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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【TENGGER CAVALRY : NORTHERN MEMORY, VOL.1】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NATURE G. OF TENGGER CAVALRY !!

“The Whole World Know About The Mongol Invasion To Asia. But They Don’t Know That Long Before Mongolia, Countless Nomads Has Been Doing That, Meaning Invading And Immigrating To Northern China for Centuries. We Would Like To Bring Some Light To This Forgotten History To People.”

DISC REVIEW “NORTHERN MEMORY, VOL.1”

2017年の12月。遊牧民のメタルを世界に誇示する TENGGER CAVALRY の “ハン” Nature G. は、ニューヨークにそびえ立つ摩天楼の屋上に佇んでいました。
「実は元所属していたレーベルから法的な脅しのメールを受け取っていたんだ。まるで独裁者のような態度で、僕たちの10枚のアルバムの権利全てを彼らのものにしようとしてね。クソッタレさ。」
酒に酔い、惨めな気持ちでスマートフォンを眺めていた Nature G. は、自然に溢れ慣れ親しんだ内モンゴルから、現代的で雑然としたニューヨークへと居を移した憂鬱、そしてレーベルの過度な要求によるストレスが重なり自殺を試みようとしたのです。
現れた警官たちは、真摯に彼を心配していました。少しだけ救われたような気持ちで自殺を思い直した Nature G. は、そうして SNS に事の顛末をポストしたのです。
その投稿は大きな反響を呼びました。何より、Nature G. 宛に送られた300通を超えるメッセージは、その全てが同様に自殺を考えたり試みた経験のある友人やファンからだったのですから。
当時のインタビューで Nature G. は大きなショックを受けたことを明かしています。「みんな表面上は口にしないんだよ。完璧な人間であるかのように振舞ってね。だけど実際は、誰もが苦しんでいる。」
変化の必要性を痛感した Nature G. は決断を下します。現所属の老舗レーベル Napalm Records の助力とアドバイスを得て、問題を引きずっていたバンドを一旦解散すると、彼はオースティンへと旅立ちます。オースティンの優しいムードは Nature G. を惹き付け、風薫る草原は故郷モンゴルを思い起こさせました。そうして彼は里帰りの旅を決意するのです。
故郷で出会った力強い馬と人との営みは、Nature G. が TENGGER CAVALRY を結成した原点を見つめ直し、創造性の復活に大きな役割を果たしました。
「結局、馬を中心とした文化にインスパイアされているんだ。それがルーツなんだよ。動物と自然を愛する人達のための音楽さ。それが僕が音楽を書いている理由なんだからね。」
故に復活を遂げた TENGGER CAVALRY にとって、モンゴルへの報恩は当然、最優先事項となりました。実際、Nature G. はヴァイキングメタルの英雄たちが、祖国の遺産を誇りを持ってメタルと融合させていることにインスピレーションを受け、そのメンタリティーに賛辞を惜しみません。
「全世界が、モンゴル帝国のアジアへの侵攻を知っているよね。だけど、それ以前のモンゴルについてはよく知られていない訳だよ。無数の遊牧民族が何世紀にも渡って跋扈し、侵略し、中国北部に移住していったんだ。だから僕たちは、この忘れられた歴史に光を当て、みんなに知ってもらいたかったんだよ。」 そうして届けられた最新作 “Northern Memory, Vol.1” は、誇り高き遊牧民のレガシーを現代へと伝える高潔な絵巻物。
モンゴル帝国かつての栄華を誇示するように、繰り広げられるエピックはバンドのトレードマークであるモンゴル、中国の伝統音楽のみならず、中央アジアのフォークミュージックまでをも抱きしめています。
“砂漠のサウンド” と Nature G. が語るように、これまでのフォーキーなメロデスサウンドにマシナリーで無慈悲なイメージを加えた新生 TENGGER CAVALRY のサウンドスケープは、まさしく、広大なアジアが湛える荒涼と哀愁の一面まで素晴らしくカバーしているのです。
それは RAMMSTEIN の復活にも呼応する、伝統音楽とメタル、アジアと欧米、優雅と獰猛、自然と科学技術、古と現代、そして人の心、魂を巡る旅。時おり耳を捉える、ホーミーの響きも胸を抉ります。
今回弊誌では、Nature G. にインタビューを行うことが出来ました。「僕たちはいつも、ヘヴィーメタルと僕たちの文化を融合させたいと思っていたんだ。北京と内モンゴルは深く成熟した文化と遊牧民の歴史をシェアしているからね。」 どうぞ!!

TENGGER CAVALRY “NORTHERN MEMORY, VOL.1” : 9.7/10

INTERVIEW WITH NATURE G.

Q1: This is the first interview with you. So, at first, could you tell us about the band and yourself? First of all, what made you open the door to metal from Inner Mongolia and Beijing?

【NATURE G.】: We always wanted to make heavy metal with our own culture. Beijing and Inner Mongolia share a deep mutual culture: nomadic history. Formed in 2010, we started the Mongolian metal scene with Nine Treasures band back then and started growing then I relocated to nyc in 2013.

Q1: 本誌初登場です!まずは北京、そして内モンゴル自治区という一見メタルと繋がりの薄そうな場所から、メタルワールドへの扉を開けたきっかけについてお話ししていただけますか?

【NATURE G.】: 僕たちはいつも、ヘヴィーメタルと僕たちの文化を融合させたいと思っていたんだ。北京と内モンゴルは深く成熟した文化と遊牧民の歴史をシェアしているからね。
結成したのは2010年だった。NINE TREASURES とまさにモンゴリアンメタルシーンを立ち上げたんだ。それから成長を続けて、2013年にニューヨークへと移り住んだんだよ。

Q2: How did Tengger Cavalry come to be? What’s the meaning behind your band name Tengger Cavalry?

【NATURE G.】: It means the army of sky god. As the name suggested, we want to reflect our cultural reference, the shamanism, as well as the warrior spirit and the aggression of metal.

Q2: バンド結成の経緯や、TENGGER CAVALRY というバンド名について教えていただけますか?

【NATURE G.】: TENGGER CAVALRY とは、”The Army of Sky God” 天空神の軍隊という意味なんだ。
そのバンド名が提示するように、僕たちはモンゴルの文化やシャーマニズムを反映したかった訳さ。同時に、メタルのアグレッションとウォーリアースピリットもね。

Q3: You are often called as “Mongolian Metal”. Actually, I feel Mongolian folk and metal really fit so well. How did you come up the idea of mixing metal and traditional Mongolian folk music?

【NATURE G.】: You know long ago before the band was formed I was there playing around the Mongolian fiddle on top of a metal riff and suddenly I realized it is an amazing combo. Why not make it a thing? That’s how it came to life.

Q3: それにしても、モンゴルの伝統音楽とメタルは実にマッチしていますね!

【NATURE G.】: そうだね。このバンドを始める遥か以前から、僕はモンゴリアンフィドル (馬頭琴) をメタルのリフに合わせて弾いていたんだよ。
そして突如、その2つのコンボがあまりに素晴らしいことを悟った訳さ。じゃあやらない手はないよね?そこから、メタルとモンゴル伝統音楽の融合が実現したんだよ。

Q4: So, I read moving to NYC made sank you into a dark depression. You went to the top of a building on New York’s Roosevelt Island with the intent of jumping off. What a horrible experience. What happened then? Are you OK now?

【NATURE G.】: Yeah thx for asking. We got a legal threatening email from our ex label with very dictator attitude trying to claim all our 10 albums to themselves. What a dick. I thought “I’m in America to chase my music dreams…and they’re just going to take that away”. Luckily with our lawyers help we figured it out.

Q4: 内モンゴルからニューヨークへと居を移したことで、ダークな憂鬱へと沈んでいったそうですね?飛び降りまで考えて、ルーズベルト島のビルの屋上にも登ったとお聞きしました。
恐ろしい体験ですが、現在は良い方向に向かっていますか?

【NATURE G.】: うん、気にかけてくれてありがとう。実は元所属していたレーベルから法的な脅しのメールを受け取っていたんだ。
まるで独裁者のような態度で、僕たちの10枚のアルバムの権利全てを彼らのものにしようとしてね。クソッタレさ。夢を追うためにアメリカに来たのに、奴らはそれを奪い去ろうとしていると思ったね。幸運なことに、僕たちの弁護士が解決に一役買ってくれたのさ。

Q5: OK, let’s talk about your newest record “Northern Memory, Vol.1”. It seems this is a concept album based on the history of the waves of nomadic tribes (Hunnu, Cian-Bi, Khi-tan), right? Could you please talk about the stories?

【NATURE G.】: The whole world know about the mongol invasion to Asia. But they don’t know that long before Mongolia, countless nomads has been doing that, meaning invading and immigrating to Northern China for centuries. We would like to bring some light to this forgotten history to ppl.

Q5: では最新作 “Northern Memory, Vol.1” について話しましょう。匈奴、鮮卑、契丹といった遊牧民族の歴史を描いたコンセプトアルバムのようですね?

【NATURE G.】: 全世界が、モンゴル帝国のアジアへの侵攻を知っているよね。だけど、それ以前のモンゴルについてはよく知られていない訳だよ。
無数の遊牧民族が何世紀にも渡って跋扈し、侵略し、中国北部に移住していったんだ。だから僕たちは、この忘れられた歴史に光を当て、みんなに知ってもらいたかったんだよ。

Q6: We know some Mongolian folk instruments close to Japanese traditional instruments. Actually, what kind of traditional instruments did you use in “Northern Memory, Vol.1”?

【NATURE G.】: With this album, in comparison to the traditional approach of Mongolian and Chinese folk tunes, we used many traditional central Asian folk elements, giving it a ‘desert-like’ sound. Morin Khuur: Mongolian Horse fiddle. Dombra: two string guitar like instrument from Kazakhstan, Jaw harp, and Native American flute.

Q6: モンゴルの伝統楽器には、日本古来の楽器と共通点も見て取れます。”Northern Memory, Vol.1″ で使用した楽器について教えていただけますか?

【NATURE G.】: このアルバムでは、僕たちの伝統であるモンゴルと中国のフォーク音楽と比肩して、中央アジアの伝統音楽も取り入れたんだよ。”砂漠のような” サウンドを求めてね。
“Morin Khuur” はモンゴルの馬頭琴だよ。そして “Dombro”。カザフスタンの2弦ギターのような楽器さ。あとは “Jaw Harp” (口琴)、ネイティブアメリカンフルートだね。

Q7: When I watch your Music videos, I feel your love, respect about the nature and animal of Mongol. Do you think that is your big inspiration of your music?

【NATURE G.】: Absolutely. It’s all about Shaman, nature. Horse and warrior spirit. When you’re working with animals, you’ve got to be really patient, and you’ve got to be really brave. It’s horse-culture inspired music. That was the root. It’s for people around the world who love animals and who love nature…that’s the reason why I was writing music.

Q7: TENGGER CAVALRY の MV からは、モンゴルの大自然や動物に対する愛情、リスペクトが溢れていますね?
実際、作品のインスピレーションとして大きな部分を占めているのでしょうか?

【NATURE G.】: 間違いなくね。僕たちの楽曲は、全てがシャーマン、自然、馬、そしてウォーリアースピリットについてなんだからね。動物と暮らしていると、辛抱強くならなければいけないんだ。それに真に勇敢にもなるね。
結局、馬を中心とした文化にインスパイアされているんだ。それがルーツなんだよ。動物と自然を愛する人達のための音楽さ。それが僕が音楽を書いている理由なんだからね。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED NATURE G.’S LIFE

SLIPKNOT “IOWA”

ARCH ENEMY “WAGES OF SIN”

METALLICA “METALLICA”

TURISAS “BATTLE METAL”

RAMMSTEIN “HERZELEID”

MESSAGE FOR JAPAN

Looking forward to play for you guys in Japan soon!

日本でプレイするのを楽しみにしているよ。すぐに会おう!

NATURE G.

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NAPALM RECORDS

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