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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【RIVERS OF NIHIL : WHERE OWLS KNOW MY NAME】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ADAM BIGGS FROM RIVERS OF NIHIL !!

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Pennsylvania Based Progressive Death Metal Quinted, Rivers Of Nihil Contribute To Re-branding Death Metal Into A Eclectic, Expressive Art-form With Incredible New Record “Where Owls Know My Name” !!

DISC REVIEW “WHERE OWLS KNOW MY NAME”

遂に食物連鎖の頂点へと躍り出たペンシルベニアの梟神 RIVERS OF NIHIL が、深遠かつエクレクティックなプログレッシブデスメタルへとドラスティックな変貌を果たす傑作 “Where Owls Know My Name” をリリースしました!!生と死、そして知性を司る伝承の神明は、猛禽の鋭さと神々しきアトモスフィアでシーンの潮流を支配します。
テクニカル、メロディック、デスコア、ブルータル。雨後の筍のごとく現れるデスメタルアクトの大半は、エモーションのスペクトルを怒りに起因する狭い領域へとフォーカスし、ある意味では檻の中で固定観念と共に囚われているようにも思えます。
「この作品では、僕たちが期待されているようなサウンドを放棄した。」と Adam が語るように、RIVERS OF NIHIL が “Where Owls Know My Name” で達成した偉業は、真にユニークな感性で鋼鉄の慣習から羽ばたいたその勇気にあると言えるでしょう。
多様で創造性に満ち、複雑でしかし凄艶な星の一生を目撃するサイエンスフィクションは、数年前に FALLUJAH がアトモスフィアと共に導入したジャンルのパラダイムシフトをも超越し、さらに時空を行き来するタイムマシンなのかも知れませんね。
アルバムオープナー “Cancer / Moonspeak” は来たるべき運命、旅路のムードを決定づけます。まるで CYNIC のような浮遊するアンビエントは、アコースティックの響き、レトロなシンセ、ムードに満ちたクリーンボイスを伴ってリスナーを深遠なるストーリーへと誘います。
刹那、雷鳴のように鋭利なギターリフが轟くと雰囲気は一変。革命的な “The Silent Life” がスタートします。揺るぎのない無慈悲なアグレッションとインテンスは、徐々に理知的なギターと官能のサクスフォンが支配するスロウなジャズブレイクへと転換していきます。その変化は驚くほどにナチュラルでオーガニック。そうして静と動、混沌と平穏のコントラストは終盤に向けて奇跡の融解を遂げるのです。まるで人生本来の姿を描くかのように。
CANNIBAL CORPSE と KING CRIMSON が果たした未知との遭遇。例えることは容易いですが、実際、獰猛な猟奇性と神々しき英知を寸分も失うことなく一つのサウンドクラフトに収めることがどれほど困難かは想像に難くありません。何より彼らのデザインはあまりに自然で、神々の創造物のように生き生きとした姿を晒しているのですから。
厳かなクリーンボーカルを導入し、モダンなメロディックデスメタルにサイケデリックな夢幻のアトモスフィアを付与した “A Home”、激烈なアサルトに一片の叙情を込めて老衰の無常を伝える “Old Nothing” を経て辿り着く “Subtle Change (Including the Forest of Transition and Dissatisfaction Dance)” はアルバムのハイライトだと言えるでしょう。
“Epitaph” を思わせる悲壮なアコースティックをイントロダクションに据えた8分30秒のエピックは 「KING CRIMSON は僕のオールタイムフェイバリットバンドなんだよ。」と Adam が語る通りクラッシックなプログロックの息吹を全身に宿した濃密な叙情のスロウダンス。ソフトでエレガントな繊麗と、野蛮で蒼然としたアグレッションは、ギターやサクスフォン、オルガンのトラディショナルで大胆ななソロワーク、プログロックのダイナミックな変拍子やシーケンスを抱きしめながら、詩情と偉観そして奇妙なカタルシスを伴って文明の移り変わりを描く壮大なマグナムオパスを形成するのです。
一方でこの大曲には、djenty なリフワークやシンフォブラックの狂騒などコンテンポラリーな一面も散りばめられており、幽玄なクリーンボイスが創出する崇高美とも相俟って、もしかすると NE OBLIVISCARIS が纏う神秘ともシンクロしているのかも知れませんね。
続くインストゥルメンタル “Terrestria III: Wither” では、情景を切り取るポストロックのデザインを導入し、コンテンポラリーなエレクトロニカやアンビエント、インダストリアルノイズのキャンパスに冷徹かつ耽美な絵巻物を描いてみせるのですから、バンドのエクレクティックな感性、タイムラインの混沌には驚かされるばかりです。
アルバムは、バンドの審美を全て詰め込んだタイトルトラックで再度サクスフォン、ヴィンテージシンセ、クリーンボイスの温もりを呼び起こし作品のコアを認識させた後、ダークなギターがメロトロンの海を切り裂く “Capricorn / Agoratopia” で荘厳にリリカルに、一握りの寂寞を胸に秘め星の死を見届けながらその幕を閉じました。
今回弊誌では、ベース/クリーンボーカルを担当する Adam Biggs にインタビューを行うことが出来ました。まさにメタルとプログのタイムラインに交差する異形のランドマーク。モダン=多様性とするならばこの作品ほど “モダン” なスピリットを抱いた奇跡は存在しないでしょう。ex-THE FACELESS の Justin McKinney、BLACK CROWN INITIATE の Andy Thomas もゲストとして素晴らしい仕事を果たしています。どうぞ!!

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RIVERS OF NIHIL “WHERE OWLS KNOW MY NAME” : 10/10

INTERVIEW WITH ADAM BIGGS

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Q1: This is our first interview with you. So, at first, could you tell us about you and band itself? What kind of music did you listen to, when you were growing up?

【ADAM】: I’m Adam Biggs, I play bass, write lyrics and do vocals for Rivers of Nihil. The band got started in Reading, Pennsylvania in 2009, we got signed to Metal Blade records in 2012 and we’ve been touring and putting out records ever since.

Q1: 本誌初登場です!まずはあなたのバックグラウンドからお話していただけますか?

【ADAM】: 僕は Adam Biggs。RIVERS OF NIHIL でベースをプレイし、歌詞を書いてボーカルも担当しているんだ。バンドは2009年に、ペンシルベニアのレディングで産声をあげたんだ。2012年に Metal Blade Records の契約を得て、以来ツアーとリリースを続けているよ。

Q2: What inspired you to start bass guitar or vocal? Who was your musical hero at that time?

【ADAM】: It’s hard to say really, I only barely knew what a bass was when I started playing. I got my first bass as a Christmas gift so I started looking more into the instrument then.
I think the first bassists I was really aware of were Feildy from Korn and Les Claypool, so I really wanted to emulate those styles. A little later on I discovered Cannibal Corpse and Alex Webster and that really set things off for me in a positive way.

Q2: では、ベースやボーカルを始めたきっかけや当時のヒーローについて教えていただけますか?

【ADAM】: その質問に答えるのはなかなか難しいね。というのも、僕はベースを始めた時、ベースという楽器についてほとんど何も知らなかったんだから。実は最初のベースはクリスマスプレゼントだったんだ。そして、そこからこの楽器について学んでいったんだよ。
最初に気になったベーシストは、おそらく KORN の Feildy と、PRIMUS の Les Claypool だったと思うんだ。だから、彼らのスタイルに匹敵するようなプレイをしたいと思っていたね。そらから少しして、CANNIBAL CORPSE の Alex Webster を発見したんだ。そしてその発見がポジティブな意味で、僕に火をつけたと言えるね。

Q3: How did the band come to be? What’s the meaning behind your band name “Rivers of Nihil”?

【ADAM】: The band, originally, was sort of a combination of members of a few bands from our area. We decided we wanted to take Music more seriously than a lot of our local peers at the time, so we put together a sort of “best of the best” of local metal talent, and thus Rivers of Nihil was born. The name was created by our vocalist and it sort of represents a “flow into nothingness”.

Q3: RIVERS OF NIHIL というバンド名にはどのような意味が込められているのでしょう?

【ADAM】: このバンドはもともと、僕たちの住むエリアでいくつかのバンドのメンバーが集まってプレイしていたところから始まったんだ。そこから、僕たちはその当時のローカルな雰囲気から脱して、より音楽をシリアスな段階へ進めようと決めたんだよ。だから、ペンシルベニアのメタルシーンで最強メンバー、メタルタレントを選りすぐって、RIVERS OF NIHIL が生まれたんだよ。
RIVERS OF NIHIL “虚無の川” というバンド名は、ボーカリスト Jake Dieffenbach が生み出したんだけど、”空虚へと流れ注ぐ” といった状態を表現しているんだよ。

Q4: So, let’s talk about your newest record “Where Owls Know My Name”. Actually, I really love your two previous albums, but I feel this one is your next stage. Definitely, it’s your milestone, I think. In the writing, recording process, how have you evolved or changed from your previous release?

【ADAM】: I think the major thing we accomplished with this record is we just sort of abandoned our expectations of what we’re supposed to sound like. We definitely didn’t want to feel pigeonholed into being a “technical death metal” band anymore, or at least not strictly that. We have a wide variety of music we enjoy as people, more things influence us than metal and we wanted to make “Where Owls Know My Name” really represent us in that way.

Q4: では最新作、”Where Owls Know My Name” について話しましょう。過去のレコードも良い作品でしたが、このアルバムは完全にネクストステージへと到達していますね?

【ADAM】: 僕たちがこのレコードで主に達成したのは、僕たちが期待されているようなサウンドを放棄したことだけだと思うんだ。間違いなく僕たちは、”テクニカルデスメタル” バンドみたいに狭い領域のレッテルを貼られたくはなかった訳だよ。少なくとも厳密にそう区別されたくはなかったんだ。
リスナーとしての僕たちは、幅広い音楽的な背景を持っていて、メタルよりも多くの影響を咀嚼して来ている訳さ。だから、”Where Owls Know My Name” ではそういった自分たちのありのままの姿を表現したかったんだ。

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Q5: It’s not big secret, Rivers of Nihil have a main theme about life and death. In the Ancient Greece, Owl is a symbol of Wisdom, and in Japan, Owl is a symbol of Death. Anyway, could you tell us about the concept or lyrical themes of this record?

【ADAM】: The story of the album follows the last intelligent being on Earth, who has walked for a millennia watching the world die around him. And, to be the sole intelligent witness of the death of the planet. This story, however, is sort of just an emotional framework for what’s going on in these songs. Really, there are a lot of very personal feelings being expressed in the album. It has a lot to do with getting older and feeling the world around you become unrecognizable, and maybe even becoming unrecognizable yourself.

Q5: 日本でフクロウは “死” の象徴で、古代ギリシャでは “知性” の象徴でした。RIVERS OF NIHIL の扱うビッグテーマが “生と死” についてであることは明らかですが、今回特にフォーカスしたコンセプトについてお話していただけますか?

【ADAM】: アルバムの物語は、地球上に残る最後の知性を持つ生物を主人公として追っているんだ。彼は何千年もの間、世界が彼の周りで滅ぶのを見ながら歩み続けて来たんだよ。そうして星の死を見届ける運命を背負っているんだよ。
だけどね、この話は、アルバムの楽曲で何が起こっているのかを写す感情的な枠組みのようなものなんだ。 アルバムには、本当に、非常に個人的な感情がたくさん存在しているんだからね。
そういった感情は、年を重ねる事ととても関係していてね。歳を取ると、周りの世界が認識できなくなり、遂にはきっと自分自身も認識できなくなってしまうんだよ。

Q6: I really surprised about songs like “The Silent Life” “Subtle Change (Including the Forest of Transition and Dissatisfaction Dance)”. Actually, there is no band who mixed death metal and prog such a natural way! OK, maybe most of music fans remind King Crimson from the songs and saxophone sound. Have you influenced by such a prog giants?

【ADAM】: Absolutely, King Crimson is my favorite band of all time. We (particularly Brody and myself) are huge classic prog fans. Influence from Crimson, Floyd, Genesis, and Yes really seeped into our minds while writing this one. But yes, it was always very important to us to include these influences naturally and not make them feel shoehorned into our sound. The emphasis is still heavily on the songcraft.

Q6: “The Silent Life” “Subtle Change (Including the Forest of Transition and Dissatisfaction Dance)” といった楽曲には本当に驚かされましたよ。デスメタルとプログロックをこれほどナチュラルに融合させたアーティストは、あなたたちが初めてでしょうね。今回、KING CRIMSON をはじめとするプログロックの巨人は大きなインスピレーションの源だったと言えますか?

【ADAM】: 間違いないね!KING CRIMSON は僕のオールタイムフェイバリットバンドなんだよ。僕たちは、まあ特に Brody と僕なんだけど、クラッシックなプログロックの大ファンなんだ。KING CRIMSON, PINK FLOYD, GENESIS, そして YES からの影響はこの作品を書いている間中、僕たちの精神に浸透していたんだよ。
それに、うん、君が言うようにそういったプログロックの影響を自然に取り入れることは、僕たちにとってとても重要だったんだ。無理矢理サウンドに組み込むのではなくね。それでもソングクラフトの中でしっかりと強調されているんだよ。

Q7: Speaking of Saxophone, the instrument and clean vocal is kind of “Key” elements of the album. Do you agree that? What’s these elements to you?

【ADAM】: To me, honestly, they just feel like added pieces of the production. Metal is the only genre I can think of where the “traditional” instrumentation is such an integral piece of what the genre even is. If you listen to music from almost any “non-metal” genre you’re going to hear all sorts of elements pop up all over the place, not just in an album to album basis but a song to song basis too. So we figured we could just treat our record like anything else we would hear outside of the greater metal purview.

Q7: KING CRIMSON ともシンクロするサクスフォン、そしてクリーンボーカルは今作における肝だと感じました。

【ADAM】: 正直、そういった要素はプロダクションの中で僕たちが意図的に “付け加えた” ピースだと考えているんだ。つまりそれは、メタルはどんなジャンルであれ、”伝統的な” 楽器がとても不可欠なものと思える唯一の音楽だからなんだけど。
対して、ほとんどの “メタル以外”の音楽を聴いてみれば、アルバムとアルバムの違いだけじゃなくて、一つのアルバムでも曲と曲の間に様々な要素が飛び出してしてくることに気づくはずさ。 だから僕たちは、偉大なるメタルの範囲外で聞く何かのように、僕たちのレコードを扱うことができればと考えたわけさ。

Q8: Also, “Terrestria Ⅲ: Wither” and title track “Where Owls Know My Name” have definitely post rock, electrical elements. Off Course, Fallujah has mixed such an “Atmosphere” and death metal, but I think Rivers of Nihil did it in more drastic, experimental way, right?

【ADAM】: It’s true that Fallujah and us use a lot of similar elements, but I think we’ve each made distinctly different uses of our available tools. The attitudes present in the music of each band are, in my opinion, drastically different. I think there’s plenty to enjoy in both bands that are totally unrelated.

Q8: 一方で、”Terrestria Ⅲ: Wither” やタイトルトラック “Where Owls Know My Name” にはポストロックのアトモスフィアも根付いていますよね? FALLUJAH にもアトモスフェリックな要素は存在しますが、あなた達の方がより大胆に導入しているようにも感じます。

【ADAM】: そうだね、確かに FALLUJAH と僕たちの間にはたくさん似た部分が存在するよね。ただし、利用可能なツールの使い方ははっきりと違ったものにしてきたと思っているんだ。僕の意見では、互いのバンドの音楽に存在するアティテュードは大きく異なると思うんだよ。それ故に、両方のバンドを完全に無関係なものとして楽しむことのできる部分がたくさんあると思うな。

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FIVE ALBUMS THAT CHANGED ADAM’S LIFE

KING CRIMSON “IN THE COURT OF THE CRIMSON KING”

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NECROPHAGIST “EPITAPH”

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MARILYN MANSON “MECHANICAL ANIMALS”

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THE FACELESS “PLANETARY DUALITY”

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BETWEEN THE BURIED AND ME “COLORS”

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MESSAGE FOR JAPAN

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Hopefully we see you soon!

出来れば、みんなとすぐに会えるといいな!

ADAM BIGGS

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