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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ABIGAIL’S GHOST : BLACK PLASTIC SUN】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KENNETH WILSON OF ABIGAIL’S GHOST !!

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AWESOME POST-PROG BAND FROM NEW ORLEANS! ABIGAIL’S GHOST HAS JUST RELEASED BEAUTIFUL & INTELLIGENCE NEW ALBUM “BLACK PLASTIC SUN” !!

ニューオリンズから素晴らしいバンドが現れました。ABIGAIL’S GHOST。驚くべきはその音楽性です。ニューオリンズと言えばジャズやブルースの本場ですが、彼らは KATATONIA, ANATHEMA, OPETH, PORCUPINE TREE といったヨーロッパの所謂 “POST-PROG” バンドたちのようなメランコリックでプログレッシブな美しくモダンなサウンドを聴かせてくれます。先日リリースされた最新作 “BLACK PLASTIC SUN” は彼らの作品でも最高傑作と言えるでしょう。アルバムを通して儚くも魅力的なメロディーを聴くことが出来ますが、まず特筆すべきはヴァイオリンかも知れませんね。ヴァイオリンを使用するプログバンドは少なくありませんが、彼らほど見事にヘヴィーなロックと融合させているアーティストは多くはないでしょう。OPETH や KATATONIA のような知性とヘヴィネスを併せ持ったリフに絡み合うストリングス。そこに乗るのはレイク、ウェットン直系の湿ったボーカル。悪いわけがありません。また変拍子も巧みに使用していますね。ワルツや5拍子の登場する回数は非常に多いのですが、自然に楽曲に溶け込んでいて注意して聴かないと気づかない程です。ANATHEMA の新作にもそういった楽曲はありましたが、言葉にするなら”さりげなさ”のようなものを大事にする POST感が見事です。とにかく KSCOPE 勢が大好物という方々から MUSE, MEW のようなポピュラーながら一捻りあるロックが好きという人までぜひご一聴いただきたいと思います。今回弊誌ではバンドの頭脳 KENNETH WILSON にインタビューを行うことが出来ました。どうぞ!!

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YOU CAN STREAM ENTIRE “BLACK PLASTIC SUN” ALBUM HERE !!

MMM RATING⭐️

ABIGAIL’S GHOST “BLACK PLASTIC SUN” : 9/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【THE AFTERIMAGE : LUMIERE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KYLE ANDERSON AND THE AFTERIMAGE !!

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CANADIAN NEW COMMER, THE AFTERIMAGE HAS JUST RELEASED FULL OF MELODIC PASSAGE & DYNAMICS NEW EP “LUMIERE” !!

カナダのモダンメタルニューカマー、THE AFTERIMAGE が素晴らしい新作EP “LUMIERE” をリリースしました。”SEEKING” “UNSEEN” “ONYX” の3曲は以前シングルとしてリリースされていたものをリレコーティングし収録という少し変則的なEPですが内容は非常に充実しています。
新作で THE AFTERIMAGE が提示した方向性はテクニカルでヘヴィー、DJENTY な感覚と DANCE GAVIN DANCE, THE FALL OF TROY を想起させる ポストハードコア的な感覚を見事にミックスしたまさに “UNSEEN” なものでした。POLYPHIA, ERRA, INVENT. ANIMATE とツアーを行ったばかりですが、四者四様ながらも全バンドがメタルの先端に立っており確実にそれぞれがシーンの未来を切り開いて行くでしょう。
特に新曲 “DISTANCE” を聴いていただければ彼らの進化が伝わると思います。ハイレンジでキャッチーな”エモい”ボーカル、ピロピロと派手でメロディックなリードは DANCE GAVIN DANCE 直系ですが、楽曲の中盤でブレイクダウンからボーカルが切り込む場面やアトモスフェリックなパートを加えて DJENTY な感覚を見事に融合していますね。”SEEKING” で見せるテクニカルでカオティックな攻撃性と美しいメロディーの対比からは PROTEST THE HERO の影響も垣間見ることが出来ます。”UNSEEN” のイントロで使用しているクリーンギターは CHON のような雰囲気もありますね。アルバム最後を飾る “REACH” のギターを重ねたマスいアプローチも興味深く感じました。
捨て曲なし、フルアルバムが待ちきれませんね。今回のインタビューではボーカルの KYLE ANDERSON が バンドの意見を纏めて答えてくれました。どうぞ!!

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MMM RATING⭐️

THE AFTERIMAGE “LUMIERE” : 8,6/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CALIGULA’S HORSE : BLOOM】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JIM GREY OF CALIGULA’S HORSE !!

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AUSTRALIAN MODERN PROG NEW COMMER, CALIGULA’S HORSE SET TO RELEASE COLORFUL AND DIVERSITY-CARRYING NEWEST ALBUM “BLOOM” ON 10/30 FROM INSIDE OUT !!

オーストラリアが止まりません。KARNIVOOL, DEAD LETTER CIRCUS といったビッグバンドに続けとばかりに、様々な優れたオルタナティブ/モダンプログバンドが登場し続けています。弊誌でも NE OBLIVISCARIS, PLINI, NORTHLANE, CLOSURE IN MOSCOW といった才気溢れるバンドたちに取材を行って来ましたが、今回取り上げる CALIGULA’S HORSE もテクニカルなリフ、荘厳なアトモスフィア、エモーショナルでキャッチーなメロディーを兼ね備える将来を強く約束されたバンドと言えるでしょう。
彼らが10/30にリリースする新作 “BLOOM” はカラフルで多様性に満ちた素晴らしく魅力的なアルバムに仕上がりました。アルバムの中でもミステリアスでヘヴィーなパートからは OPETH の影響が強く感じられます。特に “Marigold” は非常に OPETHY でプログレッシブな楽曲ですが、オーストラリア屈指のシンガー JIM GREY のボーカルによってオルタナティブな感覚も感じさせ、オリジナリティを主張しています。
9分超の “DRAGONFLY” も同様にプログレッシブな楽曲なのですが、こちらはよりオーストラリアのモダンプログらしい浮遊感のあるアトモスフェリックなメロディーが印象的。緩急が見事なギターソロとDISTURBED を想起させるようなパワフルなリフを兼ね備えた佳曲です。続く “RUST” “TURNTAIL” は JIM のリズミックな歌唱がまるで爽やかな DISTURBED のようで実に見事。こういったキャッチーでコンパクトに纏まった楽曲は本当に彼らの強みだと感じます。KARNIVOOL や DLC よりも CALIGULA’S HORSE の直情的でメタリックな感覚やギターチームの見事なシュレッドが好みだという日本のファンも少なくないと思いました。
アルバムのクライマックスは “DAUGHTER OF THE MOUNTAIN”。日本の木花咲耶姫の神話を元にして作られたという楽曲は、愛しさと儚さと力強さを兼ね備えたような大作。途中現れる和風なメロディーも聴き所の1つだと思います。リリースを楽しみに待ちましょう。
今回弊誌ではアルバムを特別なものにしている稀代のボーカリスト JIM GREY にインタビューを行いました。どうぞ!!

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MMM RATING⭐️

CALIGULA’S HORSE “BLOOM” 8,8/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SRV. VINCI : MAD ME MORE SOFTLY】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DAIKI TSUNETA OF Srv.Vinci!!

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JAPANESE “ROCK THE NEW CHAPTER” HAS BEGUN!! Srv. Vinci HAS JUST RELEASED INCREDIBLE DEBUT ALBUM “MAD ME MORE SOFTLY”!!

例えばヘンドリックスだったり、例えばカート・コベインだったり、例えばシド・ヴィシャスだったり。ジャンルやシーンが誕生する時、そこには必ずアイコン的な人物が登場します。今回インタビューを行った Srv.Vinci の常田大希さんもそういった存在ではないか?音楽を聴いてご回答いただくうちに、そんな思いを強くしました。Srv.Vinci は東京出身の4人組。バンドの中心人物、常田さんは東京芸術大学でチェロを専攻していたという経歴の持ち主。クラッシックの素養は勿論、ジミヘンで音楽に目覚めたというロックな一面、そして日本でも新しいジャズのムーブメントを起こそうと行われた TOKYO JAZZ SUMMIT に招聘されるなどジャズに精通する一面も併せ持っています。そんな奇才の音楽が具現化されたのが Srv.Vinci のデビュー作 “Mad Me More Softly” です。一聴して感じたことは”日本からも遂にこんなアーティストが現れたのか…”。クラッシック、ブルース、ジャズ、ロック、ヒップホップ、エレクトロニカ…西洋音楽と総称される音楽ジャンルを全て詰め込んだのではと思えるほどカラフルでエクレクティックなサウンドに圧倒されました。RADIOHEAD に初めて出会った時の様な感覚かも知れません。”メジャーシーンの考え方と相入れるのは難しいと思う。でもそんなこと気にする事はなくて。まったく日本を意識したくないじゃん。ジャズでもロックでもポップでもなんでも、世界目線でポップであれば俺はいいと思うけどね。最終的に目指すのは。そう思ってやってますよ。” (Jazz Summit Tokyo インタビューより) 以前拝見したインタビュー、この一節に非常に共感を覚えたのですがまさに世界目線なサウンドであることは強調して置かなければならないでしょう。Robert Glasper をアイコンに掲げジャズの新たな地平を切り開く Jazz The New Chapter。Flying Lotus を首領とし、ヒップホップの新形態、斬新でクールなビートを模索する Brainfeeder。そして Kendrik Lamer, D’Angelo といった、今まさに世界の先端を走るイノベーターたちのサウンドと比肩し得るほど高いクオリティとチャレンジスピリットを兼ね備えた作品だと断言出来ると思います。同時に、先述したアーティストたちが重要視しているポップ性やアートワーク、PVを含む”見せ方”を Srv.Vinci も大事にしていて、世界でも認められる可能性を強く感じさせます。ぜひ今回のインタビュー、そして勿論彼らの音楽から Srv.Vinci の”アナーキズム”を感じていただきたいですね。どうぞ!!

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MMM RATING⭐️

Srv.VINCI “MAD ME MORE SOFTLY” : 9/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【SCALE THE SUMMIT : V】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH CHRIS LETCHFORD OF SCALE THE SUMMIT !!

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HUSTON’S INSTRU-METAL MAESTRO, SCALE THE SUMMIT HAS JUST RELASED MELODIC, CATCHY, TECHNICAL, AND PROGRESSIVE RECORD “V” !! IT MUST BE REMAINED IN INSTRU-METAL HISTORY!!

ANIMALS AS LEADERS の登場でにわかに注目を集めるようになったモダンプログシーンのインストゥルメンタル部門。彼らの音楽は非常にテクニカルでありながら耳を捉えて離さないキャッチーさも共存していて、それが DJENTY な新しさも伴って人気を集めているのだと思います。今回取り上げる SCALE THE SUMMIT はそういったバンドたちの先駆け的存在です。結成は2004年ですからもう10年選手。2009年には MIKE PORTNOY に認められ DREAM THEATER の PROG NATION ツアーに招かれるなど、4枚の作品をリリースし徐々に人気を高めて来ましたが、記念すべき5作目の新作、その名も “V” が遂にリリースされました!内容的には成功を収めた “THE COLLECTIVE” のメロウでダークな雰囲気と前作 “THE MIGRATION” のメジャー感、プログレッシブさを併せ持ったような作品に仕上がったと感じました。確実にキャリアで最も優れたレコードでしょう。アルバムの大半はヘヴィーでグルーヴィーな演奏に CHRIS LETCHFORD と TRAVIS LEVIER の時にメロディアスで時に驚異的なシュレッドが乗るというスタイル。AAL ほど DJENTY ではなく、CYNIC, DREAM THEATER のようなプログメタルらしい雰囲気も多分に残しているのがポイントです。ただ、このレコードを傑出した出来にしているのは、”SORIA MORIA” と “OORT CLOUD” の2曲です。AAL のデビュー作にも “SORAYA” というメロウでアダルトな魅力を持った1曲が収録されていましたが、まさにそういった役割を果たす優れた2曲です。CHRIS は昨年 “LIGHTBOX” という味わい深いジャズ/フュージョン寄りのソロ作品をリリースしましたがその影響もあるのでしょうか。実に良いアクセントになっていますね。優れた楽曲群の中でも “PONTUS EUSINIS” はヘヴィーなグルーヴとメロウさ、そして複雑な構成を巧みに合わせ込んでいて、今後の彼らにとっても重要な意味を持つ1曲のような気がします。とにかく、表情豊かで聴き所が満載のギタープレイ、楽曲が見事で”インストゥル-メタル”アルバムということを忘れるくらいエモーションに満ちていますね。今回弊誌では、バンドの創立メンバーでモダンプログ界隈で最も注目されるギタリストの1人 CHRIS LETCHFORD にインタビューを行うことが出来ました。8歳からギターを始め、MIとバークリーで学んだ秀才です。エンドース契約を結んでいる新進気鋭のヘッドレスギターメーカー STRANDBERG の使い手としても知られていますね。どうぞ!!

YOU CAN STREAM AND BUY “V” HERE !!

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MMM RATING⭐️

SCALE THE SUMMIT “V” : 9/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【TESSERACT : POLARIS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DAN TOMPKINS OF TesseracT!!

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The most important band in the modern prog scene now, TesseracT has just released definitely masterpiece “Polaris” from Kscope!! It must be the “Guiding Light” of lot’s of prog rock fans and bands!!

モダンプログロックシーンにおける最重要バンド TesseracT が待望の新作 “Polaris” をリリースしました!!
界隈でも一二の実力を誇る不世出のボーカリスト Dan Tompkins がバンドに復帰。モダンプログを牽引する Kscope からのリリースと万全の体制で制作された本作はロック史に名を残す傑作に仕上がりましたね。Djent 黎明期から他とは異なりアトモスフェリックなポスト系の音像を強く意識して来た TesseracT ですが、”Alterd State” での成功を経て彼らがたどり着いた超立方体な境地は、Djent がムーブメントとなって以降数多出現したバンドたちを置き去りにするようなまさに Post-Djent な世界観でした 。バンドの矜持であるグルーヴィーでポリリズミックなリフはそのままに、Kscope が提示する Post-Prog の領域にもさらに大きく踏み込み、彼らにしか表現し得ない極上の音楽を生み出すことに成功しています。
Acle Kahney の Mayones と James Montieth の 27スケールの Ibanez が創造する強烈なリフの数々を聴けば彼らが現代最高のギターチームの1つであることが判るでしょう。特筆すべきは “Polaris'” の音質の素晴らしさで、4D Sounds としてプロデュース業も行う Acle が持てる力を全て注いだそのサウンドは、まるで目の前でライブが行われているかの如く生々しくダイナミズムに満ち、アタック音の1つ1つが明確に聞き取れるほどクリアーです。その音質の良さがAmos Williams の自由自在で躍動感溢れるベースラインを際立たせていることは記して置かなければなりません。彼はなかなか存在感を得られない昨今のベーシストたちの中では明らかに群を抜いていますね。
特に “UTOPIA” から “PHOENIX” への流れは現在の TesseracT を象徴している様に感じました。また、”Alterd State” の Ashe O’hara も “Perspective” の Elliot Coleman も自身の持ち味を発揮し素晴らしい歌唱を聴かせていましたが、やはりTesseracT は Dan Tompkinsです。彼のアトモスフェリックで美しいボーカルはさらに洗練され際立っています。新境地であるラップにも挑戦するなど聴き所は満載です。
今回弊誌ではその “スーパーボーカリスト” Dan Tompkins にインタビューを行うことが出来ました。TesseracT と “Polaris” については勿論、Skyharbor や彼が最近 Chimp Spanner の Paul と立ち上げた新バンド Zeta についても話していただけました!!

FULL ALBUM STREAM  “POLARIS”

MMM RATING⭐️

“POLARIS” 9,8/10

【INTERVIEW WITH DAN TOMPKINS】

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Q1: Hi, Dan! TesseracT’s newest album “Polaris” is just out now!! How are you feeling now?

【Dan】: We’re all feeling very excited, like waiting in queue for a rollercoaster! We can’t wait to see how the album is received by our fans but at the same time we also feel quite relieved to be at the end of the writing process so we can take the album on tour!

Q1: TesseracT の新作 “Polaris” がリリースされましたね!!今はどういったお気持ちですか?

【Dan】: とても興奮しているよ!まるでジェットコースターの順番待ちをしているような気持ちだね。このアルバムがファンにどう受け取られるか反応が待ちきれないよ。同時に作曲のプロセスを無事終えることが出来てとても安心したね。やっと”Polaris” を引っさげてツアーに出られるよ!

Q2: You quit TesseracT once at 2011, and returned to the band at last year. Could you tell us about the story behind that?

【Dan】: Unfortunately a few years ago the intensity of the touring schedule became unrealistic to maintain but over the course of the 3 or so years apart we’ve all made it possible to commit to the demands of a 24/7 TesseracT.

Q2: あなたは2011年に1度 TesseracT を脱退し、昨年復帰しましたね。その経緯を教えてください。

【Dan】: 残念ながら、何年か前はツアーのスケジュールが忙し過ぎて活動を続けるのが非現実的になってしまったんだ。ただ、3年かそのくらい別れているうちに、常に TesseracT に全てを捧げるという要求にコミット出来ると思ったから、再びバンドに加入することになったのさ。

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Q3: When you named this album as “Polaris”, what was in your mind? Could you tell us about the concept or lyrical themes of new record?

【Dan】: The album was named after the North Star; a symbol of a guiding light but also change.

Q3: アルバムを “Polaris”というタイトルに決めた理由、アルバムのコンセプトを教えてください。

【Dan】: このアルバムは北極星にちなんで名付けられたんだよ。人々を導く “Guiding Light” のシンボルだね。だけど常にその姿を変えるんだ。

Q4: “Polaris” is amazing!! Groovy, beautiful, and atomospheric. We can realize what TesseracT is from them. So, this time, what’s the new challenge for you and TesseracT?

【Dan】: The only challenge we face now is being apart from our loved ones whilst on tour. Every other aspect of TesseracT life is perfect. We have a great team behind us and a fan base to follow!
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Q4: “Polaris” は素晴らしいアルバムですね!グルーヴィーで美しく、アトモスフェリック。まさに TesseracT を象徴する様な作品に仕上がりました。あなたと TesseracT にとって今回特に挑戦したことはありますか?

【Dan】: 今直面している唯一のチャレンジは愛するツアーから遠ざかっていることだよ。TesseracT に関しては他は全てが完璧なんだ。偉大なチームだし、ファンも最高だよ。

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Q5: “Polaris” is first studio release from Kscope. I think Kscope is the label of Prog and Atomspheric music. Off course, Kscope is the most important label in the modern prog scene. Do you think TesseracT parts ways with Djent and Metal?

【Dan】: We’ve never considered ourselves as Djent, Metal of course however we see ourselves more of a progressive rock band in all honesty. We are definitely happy to be paired with Kscope but also eOne music in the US and now Ward Records in Japan!
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Q5: “Polaris” は Kscope から初のスタジオ作品となります。Kscope はプログロックやアトモスフェリックな音楽に特化したモダンプログの最重要レーベルだと思っています。では TesseracT は Djent や Metal とは距離を置くのでしょうか?

【Dan】: 僕たちは勿論、自らを Djent とか Metal だと思ったことはないよ。ただ、全て正直に言うけど、僕たちはプログロックバンド以上の存在だと考えているんだよ。Kscope、そしてアメリカのeOne music、日本の Ward Records と契約出来て本当に満足しているんだ。

Q6: Anyway, you and Anup parted ways with Skyharbor. What happend to the band? Guiding Lights” was lanked high in our Reader’s Poll at last year, and your voice was really beautiful. So, we are so sorry to hear that

【Dan】: My brothers in Skyharbor will always be brothers. I felt I was holding the band back from really achieving their full potential. They wanted to tour far afield but my other commitments just got in the way for them. We’re very proud of what we achieved together. Music is eternal.
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Q6: ではあなたが所属していた別バンド Skyharbor の話をしましょう。先日、あなたとドラマーの Anup はバンドを脱退しましたね。最新作 “Guiding Lights” はあなたの美しい声を生かした素晴らしい作品だっただけに残念です。バンドに何があったのでしょう?

【Dan】: Skyharbor のメンバーたちは離れてもずっと兄弟だよ。僕の存在がバンドのポテンシャルをフルに発揮する妨げになっていると思ったんだ。彼らは遠くまでツアーをしたいと考えていたんだけど、僕の他の活動がその妨げになってしまっていたんだ。共に成し遂げたことをとても誇りに思っているよ。音楽は不滅だからね。

Q7: You parted ways with Skyharbor, but you look still busy. Last year, you released with Skyharbor, Piano, and White Moth Black Butterfly, and joind with lots of bands as a guest singer. Personally, Piano’s “Salvage Architecture” was special record for me. What’s your favorite?

【Dan】: It’s true I’ve been busy, I have an insane love for music and singing. I couldn’t name a favourite but Guiding lights and Polaris are two of my greatest creations vocally.

Q7: なるほど。そうして Skyharbor を離脱した訳ですが、それでもあなたはとても忙しそうに見えます。昨年だけでも、Skyharbor, Piano, White Moth Black Butterfly でアルバムをリリースしましたし、ゲスト参加も多数です。そういった作品の中で特に気に入っているものはどれですか?

【Dan】: 間違いないね。とても忙しくしているよ。音楽と歌うことに狂気とも言えるほどの愛を注いでいるんだ。お気に入りを上げるのは難しいけど、”Guiding Lights” と “Polaris” はボーカルの面では自分の最高の作品だと思っているよ。

Q8: You’ve just launched new band Zeta with Paul Ortiz of Chimp Spanner, and Katie Jackson. It seems have lots of Electronic music aspects. Can’t wait for new material. When it will be? Could you tell us about Zeta?

【Dan】: ZETA is a great project that I hope to see remain creative for years to come. Myself Paul and Katie are good friends and have a great casual process for recording and writing. We love that 80’s iconic sound but we’re also fans of synthwave so it’s a no brainer for us to express ourselves and have some fun! We released our first single 24th September called Silent Waves
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Q8: お忙しいという話をしましたが、新しいバンドを立ち上げましたね。Chimp Spanner の Paul Ortiz、Katie Jackson と共にエレクトロニカの要素を多分に持つ Zeta というバンドを結成しています。

【Dan】: Zeta は偉大なバンドだよ。これから先何年もクリエイティブでいられるように望むよ。僕と Paul、Katie は良い友達なんだ。だからレコーディングや作曲もカジュアルにやれるんだよ。僕たちは80年代のアイコニックなサウンドを愛しているし、同時にシンセウェーブも大好きなんだ。だから頭を悩ます必要もなく自己表現出来るしただ楽しいって感じだね。ファーストシングル “Silent Wave” を9/24に公開するよ!。

YOU CAN STREAM “SILENT WAVE” OF ZETA !!

【FIVE ALBUMS】

FIVE ALBUMS THAT CHANGED DAN’S LIFE!!

DREDG “EL CIELO”

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TEXTURES “DRAWING CIRCLES”

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TOOL 10,000 DAYS

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A PERFECT CIRCLE “MER DE NOMS”

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ENIGMA “MCMXC a.d”

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【MESSAGE FOR JAPAN】

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I have toured Japan previously twice with my old band ‘Piano’ It was the most memorable trip of my life. We and I cannot wait to tour Japan and meet all our amazing fans!

僕は以前、昔のバンド Piano で日本ツアーを2回行っているんだ。人生の中でも記憶に残る旅だったな。TesseracT と僕は日本をツアーして素晴らしいファンのみんなに会うのが待ちきれないんだよ!

DAN TOMPKINS

www.tesseractband.co.uk
www.facebook.com/tesseractband
www.kscopemusic.com/artists/tesseract

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THANKS A LOT, SARAH OF KSCOPE, AND DAN!!

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DISC REVIEW + INTERVIEW 【ANGLAGARD : HYBRIS】JAPAN TOUR 2015 SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH Erik Hammarström OF ANGLAGARD!!

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SWEDISH PROG LEGEND, ANGLAGARD WILL RETURN TO JAPAN !! 1992 MASTERPIECE “HYBRIS” SET TO BE PERFORMED FROM BEGINING TO END !! 

1991年にスウェーデンにて結成。低迷していたプログロックシーンに復興の起爆剤ともなる2枚の傑作を投下し、1995年に突然解散した伝説のバンド ANGLAGARD。2000年代初頭にライブのみの再結集はあったものの、15年ほどほぼ沈黙していたバンドが2012年に復活作 “VILJANS OGA” をリリースしたことは歓喜を伴う大きな驚きでした。メンバーチェンジを経て翌年には初来日を果たし素晴らしいショーを行いました。そして2015年。彼らが再び日本に戻って来ます!11/8には、以前弊誌でもインタビューを行った同郷の ANEKDOTEN と共演、11/10には単独公演で傑作デビューアルバム “HYBRIS” の完全再現を行います。”HYBRIS” を語る時まず重要なのは、バンドがそれ以降使用しなくなったボーカルが収録されている点です。彼らがキャリアを通じて拘りを見せるスウェーデン語で歌われるボーカルの不思議に美しい響きには、惹き込まれ神秘性を感じずにはいられません。音楽的にはクリムゾンもしくは硬質なイエスのようなギターリフとオルガンが生み出す凶暴な動のパートと、フルートやメロトロンを使用した叙情的でトラッド色を濃くする静のパートが織り成すダイナミズムがとにかく驚異的。目まぐるしく静と動が入れ替わる場面ではそのレンジの大きさを感じることが出来ますね。70年代のプログロック、バロック音楽、トラッドフォーク、現代音楽などを取り込み、強烈な哀愁や慟哭を織り込んで作り上げた紛うことなき傑作と言えるでしょう。アルバムを曲順通りに再現してくれる機会はなかなかないと思います。忘れられない夜になることでしょう。また、音楽的にも出自的にも共通点の多い ANEKDOTEN との共演は非常にエキサイティングであるに違いありません。今回弊誌では 2012年からバンドに加わり一時期は THE FLOWER KINGS にも在籍していたドラマー Erik Hammarström に話を聞くことが出来ました。

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【MODERN DAY BABYLON : THE OCEAN ATLAS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH Tomáš Raclavský OF MODERN DAY BABYLON!!

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ONE OF THE NEXT GENERATION OF MODERN METAL, MODERN DAY BABYLON HAS JUST RELEASED THEIR AWESOME NEW EP “THE OCEAN ATLAS” !!

次世代ギターヒーローの1人 Tomáš Raclavský 率いるチェコのスリーピースモダンプログバンド MODERN DAY BABYLON。JAKUB ZYTECKI, SERGEY GOLOVIN という2人の天才プレイヤーがゲスト参加した前作 “TRAVELERS” はヘヴィーグルーヴとキャッチーなメロディー、そしてアトモスフィアを高次元で融合し、世界中の DJENT, モダンプログファンにその存在を知らしめた名作でした。それから3年、彼らの待望の新EP “THE OCEAN ATLAS” が遂にリリースされました!ジャンル自体の拡散により様々な方面で使用されるようになっている DJENT というワードですが、彼らはあくまでもその原体験に拘り突き詰めているように感じます。EPを通して貫かれるグルーヴに対する美学。そしてそれと相反するような美しいリードプレイやアトモスフェリックパートが幾重にも折り重なるようにして展開していく様はまさに圧巻です。TOMAS は SKERVESENというポーランドのギターメーカーとエンドース契約を結んでいるのですが、新世代ギタリストたちの中でも非常に音作りが巧みなのではないでしょうか?また、今回のEPで最も MDB を象徴するような名曲 “WATER DROPS” には先日の初来日公演で多くのファンを魅了した PLINI がゲスト参加し楽曲をネクストステージに引き上げています。ANIMALS AS LEADERS や PERIPHERY のファンにはぜひ聴いていただきたいアルバムだと思います。今回弊誌ではバンドの創設者でギタリスト、幼少時からピアノを学んだ音楽人 Tomáš Raclavský に話が聞けました!!

MMM RAITING⭐️

“THE OCEAN ATLAS” 8,2/10

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WORLD PREMIERE : “KAKUMEI TO KANWA”【SeeK : 4WAY SPLIT】


WORLD PREMIERE: NEW SONG !! “KAKUMEI TO KANWA” OF SeeK FROM “4WAY SPLIT” !!

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JAPAN & US FOUR UNDERGROUND POWERS UNITE !! SeeK, STUBBORN FATHER, ALTER OF COMPLAINTS, AND THETAN SET TO RELEASE “4WAY SPLIT” LP ON 9/29 !!

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日本とアメリカのローカルアンダーグラウンドシーンで独自の存在感を発揮する4バンドがここに集結!!”4WAY SPLIT” という形で LONGLEGSLONGARMS RECORDS (JAPAN), MEATCUBE LABEL (US), KAKUSAN RECORDS (NOR) の3レーベルから 9/29 に同時リリースされます!!大阪からは SeeK と STUBBORN FATHER の2バンドを収録。今回弊誌で公開させていただいた”革命と緩和”は SeeK にとって2枚のEPをリリース後初のアナログ、海外向け音源となります。以前は NEUROSIS, ISIS, LIGHT BEARER に通じるような叙情性/ポスト・メタル感が強かった彼らですが、前EPに収録の”崇高な手”や今回の”革命と緩和”を聴けば分かるように、ツインベースという希少な編成を生かした強力な重低音は破壊力、その凶悪性を増しており孤高の領域に足を踏み入れつつあると言えるでしょう。STUBBORN FATHER はジャパニーズ・エモバイオレンスの開拓者ともいうべき重鎮です。まさに激情・カオティックの最高峰。ただ何かとっつきにくい、もしくはご存知なくてこの両バンドを未聴の読者の方も多いかもしれません。激情・ハードコア・ポストメタル・エモバイオレンスといった専門用語を介さずとも彼らの音楽はフックや感情に満ちていて癖になるような魅力的なサウンドだと思います。彼らの魅力に気づいたなら SWARRRM, REDSHEER といった共鳴者の音源を聴いてみるのも良いかも知れませんね。世界的なアンダーグラウンドシーンの流行とは距離をとった日本の激情シーン、その「ドス黒い」部分が海外マーケットに流出するという意味でも本作のリリースは非常に大きいと考えます。US の2バンドはテネシーはナッシュビルから。ALTER OF COMPLAINTS はナッシュビルで2000年代前半より活動していたCease Upon The Capitol, Dolcim, Dawn, Karoshi といった同地域を代表するバンドのメンバーによって結成されたスーパーグループで、「激情ハードコア+シューゲイズ」と形容された Cease Upon The Capitol や Dolcim のスタイルを引き継ぎつつ、更に新しい領域へと自らを押し進めたサウンドが特徴的です。ポスト・ハードコアのその先を見据えた音楽性を確認できるでしょう。THETAN の次々とショートチューンを畳み掛けるスタイルは他の3バンドとは異なっています。エモと言うよりはグラインドコア、パワーバイオレンスに近いかも知れませんね。ただ彼らもナッシュビルのポストハードコア/スクリーモシーンから生まれており、根底にある精神は共鳴しています。流行の中で洗練されることとは無縁、4者4様のサウンドをお楽しみ下さい!!

SEEK

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STUBBORN FATHER

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ALTER OF COMPLAINTS

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THETAN

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【ALTER OF COMPLAINTS/SeeK/STUBBORN FATHER/THETAN 4WAY SPLIT】

4way split artwork

Artist:
Altar of Complaints
SeeK
Stubborn Father
Thetan
Labels:
Meatcube Label(USA)
http://meatcube.com/
Kakusan Records(Norway)
https://www.facebook.com/kakusanrecords
LongLegsLongsArms Records(Japan)
http://longlegslongarms.jp/
tracking list:
Altar of Complaints
1. Leif
2. Alone in the Middle of All That Madness
3. Toughcoupleoctopus
SeeK
4. 革命と緩和
Stubborn Father
5. 未定
6. 創造の山
Thetan
7. Those Once Here
8. Que Sera
9. Shooting Gallery
10. —
11. Canned Rebellion
12. The Path
13. Call Of The Master
日本販売価格:2,000円(税抜)

【TJLA FEST 2015】

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STUBBORN FATHER, SeeK も出演する Tokyo Jupiter Records と LongLegsLongArms 初の共同イベント
「TJLA FEST (ティー・ジェル・エー・フェス)」 開催決定!!
詳細はこちら http://tjlafest.com

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【AMORPHIS : UNDER THE RED CLOUD】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH NICLAS ETELAVUORI OF AMORPHIS!!

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LEGENDARY FINISH MELANCHOLIC METAL BAND AMORPHIS HAS JUST RELEASED THEIR NEW MASTERPIECE “UNDER THE RED CLOUD” !!

フィンランドの国民的メランコリックメタルバンド AMORPHIS が新たな傑作となるであろう新作 “UNDER THE RED CLOUD” をリリースしました!!
フルート奏者に ELUVEITIE の CHRIGEL GRANZMAMN, パーカッションに MARTIN LOPEZ 、そして大人気プロデューサー JENS BOGREN をプロデューサーに迎えて万全の体制で制作された本作はまさに AMORPHIS 第3章の幕開けを告げるような傑作に仕上がりました。
ご存知の通り、彼らの第1章は “TALES FROM THE THOUSAND LAKES”, “ELEGY” という2枚の傑作を残したオリエンタルで哀愁に満ちたメロディックデスメタル時代。第2章は停滞していたバンドに不世出のボーカル TOMI JOUTSEN が加入し、彼の表現力豊かなクリーンボーカルを生かしたメランコリックかつプログレッシブな70’s リスペクトのフォーキーなヘヴィーミュージックを展開した “SKYFORGER” を頂点とする時代。そしてこの “UNDER THE RED SKY” は彼らの過去と未来を繋ぐような作風だと思います。
まず前作 “CIRCLE” で復活しつつあったヘヴィネスとグロウルが完全に戻って来ています。加えて、シタールを使用したオリエンタルなサウンド、ハモンドオルガンのような音色のキーボードソロは “ELEGY” や “TUONELA” の雰囲気を感じさせますね。同時にフルートやアコースティックギターを効果的に使用したフォーキーでプログレッシブな昨今の音楽性も引き継いでおり、両者が高次元で融合し新たな AMORPHIS を形作っているのです。インタビューにもありますが本当にさすが JENS BOGREN と賞賛するしかないですね。
これまで不満があるとすれば細かい部分の構成やリックの雑さだったのですが、今回は実に洗練されつまらないと感じる部分がありませんでした。さらに言うと、その時々で重要視している要素がデスメタルであれ、ゴシックであれ、ハードロックであれ、プログメタルであれ、フォークメタルであれ、彼らは常に極上のメランコリックなメロディーを作品に封じ込めて来ましたが、今回は別格です。全曲シングルレベル。メロディーの洪水警報が発令してしまっています。
実はバンドは10年メンバーチェンジがないのですが、弊誌では BARREN EARTH の Oli の後任として中期からバンドを支え、今回は特に素晴らしいベースラインを聴かせる NICLAS ETELAVUORI に話を聞くことが出来ました!!

MMM RATING ⭐️

“UNDER THE RED CLOUD” : 9,7 / 10

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