music scene. So, what kind of bands do you empathize with or put into same category in the scene?

【ANTHONY】: Thank you! Well that’s a hard question to answer so I’ll just name a few bands who are putting out music I really dig and I look forward to hearing much more from. Author & Punisher, Primitive Man, Lingua Ignota and Of Feather And Bone.

Q8: CULT LEADER は明らかに、現在のエクストリームミュージックシーンで異彩を放っていますね。そのあなた達が、このカテゴリーで共感を覚えているアーティストを教えてください。

【ANTHONY】: ありがとう!難しい質問だけど、僕がその音楽を大好きで、もっと新たな音源を聴きたいと思っているバンドをいくつか挙げてみるね。
AUTHOR & PUNISHER, PRIMITIVE MAN, LINGUA IGNOTA, そして FEATHER AND BONE だよ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED ANTHONY’S LIFE

NINE INCH NAILS “THE DOWNWARD SPIRAL”

SWANS “FILTH”

MINOR THREAT “COMPLETE DISCOGRAPHY”

THE BODY “ALL THE WATERS OF THE EARTH TURN TO BLOOD”

NEUROSIS “A SUN THAT NEVER SETS”

MESSAGE FOR JAPAN

Japan you are beautiful and we look forward to visiting and playing some music with you.

日本のみんな、君たちは美しいよ。いつか日本を訪れてプレイする日を楽しみにしているよ。

ANTHONY LUCERO

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3LA “A PATIENT MAN”

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SARAH LONGFIELD : DISPARITY】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH SARAH LONGFIELD !!

“I’m Just So Happy To See It Getting Normalized. I Remember Starting Out There Were No Women On YouTube Or The Guitar Community, Which Was Always Disheartening.”

DISC REVIEW “DISPARITY”

Fender が行った調査によると、近年新たにギターを始める人の半数が女性であるそうです。その傾向を裏付けるように、Yvette Young, Nita Strauss, Orianthi Panagaris などテクニカルなロックやメタルの世界においてもギターヒロインの存在感、輝きは増す一方だと言えるでしょう。
Sarah Longfield。仄暗く凍える湖と森を抱くアメリカ中西部の最北、ウィスコンシンから登場した25歳の美姫は、さながらギターシーンのジャンヌダルクなのかも知れませんね。
2016年、Guitar World 誌による “世界最高の7弦、8弦ギタープレイヤー15人” の中に選された革新のハイテクニックビューティーは、驚くべきことにチャンネル登録者数20万を超える人気 YouTuber でもあるのです。(Rob Scallon とのコラボレートの数々は秀逸)
「マルチなプラットフォームを築き、ミュージックコミュニティーの様々な側面で名前が売れることは、素晴らしいプロモーションにもなって来たのよ。」と Sarah が語るように、ソロ活動、バンド THE FINE CONSTANT、そして YouTube と新世代らしく現代的なプラットフォームを意欲的に活用することで、彼女は Season of Mist との契約を手にすることになりました。
インタビューで、「私はまずピアノを8歳の時に始めて、それからヴァイオリンを10歳の時に始めたの。遂にギターを手にしたのは12歳の時だったわね。」と語るようにその音楽的素養は実に深くそして多様。弊誌に何度か登場している Yvette Young が似たようなバックグラウンドを持つことも興味深いシンクロニシティーではないでしょうか。
魔女か英雄か。さらにはチェロ、パーカッションまで嗜む才女のエクレクティックな素養とオープンマインドは、メタルの様式、伝統、アグレッションを地図にない未踏の領域へと導くのです。
「最新作は実際、前作とは全く異なるアルバムになったわね。焦点がよりオーガニックなマテリアルにシフトされ、私の持つ様々な影響を探求することが出来るようになったのよ。」 と語る Sarah。つまり、不均衡や差異を意味するタイトルを冠した最新作 “Disparity” は、遂に彼女本来の魅力を余す事なく伝えるマイルストーンに仕上がったと言えるはずです。
人生で初めて手にしたピアノの響きをイントロダクションに、幽玄荘厳、夢見がちでアトモスフェリックな独特の世界はその幕を開けます。”Embracing Solace”。慰めを抱擁する。プログレッシブなデザインからエレクトロニカの実験にジャズの恍惚まで、全てをシームレスに、壮麗優美に、そして時に幽冥に奏でるサウンドスケープは実にユニークかつ濃密。
Kate Bush を想起させる嫋やかな Sarah 自身のボーカルとエモーションを増したギター捌きの相性も極上。自らの音楽旅行を通して経験した光と影はこうして楽曲、作品へと見事に投影されて行きます。
ANIMALS AS LEADERS のショウを見た翌日に書かれたという、ヘヴィーでマスマティカルなデジタルのルーツを探求する “Cataclysm” が Tech-metal、ギターナードの心を激しく打つ一方で、”Departure” のオリエンタルな情緒や “Citrine” のオーガニックなポストロックの音景、”Miro” のアヴァンギャルドなジャズ精神は、二胡やハープ、サクスフォンの導入も相俟って、リスナーをカラフルで刺激的な非日常の絶景へと誘うのです。
今回弊誌では、Sarah Longfield にインタビューを行うことが出来ました。「私は女の子がギターをプレイすることがいたって普通な世の中になってただ本当に嬉しいのよ。」ウィスコンシンの乙女は果たして高潔か異端か。それは歴史が語るでしょう。どうぞ!!

SARAH LONGFIELD “DISPARITY” : 9.9/10

INTERVIEW WITH SARAH LONGFIELD

Q1: Hi, Sarah! First of all, could you tell us about your musical background? What kind of music were you listening to, when you were growing up?

【SARAH】: Hello! I started out playing piano at 8 years old, picked up the violin at 10, and finally guitar at 12.
Some of my earliest influences when I began playing guitar were All Shall Perish, Meshuggah, Slayer, and Tool.

Q1: 本誌初登場です!まずはあなたの音楽的なバックグラウンドからお話いただけますか?

【SARAH】: こんにちは!私はまずピアノを8歳の時に始めて、それからヴァイオリンを10歳の時に始めたの。遂にギターを手にしたのは12歳の時だったわね。
ギターを始めた当時、私の初期のインスピレーションは、ALL SHALL PERISH, MESHUGGAH, SLAYER, そして TOOL だったわ。

Q2: You said you started piano and violin first. So, what inspired you to start playing guitar? What made you pursue such a technical style, and multi-strings guitar?

【SARAH】: I actually started playing guitar because my violin teacher moved away, which unfortunately lead me to stop playing at the time. I was browsing a music store one day and decided I wanted to give guitar a go figuring maybe it would be familiar from playing violin.

Q2: まずピアノとヴァイオリンを始めたと仰いましたが、ではそこからギターを始めるに至った経緯、きっかけを教えてください。

【SARAH】: 実際のところ、私がギターを始めたのは、ヴァイオリンの先生が引っ越したからなの。それで残念ながらその時はヴァイオリンをやめざるを得なかったのね。
そんなある日、私は楽器店でなんとなく商品を眺めていたんだけど、不思議なことに突然ギターが弾いてみたくなったのよ。おそらくは、ヴァイオリンに似ていて馴染みがあったからでしょうけど。

Q3: Like Sarah, Yvette Young, Nita Strauss, lot’s of guitar heroins hit the scene now. Actually, recently, Fender study reveals 50% of new guitar players are women. Do you think finally, “Women’s era” comes to guitar scene?

【SARAH】: I’m just so happy to see it getting normalized. I remember starting out there were no women on YouTube or the guitar community, which was always disheartening. Now I meet so many young girls who come out to shows and want to be musicians in rock and metal, and I think that’s incredible!

Q3: あなたはもちろん、Yvette Young, Nita Strauss など近年、多くのギターヒロインが誕生していますね?実際、フェンダーの調査では、今ではギターを始める人たちの半数は女性だそうです。遂に “女性の時代” がギターシーンにも訪れたのでしょうか?

【SARAH】: 私は、女の子がギターをプレイすることがいたって普通な世の中になってただ本当に嬉しいのよ。私がギターを始めたころには、YouTube にも、コミュニティーにも女性なんて存在していなかったんだもの。そしてその事実にいつも私はがっかりして来たのよ。
今では本当に多くの女の子たちがショウに来てくれるのよ。そしてロックやメタルのミュージシャンになりたいと思ってくれているの。信じられないし、素晴らしいことだと思うわ!

Q4: You are doing The Fine Constant, solo works, and “YouTuber”. What are the different ways to use that?

【SARAH】: It has always been difficult to manage, but I love the balance between touring/live performance, and YouTube. They demand so many different things from me, creatively and otherwise, but the challenge has always been worth it. Being on multiple platforms and visible in many aspects of the music community has been great promotion all around.

Q4: ソロ活動、YouTuber、そして THE FINE CONSTANT。あなたは現在3足のわらじを履いているような形になりますが、それぞれをどう区別していますか?

【SARAH】: そうやって掛け持ちするのは、いつだってなかなか大変なのよ。だけど私は、ツアー、ライブパフォーマンスと YouTube を行き来するそのバランスが大好きなの。
掛け持ちをすることで、私には様々に異なるスキルが要求されるわ。クリエイティビティーやその他諸々でね。だけどそのチャレンジはいつも価値のあるものになるの。
それにマルチなプラットフォームを築き、ミュージックコミュニティーの様々な側面で名前が売れることは、素晴らしいプロモーションにもなって来たのよ。

Q5: Anyway, your newest album “Disparity” will be out soon! You were really into electronic world on your previous record. But “Cataclysm” is really heavy as Animals as Leaders, and “Citrine” is more organic like math/post-rock. As the artwork shows, it will be very colorful, diverse record, right?

【SARAH】: Yep! I’m so excited for its release. The new record is very different from my last, the focus has shifted to something more organic and allowed me to explore many of my influences. The songs range from heavy and technical to dream-like and jazzy. I’m really excited to perform it live!

Q5: では最新作 “Disparity” について話しましょう。前作ではエレクトロニカの世界に浸かっていましたが、今回は ANIMALS AS LEADERS を想起させるテクニカルな “Cataclysm” からよりオーガニックでポストロックの感覚を保持した “Citrine” まで、アートワークが示すようにカラフルなレコードとなりましたね?

【SARAH】: まさに!このアルバムのリリースにはとても興奮しているのよ。最新作は実際、前作とは全く異なるアルバムになったわね。焦点がよりオーガニックなマテリアルにシフトされ、私の持つ様々な影響を探求することが出来るようになったのよ。
事実、楽曲はヘヴィーでテクニカルなものからドリーミーでジャジーなものまでとても幅広いのよ。この作品をライブでプレイするのが本当に楽しみだわ!

Q6: When you named it “Disparity”, what was in your mind? What kind of emotion, experience, were you inspired by?

【SARAH】: I’ve been fortunate in my musical endeavors to see lots of beautiful places and experience many incredible, but also occasionally strange and dark things. The contrast has been truly inspiring and this album is documentation of that. Thus, there are many different moods throughout the record.
The title just really reflects the contrast of the record. When I first was writing the album I wanted it to be cohesive and fluid, I ended up with something quite a bit more varied and chaotic but I am happy with how it turned out.

Q6: “Disparity” (不均衡、相違点) というタイトル、そして作品のムードにはどのような感情、体験が反映されていますか?、

【SARAH】: 幸運にも、私は音楽の旅を通して多くの美しい場所を見て、信じられない経験をして来たわ。ただ、同時に時には奇妙でダークな出来事もあったのよ。そのコントラストがこのアルバムにとって真のインスピレーションとなったのよ。実際、この作品は様々なムードに彩られているわ。
相違点というタイトルは、まさにそのアルバムのコントラスト、多様性を反映しているわ。この作品を書き始めた時、私はレコードを流体のように密着したものにしたかったの。結局、最終的にはよりバラエティーに富んで、カオティックなものとなったけど、完成した作品には満足しているの。

Q7: I feel your guitar play becomes more matured in this record. You play like talking, singing and that made me really emotional. Anyway, What was your challenge about guitar playing in this record?

【SARAH】: Thank you! That’s actually thanks to my friend and occasional live guitarist Dave Dunsire. He was the first player I’d ever listen to who I felt made his leads “sing”. He had a huge part in shaping what my style has become.

Q7: あなたのギタープレイもこの作品でより成熟を遂げたように感じます。歌ったり話したりするように、実にエモーショナルにギターを紡いでいますね?

【SARAH】: ありがとう!だけどその賛辞は、私の友人でライブギタリスト Dave Dunsire に捧げなければならないわね。彼こそ、私がリードギターを聴いてまるで “歌っている” ようだと感じた最初のプレイヤーなの。私が築き上げたスタイルの大部分に彼の影響が織り込まれているわ。

Q8: You are Strandberg user. Actually, lot’s of modern guitar players love Strundberg, like Plini, Jakub Zytecki, Yvette. Why do you love the guitar?

【SARAH】: It is lightweight, small, easy to travel with and an absolute delight to play. They’re wonderful and lend themselves really well to my style.

Q8: あなたが使用している Strandberg ギターは、Plini, Jakub Zytecki, Yvette Young など新世代のギタリストたちに愛用されていますね?

【SARAH】: まず何より軽くて、小さくて、持ち運ぶのにとても便利なの。それにとにかくプレイしていて楽しいわね。彼らは素晴らしいし、私のスタイルを築くのに大いに寄与しているわ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED SARAH’S LIFE

MESHUGGAH “CATCH 33”

AT THE GATES “SLAUGHTER OF THE SOUL”

FOALS “ANTIDOTES”

ANIMALS AS LEADERS “ANIMALS AS LEADERS”

CIRCA SURVIVE “JUTURNA”

MESSAGE FOR JAPAN

I truly hope to be able to play a show in Japan one day!! It seems like such an inspiring place for art and music!

いつの日か、私は心から日本でプレイしたいの。アートと音楽にとって、とてもインスピレーションを含んだ場所のようだから!

SARAH LONGFIELD

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【COLD NIGHT FOR ALLIGATORS : FERVOR】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NIKOLAJ SLOTH LAUSZUS OF COLD NIGHT FOR ALLIGATORS !!

“You Can Have The Most Unique Mix Of Influences And Gimmicks In The World, But If You Can’t Write a Catchy Or Captivating Piece Of Music, Nobody’s Going To Care.”

DISC REVIEW “FERVOR”

鋭利な牙鰐には冷たい夜を。無機質なテクニックには色彩豊かな旋律を。瑞々しきプログメタルの都コペンハーゲンに郡居する奔放なアリゲーター、COLD NIGHT FOR ALLIGATORS は甘美なるフックとインテンスを同時に捕食しモダンプログの水面を貪欲に揺らします。
「僕たちの音楽はエモーショナルかつ実験的だと紹介したいね。グルーヴィーで風変わりなメタルを楽しむ人にはピッタリさ。テクニカルな要素もありながら、リスナーを惹きつけるフックとメロディーにもフォーカスしているんだよ。」 Nikolaj が語るように COLD NIGHT FOR ALLIGATORS の音楽は実際、肉食獣の貪欲さに満ちています。
ダウンチューンのチャグリズム、エレクトロニカの華麗なダンス、洗練のハイテクニックにシルクのプロダクションは、VEIL OF MAYA や BORN OF OSIRIS が育んだモダンメタルコアの Djenty なニュアンスを漂わせ、一方で感情の泉に湧き出でるエセリアルなメロディーラインと多様なポストモダニズムはバンドの確固たるオリジナリティーをまざまざと見せつけるのです。最新作のタイトル “Fervor” はまさに情熱と創造性の証。
アルバムのムード、デザインを濃縮した “Violent Design” で光と闇の劇場はその幕を開けます。新世代らしい不協和のグルーヴで始まる Tech-metal の獰猛は、しかし神々しきギターラインとクリーンボーカルでその姿を瞬時に変化させました。
緊張と緩和をシームレスに繋ぐ虹色のメロディーは天国への階段でしょうか? THE CONTORTIONIST にも通じる夢幻の回廊は、いつしかアートロックとポップに祝福を受けながら、アップリフトなコードワークとエモーショナルなコーラスワークでリスナーを至上のカタルシスへと誘うのです。
「リスナーをフックやメロディー、楽曲構成に浸れる機会を作りたいんだよ。その上で、リスナーの注意を引く方法の一つとしてテクニカルな要素を散りばめていると言う訳さ。アルバムを通してテクニックにフォーカスするんじゃなくね。」ポストハードコア、プログレッシブ、そして R&B まで織り込まれたフックの魔境 “Canaille” は、”ノン・メタル” な素材を存分に発揮してその言葉を実証するアルバムのメインディッシュだと言えるでしょう。
実際、ヘンドリックスが憑依するブルースの哀愁がミニマルな電子音、マスマティカルなデザイン、現代的なアグレッションと溶け合う楽曲は、モダンプログレッシブの理念をあまりに的確に、しかしドラマティックに描き出しているのです。
隠し味としてアルバムを彩る R&B のフレイバーは ISSUES に、キャッチーな旋律の煌めきは VOLA にもシンクロし、さらに “Nocturnal” では TesseracT のアトモスフィアを、”Get Rid of the Wall” ではジャズのモーションをもその血肉として消化する雑食の王。そこに “テクニカルであるためのテクニック” は一欠片も存在してはいません。
今回弊誌では、ドラマー Nikolaj Sloth Lauszus にインタビューを行うことが出来ました。Euroblast, Tech-Fest などで鍛え上げた実力は本物。さらにマスタリングは Jens Bogren が手がけます。「世界で最もユニークな要素やギミックをミックスしたとしても、キャッチーで魅力的な音楽を書かなければ誰も注目しないんだよ。」どうぞ!!

COLD NIGHT FOR ALLIGATORS “FERVOR” : 9.9/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【VOIVOD : THE WAKE】JAPAN TOUR 2019 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DANIEL “CHEWY” MONGRAIN OF VOIVOD !!

“I Don’t Use My Guitar Before I Have An Idea Of What The Melody Could Be. Music Is Not Inside The Instrument, It Is In My Mind, In My Heart. “

DISC REVIEW “THE WAKE”

プログレッシブとスラッシュの狭間でSFのスリルを享受するケベックの神怪 VOIVOD。5年ぶりとなるフルアルバム “The Wake” の異形と暴威は、バンドの結成35周年を祝賀する来日公演で Voivodian を狂気の渦へと導誘します。
衝動の “Rrröööaaarrr” から、サイバーな中毒性極まる “Dimension Hatross”、そしてアートメタルの極地 “The Outer Limits” まで、逸脱者 VOIVOD の奇々怪界はメタルシーンにおいて畏怖と畏敬を一身に浴び続けて来ました。
スラッシー、時にパンキッシュなアップテンポの猛威とプログレッシブな展開を、サスペンスと不協和に満ちたジャズ由来のテンションコードで賛美する異端の婚姻。そしてその倒錯的なシグニチャーサウンドは、ギターの革命家 Piggy の逝去、豪放磊落なベースマン Blacky の脱退にも、些かも揺らぐことはありませんでした。
バンドにとって何より僥倖だったのは、テクニカルデスのカルトヒーロー MARTYR で雄名を馳せた Chewy こと Daniel Mongrain を迎えたことでしょう。
インタビューで、「僕は11歳の時から VOIVOD のファンで、それこそ狂ったように聴いて来たんだから、もう僕の音楽的な DNA の一部、最も大きな影響の一つだと言えるだろうね。」と語るように、”Target Earth” でバンドに加わって以降、Chewy はあの不協和音とテンションの魔術師 Piggy の遺伝子をしっかりと受け継ぎながら、さらに VOIVOD の意外性、多様性を逞しく拡大しているのです。
バンド史上最も “シネマティック” で “キャッチー” なコンセプトアルバム “The Wake” はその進化を如実に証明するマイルストーン。アートワークにもあるように、Voivodian の象徴、4体の Korgull が見下ろす先は死に行く星。作品に描かれた気候変動、大災害に起因する混乱とカオスは当然我々の住む地球の姿に重なります。
しかし同時に滅びを誘う巨大災害や外敵の来襲は、人類に新たな真理、宇宙において孤高でもなければ唯一種でもないという、ある種の “目覚め” をもたらすのです。
アルバムオープナー “Obsolete Beings” で早くもバンドは Voivodian の心に洗脳のメカニズムを植え付けます。パンキッシュにドライブするリズムセクション、不協和のパラノイア、刻々と変化を続ける万華鏡のテンポとリズム。誇らしげにトレードマークをはためかせながら、一方で Snake の紡ぐボーカルライン、Chewy の奏でるギタートーンはこれまでよりも格段に甘くメロウ。印象的な中間部のブレイクでは、アトモスフェリックな顔さえ覗かせます。
水面下から現れたエイリアンの襲来と、唯一残った人類の贖いを描いた “The End Of Dormancy” は、アンセミックにテクニカルにストーリーを体現する VOIVOD シネマの完成形なのかもしれませんね。
「お前は知りすぎてしまったんだ…。」厄災来たりて笛を吹く。クリムゾンとフロイドの不可解な共演。時に凶暴を、時に畏怖を、時に孤独を、時に勇壮を、時に不屈を伝える千変万化、Chewy のリフデザインは常にストーリーへと寄り添い、Snake は幾つものキャラクターを一人で演じ劇場の支配者として君臨します。
初期 MEGADETH を想起させるハイパーインテレクチュアルなスラッシュアタックと、神々しきオーケストレーションがせめぎ合い、そして底知れぬダイナミズムを奉ずる “Iconspiracy”、サイケデリックに浮遊するキャッチーな幻想宇宙 “Always Moving”。そうしてアルバムは12分のエピック “Sonic Mycelium” で幕を閉じます。
「”The Wake” では全てが “チームスピリット” の下に制作されたんだ。」 その言葉は真実です。張り巡らされたディソナンスとテンションの菌糸をぬって、重層のコーラスさえ従えた煌めきのメロディーは新生 VOIVOD の野心を再び主張し、ポストロックの多幸感さえ仄めかせながらストリングスの絨毯へとあまりにコレクティブなプログレッシブの息吹を着地させるのです。
今回弊誌では、Chewy さんにインタビューを行うことが出来ました。「ソロをプレイする時は、吹き込むパートを何度も何度も聴き込むんだ。そうするとメロディーが頭の中で鳴り始めるんだよ。そうして僕はギターを手に取り、そのメロディーを紡ぐんだ。僕はメロディーが降りてくるまでギターを触りすらしないからね。音楽は楽器の中にあるんじゃない、僕の心、ハートの中にあるんだよ。」二度目の登場。天国の Piggy もきっと満面の笑みでこの作品を賞賛するでしょう。
余談ですが、ブックレットには Away がそれぞれの楽曲をイメージして綴ったアートの数々が描かれています。どうぞ!!

VOIVOD “THE WAKE” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【INTO ETERNITY : THE SIRENS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH TIM ROTH OF INTO ETERNITY !!

“As I Was Writing The Sirens, My TV Would Have The News Channel CNN On Just In The Background. After The Fukushima Disaster Happened, It Was On The News Everyday And I Was Just So Inspired To Write a Song Dedicated To Our Wonderful Japanese Fans.”

DISC REVIEW “THE SIRENS”

遺灰の散華は忘却という名の埋葬。しかしカナダのプログメタルミソロジー INTO ETERNITY は、10年の嗜眠から覚め神話の伝承を続開します。
00年代のプログメタルシーンにおいて、メロディーの乱舞、ハイテクニックの応酬にデス/スラッシュの凶暴やブラックメタルの陰鬱を投影した複雑怪奇なメビウスの輪、INTO ETERNITY の投げかけたハイブリッドのイデオロギーは、現代の多様なモダンプログレッシブへと繋がるゲートウェイだったのかも知れませんね。
特に、目眩く豊富なアイデアをシアトリカルに綴る “The Scattering of Ashes” の眩いばかりの完成度は、カタログの中でも群を抜いていました。
ところが、インタビューにもあるように、活動のスピードを落とさざるを得なくなった10年代初頭からバンドの歯車は狂い始めました。何より、七色ならぬ六人の声と顔を使い分ける傑出したシンガー Stu Block を ICED EARTH に引き抜かれたのはバンドにとって大きな痛手だったと言えるでしょう。
しかし、永遠を司る不死鳥は灰の中から蘇ります。「実は僕たちは何人か男性ボーカルをオーディションしたんだけど、最終的に Amanda のルックスと声が最も適していると判断したんだ。彼女は Stu が出していた全てのハイトーンをカバー出来るし、同時に僕等が必要としているデスボイス、グロウルもこなす事が出来るね。」と Tim が語る通り、新たに女性ボーカル Amanda Kiernanをフロントに据えたバンドは、新作 “The Sirens” で再びそのシグニチャーサウンドを地上に響かせることとなったのです。
幕開けは静謐なるピアノのイントロダクション。厳かに奏でられるモチーフは本編へと受け継がれ、決定的にネオクラシカルな響きをタイトルトラック “The Sirens” へ、ひいてはアルバム全編へともたらします。
マスターマインド Tim Roth の煌きは10年を経ても決して色褪せることはありません。ただし、かつて “エクストリームプログレッシブメタル” と称されたハイブリッドの比率は少々変化を遂げています。
確かに以前と比べて長尺の楽曲が増えた一方で、急転直下の場面展開、変拍子を伴うリズムのダンスはより自然体で作品の中へと溶け込んでいます。
もちろん、RACER X や CACOPHONY を思わせるスリリングなギターハーモニー、プログレッシブなデザイン、血湧き肉躍るクリエイティブなコンポジションは健在ですが、10年前と比較してよりパワーメタルへと接近したベクトルは 「”The Sirens” こそ、僕たちのレコードの中で最もヘヴィーメタルのファンにアピールする作品だと思っているよ。」 と語る Tim の言葉を強く裏付けます。
“Fringes Of Psychosis” はその新生 INTO ETERNITY を象徴する楽曲かも知れませんね。リッチなアコースティックギターから Michael Romeo にも迫るネオクラシカルの津波まで封じ込めた Tim のギターワーク、珠玉のメロディーと邪悪なグロウルを行き来する Amanda のウイッチリーなボーカル、エクストリームでブラストのハイテンションまで組み込んだリズム隊の妙。
静と動のダイナミズムに、リリカルで雄々しきドラマティシズム。即効性を持ってメタルアーミーの耳に馴染む、バンドのメタモルフォーゼは Stu が加入した ICED EARTH や “Jugulator” 期の JUDAS PRIEST にも並び得る鋭き牙とエナジーに満ちています。
惜しむらくは、若干チープなサウンドプロダクションでしょうか。インディペンデントでのリリースとなったため致し方ない部分とも言えますが、次作ではよりビッグなプロダクション、充実の制作環境に身を置けることを願います。
今回弊誌では Tim Roth にインタビューを行うことが出来ました。「”The Sirens” を書いている時に、テレビで、確か CNN だったと思うんだけど速報が入ったんだ。そうして、福島の災害が起きた後は、連日のようにニュースとなっていたね。僕はただとても感化されて、僕たちの素晴らしい日本のファンのために捧げる楽曲を書いたんだよ。」 どうぞ!!

INTO ETERNITY “THE SIRENS” : 9.7/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【TTNG : ANIMALS ACOUSTIC】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH TIM COLLIS OF TTNG !!

“The Animals Themselves Are Really Totally Abstract And Don’t Have Any Immediate Connection The Song’s Lyrics Or Sentiments. At The Time They Were Simply Place-holders.”

DISC REVIEW “ANIMALS ACOUSTIC”

オックスフォードに端を発するマスとエモの交差点は、英国と米国のサウンドスケープを統べる大動脈へと連なります。
TTNG。かつて THIS TOWN NEEDS GUNS を号していたヤングガンズの名を一躍知らしめたのは、多種多様な動物の姿をタイトルとアートワークに投影したデビューフル “Animals” でした。
確かにインタビューでバンドのマスターマインド Tim Collis は 「アルバムに登場する動物それ自体は、本当に、完全に抽象的な存在で、実は楽曲の歌詞や感情と直結するものではなかったんだよ。」と明かしてくれました。つまり、楽曲に授けられた動物の名前は、製作時に必要だった仮タイトル以上の存在でも以下の存在でもなかった訳です。
しかしながら、クロコダイルやシマウマ、パンダにマントヒヒが跋扈し、あの色彩豊かで五感を呼び覚ますアートワークの美福は、 TTNG のエクレクティックな音楽世界を図らずも象徴していたのかも知れませんね。
同郷同世代の FOALS は常に比較対象の的でしたが、BATTLES や日本の toe にも比肩される精密華麗な演奏技術は明らかに TTNG を際立った存在へと昇華していました。ただし、手数の多いハイテクニック、変幻自在のタイム感といったマスロックを源流とする鮮やかな音景は TTNG という大自然の一部分に過ぎません。
オックスフォードの偉大な先人 RADIOHEAD、さらには THE SMITH といった誇り高き霧雨の情緒は英国の血統を。一方で、Stu Smith の儚くも感傷的な歌声に溶け合う開拓者の実験性とアンビエンスは、OWLS, AMERICAN FOOTBALL, さらには MINUS THE BEAR といった Kinsella 兄弟に端を発する USエモ/インディーの景観をもリスナーへと届けるのですから。
以降、Stu の脱退、ベース/ボーカルの Henry Tremain を加えたトリオでのリスタート、THIS TOWN NEEDS GUNS から TTNG への改名、香港 Hidden Agenda での災難など激動のディケイドをくぐり抜けた彼らは、そうしてまるでバンドの第一章を総括するかのごとく “Animals” の記念すべき10周年を特別な形で祝うことに決めたのです。
トピックは3つ。まずは全編にアコースティックアレンジを施し再録することで、例えば叙情極まる “Lemur”, “Badger”, “Dog” のように躍動感に霞んでいた楽曲の本質が生々しく浮き上がり、ギタリスト Tim の円熟をも鮮明に伝えています。そしてよりソフトに、より理知的に再構築された音楽のジャングルは、”Elk” で顕著なように、ストリングスやトランペット、ハープにダブルベース、シロフォンにハンドドラムまで色とりどりのアコースティックな響きを誘うオーケストラへと進化を遂げたのです。
Stu Smith の帰還も特別な出来事でしょう。「明らかに Stu は “Animals” において大きな部分を担っていたね。だから僕たちはこの作品の楽曲で彼をフィーチャーしたかったんだ。」の言葉は真実です。より艶を増したように感じられるセンターラインの復帰は、期間限定とはいえバンドのエナジーにハイオクのインパクトをもたらしました。
そして、自由を与えられた AMERICAN FOOTBALL などで活躍する Nate Kinsella, COVET のクイーン Yvette Young, KRAKEN QUARTET のゲスト陣はノスタルジアに彩られた楽曲群に新たな生命を宿します。Tim はインタビューで何度も “リスナーが楽しめる” スペシャルワンを提供したかったと語っています。そしてその優しさは間違いなくサウンドスケープとなってレコードを循環しているのです。
「バンド名は元々、ジョークみたいなものだったんだよ。UKにはほとんど銃が存在しないんだ。警察官さえ所持していないほどでね。だから銃が必要だという笑いにしてみたんだけど、決してネガティヴな意味を込めた訳ではないんだよ。けれども、ほとんどの人間は勿論、銃とそれがもたらす暴力の可能性に反対だし、バンド名がそういった不名誉なスティグマを背負うことは避けたかったのさ。当然、明らかにジョークだし、シリアスに取られるべきことではないけどね。」と改名の理由を語ってくれた前回のインタビューもぜひ。Tim Collis です。どうぞ!!

TTNG “ANIMALS ACOUSTIC” : 9.8/10

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