NEVERMORE REUNION 2025 “A NEW CHAPTER RISES”
RESURRECTION THE DREAM
特大のお年玉。NEVERMORE が2025年に復活することを発表しました。ギタリストの Jeff Loomis とドラマーの Van Williams は、”Resurrecting The Dream(夢の復活)” と “A New Chapter Rises(新たな章の幕開け)” というフレーズを使用したティーザーを彼らの SNS ページで発表したのです。
「僕は自分たちを何かのカテゴリーに分類したことはないんだ。パワー・メタル、プログ・メタルと呼ぶかどうかもわからない。ただ、僕らの頭から飛び出したものだと思う。僕たちは、できる限りオリジナリティを出そうとしているだけなんだ。僕らがオリジナルに見えるという点では、多くの人を納得させることができると思う。普通のメタルバンドとはかなり違うサウンドだと思う- Jeff Loomis」
NEVERMORE は、プログレッシヴ・メタル界で最もユニークで前衛的でエモーショナルなバンドのひとつでした。1990年代初頭、シアトルのスラッシュ・ムーブメント、その灰の中から生まれた彼らはプログ・メタル、スラッシュ、陰鬱でアトモスフェリックな楽曲とメロディを融合させることでその個性を確立し、テクニカルな芸術性、深遠な歌詞、激しく感情を揺さぶる送葬の音楽でたちまち評判を確立しました。伝説的な両巨頭、Warrel Dane と Jeff Loomis のもと、バンドは新たなメタルの道を切り開き、後の世代にインスピレーションを与え、永遠の遺産を残したのです。
「確かに私たちは、今流行っているものを演奏しているわけではない。NEVERMORE の音楽はメロディックなエッジを持ったヘヴィ・メタルで、それこそが私たちが常に夢中になってきたものなんだ。多くのバンドが売れっ子になって、流行に乗っかっている。成功している大物バンドほど、軟化し、より受け入れられるようになっているように思えるし、自分たちが始めたときに信じていたこと全てに逆らっている。彼らは、自分たちがなりたくなかったものになってしまった。
だからメタルは停滞した。これからは、より多くのバンドが、自分たちのジャンルの中で、周りで起こっていることよりももっと独創的なサウンドで、違うことをしていくと思う-Warrel Dane」
NEVERMORE のルーツは、Warrel をリード・ヴォーカルに、Jim Sheppard をベースに迎えた1980年代後半のスラッシュ・バンド SANCTUARY に遡ります。SANCTUARY は、MEGADETH の Dave Mustaine がプロデュースした1988年のデビュー作 “Refuge Denied” でなかなかの成功を収めます。しかし、90年代初頭、グランジの台頭により、彼らのスラッシュ・メタル・スタイルはレコード会社から不評を買い、バンド内部も緊張状態に陥ることに。1992年に解散に至りました。
「僕はスウェーデンのバンドに夢中なんだ。特に MESHUGGAH!オフタイムのものとポリリズムが大好きなんだ。それ以外は、70年代の音楽、ジャズ、クラシック…… 16歳のときに MEGADETH のオーディションに挑戦したんだ。皮肉なもんだよ。彼らのような過激なバンドに入るには若すぎるけど、がんばればキラー・プレイヤーになれると丁寧に言われたんだ-Jeff Loomis」
Warrel と Jim はそれでも共に音楽を創り続けたいと考え、まだ10代だったギターの新星 Jeff Loomis と手を組み、メタルの限界に挑戦する新しいバンドを結成したのです。それが NEVERMORE でした。プログ・メタルの複雑さと実験性、スラッシュの激しさ、そして Warrel の送葬の旋律を融合させたサウンドを生み出すべく、彼らはドラマーの Van Williams と共に1992年に新たな旅に出たのです。
NEVERMORE は1995年、センチュリー・メディア・レコードからセルフタイトルのデビュー・アルバムをリリース。このアルバムで彼らは、ヘヴィでグルーヴ感溢れるリフ、複雑怪奇なギターワーク、そしてデインの怪しくもオペラティックなボーカルというバンドの特徴的な組み合わせをお披露目しました。特に、”What Tomorrow Knows” や “Garden of Gray”, “C.B.F.” といった曲は、伝統的なプログ・メタルよりもヘヴィでダークでありながら、典型的なスラッシュよりもメロディアスで複雑な、バンド独自のスタイルをファンに知らしめました。
「トレンドは、私の好みからすると本当に平凡なんだ。ギターソロがある音楽の方が好きなんだ。今の時点では、それが NEVERMORE の使命かもしれないと思っている。クラシックなギター・ソロを復活させつつ、その中に現代音楽の要素を取り入れること。それをやり遂げるのに、ここに十分なギタリストがいるのは確かだ-Warrel Dane」
セカンド・アルバム “The Politics of Ecstasy” (1996年)のリリースで、彼らの音楽は新たな高みに達します。この作品で彼らは、実存主義、社会的操作、個人の自由といったテーマを、より力強く、テーマ性を重視した形で取り上げました。”Next in Line” や “The Seven Tongues of God” といった楽曲では、より凝ったソロや複雑なアレンジで Jeff の卓越したギター・スキルが開花します。後に CANNIBAL CORPSE で頭角を表すギタリスト Pat O’Brien も参加。
「とても親しかった人を亡くしたことがあったんだ。私は幸運にもその出来事を乗り越えて、前に進み、対処することができた。でも、私がここで触れたかったのは、人は時として、そのようなトラウマ的な経験を乗り越えることができず、基本的に一生を台無しにされてしまうこともあるということ。アウトプットはただそれを吐き出すための方法なんだ、ということが伝われば同じような問題を抱えた人たちの心に響いて、気持ちが楽になるかもしれない。これは奇妙な精神療法であり、私にとってはちょっとしたカタルシスなんだと思う-Warrel Dane」
そして、”Dreaming Neon Black”。1999年にリリースされたアルバムで、彼らはついに飛翔します。精神的な危機、悲しみ、喪失をテーマにした作品は、親しい友人の死のような Warrel の個人的な体験が、アルバムの陰鬱なトーンと重苦しい歌詞のインスピレーションとなり、批評家とファンの両方にアピールしたのです。”Beyond Within”, “The Death of Passion”, そしてタイトル曲 “Dreaming Neon Black” で彼らは、技術的な熟練と純粋な情熱、感情を結びつけることに成功します。しかし、ストーリーの結末は悲劇的。
「悲劇的な結末は、常に私が望んでいたことなんだ。憂鬱で暗い話だとは思うけれど、暗い題材を書く方が面白いんだ。エンディングはもっと明るいものにすべきだったと言われるけど、どうして?人生はいつもそうなるとは限らない。人生のちょっとした問題が悲劇的な結末を迎えることもある-Warrel Dane」
このアルバムは、恋人を失った男の狂気へのスパイラルを描いたストーリー。NEVERMORE が深く感情的でテーマ性のある複雑な音楽を生み出せるバンドであることを世界に知らしめました。Jeff が織りなす速度と旋律のイリュージョン、そして Warrel の不気味に印象的なストーリーテリングの脳裏は、NEVERMORE を最もアヴァンギャルドでしかしキャッチーなメタル・バンドのひとつに押し上げたのです。Jeff が振り返ります。
「まあ、間違いなく最高の作品だったよ。”Politics” とは少し違って、より歌に重点を置いた作品だと思う。かなり誇りに思っているよ。一番好きなのは、 “Deconstruction” で Tim のソロの前にやったフラメンコ・ギターだね。あれは本当にクールだった。あれは自然発生的なものだった。あの曲にいい色を加えてくれたと思う。”No More Will” のソロもそうだ。いろいろなタイム・チェンジがあるんだ。本当にクールだよ-Warrel Dane」
2000年の “Dead Heart in a Dead World” で彼らは新機軸を打ち出しました。をリリースした。7弦ギターの使用によって、より複雑な曲構成とメロディックな深み、劇場型の低音を追求し続けたこのアルバムは、彼らのスタイルに大きな変化をもたらしました。特に、The River Dragon Has Come”, “Narcosynthesis”, “We Disintegrate” など、複雑なリズム、高らかに歌い上げるヴォーカル、変化に富んだリフを含む曲では、Jeff の卓越したギター・ワークが主役の座を得たのです。
「”Dreaming Neon Black 2″ を作るのは簡単だったし、多くの人がそれを期待していたのかもしれない。でも、Chuck Schuldiner の不朽の名言を借りれば、 “人々は予想外のことを期待すべきだ” ということ。このバンドでは、人々が期待するようなことは決してしない。私たちは常に前へ進もうとしているし、レコードを出すたびに少し違ったものを作ろうと自分たちを駆り立てている。安全策を取ることもできたが、それのどこが楽しいんだ?安全策を取ることに楽しみはないと思う。メタルが境界線を本当に広げるべきなのであれば、安全策を取ることは正しいアプローチではないと思う」
このアルバムはさらに広く称賛を浴び、NEVERMORE を世界のメタル・シーンにおける脇役から主役へと引き上げました。同時に、実存的な恐怖、社会の腐敗、内面の混乱といった暗いテーマの探求は、リスナーの共感を呼び心を打ちました。実際、”Dead Heart in a Dead World” は、しばしば史上最高のプログレッシブ・メタル・アルバムのひとつとして挙げられ、プログ・パワーというジャンルを確立し、無数のバンドやミュージシャンに影響を与えたのです。
「この世界にいると、誰もが常に何かを与えようとしているし、人々は常にいろいろなクソを手渡してくる。酒やドラッグ。そしてシラフになると、現実それ自体が大きなドラッグになるんだ。”Enemies of Reality” にこんな歌詞がある。”現実ほど大きな麻薬はない”。これは麻薬中毒のときに書いたんだけど、皮肉なもんだね。他にも知ってる?私はいつもショーの前に少しの酒に頼っていたんだけど、ショー中に完全にシラフで歌っていると、ずっと歌がうまくなることがわかった。私は、バンドの他のメンバーもそうであるように、完全にめちゃくちゃな酔っ払いだった。でもこれまで散々飲んできたから、もし私が止めなかったら、これから生まれてくる若い子たちは何も飲めなくなる。だから今、誰かからウォッカのボトルを渡されるたびに、CHILDREN OF BODOM に渡しているんだ (笑)-Warrel Dane」
2003年の “Enemies of Reality” は怒りのアルバム。アルバム・ジャケットに描かれているミミズは、タイトル曲 “Enemies of Reality” の歌詞を直接引用したもので、Warrel は “大きく口を開いて敵のミミズを食べよう” と歌っています。NEVERMORE のメンバーにとって個人的にも仕事上でも激動の時期に書かれ、レコーディングされた作品で、Warrel は、このアルバムのサウンドはバンド・メンバーがこの時期に直面した試練が反映されたと語っていました。
「”Enemies Of Reality” は作るのがクソ難しいアルバムだった。私たちはみんな本当にクソ怒りっぽい人間で、それがこのアルバムに表れていると思う」
CDブックレットの最後のページには、DEATH の亡きフロントマン Chuck Schuldiner に捧げる言葉が書かれています。 “このレコードはチャックに捧げる。メタルは永遠へと流れるだろう…”。
「実は Chuck から “Control Denied” のアルバムで歌ってほしいと頼まれたんだ。でも、私は NEVERMORE に忠誠を誓っているからね。当時はとても忙しかったし…。彼はすべてのデモと歌詞を送ってくれた。ああ、もちろんやりたかったさ。でも残念ながら、結局は時間がなかったんだ。もし過去に戻って何か違うことができるとしたら、あのレコードで歌いたいね-Warrel Dane」
トラック “Noumenon” は、物事がどのように見えるかという現象の概念と比較して、物事が実際に存在するという哲学的概念にちなんで名付けられました。この言葉はイマヌエル・カントによって広められ、カントは超越論的観念論の哲学を説明するためにこの言葉を使ったのです。
「メディアは世界を支配している。テレビで見たことをすべて信じるのか?なぜなら、そのほとんどは真実ではないからだ。特に、私たちが大きな国家に向かい始めていることが気になる。ヨーロッパにはこのようなものがたくさんあるし、アメリカのある都市では実施され始めている。いたるところにCCTVカメラが設置され、スピード違反をした車の写真が郵便で送られてくる。時間とともにエスカレートしていくだろう。それが唯一の論理的な結論であり、クソ危険なことだ。個人の自由が徐々に奪われていき、人々は手遅れになるまでそれに気づかないのだから-Warrel Dane」
2005年にリリースされた “This Godless Endeavour” を彼らの最高傑作に推すファンはすくなくありません。この作品は明らかにもうひとつの重要なアルバムであり、NEVERMORE の勢いをさらに加速させました。名人アンディ・スニープがプロデュースしたこのアルバムは、複雑なアレンジメントと哲学的なテーマが組み合わされ、テクニックに宇宙的な奥深さがくわわりました。”Born”, “Final Product”, そして壮大なタイトル曲 “This Godless Endeavour” など、破壊的な激しさと内省的で示唆に富んだ歌詞の組み合わせで、彼らはバンドとしての成熟を示したのです。
「Andy Sneap はある意味、NEVERMORE の6人目のメンバーと言っていい。彼はいつも、バンドがレコードに求めているサウンドを最終ミックスで出すことができる。彼は NEVERMORE サウンドに必要なセパレーションを得ることができるんだ。僕は7弦ギターを弾くんだけど、とても低くて泥臭い音だから、彼の作り出すセパレーションは本当に素晴らしくて、僕らのサウンド全体にとって極めて重要だ。一度こんな素晴らしい人と仕事をしたら、他のところに行くのは難しいよ。彼は最高のメタル・プロデューサーのひとりだ-Jeff Loomis」
テーマはまさに今日本で話題となっている “オールドメディア”、そして権力によって個人のアイデンティティが失われる恐怖。そして、そのアイデンティティの喪失、私たちが生きるシステム、人生の意味、世界のさまざまな地域でさまざまな宗教によって引き起こされた紛争など、すべての問題と神の関係性を問います。
“Sentient 6″ の途中で、”私は終焉をもたらす者、恐れよ、私はテクノロジーという獣だ” というメッセージが逆再生されます。”センティエント6 “とは、人類を絶滅させるためにプログラムされたロボットやアンドロイドのこと。つまり、彼らは AI の時代も先取りしていました。感情や魂を持っている人類を羨む機械。内容は逆説的で、機械の視点から歌詞は書かれました。
そうしてこのアルバムは、比類なき音楽性、心を揺さぶる詩的な歌詞、プログレッシブで驚異的にヘヴィなサウンドなど、NEVERMORE のすべてを象徴するものとなり、バンドにとって決定的なステートメントとなったのです。VICIOUS RUMORS でならしたSteve Smyth の参加もバンドの音楽にアクセントを加えました。
「私たち4人はとても気難しい性格なんだけど、みんな彼ととても仲良くなった。彼はバンドの大ファンでね。曲作りを始めたとき、彼は新曲を出してきたんだけど、最初に驚いたのは、彼が提供してくる曲がとても NEVERMORE に似ていることだった。Jeff が書きそうな曲だった。私にとってはそれが決め手になった-Warrel Dane」
“This Godless Endeavour” が成功を収めた後も NEVERMORE は幅広く活動を続けましたが、ここにきて内部対立が表面化し始めます。”The Obsidian Conspiracy” は、2010年にリリースされたバンドの7枚目にして今のところ最後のスタジオ・アルバム。このアルバムは、”Without Morals” や “The Day You Built the Wall” のような素晴らしい曲があるにもかかわらず、他の作品ほど高くは評価されませんでした。一部のファンや批評家は、バンドのダイナミクスやサウンドに変化を感じたのかもしれませんね。とはいえ、タイトル・トラックのギターは圧巻の一言。
「”Godless Endeavor II” を簡単に作ることもできたけど、アーティストとしては常に何か違うことをやりたいと思うものだ。特に NEVERMORE では、これまでリリースしたアルバムはどれも違うものだった。でも、そうだね、ちょっとクレイジーだった。どのようなアプローチを取りたいのかよくわからなかったし、2009年は正直なところ、”もういいや” と思って、スタジオに座って、自分の中から出てくるものを何でも書いたんだ。心から魂を込めて演奏し、出てきたものをそのままレコーディングしたんだ。それが “The Obsidian Conspiracy” になったんだ-Jeff Loomis」
時を同じくして、個人的・芸術的意見の相違により、Jeff Loomis と Van Williams がリリース直後にバンドを脱退。こうして NEVERMORE は活動休止に入りました。再結成の可能性や新曲について話し合いがもたれたものの、バンドが正式に再結成することは2025年までなかったのです。
ブラジルで2枚目のソロ・アルバムに取り組んでいた Warrel Dane は、2017年12月13日に心臓発作で56歳の若さで悲劇的に亡くなりました。メタル世界で最も識別しやすいその声は、オペラのような音域と感情の激しさ、そして祈りと痛みを兼ね備えていたのです。
2014年、Jeff Loomis は ARCH ENEMY に加入していました。Warrel の死によって、NEVERMORE 再結成の芽は永遠に潰えたかのように思えたのです。しかし、奇跡は起こりました。NEVERMORE の物語はまだ終焉を迎えてはいなかったのです。
「QUEENSRYCHE と自分たちの間にある類似点は、出身地が同じことにも起因するのだろう。Jeff がデスメタルのバックグラウンドを持っていて、私たち全員が常に様々なスタイルの音楽を聴いているという事実が、その多くを生み出していると思う。私は1つのスタイルの音楽だけを聴いているわけではない。デスメタルもブラックメタルもたくさん聴く。皮肉なことに、あまり興味がないのは最近のパワー・メタルだ。すべてがハッピーすぎると思う。ヘヴィ・メタルはハッピーであるべきだとは思わない!ダークであるべきだ!Tony Iommi が “Black Sabbath” のリフを書いたとき、彼はこのような大きなものになるとは思ってもみなかっただろうね。たぶん彼に電話して、この音楽形態が生んだ1万もの HELLOWEEN のクローンについてどう思うかと聞いたら、吐き気を催すだろうね-Warrel Dane」
誰がボーカルを務めるにせよ、Warrel との比較はさけることができないでしょう。しかし、そこに NEVERMORE の芸術的、技術的、感情的な DNA が受け継がれている限り、きっと彼らはまた世界を驚かせてくれるはずです。
「NEVERMORE は死んでいない。秘密の計画があるんだ。Jeff と Van がバンドを脱退すると決めたとき……バンドは解散しなかった。彼らはバンドを去ったんだ。私は次のアルバムのために歌詞を書いた。それはコンセプチュアルなもので、NEVERMORE のすべての歌詞が進化し、永遠の物語になっていくという伝統を引き継ぐものだった。そして、次の(アルバムが)出る可能性もある。でも、Jeff がいないとやらないよ。我々は敵同士じゃないからね。絶対に敵じゃない。仲が悪いわけでもないし……そのうちわかるよ」
参考文献: BRAVEWORDS:NEVERMORE REMEMBERED IN DREAMING NEON BLACK INTERVIEW
METAL SUCKS: LESS IS NEVERMORE
CHRONICLE OF CHAOS: NEVERMORE INTERVIEW 2005
GUITAR WORLD: NEVERMORE WHAT DOESN’T KILL
Van と Jeff からのオープンレター。
NEVERMORE のティーザーは、多くの肯定的な意見と、予想された否定的な意見を呼び起こした。私(Van )はまず否定的な意見に対処させてほしい。
ベーシストの Jim を巻き込まず、私たちの計画を知らせないのは失礼だと考える人もいる。でも、そう感じる人たちは、このバンドの歴史やこの決断に至った舞台裏の力関係を知らないんだ。最も理想的な方法ではなかったかもしれないが、現実には彼とのコミュニケーションは何年もなかった。
私たちは、新たなスタートのためには、もはや成長や新たな出発につながらないかもしれない関係から離れることも時には必要だと感じた。 私たちは、バンドのレガシーを尊重しながら、その時の私たちにとって正しいと思える方法で前進するつもりで、この決断を下したんだ。
とはいえ、私たちは彼の健康を祈っているし、彼がどんな道を選ぼうと自由だ。あまり詳しく説明するのはやめておくが、リスペクトは双方向のものであり、ある種のことは私たちにとって時間の経過とともに和解できないものとなった。私の人生の現時点では、これ以上説明する必要はないと思っているので、好きなように解釈してほしい。
なぜNEVERMOREを再結成するのかというと、単純な話、このバンドはずっと私の夢だったからだ。一緒にバンドをやる仲間を見つけて、世界中を旅しながら音楽を作ること。オーディションから加入が決まった瞬間まで、音楽、芸術、創造性、冒険、楽しみ、仲間意識の渦だった。
何年もの間、私たちは一緒に素晴らしい音楽と素晴らしい思い出を作った。しかし、時が経つにつれ、物事は制御不能になり、信頼、尊敬、そしてその喜びが消え始めた。
最終的な分岐点は、SYMPHONY Xとのヨーロッパ・ツアーの最後に訪れた。何年もかけて自分たちで最高のバンドを作り上げてきたのに、それを修正するために同じページに立つことができなかった。Jeff と私、そして Warrel と Jim は別の道を歩んだ。和解はなかった。Warrel はブラジルに行き、Jim はアラスカに引退し、連絡を取らないまま何年も過ぎた。
この間、妻が卵巣がんと診断され、私の私生活は壊滅的な状況に陥った。私たちは幼い息子のために平穏な日々を送れるようあらゆる手を尽くし、妻が快適に過ごせるよう最善を尽くした。
Warrel は時折ブラジルから電話をかけてきて、その際に優しい言葉を交わしたが、過去を消し去ることはできなかったし、ある種のことは変わっていないと言える。でと彼は2020年に他界してしまった。その喪失感は私と息子に大きな衝撃を与えた。私自身は、本当のことを言えば、昏睡状態から覚め始めたところだと感じていて、神に感謝しながら、ようやく光が見えてきたような感じだ。
暗黒の日々を乗り越え、私と家族を助けてくれた家族、親しい友人、そしてファンへの感謝の気持ちは、言葉では表せないだろう。辛い時期を乗り越えさせてくれて、本当にありがとう。
そんな中でも Jeff はいつも私の強力なサポーターであり続け、私たちの絆は深まった。時が経つにつれ、私たちは共に創作し、演奏する喜びを懐かしむようになった。NEVERMORE はその喜びの大きな一部であり、私はそれを非常に誇りに思っている。
これを “金目当て “だと言う人たちには、同意しかねる。ほとんどのミュージシャンは、お金のためにやっているわけではない。ただ好きだから、汗を流し、リハーサルをし、演奏し、レコーディングしてきた。これが私たちが人生で選んだことなんだ。音楽への情熱、ファンとのつながり、創造的なプロセス、それが私たちを突き動かしている。もしそこからお金が生まれるなら、それは素晴らしいことだけど、それが焦点になったことは一度もない。
Jeff と私は、Warrel と Jim がバンドにもたらしたものを尊重しつつ、新しい章を築く手助けをしてくれるミュージシャンを見つけることで、NEVERMORE の遺産を尊重したいと考えている。Warrel の代わりを探すことではない。それは誰にもできないことなんだ。しかし、彼の作品に敬意を払いつつ、新しいことに貢献できる人を見つけたい。私たちは、ファンが集まり、音楽を祝福し、あの素晴らしい歌詞を再び歌うチャンスを与えたい。そして願わくば、クラシックと肩を並べるような新しい音楽を作りたい。
Jim の状況が違っていればよかったのだが、過去が私たちをここまで連れてきてしまった。私自身はポジティブさとポジティブな人々に焦点を当てており、過去のネガティブな感情に絡め取られることは拒否するつもりだ。Jeff と私が適切なヴォーカリストとベーシスト、つまり遺産を尊重し、私たちとともに前進したいと思うミュージシャンを見つけることができれば、この新しい章は、私たちとともに来ることを選んだすべての人にとって、本当に特別なものになるだろう。これはカヴァー・バンドでもトリビュート・バンドでもなく、NEVERMORE と呼ばれるバンドの旗を掲げ、それを受け継いでいくことを決意したバンドの次の進化・章になるんだ。
またみんなに会えるのを楽しみにしているよ。
Van Williams
Van の発言に同意するよ。NEVERMORE の過去の歴史には、明らかに多くの浮き沈みがあった。Van と共にバンドの新たなレベルへと聖火を運びながら、良いことだけを覚えていたい。
私の心はいつも音楽、ツアー、パフォーマンスのためにある。この10~11年間、他のミュージシャンと一緒に演奏して素晴らしい時間を過ごしてきたけど、NEVERMORE は、僕がこれまでしてきたこと、そして創り上げてきた最高の音楽への個人的な入り口であり、これからもずっとそうあり続けるだろう。
誰も Warrel Dane の代わりにはなれない。それが結論。彼の興味深いメロディーとステージ上でのカリスマ性で、彼は詩的にも精神的にもバンドの大きな部分を占める力だった。だから彼のクローンを探しているわけではない。
私たちは、彼のヴォーカル・スタイルで古い NEVERMORE の曲を歌いこなせる人、そしてバンドの次の章に何か新しく新鮮なものを加えられる人を探しているんだ。明らかに、これは最も簡単なことではないだろう。
以上のことから、私たちは2人の並外れたミュージシャンを求めてWORLD SEARCHを行うよ。1人はメイン・リード・ヴォーカリスト、もう1人はベース奏者で、私たちの遺産を受け継いでくれる人。その後、2人目のギタリストのポジションも埋まりましたが、それについてはまた後日、別の更新で!
Jeff Loomis
ヴォーカリストのオーディション
NEVERMORE は激しい感情的共鳴で知られており、それは明らかに Warrel のユニークなヴォーカル・ダイナミクスによってもたらされている。私たちは、幅広いトーンとエモーションを巧みかつ真正に表現できるヴォーカリストを探している。
ダイナミック・レンジ: 高音と響く低音を歌い分けることができ、曲の要求に応じて力強さと弱さをブレンドできる。
表現の深さ: 技術的なスキルだけでなく、NEVERMORE の音楽の特徴である生の感情や心を揺さぶるテーマを取り入れることができる人を求めている。
ステージでの存在感: 観客との協調性があり、ライブで音楽の激しさを体現できる人を求めています。
ベーシスト・オーディション
私たちは、NEVERMORE のアレンジメントに深みと推進力を生み出す方法を理解している、揺るぎないプレーヤーを探しています。正確さ、グルーヴ、そしてヴァンとタイトにロック・インする能力があれば大歓迎です。もしあなたがバッキング
ヴォーカルができれば、それも素晴らしい。リズムセクションをタイトにキープできる人、それが私たちが求めるすべてです。
両方の役割に求めるもの
前向きな姿勢…バンドのダイナミズムに良いエネルギーをもたらしてくれる人を求めています。
集中力、プロ意識、音楽への敬意を保てる人を求めています。信頼でき、準備ができ、仕事熱心な人。
現在有効なパスポートを所持し、世界各地へのツアーに積極的に参加できる人。創造的に協力し合い、お互いをサポートし合い、ステージの上でも外でも誠実さをもってネヴァーモアを代表する意欲のある人。
オーディション方法
ボーカリスト: アルバム “This Godless Endeavor”から “Born” と “Sentient 6” を歌ったビデオを提出してください。好きなだけ歌ってください。全曲を歌わない場合は、少なくとも全節を歌ってください。少なくとも、それぞれの曲の全節とコーラスを歌ってください。また、あなたの経歴、影響を受けたこと、あなたがバンドにもたらすことができることについて、簡単な自己紹介を添えてください。あなたの可能性を最大限に発揮してください。
ベーシスト: “Enemies of Reality” と “Inside Four Walls” を、タイトさ、テクニック、フィーリングに焦点を当て、立ったまま演奏してください。
オーディションのYouTubeリンクを officialnevermoreinfo@gmail.com まで送ってください。
あなたからの連絡をとても楽しみにしています。世界中のファンの皆さん、本当にありがとうございます。素晴らしい2025年に乾杯!