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NEW DISC REVIEW + INTERVIEW 【ULCERATE : SHRINES OF PARALYSIS】


EXCLUSIVE: INTERVIEW WITH JAMIE SAINT MERAT OF ULCERATE !!

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Transcend Death Metal Trio From New Zealand, Ulcerate Has Just Released Modern Death Metal Art “Shrines of Paralysis” !!

DISC REVIEW “SHRINES OF PARALYSIS”

ニュージーランドから虎視眈々と世界を狙う、異能のトリオ ULCERATE が”宇宙的恐怖”を内包した新たな傑作 “Shrines of Paralysis” をリリースしました!!Death Metal を超越した “Transcend Death Metal” はシーンに驚きと賞賛をもって迎えられています。
Death Metal は時代と共に様々な影響を加え、枝葉が伸びるかの如く進化を続けてきました。昨今では、THE FACELESS を代表とする複雑でプログレッシブな所謂テクデス、FALLUJAH のようにヘヴィネスと美麗なアトモスフィアを兼ね備えた理知的な新鋭、アヴァンギャルドに突き進む GORGUTS など様々な個性が存在しています。ある意味洗練され拡散しすぎた感のあるシーンにULCERATE が提示しているのは、原点回帰からの進化です。
勿論、Death Metal 創世記の怪物たちが目指したのは、究極のブルータリティー、恐怖や狂気を脳髄へと突きつけるサウンドでした。ULCERATE はまず、ジャンルの原点とも言える場所へと立ち返り、ドロドロとしたラブクラフト的、もしくは和製ホラー的な世界観で “Shrines of Paralysis” を覆ってみせました。
プロダクションやラウドネス、そして耳を傾けるだけで伝わる底知れぬ恐怖。地を這うようなグロウルに奈落の底の重低音。確かにここには、Death Metal の創世記を彩った古の怪物たちの息遣いが感じられます。しかし、彼らはただ過去を再現しているに留まりません。
この”狂気のアンセム”とも言える作品は、アルバムを通して混沌と真理、黄泉と現世、スロウとファスト、ヘヴィネスとアトモスフィアを行き来します。その独特な対比を駆使した表現方法は、確実に世に溢れる “Technical Death Metal” とは一線を画しており、メタルシーンに新たなダイナミズムをもたらしていると言えるでしょう。
アルバムオープナー、”Abrogation” はまさに ULCERATE のやり方を示した楽曲です。個性的な奇妙に捻れ歪んだたリフワークに、混沌としたコンポジション。次元をワープするように繰り出されるテンポチェンジ。まるでストレートで洗練された”衛生的な”現代の Tech-Death を嘲笑うかのように、ブラストとドゥームの狭間で蠢き変化する”人間よりも遥かに昔から存在するものたち”は、禍々しくも妖麗で、その奇観、速と遅のダイナミズムにリスナーは吸い寄せられ一瞬たりとも目を逸らすことは不可能です。
続く “Yield to Naught” では ULCERATE の Death Metal を”Transcend”超越した部分がより強調されています。激烈な Death Metal パート、呪詛を湛えた Doom パートと対比するように、中間部にはアトモスフェリックな静寂と耽美なメロディーが用意されており、それはまるでホラー映画のお約束、惨劇の前の美女シャワーのように恐怖を増幅しています。前作 “Vermis” から進化を遂げたこのコントラストはアルバムを象徴する重要なポイントとなっていますね。
作品にそういったダイナミズムやコントラストを具現化しているのは、トリオならではのタイトなインタープレイ、とりわけメインコンポーザーでありドラマー Jamie Saint Merat のリード楽器のようなドラムスであることは明らかです。
偉大なジャズマエストロのようにアーティキュレーションやフレージングを意識した、3秒ごとに表情を変え続けるクリエイティブでカラフルなドラミングは、実にエキサイティングで魅力的。フレキシブルに Stop & Go、Loud & Quiet を司る Jamie はまさにバンドの原動力と言えるでしょう。”There Are No Saviours” の中間部で聴けるジャズとさえ言えそうな、幽玄でプログレッシブなパートはこのトリオの底知れぬ実力を物語っていますね。
今回弊誌ではその Jamie にインタビューを行うことが出来ました。今年の年間ベストメタルアルバムにも多く選出されている傑作をぜひ味わってみてくださいね。どうぞ!!

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ULCERATE “SHRINES OF PARALYSIS” : 9.9/10

【INTERVIEW WITH JAMIE SAINT MERAT】

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Q1: Hi, Jamie! First of all, what’s the meaning behind your band name “Ulcerate?

【JAMIE】: The band name was purely an aesthetic choice.

Q1: まず、バンド名 “Ulcerate” (腐敗する)に込められた意味を教えていただけますか?

【JAMIE】: この名前は純粋に審美的な観点から選んだものなんだよ。

Q2: How is running the career in New Zealand? What’s the scene over there?

【JAMIE】: Ulcerate is not a source of income for us, we all have careers outside of the band.
Is terms of the scene, New Zealand is incredibly small and not entirely all that active. We have produced a number of great bands though that are either still active, in stasis or completely broken up – Jakob, Vassafor, Sinistrous Diabolous, Heresiarch, Diocletian, Witchrist, Shallow Grave, Forced to Submit.

Q2: ニュージーランドのシーンはいかがですか?そこでメタルバンドを続けることについて話していただけますか?

【JAMIE】: ULCERATE は僕たちの収入源ではないんだよ。全員がバンド以外の仕事を持っているんだ。
シーンに関して言えば、ニュージーランドは驚くほど小さくて、全くアクティブとは言えないと思う。いくつか偉大なバンドを生み出してはいるけど、そういったアクトたちもまだ存続しているけど停滞していたり、完全に解散してしまっているかのどちらかなんだよ。
Jakob, Vassafor, Sinistrous Diabolous, Heresiarch, Diocletian, Witchrist, Shallow Grave, Forced to Submit…そういったバンドたちのことだよ。

Q3: Anyway, your newest album “Shrines of Paralysis” is just out now! How do you feel now? How are the reactions so far?

【JAMIE】: Relief mostly that the album is out and available to be listened to. We poured a lot into it over the last 18 months or so, and the process from end-to-end was fairly exhausting.
The reactions so far have been overwhelmingly positive, and people seem to really understand where we’re coming from and what we’re trying to achieve with this release.

Q3: ULCERATE は最新作、”Shrines of Paralysis” をリリースしました。今のお気持ちはいかがですか?また、これまでの反響はどうですか?

【JAMIE】: まずは、アルバムがリリースされて、みんなに聴いてもらえるようになって本当に安心したというところだね。作品には、18ヵ月ほどに渡って、多くを注ぎ込んだし、その最初から最後までのプロセスで疲れ果ててしまったよ。
これまでのリアクションは、想像以上にポジティヴで、リスナーのみんなは僕たちがどこから来て、この作品で何を成し得たかったのかしっかりと理解してくれているように思えるね。

Q4: When you named it “Shrines of Paralysis”, what was in your mind? Could you tell us about the concept or lyrical themes of the album?

【JAMIE】:
First and foremost the lyrics, song titles and finally album title are an aesthetic concern, they need to speak for the music and cohesively tie everything together using the vocals as the physical outlet. The album title came directly from the title track, it felt like a perfect summation of the intent of the album in its entirety
The title is a metaphor for humanity’s inability in dealing with the consequences of our own actions. Our combined ignorance and arrogance.

Q4: アルバムタイトルを “Shrines of Paralysis” に決めた理由、併せて作品のコンセプトや歌詞のテーマを教えてください。

【JAMIE】: まず何よりも、歌詞、楽曲のタイトル、そしてアルバムのタイトルは、審美的な関心事と言えるだろうね。それらはボーカルを物理的なはけ口として使用し、音楽のために語り、全てを結びつける必要があるからね。アルバムタイトルは、タイトルトラックから直接取ったんだよ。それが作品全体の意図を完璧に集約しているように感じたからね。
つまり”麻痺した聖廟”というタイトルは、僕たち自身の行動の結果に対処する、人類の無力さを比喩しているんだ。無知と傲慢さを合わせたようなね。

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Q5: How was the writing process? How have you evolved from your previous release “Vermis”?

【JAMIE】: The writing process is the same as it’s always been, rounds of riff and idea formation between guitarist Mike and myself, moving those ideas to the rehearsal room to improv and formulate drum lines. From there we’ll construct sections, which ultimately compile into full compositions. We’ll then multi-track the instruments and begin preproduction on a track by track basis and write all the counterpoint melodic material across guitars and bass. Lyrics and vocal arrangements are the last pieces of the puzzle.
Vermis is just an entirely different beast, they serve different purposes altogether. ‘Shrines…’ is a lot more melodic and less obtuse, with a greater emphasis on melodic hooks.

Q5: ライティングプロセスはいかがでしたか?前作 “Vermis” からどのような進化を遂げたのでしょう?

【JAMIE】: ライティングプロセスはいつも同じなんだよ。僕とギタリストの Mike がリフとアイデアを形作り、それらをリハーサルルームへと持ち込み、進歩させドラムラインを考えるんだよ。そこからセクションごとに詰めていって、最終的にそれらを集積したものが完全な楽曲となるのさ。
そこからマルチトラッキングとトラックごとにプリプロダクションを開始し、ギターとベースの間に全てのカウンターメロディーを書き入れていくんだ。歌詞とボーカルアレンジはパズルの最後のピースだよ。
“Vermis” は “Shrines of Paralysis” とは全く異なるビーストだと言えるね。2つの作品は異なる目的を持っているんだよ。”Shrines of Paralysis” はメロディックなフックに重点を置いていて、よりメロディックであまり鈍色は感じられないよね。

Q6: I feel “Shrines of Paralysis” is milestone, game-changing record. It’s definitely transcending death metal. There is extreme brutality and supreme atmosphere. What inspired you to mix these two aspects?

【JAMIE】: We’ve always had these aspects to the sound, even dating back to the second demo. Although obviously this far in we’re a lot better at executing this with a more conviction.
In terms of inspiration, the genre itself really. All the older classic albums have a very thick, repugnant atmosphere that was intoxicating when we first started listening to this music style, and it’s disheartening that the broader genre of death metal is favouring ultra clean and sterile productions and playing over attitude and emotion.
As for transcending death metal, I guess yes and no. We’re beyond caring what genre we ‘fit’ into, we just write music that fits our aesthetic sensibilities.

Q6: メロディックというお話が出ましたが、まさに”Shrines of Paralysis” は究極のブルータルティーと、至高のアトモスフィア、メロディーを共存させたゲームチェンジングなレコードだと感じました。Death Metal 超越した作品のようにも思えますが?

【JAMIE】: 僕たちはこれまでもそれらの要素を取り入れてきたよ。2枚目のデモの時点でさえね。けれども新作では、より自信を持ってこの側面を追求し、かなり良くなっていることは明らかだね。
インスピレーションについて言えば、Death Metal というジャンルそれ自体だよ。全ての Death Metal の古典とも言える作品たちは、とても濃厚で不快な雰囲気を纏っており、それこそが、こういったスタイルの音楽を始めて聴き出したころ夢中にさせられたものなんだよ。だからクリーンをひたすら強調したり、洗練されたプロダクションでアティテュードやエモーションを超越してまでジャンルを拡げることには失望するね。
僕たちが Death Metal を超越しているかって?答えはイエスでもありノーでもある。僕たちはただ自分たちの審美眼にかなう音楽を書いているだけなんだよ。

Q7: Off course, Cryptopsy, Gorguts, Immolation is one of your roots and these sounds reflects on “Shrines of Paralysis”. So, in the view of atmosphere, melodic, do you have any sympathy with Post-Black Metal?

【JAMIE】: Not for me unfortunately.

Q7: 勿論、そういった CRYPTOPSY, GORGUTS といったあなた方のルーツは “Shrines of Paralysis” に反映されています。アトモスフェリック、メロディックという観点から、最近の Post-Black に共感を覚える部分はありますか?

【JAMIE】: 残念ながら僕には関係ないと思うな。

Q8: Your drum playing are powerful and technical. That’s so impressive to me. What are your drummer influences?

【JAMIE】: My initial influences came from metal – Derek Roddy, Dave Culross, Tony Laureano, early Flo Mounier. Later on I started exploring players like Dave Weckl, Chris Coleman, Jojo Mayer, Gavin Harrison, Benny Greb, Thomas Lang, Marco Minneman… the list is endless.

Q8: あなたのドラムスは非常に印象的で作品を特別なものにしていますね。ルーツを教えていただけますか?

【JAMIE】: まず影響を受けたのはメタルの偉人、Derek Roddy, Dave Culross, Tony Laureano, 初期の Flo Mounier といった人たちからだね。後に、Dave Weckl, Chris Coleman, Jojo Mayer, Gavin Harrison, Benny Greb, Thomas Lang, Marco Minneman といったプレイヤーを探究していったんだ。リストに終わりがないくらいにね。

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【FIVE ALBUMS】

FIVE ALBUMS THAT CHANGED JAMIE’S LIFE!!

IMMOLATION “CLOSE TO A WORLD BELOW”

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EUCHARIST “MIRRORWORLDS”

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BOHREN UND DER CLUB OF GORE “BLACK EARTH”

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DAVE WECKL BAND “PERPETUAL MOTION”

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PHIL COLLINS “IN THE AIR TONIGHT”

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【MESSAGE FOR JAPAN】

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Thank you for the support, we hope we can make it to your shores some day -sooner rather than later with any luck.

サポートをありがとう。君たちの国にいつか行けたら良いね。運さえあれば遅かれ早かれ叶うだろう!

JAMIE SAINT MERAT

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