NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ARCH ECHO: YOU WON’T BELIEVE WHAT HAPPENS NEXT!】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH ADAM BENTLEY OF ARCH ECHO !!

“We Felt It Would Be Fun To Go Against The Typical Trends And Have Something More Comical. We Have Fun And Don’t Take Things Too Seriously, And The Artwork Reflects That.”

DISC REVIEW “YOU WON’T BELIEVE WHAT HAPPENS NEXT!”

2010年代の幕開けを前に ANIMALS AS LEADERS が放ったセルフタイトルの煌きは、”Instru-metal” シーンに劇的な転調をもたらしました。
ネクストレベルのテクニック、グルーヴ、創造性、そして多弦の魔法は、Djent ムーブメントの追い風も受けて同世代を激しく刺激し、さらに綺羅星のごとき後続を生み出すこととなったのです。
鬼才のマイルストーンを道しるべに、自らのインスト道を極める俊英たち。彼らはあたかも大樹から自在に伸長する枝葉のように、モダンプログレッシブの世界を細分化し多様に彩りました。
日本が誇る ichika や THE SURREALIST のアンビエントな冒険は出色ですし、同じく日本人 Yas Nomura が所属する THRAILKILL や THE RESONANCE PROJECT の知性と際立った完成度、さらに王道をひた走る主役 POLYPHIA, CHON のチルアウトしたマスライド、Felix Martin の踊る蜘蛛指、Sarah Longfield の眩いエレクトリックパレード、そしてもちろん素晴らしきマスコット、ヒキニート先輩とまさに多士済済、群雄割拠のインストシーン。
ただし、楽器のディズニーランドへと舞い降りた万華鏡の新世代は、トレンドを恐れず喰らい、ジャンルに巣食うマニアの呪縛をも意に介さない点で共闘し、よりマスリスナーへとワイドなアピールを続けているのです。
中でも、あの Steve Vai をして最も先進的なギタープレイヤーの一人と言わしめた Plini の出現を境として、”Fu-djent” の華麗な波が存在感を増しています。Djent のグルーヴを受け継ぎながら、より明確なメロディーとハーモニーを軸に据え、フュージョンの複雑性とキラキラ感をコーティングしたカラフルなイヤーキャンディーとでも言語化すべきでしょうか。隠し味は、音の隅から隅へと込められた類まれなるメジャー感なのかも知れませんね。
INTERVALS, OWANE, Jakub Zytecki, Sithu Aye, Stephen Taranto といったアーティストが “Fu-djent” の魅力を追求する中でも、あのバークリー音楽院から登場した ARCH ECHO の風格とオーラはデビュー作から群を抜いていたようにも思えます。
違いを生んだのは、彼らがより “バンド” だった点でしょうか。名だたるプレイヤーを起用しながら確固とした主役が存在する他のアーティストと比較して、ARCH ECHO はダブルギター、キーボード、ベース、ドラムス全員が主役でした。故に、プログからの DIRTY LOOPS への返答とも称されたコレクティブでファンキー、ウルトラキャッチーな “Hip Dipper” が誕生し得たのでしょう。
最新作 “You Won’t Believe What Happens Next!” は、さらにバンドとしてのシンクロ率を高め熟成を深めた作品です。
「僕たちはバンドを楽しんでやっているし、シリアスに物事を捉え過ぎてはいないんだよ。アートワークはそのアティテュードを反映しているんだ。」
プロデューサーとしてもシーンに一石を投じる Adam Bentley は、”次に何が起こるかきっと君は信じられないだろう!” というタイトル、プログらしさの真逆を行くコミカルなアートワーク、そしてもちろんその音楽も、全てが “楽しさ” に由来する創造性や意外性であると語ってくれました。そして確かに、彼らの新たな旅は意外性に満ちています。
「このアルバムではよりフュージョンを目指した方向性をとったんだ。それに、よりテクニカルにもなっているね。」
一見 “Hip Dipper” 同様メジャー感を前面に押し出した “Immediate Results!” でさえ、その実予測不能のポリリズム、緩急のダイナミズム、スピードの暴力、デュエルの激しさなど総合的な複雑性、テクニカルメーターは前作を大きく凌いでいます。
加えて、”Stella” が象徴するように Djeny な重量感は一層深くバンドの音の葉へと馴染み、一方で “Bocksuvfun” や “Iris” に浸透した RETURN TO FOREVER 譲りのトラディショナルなフュージョンサウンドもそのリアルを増しているのです。
すなわち、バンド全員のインストゥルメタルスーパーパワーを集結し、リラックスしたフュージョンマインドとテンション極まるチャグアタックを渾然一体に導く蜃気楼のパラドックスこそ ARCH ECHO の天性。
今回弊誌では、Adam Bentley にインタビューを行うことが出来ました。「ジャクソンのギターを使っているのは、僕のメタルとプログメタルに対する愛が故なんだよ。」名曲 “Color Wheel” を追加収録した日本盤は、7/17に P-VINE からリリース。どうやら待望の初来日も期待できそうですね。どうぞ!!

ARCH ECHO “YOU WON’T BELIEVE WHAT HAPPENS NEXT!” : 9.9/10

INTERVIEW WITH ADAM BENTLEY

Q1: This is the first interview with you. So, at first, could you tell us about yourself and your band? What kind of music were you listening to, when you were growing up?

【ADAM】: Hey my name is Adam Bentley, and I’m the guitarist for Arch Echo, and a music producer / mixing engineer. Growing up I listened to a lot of classic rock like the Beatles, Led Zeppelin, Hendrix, but my ears quickly turned to metal. Slipknot, Linkin Park, and Killswitch Engage were important guitar influences when I was a kid.

Q1: 本誌初登場です!まずはあなたの音楽的なバックグラウンドからお話ししていただけますか?

【ADAM】: やあ、僕は Adam Bentley。ARCH ECHO のギタリストで、音楽プロデューサー/ミキシングエンジニアもやっているんだ。
子供のころ聴いていたのは、THE BEATLES, LED ZEPPELIN, Jimi Hendrix といったクラッシックロックだったね。だけどすぐメタルにのめり込んでいった。SLIPKNOT, LINKIN PARK, KILLSWITCH ENGAGE はキッズ時代の僕のギターに重要な影響を与えたよ。

Q2: Arch Echo features four Berklee graduates, right? How did the band come to be?

【ADAM】: Yes that’s correct! Everyone except Richie Martinez (drums) met at Berklee. I collaborated with Joey Izzo (keys) quite a bit at school and after graduation he mentioned starting a band and asked me to be a part of it, and here we are!

Q2: ARCH ECHO はかのバークリー出身者が4人を占めていますよね?

【ADAM】: うん、その通りだよ!ドラムスの Richie Martinez を除いて全員がバークリーで会ったんだ。
キーボードの Joey Izzo とは学生時代によくコラボレートしていたんだけど、卒業してから彼がバンドを始めたいと言い出してね。それで僕にメンバー入りを打診してきたんだ。そうやって ARCH ECHO が結成されたのさ!

Q3: What inspired you to start playing guitar? You are touring with Tony MacAlplne now. Is he one of your guitar hero?

【ADAM】: My dad taught me how to play guitar and showed me his favorite rock records so that was my jumpstart into the guitar world.
When I got into prog guitar Tony was one of the names I heard about through word of mouth, and of course his skills are unreal. Getting to tour with him inspires me to practice more.

Q3: ギターを始めたきっかけは何だったのでしょうか? 現在、Tony MacAlpine とツアー中ですが、あなたにとって彼はギターヒーローの一人でしたか?

【ADAM】: 父がギターの弾き方を教えてくれたんだ。それに彼の大好きなロックのレコードたちも聴かせてくれたね。だから僕はギターの世界に飛び込むこととなったんだ。
プログギターにのめり込むようになると、Tony が凄いって評判も伝わってきたんだ。そして、もちろん彼のスキルは絶品だったよ。実際、彼とツアーをはじめてから、より練習を積むようになったね。

Q4: OK, let’s talk about your newest record “You Won’t Believe What Happens Next!”. You know, it’s really impactful album title. Also, compared with debut-full, the mood of artwork have changed significantly, right?

【ADAM】: Thank you! It feels like a good next step for the band and I still enjoy the final product. With the album artwork, we felt it would be fun to go against the typical trends and have something more comical. We have fun and don’t take things too seriously, and the artwork reflects that.

Q4: では最新作 “You Won’t Believe What Happens Next!” について話しましょう。
非常にインパクトのあるタイトルですね。アートワークの雰囲気も、デビュー作に比べると随分と変わりましたが。

【ADAM】: ありがとう!”次に何が起こるかきっと君は信じられないだろう!” ってタイトルは、文字通りバンドにとって良い次のステップだと感じたんだ。今でも完成品には満足して楽しんでいるよ。
アートワークについてだけど、僕たちは典型的なトレンドと真逆を行き、コミカルなムードを取り入れた方が楽しいと思ったんだ。僕たちはバンドを楽しんでやっているし、シリアスに物事を捉え過ぎてはいないんだよ。アートワークはそのアティテュードを反映しているんだ。

Q5: Your debut-full “Arch Echo” was very well accepted to the scene. Actually, in Japan, lot’s of instrumental music fans were really excited, and thought you were “gamechanger” like Animals as Leaders. So, it seems there was kind of “pressure”, when you started making next record. How did you make your band evolve from “Arch Echo”?

【ADAM】: That’s great to hear! We didn’t want to think about pressure and we simply wrote what we thought sounded fun to play. We want it to feel like a journey, but this album felt much more collaborative then the first one.

Q5: デビュー作 “Arch Echo” はシーンに大きな衝撃を与えました。日本のファンも大注目で、ANIMALS AS LEADERS のような “ゲームチェンジャー” の登場だと興奮していましたよ。
一方で、次の作品の制作には大きなプレッシャーもあったと思いますが?

【ADAM】: そんな評判があったんだね、耳にできて嬉しいよ!プレッシャーについては考えないようにしていたし、単純にプレイして楽しめる音楽を書こうと考えたんだ。
このアルバムを旅のように感じて欲しかったね。ただ違いがあるとすれば、前作にくらべてこの作品はよりコラボレーションの成果だと感じているんだ。

Q6: You are often called as “Metal meets Jazz/Fusion” or “Fu-djent”, haha. But compared with AAL, Polyphia, David Maxim Micic, I think you are more Jazz/Fusion artist, and that character of Arch Echo have become stronger in “You Won’t Believe What Happens Next!”. Do you agree that?

【ADAM】: I definitely agree that this 2nd album took more of a fusion direction and is a bit more technical. Who knows how the 3rd will sound!

Q6: ARCH ECHO はしばしば “Metal meets Jazz/Fusion” とか、”Fu-djent” などと称されていますね。
ただ、特に今回のアルバムは同系統のインストゥルメタルバンドと比較して、よりフュージョン色が濃いようにも感じます。

【ADAM】: 間違いなく同意するよ。この “You Won’t Believe What Happens Next!” ではよりフュージョンを目指した方向性をとったんだ。
それに、よりテクニカルにもなっているね。次のアルバムではどうなるだろうね!

Q7: Adam Rafowitz uses Strandberg, and that seems natural to me. Because AAL, Plini, lot’s of up and coming guitar players have used Strandberg. But Adam Bentley’s main guitar is Jackson, right? Jackson is more “Metal”, I feel. But what made you choose the brand?

【ADAM】: Yes I am a Jackson artist. It does tie into my love for metal and progressive metal – the way they craft guitars attracts metal guitarists and I feel very comfortable playing them. I’m also fortunate enough to know some very kind people on the Jackson team and I’m excited to keep that relationship going.

Q7: パートナー Adam Rafowitz は Strandberg のギターを使用していて、音楽性を鑑みればそのチョイスは自然に感じます。
ただ、あなたはもっとメタルらしい Jackson をメインギターに使用していますね?

【ADAM】: うん、僕は Jackson のロースターなんだ。このギターを使っているのは、僕のメタルとプログメタルに対する愛が故なんだよ。彼らのギターの製作法はメタルギタリストを惹きつけるんだ。それに僕はこのギターがとても快適なんだよ。
それに、Jackson社のとても親切な人たちと知り合えたのも実に幸運だったね。この関係を続けることに興奮しているんだ。

Q8: Also, Adam (Bentley) have been working as sound engineer, producer. Recently, Adam have managed lot’s of great records, like Anup Sastry, Felix Martin, Thrailkill, Pineapple Express. Actually, Adam has become “Key person” of modern prog scene, right?

【ADAM】: I’ve never really stopped to reflect on it that way, but that’s very flattering. I’m fortunate to have the chance to work with these talented musicians. It’s taken many years of hard work, and I’m always pushing to do better.

Q8: 冒頭でも仰いましたが、あなたは腕利きのサウンドマンとして、Anup Sastry, Felix Martin, THRAILKILL, PINEAPPLE EXPRESS などを手がけ素晴らしいアルバムを世に送り出しています。
モダンプログシーンにとってキーパーソンにも思えますが。

【ADAM】: そんな風になりたいと思ったことはないけど、嬉しい賛辞だね。幸運なことに、君が挙げたような才気溢れるミュージシャンたちと仕事をすることが出来ている。何年ものハードワークの賜物だろうな。
いつももっと良くなりたいと思って自分をプッシュしているんだ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED ADAM B’S LIFE

DREAM THEATER “IMAGES AND WORDS”

TesseracT “CONCEALING FATE EP”

SLIPKNOT “VOL.3 (THE SUBLIMINAL VERSES)

KILLSWITCH ENGAGE “AS DAYLIGHT DIES”

RUSH “THE SPIRIT OF RADIO (GREATEST HITS 1974-1987)

MESSAGE FOR JAPAN

We’re so excited to perform for you all, and it has always been a dream of mine to visit! Can’t wait and recommend me some places to see while I’m there!

君たちみんなのためにプレイするのが楽しみだよ。とてもエキサイトしているね!ずっと日本を訪れるのが夢だったんだ!待ちきれないね!
僕が日本にいる間、オススメの場所をぜひ教えて欲しいな!

ADAM BENTLEY

ARCH ECHO Facebook Page
ARCH ECHO Official Site
ARCH ECHO Bandcamp
日本盤のリリース情報はこちら。P-VINE

1.Daybreak
2.Immediate Results!
3.Stella
4.Aurora
5.Mukduk
6.Tempest
7.Bocksuvfun
8.Iris
9.Color Wheel *日本盤限定ボーナストラック
ARCH ECHO「You Won’t Believe What Happens Next!」国内盤
日本盤限定ボーナストラック / 日本語解説付き
2019.7.17 In Stores
¥2,400(w/o tax) / PCD-24858
P-VINE

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