EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH LEE DORRIAN OF WITH THE DEAD !!
Legend is baaaaack!! ex- CATHEDRAL, DOOM master, LEE DORRIAN talks about his new band WITH THE DEAD, CATHEDRAL, and his big love with Japan !!
伝説の帰還です。もはや説明は不要でしょう。世界で最も有名なドゥームバンド CATHEDRAL の顔として、またカルトなバンドを集めたレーベル RISE ABOVE RECORDS の首領として、日本のファンにもお馴染み Lee Dorrian 総帥が遂に新たなバンド WITH THE DEAD を率いてシーンに戻って来ました!!
メンバーは Lee に加えてあの ELECTRIC WIZARD 創立メンバーの Tim と Mark。世界で最も Doomy なスーパーバンドと言えるのではないでしょうか?実際、彼らがリリースしたデビューアルバム “With The Dead” は徹頭徹尾ヘヴィーでスロウ、完璧なドゥームレコードに仕上がっています。
“Forest of Equilibrium” と “Dopethrone”。前述の2バンドが残したドゥーム史に残る傑作のハイブリッドという表現も決して的外れではないと思いました。ただ、Lee のボーカルは当時の荒々しく邪悪な雰囲気ではなく、成熟した近年の路線を引き継いでいるため聴きやすさはかなり増していますね。ただし、プロダクションはかなり生々しくギターもファズを効かせまくっているので、マッシュールーム度は満点です。同時に、Lee の敬愛する PENTAGRAM, TROUBLE, WITCHFINDER GENERAL といったバンドたちのスピリットも強く感じられるドゥーム愛に溢れた作品と言えるでしょう。
最終作 “The Last Spire” は歴史の総まとめ的な意味合いがあったので別としても、後期 CATHEDRAL の作品は総じて非常にプログレッシブでした。しかし”With The Dead” で Lee は、そういった実験性から距離を置きシンプルでストレートなドゥームを再度追求するつもりなのかも知れませんね。シンプルでストレートとはいえ、アルバムはバラエティーに富んでいて、リフやコンポジションもベテランらしく巧みなのでリスナーを飽きさせることはありません。最高の復帰作になったのではないでしょうか。
今回弊誌では Lee 総帥にインタビューを行うことが出来ました。リップサービスではない、彼の正直な日本への愛が強く感じられると思いますよ。どうぞ!!
JOHN BROWNE of MONUMENTS has Just released really artistic solo debut album “QUATSI”!! He released his creativity with his emotion !!
モダンメタルシーン重要バンドの1つ MONUMENTS のギタリスト JOHN BROWNE が初のソロアルバム “QUATSI” をリリースしました!!
ギターは勿論、全ての楽器を JOHN がプレイしプロデュースも手掛け、ストーリーの主人公までもが JOHN 自身という非常にパーソナルな作品です。”QUATSI” とはホピ族の言葉で”人生”。作品は JOHN の過去、現在、未来を投影しています。1時間を超えるインストゥルメンタルアルバムですが、私たちは彼の右手を通して心の中の怒りやフラストレーション、魂の叫びを感じることが出来るのです。
音楽的には、映画のサウンドトラックのような作品だと思います。ただ、ハリウッド映画のような壮大さと言うよりも、人間の本質に迫るような生々しい迫力を備えています。オーケストラやピアノのサウンドによってアルバムは一段上の表現力を得ていますね。”ZEALOT” などはまるでRPGゲームを1曲で表現しているような素晴らしさです。
加えて彼の生み出す感情のこもった力強くも知的なリフの数々は、 MESHUGGAH のギタリスト、かの FREDRIK THORDENDAL が唯一残している傑作アルバム “SOL NIGER WITHIN” をも想起させます。特に “THE LAST GOODBYE” で聴ける矢継ぎ早なリフワークは彼のディスコグラフィーの中でも白眉なのではないでしょうか? DISPERSE の JAKUB ZYTECKI と SCALE THE SUMMIT の CHRIS LETCHFORD が “THE HEART OF ATLANTIS” にゲスト参加していることも記しておくべきでしょう。才能溢れるニューマイスターたちの共演は新しい時代の幕開けを感じさせます。
商業的な成功など微塵も頭にはないような、勿論リリースされてはいるものの非常にプライベートなアルバムです。しかしながら、彼の世界を垣間見るうち、私たちもその世界にズブズブと引き込まれていることに気づくでしょう。TECH-METAL ファンやギタリストは必聴の作品です。今回弊誌では JOHN BROWNE にインタビューを行うことが出来ました。MONUMENTS や FELLSILENT についても話が聞けましたよ。どうぞ!!
“I-i-it’s not like I wanted to hear “SENPAI EP” or Anything!!” One of the top modern prog guitarist, SITHU AYE has just released incredible Anime-Prog new record “SENPAI EP”!! Readers! Please notice SITHU-SENPAI!!
WORLD PREMIERE: NEW SONG !! “SPEED OF LIGHT” OF IRON MAIDEN !!
THE FIRST NEW MAIDEN SONG IN FIVE YEARS IS ONE OF THE GREATEST METAL SONG IN FIVE YEARS !!
IRON MAIDEN が “FINAL FRONTIER” 以来5年ぶりに放つ新作にして二枚組の大作 “THE BOOK OF SOULS”。9/4にリリースされるアルバムからファーストシングル “SPEED OF LIGHT” を公開です!!二枚組にもかかわらず11曲という収録曲数から昨今のプログレッシブ路線を踏襲した楽曲かと思っていましたが蓋を開けてみれば彼らにしてはかなりストレートなメタルアンセム!ブルースが復帰しギターチームが三人になった直後のアルバム “BRAVE NEW WORLD” に収録されていてもおかしくないですし、”WICKER MAN”, “BLOOD BROTHERS” などと比較しても遜色ないと思います。実際、同じスタジオでレコーディングを行ったようで、似たようなヴァイブが感じられるのも必然かもしれません。”MOONCHILD”, “2 MINUTES TO MIDNIGHT” のようなキャッチーな感覚はやはり ADRIAN SMITH のクレジット。とにかく期待以上の佳曲なのは間違いないですね。勿論、アルバムにはバンド至上最長18分の “EMPIRE OF THE CLOUDS” をはじめとして10分超の楽曲が3曲も収められているので全容は全くわかりませんが期待しましょう!!
“We approached this album in a different way to how we’ve recorded previously. A lot of the songs were actually written while we were there in the studio and we rehearsed and recorded them straight away while they were still fresh, and I think that immediacy really shows in the songs, they have almost a live feel to them I think. I’m very proud of The Book Of Souls, we all are, and we can’t wait for our fans to hear it, and especially to take it out on the road next year!”
“このアルバムで、僕たちは以前のアルバムとは違ったアプローチをとったんだ。今回、多くの楽曲は僕たちがスタジオにいる間に書かれたんだよ。リハーサルをして楽曲がフレッシュなうちにすぐレコーディングを行ったのさ。そういった即時性のようなものが実に良く現れているし、ほとんどライブのような感覚さえあると思うよ。僕たち全員が “THE BOOK OF SOULS” をとても誇りに思うし、みんなに聴いてもらって、特に来年ツアーに出るのが待ちきれないよ。”
STEVE HARRIS
“We’re really excited about The Book Of Souls and had a fantastic time creating it. We started working on the album in late summer 2014 and recorded it at Guillame Tell Studios in Paris, where we’d done the Brave New World album back in 2000 so the studio holds special memories for all of us. We were delighted to discover the same magical vibe is still alive and very much kicking there! So we immediately felt at home and the ideas just started flowing. By the time we’d finished we all agreed that each track was such an integral part of the whole body of work that if it needed to be a double album, then double its going to be!”
“僕たちは皆 “THE BOOK OF SOULS” にとても興奮しているし製作過程も最高だったよ。昨年の夏にアルバムに取り掛かってパリの GUILLAME TELL STUDIO でレコーディングを行ったんだけど、そこは2000年に “BRAVE NEW WORLD” をレコーディングしたスタジオだったから特別な思い出があったんだ。同じようなマジカルなヴァイブがまだ生きているとわかって嬉しかったし、とてもやる気になったよ!すぐにそこが自分の家のように感じられたし、アイデアが溢れてきたよ。どの楽曲も作品全体にとって不可欠だったから二枚組になったんだ。なるべくしてなったんだよ!”
EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH GAVIN HARRISON OF KING CRIMSON!!
NEW KING CRIMSON ARE GOING TO COME TO JAPAN ON DECEMBER!!
UK の至宝、プログロックの伝説 KING CRIMSON が2003年以来実に12年ぶりの来日を12月に果たします。2011年に ROBERT FRIPP は突如として音楽業界からの引退を発表、KING CRIMSON も終焉かと思われましたが2013年にバンドの再始動を発表。これまでもそうしてきたようにメンバーを1部刷新して新しい音楽の旅に出ました。今回の再始動、目玉はやはり MEL COLLINS の復帰でしょう。”IN THE WAKE OF POSEIDON” から “ISLANDS” まで参加し (“RED”はゲスト扱い)、サックス、フルート、メロトロンを自在に操った名バイプレイヤーの帰還です。同時に注目されるのが3ドラムスという新しいコンセプト。GAVIN HARRISON, PAT MASTELOTTO という名手二人に R.E.M, NINE INCH NAILS などでの活躍で知られるマルチプレイヤー BILL RIEFLIN を加えて3人のドラマーがバンドに存在する形になりました。 90年代の”ダブルトリオ”編成時代にはツインドラムを提示していましたが、このコンセプトにはさすがに驚きました。では新生クリムゾン、具体的にどのような音になっているのでしょうか?私達には昨年リリースされた “LIVE AT THE ORPHEUM” と 2011年にリリースされた新生クリムゾン マイナス PAT&BILL というラインナップの KING CRIMSON PROJEKCT “A SCARCITY OF MIRACLES” いう2つのヒントが与えられています。前者を聴く限り、3ドラムスというコンセプトは「それぞれが別々のリズムを刻みカオティックな世界観を創出する」というよりは「同じグルーヴ、リズムを3人で刻み音圧、高揚感を得る」という目的のようです。これはステージ前方にドラムスを配し後方にリード楽器を置いている現在の位置取りからも推測できます。後者はまさに FRIPP COLLINS JAKSZYK の良いとこ取りのような作品。FRIPP のサウンドスケープ、COLLINS のスリリングなサックス、JAKSZYK のメロウなボーカルが溶け合っていました。クリムゾンの作品で言えば “ISLANDS” の叙情性が最も近いかも知れませんね。インタビューでも触れているように新しいマテリアルを試しているとのこと。それがそのままこの路線とは全く限りませんがADRIAN BELEW を廃して COLLINS と JAKSZYK を配置した訳ですから初期の叙情性が復活することは大いに有り得ると思います。今回弊誌では KING CRIMSON, PORCUPINE TREE という新旧二大プログバンドに在籍するスーパードラマー GAVIN HARRISON に話を聞くことが出来ました。
【INTERVIEW WITH GAVIN HARRISON】
Q1: KING CRIMSON Japan Tour is just announced !! How are you feeling now? And what the setlist will be?
【GAVIN】: We’re very happy to be coming to Japan and making so many concerts. It will be the exciting conclusion of the 2015 tour.
Q2: So, what do you think New Crimson line up? Mel Collins is back, and three drummers in the band. What is triple drums to you?
【 GAVIN 】: Mel is fantastic and adds so much to the performance. We all really enjoy Mel’s inventive soloing every night. Having three drummers gives us unique opportunities to explore some very interesting rhythmic and sonic possibilities. Three very different drummers with three different approaches to drumming can really mix together very well. .
Q4: Your solo record, “Cheating the Polygraph” is just released. This is the re-image of Porcupine Tree songs. And you did really magnificent arrangement. Anyway, what made you try this great challenge?
【 GAVIN 】: I had wanted to make a modern contemporary big band album for a very long time and I was thinking about making an album of some of my favourite Porcupine Tree songs completely re-imagined for big band sound. This really is not a cover album. The arrangements take the essence of the compositions and take them into the stratosphere. It was a long process (about 5 years) to complete the whole project but it was a fantastic journey for me. .
Q4: あなたのソロアルバム “CHEATING THE POLYGRAPH” もリリースされましたね。PORCUPINE TREE の楽曲をリ・イメージした内容でビッグバンド調の素晴らしいアレンジが施されています。なぜこういったアルバムを制作したのでしょうか?
【 GAVIN 】: 僕はずっと長い間モダンなコンテンポラリービッグバンドのアルバムを作りたいと思っていたんだ。そして僕の大好きな PORCUPINE TREE の楽曲を何曲か完全にビッグバンドサウンドにリ-イメージしたアルバムを作ろうと思いついたんだよ。これは全くカバーアルバムではないよ。楽曲の構成だけ抽出して成層圏に届くくらい異なったアレンジを施してあるからね。プロジェクト全体で5年くらいの長い期間を要したよ。だけど僕にとって素晴らしい旅だったね。
Q5: How did you choose the songs of “Cheating the Polygraph”?
【 GAVIN 】: I chose the songs that I felt had good rhythmic possibilities and presented them to Laurence Cottle (the arranger) to see how he felt about re-imaging them from a harmonic perspective. We worked for several weeks on each tune passing it back and forth between us until we felt happy with the arrangement.
Q6: Steven Wilson told that PORCUPINE TREE may return in 2016. Do you think it will come true? And You’ve played with two prog genius, Robert Fripp and Steven Wilson. When you compare these two, how are they resemble or different ?
【 GAVIN 】: I don’t know about the future of PORCUPINE TREE. And I don’t compare people.
Q6: STEVEN WILSON は2016年の PORCUPINE TREE の復活について言及していました。実現すると思いますか?また STEVEN と ROBERT を比較した時、似ているところはありますか?
【 GAVIN 】: PORCUPINE TREE の未来についてはわからないな。僕は人を比較したりはしないんだ。
Q7: And you’ve played with lot’s of bands and project, like iamthemorning (I really love them), The Tangent, Blackfield, No Man, OSI, Storm Corrosion, and more. Do you have new project you are involved in?
【 GAVIN 】: I work on a lot of projects from my studio. There are more things coming but I can’t mention them at the moment.
Q7: あなたは他にも様々なプロジェクトに関わってきましたね。IAMTHEMORNING, THE TANGENT, BLACKFIELD, NO MAN, OSI, STORM CORROSION…現在関わっているプロジェクトはありますか?
言わずと知れた KING CRIMSON のギタリストにしてリーダー。MR.CRIMSON。後続に多大な影響を与え続けるイノベイターです。メカニカルでシーケンシャルなフレーズ/アルペジオを構築し正確に弾きこなすと同時に、ライブでのインプロヴィゼーションも持ち味。バンド以外でも DAVID BOWIE, BRIAN ENO, ANDY SUMMERS など様々なミュージシャンと共演してきています。
MEL COLLINS
今回の再始動で1972年以来40年以上ぶりにバンドに復帰したサックス、フルート、メロトロン奏者。その実力(と利便性)故様々なバンドに引っ張りダコで ROLLING STONES や中島みゆきのアルバムにも参加していたりします。KING CRIMSON 脱退後は CAMEL にも長く在籍したプログロック重要人物の1人。
TONY LEVIN
スキンヘッドに髭がトレードマークのプログ界NO.1ベースプレイヤー。チャップマンスティックという不思議な楽器を操ることでも知られています。DREAM THEATER のメンバーと立ち上げた LIQUID TENSION EXPERIMENT での活躍も有名で、他にも数多くのセッションやプロジェクトをこなしています。PETER GABRIEL のお抱えベーシストであり、同僚の PAT MASTELOTTO と STICK MEN というバンドでも活動する多忙人。
新メンバー。新生クリムゾンのリードシンガーでセカンドギタリスト。キーボードもこなすマルチプレイヤー。ソロ、THE TANGENT, LEVEL 42 などさまざまなバンドに在籍する傍らコメディアンとして活躍するなど実に才能豊かな人物です。妻は KING CRIMSON の創立メンバー MICHAEL GILES の娘。
BILL RIEFLIN
新メンバー。トリプルドラマーの1人。R.E.M, MINISTRY, KMFDM, NILE INCH NAILS など90年代初頭からインダストリアルなバンドのドラマーとして活躍。キーボードやギターもこなすマルチプレイヤー。
GAVIN HARRISON
KING CRIMSON, PORCUPINE TREE という二大プログバンドのドラマー。その事実だけで実力は推して知れますね。
【KING CRIMSON’S RECORDS YOU MUST LISTEN TO】
“IN THE COURT OF THE CRIMSON KING”
デビュー作にしてプログロックの概念を確立した記念碑。ロックというジャンルにクラッシックやジャズを高いレベルで融合させ、同時に歌詞専門のメンバー PETE SINFIELD が詞に深い意味を持たせることで知的で奥深いプログロックの世界を構築しました。メタリックな音像のサックスとギターが狂ったようにメカニカルでカオティックなフレーズを畳み掛け、唯一無二のカタルシスを生み出す “21st CENTURY SCHIZOID MAN” 。”CONFUSION WILL BE MY EPITAPH” という一節が楽曲の全てを物語る、メロトロンとアルペジオと悲哀に満ちて美しい “EPITAPH”。この2曲の究極の対比が後のロック界に与えた影響は計り知れませんね。
“LARK’S TONGUES IN ASPIC”
“ISLANDS” ツアー終了後、FRIPP はバンドの内紛に嫌気が差し解散を宣言。しかし BILL BRUFORD, JOHN WETTON, DAVID CROSS, JAMIE MUIR といった自らの理想を具現化出来るアーティストたちと出会い、クリムゾンを再始動しこの傑作をリリースしました。インプロヴィゼーションの塊のようなアルバムです。時代背景としてはちょうどマイルス・デイヴィスの音楽が絶頂期を向かえたあたりですが、それとリンクするかのように、時に繊細で時に大胆なロックにおける最高峰の即効演奏が味わえます。特に JAMIE MUIR のパーカッションと DAVID CROSS のヴァイオリンはクリムゾンに新しい息吹を与えました。混沌としていて実験性に満ちていながら、キメのフレーズやメロディーはキャッチーで驚きを隠せません。
解散から7年。1981年に FRIPP は ADRIAN BREW, TONY LEVIN という新しい血をアメリカから得て KING CRIMSON を再始動させます。当初は歌詞に深みがなくなった、ニューウェーブやポリリズムを大胆に取り入れすぎ、アメリカ人が嫌いだ、ステージでクネクネするな、など批判を浴びた作品です。しかしながら、 後に再評価が進み現在では FRIPP 曰くクリムゾン史上三指に入る作品だそうです。実際、当時最先端だった音楽を咀嚼し彼らのやり方で提示した意欲作だと思います。タイトルトラック “DISCIPLINE” の”鍛錬”のようなメカニカルで難解なフレーズを泊をずらしてギターで輪唱するという訳のわからない挑戦や、”FLAME BY FLAME” の斬新なフレーズ、ギターシンセやチャップマンスティックといった新しい楽器の導入など聴きどころの多い作品でプレイするたび新しい発見があります。
“THRAK”
1984年に再度解散した KING CRIMSON は10年の沈黙の後ミニアルバム “VROOM” で復活を遂げます。80年代のラインナップに TREY GUNN, PAT MASTELOTTO を加えた”ダブルトリオ”編成という新しいコンセプトで。満を持して発表したフルアルバム “THRAK” は “RED” で体現したへヴィーさとインダストリアルな先鋭さを備えた優れた作品でした。メタリックな楽曲、実験的な楽曲、ポップさを備えた楽曲とバラエティーに富んでいて、コンセプト先行だった80年代と比べるとある意味肩の力が抜けたようにも感じられます。ダブルトリオという観点からみれば、”SEX SLEEP EAT DRINK DREAM” は非常に成功した楽曲だと思います。
“POWER TO BELIEVE”
2003年発表、KING CRIMSON 現時点での最新作。ダブルトリオから BILL BRUFORD と TONY LEVIN が脱退。四人編成となりヌーヴォー・メタルを指標した作品です。
【THE ELEMENTS OF KING CRIMSON TOUR IN JAPAN 2015】
“in motion. This is a very different reformation to what has gone before: seven players, four English and three American, with three drummers. The Seven-Headed Beast of Crim is in Go! mode.”
Tickets for the seven shows in Japan will be available on August 29th.
Tokyo December 7(Mon)Bunkamura Orchard Hall
Tokyo December 8(Tue)Bunkamura Orchard Hall
Tokyo December 9(Wed)Bunkamura Orchard Hall
Tokyo December10(Thu)Bunkamura Orchard Hall
OPEN 18:00 / START 19:00 Ticket \15,000
<info>Creativeman 03-3499-6669
Osaka December 12(Sat)Festival Hall
OPEN 17:00 / START 18:00 Ticket \15,000
Osaka December 13(Sun) Festival Hall
OPEN 16:00 / START 17:00 Ticket \15,000
<info>Kyodo Information 0570-200-888
Nagoya December 21(Mon)Nagoya Century Hall
OPEN 18:00 / START 19:00 Ticket \15,000
<info> Sunday Folk Promotion / 052-320-9100
ex-CATHEDRAL, DEATH PENALTY の GAZ JENNINGS, ex-THE OATH の JOHANNA SADONIS がタッグを組んだ新バンド LUCIFER がデビュー作 “LUCIFER I” を総帥 LEE DORRIAN のレーベル RISE ABOVE からリリースしました。
説明の必要もないでしょう。CATHEDRAL は90年代初頭にデビューし、DOOM から STONER, PROG ROCK まで幅広い素養をを消化、唯一無二の音楽を作り上げたバンドでした。世界一遅いアルバムなどとも評されるデビュー作 “FOREST OF EQUILIBRIUM” が取り上げられることが多い彼らですが、その後の音楽的変遷、そして傑作 “THE LAST SPIRE” での幕引きまで常に聴くべき意味のある豊潤な作品を提供し続けてきた異能です。
無論、LEE DORRIAN という深い知識とビジョンを備えたフロントマンがいたからこそ存在し得たバンドでしたが、同時に、不思議な音階のリフ、アルペジオ、オーバーダブ、転調を自在に操るリフの魔術師 GAZ JENNINGS が上手いボーカルと組んだらどうなるのだろうという興味も存在したことは事実。今回紹介する LUCIFER はその欲求を満たすバンドと言えるかも知れません。
昨年彗星のように現れ、彗星のように消滅した THE OATH が残した唯一のアルバム “OATH” は印象的な作品でしたし、その中でも JOHANNA の歌唱は特に耳を捕らえました。そして上手さと巧さを兼ね備えた彼女のボーカルは “LUCIFER I” でさらにその凄みを増しています。
現代の “Vol.4” かと思わせるほどのギターリフアルバムでありながら、彼女のボーカルが絡み合う事でエピック、キャッチーさ、大衆性を兼ね備えた驚異的なクオリティーの作品に仕上がったのではないでしょうか。
現代の “Vol.4″…そうこのレコードには BLACK SABBATH, DEEP PURPLE, BLUE OYESTER CULT, URIAH HEEP といったあの時代のハードロックへの愛、憧れと、GAZ 自身がオリジネーターでもあるドゥーミーな空気が溶け合い詰まっているのです。
自身が HEAVY MAGIC ROCK と呼ぶ LUCIFER の音楽やアルバムについて JOHANNA が語ってくれました。
EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JOHN GALLAGHER OF RAVEN!!
LEGENDARY NWOBHM ACT RAVEN HAS JUST RELEASED STRONG THE NEWEST ALBUM “EXTERMINATION”!!
NWOBHM の古強者 RAVEN が6年振りの新作 “EXTERMINATION” をリリースしました!実に素晴らしいアルバムだと思います。ロートルだとか古臭いだとかいった言葉は全く当てはまりません!徹頭徹尾120%へヴィーでハードなロックアルバムです。確かに速さや過激さ、テクニックのみを求めるならば THRASH, DEATH METAL や METAL CORE を聴いていれば良いでしょう。ただちょうどハードロック、グラム、パンクにメタルの中間地点に生を受けた RAVEN の作る音楽には独特のグルーヴ、中毒性が存在します。NEAT RECORDS で VENOM 共々ほぼイロモノとしてデビューした彼らですがアルバムを聴けば実際は卓越した演奏、作曲能力を兼ね備えている事が判りますね。実際 “EXTERMINATION” は収録時間の非常に長い作品ですが、楽曲のバリエーション、絶妙なキャッチーさ、個々のフレーズの引っ掛かりが実に見事で冗長に感じるどころか一気に聴けてしまいます。また彼らの代表作として “LIVE AT THE INFERNO” を挙げる人は多いと思います。代表作がライブアルバムという昨今のバンドは皆無でしょう。アルバムと全く同じように再現されたライブアルバムに価値などないからです。”LIVE AT THE INFERNO” には、勿論当時彼らのスタジオアルバムにお金がかかっていなかったというのもありますが、スポンテニアスで圧倒的な生の興奮が詰め込まれています。そんな彼らのライブを体験出来る7月の来日公演、過去作の再発も決定!!。弊誌ではビリー・シーンと並び称されたベーシストでありスーパースクリーマー、JOHN GALLAGHER にインタビューを行う事が出来ました。どうぞ!!
HEIGHTS ARE THREE PIECE BAND OF JAMIE POSTONES (TESSERACT), AL HESLOP, JOHN HOPKIN. AND THEY COMBINE ELEMENTS OF PROG ROCK, POST ROCK, JAZZ, CLASSICAL COMPOSITIONS. YOU CAN LISTEN TO THEIR NEW TEXTURED SOUNDSCAPE ON 4/27 !!
“PHANTASIA ON THE HIGH PROCESSION OF SUN, MOON AND COUNTLESS STARS ABOVE”
4/27 に BASICK RECORDS から発売される HEIGHTS の新作からファーストシングルをプレミアです。今をときめく TESSERACT のドラマー JAMIE, 多才な理論派ギタリスト AL にベースの JOHN というスリーピース。PROG ROCK と POST ROCK を合せたような知的でアトモスフェリックな音楽を基本として JAZZ や CLASSIC のコンポジションを取り入れて楽曲に深みを加えています。スリーピースならではの魔法のようなグルーヴとゴーストノートまでクリアに聴こえる生々しいサウンドが素晴らしいですね。2010 年に発売された “FROM SEA TO THE SKY” が傑作だっただけに期待は高まります。
【ABOUT NEW ALBUM】
After recording our last album “From Sea To Sky”, we started working on ideas for a general concept for our next album. When writing, we find it useful to have a concept or idea of what the music is aiming to depict and use it as a rather broad canvas to give an album a sense of cohesion in terms of the pieces working together as one whole being.We turned to space as an overall concept, as we wanted to pieces to increase in mood and complexity and atmosphere and we hope the pieces portray some of the vastness, majesty and otherworldly qualities afforded us by the universe around us.
前作 “FROM SEA TO SKY” のレコーディングを終えた後、僕たちは次のアルバムコンセプトについてアイデアを出し始めたんだ。 そして作曲中に、音楽が描写するコンセプトやアイデアを持ち、コンセプトを広いキャンパスのように扱うべきだと考えたんだ。個々の楽曲が全体の一部として共に機能すればアルバムに結束力を与える事になるからね。僕たちは宇宙を全体のコンセプトに選んだよ。楽曲にはムード、複雑さ、そしてアトモスフィアを与えたかった。同時に楽曲が宇宙というコンセプトの下、ある種の広大さ、威厳、異世界感といったものを描き出せればいいね。
Great from start to finish. Beautiful evanescent basslines weave majestically in and out of haunting guitar lines…
【MESSAGE FOR JAPAN】
Thanks for all the support, we hope you enjoy “Phantasia On The High Processions Of Sun, Moon And Countless Stars Above” and it takes you on a journey! We hope to one day play live in your country!
サポートをありがとう。君たちが “PHANTASIA ON THE HIGH PROCESSIONS OF THE SUN MOON AND COUNTLESS STARS ABOVE” を気に入ってくれたら嬉しいな。きっと旅に出られると思うよ!いつか君の国でプレイ出来たらいいな。