タグ別アーカイブ: Power Metal

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CAIN’S OFFERING : STORMCROW】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JANI LIIMATAINEN OF CAIN’S OFFERING !!

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Finnish Melodic Power Metal super team set to come to Japan on February 2016 !! Don’t miss the night when legendary Liimatainen, Kotipelto, and Johansson will get together !!

フィンランドからメロディックパワーメタルのスーパーチーム CAIN’S OFFERING が来年の2月に初来日を果たします!!
CAIN’S OFFERING は元々 SONATA ARCTICA の傑作 “Silence” 制作時のメンバーで、後に脱退した Jani Liimatainen と Mikko Harkin が中心となり STRATOVARIUS の Timo Kotipelto, NORTHER, WINTERSUN の Jukka Koskinen を加えて2009年に結成したスーパーバンドです。参加メンバーの名に恥じない良質なデビューアルバム “Gather the Faithful” をリリースしましたが以降しばらく音沙汰がありませんでした。
ところが昨年末あたりからチラホラと再始動の予兆が現れ始め、遂に今年の春に2ndアルバム “Stormcrow” をリリース。Mikko と Jukka が脱退し、新たに myGRAIN の Jonas Kuhlberg とあの Jens Johansson が加わって制作されたこの新作が実に素晴らしいのです。デビュー作 “Gather the Faithful” の方向性を引き継ぎながらも、よりメロディックでよりスピーディーになった “Stormcrow”、このスケール感、楽曲の充実度は見事としか言いようがありません。今の SONATA ARCTICA より SONATA ARCTICA していると拳を握りしめたファンがほとんどでしょう。加えてシンフォニックな要素も充実しており、新たなファンを取り込むことも期待出来ると思います。
Timo Kotipelto の声域を熟知した上で、低音域から高音域まで彼の良さを”無理なく”発揮させる Jani のメロディーラインとそれに応えた Timo のボーカル、そして勿論ギタリスト不作の2000年代に1人気を吐いた Jani の彼らしい考え抜かれソフィスティケートされたリードプレイ。メロパワファンなら必聴の1枚と言えるのではないでしょうか。
今回弊誌ではその Jani Liimatainen にインタビューを行うことが出来ました。SONATA ARCTICA や STRATOVARIUS にも言及、彼の優しい人柄があらわれたようなメタルファン必見の内容だと思います。どうぞ!!

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MMM RATING⭐️

CAIN’S OFFERING “STORMCROW” : 9,2/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KAMELOT : HAVEN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH THOMAS YOUNGBLOOD OF KAMELOT!!

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FLORIDA-BASED PROG/POWER METAL GOD, KAMELOT HAS JUST RELEASED THEIR THE NEWEST ALBUM “HAVEN”!!

結成は 1991年。今年で記念すべき25周年を迎えるシンフォニックなUS産 POWER/PROG METAL バンド KAMELOT。その存在感は作品を重ねるごとに増し、今では押しも押されぬ POWER METAL の代表的なバンドになりました。ただ彼らの歩んできた道は決して平坦ではなく、”POETRY FOR THE POISNED” 発表後バンドの顔であり KAMELOT サウンドの体現者であったボーカル ROY KHAN がメンタルの問題から突然脱退し騒然となった事は記憶に新しいですね。新任は SEVENTH WONDER の TOMMY KAREVIK。実力者であることは判っていましたが、はたして KAMELOT に合うのだろうかと多くのファンがヤキモキしながら待ちわびた前作 “SILVERTHORN” はトミーが KAMELOT に合わせ込んできた印象。違和感は驚くほど少なかった気がします。それから3年。最新作 “HAVEN” がリリースされました。前作ですでに感じていた事ですが、 ロイの脱退によりソングライティングチームがロイ/トーマスからトーマス/オリバーに移行。”GHOST OPERA” 以降増していた、良く言えば芸術性の高い悪く言えばとっつきにくいロイ色が減退しています。今作はキーボーディストの OLIVER PALOTAI がさらに積極的に関わる事でゴシック色を強め、妖艶さから美しい歌メロにシフトが完了したように感じました。傑作 “BLACK HALO” とはまた違ったベクトルを持った名作の誕生です。ギタリストでメインソングライターの THOMAS YOUNGBLOOD は決してシュレッダーではないですし、リフメイカーと言う訳でもありません。そこが物足りないというプログメタルファンもいるでしょう。ただストリングス、クワイア、コンセプトを駆使して KAMELOT 独特の世界観を構築する事に関しては並々ならぬ才能を持った総合プロデューサー的彼の手腕はやはり高く評価されて然るべきだと思います。THOMAS に話が聞けました。なぜかロイに関する質問はNGでしたがどうぞ!!

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PICK UP ARTIST + INTERVIEW 【ORDEN OGAN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH SEEB OF ORDEN OGAN !!

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THE FUTURE OF POWER METAL !! MODERN GERMAN POWER METAL BAND ORDEN OGAN IS BACK WITH “RAVENHEAD” !! MORE METAL, MORE CHORUSSES,  MORE ORDEN OGAN!!

ジャーマンメタル。現代ではほぼ死に絶え、古から活動を続けるシーラカンスのようなバンドだけが暖かいファンに見守られながら水槽の中でのみその生存を許されたジャンル。時は流れ2010年代。突如としてメガ進化を遂げ水槽から飛び出し世界に衝撃を与えたバンドが現れました。ORDEN OGAN。BLIND GUARDIAN, RUNNING WILD といったジャーマンメタル直系の世界観、メロディーセンス、大仰さを引き継ぎながらモダンでプログレッシブな要素を大胆にに導入しまさにパワーメタルの未来といった存在になりつつあります。端的に言えばまずギターが上手い。ジャーマンメタルの9割はギターが下手、失礼アイデアが貧困でそれがシーラカンス化を生んだ要因の一つな訳ですが、OOの TOBI は LAMB OF GOD や CHILDREN OF BODOM のような現代的なリフやリードをバシバシ盛り込み楽曲にアクセントとエキサイトメントを持ち込む事に成功しています。同時にシンフォニックやフォーク/ヴァイキング、具体的には WINTER SUN, MOONSARROW, ENSIFERUM といったバンドと共鳴するような素養も併せ持ちここ日本でも彼らのオルデンがオーガンするのは最早時間の問題ですね。今回、弊サイトでは新作にして最高傑作、全ての面でパワーアップを果たし主なレビューでも高評価連発のキラーなアルバム “RAVENHEAD” についてボーカル、ギター、キーボードを担当する SEEB に話を聞く事が出来ました。

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PICK UP ARTIST + INTERVIEW 【MACHINAE SUPREMACY】


EXCLUSIVE : INTERVIEW WITH MACHINAE SUPREMACY

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SWEDISH  “SID METAL” MACHINAE SUPREMACY RELEASED AWESOME CONCEPT ALBUM ‘PHANTOM SHADOW’!!

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【”SID METAL”】

MACHINAE SUPREMACY の新譜 ‘PHANTOM SHADOW’ が素晴らしい出来です。彼らを語る時、まず注目されるのがそのオールドスクールなゲーム音楽的サウンド、所謂 CHIPTUNE を大胆に導入している点でしょう。確かにそれは彼らの重要なアイデンティティーだと思います。ただ近作の彼らは AMARANTHE 擁するメジャーの SPINEFARM RECORDS と契約を果たしたという事もあり、より多くのファンにアピールするであろうスケールの大きいメタルへとシフトしている気がします。とにかくアルバムを通してメロディーの充実度が尋常ではないです。スウェーデンは数々の豊潤なるメロディックロック/メタルバンドを輩出してきましたが、案外彼らこそその正統後継者なのかもしれませんね。勿論、彼らならではの CHIPTUNEに加えてシュレッドギター、ストリングス、女性ボーカルなど数々の”ギミック”もこの大作を彩り豊かなものにしています。折角の機会なので NINJYA MAGIC KAWASAKE YAMAMOTO の話だけは絶対に聞こうというニンジャ・スレイヤーの覚悟でインタヴューを行いました。どうぞ。

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