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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【GALNERYUS : ULTIMATE SACRIFICE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH SYU & FUMIYA FROM GALNERYUS !!

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The Best Power Metal Band In The World, Pride of Japan, GALNERYUS Has Just Released The Greatest Metal Opera Of The Year, “Ultimate Sacrifice” !!

DISC REVIEW “ULTIMATE SACRIFICE”

日本が誇るシネマティックメタルの英姿 GALNERYUS が、究竟の証 “Under The Force of Courage” の真秀なる続編 “Ultimate Sacrifice” をリリースしました!!前作の壮大かつ勇壮な世界観を威風堂々受け継ぎながら、さらにスケールアップを果たした雄渾無比なメタル活劇は、もはや世界でも最高峰のクオリティーを誇ります。
前作 “Under The Force of Courage” はバンド初のコンセプトアルバム。ギタリストでマスターマインド SYU の手による長編のドラマティックな戦記を元に、”人間の存在意義を問い、悟りに至るプロセスを描いた” 映画のような一大スペクタクルは、圧倒的な構成力に至上のメロディーとエモーションを湛えバンドの最高傑作とも評された作品でした。
リリース後にはアルバムの完全再現ツアーも行い順風満帆に見えた GALNERYUS は、しかし2003年からバンドのエンジンであり続けたドラマー Jun-ichi と袂を分かつ決断を下します。「Jun-ichiさんの脱退については、数年前から実はその傾向は見え隠れしていました。」 と SYU が語るように新たな血を加えるタイミングだったのかも知れません。
UNLUCKY MORPHEUS, THOUSAND EYES 等で名を馳せる FUMIYA を新たなダイナモに迎えて制作された “Ultimate Sacrifice” は事実、マイルストーンとなった前作の完成度、構成美に、瑞々しい躍動感や生命力が織り込まれた作品です。
“SIDOOH/士道” を描いた高橋ツトムのアートワークも映える自己犠牲の物語は、前作の主人公が遂に理想とする国家を打ち立てるも命が尽き果てる場面からスタートします。後任として仄暗く権力を握る主人公の部下と、真直ぐな主人公の息子が繰り広げる闘諍は “Enter the New Age”、まさに新世代のファンファーレで幕を開けます。
歌劇、メタルオペラ “Heavenly Punishment” の目も眩むような絢爛さ、圧倒的な造形美はすなわち GALNERYUS の真骨頂。息子の慟哭を封じ込めた悲傷の旋律は狂おしいまでにリスナーの胸を打つのです。実はバンドが得意とする、中盤の DREAM THEATER 的なメカニカルなデザインも楽曲を見事に引き締めていますね。終盤にはクワイアで一際高揚感を掻き立てます。
前作から続く畳み掛けの美学。さらにスピードを増した “Wings of Justice” を聴けば、新たな血がバンドのスピリットにしっかりと溶融したことが伝わるでしょう。SYU のファストなリフワークをランドマークに、破綻スレスレでバンド全体をごっそりと加速させる FUMIYA のアクセルワークは実にエキサイティング。
FALLUJAH や SikTh を最近のフェイバリットに挙げ、「昔からドラムも打楽器ではなくメロディ楽器として捉えている節がありまして、小口径のタムやエフェクトシンバルなどで曲中(特にフィルイン)に彩りを添えることは常々意識しています。」 と語るように、FUMIYA の彩り豊かでコンテンポラリーなドラム捌きは明らかにバンドの新たなる武器となっています。
武器と言えば、メンバー各自の多様な個性も GALNERYUS には欠かせない要素です。傑出した鍵盤奏者 YUHKI が創造した EL&P とパワーメタルの愛おしき邂逅 “With Sympathy”。戦いを重ねる中で生まれる戦士の友情を描いた雄々しくも希望に満ちたナンバーは、YUHKI が敬愛する Keith Emerson の風格を乗せて、アルバムに見事なコントラストを映し出すのです。
また、息子の運命的な恋愛を描く “Wherever You Are” は小野“SHO”正利と SYU の才能が見事にシンクロした一つのハイライトと言えるかも知れませんね。”SHO” よりも “小野正利” のペルソナにフォーカスした邦楽的なラブソングは、あまりに切なく、甘く、聴くものの過去の恋愛を脳裏に浮かび上がらせます。加えてアウトロの Gary Moore を思わせるエモーショナルでしかし巧みに起承転結を配置したリードギターは、さらに楽曲を遥かなる高みに導きます。
フレットポジションの異なる同音異弦チョーキングから、フルピッキングで加速しアルペジオにスケールを加えた独自のリックへと辿り着く刹那にはあまりの素晴らしさに、「やめて!!フェイドアウト!!しないで!!一時間でも二時間でも続けて!!」と叫ぶリスナーも多いはずです。
「テクニックを見せたい!という気持ちは最近は特に減退してて、トータルの音楽としてバランスを取りたいという気持ちが非常に強くなってます。」 テクニックと音楽の違いを浮き彫りにする SYU の言葉と演奏は、実際求道者故の凄みと説得力に溢れているのです。
アルバムを締めくくるのは、バンドの進化を見せつける目眩く二つの大輪、壮麗なる組曲。物語の最期はあまりに衝撃的。しかし GALNERYUS もストーリーもここが終着地ではないでしょう。アルバムは無垢なる胎動と共に、バンドの燦然たる未来と新たなるコンセプト作品を予感させて幕を閉じます。
今回弊誌では、SYU さんと FUMIYA さんにインタビューを行うことが出来ました。いつかは Wacken や Hellfest のヘッドラインを務めて欲しい。心からそう願わせるほどの感動がここにはあります。弊誌二度目の登場。GALNERYUS です、どうぞ!!

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GALNERYUS “ULTIMATE SACRIFICE” : 10/10

INTERVIEW WITH SYU & FUMIYA

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Q1: First of all, would you tell us about the timing and the opportunity to continue making the successor of your amazing concept record “Under The Force of Courage”?

【SYU】: Actually, at the time of the previous work I thought about making a sequel next, but I did not say it because of various circumstances, haha
But as I intended, this time the story of the continuation from the previous work will be developed, I was able to make it again as a concept album!

Q1: 前作 “Under The Force of Courage” リリース時のインタビューでは、「続編ある無しに関わらず」 と語っていただきましたが、結果として最新作 “Ultimate Sacrifice” があの壮大なコンセプトアルバムの続編となりました。
まずは続けて続編を制作しようと思われた時期ときっかけについて話していただけますか?

【SYU】: 実は前作の時点で次は続編を作ろうと思ってたんですが、色々な事情もあって言いませんでした(笑)
しかし狙い通り今回は前作からの続きの物語が展開される、またまたコンセプト・アルバムにする事が出来ました!

Q2: In the interval since your previous release, long time drummer, Jun-ichi left the band. Could you tell us about his departure and your thought?

【SYU】: As for Jun-ichi ‘s departure, it was actually hidden from view for several years.
It was due to the difference in the stance to the band, but we had a very peaceful discussion.
I like Jun-ichi and I also respect him as a drummer.
Unfortunately we’ll go to another path, but I’m proud that he will remain there forever as for he has left a wonderful performance in all past works!!

Q2: 前作からのインターバルで、2003年からバンドの要として不可欠な存在であったドラマー Jun-ichi さんの脱退がありました。
「バンドとして目指したい活動ペースとJun-ichiのそれに温度差が生じている」 「音楽性の相違だとか性格の不一致等から起こるトラブルとは無縁の結果」というステートメントでしたね。
SYU さんにとっては長い間共に戦って来た戦友のような存在だと思いますが、改めて彼の脱退について、その想いを話していただけますか?

【SYU】: Jun-ichi さんの脱退については、数年前から実はその傾向は見え隠れしていました。
バンドに対するスタンスの違いによるものでしたが、極めて平穏なディスカッションを重ねていました。
僕は Jun-ichi さんの事が好きだし、ドラマーとしても尊敬しています。
残念ながら袂を分かつ事にはなってしまいましたが、過去全ての作品において素晴らしい演奏を残してくれた事はずっとこの先も残るので誇りに思ってます!

Q3: FUMIYA who is active in UNLUCKY MORPHEUS, THOUSAND EYES, etc. was appointed as a successor of Jun-ichi. Why did GALNERYUS choose him? Also, how did FUMIYA feel about the appintment?

【SYU】: A few years ago I got acquainted with FUMIYA introduced by my friend.
Then I entered the studio with him as a session, I was familiar with his personality and also as a drummer, as a very wonderful person, and above all, I also knew FUMIYA liked GALNERYUS very much.
So when Jun-ichi ‘s departure from the band made us in great danger, I asked him. There was only FUMIYA as a new drummer, and he gratefully agreed. I really appreciate him.

【FUMIYA】: It was surprisingly pressure and pleasure beyond that.
As I was pursuing GALNERYUS since their debut, I have been aware of the position and importance of this band in the metal scene, of course, so as a member I ‘ll join the band, it would also give me the heavy pressure.
But, even after grasping all of the situation in my head, I still remember that my heart was about to explode with the joy of joining such a great band

Q3: 後任には UNLUCKY MORPHEUS, THOUSAND EYES などで活躍する FUMIYA さんが指名されました。GALNERYUS はなぜ彼に白羽の矢を立てたのでしょう? また FUMIYA さんはその話を聞いた時、どういったお気持ちになりましたか?

【SYU】: 数年前から知人の紹介で FUMIYAと知り合いまして。
それから遊びのセッションでスタジオに入ったりして、人柄的に、そしてドラマー的にも極めて素晴らしい人間だという事は熟知してましたし、何より、FUMIYA は GALNERYUS の事をすごく好きでいてくれてた事も知ってました。
だから Jun-ichi さんの脱退というバンドの大いなる危機の時、新たなドラマーとしてお願いできるのは FUMIYAしかいない、と迷いなくお願いしたところ、快く承諾してくれました。感謝しています。

【FUMIYA】: とんでもないプレッシャーと、それを上回る喜びですかね。
GALNERYUS をデビュー以来ずっと一人のファンとして追っていましたので、メタルシーンにおけるこのバンドの立ち位置や重要さは勿論認識しておりましたし、そこに自分がメンバーとして加入するということは、それ相応の重圧も圧し掛かるであろう、と。
ですけど、それらを全て頭の中で把握した上でも、やはりそんなバンドから声を掛けてもらったという嬉しさで心臓が爆発しそうだったことは今でも覚えております。

Q4: When you were writing the story of “Ultimate Sacrifice”, do you have any particularly inspired events, news, works?

【SYU】: I am constantly watching movies and dramas with stories of a world view like this one.
Because I intend to understand well the part of the story’s transformation and departure, I set the goal of making it a story that does not slacken,
I built up a story that came floating from inside of me.
I think that there are still a lot of immature parts, but I wrote the story with utmost effort.
Especially my favorite movies are “Braveheart”, as you mentioned, “Lord of the Rings” movies, Russell Crow ‘s “Gladiator”.
Drama like “Super Natural” etc. I guess!

Q4: そういった経緯を経てリリースされた最新作 “Ultimate Sacrifice” ですが、偉大な “Under The Force of Courage” の続編として完璧な音楽とストーリーを誇りますね!今回は、タイトルにもありますが、正義を貫くための自己犠牲というものがテーマとして一つ大きく存在するように感じました。
ストーリーに関しては、例えば三国志とか、アニメで言えばキングダムとか、映画で言えばブレイブハートやキングダムオブヘブンのような一大スペクタクルですね。”Ultimate Sacrifice” のストーリーを書くにあたって、特にインスピレーションを受けた出来事やニュース、作品はありますか?

【SYU】: 僕自身は常に、今作のような世界観のストーリーを持つ映画やドラマを沢山観てます。
物語の起承転結という部分はよく解っているつもりなので、中弛みしない物語にするという目標を掲げて、自分の中から浮かんで来たストーリーを組み上げていきました。
まだまだ未熟な部分は沢山あるかと思いますが、精一杯物語を書きました。
特に好きな映画は、仰る通りのブレイブハートやロードオブザリング系の映画、ラッセルクロウのグラディエーターなどです。
ドラマはスーパーナチュラルなどが好きですね!

Q5: There is no proper name in the story this time again, and it is drawn with the expression “the son of the former hero” or “he” “president”. Why don’t you give each character a name?

【SYU】: The reason why I didn’t give a name to the characters in the story is that I wanted to make sure that everybody who touches this work did not get caught in a fixed concept.
Sometimes, I myself thought that it might be better if they had a name, but as I was discussing with a producer, it became a conclusion that this style would expand the listener’s imaginations.
So it is very pleasant to give your own name to them, everyone who touched this work.

Q5: 今回は、前作の主人公の息子がストーリーを紡ぎます。前作からそうであるように、今回も物語に固有名詞はなく、”前主人公の息子” や “彼” “総統” という表現で描かれています。なぜ、各キャラクターに特別な名前を与えなかったのでしょうか?

【SYU】: 物語の中のキャラクター達に名前を与えなかった理由は、本作に接して下さる皆さんが固定概念に囚われないようにしたかった、という事が1番強いですね。
僕自身は名前があっても良いかと思ったりした時もありましたが、プロデューサーとディスカッションしていくうちに、名前は敢えて与えない方が聴いて下さる皆さんの想像力が広がるであろうという結論になりました。
ですので、この作品に接して下さった皆さん自身が、好きに名前をつけて下さると非常に嬉しいです。

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Q6: So, FUMIYA, Could you tell us about your influences from drummers and musicians?

【FUMIYA】: In talking about my music, immersing spirituality, the influence of YOSHIKI of X JAPAN is really huge.
I’ve been X Japan fan since about 7 years old because of my sister’s influence, and when I first saw the drums, it was his 2 bus set. And that connected to my own huge drum set.
From a more player-oriented perspective, I respect Mike Portnoy (ex. DREAM THEATER). He can built a song by drum play, and the energy on the stage is amazing. Also I had a great influence from the cymbal work of Peter Wildoer (DARKANE) and Aquiles Priester (ex.ANGRA, now HANGAR).
Of course I also love Bobby Jarzombek, but I can not play strangely like him, haha.
And since I was playing the piano from early childhood, there has been a clause that I’ve caught drums as melody instruments rather than percussion instruments for a long timd. So, in the songs (especially fill-in) with small caliber toms and effect cymbals etc. I always conscious to add colors.
In that sense, SHONO’s of ROUAGE also influenced me so much.

Q6: さて、”Wings of Justice” は象徴的ですが、突っ込み気味でグイグイとバンドを引っ張っていく FUMIYA さんのドラムスはバンドの新たな武器となっていますね。手数の多さやアイデア豊富なフィルインに RIOT の Bobby Jarzombek を思い出したりしました。
FUMIYA さんが影響受けたドラマーやミュージシャンについて話していただけますか?

【FUMIYA】: 自分の音楽を語る上で、精神性という意味では X JAPAN の YOSHIKI さんの影響は計り知れないです。
姉の影響で7歳くらいの頃からずっとXファンでして、初めて目にしたドラムという楽器が既に2バスセットだったのも、今の自分の点数の多いドラムセットに繋がっています。
もっとプレイヤー的な観点になると、Peter Wildoer (DARKANE) や Aquiles Priester (ex.ANGRA, 現HANGAR) のシンバルワークにはとても影響を受けましたし、Mike Portnoy (ex. DREAM THEATER) は曲を構成していくドラミングやステージ上で発散されるエネルギーが凄まじいなぁといつも感じます。
勿論 Bobby Jarzombek も大好きです、あそこまで変態なことは出来ないですが(笑) 。
それと幼少期よりピアノをやっておりましたので、そのせいか昔からドラムも打楽器ではなくメロディ楽器として捉えている節がありまして、小口径のタムやエフェクトシンバルなどで曲中(特にフィルイン)に彩りを添えることは常々意識しております。
そういった意味では ROUAGE の SHONO さんの影響もかなり大きいですね。

Q7: When FUMIYA’s playing on GALNERYUS, which part was the most difficult part of the adjustment, what is the part that was unexpectedly fitting?

【FUMIYA】: Because I am asked for a long busy two bass drum hits so long as I have never experienced before. So, I feel that it is a hard work for me if I do not grasp more tricks. I feel that my body may not have endure at the beginning of the rehearsal.
I have experienced bands that have kept stepping on two bass drums so far, but GALNERYUS is an amount comparable anywhere, and the ensemble also involves complicatedly, so I guess I should do something for that.
I reviewed the setting of the kick pedal and the shoes when playing … Originally I played in barefoot, so I review that choice and adjust it by running before the tour.
There was also a scene where they ask for volume. So I increased my weight 7 kg after joining GALNERYUS.
Thanks to that, it has come to be said that the sound has grown even in other sites.
Although it is an unexpected part, it seems that my own cymbal work and the fill-in of filling type are harmful to the sound of the band so far without discomfort.
Originally I liked this band and I copied drums without permission, so even if I bring the habit from that time to the band as it is.
It seems recently that I was hit hardly with a sense of incompatibility, since I was aware of my standing position in this band a little while from that time.

Q7: FUMIYA さんが GALNERYUS でプレイするにあたって、最もアジャストに苦労した部分、逆に予想外にハマった部分はどのあたりでしょう?

【FUMIYA】: 今までに経験したことのないような長時間の2バス連打を求められるので、そこに対しては苦労というか、もっとコツを掴まないと体が持たないかもなぁと初めの頃のリハでは感じましたね。
これまでにも2バスを踏み続けるようなバンドは経験してきましたが、ちょっと GALNERYUS は何処とも比較できないくらいの量で、かつアンサンブルも複雑に絡んでくるのでこれは何とかしないとなぁと。
キックペダルのセッティングの見直しやプレイする際の靴…元々は裸足でやってましたので、そのチョイス、ツアー前には走りこみなどして調整しております。
それと音量を求められる場面もありましたので、GALNERYUS に加入してから7キロほど体重を増やしました。
お陰で他の現場でも音が大きくなったと言われるようになりましたね。
予想外にハマッた部分ですが、自分の持ち味としているシンバルワークや詰め込むタイプのフィルインは今のところ違和感なくバンドのサウンドにハマッているのかなぁと。
やはり元々このバンドが好きで、勝手にドラムをコピーなんかしていましたので、その時からの手癖をそのままバンドに持ってきても違和感なくハマることが多いのは、きっとその頃からこのバンドでの自分の立ち位置を少しでも意識しながら叩いてきていたんだなぁと、最近になって思いますね。

Q8: I first listened to the album without looking at credits, but I quickly understood that “With Sympathy” is YUHKI’s songs. I imaged the ELP with the song. Is there a tribute part to Keith Emerson?

【SYU】: Certainly I think there is a tribute feeling for Keith Emerson.
YUHKI really likes Keith, and I think that the influence will be released to the world as great music through Yuhiki ‘s filter in the future.

Q8: まずクレジットを見ないで通してアルバムを聴いたのですが、”With Sympathy” が YUHKI さんの楽曲であることはすぐにわかりました。非常に勇壮かつファンタジックで EL&P をイメージしたのですが、Keith Emerson に対するトリビュート的な部分はあるのでしょうか?

【SYU】: 確かに Keith Emerson へのトリビュート的な感覚はあると思います。
YUHKI さんは Keith の事が凄く好きだし、これからもその影響は YUHKI さんというフィルターを通し、素晴らしい音楽として世に放たれると思います。

Q9: Where Ever You Are “is a very romantic and highly appropriate Japanese expression that is paired with” Chain of Distress “of the previous work. It may not be a very appropriate expression, these songs are typically “Ono Masatoshi”. And it seems that these songs are all established as part of Galneryus. Is there a part that his voice guides you to the Japanese Rock taste of these songs?

【SYU】: Even though any song can be said, this song is can not be described without Ono’s singing ability.
Since the voice of Ono had already been ringing in my head since making a demo, it was very easy to make.
Even in recording, Ono was able to listen to singing more than that, according to that image. I like the artist solo work of “Masatoshi Ono” very much, so there is no filter depending on the song, I want him to sing as it is very strong.

Q9: Where Ever You Are” は前作の “Chain of Distress” と対を成すような非常にロマンチックで邦楽感の強い、あまり適切な表現ではないかも知れませんが “小野正利” 的な楽曲ですよね?
前回のインタビューでは、「自分達がやりたい事をするのが、「らしさ」に繋がる」と仰っていましたが、こういった楽曲も GALNERYUS の一部としてすっかり定着したように思えます。
小野さんの存在が SYU さんにこういったテイストの楽曲を導いている部分はあるのでしょうか?

【SYU】: どの曲でも言える事ではあるんですが、この曲は特に小野さんの歌唱力無しには語れない曲になっています。
デモを作る時から既に小野さんの声がバンバン頭の中で鳴っていたので、とても作りやすかったです。
レコーディングでも、小野さんはそのイメージ通り、いや、それ以上の歌唱を聴かせてくれました。僕は「ソロの小野正利」というアーティストもとても好きなので、曲によっては何のフィルターもなく、そのまま歌ってほしい気持ちがとても強いですね。

Q10: Could you tell us what you have newly challenged with techniques, phrases, riff work this time?

【SYU】: I recorded this guitar parts with ESP’s new SYUNAPPER.
It’s a wonderful instrument that expresses my feelings obediently, so the guitar is a lifetime thing.
Basically, since the vocal is the main part of my songs. I think that the guitar has very prominent parts, but in myself the meaning of decorating songs is strong.
It was only tapping and playing fast because it was sought by the song, that’s it.
Recently the feeling that “I want to show techniques!” has declined especially. I want to balance as total music.

Q10: アルバムは “Brutal Spiral of Emotions”, “Ultimate Sacrifice” という2曲の壮大な組曲で大円団を迎えます。
エモーショナルかつテクニカルなリードプレイ、ダイナミックでプログレッシブ、時にコンテンポラリーなリフワークなど、特にこの2曲にはギタリスト SYU さんの今が詰まっているように感じました。
今回、テクニックやフレーズ、リフワークで新たにチャレンジしたことを教えていただけますか?

【SYU】: 今回のギターはESPの新たなる愛器、SYUNAPPERで録音しました。
僕の気持ちを素直に表現してくれる素晴らしい楽器なので、コレは一生モノですね。
基本的に僕の作る曲は歌が主体になっているので、ギターは非常に目立つ部分は多いかと思いますが、自分の中ではあくまで歌に対する飾り付けの意味合いが強いです。
タッピングであったり、速弾きであったりは、曲が求めていたので弾いた、それだけですね。
テクニックを見せたい!という気持ちは最近は特に減退してて、トータルの音楽としてバランスを取りたいという気持ちが非常に強くなってます。

Q11: Is there a further sequel existence at the moment, a concept of a trilogy work etc?

【SYU】: Yes, this album also ends like to be continued again …haha.
I have already decided what will happen to the next work, but leave it to your imagination, hahaha.
But I’m fine with great expectations! And I will just say!

Q11: 前回のインタビューでもお尋ねしたのですが、”Ultimate Sacrifice” もアルバムはEで解決せずDで幕を閉じ、胎動のようなSEが流れます。
奇しくも SYUさんによるストーリーも 「そして自治区の娘の胎内には、新たな命が宿っていた。」 で終わっていますが、現時点でさらなる続編の存在、三部作の構想などはあるのでしょうか?

【SYU】: はい、このアルバムはまたしてもTo be continued..な終わり方をしますね(笑)
次作がどうなるかは既に決めているのですが、ご想像にお任せします(笑)
しかし大いに期待はして下さって大丈夫!とだけは言っておきます!

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FIVE RECENT FAVORITE ALBUMS

TWO STEPS FROM HELL

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僕自身は基本的に自分のアルバムしか聴いてないです(笑)
音楽を聴くときは、映画を観ている時にバックで流れる音楽、要はサントラなどが好きですね。
“Two Steps From Hell” はすごく良いですね。
他だと、日本のテレビ番組で流れてる様な盛り上がりのある音楽にも触れて、それらの良さを見出す事を常に心掛けております。
(SYU)

FALLUJAH “THE FLESH PREVAILS”

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SikTh “DEATH OF A DEAD DAY”

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DIR EN GREY “ARCHE”

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KALAFINA “FAR ON THE WATER”

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UNLUCKY MORPHEUS “LIVE 2017”

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(FUMIYA)

MESSAGE FOR JAPAN

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【SYU】: As this tour is Fumiya’s nationwide tour from the first work, I think that we want to strengthen our sense of unique time feeling more and more.
And above all, I’d like to make such a live event that audience will come back home with full of satisfying.
I will do my best performance, let’s have fun together!

【FUMIYA】: Unlike the first tour by subscribing to the band, this time it is a tour that attracted the CD that I played the drum this time, I am suddenly motivated.
I made a new album with the maximum “Garnery” love I can have, but I think these songs will show different expressions by overlapping live performances.
We will share that situation with audiences and make it a better band sound, please look forward to it!

【SYU】: 今回のツアーはFUMIYAが入って初作品からの全国ツアーなので、今の我々ならではのタイム感や阿吽の呼吸などをどんどん強固にしていきたいなぁと思っています。
そして何よりも、来て下さったお客様が胸いっぱいになって帰れるような、そんなライブに毎回していきたいと思っています。
GALNERYUSの音楽に触れて良かった!と心から思ってもらえるようなパフォーマンスをしますので、一緒に楽しみましょう!

【FUMIYA】: バンドに加入して1発目のツアーとは違い、今回は自分がドラムを叩いた音源を引っ提げてのツアーということで、俄然やる気でみなぎっております。
自分の持てる最大限のガルネリ愛を込めて新しいアルバムを作りましたが、ライブを重ねることでこの曲達がまた違った表情を見せていくかと思います。
その様子をお客さんと共有し更に良いバンドサウンドにして参ります、どうぞお楽しみに!

SYU & FUMIYA

“JUST PRAY TO THE SKY CHAPTER Ⅱ” TOUR 2017

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ツアーの詳細はこちらから。
10/27(金)仙台 MACANA
open18:30/start19:00
お問い合わせ:NEWS PROMOTION TEL:022-266-7555(平日11:00~18:00)
10/29(日)札幌 cube garden
open16:30/start17:00
お問い合わせ:SMASH EAST TEL:011-261-5569
11/11(土)大阪UMEDA CLUB QUATTRO
open17:00/start18:00
お問い合わせ:キョードーインフォメーション TEL:0570-200-888(全日10:00~18:00)
11/17(金)福岡DRUM Be-1
open18:30/start19:00
お問い合わせ:BIG EAR ANTS TEL:092-712-4221(月~金/11:00~18:00 第2・第4土曜日/11:00~15:00)
11/20(月)岡山CRAZYMAMA KINGDOM
open18:30/start19:00
お問い合わせ:キャンディープロモーション岡山 TEL:086-221-8151(月~金11:00~18:30)
11/21(火)広島SECOND CRUTCH
open18:30/start19:00
お問い合わせ:キャンディープロモーション広島 TEL:082-249-8334(月~金11:00~18:30)
11/23(木祝)名古屋 ElectricLadyLand
open17:30/start18:00
お問い合わせ:BIG EAR ANTS TEL:092-712-4221(月~金11:00~18:00/第2・4土11:00~15:00)
11/25(土)松本Sound Hall a.C
open17:30/start18:00
お問い合わせ:FOB新潟 TEL:025-229-5000
11/26(日)新潟 studio NEXS
open17:30/start18:00
お問い合わせ:FOB新潟 TEL:025-229-5000
12/22(金)東京TOYOSU PIT
open18:15/start19:00
お問い合わせ:HOT STUFF PROMOTION TEL:03-5720-9999
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RHAPSODY REUNION JAPAN TOUR SPECIAL !! INTERVIEW WITH ALEX HOLZWARTH !


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ALEX HOLZWARTH OF RHAPSODY REUNION !!

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Italian Symphonic Power Metal Legend, Rhapsody Reunite To Celebrate Their 20th Anniversary And Coming To Japan For Farewell !

“EMERALD SWORD SAGA”

シンフォニックパワーメタルの先駆者にして、イタリアが生んだ伝説の戦士 RHAPSODY が、初期のメンバーでリユニオンを果たし、ここ遥かなる地日本でも翠玉の太刀を携えフェアウェルツアーを行います!!名作 “Symphony of Enchanted Lands” の完全再現を伴う結成20周年のアニバーサリーライブは、偉大な勇者たちのレガシーに幕を下ろす別れの儀式ともなるはずです。
RHAPSODY が1997年にリリースした “Legendary Tales” はまさにゲームチェンジングなレコードでした。勿論、それ以前にもクラッシック音楽とメタルを融合させたバンドは多数存在しましたが、”フィルム・スコア・メタル” と称される彼らの音楽は、文字通り雄大なファンタジームービー、もしくは勇壮なロールプレイングゲームを強くイメージさせる一大エピックだったのです。
鳴り響くクワイア、壮麗かつシンフォニックなオーケストレーション、大仰なコンポジション、そしてヨーロッパの空気を存分に伝えるクラシカルでフォルクローレなメロディー。何よりバンドには、そのイロモノ感を説得力へと導く英傑が存在しました。
カンツォーネの歌唱をメタルに取り込むがごとく熱く太いハイノートを操る Fabio Lione, ファストで素晴らしくデザインされたリードプレイを披露する Luca Turilli, バロックから後期ロマン派まで幅広い知識でアグレッシブなオーケストラを創造する Alex Staropoli 。Sascha Paeth という黒子の存在もあって、三俊の奏でるシンフォニーはメロディックメタル史に語り継がれるマスターピースを産み落としたのでした。 当時、BLIND GUARDIAN と ANGRA の理想的な婚姻といったイメージを抱いたファンも多かったのではないでしょうか。
さらに RHAPSODY がエポックメイキングだったのは、アルバム5枚で完結する長編ファンタジー、エメラルドソードサーガをコンセプトの中央に据えた点でしょう。2、3作の連続コンセプトアルバムならばしばしば存在するかもしれませんが、RHAPSODY は5作品に渡る長く壮大過ぎるストーリー。しかもエメラルドソードサーガが終結した後、ダークシークレットサーガというこちらもアルバム5枚に渡る長編に乗り出したのですから、あまりに型破りだと言わざるを得ないでしょう。
Luca Turilli のイマジネーションが生んだ世界はこうです。
「ストーリーの主人公はユニコーンに運命を告げられた “氷の戦士”。彼は魔法の国アルガロードに忍び寄る暗黒王アクロンの軍団を打ち倒すため、エメラルドソードを求め地獄に聳える暗黒の塔に向かいます。塔を守護する象牙の門を開くため三つの鍵を探し出し、遂に伝説の剣を手に入れた氷の戦士。アンセロット王国の救出に向かった彼は戦友アルワルドと共に要塞を解放します。しかし暗黒王アクロンの奸計により2人は捕えられ、アルワルドの恋人アイリンは目の前で犯され殺されてしまうのです。アルワルドの命を賭した機転により何とか逃げ出すことに成功した氷の戦士。しかしエメラルドソードを手にした暗黒王は、暗黒の女王を蘇らせ魔法の国々を滅ぼしていきます。氷の戦士は暗黒王の魔の手から”エンチャンテッドランド”を守れるのでしょうか?」
さて、今回完全再現を行う第2幕 “Symphony of Enchanted Lands” はサーガで最も大仰でプログレッシブな作品。そして今回インタビューを行った Alex Holzwarth が加入した第3幕 “Dawn of Victory” は逆にコンパクトでパワーメタル然とした作品。何より、サーガの幕を閉じる第5幕 “Power of the Dragonflame” はサーガ全ての長所を盛り込んだまさに集大成とも言える完成度、劇的なクライマックスを宿した新たな傑作だと言えますね。
エメラルドソードサーガの後、バンドは RHAPSODY OF FIRE への改名、契約を巡るトラブル、Luca の脱退からバンドの分裂、Alex Holdsworth & Fabio Lione の脱退と決して順風満帆で来た訳ではありません。実際、ただ1人 RHAPSODY OF FIRE に残る形となったキーボーディスト Alex Staropoli は残念ながら今回のリユニオンには参加していません。
しかし、インタビューにもあるように、彼以外の参加メンバーはとにかく楽しんで今回のツアーを行っている様子。最後に、散り散りとなってしまった全盛期のメンバーが揃う RHAPSODY を見るチャンスが訪れたことは日本のファンにとって素晴らしいプレゼントでしょう。
今回弊誌では、ドラマー Alex Holzwarth にインタビューを行うことが出来ました!16年在籍したバンドのダイナモが気さくに現状を語ってくれました。行間を読めば見えてくることもあるでしょう。どうぞ!!

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DRAGONFORCE : REACHING INTO INFINITY】JAPAN TOUR SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH FRÉDÉRIC LECLERCQ OF DRAGONFORCE !!

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UK Based Power Metal Speed Star, Dragonforce Reaches Into New Horizon With Their Newest Album “Reaching Into Infinity”!! Still Fast But Mature!

DISC REVIEW “REACHING INTO INFINITY”

英国が誇るパワーメタルスピードスター、DRAGONFORCE が7枚目のフルアルバムとなる “Reaching into Infinity” をリリースしました!!”無限大”の力と可能性を秘めたその魅力的な音時空は、素晴らしきカタルシスを伴って世界に光明と救いをもたらすことでしょう。
DRAGONFORCE は勿論、その計測不能なまでに狂速な bpm と、レトロゲームの影響を消化したチップチューンメタルのコンボで名を上げたバンドです。確かに、時に激しいギターデュエルを交えながら突き進む、その目まぐるしくも華麗で勇壮なスタイルは実にエキサイティング。バンドは暗雲漂うパワーメタルシーンの救世主として着実にその地位を築き上げて来たと言えるでしょう。
しかし、DRAGONFORCE は現在、そのパワーメタルという “檻” からゆっくりと着実にその領域を拡大させつつあります。
実際、ギタリスト Sam Totman という大黒柱がコンポジションの中心に座っていた “The Power Within” 以前のパワーメタル然とした作品と、マルチな才能を持つベーシスト Frédéric Leclercq が大々的に関わるようになり Sam との二頭体制を築いた後の作品には大きな差異が存在するようにも思えます。
二頭体制の幕開けとなった前作 “Maximum Overload” はバンド史上最高に芳醇な音楽性を誇る作品でした。インタビューにもあるように全てを2人で共作したというアルバムは、Frédéric が持ち込んだデス、スラッシュ、プログといった新たで多様な感覚と、奇跡の 235 bpm を実現した “The Game” が象徴するバンドのアイデンティティー “スピード” を共存させた完璧なる傑作だったと言えますね。勿論、Jens Bogren の類希なるセンスがバンドをまだ見ぬ高みへと導いたことも否定は出来ないでしょう。
ただ何より、Frédéric が日本のゲーム “悪魔城ドラキュラ” へのトリビュートとして制作した “Symphony of the Night” の妖艶なる美の調べは、以前のバンドには存在し得ない新たな至宝に違いありません。前世は日本人だったとまで語る Frédéric のメロディーには、コード進行をより意識することで生まれる日本的な “艶” が確かに備わっているのです。
二頭体制を引き継ぎながらも2人が別々に作曲を行い、結果として Frédéric が大半の楽曲を手がけることとなった新作 “Reaching into Infinity” は、”Maximum Overload” でのチャレンジをさらに1歩押し進めた作品に仕上がりました。
期待感を煽る荘厳なイントロダクションに導かれ幕開ける、アルバムオープナー “Ashes of the Dawn” はまさに歌劇”スピードメタル”。オペラティックな Marc Hudson の歌唱は、ファストでシンフォニックな舞台に映え、昇龍の如く天高く舞い上がります。自らのトレードマークをしっかりとアピールしながら、よりシアトリカルで洗練されたメロディーを提示する現在の DRAGONFORCE に死角はありませんね。
トランス的なイントロから HELLOWEEN を想起させるメジャーなコーラスを経てプログレッシブな展開を見せる新鮮な “Judgment Day”、新ドラマー Gee Anzalone の派手やかなお披露目から Frédéric の壮絶なベースソロまでリズム隊の活躍が顕著な “Astral Empire” と疾走するキラーチューンを畳み掛けたバンドは、徐々にその成熟を遂げたドラゴンの巨体を顕にして行きます。
“悪魔城ドラキュラ” トリビュートの続編、ディミニッシュの魔法が冴える “Curse of Darkness”、切なくも壮大なバラード “Silence”、そして ANTHRAX のエナジーを宿したスラッシュチューン “War!” と実に多彩なアルバムの中でもハイライトは11分の大曲 “The Edge of the World” でしょう。
IRON MAIDEN の長尺曲をも想起させる楽曲は、プログレッシブな展開美が白眉で実にエピカルかつドラマティック。ボーカル、ギターソロ、バッキングをよりオーガニックに誂え、しかし時にデスメタルの要素までも散りばめた世界の果ての景観は、静と動のコントラストが鮮やかに浮き彫りとなった新たな光景だったのです。それは様々なジャンルのバンドで経験を積んだフランス人の才能が、バンドのカラーと遂に溶け合った瞬間と言えるのかもしれませんね。
今回弊誌では、作品のキーパーソン Frédéric Leclercq にインタビューを行うことが出来ました!充分にファストですが、以前の良くも悪くもピーキーな DRAGONFORCE とは趣を異にする円熟の一作。同時に、今回も Jens Bogren は素晴らしい仕事を果たしたようですね。どうぞ!!

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DRAGONFORCE “REACHING INTO INFINITY” : 9.7/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【TWILIGHT FORCE : HEROES OF MIGHTY MAGIC】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH BLACKWALD OF TWILIGHT FORCE !!

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Adventure Metal Heroes From Twilight Kingdom Have Now Risen! Twilight Force And Their Newest Record “Heroes Of Mighty Magic” Will Conquer The World !!

DISC REVIEW “HEROES OF MIGHTY MAGIC”

Twilight Kingdom から現れた、Adventure Metal の使者 TWILIGHT FORCE が待望の2ndアルバム “Heroes of Mighty Magic” をリリースしました!!ここ日本でも、その独特でヒロイックなパフォーマンス、コスチュームが話題となっているバンドですが、音楽的にも格段に進化を遂げた作品は、彼らの地位を確固たるものにするでしょう。
インタビューでは、頑なにメンバー、いや6人のヒーローたちは Twilight Kingdom から現れたと語っていますが、後半では Falun がホームタウンだと口を滑らせていますので、おそらくはスウェーデンに Twilight Kingdom への扉が存在するのでしょう。とにかく、TWILIGHT FORCE は OPETH や IN FLAMES を輩出したメタルキングダム、スウェーデンが生んだ新たな才能です。最近では SABATON が自らのフェスを主催するほどの人気ですが、TWILIGHT FORCE は公私共に同郷である SABATON の兄弟分的な存在でもありますね。
映画 “The Lord of the Rings” から抜け出してきたかのような出で立ちの6人のヒーローは、実際 Power Metal というジャンルを救う救世主なのかも知れません。BLIND GUARDIAN, SONATA ARCTICA, RHAPSODY といったバンドが全盛だった2000年あたりをピークに、このジャンルに対する注目度は減退し続けて来たように思います。そこには、ある意味、型に拘る様式美の限界が存在したのかも知れませんね。
TWILIGHT FORCE の “Adventure Metal” はしかし、インタビューにもあるように、その停滞を打ち破る 「Power Metal の最も洗練された強烈な表現法であり、進化の頂点」 だと言えます。確かにデビュー作 “Tales of Ancient Prophecies” にはキラリと光る才能の片鱗こそ多分に散りばめられてはいましたが、サウンドやコンポジションにまだまだ垢抜けない部分も少なからず存在していました。しかし、Nuclear Blast というビッグディールを得て臨んだ長尺コンセプトアルバム “Heroes of Mighty Magic” にはまさに Blackwald の言葉を具現化した、極上のエピックワールドが広がっているのです。
進化の頂点たる所以は、Blackwald が語るように、その作曲方法にあるのかも知れません。ピアノから取り掛かり、ほぼ完成形まで進めてから他の楽器を導入するという彼らのやり方は、このジャンルにおいては非常に珍しいように思います。しかし、確かに旋律、ハーモニー、リズムを同時に考慮可能なピアノは、一元的なギターやドラムスから始めるよりも豊かな可能性が存在するようにも思えますね。
そしてその手法から生み出された、時にプログレッシブとも言えるほど非常に緻密で複雑なコンポジションは、格段に進歩したサウンドプロダクションの下、洗練されたオーケストレーション、勇壮でファンタジックなメロディー/クワイア、モダンなテクニックを内包することとなりました。その一方で、Power Metal の鋳型的な部分、特にクラシカルな要素を減退させ、代わりにフォークメタルのエッセンスを吸収することで、見事に映画やロールプレイングゲームのサウンドトラックに接近した独自の斬新なる Power Metal Symphony を完成させたのです。
勿論、アルバムはオープナー “Battle of Arcane Might” から疾走感とカタルシス、そしてシンガロングを誘発する魅惑の旋律を70分に渡って
欠かすことはありません。ただ、ANGRA の Fabio Lione が参加した “There and Back Again”, SABATON の Joakim Broden が参加したタイトルトラック “Heroes of Mighty Magic” は共に10分に迫るドラマティックな1大エピックで、この2曲の構成力、スケール感こそ、まさにアルバムを象徴する楽曲と言えるのではないでしょうか。
今回、Blackwald が “人生を変えた5枚のアルバム”のトップに挙げている作品が BLIND GUARDIAN の “Nightfall in Middle-Earth” なのですが、実は完成した “Heroes of Mighty Magic” を初めて聴いた時、Blackwald は “Nightfall in Middle-Earth” を初めて聴いた時と似た感覚を覚えたそうです。
“Nightfall in Middle-Earth” も “The Lord of the Rings” の作者、トールキンの小説を下にしたファンタジックでエピックな長尺コンセプトアルバム。BLIND GUARDIAN が1998年に提示したのは、非常に緻密かつシネマティックな Power Metal を超えた異形の傑作でしたが、TWILIGHT FORCE は “Power Metal の守護者” の意思をしっかりと受け継ぎながら、現代的にアップデートした作品を閃かし、シーンに投げかけたようにも感じられました。
今回弊誌では、キーボード、ヴァイオリン、チェンバロを担当し、作曲、アレンジの中心でもある Blackwald にインタビューを行うことが出来ました。ぜひライブパフォーマンスの動画もチェックしていただきたいバンドです。どうぞ!!

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TWILIGHT FORCE “HEROES OF MIGHTY MAGIC” : 9.9/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【WARDRUM : AWAKENING】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH STERGIOS KOUROU OF WARDRUM !!

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The Full Of Emotion, Melody, And Technique. One Of The Great Modern Power Metal Outfits From Greece, Wardrum Has Just Released Their Masterpiece “Awakening” !!

DISC REVIEW “AWAKENING”

まさに百花繚乱、メタルの一大産地となったギリシャから現れた驚異の新鋭 WARDRUM が、バンドの最高傑作 “Awakening” をリリースしました!!アルバムを通して、心を打つ哀愁のメロディーと目覚ましいテクニックを高い次元で融合させた “Awakening” は間違いなく日本のメタルファンに強くアピールすることでしょう。
WARDRUM は前身の Prog-Metal バンド HORIZON’S END を母体として2010年に結成された5人組。ドラマーの Stergios Kourou が中心となり作詞作曲を手がけるという珍しい体制のバンドです。
FIREWIND, Gus G は勿論、SEPTICFLESH, ROTTING CHRIST, SUICIDAL ANGELS など様々なジャンルで才能豊かなバンドが存在するギリシャのメタルシーン。中でも、華麗でエモーショナルなメロディーと、ソリッドでタイトな現代的テクニックを備えた WARDRUM の Modern Power Metal は、弊誌が今年インタビューを行った SUNBURST と並んでモダンと伝統が織り成すヨーロピアンメタルの新たな潮流を期待させてくれますね。
インタビューでも語ってくれたように、WARDRUM の音楽は強くメロディーにフォーカスしています。現在、ボーカルを務める Yannis Papadopoulos は同郷の知性派 UNITIL RAIN のメンバーとしても知られる実力者なのですが、彼のワイドなレンジを使用し歌い上げる、エモーショナルで哀愁に満ちた調べはアルバムを通して傑出していますね。特に “Right Within Your Heart” は Yannis の熱い歌唱がドラマティックでファストな楽曲と完璧にマッチし、Power Metal 史に残るであろう名曲として燦然と輝いています。
WARDRUM を語る時、同時に忘れてはならないのがプログレッシブというワードです。”Sometimes” の印象的なアルペジオや、”On Skies of Grey” の見事な構成美を聴けば、WARDRUM が幅広い影響を持った多彩なバンドであることが分かるでしょう。
面白いことに、彼らが強く影響を受けたバンドとして挙げているのは、CRIMSON GLORY, SANCTUARY, CONCEPTION といった少しマイナーなバンド群。しかし、勿論 CRIMSON GLORY は QUEENSRYCHE にも通じますし、同様に SANCTUARY は NEVERMORE, CONCEPTION は KAMELOT と考えれば、彼らのアイデンティティーを理解しやすくなるはずです。
そして KAMELOT meets NEVERMORE というフレーズは、実は SUNBURST を表す際にも頻繁に使用されているのですから、このUSを代表する2大 Prog-Power バンドが与えた影響が最も開花している場所が実はギリシャであるという可能性も実に興味深いと感じます。
さらにバンドは Kosta Vreto という Gus G, Gus Drax と同じ土俵に上がる資格を備えたギターヒーローを有しています。ピックを一切使わず爪だけで凄まじいシュレッドから美麗なメロディーライン、そしてヘヴィーなリフまで自由自在にプレイする彼の姿はまさに圧巻の一言。
ただピックを使用しないというだけでなく、時に人差し指の背を使用したダウンストロークを選択したかと思えば、クラッシックギターのように全ての指を駆使してファストなプレイを繰り出す場合もあり、勿論、ピックを持たないためタッピングにも滑らかに移行することが可能。その非常にユーティリティーなプレイスタイルが、独創的で幅広い WARDRUM の音楽性を見事に牽引していると言えるでしょう。
CRYPTOPSY のギタリスト Christian Donaldson のスタジオワークによって “Awakening” の素晴らしくモダンなサウンドが具現化されていることも付け加えて置きましょう。
今回弊誌ではバンドの中心人物、Stergios Kourou にインタビューを行うことが出来ました。彼のシンコペーションを多用した多彩なリズムアプローチが WARDRUM を象徴することは明らかです。どうぞ!!

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WARDRUM “AWAKENING” : 9.5/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【DGM : THE PASSAGE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ANDREA ARCANGELI OF DGM !!

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Italian Prog-Power Maestro, DGM Has Just Released Their New Masterpiece, “The Passage”!! Don’t Miss Upcoming DGM Japan Tour on November !!

DISC REVIEW “THE PASSAGE”

イタリアが誇る、ダイナミックでソリッドな Prog-Power マエストロ, DGM が3年振りとなる新作 “The Passage” をリリースしました!!
メンバーチェンジの多いバンドで、DGM (Diego, Gianfranco, and Maurizio) というバンド名の元となった創立メンバーたちすら、今のバンドには存在しません。しかし、唯一無二のボーカル、Mark Basile 加入後は安定し、現在のラインナップになって3作目、そして Frontiers Music に移籍後初のアルバムとなります。
Melodic Hard / Metal を主戦場とする Frontiers に移籍したことが影響したのか、アルバムは、元々バンドのアイデンティティーであった、メロディックな要素をさらに磨き上げた素晴らしくキャッチーで、同時にインタビューで Andrea が語ってくれたように、これまでの DGM を集約したかのようなバラエティー豊かで多彩な作品に仕上がりました。
作品を象徴するのが、アルバムオープナー “The Secret” 組曲から “Animal” への流れでしょう。イタリアンギターマエストロ、Simone のベンドを多用した小気味よくもモダンなギターリフがアルバムの幕開けを告げると、Mark のエモーショナルでメロディックな歌唱が強烈に爽快に現在の DGM を主張します。”Part 1″中盤に配置された圧倒的なギター&キーボードのデュエルは、彼らの出自が RAINBOW や Yngwie Malmsteen というクラッシックであることを物語りますが、続くダークでグルーヴィーなパートが SYMPHONY X ライクなモダンプログレッシブなため、奇しくも両者の対比が彼らの幅広い音楽性を印象づける形となっていますね。
この組曲で特筆すべきは Emanuele の千変万化な鍵盤捌きで、しっとりとしたピアノから、激しいリードプレイ、そして組曲終盤の “Stargazer” 的オリエントパートで見せる Tony Carey のような深遠な音色まで、カラフルでイマジネイティブなプレイの数々が白眉。
また、”Part 2″ の冒頭、Andrea のグルーヴ満点なベースが導くリフワークは続く3曲目 “Animal” の冒頭にも使用されています。インタビューで語ってくれた通り、今回の作品には音楽的なコンセプトが存在し、いくつかのフレーズがシームレスにアルバムを通して現れるのです。この手法により、リスナーはより “The Passage” と旅することが容易になっていますね。
多様性という面から見れば、先に挙げた “Animal” はアリーナロック的なメジャー感が存在するキャッチーさにフォーカスした楽曲なのに対して、Michael Romeo がゲスト参加した “Dogma” は SYMPHONY X すぎるダークでヘヴィープログレッシブなアグレッションを前面に押し出しています。
さらに、EVERGREY の Tom Englund が参加した “Ghost of Insanity” や “The Fallen” は DGM の新たなメタルアンセムですし、ピアノとボーカルのみで紡がれる “Disguise” やアルバムを締めくくるドリーミーな “In Sorrow” の美しさには言葉を失うほど。実に引き出しが多く、Prog と Power のバランスが極上の、何度もリピートを誘う名作であると言えるでしょう。
今回弊誌では、先頃プライベートで日本旅行を楽しんでいたという日本通のベーシスト、Andrea Arcangeli にインタビューを行うことが出来ました。11月には Evoken de Valhalla PR の招聘により、東京、大阪、名古屋で彼ら2度目の来日公演も決定しています!どうぞ!!

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DGM “THE PASSAGE” : 9.6/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SABATON : THE LAST STAND】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH PAR SUNDSTROM OF SABATON !!

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Swedish War Machine, SABATON Are On Their Way To The Absolute Top Of The Heavy Metal World With Amazing New Record “The Last Stand”!!

DISC REVIEW “THE LAST STAND”

メタルが多様化の道を歩む現代において、純度100%の Power Metal を送り続けるスウェーデンの5人組 SABATON が新作 “The Last Stand” をリリースしました!!
昨年の Loud Park において、初来日ながら圧倒的なパフォーマンスを披露し、日本のファンに強烈な印象を残した彼ら。弊誌でもライブ直後にインタビューを行い、大きな反響をいただいたことは記憶に新しいですね。あれから約1年。サバタリオンの元に届けられた新作は、この地で新しく得たファンをさらに魅了することでしょう。
“The Last Stand” は歴史上の偉大なラストスタンド、最後の戦いにフォーカスしたアルバムです。偉大なミュージシャンであると同時に、優れたストーリーテラーでもある SABATON。エピカルな歌詞を伴った大仰なボーカルと、クリアーでキレの良い演奏によって、リスナーはスコットランド革命から第二次世界大戦まで、鮮明な戦いのイメージを脳裏に浮かべることでしょう。
壮大な “The Last Stand” を象徴するような楽曲、”Sparta” で戦いの火蓋は切って落とされます。古代ギリシャのスパルタを題材としたオープナーは、シンフォニックなキーボードでドラマティックに幕を開け、鳴り響く地響きのような雄叫びは、まるで何万人もの兵士が間近に存在するかのよう。メロディアスでキレの良いリードプレイも白眉で、典型的でアグレッシブな SABATON のスタイルを提示しています。
日本のファンにスペシャルなプレゼントもあります。 “Shiroyama” はなんと西南戦争、西郷隆盛最後の戦いについて書かれた楽曲なのです。”Bushido Dignify. It’s the Last Stand of the Samurai”、武士道は尊く、これこそが侍のラストスタンドだ!と高らかに歌われるキラーチューンは、彼らの日本に対する敬意、愛情と共に私たちに目頭の熱くなるような感動をもたらしてくれますね。
Joakim の巻き舌ボーカル、常にツッコミ気味でシャープなドラムスと共に、SABATON が他の Power Metal アクトを置き去りにしている理由。それはメロディーの充実度、キャッチーさです。その側面にフォーカスしたのが “The Last Battle” でしょう。80年代のヘアメタルや JOURNEY さえ想起させる軽快なオープニング、ふんだんに使用される POP なキーボードサウンド、タッピングにスイープを織り交ぜた派手なシュレッド、全てが印象的で耳に残ります。
同時に、”Blood of Bamnockburn” のバグパイプを使用したエピカルな演出は美しくも見事ですし、”The Lost Battalion” は BLIND GUARDIAN へのリスペクトをオペラティックに表現し、結果として、アルバムはアグレッション、キャッチー、エピックのバランスが素晴らしい作品に仕上がっていますね。
今回弊誌では Par に再度ご登場願い、新作について語っていただきました。なお、SABATON Open Air を最後にギタリストの Thobbe Englund がバンドを去り、新たに RainXeed の Tommy Johansson が加入しています。どうぞ!!

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SABATON “THE LAST STAND” : 9.7/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SUNBURST : FRAGMENTS OF CREATION】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH GUS DRAX OF SUNBURST !!

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The Brightest Hope of Power/Prog Metal from Greek, SUNBURST has just released their incredible debut album “Fragments Of Creation”. Don’t miss the new Guitar Hero, Gus Drax !!

DISC REVIEW : “FRAGMENTS OF CREATION”

ギリシャから彗星の如く現れたプログメタルの新鋭 SUNBURST がデビューアルバム “Fragments Of Creation” をリリースしました!!彼らはデビュー作にして、いとも容易く先人たちの偉大な作品に匹敵するような優れたアルバムを作り上げました。
NEVERMORE meets KAMELOT などと評される SUNBURST の長所は、まずバンドの顔であるボーカルとギターの力量が傑出している点にあるでしょう。長らくギターヒーローらしいギターヒーローが現れなかったメタルシーンにおいて、ギタリスト Gus Drax の華麗なテクニック、流麗なシュレッドには歓喜を超えて感謝を捧げてしまうほど。ただ技術が秀でているだけではなく、ソロの組み立て、起承転結の構築が実に見事で、強烈なエモーションも兼ね備えていますね。勿論、クラッシックなメタル、モダンなメタル、どちらか一方のエキスパートは多数存在しますが、彼のように両方の架け橋になるような存在は実はそう多くはありません。
アルバム唯一のインスト曲、”Beyond The Darkest Sun” を聴けば彼の才能が伝わるでしょう。Jeff Loomis はパワー/プログメタル において、逸早く多弦ギターを実用化に持ち込んだパイオニアの1人ですが、Gus Drax は彼からの影響を強く伺わせつつも、Jason Becker や Michael Romeo といった達人たちのテイストに LAMB OF GOD を始祖とする3連を多用したモダンなリフワークまで取り入れ、独自の世界を創出しています。
彼と並び立つの才能がボーカルの Vasilis。感情豊かな歌声と、驚異的な声量、声域はあの Roy Kahn を髣髴とさせますね。アルバムを締めくくる12分の大曲 “Remedy Of My Heart” での、ファルセットからグロウルまで自在に使いこなす彼の歌唱はアルバムのハイライトとも言える程。Roy の所属していた CONCEPTION や KAMELOT に匹敵する程のドラマチシズムを感じさせてくれます。
ただ、彼らの本質はあくまでもコンパクトかつスリリングなパワーメタル寄りの楽曲かも知れませんね。例えば、Warrel Dane の中毒性のある歌唱も魅力ですが、もし NEVERMORE にハイトーンを駆使するシンガーがいたらと夢想したファンは少なくないでしょう。(余談ですが、逆に? Gus と Kostas は Warrel のバックバンドを務めたことがあります。) 元々は作品のタイトルでもあったアルバムオープナー、”Out Of The World” はその夢を叶えるようなアグレッシブかつメロディアスなキラーチューン。Gus の敬愛する DREAM THEATER のダークな楽曲のような雰囲気もあります。先日インタビューを行った GALNERYUS にも言えることですが、プログレッシブな音楽性を保ちながら、極上のメロディーを届けるバンドはやはり強いですね。
同じく良質なメロディーを生み出し続ける、ギリシャの英雄 Gus G 率いる FIREWIND からキーボーディストの Bob Katsionis が客演し、アルバムをさらに一段上の領域に押し上げていることも併せて記しておきましょう。
今回弊誌では、次世代ギターヒーロー Gus Drax にインタビューを行うことが出来ました。彼は先日来日を果たした SUICIDAL ANGELS のシュレッダーでもあります。どうぞ!!

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SUNBURST “FRAGMENTS OF CREATION” : 9.6/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【MANDROID ECHOSTAR : CORAL THRONE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MATT HK OF MANDROID ECHOSTAR !!

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Canadian Prog Metal six piece, MANDROID ECHOSTAR has just released their debut full-length album “Coral Throne” !!

キャッチーなメロディーとテクニック、そしてプログレッシブな展開を兼ね備えたカナダの新鋭 MANDROID ECHOSTAR が新作 “Coral Throne” をリリースしました!!
2013年にリリースされた EP”Citadel” でそのポテンシャルは充分に証明していた彼らですが、初のフルアルバムとなる今作でブレイクすることは間違いないでしょう。MANDROID ECHOSTAR の魅力はモダンなプログメタルとクラッシックなロック/メタルを見事に融合している点だと思います。AVENGED SEVENFOLD の出世作 “City of Evil” はモダンメタルと SONATA ARCTICA のようなパワーメタルを融合した素晴らしい作品でしたが、MANDROID ECHOSTAR の”Coral Throne” は Djent や カオティックな要素まで取り入れさらにアップデートされた内容となっているのです。
アルバムオープナーである “Hypnos” は彼らの長所を凝縮したような楽曲。パワーメタル然としたギターハーモニーのイントロからグルーヴィーな低音リフに移行する瞬間が実にクールです。トリプルギターを最大限に活かして、ギターハーモニーと低音リフの共存を可能にしたエポックメイキングな佳曲ですね。
“Violet Skies” を聴けば Michael Cicca の強力な歌唱と共に彼らのクラッシックメタル/ロックへの傾倒ぶりが分かるでしょう。壮大なスケールで紡がれるエピックな楽曲は初期 ANGRA のようなテイストすらあります。よりプログレッシブで複雑な “Zelos” にも感じましたが高音でファルセットをミックスする Cicca の歌唱はエモというよりも Andre Matos を想起させますね。
同時に、彼らのカナダの血にも触れない訳には行きません。”The Lotus” に象徴されるように、つい最近まで共にツアーを行っていた PROTEST THE HERO のリフワークに影響を受けているのは確実でしょう。”Matoax” に至っては RUSH のようなポップさすら感じますね。カナダから出現するプログバンドはやはり何か持っています。シャープでフレッシュなモダンサウンドとオールドスクールをミックスさせた彼らの楽曲は幅広い層にアピールしそうですね。
今回弊誌ではアートワーク、歌詞、そしてドラムスを担当する Matt HK に話を聞くことが出来ました。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

MANDROID ECHOSTAR “CORAL THRONE” : 8,8 / 10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【GALNERYUS : UNDER THE FORCE OF COURAGE】MMM X-MAS SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH Syu of GALNERYUS !!

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The Best Japanese Melodic Metal Outfit, GALNERYUS has just released their first conceptual record, amazing “Under the Force of Courage”!!

日本を代表する、イマジネイティブなメタルバンド GALNERYUS が最高傑作とも評される新作 “Under the Force of Courage” をリリースしました!!
バンドにとって記念すべき10枚目の作品は、初のコンセプトアルバム。ギタリスト Syu さんの手による壮大なコンセプトストーリーを収めたブックレットは24ページにも及びます。各楽曲の質を高めることで勝負していた前作 “Vetelgyus” から一転、”人間の存在意義を問い、自己確立(悟り)に至るプロセスを描く” という新作は、映画のような1大スペクタクルに仕上がっています。
アルバムは期待を煽るような序曲で幕を開け、DREAM THEATER をメロディックにしたようなテクニカルなインスト曲 “The Time Before Dawn” を導きます。ここからの3曲がとにかく圧倒的!特に “Raise My Sword” の疾走感、メロディーが持つ扇情力は驚異的で、ここ10年で最も強力なメタルアンセムだと断言出来る程。リフがシュレッドと化したようなチャレンジングな佳曲 “The Voice of Grievous” が畳み掛けると、この時点で多くのファンが “Under the Force of Courage” が人生の友となることを確信するでしょう。また、クラシカル一辺倒ではなく、リズムやスケールを巧みに操る Syu さんのオブリやリフワークには脱帽する他ありませんね。
YUHKI さんが作曲を行った “Rain of Tears” は彼のプログレッシブな一面が開花した組曲。小野さんの低中音域を使用したボーカルも実に魅力的で、アルバムの良いアクセントになっています。こういった楽曲が自然に溶け込んでいることが、現 GALNERYUS の充実ぶりを物語っているような気がします。小野さんと言えば、”Chain of Distress” はソロでの歌唱を想起させる、キャッチーで邦楽感の強い楽曲。X JAPAN のバラードと言われれば納得してしまいそうなアプローチで、Syu さんの”人生を変えた5枚”と併せて考えるとまた興味深いですね。
ラストを飾るのは14分の大曲 “The Force of Courage”。リスナーはこれまで現れた楽曲のメロディーが巧みに散りばめられていることに気づくでしょう。そしてこの曲こそがアルバムの根幹を成していたのです。クラッシックやジャズの分野では、印象的なテーマやモチーフが形を変えて何度も現れますが、ヴァイオリンを学んでいた Syu さんらしい手法が際立っていますね。勿論、収録曲はストーリーと見事にリンクしており、ぜひこの傑作を、ブックレットを読みながら通して聴いて欲しいと思います。
今回弊誌では Syu さんにインタビューを行うことが出来ました。自然と胸が熱くなると思います。どうぞ!!

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MMM RATING IS…

GALNERYUS “UNDER THE FORCE OF COURAGE” : 9,9/10

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