NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【MORDRED : THE DARK PARADE】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH DANNY WHITE OF MORDRED !!

“I Leave It To The Public To Decide If We Influenced This Or That Nu-metal Bands.”

DISC REVIEW “THE DARK PARADE”

「MORDRED が Nu-metal に影響を与えたかどうかは、リスナーの人たちが決めることだからね。でももし、僕たちがまだ一緒にいて、3枚目のアルバムの嵐を乗り切っていたとしたら、僕たちには階段を上るチャンスがあったと思うけどね」
真の先駆者が大衆やジャーナリズムによって忘却の彼方に捨て去られる現象は、時代の変わり目においてしばしば起こりうる悲劇です。1990年代後半、Nu-metal がメタルに DJ を持ち込む斬新さをメディアが賛美する影で、ベイエリア・スラッシュにファンクやヒップホップを大胆に取り込み、レコード・スクラッチを初めてメタルに導入した MORDRED はすでに忘れ去られた存在でした。
「僕たちは他とは違っていたので、スラッシュ・コミュニティに必ずしも受け入れられたわけじゃないけど、それは僕にとっては問題じゃない。良い音楽が好きで心の広い人たちは、僕たちがやることを理解してくれる」
90年代初頭の多くの先駆者たちと同様に、MORDRED は、移り変わるラインナップと気まぐれな市場に悩まされ、3枚のフルアルバムとEPで2000年代の終わりに来るべき “恐怖の大王” を予言した後姿を消しました。
もはやスクラッチが楽器の一つと化した “In This Life” のひりつくような知性とテンション、インタビューで Danny も認めるようにシアトルと SOUNDGARDEN, もしくは FAITH NO MORE にインスパイアされたオルタナティブな “The Next Room”、双方ともが MORDRED が秘めていたポテンシャルの大きさを物語る名作です。一方で、その実験的な傾向と斬新さによって、最も受け入れられるべきスラッシュシーンへの浸透が妨げられた事実は実に皮肉な話ですが。
「実際にはかなり自然なことだったんだよ。僕たちは MCM and The Monster の Aaron Vaughn (DJ Pause) と知り合いだったんだけど、彼らは当時のサンフランシスコのヘヴィー・ファンクシーンの一部だったんだよね。僕たちのドラマー Jeff のバンド Fungo Mungo をはじめとして、Limbomaniacs, The Mofessionsal など、見に行くべき素晴らしいバンドがたくさんあった。同時に、TESTAMENT, EXODUS, DEATH ANGEL といったベイエリアのスラッシュ・シーンも当時爆発的にヒットしていたからね」
ゆえに、爪で肌を掻き毟るようなリフワークを主体とし、ファンクやヒップホップの影響を限定的に採用したデビュー作 “Fool’s Game” こそ、当時のメタル・ヘッズには最も親しみやすい作品であったとも言えます。その代表作に参加したオリジナルのラインナップが再結成されたことで(厳密には “DJ Pause” は当時ゲスト参加)、四半世紀ぶりの新作 “The Dark Parade” がよりメタリックな輪郭を持つのはある種の必然なのかもしれませんね。
冒頭の二曲、TESTAMENT のリフモンスターをラップのアプローチで装飾した “Demonic #7″、ANTHRAX のグルーヴをスクラッチで彩る “Malignancy” で、リスナーはベイエリアと NYC の対比を味わいつつ古き良きスラッシュメタルの攻撃力を洗礼のようにその身へと浴びていきます。
「”The Dark Parade” はトレシージョのリズムパターン (ラテンアメリカの音楽でよく使用される) で始まり、ブラジルのカーニバルの雰囲気を持っているね。それをさらに強調するためにホーンを加えたんだよ」
とはいえ、あの MORDRED がノスタルジアだけで再び集うはずもありません。タイトルトラックではラテンのリズムを抱きしめながらアメリカの分断をリオのカーニバルへと投影し、”I Am Charlie” ではサンプリングを楽曲の一部へと昇華しシアトリカル・インダストリアルなイメージを増幅。何より、”In This Life” の実験を Mike Patton で煮詰めたような “Dragging For Bodies” を聴けば、MORDRED の物語が再び始まったことを確信できるはずです。
そうして彼らは、アヴァン・メタルの原始時代を的確に描きながら、想像以上の説得力と意志とをその身に宿しメタル世界へと帰還を果たします。モードレッドがアーサー王に振りかざした刃を、今度こそ振り下ろすために。
今回弊誌では、ギタリスト Danny White にインタビューを行うことができました。「かつて僕たちが持っていたバンドメンバーの兄弟愛、絆のようなものにとても憧れていたんだよ。それで、僕が好きなバンドの中でも、まだそういった繋がりを持っているように見えるシアトルのバンドに惹かれていったんだ。SOUNDGARDEN をよく聴いていたから、あの時の曲作りにも影響があったと思う」 どうぞ!!

MORDRED “THE DARK PARADE” : 10/10

INTERVIEW WITH DANNY WHITE

Q1: Could you start by telling us why Mordred broke up in 1995?

【DANNY】: I think we were just all heading in different directions and not really acting like a band any longer. I was pretty much the main writer for The Next Room, our third record. It was just me going donw to the studio every day to write by myself in this big rehearsal studio. I felt totally disconnected to the other guys. Scott had left by that time, we let him go really. Our drummer Gannon Hall was managing the band. I really longed for that brotherhood of band members thing we had once and was gravitating towards other bands I liked that looked to me like they still had that, the Seattle bands. I was listening to a lot of Soundgarden so I’m sure it influenced my writing. We auditioning singers and singed up Paul Kimball. Great guy and singer and also had a bit of that Seattle sound to his voice. He wrote Acrophobia and killed it during the audition and we hired him. The record didn’t sound much like Mordred though and the initial response was not good from Europe. Our record company pulled the upcoming tour and Gannon called and said let’s call it quits. I kind of lost my mind ofr a couple of years lol.

Q1: まず、1995年に MORDRED が解散した理由からお話ししていただけますか?

【DANNY】: 僕たちはそれぞれ別の方向に向かっていて、もはやバンドとしての体をなしていなかったのだと思う。3枚目のアルバム “The Next Room” では、ほとんど僕がメインライターを務めたんだ。毎日スタジオに行って、大きなリハーサル・スタジオの中で一人で作曲していたんだよ。他のメンバーとは完全に切り離されたように感じていたね。その頃、すでに Scott は脱退していたんだ。ドラマーの Gannon Hall がバンドをマネージメントしていたんだよね。
だから僕はあの頃、かつて僕たちが持っていたバンドメンバーの兄弟愛、絆のようなものにとても憧れていたんだよ。それで、僕が好きなバンドの中でも、まだそういった繋がりを持っているように見えるシアトルのバンドに惹かれていったんだ。SOUNDGARDEN をよく聴いていたから、あの時の曲作りにも影響があったと思う。
ボーカリストのオーディションを行って、Paul Kimball が選ばれた。彼は素晴らしい人物で、シンガーで、そしてシアトル系の声を少し持っていたんだよね。彼は “Acrophobia” を書いていて、オーディションでは最高。僕たちは彼を採用したよ。だけど、レコードは結局 MORDRED ようなサウンドにはならなかった。ヨーロッパでの最初の反応も良くなくてね。レコード会社は次のツアーを中止し、Gannon は電話で「もうやめよう」と言ってきた。僕は2年ほど心を失っていたような感じだった(笑)

Q2: From there, you reunited several times, but have been active since 2013, right? Why did it take eight years for “The Dark Parade” to arrive?

【DANNY】: I wasn’t involved with the first reunion, I was too busy with work. When I finally had time, everyone had families and careers etc. Life interveened.

Q2: それ以来、何度か再結成を行い、2013年からは活動を続けていますよね? “The Dark Parade” が届けられるのに8年の時間を要しました。

【DANNY】: 僕は最初のリユニオンにはかかわっていないんだ。仕事が忙しくてね。僕に時間が出来ると、今度は他のメンバーたちが家族や仕事で忙しくなってね。まあ人生が作品を作る妨げになったというかね。

Q3: At that time, the idea of bringing funk, Rap, Dj into thrash metal was really innovative and cool. What inspired you to come up with this idea?

【DANNY】: It was pretty organic actually. We knew Aaron Vaughn (DJ Pause) from his band MCM and The Monster and they were part of the heavy funk scene in San Francisco at the time. Lots of great bands to go see, Fungo Mungo (jeff our drummer’s band), Limbomaniacs, The Mofessionsal and otheres in addition to the thrash scene, with bands like Testament, Exodus, and Death Angel which exploded back then as well. We had Pause come in to record on 2 songs just to mess around and try something new. It was alot of fun and decided we wanted to have him join the band full time and he agreed.

Q3: あの当時、スラッシュ・メタルにファンクやヒップホップ、DJ を持ち込むというアイデアはとても革新的でクールでしたね?

【DANNY】: 実際にはかなり自然なことだったんだよ。僕たちは MCM and The Monster の Aaron Vaughn (DJ Pause) と知り合いだったんだけど、彼らは当時のサンフランシスコのヘヴィー・ファンクシーンの一部だったんだよね。僕たちのドラマー Jeff のバンド Fungo Mungo をはじめとして、Limbomaniacs, The Mofessionsal など、見に行くべき素晴らしいバンドがたくさんあった。同時に、TESTAMENT, EXODUS, DEATH ANGEL といったベイエリアのスラッシュ・シーンも当時爆発的にヒットしていたからね。
DJ Pause には、何か新しいことをやってみようと思って、2曲レコーディングに来てもらったんだ。とても楽しかったから、彼をフルタイムでバンドに参加させたいと思い、彼も同意してくれたんだよね。

Q4: After you guys broke up, for example, Slipknot used turntables and Korn used slap, and Nu-metal became very popular. Did you ever feel frustrated that you started it all?

【DANNY】: Well what happened to us was we broke up haha. There’s not much I could do. I leave it to the public to decide if we influenced this or that band etc. I do think if we’d stayed together and weathered the storm of that third album we had a shot of climbing the ladder, but it happened the way it happened for a reason. How did you feel about the way they did things? Some bands worked some didn’t. I loved Rage Against The Machine, I really liked Linkin Park and Slipknot. But I didn’t care for Korn or Limp Bisuit at the time, just not my cup of tea.

Q4: あなたたちが解散した後、例えば SLIPKNOT がターンテーブルを使用したり、KORN がスラップを使用したりして Nu-metal の人気が爆発しましたよね。
自分たちがやり始めたことなのにと苛立ったりはしなかったんですか?

【DANNY】: まあ、すでに僕たちは解散していたからね (笑) だから僕にできることはあまりなかったよ。MORDRED がそういったバンドに影響を与えたかどうかは、リスナーの人たちが決めることだからね。でももし、僕たちがまだ一緒にいて、3枚目のアルバムの嵐を乗り切っていたとしたら、僕たちには階段を上るチャンスがあったと思うけどね。まあでも、理由があって起こったことだから。
あのころ、Nu-metal についてどう感じたか?気にいったバンドもあれば、そうでないバンドもあったよね。RAGE AGAINST THE MACHINE は大好きだったし、LINKIN PARK や SLIPKNOT も大好きだったよ。だけど、当時は KORN や LIMP BIZKIT には興味がなくて、自分の好みではなかったよね。

Q5: “The Next Room” was a record with a strong alternative influence, but I think it was really great for what it was. Were you influenced by trends at the time in any way? Are your best records before the breakup still the first two?

【DANNY】: In my opinion yes. And the EP Vision as well.

Q5: オルタナティブな “The Next Room” も私は気に入っているのですが、あなたの中ではやはり最初の2枚が重要なようですね?

【DANNY】: そうだね、僕の考えではね。それに “Vision” の EP も同じくらい気に入っているよ。

Q6: I feel “The Dark Parade” sounds like a hybrid of the three albums before the breakup. Still, the new challenges are exciting enough, such as using the horn section more extensively than before and creating a more theatrical feel, would you agree?

【DANNY】: Yes, The Dark Parade started with a Tresillo rhythm cell and had a Brazilian Carnival vibe. We added horns to further accentuate that. Our friend Swampy came in with a coule of different brass horns and nailed the sound that was in my head. Then we spliced up the samples for Pause to trigger for shows.

Q6: “The Dark Parade” は、解散前3枚のアルバムのハイブリッドでありながら、ホーンセクションを大々的にフィーチャーしたり、シアトリカルな感覚を加味したりと、新たなチャレンジもエキサイティングですね?

【DANNY】: そうだね、”The Dark Parade” はトレシージョのリズムパターン (ラテンアメリカの音楽でよく使用される) で始まり、ブラジルのカーニバルの雰囲気を持っているね。それをさらに強調するためにホーンを加えたんだよ。
友人の Swampy が何種類ものブラスホーンを持ってきてくれて、僕の頭の中にあった音を再現してくれたんだ。その後、DJ Pause 用のサンプルをつなぎ合わせて、ショーのためのトリガーにしたんだよ。

Q7: “The Dark Parade” seems to imply a circus-like America divided by the presidential election and pandemic. How about that?

【DANNY】: What’s funny is that tune was written before the pandemic. But yes I was feeling that way about the country before Covid hit for sure. We still are very, very divided as a country.

Q7: カーニバルの話が出ましたが、”闇のパレード” という意味では、パンデミックや大統領選で分断されたアメリカのダークサイドを反映しているようにも思えます。

【DANNY】: 面白いことに、あの曲はパンデミックの前に書かれたものなんだ。だけどコロナが襲ってくる前から、僕はこの国にそういった感情を抱いていたから君は正しいよ。僕たちは国として、とても、とても、分断されてしまっているよ。

Q8: Along with Testament, Exodus, and Death Angel, you are one of the most important bands in Bay Area thrash, but you also seem to have been influenced by Anthrax and Public Enemy. Do you still have a strong attachment to Bay Area thrash in your mind?

【DANNY】: Absolutely. First and formeost I love that music, always have. We haven’t always been accepted by the thrash community because we were different but it doesn’t matter to me. Those with open minds that like good music get what we do. The others have their own opinios and that’s fine too. To each his own. That’s what makes horse racing!

Q8: 先程お話しにも出ましたが、TESTAMENT, EXODUS, DEATH ANGEL と並んで、MORDRED はベイエリア・スラッシュシーン重要バンドの一つです。一方であなたたちは、ANTHRAX や PUBLIC ENEMY とも共通点がありそうですね?

【DANNY】: 間違いないね。何よりもまず、あのスラッシュ・メタルという音楽が大好きなんだ。僕たちは他とは違っていたので、スラッシュ・コミュニティに必ずしも受け入れられたわけじゃないけど、それは僕にとっては問題じゃない。良い音楽が好きで心の広い人たちは、僕たちがやることを理解してくれる。他の人たちは自分の意見を持っていて、それはそれでいいんだ。それぞれがそれぞれの意見を持っている。それが “競馬” の醍醐味だからね!

FIVE ALBUMS THAT CHANGED DANNY’S LIFE

METALLICA “RIDE THE LIGHTNING”

LED ZEPPELIN “Ⅳ”

BLACK SABBATH “BLACK SABBATH”

AC/DC “HIGHWAY TO HELL”

S.O.D. “SPEAK ENGLISH OR DIE”

MESSAGE FOR JAPAN

Hello and we hope to visit your beautiful country soon!! We are all very excited about the prospect of touring Japan and it’s been a personal dream of mine for many years. I have such a deep respect for the Japanese people and their way of life and aesthetic. I also have been taking Shotokan Karate for a while now and reached Purple belt rank right before I moved to California from NYC 2 1/2 years ago. Oss!

やあみんな!僕たちはすぐにでも君たちの美しい国を訪れたいと思っているよ。僕たちは、日本をツアーできるかもしれないという可能性にとても興奮しているんだ。そしてこれは僕の長年の個人的な夢でもある。僕は日本の人々やその生き方、美意識にとても深い敬意を抱いているんだ。しばらく前から松濤館空手を習っていて、2年半前にニューヨークからカリフォルニアに引っ越す直前に、紫帯のランクに到達したんだよ。押忍!

DANNY WHITE

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