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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CANDIRIA : WHILE THEY WERE SLEEPING】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JOHN LAMACCHIA OF CANDIRIA !!

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The Pioneer Of Experimental Extreme Music, Candiria Has Just Released Their Ambitious New Album “While They Were Sleeping” For The First Time In 6 Years !!

DISC REVIEW “WHILE THEY WERE SLEEPING”

ブルックリンが生んだ、モダンエクストリームミュージックのパイオニア CANDIRIA が6年の沈黙を経て、新作 While They Were Sleeping” と共にシーンへと帰還を果たしました!!バンドの成熟/進化と原衝動が共存するアルバムで、彼らは自らの価値を再度証明しています。
CANDIRIA の冒険は90年代の中盤から始まりました。メンバー各自が持ち寄った様々な影響、Hardcore は勿論、Death Metal, Hip Hop, Jazz, Fusion, Ambient, Noise といったバラバラな音楽をミックスし、奇跡とも思える革新性と共に圧倒的な存在感を見せつけたのです。現在のエクストリームミュージックシーンは、エクレクティックであることが命題のようにも思えるほど、ジャンルをクロスオーバーした作品が注目を集めていますが、その礎を築いたバンドの1つは間違いなく CANDIRIA ですし、後続に与えた影響は計り知れないと思います。
中でも “The Process of Self-Development”, “300 Percent Density” の2作は白眉。”シームレス”というキーワードの下、切れ目なく、流体のようにしなやかに形を変え続けるエクスペリメンタルな音楽とグルーヴ、そして黒人ボーカリスト Carley Coma のラップからスクリーム、グロウルへと自在に行き来するフレキシブルなボーカルが一体となり押し寄せる波は圧倒的で、今日でも新鮮さを保ちながらシーンのマイルストーンとして輝いていますね。
好調のバンドをアクシデントが襲ったのは2002年のことでした。ツアー中のバンが事故に遭い、メンバーが瀕死の重傷を負ってしまったのです。悲劇がメンバーに落とした影、そしてその影響は明らかでした。2004年に復活したバンドが発表した、強烈なタイトルの作品 “What Doesn’t Kill You…” では実験的、チャレンジングなムードが減退し、メロディーによりフォーカスしたある意味”らしくない”アルバムだったのです。以降、 CANDIRIA のシーンにおける存在感も徐々に減退していきました。
John がインタビューでも語ってくれたように、”While They Were Sleeping” は行き詰まりを感じ、長い休養を経たバンドが再生を果たした、フレッシュで野心的なレコードです。睡眠状態にある社会を “They” と表現し、成功を逃したミュージシャンがその崩壊した社会で王となるコンセプトも、アメリカの現在、そして何より彼ら自身の今を投影しているようで、見事にハマっていますね。
アルバムオープナー、 “While They Were Sleeping” はまさに CANDIRIA の堂々たる帰還、そして現在の立ち位置を告げています。近作のメロディックな歌唱と共に、Carley のラップやグロウルが大々的にフィーチャーされたマスマティカルでアグレッシブな楽曲では、中盤のアンビエントで Jazzy なパートが極上のコントラストを生み CANDIRIA の色を強く主張します。近作での方向性を活かしつつ、バンドが最も生き生きとしていた頃の感覚をしっかりと取り戻したタイトルトラックは純粋に魅力的で、作品を象徴していますね。
実際、アルバムを牽引するのは確実に Carley の千変万化で万華鏡のように多彩なボーカルでしょう。”Mereya” で聴ける Jazzy なスキャットは全くのサプライズですし、 “Forgotten” で堂々とキャッチーなアリーナロックを歌い上げたかと思えば、”The Whole World Will Burn” ではクールなラップでオリジネーターの凄みを見せつけます。まるで彼のボーカルがそれぞれの楽曲の個性を決定しているようにさえ感じますね。
特筆すべきは、”Wandering Light” と “Opaque”。奇しくも VAUREEN の Andrea Horne がフルートとボーカルでゲスト参加をした2曲は、成熟した Carley とバンドの現在を伝えています。
ヘヴィーでカオティックな “Wandering Light” に突如挿入される美しいフルートの響き、そしてオーガニックなボーカルは絶妙のアクセント、フックになっていますし、”Opaque” に至っては、2人のデュエットとギターのメロディーが心を打つ、バンド史上初の感動的なバラードです。
こうした CANDIRIA の新たな魅力、進化が自然に作品の流れに溶け込んでいることからも “While They Were Sleeping” はただアグレッション、ポリリズム、テンションノート、カウンターメロディーという彼らの原点に回帰しただけのレコードではないことが伺えます。6年ぶりの新作は、さらに音楽性、演奏、歌唱の幅を広げ、知性と攻撃性、実験性とキャッチーさを巧みに共存させた CANDIRIA の新たな記念碑であるのです。
唯一彼らと似たような方向性を選択しているのが、実は USオルタナティブの雄 DEFTONES であることを付け加えて置きましょう。
今回弊誌では、バンドのギタリスト John LaMacchia にインタビューを行うことが出来ました。彼は別プロジェクト SPYLACOPA で THE DILLINGER ESCAPE PLAN の Greg ともプレイしているシーンが認める奇才。どうぞ!!

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CANDIRIA “WHILE THEY WERE SLEEPING” : 9.6/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【KVELERTAK : NATTESFERD】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ERLEND HJELVIK OF KVELERTAK !!

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Norwegian “Black n’ Roll” Sextet, Kvelertak Has Just Released Genre-Breaking, Acceptable New Record “Nattesferd” !!

DISC REVIEW “NATTESFERD”

Black Metal と Rock’n Roll, Classic Rock, Punk, Hardcore を見事に融合し、シーンから熱い注目を浴び続ける、ノルウェーの”Black n’ Roll” 6人組 KVELERTAK が新作 “Nattesferd” をリリースしました!!
前作までタッグを組んでいたプロデューサー、CONVERGE の Kurt Ballou、そしてアートワークを手がけて来た BARONESS の John Baizley と袂を分かち、地元ノルウェーでレコーディングを行った今作は、最もキャッチーで、具体的には80年代のメタルやロックを強く意識した作品に仕上がりました。HAKEN のインタビューでも触れましたが、80’s 回帰という音楽シーンの流れは確実にメタル/プログシーンにも影響を与えています。
アルバムオープナー、”Dendrofil for Yggdrasil” はまさに “Black n’ Roll”、KVELERTAK のスタイルを見事に表現しています。イントロの畳み掛けるようなブラストビート、トレモロリフは Black Metal 的で実にアグレッシブですが、同時に BOSTON のようなキャッチーなロック/アルペジオパートも存在し、その対比が強烈なフックを生んでいますね。
新作における彼らの主張を象徴するのが、文字通りあの時代の空気を強く内包した “1985” でしょう。スローテンポ、メジャーキーで執拗なまでに繰り返されるキャッチーなリフは VAN HALEN の “1984” に収録されていても不思議でないほど80年代しています。Simple But Effective。KVELERTAK の目指す先がこの楽曲、言葉に集約されることは明らかです。
勿論、US だけではなく、ヨーロッパからの影響も存在しますね。自慢のトリプルギターを活かしたタイトルトラック “Nattesferd” は Punk meets Metal の先駆者、IRON MAIDEN の初期2作を想起させます。大曲 “Heksebrann” のイントロでも聴けますが、Steve Harris、時に MOTORHEAD の Lemmy のような Marvin の縦横無尽なベースプレイに、アイデア豊富なトリプルギターが対峙するパートは鳥肌が立つほどエキサイティングです。さらに、メロディーもスクリームも自在に操るエネルギッシュな Erlend の歌唱は Paul Di’Anno を凌ぐほど。
一方、”Berserkr” では JUDAS PRIEST の “Exciter” を思わせるハードドライビングでストレートなリフが素晴らしく印象的ですね。メタルのアンセミックな1面に殊更フォーカスしている点も作品の重要なポイントとなっています。
80年代、ストレート&シンプル。今回 KVELERTAK は、シンプルかつキャッチーなリフを、リスナーの予想以上に何度も何度も繰り返し印象付ける手法を多く使用しています。それは本当に、ギターを始めて2ヶ月でコピー出来るようなフレーズばかりですが、最高に楽しく、繰り返しリピートを誘うものばかり。勿論、ただ単純な訳ではなく、考え抜かれた展開、エクレクティックな音楽性があるからこそ映えるのでしょう。遂に彼ら自らが公言する “Scandi-Rock” のガイドラインが固まったようにも思えますね。
サブジャンルの拡大や、新しい人気ジャンル Djent の勃興でテクニカルなものが持て囃される傾向が強い現代のメタルシーンですが、彼らがこのレコードでトライしたことはそれに対する強力なカウンターであり、見事に成功を収めていると感じました。
今回弊誌では、バンドのボーカル Elrend Hjelvik にインタビューを行うことが出来ました。神戸で生まれた彼が世界的に成功を収めていることは非常に誇らしいですね。どうぞ!

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KVELERTAK “NATTESFERD” : 9.8/10

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WORLD PREMIERE : “KAKUMEI TO KANWA”【SeeK : 4WAY SPLIT】


WORLD PREMIERE: NEW SONG !! “KAKUMEI TO KANWA” OF SeeK FROM “4WAY SPLIT” !!

JAPAN & US FOUR UNDERGROUND POWERS UNITE !! SeeK, STUBBORN FATHER, ALTER OF COMPLAINTS, AND THETAN SET TO RELEASE “4WAY SPLIT” LP ON 9/29 !!

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日本とアメリカのローカルアンダーグラウンドシーンで独自の存在感を発揮する4バンドがここに集結!!”4WAY SPLIT” という形で LONGLEGSLONGARMS RECORDS (JAPAN), MEATCUBE LABEL (US), KAKUSAN RECORDS (NOR) の3レーベルから 9/29 に同時リリースされます!!大阪からは SeeK と STUBBORN FATHER の2バンドを収録。今回弊誌で公開させていただいた”革命と緩和”は SeeK にとって2枚のEPをリリース後初のアナログ、海外向け音源となります。以前は NEUROSIS, ISIS, LIGHT BEARER に通じるような叙情性/ポスト・メタル感が強かった彼らですが、前EPに収録の”崇高な手”や今回の”革命と緩和”を聴けば分かるように、ツインベースという希少な編成を生かした強力な重低音は破壊力、その凶悪性を増しており孤高の領域に足を踏み入れつつあると言えるでしょう。STUBBORN FATHER はジャパニーズ・エモバイオレンスの開拓者ともいうべき重鎮です。まさに激情・カオティックの最高峰。ただ何かとっつきにくい、もしくはご存知なくてこの両バンドを未聴の読者の方も多いかもしれません。激情・ハードコア・ポストメタル・エモバイオレンスといった専門用語を介さずとも彼らの音楽はフックや感情に満ちていて癖になるような魅力的なサウンドだと思います。彼らの魅力に気づいたなら SWARRRM, REDSHEER といった共鳴者の音源を聴いてみるのも良いかも知れませんね。世界的なアンダーグラウンドシーンの流行とは距離をとった日本の激情シーン、その「ドス黒い」部分が海外マーケットに流出するという意味でも本作のリリースは非常に大きいと考えます。US の2バンドはテネシーはナッシュビルから。ALTER OF COMPLAINTS はナッシュビルで2000年代前半より活動していたCease Upon The Capitol, Dolcim, Dawn, Karoshi といった同地域を代表するバンドのメンバーによって結成されたスーパーグループで、「激情ハードコア+シューゲイズ」と形容された Cease Upon The Capitol や Dolcim のスタイルを引き継ぎつつ、更に新しい領域へと自らを押し進めたサウンドが特徴的です。ポスト・ハードコアのその先を見据えた音楽性を確認できるでしょう。THETAN の次々とショートチューンを畳み掛けるスタイルは他の3バンドとは異なっています。エモと言うよりはグラインドコア、パワーバイオレンスに近いかも知れませんね。ただ彼らもナッシュビルのポストハードコア/スクリーモシーンから生まれており、根底にある精神は共鳴しています。流行の中で洗練されることとは無縁、4者4様のサウンドをお楽しみ下さい!!

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STUBBORN FATHER

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ALTER OF COMPLAINTS

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THETAN

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【ALTER OF COMPLAINTS/SeeK/STUBBORN FATHER/THETAN 4WAY SPLIT】

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Artist:
Altar of Complaints
SeeK
Stubborn Father
Thetan
Labels:
Meatcube Label(USA)
http://meatcube.com/
Kakusan Records(Norway)
https://www.facebook.com/kakusanrecords
LongLegsLongsArms Records(Japan)
http://longlegslongarms.jp/
tracking list:
Altar of Complaints
1. Leif
2. Alone in the Middle of All That Madness
3. Toughcoupleoctopus
SeeK
4. 革命と緩和
Stubborn Father
5. 未定
6. 創造の山
Thetan
7. Those Once Here
8. Que Sera
9. Shooting Gallery
10. —
11. Canned Rebellion
12. The Path
13. Call Of The Master
日本販売価格:2,000円(税抜)

【TJLA FEST 2015】

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STUBBORN FATHER, SeeK も出演する Tokyo Jupiter Records と LongLegsLongArms 初の共同イベント
「TJLA FEST (ティー・ジェル・エー・フェス)」 開催決定!!
詳細はこちら http://tjlafest.com

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