COVER STORY + NEW DISC REVIEW 【PARADISE LOST : ASCENSION】 JAPAN TOUR 26′


COVER STORY : PARADISE LOST “ASCENSION”

“Ironically, miserable music is always the most fun to listen to and the most fun to write.”

ASCENSION

「雨が好きなんだ」
Nick Holmesは、惨めな気分でいる方が楽な場合が多いそうです。そして、PARADISE LOST の長いキャリアを少しでも追ってきた人なら、これは自明の理だといえます。1988年にヨークシャーのハリファックスで結成され、デスメタルとスラッジ、ドゥームの暗黒が融合した1990年のデビューアルバム “Lost Paradise” 、そしてゴシック・メタルの名となり、定義付けとなった続編 “Gothic” で世界にその名を轟かせて以来、彼らはつねに暗い雲に覆われ続けています。
彼らの最新作 “Ascension” は、だからこそ当然のように、まさにそんな、いつも通りの暗雲メタルです。つまり、PARADISE LOST は長年にわたりデスメタル、シンセ、アリーナ・ロック、スラッジ、ドゥーム、エレクトロニカなど、さまざまなジャンルを巧みに操ってきましたが、彼らの中には常にダークな芯が宿っていたのです。
「ヨークシャーがなぜ悲惨なメタルの温床になっているのかはわからない。 暗い、悪魔のような工場や天候と関係があるのかもしれない。 スウェーデンも同じだ。 スウェーデンはとてもダークなバンドを何組か育てたが、あそこは天気もよく似ているんだ!
それに、狭い街だから、僕の母の寝室の窓から MY DYING BRIDE の Aaron Stainthorpe の家が見えたくらいでね」
言い換えれば、そうした暗い気候と地理が、彼らをメタル世界において特別な存在に押し上げたのです。ヨークシャーのアンダーグラウンド・レーベル、ピースヴィルが擁する “ドゥーム・ビッグスリー” の一つとして、MY DYING BRIDE、ANATHEMAと共に彼らは、悲しみに浸り、それを鍛鉄のような重厚さで表現する、実に英国的で異端で革新的なサウンドの構築に大きく貢献してきました。
晴れも嫌い。王道も嫌い。レジリエンス、反発力といえば聞こえはよいですが、Nick Holmes は天性の天邪鬼なのかもしれません。
「ヘヴィ・メタルが好きになったのは、メタルがみんなに嫌われていたからだ。 いつも嫌われていた。 反抗的な感じがした。町中でメタルが好きな奴は2人くらいしかいなかったかもしれない。それが好きだった。 自分の小さなチームを持っているような感じだった。僕らが考えていたのはそれだけだったんだ。目が覚めて、寝る瞬間まで。メタルとデスメタルのことしか考えてなかったんだ!」

その小さなチームは活動を続ける中で、Ville Valo のようなダークな音楽の実践者たちに多大な影響を与えるようになり、CRADLE OF FILTH, OPETH, GREEN LUNG, GATECREEPER など、様々に多くのバンドが PARADISE LOST の悲しみや暗がりにインスピレーションを見出してきたのです。
“Ascension” でその陰鬱さは、かつてよりも年老いた、今の Nick Holmes によって表現されています。
「人生、不幸、幸福、死、そしてそれらに伴うあらゆることを、50代半ばの男の視点から見ているんだ。僕が最後にアルバムを作ったのはいつだったか分からないが、それって40代後半の男の視点とは正反対なんだ。50歳になってから、時間がどこへ消えるのか分からなくなってしまった。本当に恐ろしい。学校の6週間の休暇は永遠に続くように感じたよね?でも今は6週間なんて一瞬だ!
ただ、人生観はあまり変わっていない。音楽も歌詞も相変わらず悲惨だ。物事に対してかなりシニカルなところがある。昔からずっとそうだ。死ぬのが特に怖くない。若い頃は怖かったけど、今は特に気にしない。だから、そこは変化だね(笑)。物事に対して…静かに楽観的になるのが好きなんだと思う。でも、歌詞でそれを表現することはあまりないけどね!」
ただし、皮肉たっぷりのユーモアのセンスも持ち合わせている Nick は、実は同世代の中ではかなりエネルギッシュで元気なほうだと自認しています。
「周りの人たちは、僕よりずっと暗くて嫌味な人が多いことに気づいた。仲の良い友達の多くが、本当にそういう風になって、すごく意地悪になった。実は僕はそこまでひどい人間じゃないと思うんだ」
暗い時代だからこそ、PARADISE LOST にファンは今も悲惨さを期待しているのかもしれません。
「人々は僕らがもっと惨めになることを期待しているはずだ (笑)。”Ascension” というアルバムのタイトルは、地上から天国までの道中で、より良い場所に昇っていくという信念と、死という報酬をテーマにしている。実生活では、人は多くの場合、人生唯一の報酬が死であるという事実にもかかわらず、生まれたときからより良い場所に到達しようと努力し、なぜかより良い人間になろうと努力するよね」

PARADISE LOST がどこへ行こうとも、たとえ曲自体は変わっても、あのほとんど喜劇的なまでの悲惨さはずっと付きまとってきました。圧倒的な初期を経て、彼らは1993年の “Icon” と大ヒットを記録した続編 “Draconian Times” でスタジアム・ゴスメタルに転向し、1998年の当時物議を醸した “One Second” とそれに続く “Host” では DEPECHE MODE 風のエレクトロニクスを披露。髪を切り、ギターを削ぎ落としました。そうして近年は、彼らのトレードマーク・サウンドに初期のエッジを融合させる才能を発揮しています。今や彼らは “完全に元に戻った” と Nick は言いますが、いずれにせよ、PARADISE LOST の個性は常にそこにあったのです。
「僕たちは今でもデスメタル・キッズなんだ。そのルーツは決して消えたことはない。髪型をちょっといじっていた頃でさえ、その頃は棚上げになっていただけで、今は確実に復活しているんだ。
僕はダークな映画が好きなんだ。僕はいつも同じ作品を勧めるんだけど、”The Hereditary 継承” だ。あの作品が公開されてから何年も経つけど、僕はまだあの映画を、現代ホラーの文脈において、本当にある意味不気味なものの一種のベンチマーク映画だと考えているからね。ヘヴィ・メタルにハマる前はホラーが好きで、だから VENOM のようなハードなバンドには自然とハマっていった。でも、あの頃のデスメタル・キッズは僕の中に今でもまだいるし、Greg の中にもいる。それは決して消えることはないんだ」

しかし、人々はそうした彼らのメタル魂を見抜けていませんでした。ある時期、彼らを終わった存在、つまりルーツから大きく離れすぎていると見なす者も多く存在したのです。文字通り、まさに “Believe In Nothing” の時代。
「奇妙な時代だった。インターネットもなかった。でも、もしネットがあったらネガティブなコメントが殺到して、サーバーがダウンしていただろう。
僕たちはかなり混乱していた。蜂がたくさん描かれたアルバム・カバーは覚えている。デザイン会社と仕事をしていたんだ。確か、OASIS の最初の数枚のアルバムをデザインした会社だったと思う。OASIS にとっては素晴らしい仕事だったけど、僕たちにとっては…とにかく奇妙な時代だった。あのカバーは、俺たちの脳内で何が起こっていたかを象徴しているような感じだったね。
今なら気楽にふらりと別の音楽に立ち寄って、普段の領域から少し外れたことをすることもできる。でも当時は、メタルを作るならメタルだけしか許されないような感じだった。それ以外のものを作ると、呪われてしまったんだ!
僕らのオリジナリティは演奏スタイルに現れることが非常に多い。 メタルは “創造性” に関してガラスの天井があり、ファンもあまり実験的なことを好まない傾向があったからね。でも僕にとっては、本当に曲がすべてなんだ。 力強い詩とコーラスがある良い曲を聴きたいんだ。 ギターの神様やヴォーカル・ジムナスティックスなどには興味がない。 最後はいい曲がいつも勝つんだから」
とはいえ、そうしたメタルにとっての異端な作品を残したことを、彼らは後悔してはいません。
「バンドを続けるのは散髪のようなもので、髪型を試行錯誤し続けても、最終的には若い頃と同じ髪型になる。つまり、失ったと思っていた興味が再び燃え上がり、また戻ってくるんだよな。
特に音楽の分野では、主にここ10年で、僕たちは戻ってきたような気がするね。古いサウンドや昔のデスメタルやドゥームメタルのバンドに対する新たな愛と懐かしさを本当に見つけたんだ。そして、この10年でそれを取り戻した。僕たちが “Host” を作ったとき、おそらくその頃、人生のより実験的な領域にいたんだよな。でも、そうだね、過ちではないよ。僕たちは常に直感に従い、自分の心に従い、その時に正しいと感じたことを書き、記録してきたんだよ」

“Icon” と “Draconian Times” のまさにアイコニックなゴシック・メタルこそが、PARADISE LOST の雛形だと考えている人は多いでしょう。
「”Icon” を(30周年を記念して)再レコーディングした時、実際にまた歌ったり演奏したりした。そうすることで、あのアルバムを作った頃、若い頃、どんなふうに曲を書いていたかを思い出したんだよな。ある意味、すごく刺激的だったし、このアルバムでは曲作りへのアプローチも変えたから。今、あのアルバムの何かをそのまま真似しようとしたわけではないんだけどアプローチが少し変わって、それがこのアルバムの多くの曲の形を作るのに役立ったんだ。もちろんあれからたくさんのことを経験して、たくさんのことを学んできたから同じじゃない。でも、あのアルバムのおかげで、”ちょっと待って。あの頃の雰囲気に近い曲を何曲か作ってみよう” って思えるようになったんだ。でも、このアルバムには “Shades Of God” の要素もあるんだよ。これは僕たちがずっと大好きだったアルバムだけど、あまり注目されていなかったからね」
PARADISE LOST がそうした時代の変化の中で、翻弄されながらも生き残ってこられたのは、”悲惨の達人” という評判を堅持しているからでしょう。その評判は決して揺らぐことはありません。
「VENOM が結成された頃は、彼らのことを何も知らなかった。”At War With Satan” を聴いて、すごく気に入ったんだ。”こいつらは一体誰だ?” って感じだったけど、頼りになるのは写真1枚だけだったからね。今は情報が豊富にあるから、謎は完全に消え失せている。どれだけミステリアスであろうとも、誰かがテスコで猫砂を買っているところを写真に撮るだろう」
35年経った今、Nick はバンドの揺るぎない成功の理由を “自分たちがやっていることを愛しているから”
であり、引退など考えたこともないと語ります。

「9時5時のちゃんとした仕事なんてしたことない。これがずっと僕たちの仕事で、僕たちの完全な中心なんだ。そして、この仕事がなくなったことは一度もない。だって、気を散らすものが何もなかったからね。 “ああ、こっちの方が稼げるんだ” って思えるような高給の仕事に就いて解散して、お酒とかが恋しくなって3年後にまた再結成するなんてこともないんだ」
こんなに長い間、陰鬱な音楽をやり続けられるのは、それが自分の知っている全てだからだと Nick は誇らしげに語ります。
「ある種、悲惨さが重なり合っているような感じだけど、その悲惨さの中に希望の光がある。映画を観て、すべてが暗くて悲惨なのに、誰かがその状況から抜け出す方法を見つけそうになるのを見るのが好きなんだ。でも、扉が閉まってしまい、もう逃げ場がない。そういうかすかな希望の光がほのめかされるのが好きなんだ。だから、曲全体を通して、実はすごく前向きな歌詞を入れることもある。そうすると、観客は “ちょっと待って、これ、前向きでいい感じ…いや、違う。いや、消えてしまった。また暗くなってしまった” って思うんだ」
“Ascension” もまさに暗さの中に救いがあり、しかしその救いが脆くも消えさって暗闇に戻る…そんなアルバムです。結局、PARADISE LOST はいつの時代も自然体の PARADISE LOST そのものなのです。
「僕たちにとっては自然なことさ。でも、光はちゃんとある。メランコリックに感じられるなら、それはある意味正しい道を進んでいるということ。必ずしも惨めな気分になりたいわけではないが、少しのメランコリーと少しの希望のきらめきがあっても構わない。名前は出さないけど、いくつかバンドを知っているけど、外見はすごく明るくて、自分たちも明るいバンドだとアピールしてる。でも、裏では今まで会った中で一番悲惨な奴らだよ!
僕らも明るくなったとは言わないけど、もう40歳も過ぎたしね。だから、もうあとは死ぬことしか考えられない!でも皮肉なことに、悲惨な音楽はいつだって聴いていて一番楽しいし、書いていて一番楽しいんだ」

来日公演の詳細はこちら。Evoken de Valhall Production

日本盤のご購入はこちら。Ward Records

参考文献 : KERRANG! :“We were laughing at one of the titles because it was so miserable”: Paradise Lost on three decades of turning woe into iconic metal

WIKI METAL :Paradise Lost Interview: Nick Holmes talks about the band’s 37-year career.

HEAVY MUSIC HQ: PARADISE LOST INTERVIEW

LOUDER SOUND:”I liked heavy metal because everyone hated it.” Paradise Lost’s Nick Holmes on dodging plant pots, nearly-severed fingers and why nu metal ruined metal

COVER STORY + NEW DISC REVIEW 【MEGADETH : MEGADETH】


COVER STORY : MEGADETH “MEGADETH”

“The body will disappear, but the legend will remain. And the music will go on forever”

MEGADETH

「肉体は消えるが、伝説は残る。そして音楽は永遠に続いていく…」
スラッシュ・メタルの最前線で40年間戦い続け、MEGADETH は壮大な別れの挨拶の準備をしています。
64歳のメガデスのリーダーは、不屈の男。テコンドーと空手の黒帯を持つ男であり、人生のどん底の時期からスラッシュ帝国を築き上げた男であり、2020年に咽頭がんを克服した男。そんな男が、腕の負傷やガン診断ではなく、なぜ今 MEGADETH の終焉を決めたのでしょうか?
「咽頭がんや首の癒着、腕の麻痺みたいな病気に悩まされると、ほとんどの人は立ち止まると思う。ほとんどの人は恐怖を感じるだろう。でも俺は一歩下がって、態勢を立て直していった。なぜなら、これが俺のやりたいことだから。それでも、いつかは最後のショーの時が来ることは分かっている」
Dave が薬物とアルコールへの依存症を克服し、癌の回復が未だ “進行中” であることを考えると、60歳に到達したこと自体、驚くべきことなのかもしれません。
「俺は長寿とかには囚われていないし、80代になるまでプレイできるアーティストの一人でもある。それでも、人は生きていつか死ぬということを覚えておかなければならないんだ。だから俺は、これから自分自身の世話をする必要があるんだよ」
これが MEGADETH 最後のアルバムになるというきっかけやひらめきの瞬間はありませんでしたが、家庭、そして頂点のままやめるという引き際の美学がそこにはありました。
「俺は手に問題を抱えている。手の真ん中にデュピュイトラン拘縮と呼ばれるものがあってね。これから指が内側に曲がっていくんだ。だから、スタジオに戻って何かをしようとしてできないよりは、自分の最高の作品を作ってリリースし、トップに立ったままやめたいんだ。それに俺たちは皆、そばにいてほしい家族や家庭生活を持っている。成功を追い求めているとき、すでに恋愛関係にあることがよくあると思うが、名声を追うために幸せを道に捨ててしまうなんてあるべきではない。それは俺にとって悲劇でしかないんだ」
手の状態はあまり良くないようです。
「正直なところ、俺の手の状態はまだプレーできるが、これから病気が進行すればどうなるか分からない。でも、俺たちがプレーする意思がある限り、俺はできる限り長くプレーするつもりだよ。そしてそれが続くことを願っている。
クレイジーなことに、ツアーが予約されているのにもうプレーできなくなって、誰かにプレーを頼まなければならなくなったらどうしようかとずっと考えていたんだ。そして、俺はそのアイデアが気に入らなかった。それは俺ではない。だから俺は最後の瞬間までプレーするつもりだ。そして、プレーできなくなったら、そのときに止めるつもりだ」

このセルフ・タイトルのアルバムのレコーディングが進むにつれて、これが MEGADETH の総仕上げとなるという会話が本格的に始まり、だからこそ、これが “素晴らしいアルバム” に仕上げることがより最優先事項になったといいます。加えて、Teemu Mäntysaari という新たな血が入ることで、この作品は新鮮に保たれることとなりました。実際、この作品における MEGADETH は、一周回ってファースト・アルバムに戻ったかのようなアグレッション、野心、そしてギターにおける挑戦心が感じられます。
「俺は Teemu に、このアルバムではとにかくソロをたくさんやる必要があると何度も言ったんだよな」
これが最後のアルバムになると言ったとき、バンドはどう反応したのでしょう?
「James Lomenzo は…彼は俺よりも年上なので、問題ないよ。彼は家でビデオ編集をしながらとても楽しい生活を送っているからね。MEGADETH にいることは彼にとって喜びだけど、彼には他にやることがあるからね。
Dirk Verbeuren は非常に魅力的なドラマーだから、バンドがなくなっても絶対に大丈夫だ。Teemu も同様。 Teemu はこのレコードで名を馳せることになる。
でもそうだね、この発表をしてからは本当に素晴らしい期間だった、なぜなら俺は彼らにこう言ったからね。”スタジオ・アルバムをもう作らないと言っているからといって、二度と演奏しないという意味ではないよ。またプレイしよう” ってね。それに俺たちは単なるアメリカのバンドではない。国際的なバンドだから、ワールドツアーを終えるまでに、おそらく3、4年はプレイすることになるだろう。だから、それもとても励みになる」

同時に、最後の総決算として、自伝的なレンズを通して彼らを見ることがさらに重要になっているのは間違いありません。たとえば、オープニング・トラック “Tipping Point” には、「お前の心に侵入する/音で怖がらせる/そこには存在しない声で/周りには誰もいない」という歌詞があり、まるで怒りの代償として誰かにつきまとっているように聞こえます。
「誰かのことを念頭に置いていたわけじゃない。誰かについて曲を書くと、その人そのものというよりも、その行動や不当な行為が問題になることがある。誰かと友情を築いてそれを捨てるのは、俺にとってとても大変なことだった。とはいえ、ここ何年にもわたって、メンバーやマネージャー、あるいはレーベルなど、組織にいた人々と深く関係のある曲はたくさんあったけどね」
たとえば、MEGADETH の2000年のベスト・アルバム “Capitol Punishment” は文字通り、バンドが7枚のレコードをリリースしていた以前のレーベル、キャピトル・レコードに向けたものでした。Dave はもともと、80年代半ばに彼らと契約した時は夢の実現であり、音楽業界で望まれるすべてを備えているレーベルだと信じていましたが、その印象は長続きしませんでした。
「ゲイリー・ガーシュという名前の新しいCEOが就任してね。彼は全員を解雇し、次の NIRVANA と契約したいと考えていた。なぜなら、彼は NIRVANA と契約した人だったから。俺らは終わりに向かって虐待を受けていて、そこにいるのがあまりにも楽しくなくなった。だからレーベルを去ったんだ」
“I Don’t Care” は Dave が口を閉ざすことのできなかった多くのことを列挙した楽曲。「お前は俺の言うことが気に入らない/でも俺は気にしないし従わない」これは、彼が何年にもわたって投石や矢に直面し、払いのけてきた後の信条のようなものを表しているのかもしれません。そしてそれは、OVERKILL がかつて “!!!Fuck You!!!” で示したように、自身のパンクな側面を強調することにもつながりました。
MEGADETH のパンクの影響は有名で、それはバンドの美しさの一部となり、彼らのサウンドに長い間組み込まれてきたスタイルの豊かなタペストリーの一部となっています。
「俺たちは、さまざまな音楽のかなり広範なカタログを持っている。右へ、左へ。ジャズであり、クラシックであり、パンクであり、メタルだった。しかし、それは常に MEGADETH の音楽だった。俺の声、俺たちのリフを聞くと、いつも MEGADETH だとわかったんだよ」

確かに、Dave の比類なき声は、おそらく “憎まれることもあり、崇拝されることもあるが、決して無視されることはない” という言葉で説明がつくのかもしれませんね。Dave の唯一無二の声は、彼らのサウンドの重要な要素で、型破りで賛否両論ですが、焦燥と怒り、灼熱と皮肉を交互に繰り返す非常に特徴的な楽器。
「歌っているときは裸だ。歌は後天的に得たものなんだ。初めて自分の歌を聞いたとき、”うわ、まったく歌手っぽくない、誰かがアジテートして叫んでいるみたいだ” と思ったね。俺は寝室でヘアブラシに向かって歌うような人間ではなかったけど、それでも歌い続けた。ギターが先で歌は次の重要事項だったけどね」
歌が Dave にもたらしたものを考えると、彼は今、自分の声を受け入れることができるようになったのでしょうか?
「受け入れるのには時間がかかったけど。なぜなら、俺は自分の歌を評価するとき、スタジオでやった素晴らしい仕事ではなく、ライブ・パフォーマンスのことを考えることが多いからね。たとえば、”Countdown to Extinction” には、俺のキャリアの中で最も大人な歌唱が収録されていた。その時点から、俺は歌うことを学び始め、音楽を聴いている人にとって歌うことがどれほど重要かを学び始めたんだ。映画 “パープル・レイン” の中で、クラブのマネージャーがプリンスのところに行って、”あなたの音楽を理解しているのはあなただけだ” と言うシーンがある。まあ、俺はそんな奴にはなりたくないけど、俺たちの音楽は楽しいものでありたいよ!」
歌詞の制作にはとても時間がかかりました。
「とても難しいプロセスだった。時間がかかったね。すぐにできた曲は “Hey, God?!” と “I Don’t Care” だけ。他のすべてを作るのは永遠にも思えたね。
ただ、俺は孫子の兵法が好きだから、”I Am War” は楽しかった。あと “Let There Be Shred”は、クリント・イーストウッドの “フィストフル・オブ・ドルラーズ” のようなギター対決を思い出させるので、書くのが楽しかった」

過激な歌詞や言動が時に物議を醸すフロントマンですが、自身を “右翼” 的だとは思っていません。
「俺はクリスチャンで、天使からのメッセージに応えているんだ。俺は法律に従うけど、右翼ではないよ。そして宗教よりもスピリチュアリティを大切にしている。俺は、宗教は地獄に行くのを恐れている人々のためのものであり、スピリチュアリティは地獄に行ったことのある俺たちのような人々のためのものだといつも言っているんだ」
“Ride the Lightning”。METALLICA の名曲の MEGADETH バージョンで Dave は、深い意味で過去を振り返っていることが分かります。
Dave と METALLICA との関係、そして、彼の過去のインタビューを読んだり、2004年のドキュメンタリー “Some Kind of Monster” を観たりした人なら誰でも証言できるように、Dave の脱退の状況とその余波を再評価しようとする数十年にわたる試みは、強迫観念に近いものになっている可能性があります。
しかし、Dave にとって、自分が携わった曲に取り組むことは、単にすべてが始まった場所に戻ることであり、”輪を閉じる” ことであり、”すべてが始まったところへの敬意を示すこと” なのです。
「カバー曲をやるなら、それ以上ではないにしても、少なくとも同等にうまくやらなければならない。でも、この曲は俺も書いたんだよな。だから他の人もそう言うと思うけど、俺に言わせれば、これはカバー曲ではないんだよ。完成したとき、俺たちは何人かの人々の前でこの曲を演奏したけど、俺たちの知っている多くの人は METALLICA やあの曲のファンなので、彼らは自分たちが何を聴いているのか、すべてを理解していた。そしてコンセンサスはほぼ同じだった。つまり、俺たちがふさわしいオマージュをしたということだよ。少なくとも同じくらい良い演奏ができたと思う。少し速くなったけどね」
とはいえ、”Killing Is My Business” の最後の曲 “Mechanix” で Dave は、”The Four Horsemen” が自分のものだと明らかに主張していました。今回も作品を締めくくるのは METALLICA の楽曲です。
「それはただのランダムだよ (笑) そんなつもりはなかった。正直に。嘘じゃない。失礼なことをしようとしていたわけじゃないんだ。俺は James Hetfield のギターを本当に尊敬しているし、Lars Ulrich は素晴らしいソングライターだと思う。彼らとの時間は本当に楽しかった。だから終わったときはとても辛かったんだ。これは俺が敬意を表し、輪を閉じていくことを表現した形なんだ」

“Ride the Lightning” をカバーすることを、METALLICA のメンバーとは話したのでしょうか?
「いや、期待していないよ。だけど、いつか彼らの意見を聞くことになると確信している。皆も知っているように、俺は彼らが好きだった。友人関係が再開されたとしても、俺はそれを受け入れるよ。あのときのことをもう一度振り返ってみると良いと思う。でも、俺たちが一緒に過ごした時間には、たくさんの傷や誤解があったから、過去のことを持ち出さないのは難しいだろうとも思っている。
起こる必要があるのは、MEGADETH と METALLICA のツアーだと思う。それだけさ。そうすればきっとすべてがうまくいくだろう。ぶらぶらすることもできるし、一緒に時間を過ごせる。でも、彼らが俺らみたいに実際にツアーをするわけではないことは分かっている。つまり、ツアーに出ると、本当にたくさんのショーを行うからね」
あまりにも長い歴史を経てから、誰かとの関係を再構築するのは本当に難しいことです。
「そうだね。やり直しだ。時々思うのだけど、恨みがあるときは、それを乗り越えることは実に難しい。個人的に、俺は恨みを乗り越えるのがかなり得意だと思うけど…でも分からない…サンフランシスコのカウ・パレスで一緒に演奏したのを覚えているけど、James は俺に “My Last Words” を演奏して欲しいと言ったんだ。彼のお気に入りの曲だから。それは本当にすごいことだと思う。ありがとう、James。好きな曲があると言ってくれて、本当に嬉しかった」
“Killing Is My Business” を書いてレコーディングしていた過去の Dave は、今の Dave のことをどう思っているのでしょう?
「彼は俺がまだ生きていたことに驚くだろう。そして、孤独から抜け出し、素晴らしい人たちに囲まれている。周りに良い人がいると素晴らしいね。俺は鍵っ子で、母親は離婚経験があり、すべてのひどいことを経験してきた。今、家族がいるのは素晴らしいことだ。俺には本当に強い家族がいて、仕事でも非常に優れたチームがいる。だから、人々に俺のことはこう憶えていてほしい。愛し、笑い、生きた人間だったということを」

孤独でひどい人生を送っていた Dave には、幸運にも 音楽という “ギフト” “才能” が贈り物として与えられていました。
「音楽は贈り物だ。俺は練習をしない。だから、これは明らかに才能なんだ。そして、これだけ長く演奏できて、どこからともなく曲を思いつくことができることも、明らかに才能だ。だから…まあそれが俺の見方だよ」
数年後に MEGADETH 最後のショーが行われるとき、メタルの灯火は確実に受け継がれていくのでしょうか?
「”Nevermind”, “Appetite For Destruction”, “Rust In Peace”, “Master Of Puppets” といったアルバムを聴いてからどのくらい経つ?ああしたレコードはもうリリースされていない。今では、レコードには良い曲が 1 曲入っているだけで、人々はトラックをスキップすることに慣れすぎている。それが悲しいんだ。なぜなら、何度も聴くと、もっとたくさんの意味があるように聞こえる曲がたくさんあるからね。
ずっと前に POLICE がどこかで演奏していたとき見たんだけど、彼らは楽器を外して、U2 のメンバーに手渡した。それは本当に正当な聖火の受け渡しだった。俺がギターを外して他の人に渡す時が来たら、それが誰になるかは分からないけどね。でもね、新世代のスラッシュ・ビッグ4が誕生する時が来たと思うよ」
実際、アルバム “Megadeth” を聴くと、崇高な音楽性に多くの疑問を引き起こす鋭い歌詞など、じっくりと吟味して聴くべき層が緻密に存在しています。その中には、”The Last Note” という最後のアルバムにふさわしくタイトルが付けられた最後の曲も含まれていて、そこで Dave は自身のバンドが達成したことを振り返り、その終結の言葉でキャリアを要約しています。”彼らは俺に金を与え、俺に名前を与えた/しかし、すべての契約は血と炎の中で署名された/だから、これが俺の最後の遺言、最後の冷笑である/彼らが来て、俺が支配し、今俺は消える”
「まあ、俺たちは本当に厳しい取り組みをしてきたよ。そして MEGADETH は40年間にわたって成功を収めてきた。今俺たちは、メタルファンが同人誌を交換していた時代の、初期のオーガニックな時代に物事が戻ったように感じているんだ。いつか俺たちの肉体は消滅するだろう。しかし、伝説は残る。そして音楽は永遠に続いていく」

参考文献: KERRANG! :Megadeth: “The body will disappear, but the legend will remain. And the music will go on forever”

REVOLVER :DAVE MUSTAINE ON FINAL MEGADETH ALBUM, METALLICA COVER, CLINT EASTWOOD INSPIRATION

NEW YORK TIMES: As Megadeth Countdown To Extinction

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【TIBERIUS : SINGING FOR COMPANY】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JAHAN TABRIZI OF TIBERIUS !!

“I think as a band, we very much try to be as authentic as we possibly can be, in a world of bands trying to be scary, masculine and tough, we’re just not like that as people, we like to think we’re cutting through the noise by being different and being honest about who we are.”

DISC REVIEW “SINGING FOR COMPANY”

「バンドとして、僕たちは可能な限り本物で、信頼できる存在であろうと努めているんだ。怖くて男らしく、タフであろうとするバンドの世界の中で、僕たちはどう考えてもそういう人間じゃない。僕たちはメタルのステレオタイプとは違っていて、自分たちがどんな人間かについて正直であることで、雑音を跳ね除けられると思いたいんだ」
ヘヴィ・メタルは男のもの。タフで強いもの。悪魔と死体の音楽。そんなステレオタイプは、21世紀に入って変わろうとしています。今では、女性のアーティストは少なくありませんし、死体や悪魔、剣と鎧のファンタジーだけではなく、内省的でパーソナルなテーマを扱うバンドも増えてきました。
そんなメタル世界で、スコットランドの新鋭 TIBERIUS はありのままの自分を見せることこそ、今のヘヴィ・メタルのあるべき姿だと信じています。なぜなら、ヘヴィ・メタルは正直な音楽だから。弱さを抱きしめる音楽だから。許しの音楽だから。そして、強い人間など、実はこの世界には存在しない、それこそ非現実的なファンタジーだから。
「僕たちは明るい色が大好きでね! 2018年に “Dissipate” のビデオ撮影でこの色にバイブスして、それ以来、ライブの演出やアートワーク、あるいは僕のピンクとブルーのギターを通して、この色をバンドの一貫したテーマにしてきたんだ!」
そんな TIBERIUS の、いやヘヴィ・メタルの現在地が如実にあらわれたミュージック・ビデオこそ、”Mosaic” だといえるでしょう。これほど、メンバー全員が幸せそうに、自然な笑顔でメタルを奏でるMVがこれまであったでしょうか?これほど、ピンクやブルーのビビッドカラーが映えるバンドがこれまで存在したでしょうか?これほど、ポジティブで、優しく、高揚感あふれる楽曲がこれまで聴けたでしょうか?
そう、TIBERIUS はメタルのステレオタイプを、そして閉塞感あふれる現代の暗がりを、”ありのままの自分” を見せることで打ち破り、正直で寛容な “より良い世界” を目指そうとしているのです。だからこそ、彼らは “Singing for Company”、仲間のために声を上げて歌います。
「複雑なリズムや曲の構成、テクニックを、リスナーにとって親しみやすいものにしているというだけで、”プログレとしては物足りない” と考える批評家もいる。一方で、”パワー・メタルとしては重すぎる” “激しすぎる” と考える人もいる。僕はそれを誇りに思っているんだ。もし君が心を開いてくれさえすれば、僕たちは誰にとっても何かを与えることができるし、もし君が心を開かないのなら、それは君の損失となる!」
ゆえに、彼らの音楽自体もメタルのステレオタイプで推し量ることは不可能。欧州版 AVENGED SEVENFOLD、あるいは IRON MAIDEN と LEPROUS の婚姻などと評される彼らの音楽は、パワー・メタルというには複雑すぎる、激しすぎる。プログ・メタルと呼ぶには高揚感がありすぎる…そんな批評家の声を浴びることもありました。しかし、それは逆に言えば前代未聞、唯一無二なる彼らの個性。メタルに加わる新たな魅力。そうした “異端” をも、心を開けば好奇心の新たな翼となる…TIBERIUS は自身の特異な音楽を通して、音楽の力で、世界に寛容さと許しの本質、そして何より笑顔を届けるのです。
今回弊誌では、ギタリスト Jahan Tabrizi にインタビューを行うことができました。「日本文化は間違いなく僕に影響を与えている。僕は子供の頃から X Japan の大ファンで、最近では The Gazette、The Back Horn、MIYAVI、LOUDNESS といった J-ROCK もよく聴いているので、おそらくそれらのいくつかが長年にわたって僕のソングライティングに浸透しているのだろうね」笑顔のメタル。 どうぞ!!

TIBERIUS “SINGING FOR COMPANY” : 10/10

INTERVIEW WITH JAHAN TABRIZI

Q1: First of all, what kind of music did you grow up listening to?

【JAHAN】: I was interested in music from a very young age, I remember getting a Sony Walkman when I was around 10 years old and the first tape I got was ‘ABC’ by Jackson 5, and then a friend’s Brother copied The Offspring’s ‘Americana’ which I played on repeat until CD’s became available and I bought Conspiracy of One, also by the Offspring. This was my gateway into heavy music and throughout my life I have went through different obsessions with various sub-genres such as Power Metal, Death Metal, Progressive Metal, Hard Rock and Nu-Metal. I was becoming a teenager when Limewire and Napster were at the height of their popularity and it gave me access to infinite music!

Q1: 本誌初登場です!まずは、あなたの音楽的なバックグラウンドからお話ししていただけますか?

【JAHAN】: 僕は幼い頃から音楽に興味を持っていたんだ。10歳くらいの頃にソニーのウォークマンを買って、そうして初めて買ったカセットテープは JACKSON 5 の “ABC” だったね。その後、友達の兄が OFFSPRING の “Americana” をコピーしてくれて、CDが手に入るまで繰り返し聴いていたな。そのころ、同じく OFFSPRING の “Conspiracy of One” も買ったね。
これがヘヴィ・ミュージックへの入り口となり、その後はパワー・メタル、デスメタル、プログレッシブ・メタル、ハード・ロック、Nu-metal など、様々なサブジャンルにハマっていったんだ。10代になる頃には Limewire と Napster が人気絶頂期で、無限の音楽に触れることができたんだよね!

Q2: I feel some classical influences in your music. Did you name your band after the great Finnish composer Jean Sibelius?

【JAHAN】: That’s an interesting interpretation! I’d say there’s definitely some elements of classical for sure! However, our band is named after Grant’s cat ‘Tiberius’ who was tragically struck by a car.

Q2: あなたの音楽にはクラシックの影響も感じますね。バンド名 TIBERIUS はフィンランドの偉大な作曲家、ジャン・シベリウスにちなんでつけたのですか?

【JAHAN】: 面白い解釈だね! 確かにクラシックの要素はあると思う! でも、僕らのバンド名は、Grant の飼い猫で、車にはねられるという悲劇に見舞われた “ティベリウス” にちなんでいるんだ。

Q3: When it comes to Scottish metal, Alestorm and Saor are well known, and they sing about their ancestors, the Vikings, and the beautiful landscape and history of Scotland. Do those themes influence you as well?

【JAHAN】: While I don’t think we’ve written any songs specifically about Scotland, there are a lot of Scottish sensibilities in our tongue-in-cheek lyric writing. It’s a very Scottish trait to use humour as a way to cope with terrible situations, like the state of the world right now. And of course, we’ve put bagpipes on a song!

Q3: スコットランドのメタルといえば、ALESTORM や SAOR が有名ですが、彼らは祖先やヴァイキング、スコットランドの美しい風景や歴史について歌っていますね。そういったテーマはあなたにも影響を与えていますか?

【JAHAN】: スコットランドについて特別に書いた曲はないと思うけど、僕たちの毒のある歌詞の書き方には、スコットランド的な感覚がたくさんあるんだよ。 今の世界情勢のようなひどい状況に対処する方法としてユーモアを使うのは、とてもスコットランド的な特徴だ。もちろん、バグパイプを使った曲もあるしね!

Q4: Some people describe your music as a European version of Avenged Sevenfold or the marriage of Iron Maiden and Leprous. Indeed, it’s an interesting combination, too catchy for prog metal and too complex for power metal, would you agree?

【JAHAN】: Those are certainly some flattering comparisons because I love all those bands! But you’re right, I often think Tiberius has a little bit of an identity crisis, some critics think we’re “not prog enough” just because we’ve managed to take complicated rhythms, song structures and techniques and make them approachable to the listener while others think we’re either too heavy or too intense for Power Metal. I’m proud of it, we have something for everyone if you open your mind to it, and if you don’t that’s your loss because we’re not changing!.

Q4: あなたたちの音楽を、ヨーロッパ版 AVENGED SEVENFOLD、あるいは IRON MAIDEN と LEPROUS の婚姻と表現する人もいます。 確かに、プログ・メタルとしてはキャッチーすぎるし、パワー・メタルとしては複雑すぎる、面白い組み合わせですよね?

【JAHAN】: 君の挙げたバンドはどれも大好きだから、確かにお世辞としても良い比較対象だね! 複雑なリズムや曲の構成、テクニックを、リスナーにとって親しみやすいものにしているというだけで、”プログレとしては物足りない” と考える批評家もいる。
一方で、”パワー・メタルとしては重すぎる” “激しすぎる” と考える人もいる。僕はそれを誇りに思っているんだ。もし君が心を開いてくれさえすれば、僕たちは誰にとっても何かを与えることができるし、もし君が心を開かないのなら、それは君の損失となる!

Q5: I really love the music video for “Mosaic” !In fact, I feel it is one of the greatest videos in metal history! Everyone is smiling, uplifting, and really kind. Metal is usually associated with grotesque corpses, heroic warriors, and terrifying demons, but you have completely destroyed those stereotypes, haven’t you?

【JAHAN】: Thank you! I’m really proud of how that came out. I was inspired by some horrible looking clothing from a menswear brand and I pitched the idea to Chris as it works so well with the lyrical content for Mosaic, being someone completely different when no one is watching. I think as a band, we very much try to be as authentic as we possibly can be, in a world of bands trying to be scary, masculine and tough, we’re just not like that as people, we like to think we’re cutting through the noise by being different and being honest about who we are.

Q5: “Mosaic” のミュージック・ビデオは本当に素晴らしいですね!実際、メタル史上最高の MV のひとつだと思いますよ! みんなが笑顔で、アップリフティングで、本当に優しさが感じられますね。
メタルというと、グロテスクな死体、英雄的な戦士、恐ろしい悪魔といったイメージがありますが、TIBERIUS はそういった固定観念を完全に壊していますよね?

【JAHAN】: ありがとう!あのミュージック・ビデオで実現したことを本当に誇りに思っているよ。あるメンズ・ウェアーのブランドのひどい見た目の服にインスピレーションを得て、人は誰も見ていないときはまったく別人になるという、”Mosaic” の歌詞の内容ととてもよく合うから、あのビデオのアイデアを Chris に提案したんだ。
バンドとして、僕たちは可能な限り本物で、信頼できる存在であろうと努めているんだ。怖くて男らしく、タフであろうとするバンドの世界の中で、僕たちはどう考えてもそういう人間じゃない。僕たちはメタルのステレオタイプとは違っていて、自分たちがどんな人間かについて正直であることで、雑音を跳ね除けられると思いたいんだ。

Q6: The artwork also breaks the metal mold with its bright pinks and blues! “Singing for Company” in a way symbolizes that metal is now a music of tolerance and unity?

【JAHAN】: We love bright colours! We vibes with these colours on the video shoot for Dissipate back in 2018 and have made them a consistent theme in our band ever since through our live show production, artwork, or even my pink and blue guitars!

Q6: アートワークも鮮やかなピンクとブルーでメタルのステレオタイプとは明らかに異なりますね。 “Singing for Company” はある意味、メタルが今や寛容と団結の音楽であることを象徴しているような気がします。

【JAHAN】: 僕たちは明るい色が大好きでね! 2018年に “Dissipate” のビデオ撮影でこの色にバイブスして、それ以来、ライブの演出やアートワーク、あるいは僕のピンクとブルーのギターを通して、この色をバンドの一貫したテーマにしてきたんだ!

Q7: At the same time, I feel that there now exists an important role for power metal’s uplifting energy and positive fantasy as an escape from the dark world. I believe that Japanese anime and video games also play such a role, but is there any influence from Japanese culture?

【JAHAN】: You’re right, people need to escape the harsh realities of life sometimes, but you can’t ignore them forever! There’s definitely some influences for me, growing up I was a huge X Japan fan and I listen to a lot of J-Rock these days too such as The Gazette, The Back Horn, Miyavi and Loudness so perhaps some of those have snuck into my songwriting over the years!

Q7: 同時に、パワー・メタルが持つ高揚したエネルギーやポジティブなファンタジーが今、暗い世界からの逃避先として重要な役割を果たすようになったと感じています。
日本のアニメやビデオゲームも似た役割を果たしていると思いますが、日本文化からの影響はありますか?

【JAHAN】: 君の言うとおり、人は時には人生の厳しい現実から逃れる必要があるけど、それを永遠に無視することはできないね。日本文化は間違いなく僕に影響を与えている。
僕は子供の頃から X Japan の大ファンで、最近では The Gazette、The Back Horn、MIYAVI、LOUDNESS といった J-ROCK もよく聴いているので、おそらくそれらのいくつかが長年にわたって僕のソングライティングに浸透しているのだろうね。

Q8: With Covid, war, and division, the world has been getting darker and darker since the beginning of the 20s. In such a world, what can heavy metal do?

【JAHAN】: Yeah, the world is super messed up right now, more so than it has been for a long time. Metal bands have the opportunity to speak up about injustice in the world through their music but also use their platforms and influence to spread the word. Local music scenes have the opportunity to build communities and safe spaces for those marginalised by hate groups. The world only gets better if we make it better and music is powerful in SO many ways!

Q8: パンデミック、戦争、分断、差別、抑圧と、20年代に入ってから世界はどんどん暗い場所になっています。 そんな世界で、ヘヴィ・メタルには何ができるのでしょう?

【JAHAN】: そう、世界は今、これまで以上にめちゃくちゃになっている。メタル・バンドには、音楽を通じて世界の不正義について声を上げる機会があるだけでなく、プラットフォームや影響力を利用してその言葉を広める機会もあるんだよ。
僕らの地元の音楽シーンには、ヘイト・グループによって疎外された人々のためのコミュニティと安全な場所を生み出す機会がある。僕たちが世界をより良くさえすれば、世界はより良くなるだけで、音楽はそういう意味で非常に多くの点で強力なツールなんだ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED JAHAN’S LIFE!!

The Offspring “Conspiracy of One”

Kiss “Self Titled”

Slipknot “Iowa”

Dream Theater “Scenes from a Memory Part 2”

Protest The Hero “Fortress”

MESSAGE FOR JAPAN

Hello Japan! We would really love to come play in your beautiful country one day, so please tell all your friends about us and make sure to pick up your copy of Singing For Company from Disk Union!

日本のみんな、こんにちは! いつか君たちの美しい国で演奏したいと思っているよ。だから、ぜひ友人に僕たちのことを話して、ディスク・ユニオンで “Singing For Company” を手に入れてほしいな!

JAHAN TABRIZI

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【VALHALORE : BEYOND THE STARS】 JAPAN TOUR 26′


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH LACHLAN NEATE OF VALHALORE !!

“Our goal has always been to deliver what we refer to as “The Three E’s” – Escapism, Empowerment and Entertainment. We want our music, and our live shows, to give listeners the opportunity to escape their troubles for an hour or two. We want to leave the world a more positive place than when we found it.”

DISC REVIEW “BEYOND THE STARS”

「オーストラリアには “ヨーロッパ的” なサウンドのバンドが少なかったからね。オーストラリアにいても、僕が聴きたい、観たい音楽を作って演奏したかったんだ!」
VALHALORE。ヴァルハラの伝承という、まるで北欧神話から抜け出てきたような名前の彼らは、実はオーストラリアのバンドです。太陽の日差しが降りそそぐグレート・バリアリーフと、極寒の北欧神話はあまりにも正反対ですが、だからこそ VALHALORE は欧州的なサウンドを探求しました。そこにないなら、自分たちが作ればいい。ヘヴィ・メタルの寛容さは、ルール違反を罰することなどありません。
「僕たちは常に、自分たちの音楽を通してファンに高揚感や力を与えるエネルギーをもたらすことを目指してきた。 僕たちは皆、映画やゲームのサウンドトラックから大きな影響を受けているから、日本文化からの影響も間違いなくたくさんあるよね。WINTERSUN のような和楽器を積極的に取り入れているバンドが大好きだし、僕たちもそうなんだ。”Aether” という曲では琴だって弾いたんだよ! 」
ただし、その欧州的なサウンドは実にカラフルで、魅力的。なぜなら、彼らの根底には、白夜の太陽 WINTERSUN から流れる “混血の美学” を受け継いでいるから。WINTERSUN のセルフ・タイトルと “Time” が、21世紀を代表する北欧メタルの逸品であることに疑いの余地はありませんが、その傑作の誕生に寄与したのがまさにその “混血の美学” であり、モダン・メタルらしい多様性でした。
メロデス、パワー・メタル、フォーク・メタル、シンフォニック・メタル、プログ・メタル…どのジャンルにも収まりきらない面妖でしかし起伏と驚きに満ちたオーロラの楽曲は、凄まじいシュレッドと様々な民族楽器に彩られた理知的なごった煮。VALHALORE の探求する北欧神話の宇宙には、明らかにあの “Time” と同様の美しき “混血の美学” が宿っています。
「僕たちが進歩するにつれて、Sophie のホイッスルと木管楽器は僕たちのサウンドの象徴的な側面になったんだ。ただ、大変なのは主にライブのサウンド・エンジニアかな。メタル・バンドの獰猛さに対して、穏やかなアコースティック楽器をミックスしなければならないからね!」
マンドリン、チェロ、パイプ、ホイッスルに縦笛、横笛。さらに和楽器の琴まで使用する伝統民族楽器のるつぼもまた、VALHALORE の魅力のひとつ。Sophie の操る艶やかな管楽器は、硬質な彼らの音楽を徐々に溶かして、テンポの速いメタルの嘶きに濃密なアクセントを加えていきます。
ここにのチェロとマンドリンの欧州的で荘厳な響きが加わることで、力強いメタルとオーガニックで本格的なフォークの生命が見事に重なり合います。さらに、佳曲 “Heart on the Sea” には、あの Anna Murphy が参加。ELUVEITIE で培った先駆者の威厳を見せつけながら、このジャンルの弛まぬ進化に目を細めます。そう、歴史に彩られたフォーク・メタルもまた、歴史を重ね、その文化を広げているのです。
今回弊誌では、ボーカル、チェロ、マンドリンとひとり三役の Lachlan Neate にインタビューを行うことができました。「僕たちの目標は常に、僕たちが “3つのE” と呼ぶもの、すなわちエスケープ、エンパワーメント、エンターテインメントを提供することなんだ。 僕たちの音楽、そしてライブを通して、リスナーに1時間でも2時間でも悩みから逃避する機会を与えたい。僕たちは、自分たちが今いる世界よりもポジティブな世界を後世に残したいんだ」 来日も決定。どうぞ!!

VALHALORE “BEYOND THE STARS” : 9.9/10

INTERVIEW WITH LACHLAN NEATE

Q1: First of all, what kind of music did you grow up listening to?

【LACHLAN】: Like most kids, I grew up listening to the music my parents listened to on our long road trips around Australia. I grew up on ABBA, The Beatles, Bee Gees, Beach Boys, Eagles. This is where my love for vocal writing and arranging came from.
Then as I got older, I moved towards Led Zeppelin, Deep Purple, KISS and Black Sabbath. Since then, I dove deeper and deeper into heavier music, staring at punk, now all the way to extreme metal.

Q1: 本誌初登場です!まずは、あなたの音楽的なバックグラウンドからお話ししていただけますか?

【LACHLAN】: 他のキッズと同じように、僕は両親がこの広いオーストラリアを車で旅行するときに聴いていた音楽を聴いて育ったんだ。ABBA, THE BEATLES, THE BEACH BOYS, THE EAGLES…ヴォーカルのライティングやアレンジへの思いは、ここから生まれたんだ。
それから歳をとるにつれて、僕の興味は LED ZEPPELIN, DEEP PURPLE, KISS, BLACK SABBATH へと移っていった。それ以降、パンクから始まり、今ではエクストリーム・メタルまで、よりヘヴィーな音楽へとどんどん深みにはまっていったんだ。

Q2: Australia is now famous for prog metal like Karnivool and Caligula’s Horse, but what made you decide to do European-style symphonic folk metal?

【LACHLAN】: Simply, there wasn’t a lot of the “European” sounding bands in Australia, so we wanted to write and perform the music that we wanted to listen to and see over here! That said, we love the Aussie prog scene, particularly our friends Caligula’s Horse and Voyager.

Q2: オーストラリアは近年、KARNIVOOL や CALIGULA’S HORSE のようなプログ・メタルが有名ですが、なぜよりヨーロッパ風のシンフォニック・フォーク・メタルをやろうと思ったのですか?

【LACHLAN】: 単純に、オーストラリアには “ヨーロッパ的” なサウンドのバンドが少なかったからね。オーストラリアにいても、僕が聴きたい、観たい音楽を作って演奏したかったんだ! とはいえ、オージーのプログ・シーン、特に友人のCaligula’s HorseやVoyagerは大好きだよ。

Q3: However, your music transcends various genres, and that’s what’s really great about it! Power metal, folk metal, melodeath… In a way, you represent a diverse range of modern metal, would you agree?

【LACHLAN】: We never have tried to put ourself into one musical “box”. The six of us all listen to a wide variety of different music from Jazz to classical to metal, so I think our individual influences all shine through in our music. We’ve never tried to be “the next” anyone, just “the first” Valhalore.

Q3: ただ、あなたの音楽は様々なジャンルを超越していますよね! パワー・メタル、フォーク・メタル、メロデス…ある意味、VALHALORE の音楽はモダン・メタルの多様性を象徴していると言えるのではないでしょうか?

【LACHLAN】: 僕たちは、自分たちをひとつの音楽的な “箱” に押し込めようとしたことはないんだ。僕たち6人は皆、ジャズからクラシック、メタルまで幅広いジャンルの音楽を聴いているから、それぞれの影響が VALHALORE の音楽にも表れていると思う。つまり、僕たちは “次の誰か” になろうとしたことはなく、ただ “最初の” VALHALORE になろうとしただけなんだよね。

Q4: Valhalore has great, well-crafted lyrics, but “Beyond the Stars” stays away from the folk-metal-esque historical fantasy, right? Why is that?

【LACHLAN】: For Beyond The Stars, I wanted to create a lyrical universe that was more about the human experience, rather than a “story” narrative. I wanted the lyrics to be more raw and emotional, something that people would latch onto and be able to relate to in their own lives.

Q4: VALHALORE は練り込まれた歌詞も素晴らしいのですが、”Beyond the Stars” はフォーク・メタル的な歴史ファンタジーから遠ざかっていますよね?

【LACHLAN】: “Beyond the Stars” では、”ストーリー” 的な物語というよりも、人間的な経験についての歌詞の世界を作りたかった。 歌詞は一般的なフォーク・メタルのファンタジーよりももっと生々しく、感情的で、人々が自分の人生において共感できるようなものにしたかったんだ。

Q5: The ethnic instruments played by Sophie are a great addition to the album and one of the faces of the band. Can you tell us about the advantages and difficulties of incorporating such ethnic instruments into metal?

【LACHLAN】: When Anthony wrote the first album (Voyage Into Eternity) he was just writing music for his own enjoyment and that he wanted to write, never planning for it to become a band. As we’ve progressed, Sophie’s whistle and woodwind instruments have become an iconic aspect of our sound. The challenge mainly comes for our live sound engineer, having to mix a gentle acoustic instrument against the ferocity of a metal band!

Q5: Sophie が演奏する民族楽器は、アルバムに素晴らしいアクセントを加え、バンドの顔の一つとなっていますね。民族楽器をメタルに取り入れることの利点と難しさについて教えていただけますか?

【LACHLAN】: Anthony が最初のアルバム( “Voyage Into Eternity” )を書いたときは、ただ自分が楽しみたい、自分が書きたい音楽を書いていただけで、それがバンドになるとは考えていなかった。だけど僕たちが進歩するにつれて、Sophie のホイッスルと木管楽器は僕たちのサウンドの象徴的な側面になったんだ。
ただ、大変なのは主にライブのサウンド・エンジニアかな。メタル・バンドの獰猛さに対して、穏やかなアコースティック楽器をミックスしなければならないからね!

Q6: Anna Murphy is one of the pioneers in bringing ethnic instruments into the metal world, why did you have her as a guest?

【LACHLAN】: We have all been longtime fans of Eluveitie, and subsequently Anna’s other projects. We love her work as a vocalist and as a musician, so having her as a guest on this album was really a dream come true. Her haunting vocal quality was perfect for the feel of Heart of the Sea, so she was a natural choice of guest vocalist.

Q6: Anna Murphy はメタルの世界に民族楽器を持ち込んだ先駆者の一人ですが、なぜ彼女をこのアルバムのゲストに迎えたのですか?

【LACHLAN】: 僕たちは皆、ELUVEITIE の長年のファンであり、その後の Anna の他のプロジェクトにも大好きなんだ。 ヴォーカリストとして、またミュージシャンとしての彼女の仕事が大好きだから、このアルバムにゲスト参加してもらうのは本当に夢のようなことだった。
彼女の心に響くヴォーカルは、”Heart of the Sea” の雰囲気にぴったりだったね。だから、ゲスト・ヴォーカリストに選んだのは自然なことだったよ。

Q7: I feel that there now exists an important role for heavy metal’s uplifting energy and positive fantasy as an escape from the dark world. I believe that Japanese anime and video games also play such a role, but is there any influence from Japanese culture?

【LACHLAN】: We have always aimed to bring an uplifting and empowering energy to our music, and therefore, our fans. We are all greatly inspired by movie and video game soundtracks, so there’s definitely a lot of influences from Japanese culture. We love bands like Wintersun who really utilise Japanese instruments, and we do as well. I even played the Koto for our song Aether!

Q7: ヘヴィ・メタルが持つ高揚したエネルギーやポジティブなファンタジーが、この暗い世界からの逃避場所として重要な役割を果たすようになったと感じています。
日本のアニメやビデオ・ゲームもそうした役割を果たしていると思うのですが、日本文化からの影響はありますか?

【LACHLAN】: 僕たちは常に、自分たちの音楽を通してファンに高揚感や力を与えるエネルギーをもたらすことを目指してきた。 僕たちは皆、映画やゲームのサウンドトラックから大きな影響を受けているから、日本文化からの影響も間違いなくたくさんあるよね。WINTERSUN のような和楽器を積極的に取り入れているバンドが大好きだし、僕たちもそうなんだ。”Aether” という曲では琴だって弾いたんだよ!

Q8: With Covid, war, and division, the world has been getting darker and darker since the beginning of the 20s. In such a world, what can heavy metal do?

【LACHLAN】: Our goal has always been to deliver what we refer to as “The Three E’s” – Escapism, Empowerment and Entertainment. We want our music, and our live shows, to give listeners the opportunity to escape their troubles for an hour or two. We want to leave the world a more positive place than when we found it.

Q8: パンデミック、戦争、分断と、20年代に入ってから世界はどんどん暗い雲に覆われていきました。 そんな世界で、ヘヴィ・メタルには何ができるのでしょう?

【LACHLAN】: 僕たちの目標は常に、僕たちが “3つのE” と呼ぶもの、すなわちエスケープ、エンパワーメント、エンターテインメントを提供することなんだ。 僕たちの音楽、そしてライブを通して、リスナーに1時間でも2時間でも悩みから逃避する機会を与えたい。僕たちは、自分たちが今いる世界よりもポジティブな世界を後世に残したいんだ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED LACHLAN’S LIFE!!

Wintersun “Time”

Trivium “Shogun”

Deep Purple “Machine Head”

Nightwish “Once”

Blind Guardian “A Twist in the Myth”

MESSAGE FOR JAPAN

We are so excited to come back and see you all in 2026 and beyond! Be sure to come and party with us in Tokyo this March (on my birthday too)! Yabai!

2026年、そしてそれ以降も、またみんなに会えることをとても楽しみにしているよ! 今年の3月(僕の誕生日でもある)には、ぜひ東京で一緒にパーティーをしよう! ヤバイね!

LACHLAN NEATE

来日公演の詳細はこちら。Evoken de Valhall Production

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日本盤のご購入はこちら。Ward Records

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【WINGS OF STEEL : WINDS OF TIME】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH PARKER & LEO OF WINGS OF STEEL !!

“Power needs emotion, and technicality needs soul, and that balance is something we’ve always aimed to carry forward into Wings of Steel rather than focusing on technique for its own sake.”

DISC REVIEW “WINDS OF TIME”

「ヘヴィ・メタルは、常に単なる音楽以上の存在だった。人々が集い、仲間に理解され、自分よりも大きな一体感の中に強さを見出せる場所なんだよ。困難な時期には、解放、内省、そして繋がりのための空間となる。恐怖、怒り、希望、そして回復力といった感情を受け止め、人々を孤立させるのではなく、強い力へと変える方法を与えてくれる。ヘヴィ・メタルはコミュニティを創り出し、自分が孤独ではないことを思い出させてくれるんだ。国境、言語、そしてバックグラウンドを超えた一体感を与えてくれる」
SNS という人間のほんの一面だけを切り取って強調し、分断を加速させる悪魔のツールに汚染された現代社会において、ヘヴィ・メタルほど一体感や前向きな力を得られる場所は他に多くはないでしょう。ヘヴィ・メタルを聴いている間は、体感している間は、ライブを浴びている間は孤独から解放される。異なる意見、異なる国籍、異なる文化、異なる人種であっても、ヘヴィ・メタルにおいてはひとつになれる。ヘヴィ・メタルの回復力で困難を克服できる。
そんな素晴らしきヘヴィ・メタルの世界は、その寛容さ故に伝統や壁を破壊し、様々なジャンルや文化を養分として、細分化という枝葉を瑞々しく伸ばしています。だからこそ一方で、”バンディエラ”、旗頭の欠如という問題に直面しているのかもしれませんね。自由極まりないメタル世界だからこそ、メタルらしいメタルをやりづらい、焼き直しになりかねない。WINGS OF STEEL はそんなメタル世界で “時の風” を駆け抜け、”現代的な” 伝統的ヘヴィ・メタルを復活させ、メタルのバンディエラへ堂々たる名乗りをあげたのです。
「80年代について僕たちが最も共感するのは、特定のバンドやグループではなく、あの時代の全体的な精神…つまり強烈なソング・ライティング、真のミュージシャン・シップ、力強いメロディー、そして誠実で妥協のない個性なんだ」
メタルのメタルらしいバンディエラとなるためには、ソング・ライティング、ミュージシャン・シップ、メロディ、そして揺るぎない個性…そのすべてが必要とされますが、WINGS OF STEEL はまさにその “すべて” を兼ね備えています。彼らには、あの “Painkiller” で JUDAS PRIEST が提示した強烈なテクニックを超越した現代技巧の最高峰が備わっていますし、IRON MAIDEN が “Somewhere In Time” で刻み込んだ作曲術の極みも宿っています。そして憂を帯びた雄々しきメロディと11分の長尺曲で勝負する強い個性。つまりWINGS OF STEEL には、80年代にメタルを牽引した二大巨頭に備わる奇跡的な才能と似た可能性を確実に秘めているのです。
「80年代に生まれた素晴らしいヘヴィ・メタルには、本当に大きな敬意を抱いているんだ。 VICIOUS RUMORS や初期の QUEENSRYCHE, METAL CHURCH, CRIMSON GLORY, RIOT といったバンドは、このジャンルの歴史において重要な位置を占めている。あの時代はヘヴィ・メタル全体の形成に大きな役割を果たし、当然のことながら、当時のレコードの多くは、僕たちの音楽的ルーツの一部となっていったんだ」
加えて重要なのは、彼らがまだ20代という若さにして、私たちの愛する古き良きアメリカン・ヘヴィ・メタルの真髄を極めていることでしょう。当時パワー・メタルと呼ばれていたアメリカのメタル・ソルジャーたちは、メタルという狭い枠の中でいかに個性を、フックを、起伏を出せるかに心血を注いでいました。そうした伝統や格式の中に光るアイデンティティ、不自由の中の自由を、WINGS OF STEEL は誰よりも今、謳歌しているのです。
そう、21世紀最初のメタル四半世紀が過ぎ、メタルは原点への回帰を志向します。何よりも、耳馴染みがよく歌えて聴きやすい。流行りの NWOTHM、ETERNAL CHAMPION や HAUNT のいなたさも悪くはないですが、WINGS OF STEEL のトラディショナル・ヘヴィ・メタルはもっと明快でわかりやすく、より多くのリスナーにアピールし、鋼鉄の翼を広げてアリーナへと上り詰めるはずです。
今回弊誌では、ギタリストの Parker Halub と ボーカリスト Leo Unnermark にインタビューを行うことができました。「パワーには感情が必要であり、テクニックには魂が必要だ。僕たちは、このバランスを WINGS OF STEEL で継承することを目指してきたんだ」 ギターソロに見事なストーリーがあり、ボーカルの声質も相まって STRATOVARIUS を想起させる場面も。とにかく、DIO の “Lock Up the Wolves” が人生を変えたアルバムなのですから、間違いありませんね。どうぞ!!

WINGS OF STEEL “WINDS OF TIME” : 10/10

INTERVIEW WITH PARKER & LEO

Q1: First of all, what kind of music did you grow up listening to?

【PARKER & LEO】: Growing up, we listened to a wide range of music. Beyond heavy metal, Leo was raised on and gravitated toward a lot of 70s hard rock and contemporary blues, while Parker, alongside metal, discovered bands like Journey and many of the early NWOBHM groups at a young age.
That said, much of what left the deepest impression on both of us came from the 70s and 80s hard rock/heavy metal era. This era shaped our sense of melody, atmosphere, and emotional storytelling in a very fundamental way and is where our musical backgrounds came together to create something unique.
At the same time, we were always curious and open to different sounds and genres, and we believe that having a strong foundation while remaining open-minded, naturally shaped how we approach music today.

Q1: 本誌初登場です!まずは、あなたの音楽的なバックグラウンドからお話ししていただけますか?

【PARKER & LEO】: 僕たちは幅広い音楽を聴いて育ったんだ。Leo はヘヴィ・メタル以外にも、70年代のハード・ロックやコンテンポラリー・ブルースを聴いて育ち、そこから影響を受けた。一方 Parker はメタルに加え、JOURNEY や初期のNWOBHM バンドを若い頃に数多く発見したんだ。
とはいえ、僕たち二人に最も深い印象を残した音楽の多くは、70年代と80年代のハード・ロック/ヘヴィ・メタル時代から来ているね。この時代は、僕たちのメロディー、アトモスフィア、そして感情的なストーリー・テリングのやり方を根底から形作った。そこに、それぞれの音楽的バックグラウンドが融合して、他に類を見ない音楽を生み出すことができたんだ。
同時に、僕たちは常に好奇心旺盛で、様々なサウンドやジャンルにオープンだった。そして、強固なメタルの基盤を持ちながらもオープンマインドであり続けたことが、今の僕たちの音楽へのアプローチを自然と形作っている…そう信じているよ。

Q2: I am truly amazed at your ultra-high technique ! What musicians were your heroes?

【PARKER & LEO】: We’ve always been drawn to music that combines strong technical ability and musicality with emotional expression. Players and singers who didn’t just impress technically, but who also knew how to tell a story through their playing and writing, naturally became our heroes.
This includes, but is not limited to, artists such as John Sykes, Neal Schon, Dave Meniketti, Joe Bonamassa, Rob Halford, Ronnie James Dio, Bruce Dickinson, David Coverdale, Gary Moore, and Paul Rodgers.
Many of the classic artists from the 70s and 80s left a lasting mark on us ― not only for their skill, but for the standards they set in songwriting, arrangement, and musical identity, and for how their collaborations helped define entire eras of heavy music. Power needs emotion, and technicality needs soul, and that balance is something we’ve always aimed to carry forward into Wings of Steel rather than focusing on technique for its own sake.

Q2: WINGS OF STEEL の超絶テクニックには本当に驚かされます! どんなアーティストがヒーローだったんですか?

【PARKER & LEO】: 僕たちは常に、高い技術力と音楽性、そして感情表現が融合した音楽に惹かれてきたんだ。技術的に優れているだけでなく、演奏と作曲を通して物語を伝える術を知っているプレイヤーやシンガーは、自然と僕たちのヒーローになっていったね。
John Sykes, Neal Schon, Dave Meniketti, Joe Bonamassa, Rob Halford, Ronnie James Dio, Bruce Dickinson, David Coverdale, Gary Moore, Paul Rodgers…といったアーティストがそうだし、もちろん彼らに限らず、多くのアーティストに当てはまることだけどね。
70年代と80年代の名だたるアーティストの多くは、僕たちに忘れがたい影響を与えてくれた。それは、彼らの技術だけでなく、作詞作曲、アレンジ、そして音楽的アイデンティティにおいて、彼らが打ち立てた高い基準を浴びることができたということなんだ。そして彼らのコラボレーションがヘヴィ・ミュージックの時代を形作る上でいかに貢献したか。パワーには感情が必要であり、テクニックには魂が必要だ。僕たちは、このバランスを WINGS OF STEEL で継承することを目指してきたんだ。技術そのものに重点を置くのではなく、そのバランスこそが僕たちの目指すものなんだよ。

Q3: What’s great about you is that you’re not power metal, prog metal, or melodeath, but rather you’re going for traditional, bare-bones heavy metal, but updating it for the modern age! In fact, why do you pursue such straightforward heavy metal?

【PARKER & LEO】: We definitely see ourselves as rooted in heavy metal. That said, our music is intentionally diverse, in much the same way that early heavy metal albums often were ― where you’d find unexpected outliers, mood shifts, and songs that stood apart from one another, rather than records that simply follow one tempo and one formula all the way through.
We’re simply doing what feels honest to us musically. Our goal is to create powerful music that feels expressive, varied, and emotionally driven, and to let that spirit evolve naturally in a modern context. Heavy metal is our strongest foundation, but we use it as a broad language rather than a narrow lane ― which keeps the music alive and unpredictable.

Q3: WINGS OF STEEL が素晴らしいのは、パワー・メタルでもプログ・メタルでもメロデスでもなく、伝統的で骨太なヘヴィ・メタルを追求しながら、それを現代向けにアップデートしているところですよ! 実際、なぜあなたは、今ではほぼ消えてしまったストレートなヘヴィ・メタルを追求しているのですか?

【PARKER & LEO】: 僕らは間違いなくヘヴィ・メタルに根ざしていると考えているよ。とはいえ、初期のメタル・アルバムによく見られたように、僕らの音楽は意図的に、メタルという枠の中で多様性を追求しているんだ。つまり、予想外の要素、ムードの変化、そしてそうした感覚が際立つ曲が収録されているんだよ。ただ、ずっと同じテンポ、同じフォーミュラを踏襲したアルバムではなくね。
僕らはただ、音楽的に正直だと感じることをやっているだけなんだ。目指すのは、表現力豊かで、多様性に富み、感情に突き動かされる力強い音楽を作り、その精神を現代の文脈の中で自然に進化させること。ヘヴィ・メタルは僕らの最も強力な基盤だけど、それを狭い範囲に限定するのではなく、広い言語として使っている。それが音楽を生き生きと、予測不可能なものにしているんだよ。

Q4: NWOTHM like Haunt and Eternal Champion have become popular in recent years, but you guys are clearly playing a different kind of traditional heavy metal. It’s more solid, tight, technical, modern, and very tense, and I like your traditional heavy metal a lot better, but how do you feel about NWOTHM bands and the way they do things?

【PARKER & LEO】: We think it’s a very positive thing that heavy metal as a whole is seeing new energy, new bands, and a growing audience. Any movement that helps keep heavy metal alive, visible, and evolving is ultimately a good thing for the style. That said, we’ve never really approached our music through movements, waves, or in relation to other bands. Our focus has always been on developing our own musical identity and paving our own path.
So while we respect and encourage what others are doing ― and genuinely want the best for the style as a whole ― we stay very focused on our own journey, shaping a sound that reflects who we are and what we want Wings of Steel to become in the long run.

Q4: 近年、HAUNT や ETERNAL CHAMPION のような NWOTHM が人気を博していますが、あなたたちは明らかに彼らとは異なる伝統的なヘヴィ・メタルをやっていますよね?
よりソリッドで、タイトで、テクニカルで、モダンで、とても緊張感があり、私は古臭さを感じさせないあなたたちの解釈がより気に入っています。NWOTHM のバンドやそのやり方についてはどう思っていますか?

【PARKER & LEO】: ヘヴィ・メタル全体に新たなエネルギー、新しいバンド、そして観客の増加が見られることは、非常に前向きなことだと考えているよ。ヘヴィ・メタルを存続させ、目に見える形で、そして進化させ続けるムーブメントは、究極的にはこのスタイルにとって良いことだからね。とはいえ、僕たちはムーブメントやウェーブ、あるいは他のバンドとの関係性を通して音楽にアプローチしてきたことはない。常に自分たちの音楽的アイデンティティを築き、独自の道を切り開くことに重点を置いてきたんだよ。
だから、他のアーティストの活動を尊重し、奨励し、そしてこのスタイル全体の最善を心から願う一方で、僕たちは自分たちの歩みにしっかりと焦点を当て、自分たちのアイデンティティ、そして WINGS OF STEEL を長期的にどうしていきたいかを反映したサウンドを形作っているだけさ。

Q5: Still, it’s great that you are still so young and respect the great American heavy metal of the 80’s like Vicious Rumors, Metal Church, early Queensryche, Crimson Glory and Riot! How did you get to know them and what did you like about them?

【PARKER & LEO】: We definitely have a lot of respect for the great heavy metal that came out of the 80s, and those bands are an important part of the genre’s history. That era played a huge role in shaping heavy metal as a whole, and naturally many of those records became part of our musical discovery along the way.
We came across a lot of that classic material the same way most metal fans do ― by digging deeper into the roots of the music, exploring record collections, recommendations, and following the trail of where the sound we love originally came from. What resonates most with us about that era isn’t tied to a single group of bands, but to the overall spirit: strong songwriting, real musicianship, powerful melodies, and a sense of identity that felt honest and uncompromising.In terms of bands that have had a particularly strong influence on Wings of Steel, groups like – but not limited to; Rainbow, Black Sabbath, Dio, Blue Murder, MSG, Scorpions, Judas Priest, Triumph, Saxon, Thin Lizzy, Whitesnake, Iron Maiden, and The Firm – have all played an important role in shaping our musical foundation.

Q5: それにしても、あなたがまだ若いのに、VICIOUS RUMORS や METAL CHURCH, 初期の QUEENSRYCHE, CRIMSON GLORY, RIOT のような80年代の偉大なアメリカン・メタルをリスペクトしているのは素晴らしいことです! 彼らをどうやって知り、彼らのどんなところが気に入ったのですか?

【PARKER & LEO】: 80年代に生まれた素晴らしいヘヴィ・メタルには、本当に大きな敬意を抱いているんだ。君が挙げたバンドは、このジャンルの歴史において重要な位置を占めている。あの時代はヘヴィ・メタル全体の形成に大きな役割を果たし、当然のことながら、当時のレコードの多くは、僕たちの音楽的ルーツの一部となっていったんだ。
僕たちは、多くのメタル・ファンと同じように、音楽のルーツを深く掘り下げ、レコード・コレクションを増やし、おすすめを探り、愛するサウンドがどこから来たのかを辿ることで、あの名曲の数々に出会っていった。80年代について僕たちが最も共感するのは、特定のバンドやグループではなく、あの時代の全体的な精神…つまり強烈なソング・ライティング、真のミュージシャン・シップ、力強いメロディー、そして誠実で妥協のない個性なんだ。
WINGS OF STEEL に特に大きな影響を与えたバンドとしては、例えば以下のようなバンドが挙げられるけど、ここに限定されるわけではないよ。 Rainbow, Black Sabbath, Dio, Blue Murder, MSG, Scorpions, Judas Priest, Triumph, Saxon, Thin Lizzy, Whitesnake, Iron Maiden, The Firm など…こうしたバンドは、僕たちの音楽的基盤を形成する上で重要な役割を果たしてきたんだよ、

Q6: The album opener, “Winds of Time” is a great song, full of ups and downs, melody and technique, but it’s a whopping 11 minutes long! The unexpectedness of starting with such a big song is also your appeal, would you agree?

【PARKER & LEO】: Yeah, we agree. It was the first song we finished while writing the album, and from that moment we knew we wanted it to become not only the title track, but also the debut single ― with a music video to match. Opening the record with it was our way of setting the tone right away and inviting the listener fully into the world of the album.
We’re not afraid of letting songs breathe and evolve if that’s what the music calls for. That said, we didn’t set out to write a long piece simply “for the sake of it”― it was about giving the song the space it needed to unfold naturally. In many ways, it reflects how we approach music as a whole: we’d rather follow the emotional arc of a song than shape it around expectations or formats.

Q6: アルバムのオープニングを飾る “Winds of Time” は、起伏に富み、メロディとテクニックにあふれた素晴らしい曲ですが、なんと11分もありますね! 大曲から始まる意外性も、このバンドの魅力ですね?

【PARKER & LEO】: その通りだよ。”Winds of Time” はアルバム制作中に最初に完成した曲で、その瞬間からタイトル曲としてだけでなく、デビュー・シングルとして、そしてそれに合わせたミュージック・ビデオとしてリリースしたいと思っていたんだ。アルバムのオープニングをこの曲で飾ることで、作品の雰囲気を一気に盛り上げ、リスナーをアルバムの世界に完全に誘うことができだと思う。
僕らは音楽がそれを求めているのであれば、曲に息吹を与え、進化させることを恐れていないんだ。とはいえ、”ただ単に” 長い曲を書こうとしたわけではないよ。曲が自然に展開していくために、必要な空間を与えることが長さの要因だった。これは僕たちの音楽へのアプローチ方法を反映しているよ。僕たちは、曲を期待やフォーマットに合わせて形作るよりも、曲の感情の流れに沿っていくことを望んでいるからね。

Q7: I feel that there now exists an important role for heavy metal’s uplifting energy and positive fantasy as an escape from the dark world. I believe that Japanese anime and video games also play such a role, but is there any influence from Japanese culture?

【PARKER & LEO】: Our music is inspired directly by our own experiences and observations, and since we haven’t yet had the chance to visit Japan ― either as a band or as individuals ― we can’t honestly say that there has been a strong, direct influence in a specific stylistic sense. That said, we’re deeply fascinated by Japanese culture, and by the way anime, games, and storytelling in general embrace imagination, emotion, and immersive worlds.
We also strongly connect with the idea of creating shared experiences that promote unity rather than division ― something that feels very present in Japanese culture. We work with and know many people who travel to Japan regularly, and for many of them it’s their favorite place to return to whenever they get the chance. We’re very much looking forward to experiencing it ourselves, and we’re sure our first visit will be nothing short of extraordinary.

Q7: ヘヴィ・メタルが持つ高揚したエネルギーやポジティブなファンタジーが、近年の暗い世界からの逃避場所として重要な役割を果たすようになったと感じています。
日本のアニメやビデオ・ゲームも同じ役割を果たしていると思いますが、日本文化からの影響はあるんですか?

【PARKER & LEO】: 僕たちの音楽は、僕たち自身の経験や観察から直接インスピレーションを得ているんだ。バンドとしても個人としても、まだ日本を訪れる機会がないから、特定のスタイルにおいて強い直接的な影響を受けたとは正直言えないよ。とはいえ、僕たちは日本の文化、そしてアニメ、ゲーム、そして物語全般における想像力、感情、そして没入感のある世界観に深く魅了されているよ。
また、分断ではなく一体感を促進する共有体験を生み出すという考え方にも強く共感していてね。これは日本文化に深く根付いているものだよね。僕たちは、日本を定期的に訪れる多くの人々と仕事をしたり、知り合いになったりしているけど、彼らにとって日本は機会があればいつでも戻りたいお気に入りの場所となっている。僕たち自身も日本を体験することをとても楽しみにしているし、初めての訪問は間違いなく素晴らしいものになるだろうな。

Q8: With Covid, war, and division, the world has been getting darker and darker since the beginning of the 20s. In such a world, what can heavy metal do?

【PARKER & LEO】: Heavy metal has always been more than just music. It’s a place where people can come together, feel understood, and find strength in something larger than themselves. In difficult times, it becomes a space for release, reflection, and connection.
It gives people a way to process fear, anger, hope, and resilience, and to transform those emotions into something empowering rather than isolating. Heavy metal creates community and reminds people that they’re not alone, and offers a sense of unity that goes beyond borders, language, or background, something that we see daily within our own fan base and that gives us a great sense of purpose and motivation. In a world that often feels divided and uncertain, music can still be a voice of honesty, strength, and shared human experience ― and that makes its role in today’s world more important than ever.

Q8: パンデミック、戦争、分断と、20年代に入ってから世界はどんどん暗くなっています。 そんな世界で、ヘヴィ・メタルには何ができるのでしょうか?

【PARKER & LEO】: ヘヴィ・メタルは、常に単なる音楽以上の存在だった。人々が集い、仲間に理解され、自分よりも大きな一体感の中に強さを見出せる場所なんだよ。困難な時期には、解放、内省、そして繋がりのための空間となる。
恐怖、怒り、希望、そして回復力といった感情を受け止め、人々を孤立させるのではなく、強い力へと変える方法を与えてくれる。ヘヴィ・メタルはコミュニティを創り出し、自分が孤独ではないことを思い出させてくれるんだ。国境、言語、そしてバックグラウンドを超えた一体感を与えてくれる。
それは僕たち自身のファンベースの中でも日々感じられ、大きな目的意識とモチベーションを与えてくれている。分断と不確実性を感じることの多いこの世界においても、メタルは誠実さ、強さ、そして共有された人間体験の声となり得るんだ。だからこそ、現代​​社会において音楽の役割はこれまで以上に重要なんだよ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED PARKER & LEO’S LIFE!!

Black Sabbath “Heaven and Hell”

Judas Priest “Sad Wings of Destiny”

Bruce Dickinson “The Chemical Wedding”

Whitesnake “1987”

Dio “Lock Up the Wolves”

MESSAGE FOR JAPAN

We’ve noticed a steady and fast-growing audience in Japan, especially following the release of our two latest albums, and it truly means a lot to us. Seeing that level of support from the other side of the world is incredibly inspiring, and with the growing demand, it really feels like it’s only a matter of time before we finally make our Japanese live performance debut and get the chance to meet you all in person.
Thank you so much for supporting the band, spreading the word, and being part of the Wings of Steel journey.
Our latest album Winds of Time, as well as our first full-length record Gates of Twilight, are available on CD in Japan via Rubicon Music ― and we can’t wait for the day we get to bring this music to you live!

特に最新2枚のアルバム・リリース以降、日本のファンが着実に、そして急速に増えていることを実感していて、それは僕たちにとって本当に大きな意味を持っているんだ。地球の反対側からこれほど多くの応援をもらって、本当に感激しているよ。そして、ますます高まるこの需要に応えて、ついに日本でのライブ・デビューを果たし、みんなに直接会えるのも時間の問題だと感じているんだ。
バンドを応援し、情報を拡散し、WINGS OF STEEL の旅路に加わってくれて、本当にありがとう!
最新アルバム “Winds of Time” と、初のフルアルバム “Gates of Twilight” は、日本でRubicon MusicよりCDで発売中。この音楽をライブでみんなに届けられる日が待ち遠しいね!

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