NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【JELUSICK : APOLITICAL ECSTASY】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DINO JELUSICK OF JELUSICK !!

“David has been my biggest hero since I was a kid. I just learned to be even more humble after hanging out with him, he’s such a sweet person.”

DISC REVIEW “APOLITICAL ECSTASY”

「僕はみんなが欲しがるものを、何でも持っていると思う (笑)。 僕はいつも、ボーカル、作曲、音楽的なトリックの箱をたくさん持っていたいと思っていたからね。自分らしくありながら、何でもこなせるように。それが実現し始めたんだ」
David Coverdale, Jeff Scott Soto, George Lynch, Michael Romeo, John Macaluso, Ron Thall, Paul O’Neill, Steve Vai, Eric Martin, Gary Cherone…クロアチア人シンガー、Dino Jelusick ほど今、メタル世界で引っ張りだこな人物はいないでしょう。しかも、彼をもとめるのは多くが “伝説級” のアーティストたち。なぜこの、33歳の若者はこれほど人気なのでしょうか?それは、Dino の “引き出し” が果てしなく多いから。
ザグレブ大学音楽アカデミーで修士号を獲得している Dino は、ボーカルのみならず、ピアノ、ギターも達人級の完成されたミュージシャンです。だからこそ、Dino は鍵盤奏者兼バックボーカルとして David Coverdale の目に止まり、WHITESNAKE に招かれることにもつながりました。様々な楽器をこなせる。それはミュージシャンとして、間違いなくプラスの要素。しかし、Dino にはそれ以上の素晴らしき “アイデア” の数々、音楽的な多様性があり、それこそがおそらく数多の伝説を惹きつけているのでしょう。
「僕たちはオールド・スクールと、とてもモダンなものの中間にあって、両方のエッジで踊っているんだ。 だから、いつも違う観客を惹きつけることができているんだと思う」
そんな Dino の多彩さ、音楽的な多様性が収束したのが、自身のバンド JELUSICK です。古き良き “歌” が戻って来つつあるメタル世界において、時には Dio に、時には Coverdale に振れる Dino の圧倒的な歌声は明らかに一際輝きを放っています。しかし、JELUSICK が素晴らしいのは、そうした彼の獰猛でありながら “オールドスクール” な歌唱がモダンなメタルの波に乗っていることでしょう。
自身の巧みな鍵盤を配したダークな楽曲には、Ivan Keller のウルトラ・テクニカルなギターが寄り添い、メロディックでありながらメタリック、テクニックと好奇心を満載したプログレッシブな新時代のハードロック/メタルが紡がれていきます。おそらく、 Ivan は Earthquaker Devices のピッチシフターを使いこなしているのでしょうが、こういうエクストリーム世界で流行りの音をハードロックに取り込む若さこそ至高。あの Vito Bratta を想起させる、実に素晴らしいギタリストですね。
歌心を追求した NEVERMORE、メタルへ振り切った KING’S X、プログレッシブな ALTER BRIDGE、ドーピングを施した WHITESNAKE…そんなワクワクするような例えが次から次へと浮かぶエキサイティングかつダイナミックな “Apolitical Ecstasy“ は、そうして無限のイマジネーションの中にロックやメタルがかつて蔑ろにしていた “奔放さ” や “衝動”、”不規則性” を歌声と共に取り戻していきます。
「David は子供の頃から僕の最大のヒーローだった。彼と付き合ってから、僕はもっと謙虚になることを学んだよ。だって彼はあんなに有名なのに、とても優しくて思いやりがある人だからね」
ミリメートルの正確さよりも大切なことがある。きっとそんな寛容さも、Dino は David Coverdale から学んでいるはずです。例えば、Ozzy Osbourne が YUNGBLUD を、FIREHOUSE の C.J. Snare が Nate Peck を育てたように、あの白蛇の伝説は Dino の素晴らしき師匠となって彼の行先を明るく照らしています。そしてまた、次々と巨人が旅立っていくメタル世界で、そうした “継承” のあり方はきっと、このジャンルの灯火となって未来を明るく照らしていくはずです。
今回弊誌では、Dino Jelusick にインタビューを行うことができました。「僕はまず第一にシンガーであり、そこでこそ100%の自分を感じる。でも、ピアノの後ろに座ると、まったく新しい経験と喜びが得られるのも確かなんだよね」 どうぞ!!Ronnie Romeo、Andrew Freeman、そして Dino の3人がいる限り、メタルの “歌”、その未来は明るい。どうぞ!!

JELUSICK “APOLITICAL ECSTASY” : 10/10

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COVER STORY + NEW DISC REVIEW 【LORNA SHORE : I FEEL THE EVERBLACK FESTERING WITHIN ME】


COVER STORY : LORNA SHORE “I FEEL THE EVERBLACK FESTERING WITHIN ME”

“I think it’s one of the saddest things you can watch happen to someone, It’s a very, very slow death that you’re forced to watch happen over time, and no matter what you do, you can’t stop it from happening.”

WILL RAMOS

Will Ramos のスタジオと保管庫を兼ねた部屋。背後の紫色の壁と、それと一体になった棚には、日本から持ち帰った木刀やサーフボード、レゴセット、ワンピースのフィギュア、ハワイアン・フラワーのガーランドが飾られています。その品々は、Will が LORNA SHORE のツアーで集めたものもあれば、ファンからもらったものも。
「ゴミの山のように見えるかもしれないけど、それは照明がちゃんと当たっていないからだよ。どれも宝物なんだ」
これらの品々の中で最も重要なのが、表紙に “The Rat Club” と書かれた黒い本。ラット・クラブは Will のアパレル・レーベルの名前ですが、もともとはPatreonのコミュニティで、そこで彼は普段の仕事とは全く異なる音楽を共有していました。このレーベルは絶大な人気を博し、Will は何度か交流会を開催しましたが、事態があまりにも混乱したため縮小せざるを得なかったのです。しかし、その前に、ある人物がこの本を贈ってくれました。初めてそれを受け取った時、彼は涙を流したといいます。
「これは本当に最高に美しい…誰かがまず、僕宛にメッセージを書いてくれ、僕たちが出会った頃の写真も添えてくれた。そして、それを次の人に送り、その人も同じように送り、また次の人へと、というように続いていった。少なくとも数ヶ月はかかったはずだよ。なぜなら、アメリカだけでなく、ヨーロッパや南米など世界中から人が集まっているからね。この本は本当にたくさんの人の手に渡ったんだ」
そうして、寄せ書きを書いた人たち、さらには世界中のファンが LORNA SHORE 5枚目のアルバム “I Feel The Everblack Festering Within Me” に満足していることは間違いないでしょう。バンド特有の荒々しさが息を呑むようなスケールと創造力の奔放さと融合し、デスコアのルール・ブックを再度塗り替えています。そして、Will の黒い本と同様に、このアルバム壮大でありながら、親密でパーソナルな作品でもあるのです。
後者の性質について語る時、ニュージャージー州のほぼど真ん中、ミドルセックス郡にある Will の家は重要な鍵になります。ただし、ここは彼が育った場所ではありません。幼少期、Will は住民が “リバー・ラッツ” というニックネームで呼ぶハドソン川沿いのエッジウォーターと、そこから40マイル以上離れたレオニアを行き来していました。家族が州中に散らばっていたのです。つまりこの場所は、身近で深刻な問題を扱ったこの作品の感情的な震源地となっているのです。

アルバムの不吉なタイトルは、”Prison Of Flesh” という曲の歌詞に由来していて、そこで Will は自らの家族が多く苦しむ認知症が、いかに残酷にも愛する人たちの主体性とアイデンティティを奪っていくかを歌っています。
「認知症は誰にでも起こりうるし、誰かに起こるのを見るのが耐えられないほど悲しい出来事の一つだと思う…それはゆっくりとした死であり、時間をかけて見守らざるを得ない。何をしても、進行を止めることはできないんだ」
ウィルの父方の祖母は長い間認知症を患っていて、今では “かなり進行して” おり、自分の家族でさえも見分けがつきません。
「以前は通りで彼女を見かけても、何も言わずに通り過ぎた時もあった。通り過ぎる時に彼女が僕だと気付くかどうか確かめるためだったんだ。もう何度も会っているのに、彼女は僕が誰なのか全く分かっていないんだよな…」
Will の叔母も認知機能の低下が見られますが、症状はそれほど深刻ではありません。ただ彼女は今でも、Will に北ジャージーの地元で道路が閉鎖されていると定期的に電話やメッセージを送ってきます。数年前に引っ越したにもかかわらず、Will がまだそこに住んでいると勘違いしているのです。
「話は聞くけど、もうそこには住んでおらず、実際はかなり遠くに住んでいることを伝えるんだ。すると叔母は “ああ、そうか…” と言って、後でまた同じことを聞いてくる」
Will はその悲しみを、認知症を悪霊が犠牲者に取り憑く様子 “何かが私の心を襲い、ゆっくりと私の内側を蝕んでいく” に例え、彼らを抜け殻同然にしてしまう “恐怖以外の何ものでもない、空っぽの体” という叫びで表現します。そうして彼自身も同じ運命を辿るのではないかと恐れているようにも思えます。”私は心の闇から逃れられない/悪魔は私の中に棲みついている”。
おそらくそれは、Will が家族の中でずっと若く、だからこそ介護の責任があり、その苦しみを痛感しているからでしょう。彼自身も認めているように、31年前に生まれた彼は “サプライズ・チャイルド” でした。彼が生まれた時、両親にはすでに3人の娘がおり、最も下の娘でさえ Will より15歳年上で、彼女には Will よりわずか3歳年下の息子がいます。
「僕の家族は高齢化している。皆が年老いていくのを見て、もし誰かが亡くなったらと思うと…だからすべてをやってあげたい。後悔したくないんだよ」

両親は人口の85%がローマ・カトリック教徒とされるプエルトリコ出身。アメリカに移住したにもかかわらず、両親は揺るぎない信心深さを保ち、子供たちには毎週日曜日、放課後もミサに行くよう強く求めました。特に熱心なのは母親です。彼女は Will が “クリスチャン・サルサ・サン” と呼ばれるような、信仰と家族の伝統を重んじる、端正な青年になることを夢見ていました。そして母親にとっては残念なことでしたが、デスコアのファンにとっては幸運なことに、その夢叶いませんでした。
「母と特にひどい喧嘩をしたのを覚えている。僕は顔中にピアスをしていたんだ。母は僕にこう言っていたよ。”あんな友達とは付き合ってほしくない。あんなにピアスしててヘヴィ・メタル聴いてるし” って。当時彼女は、僕もそうだったって分かってなかった。てそれが僕だった。母はそれを一時的なものだと思っていたかもしれないけど、僕にとってはそれが自分だったんだ。ピアスをするのが好きで、なりたい自分になるのが好きなんだ」
義理の弟が亡くなるという悲劇にも見舞われました。
「”Forevermore” は、義理の弟が亡くなった時のことを歌っているんだ。この曲は、ヴァイキングの葬式を象徴している。昔は、人が亡くなると…皆が悲しみながらも、ヴァルハラでまた会おうって気持ちになったんだよな。それから彼らは外に出て矢を放つ。矢は船に命中し、船は炎に包まれ、海へと旅立つんだ。皆が悲しみながらも、同時に少しだけ喜びも感じる。その人と知り合えただけで幸せなんだよ。
“Forevermore” では、まさにその瞬間を表現しようとしている。この曲には、人生は庭のようなもので、僕たちは皆、庭に咲く花のようなもの、という歌詞がある。そして遠くからカラスの鳴き声が聞こえてくる。カラスは死を象徴する鳥だと言われていてね。時が経つにつれて、庭の花が摘み取られて、彼はまるで突然、どこからともなく姿を消したかのようだった。最後は、これは別れではなく、向こう側でまた会おう、という思いで締めくくられる。まるで弟への最後の頌歌のようで、まるで彼がどこにいようと、彼に語りかけているような。だから、これは僕が長年書いてきた歌詞の中で最も重要なものの一つかもしれない」

AIが台頭し、物事がアルゴリズムで創造されるようになった今でも、Will のような人物を再現するのは難しいでしょう。LORNA SHORE が彼ららしくなったのは、Will の自分自身と自分の仕事に対する信念のおかげだといえます。彼が2020年に加入するまでに、グループには3枚のアルバムと4人の元ヴォーカリストがいました。
それから5年、彼らはバンドを刷新し、大きく飛躍を果たします。2021年6月11日、Will の正式メンバー加入が発表された日に、新曲 “Hellfire” をリリース。バンド自身でさえ未だに理解できない展開ですが、この6分間の曲は、TikTok で Will の異様な歌声を真似しようと試みる #LornaShoreChallenge のおかげで、瞬く間に人気を博しました。現在までに、この曲はSpotifyで7,300万回以上再生されており、この記録は2022年のアルバム “Pain Remains” にも活かされました。意外に思う人もいるかもしれませんが、Will はスクリーム・テクニックを身につけるにあたって、適切なヴォーカル・コーチやテクニックのトレーニングを受けたことはありません。
「昔から、デスコアのヴォーカリストになりたかったんだ。悪魔のような、小さな怪物のような声を出すのが好きだったから。僕はただそれを試し続けた。 他のデスコア・ヴォーカリストを聴き続け、彼らからインスピレーションを受け、彼らのやっていることを真似していったんだ。
その頃は自分でも気づかなかったんだけど、他のことに挑戦すればするほど、自分の中にあるさまざまな感覚、たとえば知らなかった筋肉や声の動かし方が目覚めてくる。僕はヴォーカルをやっていない時よりも、ヴォーカルをやっている時期の方が長いんだ。 だから、試行錯誤を繰り返しながら、自分の声について学んできた。最近は、クリーンな歌い方をもっとたくさんやって、その方法を学ぼうとしているよ。クリーンな歌い方を学ぶことは、僕が想像する以上にグロウルを学ぶのに役立っている。 僕はいつも、ひとつの音を出すことができれば、それをどうにかして進化させることができると思っている人間だからね」

そういう意味で、今 Will が最もコラボレートしたいのが SLEEP TOKEN です。
「言うまでもないね。僕を知っている人ならもうみんな知っていると思うけど、SLEEP TOKEN と一緒に仕事がしたいんだ。 彼らのヴォーカル、音楽全般が大好きなんだ。 本当に素晴らしいよ!」
稀有な才能と共に、彼は若い頃から自分のやりたいことをはっきりと理解していて、迷うことなくそれを追求しました。そうして、2022年9月には彼らのヒーローである PARKWAY DRIVE のゲストとして出演することができました。
「僕たちがあんなバンドに太刀打ちできるとは思えない。僕たちはあのバンドの抜け殻みたいなものだ。今、彼らがヘッドライナーを務めた場所でヘッドライナーを務めるなんて、インポスター (詐欺師) 症候群のせいで “こんなの全然意味わかんない!” って思うんだ。でも、やるんだから、とにかく楽しみにして、この経験を最大限に楽しもう」
PARKWAY DRIVE の “アリーナ的” 影響は、新作の楽曲 “Unbreakable” への野望にも深く浸透していました。Will 曰く、この曲は彼らの “アリーナ・ソング” であり、オーケストラの要素、猛烈なダブル・キック、そして大勢の人々を間違いなく嫌悪させるであろうブレイクダウンを網羅した、シンフォニックなスケールの攻撃的な楽曲で、新たなファンを開拓しています。その中には Will の両親も含まれており、70代にもかかわらず息子の音楽を遂に愛するようになったといいます。
「バンドがうまくいっているからだよ!そうでなければ、”最悪だ!やめてしまえ!って言われるだろうね (笑)」

約1年前、父親は初めて息子のライブに訪れました。いや、ヘヴィ・メタルのライブ自体、彼にとって初めての経験でした。それまで、父ラモス氏は Will がバンドをやっていること以外、その内容をほとんど知らなかったのです。しかし、LORNA SHORE のライブを体験した瞬間、状況は一変しました。会場は広く、観客は満員で、花火も盛大。
「”ちっぽけなバンドなんかじゃない!ステージには文字通り火が燃えているんだ!” って父は言ったんだ (笑)。認めてもらうには長い時間がかかったけど、今は満足しているよ」
Will は、バンド活動を通して父親との関係を修復できたことに大喜びしています。両親は彼が12歳の時に離婚したため、Will は両親の家を行き来しながら生活していました。しかし、その綱渡は親権の問題ではありませんでした。父親と暮らしていれば、いらだちを募らせ、母親の家に預けられ、母親と暮らしていれば、”メタル人間”(彼女の言葉)であることを受け入れてもらえず、父親の元に戻る、といった具合。幸いにも、両親は Will の高校の近くに住んでいたため、ある程度の継続性は保たれていました。
しかしある時期から、Will と父親は “すっかり疎遠に” なり、連絡を絶ってしまいます。数年間、Will は会いたくないという気持ちが彼の心を蝕んでいたといいます。しかし、時の流れが後戻りできないことを実感した Will は、父親に会いに行く旅に出て、父親の変わり果てた姿に衝撃を受けます。父親はまさに老人になり、記憶にあるような白髪ではなく、雪のように白い髪になっていたのです。
「父親と息子の関係、愛する気持ちを取り戻したかったんだ。それが何であれ。父がひどく老け込んでいるのを知っているから、償いをしなければならなかったんだ」
激しい波に乗せて芝居がかったギターラインが流れる傑作 “Glenwood” は、その再会について歌われ、”昔のように戻れるかな?” というリフレインを軸に、コーラスで和解の美しさを伝えています。

バンドはどのように曲作りをするのでしょうか?常識的に考えれば、まずリフを思いつき、それをより完成度の高いアレンジに仕上げ、それから音楽を反映し、深みを増す歌詞を添えることになります。しかし、LORNA SHORE はそうではありません。彼らの創作ワークフローは少々変わっています。
「みんなで座って、”どんなバイブスが欲しいんだ?” と自問するんだ。たとえそれを物理的な物で表現しなければならないとしても、動詞で表現しなければならないとしても、関係ないんだ」
実際、それがどのようにして、とめどなく攻撃的な “War Machine” のような曲へと繋がったのでしょうか?
「このバイブスは “怒り” だって言う人もいるだろうね。誰かが “銃” って言うと、次は “ドカーン” って言う。それから “爆発” って言う。そうやって作ったアイデアを、壁に貼った大きなムードボードに、それぞれの曲のアイデアを言葉と絵で表現して書き留めて、みんな自分の部屋に集まって、とことん話し合うんだ。音楽的にはどこかから始めなきゃいけないから、Adam がギターを持って、一日の終わりに発表して、お互いの作品について意見交換するんだ」
つまり、LORNA SHORE のメンバー5人が、自分たちの音楽で伝えたいことを5人で明確に表現することで、より繊細なニュアンスが生まれるのです。
「例えば GOJIRA が、ある時はめちゃくちゃヘヴィな曲を歌って、次の瞬間にはアンビエントな曲を歌うみたいに、変化をつけられる。僕はそうありたいんだ。いつも超ダークである必要はないと思う。僕たちはそういう人間じゃない。これは今まで僕たちが発表してきたものの中で、最も人間味あふれる作品だと思う。僕たち全員が、個人として、あるいは一緒に、実際に体験した物語や感情に基づいている。これは今までやったことのないことだ」
この新たな章をどう乗り越えていくかは、全く別の問題です。Will は前述のインポスター症候群を抱えており、バンドの急成長のスピードにまだ慣れていません。
「世代のせいなのか、それとも何か他の理由なのかは分からない。最近、誰かと話したんだけど、本当に良いことをした時、自分がそれを良いと感じたというよりは、それをじっくり考える時間も与えずに次のことに移ってしまうんだ。LORNA は急速に成長していて、たくさんのことが起こっているから、ハンドルから手を離すのが難しい。だから、時にはハンドルに引きずられるしかないんだよ。ほんと、あっという間にいろんなことが起こった。 バンドにいたすべての時間を振り返ってみると、”ワオ、僕は本当にしばらくここにいたんだ” というような、ほとんどシュールな感じなんだ。 信じられないよ」
すべてがうまくいっているという感覚、充足感と充実感が入り混じった感覚は、Will が滅多に味わうことのできないもの。だからこそ、それが訪れた時は特別な感覚になるのです。普段はなかなか抱かない自己省察を強いられるから。
「会場に戻る前に、どこかで食事をする。その時考えるべきことは、食事をすることと会場に戻ることだけだよね。でも、ふと “今この瞬間、すべてが完璧に感じられる” と思うんだよな」

参考文献: NEW NOISE MAG :INTERVIEW: LORNA SHORE VOCALIST WILL RAMOS TALKS ‘I FEEL THE EVERBLACK FESTERING WITHIN ME’

KERRANG!:Lorna Shore: “The band’s growing so fast that it’s hard to keep your hands on the wheel. Sometimes you’ve got to let it drag you around”

LOUDWIRE : WILL RAMOS

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【FIRSTBORNE : LUCKY】CHRIS ADLER’S TRIUMPHANT RETURN !


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH CHRIS ADLER OF FIRSTBORNE !!

“I had lost the joy of playing as I found it disappointing. This changed when I realized I had only been focusing on the things that dystonia had taken away – trying to find ways around it or force it to work. Once I turned my focus away from those very few things, I began to enjoy playing again and have found a new appreciation and love of the instrument and how creative I can be with it.”

DISC REVIEW “LUCKY”

「ミュージシャンズ・ジストニアやジストニア全般は、治ったり良くなったりするものではないんだ。僕はまだ、この病気に適応する方法を学んでいるところなんだよ。もう二度と自信を持ってできない動きもあるし、長い間とても憂鬱だった。またプレーしたいと思うようになるまでには時間がかかった。プレーする喜びを失い、失望していたからだ。
それが変わったのは、ジストニアによって奪われたものにばかり目を向けていたことに気づいたときだね。それを回避する方法を探したり、無理やり何とかすることばかり考えていたことにきづいたんだ。でも、そんなごくわずかな、ネガティブなことから目をそらすと、僕は再び演奏を楽しめるようになり、楽器への新たな感謝と愛情、そして楽器を使っていかに創造的になれるかを発見したんだよ」
病は誰にでも降りかかります…才能にあふれるミュージシャンにも分け隔てなく。あの Jason Becker が全身の筋肉が徐々に萎縮してしまう難病 ALS に冒された時、多くのファンは若きギターヒーローの過酷な運命を嘆き、彼の音楽人生は早晩、終わってしまうだろうと考えました。しかし、Jason は病と向き合いながら、多くの人の助けを借りながら、今もその美しい旋律を私たちに届け続けています。音楽に対する情熱、きっとそれが今も Jason を突き動かしているのです。
LAMB OF GOD で伝説となったドラム・ヒーロー、Chris Adler もまた、病に冒され、立ち向かい、共存しながら創造の翼を広げています。そう、音楽に対する情熱の炎は、過酷な病にも屈することはありません。何より、ヘヴィ・メタルには素晴らしきレジリエンス、回復力、反発力が宿っているのですから。Chris は楽器への愛情と感謝で憂鬱から立ち直り、FIRSTBORNE という新たなスタートを切ったのです。
「これまで僕がやってきたことと競争したくなかったんだ。好きな人たち、一緒にいたい人たちと一緒に新しいスタートを切りたかったし、単純に友人関係の調子やその場の雰囲気に音楽の方向性を委ねたかった。メンバーには、僕が以前やったことのコピーだけは禁止だと伝えた。この方向性がとても気に入っているよ。聴いていてとても楽しいし、子供の頃に聴いていて、音楽に関わりたいと思うようになった音楽をいろいろな意味で思い出させてくれるよね」
FIRSTBORNE の音楽は、LAMB OF GOD, TESTAMENT, PROTEST THE HERO, MEGADETH といった過去に彼が携わってきたエクストリームな音楽とは少し異なっています。”First-born” 、初めての子供というバンド名が表す通り、Chris は健康だった過去の自分と競うのではなく、病気と共に生まれ変わることを選びました。そうして、子供の頃に夢中になっていたハードロックを基盤に、スラッシュ、パンク、プログ、ブルースといった自らのルーツを配合し、新たな道を切り開くことに決めたのです。
相棒は、Ronnie Romeo と並んで今最もハードロックの真髄を体現できるシンガー Girish Pradhan、”ソフト・シュレッド” という新たなジャンルを確立したギタリスト Myrone、そして歴戦の強者 James Lomenzo。このメンバーから生み出される音楽に、情熱の炎が宿らないはずはありません。エナジーも、パワーも、フックも、テクニックも、メロディも、メタルを愛するものなら琴線に触れるものばかり。何より、Chris のタイトで正確無比なあの轟音が再び帰ってきた…その事実に私たちはただ、敬意と感謝を持ってこの “幸運” を噛み締めるだけなのです。
今回弊誌では、Chris Adler にインタビューを行うことができました。「LAMB OF GOD は僕のライフワークだったからね。僕はあのバンドにすべてを注ぎ込み、自分も含めてバンドのみんなのために懸命に働いた。 バンドの歴史を知っている人なら誰でも、僕がどれだけあのバンドに関わり、どれだけ献身的だったかを知っている。
あんなことが起こって、一緒に育った仲間と始めたバンドにもういないなんて、今でもショックを受けているよ。正直、奇妙なことだ。僕はバンドの誰とも連絡を取っていない…というか、このようなことが起きてからずっと連絡を取っていないんだ。こんなことになったから、連絡を取る必要性を特に感じているわけでもないしね」 Chris Adler…その情熱の炎、不死鳥の翼は決して燃え尽きない。どうぞ!!

FIRSTBOURNE “LUCKY” : 10/10

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COVER STORY + NEW DISC REVIEW 【BETWEEN THE BURIED AND ME : THE BLUE NOWHERE】


COVER STORY : BETWEEN THE BURIED AND ME “THE BLUE NOWHERE”

“There is no formula in heavy music—it’s a blank canvas, you can have all of these influences and be inspired by all these different genres and all these different eras of music.”

THE BLUE NOWHERE

ノースカロライナ州ローリーで結成された BETWEEN THE BURIED AND ME。メタルコアに端を発した彼らの音楽は、広大で多彩なソングブックに、まさに虹のような音楽的色合いを描くようになりました。”Colors” や “The Great Misdirect” のような多様な実験は、プログレッシブなヘヴィネスと咆哮に根ざしながらも、必要に応じてジャズ、ブルースグラス、プログレッシブ・ロックといった “ノン・メタル” な要素も臆することなく取り入れて、彼らは “モダン・メタル” の象徴的存在となったのです。
バンドの11枚目となる新作 “The Blue Nowhere” はそんな彼らの作品においても、最もエクレクティックで、メタルの可能性を切り開くというゾーンに入ったといえるのかもしれませんね。
“The Blue Nowhere”。ボーカル兼キーボードの Tommy Rogers は、青という色から何を思い浮かべるかと訊かれ、「夢のような、そしてとても平和な…僕たちの音楽はたいていの場合そうではないけれど」と答えています。一方で、彼の長年のバンドメイトで名手、ギタリストの Paul Waggoner は、青には深いセルリアン、コバルト、ネイビーなど、探求すべき色合いの海がまだあることを示唆して、この色をバンドのサウンド拡大の象徴としています。
「青という色は、パレットの中で最も魅力的な色だ。淡いブルーはとても穏やかで安らぎを与えてくれるが、ダークなブルーになると…それは悲しいものになる。たぶん、”The Blue Nowhere” はその全領域を包括しているんだ」

実際、”The Blue Nowhere” は、Rogers, Waggoner, ベーシストの Dan Briggs、ドラマーの Blake Richardson の4人となった BETWEEN THE BURIED AND ME が相変わらず挑戦的でカラフルであることを証明しています。
ワイルドでファンキーなオープニングの “Things We Tell Ourselves in the Dark” は、80年代のスタイリッシュなファンカデリック・ポップに、メタルとプログの狂気がミックスされています。 “The Absent Thereafter” は、ナッシュビルを切り裂くようなカントリー・メタルと、ピーク期のヒューイ・ルイスを思わせるホーン・アレンジが織り成す10分間の大作。 タイトル・トラックはまるで高品質の、しかし一筋縄ではいかないヨット・ロックで、圧巻の “Slow Paranoia” はさながらコーラス・ラインのような生意気なブロードウェイ・ミュージカルと死神のようなメタルの威圧感をマッシュアップした奇跡。
アルバムで Rogers は、想像上のホテル “ブルー・ノーウェア” を舞台にした寸劇で歌い叫び、邪悪なエゴ旅行者たちと過ごすひとときから、”月を見つめて月と交信する” 人々のグループまで、様々な人間模様を描いていきます。そして普段の暮らしから離れた場所への旅が私たちをどう変えていくのかを、非常に人間的に探求。そう、このアルバムはプログ・メタル版、21世紀版の “Paradise Theater” なのです。Rogers はアルバムがホテルをテーマにした理由を明かします。
「何年も前からホテルをテーマにした曲を書きたいと思っていたんだ。曲作りを始めたばかりの頃、それぞれの曲がそれぞれ独自の空間に存在しているように感じられたからね。
全体としては同じものの一部でありながら、それぞれが全く異なる。それぞれが全く別の世界へと誘ってくれる。だから、ホテルというアイデアにぴったりのアルバムだと思った。それぞれの曲が、”ブルー・ノーウェア” というホテルの中で、それぞれ異なる存在であってほしいと思ったんだ。どんな展開になるのか、最初は全く想像がつかなかったけど、最終的には、人間の経験、それに伴う浮き沈みといったものを凝縮した作品になったね
自分自身に問いかけたのは、”この曲は、この想像上の空間のどこで起こっているんだろう?何が起こっているんだろう?” ってこと。それから、ある意味、人間の経験、その中で起こる忌まわしい混沌や恐ろしい出来事、そして美しいものについて歌ったような曲にしようと考えたんだ。この奇妙なホテルを通して、登場人物が人生を歩んでいるような、抽象的な世界を作ろうとしたんだよ」

Waggoner はバンドで泊まるホテルで経験した最悪の経験を回想します。
「おそらく最悪、いや間違いなく一番変なホテルだと思うけど、ダラス郊外に悪名高いモーテル6があったんだ。当時はすごく貧乏で、モーテル6はまさに行きつけだった。当時は30ドルで部屋が取れて、満員だったからね。
到着した途端、妙な雰囲気が漂ってきた。ポン引きみたいな車が停まっていて、見た目はカッコよかったんだけど、”モーテル6にこんな車があるなんて変だ” って思った。鍵をもらって部屋に行くと、窓辺に奇妙なトロフィーが山ほど置いてあるのに気づいた。ドアを開けると、明らかに誰かが泊まっている。ベッドは整えられておらず、部屋は散らかっていた。
フロントに行くと、”ああ、そうですね…すみません” と返事をされ、別の鍵を渡されたんだ。その間も、奇妙な出来事が次々と起こった。警官が車を停めて、それから売春婦がパトカーから降りてきて、僕たちが最初に入った部屋に上がっていく、といった具合でね。さすがに僕たちはそこから脱出したんだ。
3週間後、友人のバンド HOPESFALL が強盗に遭った。ダラス郊外のホテルでトレーラーが盗まれたという投稿があったのを覚えているよ。すぐにメンバーの一人に連絡して、”あの、モーテル6?” と聞いたら、”ああ!”って。
だから…泊まらなくてよかった。僕たちが強盗に遭わず、代わりに友人が強盗に遭ってくれてよかった (笑)。
でも、素敵なリゾートに泊まったり、素晴らしいホテル体験もしているよ。メキシコシティのインターコンチネンタルに一度泊まったのを覚えている。すごく高級で美しいホテルでね。だから本当に様々なタイプのホテルがあるよね。ホテルって面白いよね。だって、本当に幅広いスペクトラムを体現しているから。五つ星リゾートやオール・インクルーシブもあるけど、偶然か状況で世界中のいかがわしい場所にたどり着くこともある。このアルバムはそういうスペクトラムを全部体現しているんだ。自分がどんなホテルに泊まっているのかよくわかっていないっていうのが、いいよね」

ホテルにはメタルと同様に、歴史があり人生があると Rogers は語ります。
「ホテルというものは、そこに歴史があって、行き交う人々の人生が面白いんだよ。ホテルは人々が人生について考えるための器だ。孤独、喜び、悲しみなど、様々な感情が渦巻いている。人生最高の時も最悪の時も、ホテルには宿っていることがあるんだよね。
部屋によって様々だ。例えば、ある部屋は休暇中の家族連れで、別の部屋は3週間も飲みまくって人生最悪の状態にある男の部屋、といった具合でね」
ホテルがいかに多様な体験を提供できるかというアイデアを踏まえ、このアルバム全体には様々な感覚が流れています。Rogers は音楽的な融合や実験にも、以前よりさらに力を入れたと胸を張ります。
「僕たちが曲作りをするときの素晴らしいところは、物事がいかに早く、そして自然に生まれ始めるかということ。曲を組み立てるのに何年もかかっていると思うかもしれないけど、こんなにうまくまとまったグループでいることの素晴らしさは、一度全員が同意して飛び込み始めると、物事が自然と動き出すことなんだよ」
オープニングの大仰な “Things We Tell Ourselves in the Dark” はエゴについての楽曲。
「僕はどちらかと言うと、歌詞である瞬間を捉えようとしているんだ。この歌詞は、ある男の視点、あるいはこの曲のテーマとなっている人物の視点から書かれている。彼は自分が完璧な人間だと言っている。彼は素早く、機械のような正確さを持っていてね。
“Things We Tell Ourselves in the Dark” は、BTBAM にとっては全く異質な曲だった。この曲には自信が溢れている。そして、誰かが高級ホテルに入ってきて、みんなを見下しているような姿をすぐに想像したんだ。基本的に、このひどい人物像を作り上げ、それについて曲を書いた。エゴについて…エゴが強すぎると、人生にひどいことが起こる。これは僕たちが捨て去らなければならないものだ」

バンドが成長していく中で、かつてメンバー自身もエゴを捨て去る必要があったと Rogers は認めます。
「物事を自分の中に閉じ込めすぎないことを、ずいぶん前に学んだと思う。みんな曲をたくさん書くから、うまくいかないことに何時間も費やしてしまうことがある。
僕たち全員の目標は、良い曲、良いアルバムを作りたいという思いだけ。だけど、うまくいかないこともある。でも、その後に何かが起こることもあるんだ。例えば、”Absent Thereafter” のメインリフの一つは、Paul (Waggoner) が2018年の “Automata” の時に書いたものだ。当時、彼がその部分をとても気に入っていたのは知ってるし、それは最高だった。でも、僕たちが当時書いていたものには、どうもしっくりこなかったんだ」
Waggoner が付け加えます。
「ああ、彼らは気に入らなかったんだ。”出て行け” って言われた。傷ついたよ (笑)。面白いよね…Tommy が言ったように、僕たちは個人として、それぞれ曲を書いていて、そういうものすべてに対してビジョンを持たずにはいられない。でも、それをグループで共有したら、それは共同の財産になるという事実を受け入れないといけないんだ。自分のビジョンが変わる可能性も受け入れないといけない。個人のビジョンではなく、集団のビジョンになる。若い頃はそれが難しいし、少し傷つくこともある。でも、バンドとして、そして家族として成長するにつれて、それが常に最善だと分かるようになった。
長い歴史の中で、メンバー間で多少の不和はあったけど、ここ数枚のアルバムで素晴らしいケミストリーが生まれたから、もうそんなことはない。個人として、音楽に対するエゴイスティックなアプローチは捨てたんだよ。それは良いことだよね。
他の多くのバンドも同じような経験をしていると思うよ。最近、MASTODON の Brent Hinds が亡くなったけど、彼も同じことを言っていたね。複数のソングライターがいるバンドの場合、一度アイデアをグループに提示したら、それはもう自分だけのものではなくなってしまう。それを受け入れなければならないんだ」

ファースト・シングル “Things We Tell Ourselves In The Dark” は、このバンドの実験性とアイデンティティの両方を反映した曲だと Waggoner は語ります。
「これは Dan の独創的な発想で、彼は本当にマルチ楽器奏者なんだ。彼はまさにプログ好きの典型で、紛れもなく変わっている。僕たちにとっては突飛な曲だけど、それでも BTBAM のアイデンティティはしっかりと残っている。賛否両論あるだろうとは思っていたけど…でも、みんなが話題にしてくれるからクールだと思う」
“The Blue Nowhere” のタイトル曲もある意味、BTBAM にとっては新境地で、挑戦で、”奇妙な” 楽曲です。過激な実験主義者である彼らにとって、ただ落ち着いてテンポを乗っていくというのは前代未聞の試みに思えます。
「でも、僕にとっては全然不自然じゃなかった。もっとこういう曲が書けたらいいのに。覚えやすくて、演奏しやすい。でも、あの曲の誕生は本当に奇妙な体験だった。Tommy が “ヨット・ロック風の曲を作ろうぜ” って、ふと口にして。もちろん、ファンの中には驚いた人もいたけど、すごく自然に形になったんだよね。様々なトーンを試す機会、Tommy のメロディアスな歌い方、ヴァース・コーラス・ヴァースみたいなもの、そういうのは、みんなが思うほど僕たちにとっては不自然じゃないんだよ。だって、僕たちはそういう音楽が好きなんだから。普段曲作りに使っているフォーマットよりも、あのフォーマットで聴く音楽の方が多いかな。クレイジーなメタルはあまり聴かないからね。
それに、あの曲は僕たちに、あまり大げさにしないように、ある程度の抑制を強いる試練を与えた。作るのは楽しかったし、ファンが聴いてくれるのは、僕たちが曲を作る時よりも奇妙な感じがすると思う。自分たちのそういう側面を探求する機会だったんだ」
Rogers にとって、タイトル・トラックは今回のフェイバリットとなりました。
「タイトル曲はすごく気に入ってる。すごく個性的な曲だからね。僕らの頭の中ではヨット・ロックの曲だったんだけど、“BTBAMスタイルで”、それが目標だったんだ。デモのタイトルは “Prog Yacht” だったんだ。
アルバムの流れの中で、この曲がうまく配置されたのは、本当に嬉しい偶然だったよ。直前の2曲は、も”これやりすぎ?” って思うくらい、かなり盛り上がってる。もしあの直後にあんな曲があと2曲あったら、みんなお腹いっぱいになってしまうよ」

“Absent Thereafter” のホーンセクションの響きにはヒューイ・ルイス&ザ・ニュース、”The Heart of Rock & Roll” の影響が感じられると、さらに Waggoner は語ります。
「Dan がその要素を加えてくれたし、あの曲を提案した時にヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの名前を文字通り口にしたと思う。でも、ギタリストとしての僕は、”Eddie Van Halen, Danny Gatton, Earl Scurggsがメタル・ソングを書いたらどうなるだろう?”みたいな曲を書こうとしていたんだ」
BETWEEN THE BURIED AND ME には昔からこういう “おどけた” 要素があって、それがバンドの良い隠し味となっています。
「セルフ・タイトルのアルバムでも、そういう要素はたくさんあった。こうしたアイデアの主な提供者は Dan だと思う。彼はちょっと変わったタイプの人で、OINGO BOINGO や CARDIACS に影響を受けているからね」
“The Blue Nowhere” にとって、ダイナミクスは不可欠です。だからこそ、Waggoner はインタールードを採用しました。
「山あり谷ありのアルバムが好きなんだ。ファンにはアルバム全体を一つの没入感あふれる体験として聴いてほしいから、特に激しい曲の前後で、少し落ち着く瞬間があるのは重要だと思うんだ」
その哲学は “Slow Paranoia” にも明確に表れています。
「最初は Dan が書いたちょっと変わった曲、とてもプログレ的でメロディアスなワルツだった。そこに Blake がちょこちょこ要素を加えて、突然、すごくヘビーな瞬間が生まれた。みんなが少しずつ個性を出し合って、壮大でクールな曲になった。あの曲は最初から最後まで、まるで一つの旅のようだ」
そう、このアルバムに宿るのは真に自由なサウンド。ファンが渇望する特徴-脱線的でカラフルなコンポジション、カーニバルのようなメロディー、超越的なテーマに豊富なリフは確かに健在ですが、”The Blue Nowhere” を5つ星体験に押し上げる特別な要素が一つあります。それは、”The Great Misdirect” と同じくらいバンドのキャリアの中で最も記憶に残る楽曲たちだと、Tommy は語ります。
「このアルバムの本当に好きなのは、”The Great Misdirect” にも通じるところがあって、それぞれの曲が本当に独自の世界を持っているように感じるところ。これは、曲作りを始めた頃に自然に生まれたものなんだ。本当にたくさんの新しいアイデアを掘り起こせたと思う。これまで書いてきた膨大な量の曲のおかげで、作曲家としてこれまで以上にリラックスした状態になれたと思う。こうして心地よくいられるのは幸運だと思うし、お互いを、そして自分自身を本当に刺激し合える。ファンもそれを期待してくれているんだ」

Waggoner が続けます。
「アルバムを作るたびに、僕たち全員の多様性、そして影響を受けてきたものが、どんどん抑えられないものになっていく。”The Great Misdirect” は、その良い参考例になると思う。あのアルバムは、僕たちが書く様々なタイプの音楽のムードを、本当にうまく表現できたと思うからね」
4人組として初のアルバムとなった “The Blue Nowhere”。長年ギターのパートナーを務めた Dustie Waring が脱退し、Waggoner はギターパートのほぼすべてを自らレコーディングすることになりました。
「ベースの Dan が12弦アコースティックギターなどのギターを担当しているけど、ギター演奏はほぼすべて僕が担当した。僕たちは非常に複雑な曲を書いているので、1人になることが精神的な挑戦というよりは、ギターのレイヤーがいくつもあることが多くて大変だった。2つのリズムと1本のリードギターといった単純なものではなく、もっと複雑なパートもあるからね。ハーモニーパートがあったり、2本のリズムギターがそれぞれ違う役割を担っていたりするんだよ」
正気を保つため、Waggoner は綿密な整理整頓に頼っていました。
「レコーディングが必要なギターパートを全部スプレッドシートにまとめているような感じなんだ。レコーディングが進むにつれて、完成していくにつれて、一つずつ項目にチェックを入れていく。そうすることで、少しは気が楽になるんだよな」
このアルバムは、バンドにとって Inside Out Musicからの初リリース。それに伴い、Waggoner は同士を得たことを喜んでいます。
「僕らにとって、それは理にかなったことで。彼らはプログ界の最前線に立っていて、若くてヘヴィなバンドたちと共に進化し始めている。僕らは、クラシックなプログとアグレッシブなプログの間の橋渡しをしているんだ。僕らのお気に入りのバンド、例えば HAKEN とはツアーで共演したことがあるし、LEPROUS や DREAM THEATER ともツアーで共演している。彼らはプログ界のアイコン的な存在だよね。だから、彼らと同じレーベルに所属できることは光栄なんだ」
バンドにとって、影響を受けてきたアーティストは常に多岐にわたっています。
「僕らは影響を受けてきたものを一度も捨てたことはない。ただ、そこに新たなものを加えただけなんだ」と Waggoner は振り返ります。 「ヘヴィ・ミュージックには公式なんてない。まっさらなキャンバスみたいなもの。あらゆるジャンル、あらゆる時代の音楽から影響を受け、インスピレーションを得ることができる。僕たちは枠にはめようとはしていない。枠なんてないんだってことを、みんなに証明したいんだ。音楽的には何でもできるって。幅広いミュージシャンからインスピレーションを得て、その影響とインスピレーションを活かして自分だけのサウンド、自分だけのものを作り上げることができるってことをね」
例えば、Tommy にとって、DREAM THEATER も NINE INCH NAILS も同じくらい大切なバンドなのです。
「エクストリームメタルやハードコアにハマる前は、80年代メタルで育ったから。だから当然、”Images And Words” に惹かれてたんだ。ヘッドバンガーズ・ボールで “Pull Me Under” を見て、”うわ、これはヤバい!” って思ったのを覚えてる。”QUEENSRYCHE みたいだけど、もっとヤバい!” って感じ。だから、あのレコードはずっと大好き。彼らのアルバムのいくつかは、たぶん20代の頃、僕にとってすごく大切なものだった。彼らの作品の多くは、間違いなく僕に大きな影響を与えていると思う。彼らはいいバンドだよ!本当にクールなアルバムを何枚も作っているし、彼らのようなバンドが今も勢いづいて、ツアーも回って、音楽をリリースしているのを見るのは嬉しい。本当に…
同時に NIN の “Downward Spiral” はおそらく、これは僕の人生で一番好きなレコードの一つだ。彼らは僕の音楽人生において大きな部分を占めてきた。 “Pretty Hate Machine” は今でも史上最高の曲の一つだ。とにかく、彼らは本当に素晴らしいバンドだよ!」

参考文献: NEW NOISE MAG :INTERVIEW: BETWEEN THE BURIED AND ME TALK ‘THE BLUE NOWHERE’

BOOLIN TUNES:IN CONVERSATION: Tommy Giles Rogers of Between the Buried and Me at ArcTanGent

ROCKIN GR:Between The Buried And Me: “The prog community has gotten more comfortable with the extreme versions of that world”

SONIC PERSPECTIVE:PAUL WAGGONER On Why BETWEEN THE BURIED AND ME Refuses To Play By The Rules: “We’re Not Trying To Fit Into A Box, We Want To Prove To People That There Is No Box”

NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CRYPTOPSY : AN INSATIABLE VIOLENCE】JAPAN TOUR 25′


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MATT MCGACHY OF CRYPTOPSY !!

“What AI Can’t Replicate Is “Feel”. Flo Has a Groove, a Pulse, a Sense Of Tension And Release That’s Completely Human. He’s Not Just Playing Fast ― He’s “Telling a story” Through His Drumming.”

DISC REVIEW “AN INSATIABLE VIOLENCE”

「AIが再現できないのは、”フィール” だ。Flo にはグルーヴがあり、パルスがあり、緊張感と解放感があり、それは完全に人間的なもの。彼はただ速く演奏しているのではなく、ドラミングを通してストーリーを語っているんだよ。いつプッシュし、いつ抑えるのか、ライブの瞬間にどう乗って観客のエネルギーを高めるのか。 あとは直感だね。それをプログラムすることはできない。魂を偽ることはできないからね。それこそが Flo を伝説的な存在にしている理由であり、どんなアルゴリズムも彼に取って代わることができない理由なんだ」
SNS に支配された世界。AI が生み出すヒット・ソング。ほんの10年前にはSFでしかなかったテクノロジーのシンギュラリティ、アートにおけるディストピアが目前に迫っています。人が作曲し、演奏する。そんな当たり前だった音楽の根源が揺らぎ始めた世界においても、テクニカル・デスメタルの頭領 CRYPTOPSY が揺らぐことはありません。なぜなら、その心臓である Flo Mounier のドラム、その魂とフィール、そして人間としての “ストーリー” は決してプログラムすることは出来ないから。
「AIは敵ではないよ…しかし、注意と責任を持って扱うべき強力なツールには違いないね。確かに、AIは技術的には CRYPTOPSY の音楽のスピードや複雑さを再現することはできる。だけどね…人間の意図、欠点、魂、音楽の背後にある “ストーリー” を再現することは “決して” できないんだよ。メタルが進むべき道はまさにそこなんだよ。つまり、人間の経験なんだ」
CRYPTOPSY が29年前に “None So Vile” で大ブレイクを果たした時、世界は Flo のドラミングを “人智を超えたスピード、テクニック” と大絶賛しました。しかし今や、AI はスピードやテクニックだけなら悠々とその基準を凌駕することができるでしょう。では、人間はAIに敵わないのでしょうか?否。AIが0.01秒で制作した楽曲には “背景” がありません。Flo Mounier という達人が50年の人生で培ってきた “ストーリー”。癖や失敗、進化の過程、そして何より魂と情熱の炎は、AI がいくら進化しても決して再現することはできません。そして、シンギュラリティを目前に控え、ヘヴィ・メタルが目指すべき場所もまた、その何かを伝える、物語る “ストーリー” と情熱の煌めきに違いありません。
「エクストリーム・メタルは “解放” を提供する。こうした音楽は人々に、彼らの痛み、怒り、混乱を洗い流す場所を与え、それを力強いものに変える手助けをする。そしてこうした音楽はコミュニティを生み出す。メタルは、”暗闇の中にいても君は孤独ではない” と言ってくれるんだ。これほどまでに分断された世界で、メタルはあらゆる文化、あらゆる背景を持つ人々をひとつにする。混沌の中にカタルシスがある。残虐さの中に美がある。 だからこそメタルは重要なんだ。だからこそメタルは、時に文字通り、人々が “生き残る” ことを助けるんだよ」
そう、ヘヴィ・メタルはこの激しく分断された世界においても、孤独と痛みを洗い流し、様々な文化、背景を持つ人たちをひとつにつなげる “ストーリー” を語ることができます。CRYPTOPSY の最新作 “An Insatiable Violence” で彼らが扱ったのは SNS の狂気。私たちは、誰かの悪意あるノイズ、嘘、噂話、そしてネガティブなポストをスクロールして悦に浸る奇妙な SNS 中毒に犯されています。しかし、そうした負のドーパミンから活力を得られるはずもなく、結局私たちは大きな時間を割いて、自らを虐げ続けていると今回のインタビューイ Matt McGacy は語ります。
だからこそ、”痛み” や “怒り”、”孤独” を解放するヘヴィ・メタルは、今の世に必要なのです。教養にあふれ、それが悲劇であれ、美談であれ、正直にストーリーを語り、世界をつなぐヘヴィ・メタルが貴重なのです。
「Flo は技術に敬意を払い、真剣に取り組んでいる。 しかしそれ以上に、彼は自分のやっていることが大好きなんだよ。成長したい、学びたい、挑戦したいというハングリー精神があれば、年齢は関係ない。むしろ、年齢は追い風になる。Flo が今も進化し続けているのは、彼が決して満足しなかったからだ。彼は常に向上心を持ち続け、それこそが彼を止められない、アンストッパブルな存在にしているのだ」
その正直さは結局、メタルが好き、楽器が好きという気持ち、情熱から生まれています。エクストリームなメタル・ドラムの教科書を制定した Flo Mounier でさえ、”A Insatiable Violence” においてその技巧と直感に磨きをかけています。もっといえば、CRYPTOPSY というバンド自体が、その伝説を基盤としつつ、”アクセシブル” という新たな領域へと挑んでいます。
悪辣でありながらフィーリングに満ちたフックと即座に耳に残るメロディが、熟練と技術のフィルターを通過して狂気と残忍のデスメタルに染み渡ります。そう、彼らは王座に胡座をかくことなく、遺産を尊重しつつも超越、濃密で毒霧のようななサウンドスケープを解き放って、メタルにおける情熱の物語を見事に語って見せたのです。血に飢えた、慌ただしい作品で容赦なく、不安を煽りながら。
今回弊誌では、フロントマン Matt McGachy にインタビューを行うことができました。「ポストロック・バンドの MONO が大好きなんだよ。彼らの音楽は信じられないほど感動的で、アトモスフィアがあり、感情的だ。歌詞を書いているときや、ショーの後にリラックスしているときに、よく MONO を聴くんだ。美しく、力強い音楽だ」バンドはニ度目の登場。  Flo には VLTIMAS でもインタビューを行っています。どうぞ!!

CRYPTOPSY “AN INSATIABLE VIOLENCE” : 10/10

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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【QUADVIUM : TETRADOM】 STEVE DI GIORGIO SPECIAL !!


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH STEVE DI GIORGIO OF QUADVIUM & TESTAMENT !!

“You Can Make a Fretless Sound Like Fretted If You Want, But You Can Never Make a Fretted Sound Like a Fretless…The Fretless Bass Is Just So Much More Expressive And Has a Greater Distance From The Guitar.”

DISC REVIEW “Tetradōm”

「異なるサウンドを作るために実験的にエクストリーム・サウンドにフレットレスを持ち込んだんだ。もし望むなら、フレットレスをフレット付きのように鳴らすことはできるけど、フレット付きをフレットレスのように鳴らすことは決してできない……フレットレス・ベースの方が表現力が豊かで、ギターとの距離もとても近いんだ」
メタル世界で “フレットレス”、つまりヴァイオリンのようにフレットのない楽器は今や珍しいものではありません。ベースはもとより、Tom Fountainhead のようにギターにまでその波は広がっています。フレットを取り払った異次元的で滑らかな音色は、どんな楽曲にもえもいわれぬ独特な風味を加え、メタルの幻想と宇宙を深化させてくれるのです。
「DEATH は僕にとってすべてを意味する。Chuckは僕にミュージシャンとして成長するチャンスを与えてくれたし、何より他の人たちが注目できるよう僕をメタルの地図に載せてくれたんだからね。もちろん、”Individuals” の2年前には、僕にとってとても重要なアルバムに参加していたんだけどね… “Human” だよ。CYNIC の才能ある連中と一緒に、あんなに若くしてデスメタルの景色を変えたんだからね。あの作品で新しい方向への扉が開かれ、まったく新しいジャンルが生まれたんだ」
Steve Di Giorgio はそんなフレットレスの魔法をメタルに持ち込んだパイオニアのひとり。今は亡き Chuck Schuldiner が作り上げた DEATH の “Human” は、硬質なメタル世界に “浮遊感” という宇宙を持ち込みました。その新たな景色を描くために Chuck が必要としたのが、ジャズ/フュージョンに精通した CYNIC の面々と Steve のフレットレス・ベースだったのです。
そう、いつだって “壁” を壊すのは “奇抜” にも思える挑戦的なアイデア。以来、エポック・メイキングな “Human” は、テクニカル/プログレッシブ・デスメタルの金字塔となり、フレットレスはメタルの異世界を描く貴重な筆のひとつとなっていったのです。
「僕たちが若く、影響を受けながら成長していた頃、ベースは曲にとって他の何よりも重要だった。だけど、残念ながら90年代にはインスピレーションに溢れたベース演奏が乏しくなり、それは新世紀に入っても続いた。しかし、ここ10~15年の間に、非常に優れた、創造的なスタイルを持つ新しい世代のベーシストが現れ、メタルの中にベースの重要性を取り戻しつつあると思う。ベースが影から出てくると同時に、バンドをサポートし続けることが一般的になってきているんだよ」
始まりの場所 SADUS から、Steve が家と呼ぶ TESTAMENT、ARTENSION や SOEN、果ては MEGADETH まで果てないベースの旅を続ける Steve。そんな彼の挑戦と求道の中でも、QUADVIUM ほど “奇抜な” 試みは初めてでしょう。そう、QUADVIUM にはフレットレス・ベースの達人が Steve 以外にもうひとり、存在するのです。Jeroen Paul Thesseling。OBSCURA や PESTILENCE で名を成したオランダの奇才が加わることで、QUADVIUM はまさに前代未聞の “異質” な物体となりました。
“多弦フレットレス・ベースをさらに進化させたら?” をコンセプトに掲げる QUADVIUM。アルバム “Tetradōm” は、DEATH, CYNIC, ATHEIST, PESTILENCE といった90年代のテクニカル・デスメタルと、現代的なフュージョン・プログ・メタルを基盤とし、楽器の攻撃性と滑らかでジャジーなコード進行、そしてフレットレスの浮遊感、宇宙的景観を巧みに融合させながら、特徴的なダブルベースのサウンドを際立たせていきます。
次から次へとアイデアが飛び交うメタルの迷宮。アストラルな静寂の海、幻想的なハーモニーを切り裂く技巧と激情のインテンション。ふたりのベースの達人は、どちらが主役をはるでもなく、まさに Steve が語る表に出ながらサポートするというこの楽器の理想型を見せつけていきます。
ベースの進化はメタルの進化。「Chuck はよりオープンでメロディアスなギター・リフ・スタイル、”Human” や “Individual” のより創造的なやり方に戻るために僕のベースが必要だと感じていたんだ。でも、僕たちが2作目の CONTROL DENIED の計画を立てている最中に、彼の健康状態が悪化し、完成させることができなくなってしまったんだ。とても、悲しかったよ…それは、その音楽が彼の最も冒険的な楽曲であったからというだけでなく、いや、それ以上に僕たちが出会った1986年、アルバム前のデモの時代からずっと良い友人であったからなんだ。僕はひとりの親友を失い、世界はユニークな先見の明を失った」 TESTAMENT の新作も控えています。Steve Di Giorgio です。どうぞ!!

QUADVIUM “TETRADOM” : 10/10

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