EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH YUTA OF Earthists.!!
New wave of Japanese Djent/Prog-Metalcore is coming!! Earthists. has just contracted with Tragic Hero Records and released new single “Winterfell”. “Naturecore” is ready to conquer the world!!
東京発、新世代 Djent/Prog-metalcore バンド Earthists. が ERRA や Crossfaith を輩出し、The Afterimage, A Skylit Drive など有望な新鋭を多数抱える Tragic Hero Records と契約。新曲 “Winterfell” をリリースしました!!
才能を感じさせるバンドが続々と出現している日本の Djent/Prog-metalcore シーンですが、Earthists. がUSの人気レーベルと契約を果たしたことは非常に意味があると思います。彼ら自身は勿論、後続たちにも道を開く可能性を秘めているからです。昨年、”FLUX” で The Afterimage の Sam との共演を実現させたバンドはさらに新しい一歩を踏み出しました!
Earthists. は “Naturecore” を掲げ、自然に関する事象を自らの音楽、リリック、アートワークなどに反映させています。これも魅力的な試みで、海外のリスナーの興味を引く可能性は充分。テクニカルなギターワーク、グルーヴィーなリズムにエモーショナルなボーカルを載せた彼らの楽曲は決して海外の先鋭、そしてレーベルメイト The Afterimage や Invent, Animate にも劣ってはいませんね。加えて彼ら独特の Jazzy なピアノが非常に良いアクセントとなり Earthists. の個性を作り上げています。
今回、公開された”Winterfell” はまさにその個性を炸裂させた素晴らしい新曲です。イントロの流れるような美しいピアノはゲーム音楽ともクロスするような美麗さで、ドラマティックな世界観を構築します。ブリッジの複雑なコード展開にも Jazz の影響が伺えますが、不思議と Yui さんのボーカルが乗るとキャッチーさが際立ちますね。ブレイクダウンの SikTh を想起させるカオティックな Yuta さんのリフワークも白眉。そこからバンドが一体となり畳み掛ける終盤は圧巻の一言でした。
Field of Forest, Abstracts, Our Dimensions, Story of Hope といったバンドと共にシーンを盛り上げる Earthists.。今回弊誌ではギタリスト/コンポーザーの Yuta さんにお話を伺うことが出来ました。どうぞ!!
【INTERVIEW WITH YUTA】
Q1: 弊誌初登場です! まずはバンド結成の経緯と、バンド名 “Earthists.” の由来を話していただけますか?
【Yuta】: 皆さん初めまして!SUSHI こと Earthists. のギター/コンポーザーの Yuta です。よろしくお願いします!
まず、結成の経緯は意外とシンプルで、ボーカルの Yui、ドラムの Koki とは前々から一緒に何かやりたいねと話していたんです。
それで僕が以前やっていたバンドの解散を機に新しくバンドを結成しようとなって自然と話が進んでいきました。
ベースの Shugo は僕とは全く面識がなかったのですが10弦ベースを使ってるヤバイ奴がいる!って噂を聞いて誘ってみたら Earthists. と上手くフィットしたって感じです。
最後に最近加入した Yuto ですが、彼が YouTube に投稿していた曲を聴いてすぐにピンときて誘ってみました。
今 Yuto と一緒にフル・アルバムの曲を書いているのですがとても上手く行っていて誘って正解だったと感じています。
Earthists. の名前の由来は地球の自然を思う気持ちと、国内だとか海外だとかそんな枠組みに囚われない、地球規模のバンドになりたい!って意味合いを含めて名づけました(笑)
Q2: 自然を思う気持ちと仰られましたが、指標されている “Naturecore” について聞かせていただけますか?
【Yuta】: バンド名、楽曲名、アートワークは勿論、実は曲の中にも自然のサウンドスケープを使用しています。
たとえば川のせせらぎだったり風の音だったり。
とにかく僕たちメンバー全員自然や動物が大好きで、自然にインスパイアされて作品を作っているので Naturecore を標榜しようと決めました。
Q3: Yuta さんは所謂 Djent とか Post-Hardcore 直撃の新世代だと思うのですが、音楽への入口とその後の音楽遍歴を簡単に教えていただけますか?
【Yuta】: 確かに Djent や Post-Hardcore は経由してきましたが、僕の場合は至って普通の洋楽好きと似たような入り方でした。
小学生の頃に親父の影響で Queen にハマって、自分でCDを買ったり YouTube を見るようになってからは Eric Clapton なんかにもハマりました。
中学の頃はとにかく80`sのHR/HMにハマりましたね(笑)
高校の頃になってやっと Djent ブームがやってきて今の音楽性に至りました。
その後はテクニカルデスメタルにハマったりマスロックにハマったりポストブラックメタルにハマったりジャズにハマったり、雑食です(笑)
だから僕の場合はそこまで根っから Djent が大好きで音楽をやっているってわけじゃないし Djent バンドをやっているという意識も無いですね。
Q4: さて、Tragic Hero Records との契約が決まりましたね!Erra を輩出し、The Afterimage, Invent, Animate など新世代のアーティストをロースターに揃えたレーベルです。THRを選んだ理由はその辺りにあるのでしょうか?
【Yuta】: Erra もそうだし尊敬する日本の先輩、 Crossfaith も排出しているレーベルと契約できてとても光栄に思っています。
去年 “FLUX” を公開してから幾つかの海外レーベルからオファーを受けていて、その中で一番いい選択だと思ったのが Tragic Hero Records でした。
断ってしまったレーベルには申し訳ないけど The Afterimage や Invent,Animate、そして A Skylit Drive や Alesana というビッグネームともレーベルメイトになれてとても興奮しています(笑)
ただ Tragic Hero Records と契約できただけで満足していちゃ駄目だ、ゴールはまだまだ先だという思いは常に持っています。
Q5: 新曲 “Winterfell” はメロディアスでありながら非常にプログレッシブな楽曲に仕上がりましたね。特に作曲段階で拘ったことはありますか?
【Yuta】: これは難しい質問ですね(笑)
Tragic Hero Records からのデビュー曲だから全てのパート、全てのリフを拘って作ったと言いたいところですが、強いて言うならサビ前の転調とブレイクダウンのリフです。
Earthists.ファンのギタリストの皆には是非ブレイクダウンのリフのコピーに挑戦してみてもらいたいです(笑)
Q6: The Afterimage の Sam Jacobs が参加した “FLUX” を聴いた時にも感じたのですが、美しいピアノやシンセサイザーと、複雑で時にカオティックとも言えるギターリフのコンビネーションが Earthists. の特徴だと思います。特にここまでピアノを大胆に使用している Djent/Prog-metalcore バンドはあまり多くないですよね?
【Yuta】: さっきの音楽遍歴でも少し触れましたが、姉の影響で昔から Jazz が大好きで、その中でもピアノジャズが大好きなのでそれをプログレッシブメタルコアと組み合わせたら新しい音楽を作れるんじゃないかと思って作成を開始しました。
結果皆さんから好評を頂けてとても嬉しく思っています。
Q7: 新メンバーが加わり5人編成となりました。次の目標はフルアルバムでしょうか?既にレコーディングに入っているそうですが、リリースはいつ頃になりそうですか?
【Yuta】: 今現在作曲とレコーディング真っ最中です(笑)
“FLUX” から1年以上待たせてしまったのでもちろん次はフルアルバムをリリースします。
Yuto も曲が書けるのでライティングプロセスは問題なく進んでいます。
年内のリリースを目標に鋭意作成中といったところです。
Q8: 弊誌で以前インタビューを行った Field of Forest, そして Abstracts, Story of Hope などシーンの若手との共演も良い刺激になるのではないでしょうか? 特に意識している国内のバンドはいますか?
【Yuta】: 共演する全てのバンドをリスペクトしています。
国内のバンドはどれも個性的で魅力的なので対バンするたびにいい刺激を貰えて僕の作成にも反映されています。
ただ特に意識しているバンドはいません。
僕は僕のスタイルを持っているので。
敢えて挙げるとするなら相方の Yuto です。
とてもリスペクトできるし影響を貰っています。
【FIVE ALBUMS】
FIVE ALBUMS THAT CHANGED YUTA’S LIFE!!
METALLICA “RIDE THE LIGHTNING”
中学生の僕がメタルに熱狂するきっかけになったアルバムです。
DECREPIT BIRTH “DIMINISHING BETWEEN WORLDS”
これは僕がテクニカルな音楽にどっぷりと浸かるきっかけを与えてくれた名盤です。
BETWEEN THE BURIED AND ME “COLORS”
これにもハマりました。僕をプログレッシブで変な音楽の世界にいざなってくれた1枚です。
上原ひろみ “ANOTHER MIND”
僕が作るピアノフレーズの原点かつ教科書です。コンテンポラリー・ジャズにハマったきっかけでもあります。
THIS TOWN NEEDS GUNS “ANIMALS”
僕にエモの何たるかを教えてくれたアルバム。高校時代にマスロックをdigるようになったきっかけになった1枚です。