NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【CANDLEMASS : THE DOOR TO DOOM】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH LEIF EDLING OF CANDLEMASS !!

“In The End We Took a Band Desicion To Bring In Johan Again. Go Back To The Ground Zero Of Doom So To Speak.”

DISC REVIEW “THE DOOR TO DOOM”

CANDLEMASS はその30年以上に及ぶ悠遠なキャリアにおいて、幾度ものメンバーチェンジを繰り返しながら氷霧に煙るスカンジナビアの凍原に、絶望とエピックの哀城を築きあげて来ました。
そしてそのドゥームに宿る不吉な影は、シンガーの変遷を因果として先姿万態の表情を得ることとなったのです。
巨漢 Messiah Marcolin がオペラティックなテノールで魅了した80年代のトリロジーは、メランコリーとドラマティシズムが集積したエピックドゥームの耽美な教科書。一方で、Robert Lowe が Dio や Tony Martin を憑依させて躍動した21世紀の3枚は、メタルの様式と伝統をヨーロピアンなロマンへと昇華した至宝。
その他にも、Thomas Vikström, Björn Flodkvist, Mats Levén と多士済々、まさに錚々たる顔ぶれが並ぶ歴代シンガーの中で、”C-Mass” の忠実なる信徒が決して忘れられない名前があります。
Johan Längqvist。それは後にバンドが開拓するテリトリー、”エピックドゥームメタル” をラテン語で表記した記念すべき不朽のデビュー作 “Epicus Doomicus Metallicus” に歌唱を吹き込んだレジェンドの名。
CANDLEMASS は結成35周年を迎えるに当たり、一つの決断を下しました。その Johan の電撃復帰です。
「僕たちは CANDLEMASS の中で、再度火花が飛び散るようなインスピレーションを得るために、何かを行う必要があったんだ。そしてその答えが Johan だったんだよ。」バンドの創始者でグル Leif Edling は、慢性疲労症候群を患い戦いながらバンドを巡るビジネス、論争に身を削り、再度音楽を “楽しむ” ためにドゥームの “ゼロ地点” への回帰を決めたのです。
実に6年半振りとなったフルアルバムは、実際 “グラウンド・ゼロ” を創成したバンドの威厳と崇高に満ちています。ただし、この終焉からの始まりは、決して “Epicus Doomicus Metallicus” の安易なコピーではありません。
「今、まさに僕たちは新たなファンを獲得しているんだよ。ドゥームのテリトリーからだけじゃなくね。」タイトルは “The Door To Doom”。メタルワールドのニューヒーロー GHOST とのツアーで幅広い層のメタルファンから賞賛を得たバンドは、幽寂から激情までドゥームの陰影を須く投影した最新作で文字通り “Doom” への “Door” となります。
封入される幻惑のギターメロディーがリスナーを中世の暗黒へと導く “Splendor Demon Majesty”、静寂と喧騒、妖艶と情動を行き来するエピカルなメタルダイナミズムの権化 “Under the Ocean”、スロウバーンの真髄を提示する “Astorolus-The Great Octopus”、そして叙情と憂鬱を抱きしめたバンド史上初、悪魔のバラード “Bridge of the Blind”。
ドゥームメタルの美学を様々な手法で描き出すアルバムにおいて、Johan Längqvist のワイドで説得力のある歌唱は作品の骨子となっています。名手 Mats Leven が歌った “House of Doom” の再録で Johan が見せる深邃なるアトモスフィアは、まさしくその証明でしょう。
「僕たちはとにかく、”ストレート” なアルバムを作りたかったね。クソみたいな素材なしで、大胆不敵で…生々しくハードでヘヴィー。」事実、アルバムのサウンドは実にフィジカルで、バンドの猛攻が目前に迫ります。
シーン随一のギターチームとベースヒーローが繰り出す、時に幽玄、時に劇的、時に獰猛なアンサンブルは圧倒的。そうしてメタル/ドゥームのゴッドファーザー Tony Iommi のゲスト参加は、ファンにとっても、バンドにとっても何よりの祝祭となりました。
遂に共演を果たしたドゥームマスターの遺伝子は、確かに後続へと引き継がれています。その影響は、PALLBEARER, KHEMMIS, HOTH といったモダンドゥームの綺羅星はもとより、VISIGOTH, GATEKEEPER, HAUNT が志向するトラディショナルメタルのリバイバルまで、色濃く、深々と、多岐に渡って根付いているのです。
今回弊誌では、バンドのマスターマインド Leif Edling にインタビューを行うことが出来ました。「このバンド、もしくはこの体制が後1年、2年続くのかは分からないけど、少なくとも僕たちは残された時間を楽しむよ。」 “Psalms for the Dead” で終焉を宣言した不死鳥が、灰の中から蘇る完璧なレコード。どうぞ!!

CANDLEMASS “THE DOOR TO DOOM” : 10/10

INTERVIEW WITH LEIF EDLING

Q1: First of all, original singer Johan Langquist return to the band after a 32 year hiatus! How did it happen? Of course, on 2007, to commemorate the band’s 20’th celebration, Johan appeared live with the band. But have you been keeping in touch with him?

【LEIF】: We also played with him at Roadburn 2013 and also at the 70 000 tons cruise.
We’ve been in touch and during the recording we felt something was missing. The band had had too many discussions and arguments over the year. All of us. Maybe some heart was missing in it all. I had worked my ass off for this record but was struggling with my health. Too much work…too much business…too many arguments….much bull! In the end we took a band desicion to bring in Johan again. Go back to the ground zero of Doom so to speak. Mats had done a great job, but we needed to do something in C-mass, find the spark again, and Johan was the answer. Now we focus to have fun, and not let any business take over. I have no clue if it will last a year or two. At least we will enjoy the time left!

Q1: オリジナルシンガー Johan Langquist が32年振りにバンドへと復帰しましたね!2007年、Johan がバンドの20周年を祝うライブに登場したことを覚えているファンも多いでしょう。
彼とのリユニオンはどの様に実現したのでしょうか?

【LEIF】: Johan とは 2013年の Roadburn、70,000 ton Cruise でも共演したんだ。
そうして彼とはずっと連絡を取り合っていたんだよ。そしてこの作品のレコーディング中に、僕たちは何かが欠けていると感じていたんだ。バンドはここ何年かに渡って、本当に多くの議論と論争を重ねて来たよ。全員でね。もしかすると、全てにおいてハートが欠けていたのかも知れないね。
僕はこのレコードのために必死で働いていたよ。自分の健康状態と戦いながらね。沢山の仕事、沢山のビジネス、沢山の論争…もう沢山だったよ!そうして最終的に、バンドの決断として Johan を復帰させることに決めたんだ。言ってみれば、ドゥームの “グラウンド・ゼロ” (ゼロ地点) へと回帰するためにね。
前シンガーの Mats は素晴らしい仕事をしてくれたよ。だけど僕たちは CANDLEMASS の中で、再度火花が飛び散るようなインスピレーションを得るために、何かを行う必要があったんだ。そしてその答えが Johan だったんだよ。
今僕たちは、楽しむことに重点を置いているんだ。どんなビジネスの案件にも侵食されないでね。このバンド、もしくはこの体制が後1年、2年続くのかは分からないけど、少なくとも僕たちは残された時間を楽しむよ。

Q2: When I heard “The Door to Doom”, I was really surprised at Johan’s diversity. He can sing everything from heavy doom to ballad. Compared with the successive singers, What are the superior points or unique points of Johan?

【LEIF】: Well…besides the obvious, a Grreeat voice…he’s very easy to work with. Very humble, eager to try stuff in the studio, but also not afraid to speak his opinion. He’s a also very laid back and cool as a person.

Q2: 最新作 “The Door to Doom” を聴いて、復帰した Johan の能力には驚かされました。彼はバラードからヘヴィーなドゥームまで何でも歌えるようですね。
歴代のシンガーと比較して、彼はどういった点がユニークで優れていますか?

【LEIF】: そうだな…明らかに偉大すぎる歌声を除いては…とにかく彼とはとても仕事がしやすいんだ。実に謙虚で、スタジオでは意欲的。同時に、自分の意見を話すことも恐れないよね。
1人の人間としても、とてもレイドバックしていてクールなんだよ。

Q3: I feel “The Door to Doom” is the most eclectic record in your career. Johan is back, but musically, you don’t go back to “Epicus Doomicus Metallicus”, right?

【LEIF】: No, that was the thing. Not repeat EPICUS. Make a really good record without doing a carbon copy of EDM.
Also, I think we have managed to survive as a band because we haven’t changed much. We’re still the same band, same musicians with the same ambition as before. We wanted to make a straight record. An album without bullshit…in your face…raw n hard n heavy…I think we did it!

Q3: 先程 ドゥームの “グラウンド・ゼロ” へ回帰したと仰いましたが、アルバムは実に多様で、音楽的に “Epicus Doomicus Metallicus” を単純になぞった作品ではないと感じますが。

【LEIF】: その通りだよ。それこそが重要な点だったね。このアルバムは決して “Epicus Doomicus Metallicus” の繰り返しではないんだよ。ファーストアルバムのコピーをすることなく、本当に良いレコードを作りたかったんだ。
同時に、僕らは大きく変わらなかったからこそバンドとして生き残れたとも思っているんだ。今でも僕たちは同じバンドで、以前と同じ野心を持った同じミュージシャンの集まりだからね。
僕たちはとにかく、”ストレート” なアルバムを作りたかったね。クソみたいな素材なしで、大胆不敵で…生々しくハードでヘヴィー。僕はその目標を達成したと思うよ!

Q4: So, Japanese fans are worried about your health problem. At Loud Park 16, we are really excited about your playing on “Crystal Ball”. Considering Making new full-length, and Starting The Doomsday Kingdom, are you getting better now?

【LEIF】: A bit better but not 100%. I’m still struggling with the fatigue syndrome. I hope I can do the shows 2019 without too many problems. The tour with Ghost was a blast of course, but I have to look after myself, rest as much as I can, eat regularly, not party too much. Well, you hear..very rock’n’roll – Not hahahahaha!!
To be honest, I wasn’t playing that well in Japan at Loud Park. I felt burned out and was tired. Fortunately I’m a bit better now, play better, feel better. The gigs with Ghost were pretty good actually.

Q4: 日本のファンはあなたの健康状態を心配していますよ。
Loud Park 16 に登場した時は実にエキサイトしましたし、フルアルバムの制作、THE DOOMSDAY KINGDOM の始動を考慮すれば、快方に向かっているようにも思えます。

【LEIF】: 前より少しは良くなっているね。だけど100%ではないんだ。今でも僕は慢性疲労症候群と戦っているんだよ。2019年は、多くの問題から解放されてショウが出来れば良いんだけど。
GHOST とのツアーはもちろん最高だったよ。だけど僕は自分のケアをする必要があるからね。とにかく出来るだけ休息を沢山取って、規則正しい食生活を送り、パーティーを控える。とってもロックンロールでしょ…な訳ないよね!はははは!!
正直に言うけど、日本の Loud Park では上手くプレイ出来なかったんだ。燃え尽きたような気持ちがしていて、疲れていたからね。
幸運なことに、今はあの時より少し良くなったし、気分も良い。実際、GHOST とのギグはとても良かったんだ。

Q5: Album title, “The Door to Doom” has a dignity as a originator. Really cool! Do you think this record will open the “Door” to Doom for non-doom listeners?

【LEIF】: We hope so. At the Ghost shows we noticed that a llot of people were digging us. Clapping/singing…having a good time. We also signed for young metalfans that didn’t know us that much. The album is also getting great reviews everywhere so we are getting new fans now. Not only from the doom territory.

Q5: アルバムタイトル “The Door to Doom” はオリジネーターとしての威厳に満ちていますね。実にクールです!
実際、この作品は、”ノン・ドゥーム” リスナーがドゥームへのドアを開けるきっかけになるでしょうか?

【LEIF】: そうなれば良いと思っているよ。GHOST とのショウで、僕たちは沢山の人が僕らを気に入っていることに気づいたんだよ。手拍子をして、一緒に歌って…良い時間を過ごしたね。
それに僕たちは、多くの若いメタルファンにサインもしたよ。ショウに車で僕たちについてあまり知らなかったような子たちだよ。そしてこのアルバムは色んな場所で素晴らしいレビュー、評価を得ているね。だから今、まさに僕たちは新たなファンを獲得しているんだよ。ドゥームのテリトリーからだけじゃなくね。

Q6: Actually, Godfather of metal/Doom, Tony Iommi contributes a guest solo on “Astorolus – The Great Octopus”. How did the “Collaboration of Doom” happen?

【LEIF】: We asked hahahaha! Seriously. We asked, and got a yes! Our manager emailed his personal manager. Coudn’t believe it when we had the positive answer back. I was over the moon…Tony Iommi will play on my song! Hardest thing was to keep to mouth shut for 3 months hehe… But y know..if you aim for the stars..you might succeed:-) The solo is absolutely amazing too. What a job he did! Hats off!

Q6: アルバムにはメタル/ドゥームのゴッドファーザー、Tony Iommi がゲスト参加し、”Astorolus – The Great Octopus” でギターソロをプレイしています。
記念すべきこの “ドゥームのコラボレーション” はどの様に実現したのでしょう?

【LEIF】: 僕たちが平伏して頼んだんだ。はははは!いや、真面目な話、僕たちが依頼して、快く引き受けてくれたんだよ!
僕らのマネージャーが Tony のパーソナルマネージャーにメールを送ってね。前向きな答えが返ってきた時は本当に信じられなかったよ。飛び上がって月を超えるほど喜んだね。Tony Iommi が僕の曲でプレイしてくれる!ってね。
一番大変だったのは、それから3ヶ月その事実を内緒にしていなければならなかった事だよ。(笑)  何て言えば良いのかな…とにかく君たちも輝く夢を持てば、きっと実現するはずさ。
もちろん、ギターソロも最高だったね!何て素晴らしい仕事だろう!脱帽だよ!

Q7: Tony said “Candlemass are a major force in Scandinavian heavy rock and have always acknowledged the influence we had on their music.”. How have you been influenced by Black Sabbath?

【LEIF】: When I was 7 or 8 years old I heard the album “Black Sabbath” from a friend near to where I lived at the time. A year or so later I got “Paranoid” for my birthday. Been bitten ever since. Sabbath have always been my heroes and will always be. Especially Tony Iommi, who is the inventor of the heavy riff!!

Q7: Tony は、「CANDLEMASS はヘヴィーロックのスカンジナビアにおける原動力で、僕たちの影響を取り入れていることはずっと知っていたよ。」と語っていますね。

【LEIF】: 僕が7歳か8歳の時、当時住んでいた場所の近所の友達から “Black Sabbath” を聴かせてもらったんだ。その一年後くらいに、誕生日プレゼントで “Paranoid” を買ってもらったんだよ。それ以来ずっと信奉しているよ。
サバスはいつも僕のヒーローだったし、これからもずっとそうさ。特に Tony Iommi はね。まさにヘヴィーリフのイノベーターだよ。

Q8: Candlemass has innovated and developed Doom metal for years. Your contribution to Doom produces flesh doom blood like Electric Wizard, Sorcerer, Khemmis, Pallbearer . What’s your perspective about such a modern doom movement?

【LEIF】: I know that they are great bands, but I don’t know too much about them. I really like some of Electric Wizards early stuff, but lately I haven’t been able to follow whats going on in the doom genre. Been to sick, too busy….

Q8: 影響という意味では、CANDLEMASS も長年ドゥームの進化、発展に貢献し、その成果は ELECTRIC WIZARD, KHEMMIS, SORCERER, PALLBEARER といったモダンなドゥームバンドの音楽に花開いていますね?

【LEIF】: 彼らが素晴らしいバンドだとは知っているんだ。だけどあんまり詳しくは知らないんだよ。ELECTRIC WIZARD 初期の作品は大好きなものがいくつかあるね。
だけど、最近のドゥームシーンで何が起きているのかフォローは出来ていないんだよ。何しろずっと病気で、忙しくもあったからね。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED LEIF’S LIFE

BLACK SABBATH “SABBATH BLOODY SABBATH”

MOTÖRHEAD “MOTÖRHEAD”

ANGEL WITCH “ANGEL WITCH”

TROUBLE “TROUBLE”

MANILLA ROAD “THE DELUGE”

MESSAGE FOR JAPAN

I’m keeping my fingers crossed that we can come to Japan for a tour before the end of this year. Heard we get nice reviews in your country, so let’s hope we can come to the land of the rising sun very soon!

今年の末までに、僕たちが日本でツアー出来るよう祈っているよ。君たちの国で良いレビューをされたと聞いているし、日出ずる国へ近々訪れることが出来ることを望むよ!

LEIF EDLING

CANDLEMASS Facebook Page
CANDLEMASS Official Site
NAPALM RECORDS Facebook Page
NAPALM RECORDS Official Site
日本盤のご購入はこちら。AVALON online

mmmB5dvKwaCcAEznJZ

PLZ FOLLOW US ON FACEBOOK !!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です