EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH CHRIS BAY OF FREEDOM CALL !!
“The Audience On Our Concerts Is In Between The Ages Of 5 And 70. And We Are Happy To Maintain The Flame Of Metal For The Next Generations.”
DISC REVIEW “SILVER ROMANCE”
「”去年の夏は、SLAYERにハマってたんだ” なんて話を聞いたことはないだろう?そんなことはありえないんだ。メタル・ヘッズかそうでないか。人はそのどちらかだ。つまり、子供の頃はメタルを聴いていたけど、もう聴いていないなんていう人はいないはずだ。もし君がメタルに夢中なら、ずっと夢中なんだ!
一度ハマったら抜け出せねえ。言ってみれば、宗教さ」
EXODUS の Steve Souza の言葉です。たしかに、ヘヴィ・メタルの世界には自分も含めて “卒業” とは縁遠いファンが多いような気がします。メタルほど深い沼はない。その理由を、今年パワー・メタルの銀婚式を迎えた FREEDOM CALL の Chris Bay が弊誌に語ってくれました。
「メタル・ファンが最も忠実だということに同意するよ。私の意見だけど、メタル・ヘッズはただメタル音楽を聴いているのではないんだ。メタルはバック・グラウンドで流しているような音楽のスタイルではないからね。ロックとメタルはライフ・スタイルであり、このジャンルのファンは愛する音楽を積極的に、能動的に聴きながら生活しているのだよ…ラウドで激しくね..」
あのアルバムが出た時、結婚相手に出会った。就職した時は、あのTシャツを着ていた。愛猫が家に来た時は、あのライブに行った。そう、メタルはライフ・スタイルとなり、その人の人生と重なるような、インスタントとは程遠いヘヴィな音楽なのです。そうして、ファンとメタルは離婚とは無縁の幾久しき絆を育てていきます。
「”メタル・ジェネレーション” というアイデアは、何年も、何世代にもわたってこの種の音楽を支えてくれているすべてのメタル・ヘッズへの感謝の気持ちなんだ。私たちのコンサートの観客は5歳から70歳まで幅広い年代が来てくれる。そうやって、次の世代のためにメタルの炎を維持できることを嬉しく思っているんだ」
25年の銀婚式で幕を開ける FREEDOM CALL の “Silver Romance” は、まさにその幾久しき絆を祝う祝祭のパワー・メタル・アルバム。このバンドの素晴らしさは、勇壮なメタルの中に Chris Bay の趣味全開な80年代ポップス的かわいらしいメロディ、ビバリーヒルズ・コップを想起させるレトロなキーボードの祝祭感が織り込まれているところでしょう。
そんな彼らのお茶目で新たなサマー・パーティ・アンセムとなる “Metal Generation” は、メタルの絆を、灯火をつなげていくという決意表明でもあります。何世代にもわたってつながれ、更新され、愛され続けてきたヘヴィ・メタルの炎。5歳から70歳までが拳を突き上げ、 “メタルはみんなのもの” とシャウトする FREEDOM CALL のライブこそがメタルの寛容さ、自由、多様性の象徴でしょう。
「”フリーダム・コール” の意味は、以前にも増して時事的、今にあったものになっている。なぜなら、今この世界には数え切れないほどの戦争や残酷な行為があって、苦しむ人々、何百万人もの難民がいるからね。自由を求める声はかつてないほど大きくなっているよ」
そう、彼らのポジティブで優しい “ハッピー・メタル” こそ、暗い現代が求めるもの。彼らは大真面目に、寛容で敬意にあふれた世界、メタルによる世界平和の実現を夢見ています。バンド名を “自由への叫び” と名づけた25年前よりもかくじつに、世界には自由を求める人たちが増えています。FREEDOM CALL はそんな世界で今日も、法律より強く、鋼鉄とプライドでできた愛と平和のパワー・メタルを心の底から歌うのです。”メタル革命” が成就するその日まで。
今回弊誌では、Chris Bay にインタビューを行うことができました。「”メタルはみんなのもの” という言葉は調和のとれた世界を表現しているんだ。”一人はみんなのために、みんなは一人のために” というのがテーマだからね。ステージでこの言葉をつかうのは、もし世界中の人々がメタル・ファンになれば……地球は平和になると信じているからだ! メタルで地球に平和をもたらそう!」 二度目の登場。 どうぞ!!
FREEDOM CALL “SILVER ROMANCE” : 10/10
INTERVIEW WITH CHRIS BAY
Q1: It’s your 25th anniversary! Congratulations! Not many bands can last 25 years. What do you think is the reason why you have been able to continue for such a long time?
【CHRIS】: Hello, firstly, thank you so much for the congrats, we appreciate. The main reason to „survive“ such a long existance is the pure passion for writing and performing music.
Artists never forming a band only to make business. It’s a long way from the vision to the first stage appearance or to the first record deal.
What we do, is just following our dreams and our love for music.
Q1: 結成25周年ですね!おめでとうございます!25年も続くバンドはそうそうありませんが、これだけ長く続けられた理由は何だと思いますか?
【CHRIS】: まず、お祝いの言葉をありがとう!これほど長く “生き残る” ことができた最大の理由は、作曲と演奏に対する純粋な情熱だよ。
アーティストたちは、決してビジネスのためだけにバンドを結成しているわけではない。青写真を描いてから最初のステージに立つまで、あるいは最初のレコード契約に至るまでには長い道のりがある。
私たちがしてきたこと。それはビジネスではなく、夢と音楽への愛に従うことだったんだ。だからこそここにいるんだよ。
Q2: “Silver Romance” is truly a wonderful title to celebrate the band’s silver jubilee! In fact, it is said that metal fans are seldom “divorced” compared to other genres. Why is it that metal is a genre that can still “romance” after all these years?
【CHRIS】: Very nice explanation…I like this theory and I’m agreeing that metal fans are the truest.
In my opinion you’re not just listening metal music. It’s not a style of music you’re playing in the background. Rock & Metal is a life style, which you’re living and listening to in an active way…loud and intense.
Q2: “Silver Romance” は、バンドの “銀婚式” を祝うにふさわしい素晴らしいタイトルですね!
実際、メタル・ファンは他のジャンルに比べて、メタルと “離婚” することが少ないと言われています。なぜメタルは何年経っても “ロマンス” できるジャンルなのでしょう?
【CHRIS】: とてもいい説明だね…私は君の言う理論が好きだし、メタル・ファンが最も忠実だということに同意するよ。
私の意見だけど、メタル・ヘッズはただメタル音楽を聴いているのではないんだ。メタルはバック・グラウンドで流しているような音楽のスタイルではないからね。ロックとメタルはライフスタイルであり、このジャンルのファンは愛する音楽を積極的に、能動的に聴きながら生活しているのだよ…ラウドで激しくね…
Q3: War, division, pandemics… I feel that your words “Metal is for Everyone” have become more brilliant in the dark 20’s. These are the magic words that convey the tolerance of metal and the importance of being tolerant through metal to cultures, countries, and races that are different from your own, would you agree?
【CHRIS】: The current state of the world is longing for positive things. The media is full of bad news and negative developements.
„Metal is for everyone“ is describing a world in harmony. „One for all and all for one“ is the topic.
I’m using these kind of words on stage when I’m saying if all people in the world would be Heavy Metal fans…we would have peace on earth!
Q3: 戦争、分断、パンデミック…。”メタルはみんなのもの” というあなたの言葉は、暗い2020年代でより輝きを増した気がします。
これはメタルの寛容さを伝える魔法の言葉であり、自分たちとは異なる文化、国、人種に対して、メタルを通して寛容であることの大切さを伝える言葉となりえますね?
【CHRIS】: 世界の現状はポジティブなものに憧れている。メディアは悪いニュースやネガティブな展開ばかりだからね。
“メタルはみんなのもの” という言葉は調和のとれた世界を表現しているんだ。”一人はみんなのために、みんなは一人のために” というのがテーマだからね。
ステージでこの言葉をつかうのは、もし世界中の人々がメタル・ファンになれば……地球は平和になると信じているからだ! メタルで地球に平和をもたらそう!
Q4: What’s more, in such a dark world, perhaps the fantasy of power metal as an escape from reality is what the world needs most right now?
【CHRIS】: An escape from reality is just a short relief of problems. A world with more respect and tolerance would be helpful.
Q4: さらに言えば、暗い世の中だからこそ、逃避場所としてのパワー・メタルのファンタジーこそが、今世界が最も必要としているものなのではないでしょうか?
【CHRIS】: でもね、現実逃避は問題の短期的な解消にしか過ぎないよ。世界がもっと尊敬と寛容のある場所になることこそが重要なんだ。
Q5: Your metal is very positive, positive “happy metal”, but how do you view the dark, hellish music and lyrics that are the majority of the metal world?
【CHRIS】: Many lyrics containing postive thoughts behind the curtain of darkness. The human mankind is longing for love, peace, harmony, friends & family…familiar surroundings.
It’s just the education, society and influences which are changing a clueless child character from the light into the dark.
Q5: あなたのメタルはとてもポジティブで前向きな “ハッピー・メタル” ですが、メタル世界大多数を占めるダークで地獄のような音楽や歌詞についてはどう見ているんですか?
【CHRIS】: メタルの多くの歌詞には、闇のカーテンの裏に隠されたポジティブな考えが含まれている。人類は愛、平和、調和、友人や家族…身近な環境が幸せであることに憧れているからね。
世界が暗くなっているのはただ、教育、社会、影響が、無知な子供の性格を光から闇へと変えているからなんだよ。
Q6: “Metal Generation” is the new anthem! Do you have a strong desire to keep the metal torch alive for the next generation?
【CHRIS】: The idea of „Metal Generation“ is just an appreciaton to all metal heads which are supporting this kind of music over years and…generations.
The audience on our concerts is in between the ages of 5 and 70. And we are happy to maintain the flame of metal for the next generations.
Q6: “メタル・ジェネレーション” はまさに新しいメタル・アンセムですね!次の世代にメタルの灯火をつないでいくという強い思いを込めたのですか?
【CHRIS】: “メタル・ジェネレーション” というアイデアは、何年も、何世代にもわたってこの種の音楽を支えてくれているすべてのメタル・ヘッズへの感謝の気持ちなんだ。
私たちのコンサートの観客は5歳から70歳まで幅広い年代が来てくれる。そうやって、次の世代のためにメタルの炎を維持できることを嬉しく思っているんだ。
Q7: Speaking of generations, the music industry has changed dramatically over the past 25 years: CDs no longer sell, and streaming has become the norm. Songs rather than albums, and more specifically, 30-second cutout performance videos on social networking sites and Tiktok dances are getting more attention. How do you perceive these changes?
【CHRIS】: Firstly, I have to say that I’m thankful that I had the chance to see the better times in the music circus. But anyways, instead of yelling and complaining about these „cruel“ times, we should learn to making it an advantage.
For example, now we have the change to get more and new followers while sharing playlists on spotity. You can make promotion on online platforms or social media…for free!
In the early times we had to pay for everthing. It’s just the attitude which is leading your way of life.
Q7: 世代といえば、音楽業界は過去25年間で劇的に変化ましたね。
CDは売れなくなり、ストリーミングが主流になりました。アルバムよりも曲、もっと言えばSNSでの30秒のカットアウト演奏動画やTikTokのダンスが注目されるようになりました。こうした変化をどう受け止めていますか?
【CHRIS】: まず、音楽サーカスの良い時代を見る機会があったことに感謝しなければならないね。でもとにかく、この音楽にとって “残酷な” 時代に怒鳴ったり文句を言ったりするのではなく、それを利点にすることを学ぶべきだよ。
例えば、今は spotity でプレイリストを共有しながら、より多くの新しいフォロワーを獲得することができる。オンライン・プラットフォームやSNS上でプロモーションを行うこともね…無料でだよ!
昔は、どんなことにもお金を払わなければならなかった。だからものは考えようだよ。生き方をリードする姿勢によってどうにでもなるんだ。
Q8: Finally, has the meaning of the band name “Freedom Call” changed over the past 25 years?
【CHRIS】: The meaning „Freedom Call“ is more topical than ever before.
There are countless cruelties in this world, wars, suffering people and millions of refugees. The Call for Freedom is louder than ever.
Q8: 最後に、バンド名 “Freedom Call “の持つ意味はこの25年間で変わりましたか?
【CHRIS】: “フリーダム・コール” の意味は、以前にも増して時事的、今にあったものになっている。
なぜなら、今この世界には数え切れないほどの戦争や残酷な行為があって、苦しむ人々、何百万人もの難民がいるからね。自由を求める声はかつてないほど大きくなっているよ。