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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【tricot : 3】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH tricot !!

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The Best Girls Trio On Earth, tricot Makes Math-Rock Great Again With Their New Milestone “3” !!

DISC REVIEW “3”

日本のマスロック/ポストロックのランドマークとなった歴史文化都市、京都から世界へと進出し快進撃を続けるガールズトリオ tricot が時代を切り拓く一撃 “3” をリリースしました!!ポップ、パンク、そしてプログまで取り込んだ前人未到の方程式は世界を驚かせるに充分なインパクトを纏っています。
日英米同時リリースとなった最新作 “3” は、インタビューにもあるようにバンドが最も自由を謳歌した「何でもアリ」な作品に仕上がりました。ドラムス komaki♂ 脱退後リリースされた “A N D”, “KABUKU EP” は共に数名のサポートドラマーたちと共に制作されましたが、今作ではライブのサポートも務める吉田雄介氏がほぼ全ての楽曲でプレイ。フレキシブルにトリオの意思に反響するセンシブルなドラムスを得て、バンドはその野性味と知性を最高の形で開花させたと言えるかも知れませんね。
勿論、変幻自在なリズム、マスマティカル(数学的)な変拍子の洪水がシンボルとなり、特に海外では “マスロック” “Math-rock” と称される tricot の音楽ですが、多彩を極めるのはリズムだけではありません。”3″ で確かに実現したカラフルで鮮やかな楽曲群、世界観はしなやかにバンドの成熟、進化を伝えています。
また、tricot のその自由な実験精神は CD のパッケージングにも表層化しています。ブックレットもアートワークもなく、透明のケースにただ “3” と書かれただけのミニマルパッケージ盤(1500円)と同時に、クリエイター・チョーヒカルとのコラボレーションによるアートボックス、999枚限定デラックス盤(4500円)を用意。「今通常盤として世に出されている形が果たして今もみんなにとって通常であるのか」。拡散するリスナーの要望と改革の進まぬ音楽産業の落差に疑念を抱き、一石を投じるバンドのチャレンジは実に潔く、大いに賞賛されるべきでしょう。
アルバムオープナー、園子温監督のオリジナルドラマに使用された “TOKYO VAMPIRE HOTEL” を聴けば、tricot がロックの持つ原衝動とインテリジェンス、そしてポピュラリティーをナチュラルに凝縮させていることに気づくはずです。楽曲の持つインテンシティー、パンキッシュな衝動、コンテンポラリーな展開は AT THE DRIVE-IN をも想起させ、その凄みはポストハードコアの領域へと達していますね。
進化の証である、ファストでアグレッシブな2分30秒が過ぎ去ると、バンドは別の顔を見せ始めます。メロディックでキュートな “WABI-SABI” はバンドの真骨頂であり、”TOKYO VAMPIRE HOTEL” の素晴らしきカウンターとして存在しています。tricot らしいポップなヴァースに色を添える楽器隊のコーラス、ハーモニーは楽曲に極上のアトモスフィアをもたらし、同時に生々しいサウンドプロダクションとリズムアプローチの妙は “マスポップ” のパイオニアであることを高らかに宣言しているのです。
実際、椎名林檎のリリカルなムードを内包する “節約家” にも言えますが、2人のギタープレイヤーが創造するインテンスは峻烈で、その意外性に満ちた休符の配置、スタッカートの切れ味、テンションノートの煌めきは作品のコアとして揺るがぬ存在感を放っています。
ダンサブルな “よそいき”、ジャズの息吹を吸い込んだ “DeDeDe”、ボーカルエフェクトや中国語まで活用した “ポークジンジャー” と実にバラエティーに富み色とりどりの作品において、トリッキーなバンドの魅力は “18, 19″ で最高潮に達します。
インタビューで語ってくれた通り、「やりたいこと詰め込んで全部やってやろう」という意気込みで制作されたチャレンジングな楽曲は、実に複雑怪奇。異なるイントロとコーラスのリズムに加え、突然のストップ&ゴーが多発する変則リズムの氾濫は、tricot のクリエイティビティとテクニックを完膚無きまでに見せつけています。特にアクティブでダイナミックなベースラインは群を抜いていますね。
さらにイントロのリズムを注意深く数えれば、”9・9・10・9″ と進行していることに気づくはずです。つまり、”18, 19” とは楽曲の拍子を表しており、タイトルや歌詞、そしてその淡いメロディーから不安定な青春時代の恋愛を想像するリスナーを見事煙にまいているのです。平然と宿された衝撃の”ダブルミーニング”。tricot の虜となる音楽ファンが後を絶たないのも納得ですね。
アルバムは、シンプルにスタートし徐々にコーラスやセブンスコードが重ねられて行く不思議で魅力的なポップチューン “メロンソーダ” でその幕を閉じます。人生を変えたアルバムを見れば分かる通り、貫かれるポップセンスは3人にとって不可欠で、そしてあまりに当然のものとして常に存在しているのでしょう。
今回弊誌では tricot の3人にインタビューを行うことが出来ました。4月には日本が誇るポストロック/ハードコアの祝祭 “After Hours” でプレイし、さらに8月には UK ポストロック/ハードコアの祭典 ArcTanGent への出演も決定しています。
余談ですが、「世に出回ってる tricot の楽譜はだいたい間違っている」そうなので、こちらも画期的な試み “目コピ動画” を公式ショップから購入してみるのも一興です。どうぞ!!

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tricot “3” : 9.9/10

INTERVIEW WITH tricot

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Q1: First of all, how was Japanese Post-rock, Hardcore festival “After Hours 17”? Was that different from other Japanese festivals?

【Motifour】: There is a feeling that we are slightly different, we don’t belong to both of them in a good meaning. I think that it is a strength in the sense that we have an impact in such a place. I hope not only impact, haha.

Q1: まずは先日ご出演された、日本で産声をあげたポストロック/ハードコアの祭典 “After Hours ’17” のご感想を聞かせていただけますか?
普段出演されている日本のフェスにおいて tricot はプログレッシブな存在だと思うのですが、あの場所ではむしろポップなバンドとしての役割を負っていたような気がします。どちらの舞台にも出演出来るのはバンドの強みですよね?

【Motifour】: どちらも良い意味で浮いているというか少しアウェイな感じはありますが、そういう場の方が燃えるのでインパクトで勝負出来るという意味では強みだと思います。インパクトだけになってなければ良いんですが(笑)。

Q2: Adding that, you’ll play at UK, ArcTanGent in August. Off course, you’ve played at lot’s of festivals in overseas. Do you think Japanese lyrics become a “barrier” to communicate with foreign audiences?

【Ikkyu】: For me, because I can express songs most naturally the Japanese lyrics I think. That it is easy to convey the tricot music and my feelings in the language rather than the wall.
It is an honor that regardless of the scale of the festival, regardless of whether it’s live in Japan or outside Japan, so I’d like to have fun with everything.

Q2: さらに8月には英国で “ArcTanGent Festival” に出演されますね!ポスターには tricot の名前が上段に大文字で書かれていて感動しました。EXPLOSIONS IN THE SKY や CONVERGE といった大物とも共演となりますが、意気込みを聞かせてください。
勿論、これまでも海外ツアー、さらには “Pohoda Festival” や “EXIT FESTIVAL” に出演されて来た訳ですが、日本語詞は海外のオーディエンスとの”壁”にはなっていませんか?

【Ikkyu】: 自分にとっては日本語詞が一番ナチュラルに歌を表現できるので壁ではなく言語の中で一番 tricot の音楽や私の感情を伝えやすい表現だと思います。
ライブができる事は日本国内外問わず、フェスの規模も関係なく光栄なことなので全力で楽しみたいと思ってます。

Q3: nuito, Uchuu Konbini, tricot…Kyoto seems to be center of Japanese Math/Post-rock. So, what is kyoto and it’s scene to you?

【Hirohiro】: Although two people other than Hiromi are from Shiga, they often played live in Kyoto in the band they were doing before tricot, and we met there and I think that it is the origin of tricot. Regarding the scenes, each members may be affected naturally, but tricot itself has never been conscious of it.

Q3: それにしても京都という場所はちょっと特別ですよね。以前だいじろーさんにインタビューを行った時も海外からの反響が凄かったのですが、活動を再開した Nuito や、勿論 tricot も京都出身で、海外から認められている日本の所謂 “ポストロック/マスロック” シーンの中枢となっている気もします。
tricot にとって京都という場所やその音楽シーンはどういった意味を持っていますか?

【Hirohiro】: ヒロミ以外の二人は滋賀出身ですが、それぞれ tricot 以前にやっていたバンドで京都でライブをすることも多かったし、そこで私たちが出会ったのもあって tricot の原点だと思います。
シーンに関しては自然にそれぞれが影響を受けているところもあるかもしれませんが、tricot 自体はそこを意識したことはないです。

Q4: Let’s talk about your newest record “3”. The record was released in two way. The one is simple package without artwork, booklet but convenient. Anothe is limited expensive edition. It seems the strategy fiting for the music industry now, right?

【Ikkyu】: Rather than the idea of ​​strategy, I felt like I was experimenting. I mean, I think there is a new normal form about releasing. I wonder if CDs released to the world as a normal board is really fulfilling for everyone still now. it was fun

Q4: では最新作”3″の話をしましょう。ブックレットもアートワークもなく、透明のケースにただ “3” と書かれただけのミニマルパッケージ盤(1500円)はかなりのインパクトですね!潔いです。ただ、同時に999枚限定デラックス盤(4500円)も用意されています。ある意味、CDが売れないと言われる今の時代性に合わせた戦略にも思えますが?

【Ikkyu】: 戦略という考えよりも、今通常盤として世に出されている形が果たして今もみんなにとって通常であるのか、新しい通常があるような気がして実験したような感じでした。楽しかったです。

Q5: Could you tell us about the theme of “3”?

【Motifour】: Especially, I have not decided the theme etc, but I think that it is the album that packages the “state” of the band at that time as it is, so in this case it is a simple purely enjoyed music / band I feel that feelings are the theme. So I made the title simple as it is “3”..

Q5: フルアルバムという視点から見れば、”T H E”、”A N D” と来て “3” というのは法則が変わったようにも思えますね。勿論、3人組の3枚目のアルバムな訳ですが、今回シンプルに “3” というタイトルに決めたのはなぜですか?アルバムにテーマのようなものは存在するのでしょうか?

【Motifour】: 特にテーマなどは決めていないのですが、その時その時のバンドの「状態」をそのままパッケージしているのがアルバムだと思うので、今回の場合だと純粋に音楽・バンドを楽しんで作ったシンプルな気持ちがテーマになっている気がします。
なのでタイトルもシンプルにそのまま “3” にしました。

Q6: Why did you fix the drummer to Yusuke Yoshida this time?

【Hirohiro】: I’ve been making songs and having live songs with a lot of drummers so far and I was able to experience a lot of experiences there. So it was always fresh and fun. But drummer audition as a trigger, I thought I’d love to do tricot with one drummer. So, I asked Mr. Yoshida.
Mr. Yoshida draws on what we want to do. I do not explain much, but Yoshida responds flexibly and it is very easy to do. And, fundamentally, his drum playing is fine!, haha.

Q6: komaki♂ さんが脱退してからの “A N D”, “KABUKU EP” では何人かのドラマーをゲストとして迎え制作されましたが、今作では基本的に吉田雄介さん1人がプレイしています。ドラマーを固定した理由、彼を加えた今回の曲作り、セッションの印象を教えてください。

【Hirohiro】: これまでたくさんのドラマーの方々と曲作りしたりライブしたりしてきて、そこで色々な経験もできたしいつも新鮮で楽しかったのですが、ドラマーオーディションをきっかけに一人のドラマーとよりガッツリ tricot をやっていきたいなと思い、吉田さんにお願いしました。
吉田さんは私たちのやりたい事を汲み取ってくれて、あまり説明などもしないのですが柔軟に対応してくれてとてもやりやすいです。そして根本的なことですがドラムがうまいです!(笑)。

Q7: The record opens up with “TOKYO VAMPIRE HOTEL” which is also the opening theme of the Amazon original drama “Tokyo Vampire Hotel”. Did a movie director, Sono Shion direct nominate tricot?

【Ikkyu】: After releasing the previous record “A N D”, there was a chance to talk with the director Sono, and I handed out the CD at that time. I think that this story is about a year since then, but suddenly I was got in touch by the director directly, and decided.

Q7: 作品は、Amazon オリジナルドラマ “東京ヴァンパイアホテル” のオープニングテーマでもある “TOKYO VAMPIRE HOTEL” で幕を開けます。ティーザーで派手な映像とリンクする楽曲には本当にワクワクしました。園子温監督が直々に tricot を指名したのでしょうか?

【Ikkyu】: 前作 “A N D” を出した後に園監督と対談させていただける機会があって、その時にCDをお渡しさせていただきました。今回のお話はそれから一年くらいは経っていると思いますが、突然監督から直接連絡をいただき決定しました。

Q8: How have you evolved since your previous release “A N D”?

【Motifour】: I feel that the strength of the shoulder has gone out, relaxed, I think that the feeling of “anything OK” is increasing more than ever.

Q8: “3” はとても自然体で作られたように感じました。確かにキャッチーですが、前作ほど歌モノにこだわっていないと言うか。リズムアプローチは勿論ですが、ボーカルエフェクトとか中国語とか、変な部分は変でいいやみたいな割り切り、潔さみたいな感覚があるような気がします。
実際にアルバムが完成してみて、前作からどういった部分が変化、進化したと思いますか?

【Motifour】: 肩の力が抜けた感じ、これまでより「なんでもアリ」感が増していると思います。

Q9: Could you tell us which songs you like best or are challenging with this album? tricot’s songs are often called “math-rock” in order to change its rhythm, but do you think you are involved with the genre?

【Hirohiro】: The most challenging songs are unanimously “18, 19”. I made this song at the training camp, but because the rhythm of the intro and chorus is different, I could not do that transformation and everyone was struggling with that. I did it when I was able to do it! Everyone was pleased, haha. I made this song with pleasure with the feeling that I will do everything stuffed in what I want to do.
Regarding math-rock, there are also many odd time signiture, and it is said to be math rock, (in particular from abroad) so it seems that it is so, I do not really conscious about it personally. It is a feeling that we do not know when tricot’s genre is asked. haha.

Q9: “18, 19” や “南無” などは、本当にこれどうやって考えているんだろうと思うくらい複雑で、だけどポップで、だからこそ癖になる訳ですが、このアルバムで最も気に入っている、もしくはチャレンジングだった楽曲を教えていただけますか?
tricot の楽曲はコロコロとその拍子を変えるため、所謂 “マスロック” と呼ばれることも多いですが、実際その括りはご本人たちにとってしっくりくるものですか?

【Hirohiro】: 一番チャレンジだった曲は全員一致で “18,19” です。この曲は合宿で作ったんですが、イントロとサビのリズムが違うのでその変換がなかなかできずみんなで格闘してました。できるようになった時はやったー!とみんなで喜びました。(笑)この曲はやりたいこと詰め込んで全部やってやろう、という感じで楽しみながら作りました。
マスロックという括りに関しては、確かに変拍子も多いし(海外からは特に)マスロックと言われるのでそうなんかなぁと思うぐらいで、本人的にはあんまり意識してないです。tricotのジャンルを聞かれると自分たちではわからないという感じです。(笑)

FIVE ALBUMS THAT CHANGED tricot’s LIFE

THE BEATLES “1”

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CREEPHYP “死ぬまで一生愛されてると思ってたよ”

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RINGO SHIINA “勝訴ストリップ”

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SYSTEM OF A DOWN “MEZMERIZE”

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DOMICO “深層快感ですか?”

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(IKYYU NAKAJIMA)

RINGO SHIINA “勝訴ストリップ”

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ACIDMAN “LOOP”

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NUMBER GIRL “NUM-HEAVYMETALLIC”

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FIONA APPLE “WHEN THE PAWN…”

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HATSUIKU STATUS “御起立ジャポン”

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(MOTIFOUR KIDA)

NUMBER GIRL “SAPPUKEI”

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SOUND SCHEDULE “イマココニアルモノ”

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10-FEET “4REST”

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ART-SCHOOL “MISSING”

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COPELAND “YOU ARE MY SUNSHINE”

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(HIROMI HIROHIRO)

MESSAGE FOR JAPAN

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“3” is gonna change your life, maybe. (Ikkyu Nakajima)

No matte what, please listen to “3”! (Motifour Kida)

Hi, we are tricot. Please listen to our 3rd album “3”! It will make you fun, maybe.(Hiromi Hirohiro)

“3”多分人生を変えることができます(中嶋イッキュウ)
“3”聴いてください、なにがなんでも。(キダ モティフォ)
初めましてtricotです。5/17に出た3rdアルバム”3″是非聴いてほしいです!聴いてると楽しくなります、きっと。(ヒロミ・ヒロヒロ)

tricot

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【NEGICCO : ティー・フォー・スリー】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH Negicco !!

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Organic Idol Group From Niigata, Japan, Negicco Has Just Released Ultimate-POP New Record “Tea For Three” !! Why Don’t You Try Kawaii Flesh Green Onions ?!

DISC REVIEW “ティー・フォー・スリー”

2003年から活動を続け、今年で結成13周年を迎える新潟が誇る”楽曲派”アイドル Negicco が、新作 “ティー・フォー・スリー” をリリースしました!!
昨年リリースされた2ndアルバム “Rice&Snow” は、様々な音楽誌、音楽サイトで2015年のベストアルバムにランクするモンスターアルバムでしたね。”ティー・フォー・スリー” は前作のポピュラーミュージックとしての完成度はそのままに、ソウル、ディスコサウンドを取り入れ大人の Negicco に進化したマイルストーン的作品に仕上がりました。プロデューサー connie さんは勿論、豪華なゲストプロデュース陣の仕事も実に印象的ですね。
レキシの池田貴史さんがプロデュースを手がけたアルバムオープナー “ねぇバーディア” は間違いなく今年最高のポップチューンとなるでしょう。「あなたに あなたに あなたに 恋したんです 好きになってもいいのかな もう止められないけど」松田聖子さんを想起させるエモすぎる王道アイドル曲は、しかし同時により深い広がりも備えています。
音楽ファンなら誰しも “ねぇバーディア” というタイトルから EARTH, WIND & FIRE の名曲 “September” を連想することでしょう。実際、「ねぇバーディア、覚えてる?」「あの9月の日の出来事」というセリフに加えて飛び出す”アノ”ギターフレーズは、見事な EW&F のオマージュとしてワクワク感を誘います。さらに勿論、「床の間置いてた愛の兜」は越前上杉家の直江兼続を隠喩しており、しっかりと新潟への愛情も示して見せているのです。大人も楽しめるアイドルソングとしての完成度は絶大ですね。
大人と言えば、Spangle call Lilli line が提供した “江南宵唄” は Negicco の新しい一面を披露した重要な楽曲です。セクシーで大人の色気を発する囁くような歌唱には、「本当の恋」を教えてくれるような淡い期待を感じてゾクゾクしてしまいますね。同じような感覚は、渋谷系とも言えるオシャレな “矛盾、はじめました” にも存在するように思います。
“土曜の夜は”を聴けば、Negicco こそが何十年にも渡って積み重ねてきた J-POP の担い手であることが分かるでしょう。80’sをモダンにアップデートしたかのような、山下達郎さんを想起させるビート、アーバンな曲調に Negicco の見事なコーラス、ハーモニーが溶け合います。アルバムを通して Negicco 3人の生み出すボーカルハーモニーは素晴らしく、歌唱面でも著しく成長を遂げていることが分かりますね。
OKAMOTO’S の手によるモータウン調の “SNSをぶっとばせ” では「あなたっていい人だけど まるでわたしの心は シェアできないの」などと見事に世相を反映していますが、総じて歌詞が心にスーッと入って来る作品でもありますね。ストリングスとピアノが絶妙な “おやすみ”~”私へ” の流れで幕を閉じるまで、”ティー・フォー・スリー” は常にリスナーにエモーショナルなメッセージを届け続けます。
決して、最近のアイドルシーンで持て囃されているような、奇を衒ったアルバムではありません。ただ粛々と、音楽の良さを追求した先に完成した、ハイセンスな2016年 J-POP の決定盤、代表作だと思います。今回弊誌では Negicco メンバー全員にインタビューを行うことが出来ました。7/30には NHK ホールでのコンサートも決定しています!ネギネギ!!

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Negicco “ティー・フォー・スリー” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【クウチュウ戦 (KOOCHEWSEN) : SUKOSHI FUSHIGI】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH RIYO OF KOOCHEWSEN !!

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Prog meets J-POP !! One of the brightest hope from Japan, KOOCHEWSEN has just released their great 2nd mini-album “Sukoshi Fushigi” !!

DISC REVIEW “SUKOSHI FUSHIGI”

70年代のプログロックとJ-POP/歌謡曲を融合し、見事現代に蘇らせた才能溢れる4人組 クウチュウ戦 が 2nd ミニアルバム “Sukoshi Fushigi” をリリースしました!!
最近の J-POP/ROCK シーンには ゲスの極み乙女 や パスピエ など、マスロックだったり、少しプログレッシブだったりする演奏と、なめらかでポップなサウンドを掛け合わせてセルアウトしたバンドが少なくありませんね。クウチュウ戦の音楽も確かにプログとポップの融合です。しかしそこにはもっと直接的で本質を捉えたプログロックからの影響が伺えます。
アルバムオープナー “光線” はまさに クウチュウ戦 を象徴するような楽曲です。YES や KING CRIMSON を想起させる、スリリングで複雑な所謂”キメ”のフレーズで幕を開けながら、楽曲は光の速さでその色を変えます。伸びやかだったりハスキーだったり、状況に応じて的確にその声質を使い分ける Vo/Gt、そしてメインソングライターのリヨさんが歌い上げる、優しくてどこか懐かしいメロディーは70年代や80年代の J-POP に通じますね。そしてその2つの要素が楽曲の中でカラフルに溶け合い、クウチュウ戦 を唯一無二のバンドに昇華させていると感じました。スリルとポップ。もしかしたら、WINGS の “Live and Let Die” に方法論は近いのかも知れません。
キーボード担当のベントラーカオルさんが手がけた “雨模様です” も非常に重要な楽曲だと思います。はっぴいえんどの遺産に再度光を当てるような試みが見事に成功していますね。後半の転調が実に効果的。「ですます調」を歌詞に使用しているのもポイントで、これははっぴいえんど、松本隆さんの歌詞に多く見られる手法です。さらに言えば、90年代にはサニーデイ・サービスがその手法を踏襲しており、彼らを発掘した渡邊文武氏がクウチュウ戦も手がけているのは偶然とも思えませんでした。
他にもロックの原衝動を喚起させる “台風” は John Frusciante も慄くようなプリミティブとインテリジェンスを内包したギターワークが必聴ですし、井上陽水さんが乗り移ったような “エンドレスサマー” での歌唱も見事。全曲にフックとテーマを備えた素晴らしいミニアルバムに仕上がっていますね。
今回弊誌ではリヨさんにインタビューを行うことが出来ました。”世直し”、”世界を浄化したい”・・・わかります。

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KOOCHEWSEN: “SUKOSHI FUSHIGI” 9.6/10

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