EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NICK DISALVO OF ELDER !!
“I’d Like To Think That We’re Channeling The Adventurous And Explorative Spirit Of The Prog Scene In The 70’s, But Not Directly The Sound. We Want To Be Our Own Band, But Also Push The Boundaries Of Our Own Creativity.”
DISC REVIEW “OMENS”
「僕は日本の浮世絵を購入したばかりでね。それをきっかけに、日本の文化について読んでいて”浮世”の意味を発見したんだ。読み進めるにつれて、僕がアルバムのために書いている歌詞と本当にシンクロしていて興味をそそられたよ。
住んだことのない場所についてはあまり多くは語れないけど、少なくとも僕の住む西洋世界では、人生に意味をもたらさない過剰な消費に執着し過ぎているように感じるね。必要のないものを買うために働いているように思えるよ。大きな家やファンシーな車を買い、意味のない人生を送り、ゴミ以外何も残さず死んでいく。
このアルバムの楽曲は、僕たちの多くが精神的奴隷として生きていることを悟り、人生を充足させるため自分自身の道を見つけることについて書かれているんだよ。」
前作 “Reflections Of A Floating World” リリース時のインタビューで、Nick DiSalvo はそう語ってくれました。古の日本に学び、物質世界よりも精神世界に重きを置く彼の哲学は、おそらく ALCEST の Neige とも通じています。
そして奇しくも、シンプルなストーナーアクトとしてスタートし、プログ/ヘヴィーサイケの方角へと舵を切った ELDER の音楽性は、ストーリーを喚起するシネマティックな創造と、ジャンルを縦横無尽に横断する精神性という意味でいつしか ALCEST と神話を共有できる数少ない語り部に成長を遂げていたのです。
「今日僕たちは、サウンドとアトモスフィアのスペクトルを広げて探求を続けている。だけど、君が “Omens” について “ブライト” で “アップリフティング” と評したのはとても興味深いね。だってこのアルバムのテーマはさっきも語った通り実にダークなんだから!まあ僕はいつも悲哀と喜びの2つの対照的な感情を描こうとしているんだ。そして両者のムードを全ての楽曲に落とし込もうとしているんだよ。」
前作で “浮世” の浄土を描いた ELDER は、”Omens” で対照的に欲望渦巻く物質世界の限界を鋭く描写することとなりました。さながら対となるレコードにも思える2枚のアルバム。その陰の “裏面” はしかし、映し出した深刻なテーマと反するように陽のイメージを以前とは比較にならないほどブライトに宿しています。
新たな輝きは明らかに、ANATHEMA, ALCEST, CYNIC といったモダンメタル/プログの革命家とも通じるように思えます。前作の時点でクラッシックプログ、クラウトロック、インディーからの影響がシームレスに芽生えるカラフルで多彩な浮世草子を創世していた ELDER ですが、その物語にシューゲイズやポストロックの息吹をふんだんに加えたことは確かでしょう。ただし Nick はその場所よりも、さらに純粋に澄み切ったプログジャイアントへの憧憬を隠そうとはしませんでした。
「彼らに比べて音楽的な才能が欠けているから、僕たちが直接的に YES の系譜に位置するかはわからないけど、彼らが僕たちの大きなインスピレーションと探求の源であることは間違いないね!どちらかと言えば、僕たちは70年代のプログシーンの冒険心と探究心を伝え、チャネリングしていると思う。サウンドを直接伝えているのではなくてね。」
ストーナーへの愛情を湛え、後ろ髪を引かれながらもその音心は確実にかつての恋人から遠ざかっています。実際、”Ember” は現代に突如として現れた “オルタナティブな YES” と表現したいほどに、70年代の宇宙的で英知的な “残り火” を灯しているのですから。
もちろん、”Omens”, “Halcyon” に漂うサイケデリックな営みは PINK FLOYD の遺産でしょう。ただし、”In Procession”, “One Light Retreating” に Nick が施した Steve Howe と Jon Anderson の彫刻、GENTLE GIANT の細工は、他の現代を生きるバンドには決して真似できない匠の孤高。
「“Elder” “長老” は僕にとって古の感覚、篝火に佇む古の賢人を想起させる言葉で、僕たちの歌うテーマにフィットすると思ったんだよ。今でも、この言葉は確かな美しさを持っていると感じるね。」
フェンダーローズ、メロトロン、ムーグ、さらに瑞々しきギターの百花繚乱を携えた長老の紡ぐ古の音楽は、”Omens” の物語と同様に、プログレッシブの新緑が世界中の廃墟から成長し、次世代のサイクルを始める美しき象徴に違いありません。
今回弊誌では、Nick DiSalvo に2度目のインタビューを行うことができました。「僕はこの時間を出来るだけ新たな音楽の作曲に当てて、生産的でいようと心がけているんだ。特にこの春はコンサートをキャンセルせざるを得ないからね。だから僕たちにできる最良のことは、出来るだけ賢くこの時間を使うことなんだよ。」
前回のインタビューでは ANEKDOTEN を挙げて驚かせてくれた Nick ですが、今回はノルウェー気鋭のジャズロック NEEDLEPOINT を2作も挙げている点にも注目です。どうぞ!!
OMENS TRACK BY TRACK BY ELDER
Omens
タイトルトラック “Omens” はレコードの舞台設定だね。その本質は、文明の衰退についてのコンセプトアルバム。悪い兆候のもとにある社会の有り様を描いているんだ。壮大な文明の城は高く聳えるけど、迫り来る変化の暗い雲に覆われているよ。
僕たちのレコードでは大抵、楽曲は書かれた順序で収録されている。実際にこのタイトルトラックはアルバムで最も古い曲なんだ。そのため、おそらく以前のレコードと最もイメージが似ていて、最もリフの多い楽曲になったね。だけど最後の部分は、ほぼシューゲイズとポストロックの領域に浸っているかな。
オープニングのピアノのリードは、もともとは曲のモチーフにしようと考えていたんだけど、レコーディング中はどういうわけか合わなかったんだ。そんな中で、Fabio がムーグでジャミングを開始し、オープニングリフに新たなモチーフを重ねてくれたんだ。こんな風に、スタジオでは瞬く間にひらめきで変更が加えられることがあるね。
In Procession
もともとはアルバムの最初の曲であり、シングルにしようと思っていたんだけど、おそらくこれほど多くの変更が加えられた楽曲はないね。2つの部分に分かれていて、最初の部分はクラッシックな ELDER のリフとサイケデリックなヴァースの間を行ったり来たりして、後半部分はジャムセッションが進展しながら構築され、グルーヴィーでポリリズミカルな終幕へとに至るんだ。
作曲の観点から見ると、”In Procession” は ELDER の基準としては非常にシンプルで、全体的な特徴も、”The Gold & Sliver Sessions” のジャムを基盤とした性質に近いよね。
非常にブライトかつ刺激的な楽曲で、常に前進している世界を説明するエネルギーに満ちた歌詞を伴うよ。これは、この架空の文明が創設された時から常に成長、消費、発展する必要を伝えているんだ。ただし、”In Procession” の “行進” は同時に、軍事的または葬式的なものとしても解釈できるよね。つまり崩壊につながることを示唆してもいるんだ。
Halcyon
このように長い曲だと、ボーカルは比較的少ないんだけど、音楽が代わりに語ってくれる。”Halcyon” はまさに今この時についての楽曲。崩壊の直前、この世界の美しさを理解する最後のチャンス。死を避けられないものとして受け入れてきた文明において、自由の中で生きる一種の陶酔の瞬間。
“Omens” は他のレコードよりも時間をかけ、それほど根を詰めず製作して、有機的に “部品” を開発していったんだ。オープニングの4分間はスタジオで行ったいくつかのライブジャムの1つで、このやり方をよく表しているね。もともとこのジャムは10分を超えてたんだけど。ファンの忍耐力もテストしているわけさ。ライブで何が起こるだろうね!
僕の考えでは Halcyonは、”Lore” に最も近いかもしれないね。レコードの中で最も長くて最も壮大なトラックとして、センターピースの機能を果たしているからね。何度も聴けばギターとキーボードの多重なるレイヤーを紐解き、時には複数のドラムまで明らかにしするよ。最後のリフは、ジョン・カーペンターと GOATSNAKE が出会ったような感じだね。まさにアルバムを代表するリフだよ。
Embers
比較的明るいトーンにもかかわらず、”残り火” というタイトルが示すように、燃え尽きて消えていく世界のシーンを描いた楽曲だよ。おそらく僕たちが今まで書いた中で最もオルタナティブな楽曲で、ストーナーやドゥームよりもオルタナティブロックとの共通点が多く存在するね。つまり、良くも悪くもジャンルにあまり注意を払わないとこうなるという一例なのかもしれないね。前代未聞だよ。
僕たちは未知の海で泳いでいるから、ELDER らしく聴こえるかどうかにはあまり関心がないんだ。だから “Embers” はすぐに完成したよ。最後のリフは “パールジャムリフ” と呼ばれているくらいさ。
One Light Retreating
オープナーとは逆に、”One Light Retreating”は、最後に作業を終えた曲だった。レコードの浮き沈みが激しいから、このようなヘヴィーかつモメンタムなリフで終了するべきだと感じだね。つまり前作から “Omens” へのジャンプを完全に要約する、ひねりを加えたクラシックな ELDER ソングだよ。アルバムのクリーンなプロダクションが、スペーシーなエンディングで輝いているよね。
物語が幕を閉じると、世界の光が1つずつ消え、夜の暗闇に消えていくんだ。だけど僕たちのアルバムすべてと同様に、強い希望も存在する。新しい緑の生命が世界中の廃墟から成長し、また新たなサイクルが始まるんだ。
ELDER “OMENS” : 10/10
INTERVIEW WITH NICK DISALVO
Q1: First of all, it’s really hard time now due to corona virus, especially musical industry. As a musician, and as a person, how do you spend your corona crisis days?
【NICK】: All of us are stuck at home except for our bassist, who is an ‘essential worker’ and still going to work. I’m spending as much of my time as possible writing new music and trying to be productive, especially since we’re going to have to postpone concerts in the springtime. The best thing we can do is use the extra time we have as wisely as we can (but often it just means sitting on the couch).
Q1: コロナウイルスが世界を脅かし、特に音楽産業にとっては厳しい局面です。まず、ミュージシャンとして、1人の人間として、このコロナ危機をどのように過ごしているのか教えていただけますか?
【NICK】: バンド全員が家にいるよ。ベーシストを除いてね。彼は “不可欠な労働者” だから、こんな状況でも仕事に行かなきゃならないんだ。
僕はこの時間を出来るだけ新たな音楽の作曲に当てて、生産的でいようと心がけているんだ。特にこの春はコンサートをキャンセルせざるを得ないからね。だから僕たちにできる最良のことは、出来るだけ賢くこの時間を使うことなんだよ。まあ時にはそれって、ソファーでただゴロゴロするだけって意味になるときもあるんだけど。
Q2: Your previous EP, “The Gold & Silver Sessions” showed Elder’s spontaneous, jam band side, right? But what made you use side project name here?
【NICK】: Mike Risberg (our second guitarist) and I formed a band in the early 2010’s called Gold & Silver. This was before Mike joined Elder. The nature of that band was more free-form, jammed and instrumental psychedelic music and the bulk of the parts were written by Mike, so it had a completely different flavor than Elder. The Gold & Silver Sessions was our first proper recording with Mike, and it was done much in the same way as our old project. It felt like a nice connection to make between the two bands by naming the EP after this side-project and showed how these two have grown together over the years.
Q2: 昨年、ELDER のよりスポンティニュアスな一面を見せつけた EP “The Gold & Silver Sessions” をリリースしましたね? Gold & Silver とはバンドのサイドプロジェクトの名前ですが?
【NICK】: 僕たちのセカンドギタリスト Mike Risberg と僕が2010年代の初頭に結成したバンドが GOLD & SILVER だよ。まだ Mike が ELDER に加わる前の話だよ。
GOLD & SILVER はよりフリーフォームなジャムバンドで、サイケデリックなインストゥルメンタル音楽を信条としているんだ。そして、G&S の音楽の大部分は Mike によって書かれているんだよ。だから、ELDER とは全く異なるフレーバーを湛えていることになるね。
“The Gold & Silver Sessions” は ELDER に Mike が加入してから初の適合したレコーディングで、だから GOLD & SILVER と同じ方法を極力取ったんだ。
ELDER の作品に GOLD & SILVER の名を入れることで、この2つのバンドの素晴らしい関係性、何年もかけて共に成長してきた事実を表現できると感じたんだ。
Q3: In this interval, Georg Edert replaced founding member Matt Couto. How did this drummer change affected Elder’s sound and musical direction?
【NICK】: When Matt left the band and was replaced by Georg, we had already finished writing Omens, so his influence in songwriting has yet to be really felt. However already in his album performance you can hear that Georg plays in a different dynamic range than Matt. He’s less heavy-handed and pounding, but has a lot of groove and flow. We’ve spent many hours jamming and improvising together, and I think this new chemistry will be felt live as well.
Q3: 前作とのインターバルで、創立メンバーのドラマー Matt Couto が脱退し、Georg Edert が加入しました。
【NICK】: Matt がバンドを離れ Georg が加入した時、”Omens” のライティングはすでに終わっていたんだ。だから Georg の作曲に対する貢献はまだ露わになっていないね。
だけど、Georg の演奏はすでにアルバムに収録されているよ。Matt とは異なるダイナミズムのレンジだよね。ヘヴィーな打撃よりも、グルーヴとフローに重きを置いている。Georg とは何時間もジャムって共にインプロヴァイズを行なったね。新たなケミストリーが感じられるよ。
Q4: In your previous record, “Reflections Of A Floating World”, Japanese culture and “Ukiyo” art was one of the inspiration. And in “Omens”, it seems you explore western culture and it’s lore, do you agree that?
【NICK】: Omens is not so much an exploration of western culture as it is a concept about the downfall of it. It’s a story about the progress of a culture and their inability to curb their appetites until it leads to their own destruction. I guess you could say it’s directly inspired by our own culture – unfortunately.
Q4: 前作 “Reflections Of A Floating World” では日本の文化と浮世絵がインスピレーションの一つとなっていましたが、今回は西洋の文化や伝承を掘り下げたようにも思えます。
【NICK】: “Omens” のコンセプトは西洋文化の探求と言うよりも、西洋文化の没落についてなんだ。
つまり文化の進歩によって、その文化が彼ら自身の破壊につながるまで、自身の “食欲” を抑えることができないことについての物語なんだ。
残念ながら、すなわちそれは直接影響を受けてきた僕たちの文化だと言えるだろうな。
Q5: “Omens” is the brightest, and the most uplifting record in your works, I feel. Yeah, I really love that atmosphere! How did the “evolution” happen?
【NICK】: The songwriting always changes naturally with the band and reflects our musical interests. Back in the early days, the biggest influences on the band were obviously stoner rock, doom and heavy music in general. Nowadays we’re exploring a broader spectrum of sounds and atmospheres with our music. It’s interesting to hear that Omens ended up ‘bright and uplifting’, because the subject matter is quite dark! I’ve always been drawn to the two counterpoints of melancholy and joy, and try to use both moods in all our songs.
Q5: “Omens” は過去の作品と比べると、ブライトでアップリフティングなムードが際立っていますね?
【NICK】: ソングライティングは僕たちの音楽的興味を反映して自然と変化していったね。ELDER の初期は、明らかにストーナーやドゥーム、ヘヴィーミュージック一般が大きな影響元だった。
今日僕たちは、サウンドとアトモスフィアのスペクトルを広げて探求を続けている。だけど、君が “Omens” について “ブライト” で “アップリフティング” と評したのはとても興味深いね。だってこのアルバムのテーマはさっきも語った通り実にダークなんだから!
まあ僕はいつも悲哀と喜びの2つの対照的な感情を描こうとしているんだ。そして両者のムードを全ての楽曲に落とし込もうとしているんだよ。
Q6: Maybe, some listeners compare “Omens” to Anathema, Alcest, Cynic, and even Deafheaven. What’s your perspective about the comparison?
【NICK】: To be honest, I’ve never listened to any of those bands. Previously we were often compared to Mastodon and Baroness, whom I also don’t listen to, so I guess we’re used to getting surprising comparisons. We try to write music without relying too heavily on other outside influences.
Q6: “Omens” を聴いて ANATHEMA, CYNIC, ALCEST, DEAFHEAVEN でさえ想起するファンもいるでしょうね?
【NICK】: 正直に言うと、君が挙げたバンドはどれも聴いたことがないんだ。以前はよく MASTODON とか BARONESS と比較されたんだけど、実は彼らも僕は聴いたことがなかったんだ。だからかつてはその比較に驚かされたものさ。
と言うよりも、僕たちは出来るだけ外部からの影響に頼らず音楽を書こうとしているからね。
Q7: In other words, I think you left doom/stoner realm somehow in “Omens”, right? In our previous interview, you said “Doom/Stoner formula got very repetitive to us.” Do you think you parted ways with the formula perfectly in this record?
【NICK】: We’re in a peculiar situation as a band because our identity and fanbase is heavily rooted in the stoner/doom scene, and we started out very much as a band in this genre. I don’t know if we have or ever will fully part with the scene, because it’s kind of our home, but I do think that our music is increasingly distancing itself from anything that could be considered stoner rock. I’m happy with how Omens turned out, and we’re being true to ourselves with our music, which is the most important thing.
Q7: 言い換えれば、 ELDER はこの作品で完全にドゥーム/ストーナーの領域から離れたようにも思えますが?
【NICK】: 僕たちのアイデンティティーとファンベースはストーナー/ドゥームシーンに深く根ざしているから、バンドとしては独特の状況にあるよね。だって僕たちは完全にこのジャンルのバンドとしてスタートしたんだから。
言ってみればドゥーム/ストーナーのシーンはまるで我が家だから、完全に別れを告げたかどうかはわからないけど、僕たちの音楽がストーナーロックと見なされるものからますます遠ざかっているのは確かだね。
“Omens” には満足しているよ。最も重要なのは、音楽的に自分自身に忠実であることなんだから。
Q8: When I heard “Embers” first time, I reminded Yes. Yeah, it’s really modern days Yes, and Nick’s voice has Jon Anderson’s beauty. Do you think “Omens” inherit the legacy of prog giants?
【NICK】: Thanks! That’s a big compliment. I don’t know if we stand in the direct lineage of bands like Yes (for one thing, we lack the musical talent!) but they are huge sources of inspiration and wonder. If anything, I’d like to think that we’re channeling the adventurous and explorative spirit of the prog scene in the 70’s, but not directly the sound. We want to be our own band, but also push the boundaries of our own creativity.
Q8: “Embers” をはじめて聴いた時、まず思い浮かべたのが YES だったんですよ。まさに現代の YES だと感じましたし、あなたの声は Jon Anderson の美しさを備えてきましたね。
ある意味、”Omens” はプログロックの巨人の遺産を受け継ぐ作品とも言えますか?
【NICK】: ありがとう!それって大きな賛辞だよ。彼らに比べて音楽的な才能が欠けているから、僕たちが直接的に YES の系譜に位置するかはわからないけど、彼らが僕たちの大きなインスピレーションと探求の源であることは間違いないね!
どちらかと言えば、僕たちは70年代のプログシーンの冒険心と探究心を伝え、チャネリングしていると思う。サウンドを直接伝えているのではなくてね。なんにせよ、独特なバンドになりたいんだ。同時に、自身の創造性の境界を押し広げながらね。