EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH Li-sa-X !!
12-Year-Old Young Shred Muse From Japan, Li-sa-X Has Just Released Her Amazing Debut Album “Serendipity” !!
DISC REVIEW “SERENDIPITY”
日本に舞い降りた、若干12歳の天才美少女ギタリスト Li-sa-X が記念すべきデビュー作 “Serendipity” をリリースしました!!穢れなき天使が紡ぐ圧倒的なフレーズの数々は、世界に賛嘆の嵐を巻き起こしています。
幼少時から父親のプレイを子守唄として育った Li-sa-X は、インタビューにもあるように、5歳で本格的にギターを手にします。8歳であの Paul Gilbert に認められ、オンラインギターレッスンに特待生として招待されたというのですから、天賦の才が備わっていることに疑いの余地はないでしょう。
実際、投稿したパフォーマンス動画は世界中のギター/ロック・ファンを驚愕させ瞬く間に400万回以上の再生を記録。これまでに「へヴィメタルの未来を担う天才少女10人」(米MTV)や「将来が楽しみな名キッズ・ギタープレイヤー10選」(米VH1)、「今年(2014年)最も話題の動画1位」(米ギター・ワールド誌)などに選出されるという快挙を演じてきたのです。しかし彼女は慢心することなく日々進化を続けて来ました。”素敵な偶然”、”予期せぬ幸運” といった意を宿す “Serendipity” というタイトルには、これまでの出会い、応援、優しさ、幸運に対する Li-sa-X からの大きな感謝が込められているのです。
アルバムは、Li-sa-X 初のオリジナルトラックにして作品のタイトル名を冠した “Serendipity” で幕を開けます。ダイナミックなリフワークにファストなリック絡める師匠 Paul Gilbert 譲りのテクニカルなテーマは、マイスター Guthrie Govan を想起させる奔放にアウトするフレージングをも伴いながらマジカルな瞬間と至上のエキサイトメントを運びます。正確なピッキングから生み出されるクリエイティブなアイデアの洪水は、12歳らしい遊び心や瑞々しい感性と一級品のテクニックを包含し、世界に新たなギターヒロインの堂々たる誕生を告げているのです。
“温故知新”。Li-sa-X が演奏家、ミュージシャンとして優れている点はその一言に集約されます。ゲストに迎えた Paul Gilbert, POLYPHIA。さらに “人生を変えた5枚のアルバム” を見れば分かるように、Mr. BIG から PERIPHERY、Guthrie Govan から Jason Richardson まで、世代を超えた色彩豊かな影響はしっかりと彼女の宇宙に血肉として根づいています。実際、トラディショナルな Instru-metal に思える “Serendipity” の中にも、中間部にはモダンで美麗なアトモスフィアをさらりと織り込み、楽曲に立体感を創出しているのですから、その感性の柔軟さには驚くばかりですね。
童謡にプログレッシブで大胆なアレンジを施したアルバムクローサー “アルプス一万尺” は、彼女の未来を約束する楽曲にも思えます。ピアノやヘヴィーリフを巧みに配置し目まぐるしくも耳を惹きつけ離さない、万華鏡のようにカラフルな一曲には、スマートかつキャッチーな清新なるギターの可能性、POLYPHIA ともシンクロするモダンな感覚が息づいています。
クリケットやハーモニクスを巧みに使用し、ニュアンスやアーティキュレーションにまで強く拘った演奏からは、”聴かせる” こと、”楽曲” にプライオリティーを置いた Li-sa-X のギターに対する凛とした考え方が伝わりますね。オリジナルを増やすという彼女の決意も実に楽しみです。
Li-sa-X ワールドへの素晴らしき招待状となった “Serendipity”。今回弊誌では彼女にインタビューを行うことが出来ました。最近ではCMでもお馴染みとなりましたね!どうぞ!!
Li-sa-X “Serendipity” : 9.5/10
INTERVIEW WITH Li-sa-X
Q1: まずは、ギターを始めたきっかけについて教えていただけますか?
【Li-sa-X】: 小さい頃からパパが楽しそうにギターを弾いてるのを見ていて、自然と自分もやってみたいと思いました。
最初はパパと一緒に遊ぶおもちゃのような感じでした。
そして5歳からちゃんと練習を始めました。
Q1: First of all, what inspired you to start playing guitar?
【Li-sa-X】: Since I was little, I was watching Dad playing the guitar happily and I wanted to do it myself naturally.
At first it was like a toy playing with my dad.
And I started practicing properly since I was 5 years old.
Q2: Li-sa-X さんの年齢で、ここまでテクニカルかつ印象的なフレーズをシュレッドするギタリストはほぼいないと断言しても良いように思えます。故に世界中から注目を浴びているわけですが、普段はどんなトレーニングをされていますか?
【Li-sa-X】: 普段の練習は、まずルーティンとして以前にカバーした曲を弾きます。
次にいま課題にしていいる難しくて速いフレーズを練習します。
最後にポール・ギルバート先生からのオンラインレッスンのお題を練習します。
ポール先生のレッスンでは速弾きは全くやりません。昔の名曲を題材にした、コードワークやリズム、ニュアンスについてのレッスンです。
1日の練習時間は1時間半~2時間くらいです。
Q2: What kind of training do you usually do? Also, how long are you practicing on a day?
【Li-sa-X】: As usual practice, I will play the song I covered earlier as a routine.
Next I will practice the difficult and fast phrases that I am currently working on.
Finally I will practice the subject of online lessons from Professor Paul Gilbert.
In Professor Paul’s lesson, I do not play fast. It is a lesson about code work, rhythm, nuance, which used the old classics as a theme.
The practice time of a day is about one and a half hours to two hours.
Q3: 目指している、リスペクトしているギタリストを教えてください。やはりファストなプレイ、”速さ”にこだわりがあるのでしょうか?
【Li-sa-X】: 目指しているのはポール・ギルバートさんです。とてつもなく巧くて、どんなに速くても全ての音がクリアです。あと、とってもキャッチーな曲やフレーズを作れるからです。
他に好きなのはポリフィアのティムさんとスコットさんです。聴いてスグに分かる独特のニュアンスを持っているからです。
尊敬するのはガスリー・ゴーヴァンさんです。アドリブの音使いが凄いと思うからです。
速くて音の跳ぶプレイは私自身が聴いていてドキドキするので、そういう風に弾けたらいいなーと思っています。
Q3: Please tell me which guitarist you are aiming, respecting. And why? After all, is there attention to “fast” play?
【Li-sa-X】: It is Paul Gilbert who is aiming at. It is extraordinarily successful, all sounds are clear no matter how fast. Also, he can make very catchy songs and phrases.
Another thing I like is polyphia Tim and Scott. They have a unique nuance that you can understand by listening.
I respectMr. Guthrie Gorven. I think that his improvisation is amazing.
I am excited about fast and skipping sound as I listen to it, so I wish I could play it like that.
Q4: では、素晴らしいデビューEP “Serendipity” について話しましょう。”Serendipity” とは、素敵な偶然、予期せぬ幸運といった意味を持つ言葉ですが、なぜこのタイトルを選んだのでしょう?
【Li-sa-X】: 8歳の時にYouTubeにアップした『Scarified』のカバー動画がキッカケで、ポールさん本人からメッセージを貰い、オンラインレッスンに特待生として招待していただいて、同じステージにも立たせていただいて、またそれが色んなメディアに取り上げていただいて。
そして今回デビューEPを出させてもらえたのも、全て予想していなかった幸運です。
私はそんな幸運をもたらしてくれた、応援してくれる方への感謝の気持ちを込めてこのタイトルにしました。
Q4: Let’s talk about a great debut EP “Serendipity”. “Serendipity” is a word that has meaning such as nice coincidence, unexpected good fortune, why did you decide on this title?
【Li-sa-X】: Cover movie of “Scarified” uploaded to YouTube when I was 8 years old was a beginning, I got a message from Paul himself, invited me as a special student in an online lesson, and let me stand on the same stage, Take it up in various media.
And I was fortunate that I had not anticipated all that made this debut EP out.
I made this title with gratitude to those who support me who brought such luck.
Q5: 収録曲はどのように選びましたか?その Paul Gilbert 本人を迎えた “Scarified”、POLYPHIA が参加した”CHA-LA HEAD-CHA-LA” などゲストミュージシャンも豪華ですね?
【Li-sa-X】: 『Serendipity』…デビューEPには必ずオリジナル曲を入れたいと思いました。これは私が頑張って初めて作曲した曲です。
『Scarified』…これは私にとって運命的な曲なので、今回はぜひポール先生とツインリードでやれたら、とお願いしたら引き受けて貰えました。
『CHA-LA HEAD-CHA-LA』…ポリフィアにもぜひ参加してほしくて、来日した時に彼らが「ドラゴンボールが好き」と言っていたのを思い出してこれにしました。
『Dance of Eternity』…自分にとって思い切り難しい曲に挑戦してみたくて、これを選びました。
『アルプス一万尺』…他のカバー曲が割とストレートカバーなので、誰もが知ってるメロディーで、アレンジに凝ったのをやろうと思いました。
Q5: How did you choose the recorded song? Guest musicians is gorgeous, such as “Scarified” who greeted Paul Gilbert himself, “CHA – LA HEAD – CHA – LA” where POLYPHIA participated, isn’t it?
【Li-sa-X】: “Serendipity” … I definitely wanted to put original songs in my debut EP. This is the song I composed for the first time I tried hard.
“Scarified” … This is a fateful song for me, so if I definitely can do with Twin Reed with Professor Paul this time, I was able to underwrite it.
“CHA-LA HEAD-CHA-LA” … I wanted Polyphia to participate by all means, and when they came to Japan I remembered that they said “I like Dragon Ball.”
“Dance of Eternity” … I wanted to try something hard for me, chose this.
“Yankee Doodle” … Because other cover songs are quite straight as a cover, I thought that it was a melody that everyone knew, I decided to make it fancy.
Q6: カバーも勿論クールですが、”アルプス一万尺”のプログレッシブなアレンジや、オリジナル曲 “Serendipity” の堂々たる仕上がりにも感銘を受けました。この作品で特にこだわったポイント、プレイ、テクニックなどを教えてください。また、これからさらにオリジナルナンバーを増やすことは考えていますか?
【Li-sa-X】: 『Serendipity』は初めてのオリジナルで、名刺がわりになるように、いま自分の出来るテクニックとアイデアを詰め込むだけ詰め込みました。
聴いた人が楽しくなる曲にしたかったので、プレイバックを聴いた時に自分で「ぷぷっ」って吹き出してしまった間違いをヒントに作ったフレーズが結構あります。
『アルプス一万尺』は展開が楽しい曲にしたくて、元のメロディのテンポを倍にしたり半分にしたりオクターブを変えたりしながら面白そうな音を入れていきました。「トムとジェリー」みたいな昔のアニメのサウンドトラックと大好きなプログレッシブロックを混ぜたイメージです。
オリジナル曲はこれからどんどん作っていきたいと思っています。
Q6: Although the cover is of course cool, I was also impressed by the progressive arrangements of the “Yankee Doodle” and the amazing original song “Serendipity”. Please tell us points, play, techniques etc. that you particularly stuck with this work. Also, are you thinking about increasing the original number from now on?
【Li-sa-X】: “Serendipity” is the original for the first time, just like stuffing business cards, I just pack my technique and ideas now.
I wanted to make the songs that made the listeners fun, so there are quite a few phrases that made a hint at the mistake that laughed by myself when I heard playback.
“Yankee Doodle” wanted to make it a fun song that expanded, doubled the tempo of the original melody, halved it, or changed the octave and put some interesting sounds. It is an image that mixed the soundtrack of an anime called “Tom and Jerry” and my favorite progressive rock.
I’d like to make original songs more and more from now.
Q7: ちなみに、学校ではどんなキャラクターなんでしょう?お友達は Li-sa-X さんがギタリストであることにどんな反応をしていますか?
【Li-sa-X】: 学校では…普通です(笑)。友達とは聴いてる音楽に共通点があんまりないので音楽の話はほとんどしませんね。
テレビに映った時は「すごいね」とか「見たよ」と言ってくれます。
Q7: By the way, what are you like at school? How does your friend react to Li-sa-X being a guitarist?
【Li-sa-X】: At school … It is normal, haha. I do not talk about music with friends because I do not have much in common with the music I’m listening to.
When they see me on TV, they says “wow amazing” or “I saw you”.