NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【PESTILENCE : EXITIVM】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH PATRICK MAMELI OF PESTILENCE !!

“It Is Not a Secret I love Allan Holdsworth, Tribal Tech, Chick Corea And Steve Coleman. They Opened Up My Musical Horizons.”

DISC REVIEW “EXITIVM”

「私はどのカテゴリーにも属したくなかった。ありとあらゆるルールで自分を制限してしまうからね。DEATH がテクニカルだったのは、Sean と Paul がバンドに加わった時だけだよね。加えて私たちも、決して “スーパー・テクニカルだとは思われていなかったけど、このジャンルに新しいスタイルを生み出したのはたしかだよ」
DEATH, CYNIC, ATHEIST, NOCTURNUS, ATROCITY, GORGUTS, DEMILICH。80年代後半から90年代初頭にかけて、デスメタルやスラッシュメタルを独自の牙で咀嚼し、突然変異の魔物を生み出す “奇妙な” メタルの波がエクストリーム・ミュージックの歴史を変えました。
POSSESSED に端を発した彼らの異端は、決して現代のいわゆるテクニカル・デスメタル “Tech-metal” のように、レールに乗ったシュレッドが飛び交う狂喜乱舞の硬質な宴ではなく、存在自体が阿鼻叫喚で突拍子も無いアイデアを現実にしてしまう魑魅魍魎の無礼講だったのです。そこにルールは存在しませんでした。
「私が Allan Holdsworth, TRIBAL TECH, Chick Corea, Steve Coleman を愛しているのは秘密でもなんでもないよ。彼らが私の音楽的な地平線を広げてくれたんだ」
オランダから新たなメタルの感染爆発を呼んだ疫病 PESTILENCE の無礼講は、実に粋な演出でした。そして彼らはその “傾奇者” の精神を今に至るまで貫き通しています。ジャズとメタルの蜜月といえば、まず CYNIC を思い浮かべるファンも多いでしょう。しかし、89年にリリースされた PESTILENCE の2ndアルバム “Consuming Impulse” を聴けば、奇抜なリフの発明のそばにジャズや現代音楽の知性が投影されていることに気づくはずです。その場所から、シンセサイザーやインタルードを活用したシアトリカルとも言える傑作 “Testimony of the Ancients”, アトモスフェリックなホールズワース・イズムを継承した “Spheres” と彼らの世界は広がっていきました。
「私が過去に一緒に仕事をしたほとんどの音楽家たちは、他に自分のバンドやプロジェクトなどに専念していることを理解してほしいと思うんだ。彼らは、1枚のアルバムと1回のツアーのためこのバンドに滞在し、その後は自分の仕事をするために去っていくというわけさ」
それでも PESTILENCE をソロプロジェクトではなくバンドであると断言する奇才 Patrick Mameli。実際、流動的なメンバーを利用しながら休止と再開を繰り返すペストの脅威は、時を経るごとに増しているようにも感じられます。15年の眠りから目覚めプログデスの威厳を示した “Resurrection Macabre”、8弦ギターの導入で難解と異端を極めた “Doctrine”、ファンの長年の忠誠に報いた “Hadeon”。ex-CYNIC の Tony Choy, DARKANE の Peter Wildore, 長年の相棒 Patrick Uterwijk といった達人たちの恩恵にも恵まれて、PESTILENCE に聴く価値のない作品など一枚たりとも存在しないのです。
「たしかに、シンセやサウンドスケープの使い方は “Testimony of the Ancients” と似ている部分もあるかもしれない。だからといって同じような音楽だとは言えないだろうな。私が今使っているシンセやコードは、あの時よりより進化していて、音楽的な有効性が高いのだから」
そんな彼らの現在地が “Exitivm”。ラテン語で “破壊” と名づけられたアルバムは、再度過去を破壊して新たな音の葉を紡ぎ出す再創造の楽典。”Testimony of the Ancients” で選択されたギターの歪みとキーボードを多用したアプローチの質感、”Spheres” のアトモスフェリックなコード・ヴォイシングを受け継ぎながら、楽曲をコンパクトでグルーヴィーに保ち、その偏執的でしかし弾力に満ちた不安の塊は、環境破壊、精神の破壊、民主主義の破壊を扱った “Exitivm” なテーマと素晴らしく調和していくのです。ex-GOD DETHRONED のドラマー Michiel van der Plicht によるシャープでブルータルなドラミングが、このソリッドな作品の本質を代弁していますね。
今回弊誌では、Patrick Mameil にインタビューを行うことができました。「ようやく、政府がクリエイティブな人々、音楽家、画家、表現者に対してどれほど無関心であるかを悟ったよ。私たちはかなり長い間、資金援助も何もない状態で監禁されていたんだからね。Chuck (Schuldiner) が言うように、まさに彼ら権力の “Secret Face” (DEATH の楽曲、”Human” 収録) 秘密の顔を示していたと思うよ」 どうぞ!!

PESTILENCE “EXITIVM” : 9.9/10

INTERVIEW WITH PATRICK MAMELI

Q1: First of all, I know that the band name Pestilence has been misunderstood by many, but could you tell us what you felt during this pandemic?

【PATRICK】: I finally realized how little our government really cares about creative people, musicians, painters and expressionists. We were in lockdown for quite some time with no financial aid or anything. I think it showed their, as Chuck would say, secret face.

Q1: ペスト、疫病というバンド名の PESTILENCE ですが、このパンデミックの間に感じたことからお話ししていただけますか?

【PATRICK】: 私はようやく、政府がクリエイティブな人々、音楽家、画家、表現者に対してどれほど無関心であるかを悟ったよ。私たちはかなり長い間、資金援助も何もない状態で監禁されていたんだからね。Chuck (Schuldiner) が言うように、まさに彼ら権力の “Secret Face” (DEATH の楽曲、”Human” 収録) 秘密の顔を示していたと思うよ。

Q2: It was Cynic, Death, Atheist, and you guys that turned me on to “weird metal”. These four bands were playing some of the most transcendental metal at the time, but how did you feel about the other three?

【PATRICK】: I never wanted to be a part of any category as it just limits myself with all kinds of rules. Weird metal, you propably mean, technical metal. Death was only technical when Sean and Paul joined the band. Als we were never considered to be super techical, but we did create a new style within the genre.

Q2: CYNIC, DEATH, ATHEIST, そしてあなたたちが私を “奇妙な” メタルに目覚めさせてくれました。この4つのバンドは、当時最も超越的なメタルと言えたでしょうね。

【PATRICK】: 私はどのカテゴリーにも属したくなかった。ありとあらゆるルールで自分を制限してしまうからね。
“奇妙な” メタルというのは、おそらくテクニカル・メタルのことだろうね。でも、DEATH がテクニカルだったのは、Sean と Paul がバンドに加わった時だけだよね。加えて私たちも、決して “スーパー・テクニカルだとは思われていなかったけど、このジャンルに新しいスタイルを生み出したのはたしかだよね。

Q3: What made you take death metal and thrash metal in a progressive and sometimes even jazz direction? For example, were people like King Crimson, Allan Holdsworth, and Miles Davis important to you?

【PATRICK】: It is not a secret I love Allan Holdsworth, Tribal Tech, Chick Corea and Steve Coleman. They opened up my musical horizons.

Q3: その新しいスタイルについてですが、デスメタルやスラッシュメタルにプログやジャズの要素を持ち込んだきっかけはなんだったのですか?
KING CRIMSON, Allan Holdsworth, Miles Davis といった偉人からの影響もありそうですが?

【PATRICK】: 私が Allan Holdsworth, TRIBAL TECH, Chick Corea, Steve Coleman を愛しているのは秘密でもなんでもないよ。彼らが私の音楽的な地平線を広げてくれたんだ。

Q4: Speaking of weird metal, it is said that the grooves and syncopations of Meshuggah, which came out a little later than yours, created modern prog metal and djent. How did you feel about their approach?

【PATRICK】: As long as it is not a trick and serves the music I`m fine with it. Every band tries its best and who am I to criticize anyone.

Q4: テクニカルなメタルといえば、あなた方より少し遅く現れた MESHUGGAH のグルーヴやシンコペーションは、Djent というムーブメントを開花させましたね。

【PATRICK】: それが小手先だけのトリックではなく、音楽のために尽くしているのであれば、私はそれでいいと思っているよ。どのバンドもベストを尽くしているし、私は誰かを批判する立場にはないからね。

Q5: Pestilence is a band that has been on hiatus and reunited several times, and has had a lot of member changes. But in a way is it like your solo project, where you do what you want when you want with the members you want to do with?

【PATRICK】: It is my band yes, but it is never a solo project. I always work with talented musicians and the get credited for doing their part. You have to understand that most people I worked with in the past are dedicated to their own bands, projects and what not. They stay for 1 album and maybe 1 tour and then leave to do their own stuff.

Q5: PESTILENCE は活動休止と再開が多いバンドで、メンバーもとても頻繁に入れ替わっていますよね。あなたがその時やりたいメンバーとやるソロプロジェクトのようなものなのでしょうか?

【PATRICK】: そうだね、PESTILENCE は確かに私のバンドだ。だけど、決してソロプロジェクトではないんだよ。私は常に才能あるミュージシャンと仕事をし、彼らは自分の役割を果たすことで評価される。
私が過去に一緒に仕事をしたほとんどの音楽家たちは、他に自分のバンドやプロジェクトなどに専念していることを理解してほしいと思うんだ。彼らは、1枚のアルバムと1回のツアーのためこのバンドに滞在し、その後は自分の仕事をするために去っていくというわけさ。

Q6: You guys have been changing your musical style with each album. On incredible “Exitivm,” where all the members have changed except for you, you emphasize symphonic elements while retaining your OSDM roots, I think. It also reminds me of “Testimony of the Ancients” in some ways, would you agree?

【PATRICK】: The use of synths and soundscapes were also used on Testimony yes, but that doesn`t mean it`s some of the same. The synts and chords I use now are way more advanced and have a greater musical validity.

Q6: PESTILENCE はアルバムごとに音楽性をかなり変えていますよね。あなた以外すべてのメンバーが変わった最新作 “Exitivm” では、OSDM のルーツを保ちながら、シンフォニックな要素も強調しているように感じました。
傑作 “Testimony of the Ancients” を思い出すファンも多いでしょう。

【PATRICK】: たしかに、シンセやサウンドスケープの使い方は “Testimony of the Ancients” と似ている部分もあるかもしれない。だからといって同じような音楽だとは言えないだろうな。
私が今使っているシンセやコードは、あの時よりより進化していて、音楽的な有効性が高いのだから。

Q7: I mentioned Meshuggah earlier, and you used a multi-stringed guitar like they do, right? Even though it’s the same 8-string, your way of doing things seems to be more specialized in the variety of chords and melody. Would you agree?

【PATRICK】: Yes, we are not big Djent fans where one uses only on or two strings so do a rhythmical sequence. That`s not playing guitar in my opinion. We played the 8 string as if it was a 6 string. Both me and the other Patrick were blessed with long fingers.

Q7: 先程 MESHUGGAH の名前を挙げましたが、彼らと同様にあなたも多弦ギターを使用していましたよね。
同じ8弦ギターでも、あなたはもっとコードやメロディーのバラエティーのために使用している感じがします。

【PATRICK】: そう思うよ。私たちは、1本または2本の弦だけを使ってリズミカルな要素にフォーカスして演奏する Djent の大ファンというわけではないからね。ああいうやり方は私の考えでは、ギターの演奏とは言えないんだよ。私たちは8弦を6弦のように弾いている。私ももう一人のパトリック (Patrick Uterwijk) も指が長くて助かったよ。

Q8: Speaking of OSDM, young musicians such as Tomb Mold, Gatecreeper, and Blood Incantation have been reinterpreting OSDM in their own way. How do you feel about their approach?

【PATRICK】: I have no opinion as I do not know any of these bands.

Q8: OSDM といえば、TOMB MOLD, GATECREEPER, BLOOD INCANTATION といった最近の若いバンドが、彼らのやり方で OSDM の再発明を行い人気になっていますね?

【PATRICK】: 君が挙げたバンドは一つも知らないんだ。だから何とも言えないよ。

FIVE ALBUMS THAT CHANGED PATRICK’S LIFE

ALLAN HOLDSWORTH “SECRETS”

CHICK COREA “INSIDE OUT”

DAVE WECKL “MASTER PLAN”

PAT METHENY “SECRET STORY”

M-BASE COLLECTIVE (STEVE COLEMAN) “ANATOMY OF A GROOVE”

MESSAGE FOR JAPAN

I have been to Japan only once and I really love it there. The atmosphere, the scenery, the food, the people. I wish I could move there.

一度だけ日本に行ったことがあるんだけど、本当に気に入ったよ。雰囲気とか景色、食事に人。移り住みたいくらい大好きさ。

PATRICK MAMELI

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