NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【THE ONGOING CONCEPT : AGAIN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DAWSON SCHOLZ OF THE ONGOING CONCEPT !!

“When I Do Listen To Music Though It’s Not Heavy Music, I Tend To Listen To More Groovy/funk Style Bands Like Cory Wong And Dirty Loops.”

DISC REVIEW “AGAIN”

「音楽を聴くときは、ヘヴィ・ミュージックではなく、Cory Wong や Dirty Loops のようなグルーヴィーでファンクなスタイルのバンドを聴くことが多いね。で、ヘヴィとファンク、この2つの要素が、僕らの音楽がしばしば異なるジャンルに溶け込む理由だと思うんだ」
THE ONGOING CONCEPT はメタルコア/ポスト・ハードコアシーンにおいて常に謎の存在であり続けています。多くの人は、バンジョーによるカオスな冒険 “Cover Girl” と、それに合わせた愉快なミュージック・ビデオでまず彼らに気づいたはずです。メタルコア、ファンク、ブルース、サザンロック、ポスト・ハードコア、プログレッシブ・メタル、アコースティックなど、様々なスタイルから影響を受けながら、魅力的なブレンドと奇抜な発想でサウンドを形成してきた THE ONGOING CONCEPT のコンセプトはまさに “Ongoing” “進行中”。ワイルド・ウェストをテーマにした “Saloon” や、全ての楽器を一から作り上げた “Handmade” など、彼らのアルバムは常に興味深いコンセプトを携えて、刻々と冒険という名の変化を続けているのです。
「14歳のときに DREAM THEATER に出会って、音楽に対する考え方が変わったよ。プログレッシブ・ロックや DREAM THEATER がやっていた奇妙なことに夢中になった。それが、THE ONGOING CONCEPT の音楽に様々な要素を取り入れたり、アルバムにコンセプトを取り入れたりする理由になっていると思う」
バンドのファンなら、6年ぶりの新作 “Again” の曲名に見覚えがあるはずです。なぜなら、すべてが新曲でありながら “Again” の枕詞はすべてバンドの過去の曲名であり、そうすることでバンドは、過去の作品への言及やイースターエッグを取り入れつつ、過去と現在を融合させた新しい楽曲を作りたかったのです。こうした、遊び心やコンセプト・イズム、過去との邂逅は、まさに DREAM THEATER の優秀な門下生であることの証明でしょう。
どのみち、”Amends Again” ですぐにリスナーは曲名の謎を理解します。オリジナル曲のキャッチーなフックへのコールバックが曲中にちりばめられ、彼らの特徴的なリフはまるで旧友が戻ってきたかのような弾むようなグルーヴでアルバムをスタートさせます。オリジナル・スクリーマーでキーボーディスト Kyle Scholz の象徴的な、高音で混沌とした叫び声は、間違いなく “Swancore” リスナーに歓迎され、バンドのサウンドに再度命を吹き込んでいます。
一方で、”Unwanted Again” では、Dawson Scholz と Andy Crateau のボーカルが前面に出て、インディーズ・スタイルのメロウなロックソングを標榜。Kyle が奏でる複雑なクリーントーンのギターとシンセが、グルーヴィーでヴィヴィッドなこの曲は、アルバムの中でも際立ち、最後は味わい深いクラシックなソロで締めくくられていきます。
「僕らが音楽を作るときは、できるだけ純粋でありたいと思っているからね。周りの世界で何が起ころうとも、僕らの音楽に反映させる必要はないし、僕らの目には重要ではない。重要なのは、その曲がどんな時でもどのような気持ちにさせるかなんだ。10年後、100年後、僕たちの曲は時代を超越したものでありたいと思っているから。僕らが曲を書くときは、携帯電話やテレビ、コンピュータの電源を切って、自分たちがハッピーになれるような曲を書くことを心がけているんだ」
前作に続き、このアルバムもバラエティに富んでいるのが魅力。エレクトロニックな要素を含んだよりチルな雰囲気の曲もあれば、メタルコアとサザンロックのハイブリッドを披露しより激しい顔を生み出す曲もあり、ジャジーなブレイクやファンキーなグルーヴなど予想不可能な瞬間の目まぐるしき目白押しでジャンルに縛られないこと、自らの音楽に正直であることの楽しさを実証していきます。好きこそ物の上手なれ。結局、好きに勝てるモチベーションはないのですから。
今回弊誌では、Dawson Scholz にインタビューを行うことができました。「僕たちはたくさんの “Swancore” のバンドとツアーを行ってきたんだ。その中には、僕たちの大切な友人であるバンドもいる。特に EIDOLA は、一緒にツアーを回った中で最も好きなバンドのひとつだね」 どうぞ!!

THE ONGOING CONCEPT “AGAIN” : 9.9/10

INTERVIEW WITH DAWSON SCHOLZ

Q1: First of all, what kind of music were you listening to, when you were growing up?

【DAWSON】: I grew up on a lot of classics rocks bands like Bruce Hornsby, Boston, Van Halen, etc. When I was 14 years old I discovered Dream Theater and my outlook on music changed. I became very obssesed with proggressive rock and all the strange things that Dream Theater was doing. I think that sort of lead to why The Ongoing Concept often has different elements in our music as well as why we often incorporate concepts to each of our albums. When I got a little older I discover August Burns Red and thats when I realized I wanted to make heavy music. The rest is kind of history.

Q1: 本誌初登場です!まずは、あなたの音楽的なバックグラウンドからお話ししていただけますか?

【DAWSON】: Bruce Hornsby, BOSTON, VAN HALEN など、多くのクラシック・ロック・バンドを聴いて育ったんだ。
14歳のときに DREAM THEATER に出会って、音楽に対する考え方が変わったよ。プログレッシブ・ロックや DREAM THEATER がやっていた奇妙なことに夢中になった。それが、THE ONGOING CONCEPT の音楽に様々な要素を取り入れたり、アルバムにコンセプトを取り入れたりする理由になっていると思う。もう少し大きくなってから AUGUST BURNS RED に出会って、ヘヴィな音楽を作りたいと思うようになったんだ。あとはこのバンドの歴史が語ってくれるよ。

Q2: How did you come up with the band name The Ongoing Concept?

【DAWSON】: We were actually called “Concept” for awhile back in 2007-2008. We tried to make our myspace URL myspace.com/concept but it was already taken, so we went with myspace.com/theongoingconcept. So in reality, our name really comes from being forced to change it due to a name being taken already lol.

Q2: THE ONGOING CONCEPT というバンド名を選んだのはなぜだったんですか?

【DAWSON】: 実は2007年から2008年にかけて、しばらくは “Concept” という名前で活動していたんだよ。で、マイスペースの URL を myspace.com/concept にしようとしたら、すでに他の人に取られていたから、myspace.com/theongoingconcept にしたんだ。というわけで、実は僕らの名前の由来は、すでに名前を取られてしまったために、やむなく変更したが正解だ (笑)。

Q3: The band now includes your brothers Parker and Kyle, as well as returning early member TJ?

【DAWSON】: Yes, they took a break from the band in late 2015 to focus on other things. I also took a break around 2017 to focus more on my personal life. In late 2019 we all started hanging out together more often and the idea of bringing the band back started to come up in conversation. From there we started writing, and after awhile we realized how much we enjoyed making music togeher and decided to make a full album.

Q3: バンドをしばらく離れていたあなたの兄弟 Parker と Kyle、それに初期メンバーの TJ が復帰しましたね?

【DAWSON】: うん、彼らは2015年末に他のことに集中するためバンドを休んだんだ。僕も2017年頃、より私生活に集中するために休養を取ったしね。2019年後半になると、またみんなでつるむことが多くなり、バンドを復活させるというアイディアが会話に出てくるようになった。
そこから作曲を始め、しばらくして自分たちが音楽を一緒に作ることがいかに楽しいかを実感し、フルアルバムを作ることになったんだ。

Q4: You naturally blend post-hardcore, progressive rock, metal, funk, blues, and many other genres, but you have to be a fan of a lot of different music to do that, right?

【DAWSON】: I personally don’t really listen to heavy music, and honesty I rarely find myself listening to music at all. Obviously music is a huge part of my life, but I enjoy silence. When I do listen to music though its not heavy music, I tend to listen to more groovy/funk style bands like Cory Wong and Dirty Loops. I think those two factors are the reason our music often blends into different genres.

Q4: THE ONGOING CONCEPTは、ポスト・ハードコア、プログレッシブ、ファンク、ブルースなど様々な音楽を自然にブレンドしています。広くて深い音楽的造詣がないとできないことですよね?

【DAWSON】: 僕は個人的にヘヴィな音楽をあまり聴かないし、正直なところ、そもそも音楽を聴いている自分を発見することはほとんどないんだよね。もちろん、音楽は僕の人生の中で大きな部分を占めてはいるけど、どちらかというと僕は静寂を楽しむんだ。
でも、音楽を聴くときは、ヘヴィ・ミュージックではなく、Cory Wong や Dirty Loops のようなグルーヴィーでファンクなスタイルのバンドを聴くことが多いね。で、ヘヴィとファンク、この2つの要素が、僕らの音楽がしばしば異なるジャンルに溶け込む理由だと思うんだ。

Q5: This album “Again” seems to be an album of new songs inspired by the past rather than a re-recording of past songs. Would you agree?

【DAWSON】: Yes, all these songs are completly new original songs, but we wanted to refrence some of our older songs. We felt it would really mean a lot to our fans if we showed them how much our past records meant to us.

Q5: 最新作 “Again” は、過去の楽曲のタイトルに “Again” を加えた曲の集まりですが、再録というよりは、過去のインスピレーションを残した新曲ですよね?

【DAWSON】: そう、これらの曲はすべて完全なオリジナル曲なんだけど、ただ僕たちは過去の曲も参照したかったんだ。僕たちにとって、過去のアルバムがどれほど大切なものであるかを示すことができれば、ファンにとって大きな意味があると思ったからね。

Q6: On this album, there was a strong influence of 80’s alternative pop and Prince, but for you guys, what specific aspects have changed between the past and this time?

【DAWSON】: We have all matured and grown up a lot. Back when we were writting albums like Saloon and Handmade, we wanted to go as crazy as possible, but sometimes that sacrifices quality. This time around I feel we thought more on each song and spent time figuring out what the song called for instead of seeing how heavy or outragious we could make it.

Q6: 今回は、80年代のオルタナティブ・ポップやプリンスの影響を強く感じましたよ。

【DAWSON】: 昔に比べて僕たちは皆、ずいぶん成熟し、成長したからね。”Saloon” や “Handmade” のようなアルバムを作っていた頃は、できる限りクレイジーになりたかったんだけど、そのためにクオリティが犠牲になることもあったと思う。
今回は、1曲1曲をより深く考え、どれだけヘヴィに、あるいは奇抜にできるかということではなく、その曲が何を求めているのかを見極めることに時間を費やしたように思うんだ。

Q7: In the six years that you have not released an album, the world has changed dramatically and darkly, with wars, pandemics, and the rise of the far right. Are those changes reflected in “Again”?

【DAWSON】: Not really. When we write music, we really try to stay as pure as possible. Whatever may be happening in the world around us doesn’t need to reflect in our music, its not important in our eyes. What is important is how that song makes you feel at any point in time. Ten years from now, one hundred years from now, I want our songs to be timeless. When we write, we metephorically turn our cell phones, tvs, and computers off and just write stuff that makes us happy.

Q7: THE ONGOING CONCEPT が活動を休止していたこの6年で、世界は戦争やパンデミックによって暗闇につつまれました。そういった変化は作品に影響を及ぼしましたか?

【DAWSON】: そうでもないんだ。僕らが音楽を作るときは、できるだけ純粋でありたいと思っているからね。周りの世界で何が起ころうとも、僕らの音楽に反映させる必要はないし、僕らの目には重要ではない。重要なのは、その曲がどんな時でもどのような気持ちにさせるかなんだ。
10年後、100年後、僕たちの曲は時代を超越したものでありたいと思っているから。僕らが曲を書くときは、携帯電話やテレビ、コンピュータの電源を切って、自分たちがハッピーになれるような曲を書くことを心がけているんだ。

Q8: I know you are often compared to bands from Dance Gavin Dance and Blue Swan Records, is it comfortable for you guys to be put under the “Swancore” label?

【DAWSON】: We have toured with plenty of Swancore bands. Some of those bands are dear friends of ours. Eidola in particular is one of our favorites to have toured with. I do feel however that the crowd is usually split between our band and a Swancore band. Most of those guys can play circles around us when it comes to their musicanship, and I feel their fans know we are a lot less technical, so they sometimes arn’t into our music as much.

Q8: THE ONGOING CONCEPT はしばしば、DANCE GAVIN DANCE や Blue Swan のバンドと比較されますが、”Swancore” と呼ばれることについてはどう感じていますか?

【DAWSON】: 僕たちはたくさんの “Swancore” のバンドとツアーを行ってきたんだ。その中には、僕たちの大切な友人であるバンドもいる。特に EIDOLA は、一緒にツアーを回った中で最も好きなバンドのひとつだね。
ただ、観客はたいてい僕らのバンドと “Swancore” バンドのどちらかのファンに分かれる気がする。Swancore バンドの多くは、ミュージシャン・シップ関しては僕らよりずっと卓越しているし、彼らのファンは僕らがテクニカルではないことを知っているから、僕らの音楽にあまり興味を示さないことがあるんだよね。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED DAWSON’S LIFE!!

Bruce Hornsby “Spirit Trails”

Dream Theater “Metropolis Pt2. Scenes from a memory”

August Burns Red “Messengers”

Bring Me The Horizon “There Is a Hell Believe Me I’ve Seen It. There Is a Heaven Let’s Keep It a Secret”

Dirty Loops “Loopified”

MESSAGE FOR JAPAN

Thank you so much for the interview, playing Japan would be a dream come true! Lets make it happen!

インタビューをありがとう!日本でライブができたら夢が叶うよ!ぜひ実現させよう!

DAWSON SCHOLZ

THE ONGOING CONCEPT Facebook

SOLID STATE RECORDS

mmmB5dvKwaCcAEznJZ

PLZ FOLLOW US ON FACEBOOK !!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です