EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH STEFAN DE GRAEF OF PSYCHONAUT !!
“When I First Saw Amenra Live, I Was Baffled By How Many Different Emotions I Felt During Their Concert. At Times, I Felt Ecstatic But At Other Times I Felt Sad, Angry, Small, Vulnerable, Lost And Then Found Again And Then Finally Emotionally Drained In The Best Way Possible.”
DISC REVIEW “UNFOLD THE GOD MAN”
「アルバムの楽曲の背後にある哲学と概念は、あらゆる種類の文化や宗教からインスピレーションを得ているよ。
なぜなら、そうやって僕たちは常にスピリチュアリティーと繋がってきたからね。それはつまり、僕たちは一つのサイド、主張を選ぶことが得意じゃなかったからなんだけど。」
ベルギーに居を構えるポストメタルもう一つの “Naut”、PSYCHONAUT は、TOOL の数式、THE OCEAN の哲学、MASTODON の勇猛、PINK FLOYD の壮大、そして同郷 AMENRA の純粋を全てその音の葉言の葉に封じる稀代のスピリチュアルコレクティブです。
「AMENRA のライブを初めて見た時、コンサートで感じた様々な感情に僕は困惑したんだ。 時には有頂天に、時には悲しみ、怒り、小さくなり、傷つき、失われ、そして再び発見し、最終的に可能な限り最良の方法で感情を吸い取られたんだ。
それは癒しの経験で、映画を見たときと同じように、音楽に対して非常に感情的な反応を示したのは全く初めてのことだった。
むしろ、今まで見たどの映画よりも強力だったね。彼らのショーは僕たちを音楽の超越的な力に目覚めさせ、それ以来、同じ効果をもたらす音楽を創造することを常に目標としてきた訳さ。」
奇跡の来日を果たした AMENRA のショーが、ダークに交差する感情のメルティングポットであることは広く知られています。
PSYCHONAUT は、その超越的音の演劇に感銘を受け、実際にデビューフル “Unfold the God Man” で先達の世界観を多様性とともに押し広げ、12000年前の失われた文明に存在したであろう超古代の畏敬を現代に投影してみせました。
クレッシェンドとデクレッシェンド、ポリリズムとダイナミズム、勇敢なリードと知的なリフワークが縦横無尽に駆け巡るインストゥルメンタル “All I Saw As A Huge Monkey” は、古代の神秘を音で綴る見事な時の扉。そこから時空を超えたリスナーは、激烈なグロウルと壮麗なクリーンボイスを加えたアトランティスやムーの秘伝に心を奪われていくことになります。
「TOOL や MASTODON にかんしては、その複雑性や独創性に惹かれているんだ。そういったバンドからはアレンジの構造や、異なるテンポ、拍子、キーの間で巧妙に変化する方法を学んだね。
一方で、PINK FLOYD は音楽が感情的な反応を引き出すために、複雑さを必ずしも必要としないことを教えてくれたんだ。そう、だからつまりは二極化だよね。」
想像できるでしょうか? MASTODON の “Crack The Skye” と TOOL の “Lateralus” が狂気の虹夜に踊るダンスを。アルバムのハイライト、”Sananda”, “Celestial Dictator” の15分間に描写されるのは、まさにそんな二律背反の背徳を封じた音景色。
何より、西洋と東洋の接着剤、ホーミーの崇高で神秘性を究極まで高めた後者の有り様は、どの宗教にも文化も属さずニュートラルに世界を見つめる PSYCHONAUT の感性を如実に物語っているはずです。
今回弊誌では、ギタリスト/ボーカリスト Stefan De Graef にインタビューを行うことができました。「僕たちは、このアルバムで人間の原始の力をカプセル化したかったんだ。僕たちはホーミーをいつも驚異的だと感じていて、常に試してみたいと思っていたんだよ。ホーミーはまさに東洋と西洋の影響を密着させる接着剤となり、アルバムへ神秘的な性質を付与してくれたんだ。」どうぞ!!
PSYCHONAUT “UNFOLD THE GOD MAN” : 10/10
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