COVER STORY + NEW DISC REVIEW 【LINGUA IGNOTA : CALIGULA】


COVER STORY: LINGUA IGNOTA “CALIGULA”

I’ve had a difficult time finding justice in the world, finding accountability for the people who have done harm to me… The music is my way of holding people accountable and finding justice. My way of finding revenge.

MY SWEET REVENGE…THE STORY BEHIND “CALIGULA”

「世界に正義を見出すこと、私を傷つけた人間に責任を見出すことにずっと苦労してきたの。だから音楽は奴らに責任を負わせ、正義を見つける私のやり方なの。私なりの復讐なのよ。」
家庭内暴力、虐待の生還者 Kristin Hayter のパワフルな言葉です。そして彼女の受けた恐ろしき痛みと攻撃性は、オペラからノイズ、インダストリアル、フォークに教会音楽、スピリチュアル、そしてメタルまで全てを渾淆した婀娜めきのプロジェクト LINGUA IGNOTA に注がれています。
「何か違うことがやりたかったの。新鮮で私のビジョンのみを投影したようなね。どんなジャンルやカテゴリーにも繋がりたくはなかったのよ。ルールや限界を設けることになるから。真正で正直な音楽を作りたかったのよ。」

LINGUA IGNOTA の新作 “Caligula” は確かに正直であり、そして同時に残酷なアルバムです。8分を超える楽曲3曲を含む11曲の連なりがリスナーに与えるのは罰にも思える疲労困憊の聴体験。
「もともとアルバムは、90分を超えていたの。さすがに音楽を詰め込みすぎだと思ってそれを75分にしたのよ。さらにそこから66,6分まで短縮したの (笑)。そんなちょっとしたジョークに溢れたアルバムでもあるのよ。リスナーをアルバムの “サイクル” へ誘うことで私は罰を受けなければならないの。だって彼らに示すのは家庭内暴力のサイクルなんだから。」
2017年の LP “All Bitches Die” に比べれば幾分かはアクセシブルかも知れません。ただし、それでも”アウトサイダーのオペラ” として生を受けた “Caligula” を咀嚼するには何度も何度もアルバムを噛みしめる必要がありそうです。
「言いようのないものに声を出したいし、本質的に表現が難しいものを人々に理解してもらいたいの。」と Kristin は説明します。 「それに、みんなが私についてあれこれ言うことを自虐ネタにもしているのよ。炎上商法とか、悪いフェミニストだとか。その反応を音楽にも取り入れているの。」

ただし、LINGUA IGNOTA は音楽プロジェクトとして始まった訳ではありませんでした。クラッシックのピアノと声楽を学び、シカゴでインターディシプリナリー (複数の学問の) クリエイティブアートを研究した後、実は Kristin の Brown 大学卒業論文こそが LINGUA IGNOTA の子宮でした。10,000ページに及ぶ論文のタイトルは “全てを燃やせ、誰も信じるな、自殺しろ”。THE MEAT SHITS のようなポルノグラインドバンドの性暴力的な歌詞を調べ、彼女自身の経験に照らして文脈化を果たします。
やがて彼女は自身の作品をロードアイランド州プロビデンスのDIYノイズ/メタルシーンへと持ち込み、自らと対立的な側面を実験し始め、2枚のレコードをリリースし、THE BODY とツアーを始めたのです。
「THE BODY にシーンを紹介してもらえたのがとてもラッキーだったわね。だって彼らは基本的に良い人間だけを周りに置いていて、奴らとは関わらない方がいい、クソだからってアドバイスをくれたから。」


そうして生まれた LINGUA IGNOTA に対する明確なビジョン、溢れる自信にもかかわらず、Kristin は彼女のアートをどこか客観的で距離を置いて見ている節があります。
「全ては私の中から生まれたものよ。だけどこの名前でパフォーマンスを行うことに何かしら距離を置いている部分もあるのよ。」
ライブにおいても、群衆の中に立ちライトで焦点をぼかし影に隠れて歌い紡ぐ Kristin。何より “未知の言語” を意味するラテン語の LINGUA IGNOTA という名前自体、中世ドイツのベネディクト会系女子修道院長であり神秘家、作曲家ヒルデガルト・フォン・ビンゲンが占いや神秘主義を目的に開発した言語 “リングア・イグノタ” を基にしているのですから。
そうした “ペンネーム” や “影のパフォーマンス” のみならず、歌詞の面でも Kristin は時に自身とアートの距離を考慮します。
「もちろん、個人的に経験したことをベースにしているけど、権力や暴力を乱用する男の言葉を引用することもあるわ。私に起こったことじゃなくても、(家庭内暴力の経験がある私なら)、その言葉に “重み” をもたらすことができるんだから。」

では “トランセンデンタル” とも形容され Chelsea Wolfe にも通づる音闇の聖堂の鍵はどこにあるのでしょう?
「リバーブね!ボーカルやピアノにリバーブをかけまくってウエットなサウンドにしているのよ。そうしてダークでありながら鮮明なサウンドスケープを創造しているの。」
カトリックと密接に思える LINGUA IGNOTA のアートですが、実は Kristin 自身は現在無神論者。
「教会で育ったけど、13で無神論者になったの。それ以来信じたり信じなかったりを続けているわ。今は…おそらく信じていない。だけどカトリックのイメージとか聖書の言語とは密接な繋がりを持っているの。カトリックに限らず、崇拝行為として構築された音楽やアートは実に美しく純粋な意図があるの。一方で、教会自体の不純な意図、腐敗に抑圧、虐待も存在するけどね。」
最近は DAUGHTERS の “You Won’t Get What You Want” がお気に入りです。
「他にもコーラルミュージックやドローンを良く聴くわ。サルディーニャやジョージアのポリフォニーも大好きよ。そういった音楽と Tim Hecker, Meredith Monk, それにハードコアやパンクをミックスしているのよ。」

血の滲むようなリリックとジャンルの枠を超えた音のマニフェスト “Caligula” のタイトルは、世の中全てを憎み全員を殺害しようとしたローマ皇帝のに因んで名付けられました。
「虐待の力、狂気、堕落、ナルシシズム…政治的なコミュニティーの世界で私は全てを見てきたわ…そしてそのトラウマの結果として自分自身にも狂気を宿すこととなったの。だからこそ、”Caligula” というタイトルが崩壊しかけて崖の淵にある現在の社会を例証していると感じたのよ。」
しかし、LINGUA IGNOTA の音楽は、差し迫った社会の衰退、崩壊と戦うための神器となるのでしょうか?
「時々、私の音楽が何かを助けているのか、それともノイズを追加しているだけなのかって自問自答するわ。私がを起こそうとしている変化をみんなが聞いてくれたらと望むわ。そして、私の音楽が弱く不可視とされている人々が虐待と戦うための力となることもね。」
権力を利用して他人を虐待する愚かな行為は政治の世界のみならず、ロックミュージックのコミュニティーを含む社会のあらゆる側面に存在します。ただ近年では、以前より多くの被害者が前に出て公の場で声を上げられるように改善が進んでいるようにも思えます。当然、やるべきことはまだまだありますが。
「エクストリームミュージックのコミュニティーは大部分がまだまだとても酷い状況よ。愚かな考えをもとにした醜い振る舞いや、ミソジニーが横行しているわ。実際、私を虐待した男の1人は有名なノイズミュージシャンだった。それに以前より保守的で右よりの政治性を欲しているようにも思えるわね。
ただ、だからと言ってコミュニティーやシーンを “取り締まって” 正すことが答えだとは思わないの。誰かを排除するコールアウトカルチャーは結局有毒でコミュニティーの助けにはならないわ。教育こそが正しい道だと思うの。複雑だけど、誰かを追放し排除するより考え方を変えたいのよ。」


Kristin は彼女の “音楽教育” がどの様な影響を与えたのか、虐待の被害者のみならず、加害者からも話を聞き前へと進む手助けになっていることを知り多少なりとも心の平安を得ます。
虐待というタブーに挑むのは、LINGUA IGNOTA だけではありません。SVALBARD はリベンジポルノを糾弾し、VENOM PRISON は代理出産やレイプについて叫びます。さらにそういった “正義の” バンドは増えるのでしょうか?
「家庭内暴力や性的暴力の経験はありふれたものよ。だからそういったテーマのプロジェクトは今後増えていくと思うの。ありふれていてリアルだからこそ、自らの経験やトラウマを扱うのは当たり前になっていくはずよ。」
そう、”リアル” こそが LINGUA IGNOTA を魅力的な妖魔としているのです。 ドラマのために作られたフィクションではなく、究極に恐ろしくしかし正直な場所に端を発するノンフィクションは、故に近寄りがたい音の葉を纏っていますが、奈落の底でヘヴィーなリスナーと深く深く繋がっています。
「どれだけの人が女性を嫌っているか、どれだけ世界が女性を嫌っているか知れば知るほど、”サバイバー” として他の女性への責任を感じるの。これからどこに行くのでしょうね?だけど最も重要なことは、リアルであり続けること。だから音楽を作ったり、暴力について語る必要がなくなればそうするわ。永遠に虐待の被害者になりたくはないからね。」

LINGUA IGNOTA’S TRACK BY TRACK GUIDE TO CALIGULA

Faithful Servant Friend Of Christ

“Caligula” は “警告” から始まるわ。私はこのレコードを、後にリスナーが聴くこととなるメロディックなテーマやマテリアルを予測出来るような序曲から始めたいと思ったの。ワーグナーの “ラインの黄金” の前奏曲とか、伝統的な輪唱、みんなが知っているギリシャのコーラスなんかをイメージしていたわね。
そうしてこの歌は、レコードがリングを作るのと同じようにリングを作るのよ。なぜならチェロの旋律のバリエーションは、レコードを通して聴くことができるからね。ただ、オペラよりも若干オーガニックに創造したつもりよ。単調なメジャーのアルペジオを簡素なマイナーラインの下へ配置し、ボーカルを少しオフにしてね。
楽曲は祭壇の鐘で終わるの。これは前作 “All Bitches Die” の鐘に対するオマージュなの。 私はどんなジャンルでも枠にはまることに興味はないから、音楽を通してテーマを作成するためのアプローチは、自分の以前の作品のボキャブラリーをもとにすることになるの。
レコーディングはよく覚えているわ。Seth Manchester と私は、ハーモニーの中の私のハイトーンに耳を背けたわ。本当に甲高くて悲惨だったの。だからこそそのテイクを採用したわ。”Caligula” では何度も何度も醜すぎるテイクを採用したの。

Do You Doubt Me Traitor

おそらく、レコードの中で最も複雑で反直感的な楽曲よ。ここで聴くことの出来るピアノは “Faithful Servant Friend of Christ” のチェロパートのバリエーションよ。込み入った楽曲だけど、意図してそうしているの。最も重要なのは、リアルな恐怖、侵略感を作り出すために楽曲のスペースを利用することなのよ。
導入部のボーカルは非常に静かだけど信じられないほど近くて、ラウドになるほど遠ざかり、中世の歌 “Chanterai pour mon Corage” に基づくようなポリフォニックな瞬間に戻るのよ。最後のラインは伴奏なしの独唱。私たちはレコードで最もラウドなパートを生み出そうとしたの。
多くの人が、この曲でボーカルのピッチを変えているのか尋ねてきたけど、全く変えていないわ。ただ録音時に本当に荒れていただけなの。クローゼットの床でこのボーカルを1テイクで録音し、それに使った非常にベーシックで質の悪いマイクの写真を Seth に送ったら、彼は「そんなもので録音したものを俺に送るな!」と言っていたわ。ごめんね、Seth!
この曲ではパーカッショ二スト Ted Byrnes を紹介したいわね。彼は私自身の “パーカッション” の使用に対して実に影響を与え、アルバム全体で聴くことの出来る素晴らしいこの方法で楽器をこすったり、引っ掻いたりしたわ。レコードをあらかた組み終えた後、私はガレージで1時間くらいアルミ製のユーティリティライトを叩いたりして、そこから音を撮ったりしたの。
この曲の内容については何て言えばいいのかしら。いつものように複数のソースがあって、複数の人々への具体的な言及があるマルチな楽曲よ。追求の歌で、裏切りの歌で、宣誓の歌なの。 「クソな川の流れに身を投げるわ」って歌詞は、全体の中でもお気に入りの一つよ。最後のパルスは、暗闇の中で私の部屋に座っていた時、外でパトカーが赤と青のライトをリズミカルに点滅させながら近づいてきた非常に鮮明な記憶を表現したいと望んだの。

Butcher Of The World

アルバムで最初にレコーディングを行い、現時点で最も聴いている楽曲かもしれないわね。キューブリックの “時計仕掛けのオレンジ” のテーマとなった Henry Purcell の “Funeral Music For Queen Mary” をサンプリングするのは、このレコードでまずやりたかったことだったの。このサンプルは、CAGE の同様に大胆なトラック “Agent Orange” にも登場するの。だから元々は女王の死を偲んで書かれた荘厳な作品だったけど、私にとっては正当化されない暴力の文化的象徴なの。
私は、サンプリングを通して略奪された文化の歴史、それかさまざまな方法で解釈可能なさまざまな文脈について考えるのが好きなのよ。そうやって私はサンプリングで解体し、自分自身で方向性を変化させるのよ。
“Butcher of the World” では裏をかいたのよ。レコード全体に現れる不快なシンセでリスナーを攻撃するけど、それはつかの間のことよ。リスナーが次に来る音を予知できないようにして彼らを不安定にすることこそ、私が創造したいサイクルの一部なの。

May Failure Be Your Noose

この曲はレコードの中で大きなリスクと言えるわ。短いけれどアクセシブルよ。私は何度も Seth に IMAGINE DRAGONS や EVENESCENCE のように聴こえないか確かめたくらいよ。
この曲の内容は聖書の “Imprecatory Psalms” に基づいていて、”Butcher of the World” から続く少し狂った拍子と、マーチのようなコード進行を中心に構築されたの。この音楽の大部分は、バロックのマーチや、Purcell や Hendel のような作曲家の儀式的な作品を参考にしているの。
Mike Berdan (UNIFORM) がゲストとしてスタジオに来たわ。そもそも私たちはこの非常にストレートなパワー・エレクトロニクスの楽曲でコラボレーションし、互いに聖書の “詩編” から詩をを投げあったの。そうして楽曲は不調和なテクノ的四つ打ちへと変化し、残りのレコードと全く繋がりがなくなったの。
私はこの歌を救おうとし続けたけど、出来なかったわ。それはおそらく何かの啓示だったんでしょうね。だから全く異なる完全に自分の楽曲へと変えてしまったの。
Lee Buford がドラムを披露しているわ。ビッグで大胆な彼のスタイルが大好きよ。

Fragrant Is My Many Flower’d Crown

リスナーに少し休息を与えたかったの。これまでの手の込んだ迷宮のような楽曲に対するカウンターポイントとして、シンプルで静かで残忍な休息をね。
歌詞の面では、私にとって最も重要な楽曲の一つね。大部分は Billy Bragg の “Tender Comrade” に触発されているわ。この事実は私にとって重要なの。私に暴力を振るっていたの1人が、行為の後彼のレコードを挙げていたから。アルバムの大部分は私のコミュニティーの中のこの人物との経験についてなんだから。
この歌は、愛されたいことと愛されたくないことについて。多くの人が怒りと絶望を聴いて、”Caligula” に嫌悪感を覚えるだけかもしれないけれど、それでもこのレコードには私が耐えられないほどとてつもない愛があるのよ。
私のアートとこの歌に豊富にある花は、過去の関係で虐待された後、和解のジェスチャーとして何度も花を与えられ、残酷さの象徴になってしまったの。悲しみの言葉に伴うボーカルテクニックを聴いて欲しいわ。
私はその悲しみの言葉に本当に創造力に富んだ何かを与える方法、その言葉が何を意味するのかをどう伝えるか考えていたの。そして、私は本当に孤独で奇妙な “倍音” のサウンドに落ち着いたのよ。

If The Poison Won’t Take You My Dogs Will

この曲も歌詞は非常に残酷で、生を続けることができないという概念、自殺を通して自主性を取り戻すってコンセプトなの。私だけの考えかもしれないけどね。 “主よ、憐れみたまえ” の音階を下って行くと、声、ピアノ、チェロだけが残るの。
歌詞は、ジョーンズタウンデステープ (集団自殺を計ったカルト集団が決行を記録したテープ) の一種の再文脈化で、教祖ジム・ジョーンズが最後まで信徒を操り続けた方法なの。デステープの中の本当にめちゃくちゃなアンビエントサウンド、人々の叫び声、パニック状態のエネルギーをも再現したかったの。YouTubeからリッピングされたブラストビートはレコード全体に隠されているけど、この曲には特に使用しているわ。
たとえ暗くても、ちょっとしたジョークはどこにでもあるわ。私はこの音楽に向けられる “視線” に興味を持っているの。誰が見られ、誰が見ているのか、そしてそれがどのように急速に変化するのかについてね。

Day Of Tears And Mourning

ビッグでマッチョなサウンドを持った曲ね。”Funeral Music For Queen Mary” のように、この楽曲のテーマは死のメディテーションよ。アン・ブーリンが処刑の前に遺した詩 “O Death Rock Me Asleep” のように。
“Caligula” にヘヴィーなパートを記す時はいつでも、メタルのフォーミュラに近づかないようにしたかったから、ビーフなビートの代わりにトリップホップフィルを使用したの。 “All Bitches Die” に収録されていた “Woe To All” の電子スネアを配置してね。
インターネットで “Woe To All” の歌詞を検索すると、”不可解な叫び声” って表示されるのよ。だからこそ “Stabat mater dolorosa” (聖母哀傷、母マリアがキリストが磔にされる悲しみを思うカトリックの聖歌) と強く結びついた歌詞は意味があるの。
Dylan Walker (FULL OF HELL) がゲストボーカルで参加しているわ。彼と仕事をするのは大好きなの。彼の耳障りなボーカルは素晴らしいし、私たちのボーカルはそれこそ分かつことが難しいほどに波長が似ているわ。私たちが織り上げた音楽を気に入っているの。

Sorrow Sorrow Sorrow

私はこの曲のボーカルのパフォーマンスが本当に嫌いなの。だけど Seth がこのテイクを維持しようと主張したの。だからいくら意図的な醜さだとしても、私は聴くに耐えないって感じね。
倍音の歌声が戻ると、実際に自分自身とガールフレンドを殺した男によって書かれた自殺のメモを引用した 「神だけが私の悲しみを知っている」の一節が登場するの。それこそが私の音楽が表現しようとしているものよ。言語に絶するトラウマを吐き出すことを意図しているの。つまり、再び自由を見つけるため、自らの体を放棄することを歌っているの。
Seth と私は、真夜中過ぎにオリジナルのボーカルデモに合わせてピアノを録音したの。そして、セスは黙ったまま床に横たわったわ。非常に圧倒的で特別な体験だったの。

Spite Alone Holds Me Aloft

これもとても複雑よね。秘密のブラックメタル礼拝トラックとでも言うべきかしら。コード進行はプリミティブなブラックメタルを基にしたんだけど、奇妙なクロマティックのねじれがあって、ドラムもめちゃくちゃやってるわ。Ted はピアノのに沿ってで本当に素晴らしいパーカッションを録音し、私はメロディーをシンプルに保ちこの歌にはほとんど言葉を入れなかったの。ブラストの代わりに、Bセクションには即興ジャズドラムが用意されているわ。
“Caligula” というレコードの中で、カリギュラ帝自身に起因する唯一のライン「彼らが私を恐れている限り、私を憎ませよう。」の言葉が登場するわ。
真の先見者であり、最も素晴らしいボーカリストの1人だと思っている私の友人 Noraa (VISIBILITIES) が参加しているわ。彼女の声は舞い上がり、すべてを切り裂くの。ポリフォニックな呪文 “Kill​​ them all” もまたお気に入りの瞬間よ。
面白い逸話があってね。Seth はここでトレモロギターを演奏しているのよ (Seth も素晴らしいプレイヤーで、私のプレイできなかった全てを補い、何ヶ所かで Lee のドラムスの代わりも務めたわ)。Lee に Seth がブラックメタルをプレイすると伝えたら彼は「掛けてもいい、出来ないよ。」と返事をしたわ。

Fucking Deathdealer

アパラチアとアメリカ初期の音楽から同じようにインスパイアされた、声と音色だけのトラック。 非常に静かで短いけれど威圧的よ。リスナーを最後の楽曲に誘い準備を助けるための橋。最後にレコーディングしたものの一つよ。そして正直に言えば、私は残りの人生をかけてまさにこんなサウンドの音楽を作っていきたいの。

I Am The Beast

このレコードで一番好きな曲。Henry Purcell の “Dido’s Lament” に直接リンクしているの。また、消耗するほど圧倒的オペラ、ワーグナーの “トリスタンとイゾルデ” の終わりに演じられ枯渇に満ちていることで有名なアリアである “Liebestod” とチャネリングすることも望んだの。
「私が望む全ては限りない愛、私が知っている全ては暴力だけ」の言葉は、このレコードのキャッチフレーズ。暴力は暴力を生み、大好きなフランク・オハラの詩 “Meditations In An Emergency” を直接導くの。
楽曲は光のカコフォニーに向かって流れ出し、THE RITA の Sam McKinlay が提供する素晴らしきノイズと融解するわ。そうして “Faithful Servant Friend of Christ” のストリングスが回帰しリスナーは冒頭へと戻るのよ。すると突然沈黙の中で見捨てられるの。何も残さずにすべてをまた繰り返すの。

参考文献: Lingua Ignota’s track by track guide to new album CALIGULA

MY SWEET REVENGE: HOW LINGUA IGNOTA IS TRANSFORMING THE HORRORS OF ABUSE INTO ART

‘This has been fantastic revenge’: metal musician Lingua Ignota on surviving abuse

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