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PICK UP ARTIST + PRE-REVIEW: “GRAVEWARD” 【SIGH】


LEGENDARY JAPANESE “CINEMATIC HORROR METAL” BAND, SIGH SET TO RELEASE MASTERPIECE “GRAVEWARD” ON 4/27 !!

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NEW SONG !! “OUT OF THE GRAVE” !!

【ABOUT GRAVEWARD】

2 and a half years were required to finish up Sigh’s 10th studio full-length album “Graveward”, which embraces everything from vintage keyboards such as Minimoog and Fender Rhodes to real orchestral instruments. Each song ended up in having more than 100 tracks and the total amount of the sound data exceeded 100GB. “Cinematic Horror Metal” should be the best phrase to describe this most layered grandiose album in Sigh’s history.

SIGH 10枚目のフルアルバム、”GRAVEWARD” は完成に2年と半年を要しました。ミニムーグ、フェンダーローズといったヴィンテージキーボードから本物のオーケストラの楽器まで全てが含まれたアルバムです。どの楽曲も 100 トラック以上を有し、サウンドデータの総計は 100 GB を超えました。SIGH の歴史において、”CINEMATIC HORROR METAL” というフレーズはまさしくこの雄大に幾重にも重ねられたアルバムを表現するのに相応しいと言えます。

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【INFLUENCES】

Inspired by a little chat with Fabio Frizzi, well-known for his legendary works for Lucio Fulci’s movies like”The Gates of Hell” and “The Beyond”, “Graveward” was composed as a homage to Italian zombie flick classics, Hammer Horror Films, and King Diamond. Of course the musical influence is as wide as ever including aforementioned horror soundtrack composers (Fabio Frizzi, Goblin, James Bernard, Jerry Gold Smith, and John Carpenter), and their roots (Schoenberg, Webern, Stravinsky, Bartok, and Charles Ives), left-of-center rock / metal artists (Celtic Frost, King Diamond, The Beach Boys, Magma and Frank Zappa), Free Jazz (Sun Ra, Albert Ayler, and Peter Brotzmann) and some Central Asian traditional music.

“THE GATES OF HELL”, “THE BEYOND” といった LUCIO FULCI の映画への仕事でよく知られるボローニャのコンポーザー、FABIO FRIZZI との会話から着想を得て、”GRAVEWARD” はイタリアゾンビ映画の名作たち、HAMMER HORROR FILMS, そして KING DIAMOND へのオマージュとして製作されました。勿論、音楽的影響は多岐に渡ります。前述のホラーサウンドトラックコンポーザーたち (FABIO FRIZZI, GOBLIN, JAMES BERNARD, JERRY GOLD SMITH, JOHN CARPENTER), そして彼らのルーツ (SCHOENBERG, WEBERN, STRAVINSKY, BARTOK, CHARLES IVES), 中道左派のロック/メタルアーティストたち (CELTIC FROST, KING DIAMOND, THE BEACH BOYS, MAGMA, FRANK ZAPPA), フリージャズ (SUN RA, ALBERT AYLER, PETER BROTZMANN), そして中央アジアのトラディショナルミュージックに影響を受けています。

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【NEW FACTOR】

 ”Graveward” is a big step forward from Sigh’s past albums in every aspect. The biggest evolution was brought by You Oshima, who joined Sigh as a new guitarist in 2014. He is known for his own project “Kadenzza”, who released two albums via France’s Holy Records so far. What he brought to Sigh is not only the new dimension of the guitar playing but his outstanding skill of mixing the songs. As he has his own studio, we were able to take whole three months to mix up those hundreds of tracks properly.

“GRAVEWARD” は SIGH の過去のアルバムたちに比べて全ての面で大きく前進しています。最大の進化は 2014 年からバンドに加入した新ギタリスト YOU OSHIMA によってもたらされました。”KADENZZA” という彼自身のプロジェクトでも知られていて、今までにフランスの HOLY RECORDS から2枚のアルバムをリリースしています。彼は新機軸のギタープレイだけでなく、際立った楽曲のミキシングスキルもバンドにもたらしました。彼は自分のスタジオを所有しているので、3ヵ月間まるまるこれら何100ものトラックを適正にミックスする事が出来たのです。

【GUEST APPEARANCES】

“Graveward” welcomes various guest musicians including Matthew Heafy from Trivium, Fred Leclercq from DragonForce, Niklas Kvarforth from Shining (Sweden) Sakis Tolis from Rotting Christ, Metatron from The Meads of Asphodel and so on. The cover artwork was done by Costin Chioreanu, who worked with Ihsahn, At the Gates, Deicide and Ulver.

“GRAVEWARD” には様々なゲストが参加しています。MATTHEW HEAHY (TRIVIUM), FRED LECLERCQ (DRAGONFORCE), NIKLAS KVARFORTH (SHINING), THE MEADS OF ASPHODEL などなど。アートワークは IHSAHN, AT THE GATES, DEICIDE, ULVER との仕事で知られる COSTIN CHIOREANU 氏が手掛けています。

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【PRE-REVIEW “GRAVEWARD”】

音楽にとって連続性は重要でしょうか。少なくとも1リスナーでいる限り、あまり重要でない物のように思えます。好きな音楽を好きな時に楽しめば良いのですから。ところが批評家、ミュージシャンになると話は180度変わります。ゼロから何かを生み出せる人間など存在しません。もし長い長い音楽史の一部だけ切り取って習熟したとしても、そこから生み出される音楽は実に薄っぺらで意味のないものになってしまうでしょう。批評家などはもっと顕著で、またガンマレイの例えになって大変申し訳ないのですが、「知らない」事はあれだけジューダス丸パクリのアルバムをも大絶賛してしまう危険を孕んでいるのです。マスロックは確かに新しい音楽のように思えます。しかし KING CRIMSON や YES を未聴の人間があのジャンルを語る事は果たして適切なのでしょうか?DJENT だけを聴いている人間が ALLAN HOLDSWORTH を知らないまま MESHUGGAH のギターソロを雄弁に解説出来るのでしょうか?全ての学問にとって連続性は非常に重要であり、音楽を音学としても向き合わねばならない者にとってやはりそれは避けては通れない”必修”課目のように思えます。

前置きが長くなりましたが、SIGH のブレイン、川嶋氏はその”連続性”を非常に重要視されていると感じます。”GRAVEWARD” は氏が今まで培ってきた音楽の素養の大部分を遺憾なく注ぎ込んだ傑作だと断言しましょう。そもそも SIGH とは何でしょうか。アヴァンギャルド・プログレッシブ・ブラックメタル。衝動的な “SCORN DEFEAT”, アヴァンギャルドスラッシュ的な “IMAGINARY SONICSCAPE”,ブラックメタルをやり切った “HANGMAN’S HYMN”, など作品、時期ごとにその色を変えている事も相まって取っ付き難いと感じている方も多いかもしれませんね。しかしながら実は SIGH はキャッチーです。歌メロは勿論、考え抜かれたリフや装飾の一つ一つに引っ掛かりが必ず用意されています。誤解を恐れずに言えばキャッチーさが魅力の一つだと言えるかもしれませんね。ただ氏の”音学”への造詣の深さから作品毎にそのベクトルが少しずつ変化しているのではないでしょうか。そして今作は、前作からの流れを受け継ぎつつもさらに”ホラー映画のサウンドトラック”、”NWOBHM と THRASH の狭間に位置するミッシングリンク”という2点に焦点を置いて製作されたものと推測されます。ミッシングリンクとは即ち KING DIAMOND や CELTIC FROST。正統派メタルに比べると断然ヘンテコな展開が多いけど THRASH ほど衝動的ではなくそれでいて恐怖を誘うという線を狙ったのだと思います。勿論、氏の音楽には強く連続性が存在しますから、そのミッシングリンクが繋いだアーティストたちの影響も各所で感じられる作品になっています。余談ですが氏は KING DIAMOND 御大がラウパをキャンセルされた際、某SNSで大変嘆き悲しんでおられました。

アルバム前半は特にキャッチーな楽曲が畳み掛けてきます。ギターの派手なスイープで幕を開けるアルバムオープナーの “KAEDIT NOS PESTIS” はアルバムを象徴するような楽曲です。まさに KING DIAMOND, MERCYFUL  FATE なリフにホラー映画風の効果音、ストリングスを乗せて “GRAVEWARD” の世界観を披露しています。タイトルトラック “GRAVEWARD” は1曲目に増してキャッチーです。コーラスでバックの演奏が半音ずつクリシェのように下降するのと対比して、ボーカルが上昇する技巧が印象的。 “THE TOMBFILLER” と “THE MOLESTERS OF MY EYES” は少々驚きです。前者は壮麗なオーケストラとクラシカルなギターが織り成す演奏に初期 X JAPAN のようなボーカルが乗り、その世界観は V 系をすら想い起こさせます。ギタリストが大島氏に交代した事も関係しているでしょうか。後者は CANDLEMASS のようなドゥーミーなリフのスロウな楽曲なのですがホラー映画風のギミック、アヴァンギャルドさを加える事で KORN のようにも聴こえます。両者ともおそらく川嶋氏が意識していないにも関わらずそのように聴こえるというのが興味深いですね。”OUT OF THE GRAVE” は最も SIGH  らしい METALLICA の BATTERY S&M バージョンみたいな素直にカッコいい曲。”THE TRIAL BY THE DEAD” “A MESSAGE FROM TOMORROW” では氏の映画音楽やそのルーツであるクラッシックに対する造詣の深さを存分に楽しめます。特に後者は悠久の時に身を任せるが如き壮大で感動的な楽曲です。そしてそこからラストの SAX とムーグ全開で RAINBOW というかルパンのサントラのような “DWELLERS IN A DREAM” になだれ込む様がまるで映画のエンドロールのようで素敵です(ボートラかも)。いやー映画って素晴らしいですね。

“GRAVEWARDS” RATING: 9/10

Graveward

1. Kaedit Nos Pestis
2. Graveward
3. The Tombfiller
4. The Forlorn
5. The Molesters of My Soul
6. Out of the Grave
7. The Trial by the Dead
8. The Casketburner
9. A Messenger from Tomorrow
i) The Message
ii) Foreboding
iii) Doomsday

Line-up

Mirai Kawashima: Vocal, Keyboards, Orchestration etc.
Dr. Mikannibal: Vocal, Saxophones
You Oshima: Guitar
Satoshi Fujinami: Bass
Junichi Harashima: Drums
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