タグ別アーカイブ: EDM

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PASSCODE : VIRTUAL】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH PASSCODE !!

profile_20160220054924_66c7428fd7008cfba4b9e1989a991c6c56c77fd43b150

Electronicore Meets Kawaii ?! Japanese Girls Outfit, “NINJA BOMBER” From Osaka, PassCode Has Just Released Splendid 2nd Album “VIRTUAL” !!

DISC REVIEW “VIRTUAL”

百花繚乱のアイドルシーンに、ピコリーモを引っさげ大阪から現れた4人組 PassCode が期待の新作 “VIRTUAL” をリリースしました!!新メンバー大上さんの加入、グループのリーダーだった黒原さん脱退という大きなメンバーチェンジを経て制作されたアルバムは、鮮烈なデビュー作 “ALL is VANITY” と”リンク”しつつも、より多彩で、よりキャッチーで、メンバーの確かな成長が感じられる優れた作品となりました。
アルバムオープナー “MOON PHASE” は PassCode の “Re-Birth” を高らかに宣言するキラーチューン。前作収録 “Toxic” のイメージを引き継ぎながら、よりスケールアップを果たした Electronicore サウンドを聴くことが出来ますね。キラキラとしかし複雑に突き進む楽曲の中、ふんだんに挿入される 今田さんのシャウト/スクリーム は男性ボーカルの凄みとはまた一味違ったテイストが白眉で、前作からの進化を伝えています。オートチューンの多用も実に効果的。
さらに、こちらも前作収録 “アスタリスク” とリンクする “NINJA BOMBER” はタイトルから想像出来る通り、和のテイストを取り入れた海外にも強くアピールする仕上がりとなっていますね。逆に言えば、こういったある種飛び道具的な楽曲が際立つのも、シリアスな “Now I Know”, “Nextage” のような彼女たちの”骨格”がしっかりと存在しているからだと思います。
勿論、そういった所謂ピコリーモは PassCode サウンドのベースでありアイデンティティーな訳ですが、インタビューで高嶋さんが”おもちゃ箱”と例えたように、カラフルでバラエティー豊かな本作では PassCode の新たな1面も重要な聴きどころとなっていますね。
例えば “ドリームメーカー” は Kawaii 要素を多分に含んだ電波チューン。でんぱ組.inc を想起するファンも多いでしょう。また、派手なシンセサウンドが注目されがちですが、”from here” などで聴けるピアノの音色も美しく作品に色を添えています。
さらに、アルバム終盤に配置された “Don’t Leave Me Alone”, “You Made My Day” のように切なく、ブルージーな味わいさえ存在する、聴かせる楽曲も素晴らしいアクセントになっていますね。特に “You Made My Day” は1分そこそこの短い中に、PassCode の熱い想いが込められた歌詞、パフォーマンスだと感じました。
今回は、サウンド・プロデュースを手がける平地孝次さんがメンバーの歌唱パートを決定したことで、より各メンバーの特徴が作品に昇華されていますし、SiM や BABYMETAL を手がける 原浩一さんがマスタリングを行うことでサウンド自体もアップグレードされており、実に聴き応えのある完成度の高い作品に仕上がっています。
今回弊誌では、PassCode のメンバー全員、高嶋 楓さん、今田 夢菜さん、大上 陽奈子さん、南 菜生さんにインタビューを行うことが出来ました。8/8の Zepp DiverCity ワンマンでは初のフルバンドセットも控えています。ぜひアイドルとバンドの垣根を壊していって欲しいですね。どうぞ!!

max_disco_20160408200119_0cb00f598ee0ec11c1b43aa92a5b60b957078f7f1301e

PassCode “VIRTUAL” : 9.2/10

続きを読む NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PASSCODE : VIRTUAL】

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【THE ALGORITHM : BRUTE FORCE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH REMI GALLEGO OF THE ALGORITHM !!

639cea52-ed3c-4b7f-b71c-7c66fa3dd187

Electronica meets Prog-Metal! One of the originator of “Progtronica” from France, THE ALGORITHM has just released their new masterpiece “Brute Force” !!

DISC REVIEW “BRUTE FORCE”

エレクトロニカ/EDM とモダンメタル/Djent を融合させ独自の音楽を発信する、フランスの奇才 THE ALGORITHM が新作 “Brute Force” をリリースしました!!
勿論、PERIPHERY, ANIMALS AS LEADERS, BORN OF OSIRIS など、最新のモダンプログメタル界隈において、エレクトロニカの要素は必修科目。当たり前のように使用されています。ただ THE ALGORITHM として知られる Remi Gallego のように、その2つをシームレスに繋いでいるアーティストは未だ存在しないでしょう。彼こそが “Progtronica” のトレンドセッターなのです。
新作 “Brute Force” でもポリリズムを多用したアグレッシブなリズム、モダンなリフは健在。そして美麗で数学的に構築された EDM サウンドが独特のアトモスフィアを発しています。さながら Remi Gallego が築き上げた音楽の現代建築のように。
とは言え、今回の作品は畳み掛けるようなインテンシティーと共に、よりバランスがとれたキャッチーなアルバムの様にも思えます。例えば、シングルカットされた “Pointer” はロシア民謡のような印象的なメロディーが、Post-Meshuggah なギターリフ、リズムの上で綿密に構築されています。同時に、新機軸としてギターソロを導入しており、結果としてメタルとEDMのバランスが絶妙の仕上がりになっていますね。インタビューでも語っているように、過去の作品に比べてより人間味、エモーションを導入したことで、さらなるファン層獲得にも繋がるように感じました。
また、タイトルトラック “Brute Force” はクラシカルなアプローチが見事な佳曲。例えば、Castlevania のようなゲーム音楽にも通じるドラマ性が白眉です。
Breakcore トレンドセッター、同郷の Igorrr が参加した “Deadlock” には貪欲に新機軸を導入する Remi のアーティストとしての矜持が強く現れているように感じました。凶悪さを纏った”生の”ギターリフが衝撃的ですね。
Post-Rock の影響すら感じるスロウな “Userspace” に Dub, Breakcore 色の強い “Shellcode” まで楽曲は実にバラエティー豊かです。
全体的に見れば、今作は主要海外誌のレビューにおいて、DAFT PUNK が手がけたディズニーのSF映画 “Tron : Legacy” のサウンドトラックと比較されることが非常に多く、それはつまり、人生を変えたアルバムにも上げているように、強い影響を受けた同郷の偉大な先輩の域にまで Remi Gallego の世界観が肉薄して来ている証のようにも思えました。
今回弊誌では、その Remi にインタビューを行うことが出来ました。短いですが、彼独特の考え方は伝わると思います。どうぞ!

12802803_10156589907460483_5541563957616061458_n

THE ALGORITHM “BRUTE FORCE” : 9.2/10

続きを読む NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【THE ALGORITHM : BRUTE FORCE】

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KOUTEI CAMERA GIRL : LENINGRAD LOUD GIRLZ】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH KOUTEI CAMERA GIRL !!

Z324013007

Japanese Girls Rap Crew, KOUTEI CAMERA GIRL has just released revolutionary new record “Leningrad Loud Girlz” !!!

衝撃のデビュー作 “Ghost Cat” から半年。ガールズラップクルー 校庭カメラガール が待望の2ndアルバム “Leningrad Loud Girlz” を早くもリリースしました!!
グラミー賞や各有名音楽紙ベストアルバムの結果を見るまでもなく、今年を代表する1枚が Kendrick Lamar の “To Pimp A Butterfly” であることは議論の余地もないでしょう。Kendrick や Flying Lotus, Robert Glasper などが提唱し取り組んでいるポピュラーミュージックのアップグレード。HIPHOP, ジャズ、ファンク、ソウル、エレクトロニカなど黒人音楽をルーツとしたこのムーブメントに素早く反応したガールズグループの一つが 校庭カメラガール なのではないでしょうか?”Star flat Wonder Last”なんて特に。同時に今年話題となった ZEDD, AVICII といった EDMアーティストの新作とも通じる部分はあると感じました。
勿論、ラップという観点ではアイドル枠でもリリスク、RHYMEBERRY が存在しますし、ガールズラップという括りで考えても水曜日のカンパネルラや泉まくらなど面白いアーティストが続々と出現しています。ただ、コウテカのトレンドを取り入れながらも、さらに先を切り開くような音楽性はその中でも驚くほどに異端ですね。基本はクラブミュージックでありながら、6人のラップやボーカルは非常にキャッチーで良い意味の邦楽感もありますし、メッセージ性も強く、先に挙げた要素以外にもポストロックやバンドサウンドまで幅広くチャレンジしています。
異端と言えば、メンバーの名前も「もるも もる」「しゅがしゅ らら」「ましゅり どますてぃ」「ののるる れめる」「らみた たらった」「ぱたこあんど ぱたこ」とかなり変わっていますし、今までには存在しなかった新しいアイドル像を体現しているのかも知れません。
今回弊誌では、コウテカメンバーのうち4人に話を聞くことができました。メンバーの時に人を食ったような回答も実にらしいですね。12/18には初のワンマン公演も控えています。購入はこちらから。どうぞ!

MMM RATING IS…

KOUTEI CAMERA GIRL “LENINGRAD LOUD GIRLS” : 9/10

続きを読む NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KOUTEI CAMERA GIRL : LENINGRAD LOUD GIRLZ】