NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【URIAH HEEP : LIVING THE DREAM】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH MICK BOX OF URIAH HEEP !!

“We Are a Family Away From Our Family So To Speak. I Have Always Said a Working Band Is a Happy Band And That Is Why We Smile a Lot. “

DISC REVIEW “LIVING THE DREAM”

凛々しきハードロックとプログの幻想が交差する、プロト-メタルの “桃源郷” URIAH HEEP。
波瀾万丈、紆余曲折を潜り抜け、半世紀の年輪を刻んだ今も未来への雄渾なる熱情を宿し続ける不死鳥は、ただ純粋にロックへの殉教に焦がれます。
悪魔の叫び David Byron、ハモンドの魔術師 Ken Hensley、そして Mr. ブルーノート Mick Box。三者三様の個性で織り上げるエピカルでシアトリカルなバンド初期のレガシーは、ヒストリーオブロックの一ページ、秘伝の黄金律として今も色褪せることはありません。
実際、Mick の野性味溢れるハードドライブと、Ken の翳りを帯びたプログレッシブなミステリーは David の艶やかな表現芸術を携えてこの上ないカタルシスを創出し、至高の “夢幻劇” は静の “July Morning” から動の “Easy Livin'” まで “対自核” のダイナミズムを深くその舞台に刻んだのです。
そしてもちろん、彼らの分厚くゴージャスなボーカルハーモニーは、しばしば比較を受ける DEEP PURPLE には存在しないものでしたね。
ただし、バンドのマスターマインド Mick Box は、その両翼を徐々に欠いた後も偉大なスピリットを穢すことは決してありませんでした。
アメリカの空を仰ぎ始めた John Lawton との冒険においても “Sympathy” では “哀れみの涙” をしめやかに流し、Peter Goalby を迎えたNWOBHM とのシンクロ二ティーでもそのキャッチーな魅力は些かも陰ることなく、そして何より Bernie Shaw との現行ラインナップが “Sea of Light” で見せたロマンチシズムは、バンド本来の魅力を存分に主張する新たなる決意の欠片だったのですから。
そして Mick は 長年バンドに貢献を続けた Lee Kerslake を健康問題で、Trevor Bolder に至っては逝去という悲しい理由で欠きながらも遂に更なるマイルストーンを築き上げました。
「まさに僕たちはロックに宿る夢を実現しているよね。そしてそれ故にアルバムタイトルになったんだ。」と語るように最新作 “Living the Dream” は、自らが辿った栄光と自由の軌跡。
オープナー “Grazed by Heaven” を聴けばリスナーは、来年結成50周年を迎えるバンドがこれほどまでにフレッシュでエネルギッシュな音楽を奏でることに驚愕を憶えるはずです。
Phil Lanzon が過去のレガシーを礼賛するハモンドの魔法を奏でれば、浮かび上がるはバンドの心臓、Mick の荒々しくも硬質なリフアタック。そうしてダイナモ Russell Gilbrook の卓越したパワーとテクニックは、Bernie を中心とする壮麗なる5ウェイハーモニーをも誘ってロックとプログの濃密なる交差点を作り上げていくのです。
一方で、クリアー&パーフェクトなプロダクションの妙は、今を生きるバンドの挑戦的でコンテンポラリーな姿をも浮き彫りにしていますね。
言ってみれば “Living the Dream” こそがブリティッシュハードの桃源郷なのかも知れません。タイトルトラックの QUEENにも匹敵する重層のコーラス、ZEP のフォークが花開く “Waters Flowin'”、 GENESIS への敬意を表明した “It’s All Been Said”、想像力を掻き立てる8分のプログエピック “Rocks in the Road” にメランコリックで壮大な “Dreams of Yesteryear”。枚挙に暇がありません。
そうして、キャッチーでフックに満ちた英国のバスストップにおいて、”Falling Under Your Spell” は特別な一曲となりました。
70年代から数えても、バンドにとって屈指のキラーチューン。もちろん、”Easy Livin'” を想起させるビッグなコーラス、ターボを積みこんだシャッフルビートに荒れ狂うオルガンサウンドはある意味ヴィンテージな “幻想への回帰” にも思えます。
しかし、「バンドのキャラクターを保つことはもちろん、同時に新鮮味を持ち込むことも重要だったんだ。」と語るように、サウンドのトータルバランスは群を抜いてモダンでダイナミック、不思議な程にフレッシュで現在を写す煌きのポートレートに思えるのです。テンポチェンジ、転調に静と動のコントラスト。アルバムを通してそうしたフックと緩急は常に新たな驚きと喜びをリスナーへと届けます。
きっとそれは巧みの熟練、そして “情熱” の成せる技なのかもしれませんね。常に音楽シーンの変化に目を光らせているという Mick の言葉は真実です。そして “悪魔と魔法使い” が出会う25回目の “魔の饗宴” は、新たなファンという更なる “罪なきいけにえ” を一層増やすに違いありません。
今回弊誌では、レジェンド Mick Box にインタビューを行うことが出来ました。「いつも言っているんだけど、よく働くバンドはハッピーなバンドだと思うんだ。僕たちもそうだし、だからこそたくさん笑えるんだよ。」どうぞ!!

URIAH HEEP “LIVING THE DREAM” : 10/10

INTERVIEW WITH MICK BOX

Q1: First of all, how was the live in Japan 2016? Actually, you played with focusing on “Look at Yourself” album at that time. Almost 50 years have passed since it’s release, but it has been very special record for you and fans, right?

【MICK】: It was great experience. We actually played ‘Demons & Wizards” in its entirety before and it was a lot of fun. And off course, ‘Look At Yourself’ is a very special album and it did have great impact in Japan when it was released.

Q1: まずは、アルバム “Look at Yourself” にフォーカスした2016年の来日公演について、感想を聞かせていただけますか?
作品のリリースからおよそ50年が経ちましたが、ファンやバンドにとって今でも特別なレコードのようですね?

【MICK】: 素晴らしい体験だったよ。実際、あのコンサートの前の来日では “Demons & Wizards” の完全再現を行って、とても楽しめたんだ。
もちろん、”Look at Yourself” はとても特別なアルバムで、特に日本ではリリース当時大きなインパクトを残したよね。

Q2: Also, Lucifer’s Friend was a special guest of the show. And John Lawton appeared to the anchor. Lot’s of fans were really excited about that! Anyway, have you or band keep contact with ex-members like John, Ken Hensley, Lee Kerslake?

【MICK】: I talk with Lee a lot on the phone and we occasionally go out to dinner. John and Ken, it is usually emails when there is something to discuss about our historical business.

Q2: LUCIFER’S FRIEND との共演、そして John Lawton を招き入れてのアンコールも大好評でしたね?
John や Ken Hensley, Lee Kerslake など過去のメンバーとはしばしばコンタクトを取っているのでしょうか?

【MICK】: Lee とは電話で良く話しているよ。時には夕食も共にする程の仲なんだ。John と Ken に関しては、大抵 E-mail で連絡を取っているね。バンドの歴史、権利関係のビジネスについて話し合う時にね。

Q3: Regarding ex-member, we lost John Wetton last year. Only two albums with Uriah Heep, but I think he is also important part of band’s history. Do you agree that?

【MICK】: Yes, most definitely! John had a powerful presence within the band and he contributed well.

Q3: 歴史、元メンバーと言えば、昨年 John Wetton が亡くなりましたね…バンドとは2枚のアルバムを残したのみですが、彼も重要な歴史の一部でしたね?

【MICK】: うん、間違いなくね!バンドの中でパワフルな存在感を放っていたし、とても良く貢献してくれたからね。

Q4: Now, let’s talk your newest record “Living the Dream”. Actually, succeeded in music industry, gained lot’s of fans, and keep continue the great band almost 50 years, I feel that is exactly “Living the Dream”, isn’t it?

【MICK】: Absolutely, it really is living the dream, hence the album title. We have a lot of new fans as well as those that have been with us from the beginning on this wonderful journey. We do have the greatest fans in the world.

Q4: では最新作 “Living the Dream” について話しましょう。実際、音楽で成功し、多くのファンに愛され、50年もバンドを続けるあなたの生き様こそ “Living the Dream” “夢を実現” しているのではないでしょうか?

【MICK】: 本当にそうだよね。まさに僕たちはロックに宿る夢を実現しているよね。そしてそれ故にアルバムタイトルになったんだ。実際、最初から僕たちを応援してくれているダイハードなファンに加えて、新たなファンも沢山開拓しているんだからね。素晴らしい旅だよ。世界で最も偉大なファンベースさ。

Q5: Actually, this is my favorite heep’s record as well as “Sea of Light” since 1986. I can’t believe you can still rock hard and make such an amazing, flesh record in 2018. What’s your driving force, or inspirations?

【MICK】: I guess the word would be Passion! We still have the same passion for our music as we have always had and this gives us the energy to keep on doing what we love.

Q5: それにしても “Living the Dream” は、1986年以降の作品では “Sea of Light” と並んで私の大のお気に入りとなりましたよ。
バンドは今でもハードにロックしていて、作品にフレッシュなエナジーを注いでいます。その原動力や、インスピレーションの源はどこにあるのでしょう?

【MICK】: 一言で言えば情熱だね!僕たちは今でも、これまで持ち続けてきたのと同じ情熱を音楽に注いでいるんだよ。そうすることで、僕たちが愛する音楽を続けるためのエナジーを得ることが出来るんだよ。

Q6: It seems Canadian engineer, Jay Ruston played important role in the record, right? I think Uriah Heep has always spirits of Rock and intelligent of Prog. When you making music, do you intend the balance between the two?

【MICK】: When Phil Lanzon our keyboard player and I got together to start writing songs for the album we decided that if we were writing something that needed to grow we would let it develop, rather than go to the normal formula of verse, bridge, middle, chorus. This happened on ‘Rocks in the Road,’ and ‘It’s All Been Said’ and it worked perfectly, bringing those songs into the prog genre. With Jay at the helm as the producer it was important for him to keep the character of the band but bring a freshness to it, which he did very well. He was a pleasure to work with and he has a good pair of ears for separation on instruments and yet keeping it sounding very powerful.

Q6: “Living the Dream” にも、URIAH HEEP のトレードマークであるロックスピリットとプログレッシブな知性はしっかり息づいていますね?

【MICK】: キーボードプレイヤーの Phil Lanzon と僕で集まって、新作のための曲作りを始めた時に決めたことがあってね。マテリアルを膨らましていくならば、それをどんどん進化させていこうとね。ヴァース、ブリッジ、ミドル、コーラスといったノーマルな形式に落ち着けるよりもね。
この方法論は “Rocks in the Road”, “It’s All Been Said” で使用され完璧に機能したね。ある意味楽曲をプログの領域へ導くことが出来たと思うな。
プロデューサーとして舵を取った Jay についてだけど、彼にとってバンドのキャラクターを保つことはもちろん、同時に新鮮味を持ち込むことも重要だったんだ。それに関して彼は本当に良くやってくれたね。一緒に働いていて楽しめたし、楽器ごとの音の分離にも良い耳を持っていて、とてもパワフルなサウンドを構築してくれたね。

Q7: Lee was health issue, and Trevor passed away… But basically, band’s lineup haven’t changed since 1986. You know, considering lot’s of member changes in 70’s~80’s, that’s really drastic change. What’s the reason of the stability of line-up?

【MICK】: We are in a situation that we all enjoy. We are the best of friends that like writing and playing music together. We play concerts in 61 countries around the world and so we are a family away from our family so to speak. I have always said a working band is a happy band and that is why we smile a lot.

Q7: Lee は健康面の問題から、Trevor は亡くなってしまいましたが、基本的にバンドのラインナップは 1986年から変わっていませんよね。
70年代から80年代初頭にかけての多数のメンバーチェンジを考えれば、このラインナップの安定は驚きかも知れませんね?

【MICK】: 僕たちは今、メンバー全員が楽しめる状況にいるんだよ。お互いに親友と言える間柄だし、それは作曲や音楽を共にプレイしている時も同様だよ。僕たちは世界中61ヶ国でコンサートを行ってきたし、だからこそ言ってみれば家族から離れていても、バンドのメンバーが家族のようなものなんだよ。
いつも言っているんだけど、よく働くバンドはハッピーなバンドだと思うんだ。僕たちもそうだし、だからこそたくさん笑えるんだよ。

Q8: So, Internet, SNS, digital recording, streaming service… the surroundings of Rock music have been changed drastically. What’s your perspective about the “change”?

【MICK】: To be honest we just have to embrace it and find our niche and make it work for us. There is good and bad about it all, but there is no use moaning about it because that is the way of the world. The way we buy and listen to music has changed drastically and very little is tactile now, as it is all on one button on your computer. Out of choice, I personally still listen to my music on Vinyl on my record player, but I also have to use what is out there too to keep a handle on everything and understand how our audience is listening to their music, so I keep in touch. Our new album ‘Living The Dream’ is on Vinyl which I am delighted with.

Q8: インターネットや SNS、ストリーミングサービスの普及により、音楽産業やロックシーンはドラスティックな変化を遂げました。
長年シーンを見守り続けるあなたの目には、その変化はどの様に映っていますか?

【MICK】: 正直に言って、僕たちはそういった変化に対して前向きに適応して行かなければならないと思う。僕たちにとって適した部分を見つけて、上手く機能させていけばいいんだよ。
当然だけど、全てのことには良い面も悪い面もある。だけど不平を口にしても仕方がないからね。だってそれが世界の進んでいる道だから。
確かに僕たちが音楽を買ったり聴いたりする方法はドラスティックな変化を遂げて来たね。現在では、ほとんど CD のようなフィジカルそのものに触れることはなくなったし、ただコンピューターのボタンを一押しすれば音楽を聴くことが出来るようになっているからね。
個人的な好みで言えば、僕は未だにレコードプレイヤーでヴァイナルを聴いているよ。だけど同時に、僕はそういった変化の中から生まれたものを使用して全てを把握しておくべきなんだ。オーディエンスがどの様に僕たちの音楽を聴いているのか理解するためにね。だから僕は常に変化を追い続けているんだよ。
ただ、新作 “Living the Dream” がヴァイナルでもリリースされたのは嬉しいよね。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED MICK’S LIFE

THE JEFF BECK GROUP “TRUTH” or “BECK-OLA”

VANILLA FUDGE “VANILLA FUDGE” or ROCK & ROLL”

NEIL YOUNG “AFTER THE GOLDRUSH” or “HARVEST”

  

THE WHO “LIVE AT LEEDS”

GRAHAM NASH “SONGS FOR BEGINNERS”

I am a Gemini so what I choose today I will change tomorrow but for today here is my list.

MESSAGE FOR JAPAN

We love playing concerts in Japan and we cannot wait to come to Tokyo and Osaka on March 2019 in support of our new album ‘Living the Dream.’ It is always a great pleasure to play for our Japanese fans and we will bring 100% of our passion and energy to play the best live concerts ever. We hope to see you all there for a magical evening of music. Thank you so much for your support over the years as it means the world to us. ‘Appy days! Mick Box URIAH HEEP

僕たちは日本でコンサートを行うのが大好きなんだ。来年の3月に、東京と大阪で最新作 “Living the Dream” をサポートするツアーを行うのが待ちきれないよ。
日本のファンのためにプレイするのはいつだって大きな喜びだし、僕たちは情熱とエナジーを100%持ち込んで、今までで最高のコンサートにするよ。そんなマジカルな音楽の夜に、みんなに会いたいね。本当に長年に渡るサポートをありがとう。僕たちにとって掛け替えのないものだよ。”Appy Life!” 幸せな日々を! (Happy の H が落ちているのは、バンド名 URIAH HEEP の出自であるディケンズの小説 “David Copperfield” の描写に由来し、しばしば使用している)

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